JPH05141416A - 直動転がり案内ユニツト - Google Patents

直動転がり案内ユニツト

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JPH05141416A
JPH05141416A JP3326317A JP32631791A JPH05141416A JP H05141416 A JPH05141416 A JP H05141416A JP 3326317 A JP3326317 A JP 3326317A JP 32631791 A JP32631791 A JP 32631791A JP H05141416 A JPH05141416 A JP H05141416A
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JP
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rail
rolling
raceway
guide unit
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Application number
JP3326317A
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English (en)
Inventor
Takehiko Hara
健彦 原
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Nippon Thompson Co Ltd
Original Assignee
Nippon Thompson Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE69208600T priority patent/DE69208600T2/de
Priority to US07/977,214 priority patent/US5362156A/en
Publication of JPH05141416A publication Critical patent/JPH05141416A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C29/00Bearings for parts moving only linearly
    • F16C29/04Ball or roller bearings
    • F16C29/06Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load
    • F16C29/0633Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides
    • F16C29/0635Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides whereby the return paths are provided as bores in a main body of the U-shaped carriage, e.g. the main body of the U-shaped carriage is a single part with end caps provided at each end
    • F16C29/0638Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides whereby the return paths are provided as bores in a main body of the U-shaped carriage, e.g. the main body of the U-shaped carriage is a single part with end caps provided at each end with balls
    • F16C29/064Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides whereby the return paths are provided as bores in a main body of the U-shaped carriage, e.g. the main body of the U-shaped carriage is a single part with end caps provided at each end with balls with two rows of balls, one on each side of the rail
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16C29/0607Details of the bearing body or carriage or parts thereof, e.g. methods for manufacturing or assembly of the load bearing section of parts or members for retaining the rolling elements, i.e. members to prevent the rolling elements from falling out of the bearing body or carriage
