JPH07217651A - 転がり案内ユニット - Google Patents
転がり案内ユニットInfo
- Publication number
- JPH07217651A JPH07217651A JP3190194A JP3190194A JPH07217651A JP H07217651 A JPH07217651 A JP H07217651A JP 3190194 A JP3190194 A JP 3190194A JP 3190194 A JP3190194 A JP 3190194A JP H07217651 A JPH07217651 A JP H07217651A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- track rail
- track
- rolling guide
- guide unit
- buffer gap
- Prior art date
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- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C29/00—Bearings for parts moving only linearly
- F16C29/04—Ball or roller bearings
- F16C29/06—Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load
- F16C29/0633—Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides
- F16C29/0635—Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides whereby the return paths are provided as bores in a main body of the U-shaped carriage, e.g. the main body of the U-shaped carriage is a single part with end caps provided at each end
- F16C29/065—Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides whereby the return paths are provided as bores in a main body of the U-shaped carriage, e.g. the main body of the U-shaped carriage is a single part with end caps provided at each end with rollers
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C29/00—Bearings for parts moving only linearly
- F16C29/002—Elastic or yielding linear bearings or bearing supports
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 安価にて充分な防振効果が得られ、かつ、ユ
ニット全体としての軽量化をも達成した転がり案内ユニ
ットを提供すること。 【構成】 転がり案内ユニットとしての本来の構成部品
である摺動台７自体に防振機能を付与し、しかも、実質
的に薄板状部材３０を設けるのみとし、以て上記の効果
を得ている。
ニット全体としての軽量化をも達成した転がり案内ユニ
ットを提供すること。 【構成】 転がり案内ユニットとしての本来の構成部品
である摺動台７自体に防振機能を付与し、しかも、実質
的に薄板状部材３０を設けるのみとし、以て上記の効果
を得ている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば工作機械や産業
用ロボットなどの運動機構部において、移動させるべき
可動体を案内する転がり案内ユニットに関し、特に防振
機能を備えた転がり案内ユニットに関する。
用ロボットなどの運動機構部において、移動させるべき
可動体を案内する転がり案内ユニットに関し、特に防振
機能を備えた転がり案内ユニットに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の転がり案内ユニットとし
ては、例えば特開平２−２７９２４３号公報において開
示されている直動転がり案内ユニットがあり、その構成
を図８乃至図１０に示す。
