JP2848461B2 - タンパク質の精製法 - Google Patents

タンパク質の精製法

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Description

【発明の詳細な説明】 ヒト成長ホルモン、ヒトプロテインCおよび凝固因子
VII等を包含する、多数の、ヒトおよびその他の哺乳動
物タンパクが、これらのタンパクをコードしているDNA
で宿主細胞をトランスフェクトし、その組換え細胞をタ
ンパクの発現に適切な条件下で増殖させることによっ
て、これらの細胞中で生産されている。グリンネル等
(Grinnell et al)は、バイオテクノロジー(Biotechn
ology):1189−1192(1987)に、ヒト腎細胞による組
換えヒトプロテインC(HPC)の発現を記載している。
このタンパクは細胞によって細胞培養培地に分泌され、
培養培地およびその他の成分、例えば細胞排泄物、細胞
残骸およびタンパクまたは同様に培地に集積されるその
他の物質等から分離されなければならない。また、タン
パクの生物学的活性は保持されねばならないので、回収
条件を、タンパクの生物学的活性を保持し、同時に、培
地中の不純物からタンパクを効果的に分離するような、
穏やかな条件としなければならない。純度はしばしば、
考慮しなければならない重要事項であり、とりわけ医薬
への応用のためには重要である。
細胞培養培地から生物学的に活性な形態のタンパクを
回収するには、多数の問題がある。例えば、所望のタン
パクを、該タンパクを伴っているかもしれないホモロー
ガスな生物学的に不活性なタンパクの様な、細胞培養培
地中の、他の非常に類似しているタンパクから分離しな
ければならない。回収方法によって、高レベルの純度を
有する生物学的に活性な形態のタンパクを得るべきであ
る。
ジョーンズ等(Jones et al)は、米国特許第4,512,9
22号に宿主細胞の細胞質から屈折力のあるタンパク(宿
主細胞内で不溶性顆粒タンパクを形成する輸送されない
タンパク)を回収するための方法を記載している。変性
−再生タンパクの回収系を記載している関連特許には、
米国特許第4,599,197号、第4,518,526号および第4,511,
503号がある。
ラウシュおよびメング(Raush and Meng)の米国特許
第4,677,196号は、屈折体の形態でもある、宿主細胞か
らのヘテロジニアスな(heterogenous)タンパクの回収
を記載している。
ハング等(Hung et al)の米国特許第4,734,362号
は、タンパクを変性させ、次いで、再生させて所望の生
成物を得ることを含む、宿主細胞から組換え屈折タンパ
クを回収するための方法を記載している。
ヒト凝固因子VIIの回収および精製は、ブローズおよ
びマジェラス(Brose and Majerus)によってザ・ジャ
ーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(The Jo
urnal of Biological Chemistry)255:1242−1247(198
0)に記載されている。彼らは、まず、クエン酸バリウ
ムにタンパクを吸着させ、クロマトグラフィーによって
分離することからなる方法を使用し、ヒト血漿から約30
%の収率で因子VIIを精製した。
ビタミンK依存性タンパクは、止血の維持に関連のあ
る種類のタンパクである。ビタミンKへの依存は、タン
パクの生合成の間に起こる。ヒトプロテインC(HPC)
は、止血の維持に重要な役割を果たすビタミンK依存性
血漿糖タンパクである。エズモン(C.T.Esmon)のサイ
エンス(Science)235:1348−1352(1987)。
HPCにカルシウムイオン(Ca2+)が結合すると、蛍光
放射分光学によって測定し得るHPCの構造上の変化を生
じる。ジョンソン等(Johnson et al)のジャーナル・
オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J.Biol.Che
m.)、258:5554−5560(1983)。構造変化は、アガロー
スゲル電機泳動の様な電機的分野においてタンパクの移
動パターンの相違によって測定される様な表面の荷電分
布の変化をもたらす。ステンフロ(Stenflo,J.)のジャ
ーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J.Bio
l.Chem.)、251:355−363(1976)。
本発明は、宿主細胞によって産生されたか、またはタ
ンパクをコードしているDNAでトランスフォームまたは
トランスフェクトされた後の宿主細胞によって産生され
た、排出ビタミンK依存性タンパクを細胞培養培地から
回収および精製する方法を提供するものである。ビタミ
ンK依存性タンパクは、カルシウムイオンまたはバリウ
ムイオンの様な2価陽イオンと結合し、その結果、タン
パクの構造が変化したりタンパクの表面荷電が変化した
りする。本発明では、これらの変化を利用し、2価陽イ
オンの存在下で、種々の基質へのタンパクの結合親和性
を制御する。この方法は、タンパクのイオン的に変化し
た結合親和性に基づいてタンパクを分離するために、通
常のクロマトグラフィーを使用する。
本発明方法では、タンパクを含んでいる細胞培養培地
をキレート剤で処理し、内生の2価陽イオンを除去す
る。培地を、これが強い親和性を有するイオン交換樹脂