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    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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    • F16C29/12Arrangements for adjusting play

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、転動体をケーシングに形成した軌
道溝とトラックレールに形成した軌道溝とで構成した軌
道を転動させ、スムースな摺動を確保する直動転がり案
内ユニットを提供する。 【構成】 この直動転がり案内ユニットは、ケーシング
3とトラックレール2との両側の各軌道溝5,9に転動
体7を接触させる各軌道溝5,9に対して一方の側の軌
道面14,16に転動体7を四点接触させ且つ他方の側
の転動体7を二点接触させる。スライダ1にかかる荷重
の方向に対応して転動体7が軌道面14,16に接触面
の数を設定し、軌道溝5,9の加工誤差を許容して加工
精度に余裕を持たせ、ケーシング3上に偏荷重がかかる
状態でトラックレール2を摺動する場合でも、スライダ
1がトラックレール2上をスムースに摺動できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、工作機械、各種精密
加工装置、試験装置等の摺動部に適用されるものであ
り、長手方向両側壁面に形成した軌道溝を形成したトラ
ックレール、該軌道溝に対応する軌道溝を形成したケー
シング及び各軌道溝間で転動する多数の転動体を有する
直動転がり案内ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、直動転がり案内ユニットは、比較
的大重量の装置を載置し、比較的長い距離に亘って高精
度の前後進を案内するものであり、既に、図12に示さ
れる直動転がり案内ユニット、図13に示される直動転
がり案内ユニット等が提案されている。
【0003】図12は従来の直動転がり案内ユニットの
一例を示す斜視図である。図12に示すように、直動転
がり案内ユニットは、ベッド20に2列に平行にトラッ
クレール(以下、レールという)2,2を固定し、各レ
ール2,2に複数のスライドユニット即ちスライダ1を
跨架し、該スライダ1にスライドテーブル4を固定し、
スライドテーブル4に載置した諸装置を矢印G方向に前
後進させるものである。該直動転がり案内ユニットで
は、レール2の長手方向両側壁面21に軌道溝5を形成
し、該レール2上をスライダ1が跨がって摺動可能に取
り付けられている。スライダ1は、レール2に対して相
対摺動可能であり且つ各軌道溝5に対向する位置に軌道
溝を形成したケーシング3、対向する軌道溝間に嵌合し
て相対移動可能な多数のボール等の転動体、及びケーシ
ング3の摺動方向即ち長手方向両端にそれぞれ取り付け
たエンドキャップ6を有している。
【0004】このスライダ1は、レール2に跨がった状
態に載置され、レール2の軌道溝5に沿って循環する複
数のボールから成る転動体の介在で自在に摺動するもの
である。即ち、レール2の軌道溝5を走行する負荷域の
転動体は、エンドキャップ6内に形成された後述の方向
転換路に導かれ、更にケーシング3の上方で軌道溝と平
行に形成されたリターン通路孔に移動し、多数の転動体
は無限循環路内を無限循環するものである。このよう
に、スライダ1に形成された軌道溝とレール2の軌道溝
5との間に位置する負荷された転動体の転動により、レ
ール2とスライダ1とが摺動自在に相対運動することが
できる。
【0005】図12に示す直動転がり案内ユニットは、
各軌道と転動体とは、スライダ1を介して作用する上
下、左右の各方向におけるラジアル荷重やモーメント荷
重を支持する必要から、内部すきまが零、或いは予圧が
与えられた状態で係合させられている。この直動転がり
案内ユニットは、上記の構成を有するので、レール2の
平行度に誤差が存すると、スライダ1の摺動時負荷荷重
が増大し、案内ユニットの耐用時間の減少、摺動抵抗の
変化等が生じ、精度や性能に重大な影響を及ぼす結果と
なる。このため、レール2の平行度の精度を向上させる
ための組付け工数が著しく増大するのみでなく、数メー
トルもの長さのレール2の全長にわたって、数十ミクロ
ン以下の高精度で、両レールを平行に固定することは対
応不可能に近い難作業となっている。
【0006】また、従来、図13に示すような直動転が
り案内ユニットが開示されている。該案内ユニットは、
トラックレール(以下、レールという)41,42に、
スライドテーブル44を直接跨架したものであり、多数
の無限循環するベアリングユニット46,47群をスラ
イドテーブル44に固定し、一方のレール41を四方か
ら4個のベアリングユニット46で挟圧して上下左右方
向の荷重を受支すると共に、他方のレール42に対して
は上下から2個のベアリングユニット47を圧接させ、
両レール41,42の平行度に若干の誤差が存しても、
一方の2個のベアリングユニット47がレール42の上
下のトラック面に沿って矢印N方向に微動して平行度の
誤差を吸収消去するように構成されているが、比較的嵩
高い多数の無限循環するベアリングユニット46,47
群をスライドテーブル44に固定し、スライドテーブル
44に潤滑油路43を多数形成しなければならず、構造
が複雑で大型で高価となり、比較的小型の装置に適用で