ては、例えば特開平２−２７９２４３号公報において開
示されている直動転がり案内ユニットがあり、その構成
を図８乃至図１０に示す。
【０００３】図８乃至図１０に示すように、この直動転
がり案内ユニットは、架台としての工作機械のベッド１
５１上にボルト１５２（図９に図示）により固定された
トラックレール１５３と、該トラックレール１５３によ
り案内される摺動台としての２つのスライドユニット１
５５とを有する。そして、各スライドユニット１５５に
より前後を挟まれるように防振装置としての防振ユニッ
ト１５６を具備し、図１０から明らかなように該防振ユ
ニット１５６もトラックレール１５３により案内され
る。これらスライドユニット１５５及び防振ユニット１
５６上に、矩形板状のテーブル１５８がボルト１５９
（図９及び図１０に図示）により取り付けられる。
がり案内ユニットは、架台としての工作機械のベッド１
５１上にボルト１５２（図９に図示）により固定された
トラックレール１５３と、該トラックレール１５３によ
り案内される摺動台としての２つのスライドユニット１
５５とを有する。そして、各スライドユニット１５５に
より前後を挟まれるように防振装置としての防振ユニッ
ト１５６を具備し、図１０から明らかなように該防振ユ
ニット１５６もトラックレール１５３により案内され
る。これらスライドユニット１５５及び防振ユニット１
５６上に、矩形板状のテーブル１５８がボルト１５９
（図９及び図１０に図示）により取り付けられる。
【０００４】図９に示すように、トラックレール１５３
には、軌道として、その左右両側部に例えば２面ずつ、
合計４面の軌道面１５３ａが長手方向に沿って平行に形
成されている。そして、両スライドユニット１５５は、
トラックレール１５３に対して跨架され、これら軌道面
１５３ａに各々対応する負荷軌道溝を含む転動体循環路
１５５ａを４条有している。各転動体循環路１５５ａ内
には、スライドユニット１５５の移動に伴って軌道面１
５３ａ上を転動しつつ循環してトラックレール１５３及
びスライドユニット１５５の間で荷重を受ける転動体と
しての多数のころ１６０が配列収容されている。
には、軌道として、その左右両側部に例えば２面ずつ、
合計４面の軌道面１５３ａが長手方向に沿って平行に形
成されている。そして、両スライドユニット１５５は、
トラックレール１５３に対して跨架され、これら軌道面
１５３ａに各々対応する負荷軌道溝を含む転動体循環路
１５５ａを４条有している。各転動体循環路１５５ａ内
には、スライドユニット１５５の移動に伴って軌道面１
５３ａ上を転動しつつ循環してトラックレール１５３及
びスライドユニット１５５の間で荷重を受ける転動体と
しての多数のころ１６０が配列収容されている。
【０００５】一方、図１０から明らかなように、防振用
として設けられた防振ユニット１５６もトラックレール
１５３に対して跨架されており、該防振ユニット１５６
とトラックレール１５３の間には微小な緩衝ギャップ１
６３が設けられている。そして、この緩衝ギャップ１６
３には、防振ユニット１５６に設けられた孔１５６ａを
通じて油が供給されて油膜が形成されている。
として設けられた防振ユニット１５６もトラックレール
１５３に対して跨架されており、該防振ユニット１５６
とトラックレール１５３の間には微小な緩衝ギャップ１
６３が設けられている。そして、この緩衝ギャップ１６
３には、防振ユニット１５６に設けられた孔１５６ａを
通じて油が供給されて油膜が形成されている。
【０００６】上記した直動転がり案内ユニットは例え
ば、図８に示すベッド１５１上に互いに平行に２組（図
８には１組の直動転がり案内ユニットのみ示している）
設けられ、共にテーブル１５８を担持するようになされ
る。この構成において、テーブル１５８上に被加工物
（図示せず）等が載置されて固定され、図示せぬ駆動手
段によりテーブル１５８が矢印Ｆにて示す方向に往復動
され、該被加工物等に対する所要の加工、例えば切削加
工等が施される。
ば、図８に示すベッド１５１上に互いに平行に２組（図
８には１組の直動転がり案内ユニットのみ示している）
設けられ、共にテーブル１５８を担持するようになされ
る。この構成において、テーブル１５８上に被加工物
（図示せず）等が載置されて固定され、図示せぬ駆動手
段によりテーブル１５８が矢印Ｆにて示す方向に往復動
され、該被加工物等に対する所要の加工、例えば切削加
工等が施される。
【０００７】上記構成の直動転がり案内ユニットにおい
ては、被加工物等に対する切削加工などが行われている
間、機械的な振動を受け続けることとなり、防振対策が
何等たてられていない場合には振動により加工面が不均
質になるという問題がある。そこで、従来、上述のよう
にトラックレール１５３と防振ユニット１５６とで形成
される緩衝ギャップ１６３に油を充填させることによっ