きないのみでなく、既存の直動転がり案内ユニットやレ
ールを利用し得ない等の問題があった。
【0007】図13に示すような上記案内ユニットに類
似した直進ガイドユニットが特開平3−60938号公
報に開示されている。該直進ガイドユニットは、互いに
平行に配置される一対の直線レールの一方を、垂直支持
部と水平ガイド部とで構成し、両直線レールに案内され
る移動体の一側部を他方の直線レールに左右方向の移動
が規制された状態でレールに沿って摺動可能に支持さ
せ、かつ上記移動体の他側部を一方の直線レールの水平
ガイド部に上下方向の移動が規制されるとともに水平方
向に移動可能にされた状態でレールに沿って摺動可能に
支持したものである。即ち、該直進ガイドユニットは、
直進ガイドユニットの一対の直線レールの平行度が確保
されない場合に、スライダを介して移動台の他側部を一
方の直線レールに対して左右に移動させることにより、
レールの組付けを容易にするものである。該直進ガイド
ユニットは、支持台上に突設された基準面に沿って、第
1直線レール及び第2直線レールを設けており、第2直
線レールには垂直支持部と水平ガイド部が形成されてい
る。これらの直線レールに案内される移動台の一側部
は、第1スライダを介して第1直線レールに左右方向の
移動が規制された状態でレールに沿って摺動可能に支持
されている。また、移動台の他端部は、第2スライダを
介して第2直線レールの水平ガイド部によって上下方向
の移動が規制されると共に、水平方向に移動可能にされ
た状態でレールに沿って摺動可能に支持されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本出願人
は、従来の直動転がり案内ユニットの問題点を解決する
ものを開発し、該直動転がり案内ユニットを実願平2−
65364号として、この出願の出願前に出願した。該
直動転がり案内ユニットは、トラックレール(以下、レ
ールという)に転動体と転動用の軌道とを有するスライ
ドユニット即ちスライダが跨架されたものであり、該ス
ライダは、転動体と転動用軌道とを有し、レールに転動
自在に係合しているロアメンバーと、該ロアメンバーの
上部に、前記レールの長さ方向と直交する方向への限定
された移動間隙を存して載架係合されているテーブル固
定用アッパメンバーとで形成されているという構成と
し、更に、前記移動間隙を該アッパメンバーとロアメン
バーとの間に介装されている転動体と、両メンバーの間
に形成されている前記転動体の転動用軌道の転動方向両
端部との間に形成するか、ロアメンバーの両側面に固定
されているアッパメンバー外れ止め用の側板とアッパメ
ンバーの両側壁との間に形成したものである。
【0009】上記直動転がり案内ユニットは、従来の直
動転がり案内ユニットに付随する諸問題に鑑み、基準と
なるレールとこれに平行に配設されている付随するレー
ルとの平行度の精度に数十ミクロン程度の誤差が生じた
としても、付随するレール側の直動転がり案内ユニット
を上記のように構成することにより、両レールに跨架さ
れ、単一のスライドテーブルに結合されて摺動する各ス
ライダの負荷荷重の増大とか摺動抵抗の変化を生ぜず、
常に高精度の作動性能と高剛性とを維持でき、基準とな
るレールと平行に組み付けられる付随するレールの固定
作業を容易に行うことができ、比較的コンパクトに構成
できるのみでなく、レールとスライダとの跨架構造に既
存のものと同一の高剛性を維持でき、しかも両レールと
基準レールに跨架されるスライダとを既存の製品を利用
できるものである。
【0010】ところで、従来の直動転がり案内ユニット
では、1本のレールに対して二条列で転動する多数の転
動体は、レールの長手方向両側壁面に形成した軌道溝と
ケーシングに形成した軌道溝とで形成される軌道の壁面
に各二点接触して転動体に対して全体で四点接触によっ
て支持されている。
【0011】しかしながら、直動転がり案内ユニットに
おいて、転動体が軌道で四点接触した場合には、レール
に形成した軌道溝の2つの壁面即ち軌道面及びケーシン
グに形成した軌道溝の2つの壁面即ち軌道面に対して転
動体が各二点接触するように、各軌道溝を高精度に加工
しなければならないと共に、ケーシング上に偏荷重がか
かる状態でレールを摺動する場合には、上記のように、
スライダがレール上をスムースに摺動できないという問
題が発生する。
【0012】そこで、この発明の目的は、上記の課題を
解決することであり、転動体をケーシングに形成した軌
道溝とトラックレール(以下、レールという)に形成し
た軌道溝とで構成した軌道を転動させる直動転がり案内
ユニットにおいて、ケーシングとレールとの両側の各軌
道溝に転動体を接触させる各軌道溝の壁面に対して一方
の側即ち基準になる側の軌道面に転動体を四点接触させ
且つ他方の側の転動体を二点接触させ、スライドユニッ
ト即ちスライダにかかる荷重の方向に対応して転動体が
軌道面に接触面の数を設定し、軌道溝の加工誤差をある
程度許容し、各軌道溝の加工精度に余裕を持たせ、ケー
シング上に偏荷重がかかる状態でレールを摺動する場合
でも、スライダがレール上をスムースに摺動できるよう
に構成した直動転がり案内ユニットを提供することであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、次のように構成されている。即ち、
この発明は、長手方向両側壁面にレール軌道溝を備えた
トラックレール、該トラックレールに跨架されて前記ト
ラックレールに対して相対摺動可能であり且つ前記レー
ル軌道溝に対向する位置にケーシング軌道溝を備えたケ