て両者間における振動を緩衝させて加工表面の仕上げ精
度を高めている。
ては、被加工物等に対する切削加工などが行われている
間、機械的な振動を受け続けることとなり、防振対策が
何等たてられていない場合には振動により加工面が不均
質になるという問題がある。そこで、従来、上述のよう
にトラックレール１５３と防振ユニット１５６とで形成
される緩衝ギャップ１６３に油を充填させることによっ
て両者間における振動を緩衝させて加工表面の仕上げ精
度を高めている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た防振の構成においては、トラックレール１５３及びス
ライドユニット１５５からなる転がり案内ユニットとし
ての本来の構成に加え、防振ユニット１５６なる比較的
高価にして大型な構成部品が設けられている。従って、
製造コストの増大を招来すると共に、ユニット全体とし
ての軽量化等を図る上で解決されるべき問題となってい
る。
た防振の構成においては、トラックレール１５３及びス
ライドユニット１５５からなる転がり案内ユニットとし
ての本来の構成に加え、防振ユニット１５６なる比較的
高価にして大型な構成部品が設けられている。従って、
製造コストの増大を招来すると共に、ユニット全体とし
ての軽量化等を図る上で解決されるべき問題となってい
る。
【０００９】本発明は上記従来技術の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、安価にして十分な防振効果が得られ、
かつ、ユニット全体としての軽量化をも達成した転がり
案内ユニットを提供することを目的とする。
れたものであり、安価にして十分な防振効果が得られ、
かつ、ユニット全体としての軽量化をも達成した転がり
案内ユニットを提供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明による転がり案内
ユニットは、長手方向に沿って軌道が形成されたトラッ
クレールと、該軌道に対応する負荷軌道を含む転動体循
環路を有して該トラックレールに対して相対運動自在な
摺動台と、該転動体循環路に配列収容されて前記軌道に
沿って転動しつつ荷重を受ける複数の転動体とを備え、
前記トラックレールの表面に対向する前記摺動台の所定
部位に、該表面との間に緩衝ギャップを形成するように
薄板状部材が設けられ、該緩衝ギャップに充填するよう
に油膜が形成されているものである。
ユニットは、長手方向に沿って軌道が形成されたトラッ
クレールと、該軌道に対応する負荷軌道を含む転動体循
環路を有して該トラックレールに対して相対運動自在な
摺動台と、該転動体循環路に配列収容されて前記軌道に
沿って転動しつつ荷重を受ける複数の転動体とを備え、
前記トラックレールの表面に対向する前記摺動台の所定
部位に、該表面との間に緩衝ギャップを形成するように
薄板状部材が設けられ、該緩衝ギャップに充填するよう
に油膜が形成されているものである。
【００１１】
【実施例】次に、本発明の実施例としての直動転がり案
内ユニットについて説明する。なお、本実施例において
は、転がり案内ユニットとして、直線的に作動する直動
転がり案内ユニットを示すが、トラックレール等に所要
の曲率をもたせた構成とすることも勿論可能である。
内ユニットについて説明する。なお、本実施例において
は、転がり案内ユニットとして、直線的に作動する直動
転がり案内ユニットを示すが、トラックレール等に所要
の曲率をもたせた構成とすることも勿論可能である。
【００１２】図１及び図２に示すように、この直動転が
り案内ユニット１は、工作機械（全体は図示しない）の
ベッド２上に互いに平行に２組設けられ、テーブル３を
協働して担持している。
り案内ユニット１は、工作機械（全体は図示しない）の
ベッド２上に互いに平行に２組設けられ、テーブル３を
協働して担持している。
【００１３】両直動転がり案内ユニット１は各々、ベッ
ド２上に一列に並べて固定された２本の直線状のトラッ
クレール５と、該トラックレール５に対して相対運動自
在な摺動台としての２つのスライドユニット７とを有し
ている。なお、図３及び図４に示すように、各トラック
レール５は、ベッド２に対して多数のボルト（六角穴つ
き）１２により固定されている。詳しくは、特に図５か
ら明らかなように、トラックレール５には、これをベッ
ド２に固定するためのボルト１２の頭部よりも大きな径
の座ぐり部５ａと、ボルト１２のねじ部よりも僅かに大
径の挿通孔５ｂとが同心的に形成されており、ボルト１
２は、該座ぐり部及び挿通孔にその全体が埋没するよう
に挿通されてベッド２に螺合される。なお、図３に示す
ように、ボルト１２を螺合後、埋め栓１３がトラックレ
ール５の上面と面一に取り付けられる。
ド２上に一列に並べて固定された２本の直線状のトラッ
クレール５と、該トラックレール５に対して相対運動自
在な摺動台としての２つのスライドユニット７とを有し
ている。なお、図３及び図４に示すように、各トラック
レール５は、ベッド２に対して多数のボルト（六角穴つ
き）１２により固定されている。詳しくは、特に図５か
ら明らかなように、トラックレール５には、これをベッ
ド２に固定するためのボルト１２の頭部よりも大きな径
の座ぐり部５ａと、ボルト１２のねじ部よりも僅かに大
径の挿通孔５ｂとが同心的に形成されており、ボルト１
２は、該座ぐり部及び挿通孔にその全体が埋没するよう
に挿通されてベッド２に螺合される。なお、図３に示す
ように、ボルト１２を螺合後、埋め栓１３がトラックレ
ール５の上面と面一に取り付けられる。
【００１４】図３、並びに図５乃至図７に示すように、
トラックレール５には、その左右両側部に軌道として２
条ずつの軌道面５ｃが長手方向に沿って形成されてい
る。図３乃至図６から明らかなように、スライドユニッ
ト７は、トラックレール５を跨ぐように設けられたケー
シング１６と、該ケーシング１６の前後両端部に結合さ
れた一対のエンドキャップ１７ａ及び１７ｂと、該両エ
ンドキャップの各外面に取り付けられたシール１８ａ、
１８ｂとを有している。
トラックレール５には、その左右両側部に軌道として２
条ずつの軌道面５ｃが長手方向に沿って形成されてい
る。図３乃至図６から明らかなように、スライドユニッ
ト７は、トラックレール５を跨ぐように設けられたケー
シング１６と、該ケーシング１６の前後両端部に結合さ
れた一対のエンドキャップ１７ａ及び１７ｂと、該両エ
ンドキャップの各外面に取り付けられたシール１８ａ、
１８ｂとを有している。
【００１５】図３及び図７において、スライドユニット
７にはトラックレール５の４面の軌道面５ｃに対応して
転動体循環路が両側部に形成されており、該転動体循環
路には転動体として多数のころ２０が配列収容されてい
る。これらのころ２０は、スライドユニット７の移動に
伴って上記軌道面５ｃに沿って転動しつつ循環して、ト
ラックレール５及びスライドユニット７の間で荷重を受
ける。該転動体循環路は、上記ケーシング１６に互いに
平行に形成された負荷軌道溝２１ａ及びリターン路２１
ｂと、上記両エンドキャップ１７ａ、１７ｂに形成され
て該負荷軌道溝２１ａ及びリターン路２１ｂをこれらの
両端部にて互いに連通させる略半円状の方向転換路（図
示せず）とから成る。そして、上記負荷軌道溝２１ａが
トラックレール５の軌道面５ｃに対応している。また、
図７から明らかなように、該リターン路２１ｂは、該リ
ターン路が予め形成されたスリーブ２２を、ケーシング
１６に形成した円形孔に挿入することによって設けられ
る。
７にはトラックレール５の４面の軌道面５ｃに対応して
転動体循環路が両側部に形成されており、該転動体循環
路には転動体として多数のころ２０が配列収容されてい
る。これらのころ２０は、スライドユニット７の移動に
伴って上記軌道面５ｃに沿って転動しつつ循環して、ト
ラックレール５及びスライドユニット７の間で荷重を受
ける。該転動体循環路は、上記ケーシング１６に互いに
平行に形成された負荷軌道溝２１ａ及びリターン路２１
ｂと、上記両エンドキャップ１７ａ、１７ｂに形成され
て該負荷軌道溝２１ａ及びリターン路２１ｂをこれらの
両端部にて互いに連通させる略半円状の方向転換路（図
示せず）とから成る。そして、上記負荷軌道溝２１ａが
トラックレール５の軌道面５ｃに対応している。また、
図７から明らかなように、該リターン路２１ｂは、該リ
ターン路が予め形成されたスリーブ２２を、ケーシング
１６に形成した円形孔に挿入することによって設けられ
る。
【００１６】なお、図３及び図７において参照符号２３
にて示すのは、スライドユニット７をトラックレール５
から外した際に上記負荷軌道溝２１ａよりころ２０が脱
落しないように保持する保持部材であり、参照符号２４
は下面シールを示している。また、図４乃至図６に示す
ように、エンドキャップ１７ａには、上記各ころ２０に
グリースを供給するためのグリースニップル２５が取り
付けられている。また、図３乃至図５並びに図７に示す
ように、スライドユニット７のケーシング１６の上面部
には複数のねじ孔１６ａが形成されており、図１及び図
２に示すテーブル３はこのねじ孔１６ａに螺合するボル
ト２７（六角穴つき：図３に図示）によってスライドユ
ニット７に締結される。
にて示すのは、スライドユニット７をトラックレール５
から外した際に上記負荷軌道溝２１ａよりころ２０が脱
落しないように保持する保持部材であり、参照符号２４
は下面シールを示している。また、図４乃至図６に示す
ように、エンドキャップ１７ａには、上記各ころ２０に
グリースを供給するためのグリースニップル２５が取り
付けられている。また、図３乃至図５並びに図７に示す
ように、スライドユニット７のケーシング１６の上面部