ーシング、前記レール軌道溝と前記ケーシング軌道溝で
形成される軌道を相対移動可能に転動する多数の転動体
及び前記ケーシングの長手方向両端に取り付けたエンド
キャップを有する直動転がり案内ユニットにおいて、一
方の列の軌道を転動する前記転動体を前記レール軌道溝
に二点接触させると共に前記ケーシング軌道溝に二点接
触させ、また他方の列の軌道を転動する前記転動体を前
記レール軌道溝に一点接触させると共に前記ケーシング
軌道溝に一点接触させたことを特徴とする直動転がり案
内ユニットに関する。
【0014】また、この直動転がり案内ユニットにおい
て、平行に二列設置した前記トラックレールにそれぞれ
跨架した前記ケーシングにスライドテーブルを固定し、
内側の2つの前記軌道で前記転動体を四点接触させ、ま
た、外側の2つの前記軌道で前記転動体を二点接触させ
たものである。
【0015】また、この直動転がり案内ユニットにおい
て、外側の前記レール軌道溝は下方の軌道面で前記転動
体が接触し、また、外側の前記ケーシング軌道溝は上方
の軌道面で前記転動体が接触しているものである。
【0016】また、この直動転がり案内ユニットにおい
て、外側の前記レール軌道溝は上方の軌道面で前記転動
体が接触し、また、外側の前記ケーシング軌道溝は下方
の軌道面で前記転動体が接触しているものである。
【0017】更に、この直動転がり案内ユニットにおい
て、平行に二列設置した前記トラックレールにそれぞれ
跨架した前記ケーシングにスライドテーブルを固定し、
内側の一方の前記軌道で前記転動体を四点接触させ且つ
内側の他方の前記軌道で前記転動体を二点接触させ、ま
た、外側の一方の前記軌道で前記転動体を二点接触させ
且つ外側の他方の前記軌道で前記転動体を四点接触させ
たものである。
【0018】或いは、この直動転がり案内ユニットにお
いて、二点接触は前記ケーシング軌道溝の下方軌道面で
前記転動体が接触し且つ前記レール軌道溝の上方軌道面
で前記転動体が接触しているものである。
【0019】更に、この直動転がり案内ユニットにおい
て、二点接触は前記ケーシング軌道溝の上方軌道面で前
記転動体が接触し且つ前記レール軌道溝の下方軌道面で
前記転動体が接触しているものである。
【0020】
【作用】この発明による直動転がり案内ユニットは、上
記のように構成されており、次のような作用をする。即
ち、この直動転がり案内ユニットは、一方の列の軌道を
転動する転動体をレール側軌道溝に二点接触させると共
に、ケーシング軌道溝に二点接触させ、また、他方の列
の軌道を転動する転動体を前記レール軌道溝に一点接触
させると共に、前記ケーシング軌道溝に一点接触させた
ので、軌道溝の加工精度に余裕を持たせ、トラックレー
ルの平行度の加工誤差を許容でき、特に、従来、加工誤
差或いは設定誤差等でスライダに付与されていた予圧が
かかることを避けることができ、トラックレール上をス
ライダをスムースに摺動させ、加工精度を大幅に向上す
ることができる。また、基準となる側の軌道溝に転動体
を四点接触させておけば、所定の精度を確保できると共
に、スライダにかかる偏荷重に対して最も荷重のかかる
方向の荷重を良好に受けることができる。
【0021】従って、2本のトラックレールが平行に敷
設され、それぞれのトラックレールに跨架されたスライ
ダで単一のスライドテーブルを支持し、スライドテーブ
ルに固定された諸装置をトラックレールに沿って摺動さ
せる際に、トラックレールの基準となる側の精度を高精
度にできる。即ち、他方の付随するトラックレールの平
行度に、数十ミクロン程度の誤差が存したとしても、基
準となるトラックレールに跨架されるスライダのみを、
少なくとも許容誤差内に納めた状態で係合させる。その
結果、トラックレールの非平行部位で本来発生する筈で
あったトラックレールとスライダとの間の摺動抵抗の増
大は、発生することがなく、二点接触側の転動体が軌道
溝を移動することによって吸収、消去されるので、スラ
イダの負荷荷重の増大、摺動抵抗の変化等は生ずること
がない。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明による直動
転がり案内ユニットの実施例を説明する。図1はこの発
明による直動転がり案内ユニットの一実施例の概略を示
す一部破断の斜視図、及び図2は図1の直動転がり案内
ユニットに組み込んだエンドキャップを示す平面図であ
る。図1及び図2では、図12の部品と同一の目的のも
のには同一の符号を付している。
【0023】図1に示す直動転がり案内ユニットは、図
12に示すように、ベッド上に2列のトラックレール2
(以下、レールという)を平行に固定し、各レール2に
複数のスライドユニット即ちスライダ1を跨架し、該ス
ライダ1にスライドテーブルを固定し、スライドテーブ
ルに載置した諸装置を前後進させる構成である。該直動
転がり案内ユニットでは、レール2の長手方向両側壁面
21に軌道溝5を形成し、該レール2上をスライダ1が
跨がって摺動可能に取付けられている。スライダ1はケ
ーシング3、及び該ケーシング3の長手方向両端に固定
したエンドキャップ6を有する。ケーシング3及びエン
ドキャップ6の各下面には、レール2が挿通してケーシ
ング3とエンドキャップ6とがレール2上を摺動するレ
ール挿通凹部10が各々形成されている。
【0024】スライダ1は、レール2に対して相対摺動
可能であり且つ各軌道溝5に対向する位置に軌道溝9を
形成したケーシング3、対向する軌道溝9間に嵌合して
相対移動可能な多数のボールである転動体7、レール2
とケーシング3との間のシールを達成する下面シール部
材8、及びケーシング3の摺動方向即ち長手方向両端に
それぞれ取付けたエンドキャップ6を有している。更
に、ケーシング3から転動体7が脱落するのを防止する
ため、保持バンド18が多数の転動体7を囲むようにケ
ーシング3に取り付けられている。
【0025】エンドキャップ6は、図2に示すように、
レール2とスライダ1との間のシールを達成する側面シ
ール部材17が取り付けられると共に、レール2とスラ
イダ1間の摺動面に潤滑材を供給するためグリースニッ
プル22が取り付けられている。エンドキャップ6は、
ケーシング3の両端面に複数の取付孔31にねじ等を貫
通させて取り付けられ、また、エンドキャップ6には、
その下面にレール2が跨いで挿通するレール挿通凹部2
8が形成され、転動体7がレール2との間で摺動面を形
成する軌道溝19、及び転動体7の循環のため転動体7
を方向転換させる方向転換路11が両側に形成されてい
る。
【0026】この直動転がり案内ユニットは、上記のよ
うに構成され、スライダ1をレール2を跨がった状態で
載置し、レール2の軌道溝5に沿って循環する複数の転
動体7の介在で自在に摺動するものである。レール2の
軌道溝5を走行する負荷域の転動体7は、図2に示すよ
うに、エンドキャップ6内に形成された方向転換路11
に導かれ、次いで、ケーシング3の軌道溝9と平行に上
部に形成されたリターン通路孔13に移動し、多数の転
動体7は無限循環路内を無限循環するものである。この
ように、スライダ1に形成された軌道溝9とレール2の
軌道溝5との間に位置する負荷された転動体7の転動に
より、レール2とスライダ1とが摺動自在に相対運動す
ることができる。
【0027】次に、図3〜図7を参照して、この発明に
よる直動転がり案内ユニットの基本概念を説明する。図
3はこの発明による直動転がり案内ユニットの一実施例
の基本概念を説明する断面図、図4はレールを示す断面
図、図5はレールにケーシングが跨架した状態を示す断
面図、図6は左側の転動体の四点接触を示す説明図、及
び図7は右側の転動体の二点接触を示す説明図である。
各図の部品には、図1の部品と同一のものには同一の符
号を付している。
【0028】図3に示すように、この直動転がり案内ユ
ニットにおける一方のレール2とスライダ1に関して
は、二条列となる長手方向両側壁面21にレール軌道溝
5を形成したレール2(図4)、該レール2に跨架され
てレール2に対して相対摺動可能であり且つレール軌道
溝5に対向する位置にケーシング軌道溝9を形成したケ
ーシング3(図5)、レール軌道溝5とケーシング軌道
溝9とで形成される軌道を相対移動可能に転動する二条
列の多数の転動体7(左右総称の場合は符号7)、及び
ケーシング3の長手方向両端に取り付け且つ転動体7を
循環させる方向転換路11(図2参照)を備えたエンド
キャップ6(図2参照)から構成されている。
【0029】この直動転がり案内ユニットについて、特
に、図6及び図7に示すように、レール軌道溝5はレー
ル2の長手方向両側壁面21に2面の軌道面16で形成
されている。また、該ケーシング軌道溝9の下面に形成
したレール挿通凹部10の側部内壁面12には、ケーシ
ング軌道溝9が2面の軌道面14から形成されている。
この直動転がり案内ユニットは、特に図6に示すよう
に、一方の列(図では左側)の軌道を転動する転動体7
Lをレール軌道溝5の軌道面16に対して二点接触(接
触点T3 ,T4 )させると共に、ケーシング軌道溝9の
軌道面14に対して二点接触(接触点T1 ,T2)させ
る。また、この直動転がり案内ユニットは、特に図7に
示すように、他方の列(図では右側)の軌道を転動する
転動体7Rをレール軌道溝5の軌道面16のうち下側の
軌道面16で一点接触(接触点T5)させると共に、ケ
ーシング軌道溝9の軌道面14のうち上側の軌道面14
で一点接触(接触点T6 )させると共に、他方の列(図
では右側)の軌道を転動する転動体7Rは、レール軌道
溝5の上側の軌道面16に非接触状態になると共に、ケ
ーシング軌道溝9の下側の軌道面14に非接触状態にな
っている。
【0030】この発明による直動転がり案内ユニット
は、具体的には、図8〜図11に示すように、適用され
るものである。図8はこの発明による直動転がり案内ユ
ニットの一実施例を示す概略断面図、図9はこの発明に
よる直動転がり案内ユニットの別の実施例を示す概略断
面図、図10はこの発明による直動転がり案内ユニット
の更に別の実施例を示す概略断面図、及び図11はこの
発明による直動転がり案内ユニットの他の実施例を示す
概略断面図である。各図では、図3及び図12の部品と
同一のものには同一の符号を付している。
【0031】この直動転がり案内ユニットの一実施例を
図8を参照して説明する。この直動転がり案内ユニット
は、ベッド20上に2本のレール2,2が平行に設置さ
れており、一方の列の軌道を転動する転動体7をレール
軌道溝5に二点接触させると共にケーシング軌道溝9に
二点接触させ、また他方の列の軌道を転動する転動体7
をレール軌道溝5に一点接触させると共にケーシング軌
道溝9に一点接触させているものである。特に、この直
動転がり案内ユニットでは、平行に二列設置したレール
2にそれぞれ跨架したケーシング3にスライドテーブル
4を固定し、左右レール2のうち向かい合う内側の2つ
の軌道で転動体7を四点接触(接触点T1 ,T2
3 ,T4 )させ、且つ、左右レール2のうち外側の2
つの軌道で転動体7を二点接触(接触点T5 ,T6 )さ
せたものである。しかも、この直動転がり案内ユニット