には複数のねじ孔１６ａが形成されており、図１及び図
２に示すテーブル３はこのねじ孔１６ａに螺合するボル
ト２７（六角穴つき：図３に図示）によってスライドユ
ニット７に締結される。
【００１７】ところで、図３乃至図７に示すように、本
発明に係る直動転がり案内ユニットにおいては、スライ
ドユニット７の所定部位、この場合トラックレール５の
頂部に形成された平坦面５ｅに対向する部位に、例えば
矩形状に形成された薄板状部材３０がその下面のみが露
出するように埋設されている。なお、図２及び図３、並
びに図５乃至図７において参照符号５ｆにて示すのは、
トラックレール５をベッド２上に固定するために該トラ
ックレール５の底部に形成された取付け面である。図７
は図４に関するll−ll断面を示すものであるが、該図か
ら明らかなように、この薄板状部材３０の下面とトラッ
クレール５の頂部平坦面５ｅとの間に緩衝ギャップｅが
形成されている。そして、該図に示すように、該緩衝ギ
ャップｅに充填するように油膜３２が形成されている。
発明に係る直動転がり案内ユニットにおいては、スライ
ドユニット７の所定部位、この場合トラックレール５の
頂部に形成された平坦面５ｅに対向する部位に、例えば
矩形状に形成された薄板状部材３０がその下面のみが露
出するように埋設されている。なお、図２及び図３、並
びに図５乃至図７において参照符号５ｆにて示すのは、
トラックレール５をベッド２上に固定するために該トラ
ックレール５の底部に形成された取付け面である。図７
は図４に関するll−ll断面を示すものであるが、該図か
ら明らかなように、この薄板状部材３０の下面とトラッ
クレール５の頂部平坦面５ｅとの間に緩衝ギャップｅが
形成されている。そして、該図に示すように、該緩衝ギ
ャップｅに充填するように油膜３２が形成されている。
【００１８】上記した構成の直動転がり案内ユニットに
おいては、図２に示すようにテーブル３上に被加工物３
５等が載置されて固定され、図示しない駆動手段によっ
てテーブル３が矢印Ｘにて示す方向において往復動さ
れ、該被加工物３５に対して切削加工などの所要の加工
が行われる。このように被加工物３５の加工をなす際、
加工に伴う振動がテーブル３に対して加わることとなる
のであるが、上記の油膜３２によりスクイーズ作用が発
揮されて、切削加工などに起因する機械振動は有効に緩
衝され、加工面の仕上げ精度が高められる。なお、この
油膜３２となるべき油の供給は、図７に示すようにケー
シング１６に形成された油口１６ｂからなされ、油孔１
６ｃを通じて注入される。
おいては、図２に示すようにテーブル３上に被加工物３
５等が載置されて固定され、図示しない駆動手段によっ
てテーブル３が矢印Ｘにて示す方向において往復動さ
れ、該被加工物３５に対して切削加工などの所要の加工
が行われる。このように被加工物３５の加工をなす際、
加工に伴う振動がテーブル３に対して加わることとなる
のであるが、上記の油膜３２によりスクイーズ作用が発
揮されて、切削加工などに起因する機械振動は有効に緩
衝され、加工面の仕上げ精度が高められる。なお、この
油膜３２となるべき油の供給は、図７に示すようにケー
シング１６に形成された油口１６ｂからなされ、油孔１
６ｃを通じて注入される。
【００１９】上記薄板状部材３０の素材としてはアルミ
ニウム等の金属の他、合成樹脂等の低摩擦係数材料を用
いて成形してもよい。低摩擦係数材料で成形された薄板
状部材を用いることによって表面が滑らかになり円滑な
作動状態を有する転がり案内ユニットを構成することが
できる。但し、薄板状部材３０の材質をアルミニウム等
の金属とする場合でも、樹脂と同様に型成形することは
可能であるし、またプレス成形などの方法により成形し
た後に精密研磨加工を施してその表面を平滑にすること
もできる。このように、上記薄板状部材３０は比較的安
価にて製造することが可能であるため、スライドユニッ
ト７の円滑な作動状態が容易に図られる。
ニウム等の金属の他、合成樹脂等の低摩擦係数材料を用
いて成形してもよい。低摩擦係数材料で成形された薄板
状部材を用いることによって表面が滑らかになり円滑な
作動状態を有する転がり案内ユニットを構成することが
できる。但し、薄板状部材３０の材質をアルミニウム等
の金属とする場合でも、樹脂と同様に型成形することは
可能であるし、またプレス成形などの方法により成形し
た後に精密研磨加工を施してその表面を平滑にすること
もできる。このように、上記薄板状部材３０は比較的安
価にて製造することが可能であるため、スライドユニッ
ト７の円滑な作動状態が容易に図られる。
【００２０】なお、上述した実施例においては、スライ
ドユニット７に形成された転動体循環路をころ２０が循
環するが、転動体としてボールを用いてもよい。
ドユニット７に形成された転動体循環路をころ２０が循
環するが、転動体としてボールを用いてもよい。
【００２１】また、上記実施例においては、薄板状部材
３０がトラックレール５の頂部平坦面５ｅにのみ対向し
て設けられているが、かかる構成の故に上下方向の振動
が有効に緩衝される。但し、この構成に限定するもので
はなく、必要に応じて該薄板状部材をトラックレール５
の左右両側面に対向するように配設してもよいし、頂部
平坦面から該両側面にわたって対応するように広範囲に
設けてもよい。
３０がトラックレール５の頂部平坦面５ｅにのみ対向し
て設けられているが、かかる構成の故に上下方向の振動
が有効に緩衝される。但し、この構成に限定するもので
はなく、必要に応じて該薄板状部材をトラックレール５
の左右両側面に対向するように配設してもよいし、頂部
平坦面から該両側面にわたって対応するように広範囲に
設けてもよい。
【００２２】更に、上記実施例として示した直動転がり
案内ユニットは、断面略矩形状のトラックレール５上に
断面形状が略逆Ｕ字状のスライドユニット７が跨架する
形式のものであるが、本発明はこの他、例えば、断面形
状が略Ｕ字状のトラックレールを備え、スライドユニッ
トの一部が該トラックレール内に挿通される形式のもの
など、種々の転がり案内ユニットに適用可能である。
案内ユニットは、断面略矩形状のトラックレール５上に
断面形状が略逆Ｕ字状のスライドユニット７が跨架する
形式のものであるが、本発明はこの他、例えば、断面形
状が略Ｕ字状のトラックレールを備え、スライドユニッ
トの一部が該トラックレール内に挿通される形式のもの
など、種々の転がり案内ユニットに適用可能である。
【００２３】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、転
がり案内ユニットとしての本来の構成部品である摺動台
自体が防振機能を有し、かつ、実質的に薄板状部材を設
けるのみという極めて簡単な構成であることから、製造
コストの低減とユニット全体としての軽量化が達成され
るという効果が得られる。また、このように実際に荷重
を受けながら作動する摺動台自体に防振機能をもたせる
ことにより有効に防振がなされると共に、上記薄板状部
材の厚み等を必要に応じて変えることによって緩衝ギャ
ップを全面にわたって均一に形成することができて安定
した防振性を得ることができるという効果が奏される。
がり案内ユニットとしての本来の構成部品である摺動台
自体が防振機能を有し、かつ、実質的に薄板状部材を設
けるのみという極めて簡単な構成であることから、製造
コストの低減とユニット全体としての軽量化が達成され
るという効果が得られる。また、このように実際に荷重
を受けながら作動する摺動台自体に防振機能をもたせる
ことにより有効に防振がなされると共に、上記薄板状部
材の厚み等を必要に応じて変えることによって緩衝ギャ
ップを全面にわたって均一に形成することができて安定
した防振性を得ることができるという効果が奏される。
【図１】図１は、本発明の実施例としての直動転がり案
内ユニットを工作機械のベッド上に取り付けた状態を示
す平面図である。
内ユニットを工作機械のベッド上に取り付けた状態を示
す平面図である。
【図２】図２は、図１に関するｌ−ｌ矢視図である。
【図３】図３は、図１に示した直動転がり案内ユニット
の一部の、一部断面を含む斜視図である。
の一部の、一部断面を含む斜視図である。
【図４】図４は、図１に示した直動転がり案内ユニット
の一部の平面図である。
の一部の平面図である。
【図５】図５は、図１に示した直動転がり案内ユニット
の、一部断面を含む正面図である。
の、一部断面を含む正面図である。
【図６】図６は、図１に示した直動転がり案内ユニット
の一部の側面図である。
の一部の側面図である。
【図７】図７は、図４に関するll−ll矢視図である。
【図８】図８は、従来の直動転がり案内ユニットを工作
機械のベッド上に取り付けた状態を示す斜視図である。
機械のベッド上に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図９】図９は、図８に示した直動転がり案内ユニット
が具備するトラックレール及びスライドユニットと、こ
れらの上下に位置するテーブル及びベッドの縦断面図で
ある。
が具備するトラックレール及びスライドユニットと、こ
れらの上下に位置するテーブル及びベッドの縦断面図で
ある。
【図１０】図１０は、図８に示した直動転がり案内ユニ
ットが具備するトラックレール及び防振ユニットと、こ
れらの上下に位置するテーブル及びベッドの縦断面図で
ある。
ットが具備するトラックレール及び防振ユニットと、こ
れらの上下に位置するテーブル及びベッドの縦断面図で
ある。
１ 直動転がり案内ユニット ２ ベッド ３ テーブル ５ トラックレール ７ スライドユニット（摺動台） ３０ 薄板状部材 ３２ 油膜