では、外側のレール軌道溝5は下方の軌道面16で転動
体7が接触(接触点T5 )し、また、外側のケーシング
軌道溝9は上方の軌道面14で転動体7が接触(接触点
6 )しているものである。従って、この直動転がり案
内ユニットでは、内側の2つの軌道が摺動運動の基準に
なり、スライドテーブル4の摺動方向に直交する方向の
外向きに、スライダ1の微移動を可能にして加工精度を
許容できる中央調整機能を有する。その調整程度は、転
動体7が外側のケーシング軌道溝9の上方軌道面14で
接触(接触点T6)しているので、スライドテーブル4
にかかる荷重のモーメントを考慮すると、小さくなる。
【0032】この直動転がり案内ユニットの別の実施例
を図9を参照して説明する。この直動転がり案内ユニッ
トは、特に、平行に二列設置したレール2にそれぞれ跨
架したケーシング3にスライドテーブル4を固定し、左
右レール2のうち向かい合う内側の2つの軌道で転動体
7を四点接触(接触点T1 ,T2 ,T3 ,T4 )させ、
且つ、左右レール2のうち外側の2つの軌道で転動体7
を二点接触(接触点T7 ,T8)させたものである。し
かも、この直動転がり案内ユニットでは、外側のレール
軌道溝5は上方の軌道面16で転動体7が接触(接触点
7 )し、また、外側のケーシング軌道溝9は下方の軌
道面14で転動体7が接触(接触点T8)しているもの
である。従って、この直動転がり案内ユニットでは、内
側の2つの軌道が摺動運動の基準になり、スライドテー
ブル4の摺動方向に直交する方向の外向きに、スライダ
1の微移動を可能にして加工精度を許容できる中央調整
機能を有する。その調整程度は、転動体7が外側のケー
シング軌道溝9の下方軌道面14で接触(接触点T8
しているので、スライドテーブル4にかかる荷重のモー
メントを考慮すると、大きくなる。
【0033】この直動転がり案内ユニットの更に別の実
施例を図10を参照して説明する。この直動転がり案内
ユニットは、ベッド20上に2本のレール2,2が平行
に設置されており、一方の列の軌道を転動する転動体7
をレール軌道溝5に二点接触(接触点T3 ,T4 )させ
ると共にケーシング軌道溝9に二点接触(接触点T1
2 )させ、また他方の列の軌道を転動する転動体7を
レール軌道溝5に一点接触(接触点T7 )させると共に
ケーシング軌道溝9に一点接触(接触点T8 )させてい
るものである。特に、この直動転がり案内ユニットで
は、平行に二列設置したレール2にそれぞれ跨架したケ
ーシング3にスライドテーブル4を固定し、内側の一方
の軌道で転動体7を四点接触(接触点T1 ,T2
3 ,T4 )させ、且つ内側の他方の軌道で転動体7を
二点接触(接触点T7 ,T8 )させ、また、外側の一方
の軌道で転動体7を二点接触(接触点T7 ,T8 )さ
せ、且つ外側の他方の軌道で転動体7を四点接触(接触
点T1 ,T2 ,T3 ,T4 )させたものである。しか
も、この直動転がり案内ユニットでは、二点接触(接触
点T7,T8 )はケーシング軌道溝9の下方の軌道面1
4で転動体7が接触(接触点T8 )し、且つレール軌道
溝5は上方の軌道面16で転動体7が接触(接触点
7)しているものである。従って、この直動転がり案
内ユニットでは、レール2の図で右側の軌道が摺動運動
の基準になり、レール2の平行度の加工誤差或いは設定
誤差の調整機能を有する。その調整程度は、図で左側か
らの外力に対して剛性が小さく、且つ右側からの外力に
対して剛性が大きくなる。また、この直動転がり案内ユ
ニットでは、右側の2つの軌道が摺動運動の基準にな
り、スライドテーブル4の摺動方向に直交する方向の左
向きに、スライダ1の微移動を可能にして加工精度を許
容できる調整機能を有する。その調整程度は、転動体7
が外側のケーシング軌道溝9の下方軌道面14で接触
(接触点T8 )しているので、スライドテーブル4にか
かる荷重のモーメントを考慮すると、大きくなる。
【0034】この直動転がり案内ユニットの他の実施例
を図11を参照して説明する。この直動転がり案内ユニ
ットは、ベッド20上に2本のレール2,2が平行に設
置されており、一方の列の軌道を転動する転動体7をレ
ール軌道溝5に二点接触(接触点T3 ,T4 )させると
共にケーシング軌道溝9に二点接触(接触点T1
2 )させ、また他方の列の軌道を転動する転動体7を
レール軌道溝5に一点接触(接触点T5 )させると共に
ケーシング軌道溝9に一点接触(接触点T6 )させてい
るものである。特に、この直動転がり案内ユニットで
は、平行に二列設置したレール2にそれぞれ跨架したケ
ーシング3にスライドテーブル4を固定し、内側の一方
の軌道で転動体7を四点接触(接触点T1 ,T2
3 ,T4 )させ、且つ内側の他方の軌道で転動体7を
二点接触(接触点T5 ,T6 )させ、また、外側の一方
の軌道で転動体7を二点接触(接触点T5 ,T6 )さ
せ、且つ外側の他方の軌道で転動体7を四点接触(接触
点T1 ,T2 ,T3 ,T4 )させたものである。しか
も、この直動転がり案内ユニットでは、二点接触(接触
点T5 ,T6 )はケーシング軌道溝9の上方の軌道面1
4で転動体7が接触(接触点T6 )し、且つレール軌道
溝5は下方の軌道面16で転動体7が接触(接触点
5 )しているものである。従って、この直動転がり案
内ユニットでは、レール2の図で右側の軌道が摺動運動
の基準になり、レール2の平行度の加工誤差或いは設定
誤差の調整機能を有する。その調整程度は、図で右側か
らの外力に対して剛性が小さく、且つ右側からの外力に
対して剛性が大きくなる。また、この直動転がり案内ユ