Claims (2)
- 【請求項１】 長手方向に沿って軌道が形成されたトラ
ックレールと、該軌道に対応する負荷軌道を含む転動体
循環路を有して該トラックレールに対して相対運動自在
な摺動台と、該転動体循環路に配列収容されて前記軌道
に沿って転動しつつ荷重を受ける複数の転動体とを備
え、前記トラックレールの表面に対向する前記摺動台の
所定部位に、該表面との間に緩衝ギャップを形成するよ
うに薄板状部材が設けられ、該緩衝ギャップに充填する
ように油膜が形成されていることを特徴とする転がり案
内ユニット。 - 【請求項２】 前記トラックレールは所定架台上に固定
するための取付け面を底部に有し、かつ頂部に平坦面が
形成され、前記薄板状部材は該平坦面に対応して設けら
れていることを特徴とする請求項１記載の転がり案内ユ
ニット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3190194A JPH07217651A (ja) | 1994-02-03 | 1994-02-03 | 転がり案内ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3190194A JPH07217651A (ja) | 1994-02-03 | 1994-02-03 | 転がり案内ユニット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07217651A true JPH07217651A (ja) | 1995-08-15 |
Family
ID=12343916
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3190194A Pending JPH07217651A (ja) | 1994-02-03 | 1994-02-03 | 転がり案内ユニット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07217651A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6321653B1 (en) | 1999-09-17 | 2001-11-27 | Komori Corporation | Printing press |
| US6467412B1 (en) | 1999-09-17 | 2002-10-22 | Komori Corporation | Printing press |
| WO2009114396A2 (en) * | 2008-03-07 | 2009-09-17 | Pacific Bearing Company | Guide rail and method for manufacturing same |
| US8235595B2 (en) | 2008-03-07 | 2012-08-07 | Pacific Bearing Company | Guide rail and method for manufacturing same |
| US8684605B2 (en) | 2008-03-07 | 2014-04-01 | Pacific Bearing Company | Guide rail |
| WO2021241510A1 (ja) * | 2020-05-26 | 2021-12-02 | Thk株式会社 | 案内装置、及び案内構造 |
-
1994
- 1994-02-03 JP JP3190194A patent/JPH07217651A/ja active Pending
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| US8235595B2 (en) | 2008-03-07 | 2012-08-07 | Pacific Bearing Company | Guide rail and method for manufacturing same |
| US8684605B2 (en) | 2008-03-07 | 2014-04-01 | Pacific Bearing Company | Guide rail |
| US9056374B2 (en) | 2008-03-07 | 2015-06-16 | Pacific Bearing Company | Guide rail and method for manufacturing same |
| WO2021241510A1 (ja) * | 2020-05-26 | 2021-12-02 | Thk株式会社 | 案内装置、及び案内構造 |
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