ニットでは、右側の2つの軌道が摺動運動の基準にな
り、スライドテーブル4の摺動方向に直交する方向の左
向きに、スライダ1の微移動を可能にして加工精度を許
容できる調整機能を有する。その調整程度は、転動体7
が外側のケーシング軌道溝9の上方軌道面14で接触
(接触点T6 )しているので、スライドテーブル4にか
かる荷重のモーメントを考慮すると、小さくなる。
【0035】
【発明の効果】この発明による直動転がり案内ユニット
は、上記のように構成されており、次のような効果を有
する。即ち、この直動転がり案内ユニットは、一方の列
の軌道を転動する転動体をレール軌道溝に二点接触させ
ると共に、ケーシング軌道溝に二点接触させ、また他方
の列の軌道を転動する転動体をレール軌道溝に一点接触
させると共に、ケーシング軌道溝に一点接触させたの
で、一方の転動体は四点接触になって剛性を確保できて
精度の基準となり、他方の転動体は二点接触になって曲
げモーメントの変位を吸収でき、2列に設置されている
各トラックレールの平行度の加工誤差及び設置誤差、或
いは各軌道溝の加工誤差を吸収することができる。従っ
て、この直動転がり案内ユニットは、従来の直動転がり
案内ユニットで発生していた予圧を避けることができ、
スムースな摺動特性を確保できると共に、耐久性の富ん
だものを提供できる。
【0036】また、この直動転がり案内ユニットにおい
て、平行に二列設置したトラックレールにそれぞれ跨架
したケーシングにスライドテーブルを固定し、内側の2
つの軌道で転動体を四点接触させ、また、外側の2つの
軌道で転動体を二点接触させると共に、外側の前記レー
ル軌道溝は下方の軌道面で前記転動体が接触し、また、
外側の前記ケーシング軌道溝は上方の軌道面で前記転動
体が接触しているので、内側の2つの軌道が摺動運動の
基準になり、スライドテーブルの摺動方向に直交する方
向の外向きに、スライダの微移動を可能にして加工精度
を許容できる中央調整機能を有する。転動体は外側のケ
ーシング軌道溝は上方の軌道面で接触しているので、ス
ライドテーブルにかかる荷重のモーメントを考慮する
と、調整量は小さい。
【0037】又は、この直動転がり案内ユニットにおい
て、平行に二列設置したトラックレールにそれぞれ跨架
したケーシングにスライドテーブルを固定し、内側の2
つの軌道で転動体を四点接触させ、また、外側の2つの
軌道で転動体を二点接触させると共に、外側の前記レー
ル軌道溝は上方の軌道面で前記転動体が接触し、また、
外側の前記ケーシング軌道溝は下方の軌道面で前記転動
体が接触しているので、内側の2つの軌道が摺動運動の
基準になり、スライドテーブルの摺動方向に直交する方
向の外向きに、スライダの微移動を可能にして加工精度
を許容できる中央調整機能を有する。転動体は外側のケ
ーシング軌道溝は下方の軌道面で接触しているので、ス
ライドテーブルにかかる荷重のモーメントを考慮する
と、調整程度は大きい。
【0038】或いは、この直動転がり案内ユニットにお
いて、平行に二列設置した前記トラックレールにそれぞ
れ跨架した前記ケーシングにスライドテーブルを固定
し、内側の一方の前記軌道で前記転動体を四点接触させ
且つ内側の他方の前記軌道で前記転動体を二点接触さ
せ、また、外側の一方の前記軌道で前記転動体を二点接
触させた且つ外側の他方の前記軌道で前記転動体を四点
接触させると共に、二点接触は前記ケーシング軌道溝の
下方の軌道面で前記転動体が接触し且つ前記レール軌道
溝は上方の軌道面で前記転動体が接触しているので、四
点接触側の軌道が摺動運動の基準になり、レールの平行
度の加工誤差或いは設定誤差を調整できる。その調整程
度は、二点接触側からの外力に対して剛性が小さく、且
つ四点接触側からの外力に対して剛性が大きくなる。ま
た、四点接触側の2つの軌道が摺動運動の基準になり、
スライドテーブルの摺動方向に直交する二点接触側へス
ライダの微移動を可能にして加工精度を許容して調整す
る。更に、転動体は外側のケーシング軌道溝は下方の軌
道面で接触しているので、スライドテーブルにかかる荷
重のモーメントを考慮すると、調整量は大きい。
【0039】又は、この直動転がり案内ユニットにおい
て、平行に二列設置した前記トラックレールにそれぞれ
跨架した前記ケーシングにスライドテーブルを固定し、
内側の一方の前記軌道で前記転動体を四点接触させ且つ
内側の他方の前記軌道で前記転動体を二点接触させ、ま
た、外側の一方の前記軌道で前記転動体を二点接触させ
た且つ外側の他方の前記軌道で前記転動体を四点接触さ
せると共に、二点接触は前記ケーシング軌道溝の上方の
軌道面で前記転動体が接触し且つ前記レール軌道溝は下
方の軌道面で前記転動体が接触しているので、レールの
図で右側の軌道が摺動運動の基準になり、レールの平行
度の加工誤差或いは設定誤差を調整できる。その調整程
度は、二点接触側からの外力に対して剛性が小さく、且
つ四点接触側からの外力に対して剛性が大きくなる。そ
して、右側の四点接触側の軌道が摺動運動の基準にな
り、スライドテーブルの摺動方向に直交する二点接触側
へのスライダの微移動を可能にして加工精度を許容して
調整する。また、転動体は外側のケーシング軌道溝は上
方の軌道面で接触しているので、スライドテーブルにか
かる荷重のモーメントを考慮すると、調整量は小さい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による直動転がり案内ユニットを適用
できるスライダとレールとの関係を示す一部破断の斜視
図である。
【図2】図1の直動転がり案内ユニットのエンドキャッ
プを示す正面図である。
【図3】この発明による直動転がり案内ユニットの基本
的原理を説明するためのケーシング、レール及び転動体
の関係を示す断面図である。
【図4】レールの一例を示す断面図である。
【図5】この発明による直動転がり案内ユニットの一実
施例を示すケーシング、レール及び転動体の関係を示す
断面図である。
【図6】図5の転動体の四点接触の状態を説明する断面
図である。
【図7】図5の転動体の二点接触の状態を説明する断面
図である。
【図8】この発明による直動転がり案内ユニットの一実
施例を示す断面図である。
【図9】この発明による直動転がり案内ユニットの別の
実施例を示す断面図である。
【図10】この発明による直動転がり案内ユニットの更
に別の実施例を示す断面図である。
【図11】この発明による直動転がり案内ユニットの他
の実施例を示す断面図である。
【図12】従来の直動転がり案内ユニットの一例を示す
斜視図である。
【図13】従来の直動転がり案内ユニットの別の例を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 スライダ 2 レール(トラックレール) 3 ケーシング 4 スライドテーブル 5 レール軌道溝 6 エンドキャップ 7 転動体 9 ケーシング軌道溝 10 レール挿通凹部 12 側部内壁面 14 軌道面 16 軌道面 21 長手方向側壁面

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向両側壁面にレール軌道溝を備え
    たトラックレール、該トラックレールに跨架されて前記
    トラックレールに対して相対摺動可能であり且つ前記レ
    ール軌道溝に対向する位置にケーシング軌道溝を備えた
    ケーシング、前記レール軌道溝と前記ケーシング軌道溝
    で形成される軌道を相対移動可能に転動する多数の転動
    体及び前記ケーシングの長手方向両端に取り付けたエン
    ドキャップを有する直動転がり案内ユニットにおいて、
    一方の列の軌道を転動する前記転動体を前記レール軌道
    溝に二点接触させると共に前記ケーシング軌道溝に二点
    接触させ、また他方の列の軌道を転動する前記転動体を
    前記レール軌道溝に一点接触させると共に前記ケーシン
    グ軌道溝に一点接触させたことを特徴とする直動転がり
    案内ユニット。
  2. 【請求項2】 平行に二列設置した前記トラックレール
    にそれぞれ跨架した前記ケーシングにスライドテーブル
    を固定し、内側の2つの前記軌道で前記転動体を四点接
    触させ、また、外側の2つの前記軌道で前記転動体を二
    点接触させたことを特徴とする請求項1に記載の直動転
    がり案内ユニット。
  3. 【請求項3】 外側の前記レール軌道溝は下方の軌道面
    で前記転動体が接触し、また、外側の前記ケーシング軌
    道溝は上方の軌道面で前記転動体が接触していることを
    特徴とする請求項2に記載の直動転がり案内ユニット。
  4. 【請求項4】 外側の前記レール軌道溝は上方の軌道面
    で前記転動体が接触し、また、外側の前記ケーシング軌
    道溝は下方の軌道面で前記転動体が接触していることを
    特徴とする請求項2に記載の直動転がり案内ユニット。
  5. 【請求項5】 平行に二列設置した前記トラックレール
    にそれぞれ跨架した前記ケーシングにスライドテーブル
    を固定し、内側の一方の前記軌道で前記転動体を四点接
    触させ且つ内側の他方の前記軌道で前記転動体を二点接
    触させ、また、外側の一方の前記軌道で前記転動体を二
    点接触させ且つ外側の他方の前記軌道で前記転動体を四
    点接触させたことを特徴とする請求項1に記載の直動転
    がり案内ユニット。
  6. 【請求項6】 二点接触は前記ケーシング軌道溝の下方
    軌道面で前記転動体が接触し且つ前記レール軌道溝の上
    方軌道面で前記転動体が接触していることを特徴とする
    請求項5に記載の直動転がり案内ユニット。
  7. 【請求項7】 二点接触は前記ケーシング軌道溝の上方
    軌道面で前記転動体が接触し且つ前記レール軌道溝の下
    方軌道面で前記転動体が接触していることを特徴とする
    請求項5に記載の直動転がり案内ユニット。
JP3326317A 1991-11-16 1991-11-16 直動転がり案内ユニツト Pending JPH05141416A (ja)

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EP92310361A EP0543571B1 (en) 1991-11-16 1992-11-12 Linear motion rolling guide unit
DE92310361T DE543571T1 (de) 1991-11-16 1992-11-12 Wälzgelagerte Linearführungseinheit.
DE69208600T DE69208600T2 (de) 1991-11-16 1992-11-12 Wälzgelagerte Linearführungseinheit
US07/977,214 US5362156A (en) 1991-11-16 1992-11-16 Linear motion guide unit with rolling elements

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