と接触させる。次いで、タンパクに結合し、タンパク−
陽イオン複合体として溶離する2価陽イオンを含有する
溶液で樹脂からタンパクを溶離する。次に、このタンパ
ク−陽イオン複合体を、陽イオンと結合する固定化キレ
ート剤を有する樹脂と接触させる。キレート樹脂へ選択
的に陽イオンと結合し、この樹脂からタンパクのみが溶
離する。次に、更に精製するために、タンパクを第2の
イオン交換樹脂と接触させる。タンパクを第2の陽イオ
ン含有バッファーで処理すると、タンパク−陽イオン複
合体が形成し、この複合体を疎水性樹脂と接触させる。
タンパク−陽イオン複合体は、疎水性樹脂に強く結合す
る。次いで、樹脂と結合しているタンパクを、陽イオン
と結合するキレート剤で処理し、疎水性樹脂から高純度
のタンパクを溶出することができる。タンパクとタンパ
ク−陽イオン複合体間の結合差を利用し、各工程におい
て90%以上の収率で、実質上純粋な生物学的に活性なタ
ンパクを回収するための、効率的でタンパクを変性させ
ない方法とすることができる。
第1図は、2価陽イオン結合タンパクの精製について
本発明方法を説明するフローチャートを示す。
第2図は、NaClグラジエントを使用する、ファルマシ
ア・モノQ(Pharmacia MonoQ)イオン交換樹脂からの
ヒトプロテインCの溶出プロファイルを示す。
第3図は、CaCl2グラジエントを使用する、ファルマ
シア・モノQイオン交換樹脂からのヒトプロテインCの
溶出プロファイルを示す。
第4図は、CaCl2溶離バッファーおよび高NaClバッフ
ァーの両者を使用する、ファルマシア・ファーストフロ
ーQ(Pharmacia Fast Flow Q)イオン交換樹脂からの
ヒトプロテインCの溶出プロファイルを示す。
HPCおよびその他のビタミンK依存性タンパクの大部
分は、Ca2+の様な2価陽イオンと結合する。タンパクの
結合部位の大部分は、修飾されたグルタミン酸残基であ
るらしい。オーリン等(Ohlin et al)、1988、ジャー
ナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J.Biol.C
hem.)、263:7411−7417。グルタミン酸残基が修飾され
る反応は、ガンマカルボキシル化であり、これは、ミク
ロソーム酵素、ビタミンK依存性カルボキシラーゼによ
って行われる翻訳後修飾である。ガンマカルボキシル化
グルタメート(Gla残基と呼ばれる)は、ビタミンK依
存性タンパクの生物学的活性に必要である。例えば、HP
Cの場合、タンパクを生物学的に活性(例えば、抗血栓
活性)にするために、HPCタンパク配列の最初の9個の
連続したグルタメート残基を、ガンマカルボキシル化に
よって修飾しなければならない。
HPCの場合、これらのGla残基は、Ca2+に対する結合部
位の大部分を構成する。エスモン等(N.L.Esmon et a
l)のジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリ
ー(J.Biol.Chem.)、258:5548−5553(1983)。ジョン
ソン等(Johnson et al)のジャーナル・オブ・バイオ
ロジカル・ケミストリー、258:5554−5560(1983);オ
ーリンおよびステンフロー(Ohlin and Stenflo)のジ
ャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー、262:
I3798−13804(1987);およびスターンズ等(Stearns
et al)のジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミス
トリー、269:826−832(1986)によって記載された様
に、HPCの軽鎖およびHPCの重鎖には、表皮細胞成長因子
様領域で形成される高親和性Ca2+結合部位がある。HPC
タンパクの表面荷電分布の変化は、Ca2+による9個のGl
a残基の中和(1残基当たり2個の負の荷電)に起因
し、その結果、正味18個の負の荷電を失う。Ca2+結合に
よって起こるHPCの表面荷電分布の変化は、構造変化の
結果でもある。構造におけるこの変化は、イオン交換ク
ロマトグラフィーおよび疎水性クロマトグラフィーで使
用される樹脂の様な通常の樹脂に対するその結合プロフ
ァイルに影響する。より具体的には、この変化は通常の
イオン交換クロマトグラフィー樹脂を「偽親和性」樹脂
として作用させる。
本発明の方法は、高比活性のタンパクから低比活性の
タンパクを選択的に分離することができる。この選択性
は、タンパクに存在するGla残基の数に基づく。例え
ば、樹脂に対するGla含有タンパクの親和性の高さに基
づき、低比活性のタンパク(即ち、より少ないGla残基
を有するタンパク)を、より高比活性のタンパク(即
ち、多数のGla残基を有するタンパク)から分離するこ
とができる。より多数のGla残基を有するタンパクは、
カルシウムの様な2価陽イオンと複合体形成して、より
明白な構造的および電気的変化を示し、2価陽イオンを
含有する溶離バッファーが使用される場合、これらの高
活性タンパクは、カラムから、より容易に溶離するであ
ろう。この選択性は非常に有効かつ有用である。多数の
ほにゅう動物セルラインは、全てのGla残基の存在を欠
いているため、完全に生物学的に活性な組換えビタミン
K依存性タンパクを発現することができない。本発明の
方法は、完全に活性なビタミンK依存性タンパクを、そ
れより低活性の形態の同一のタンパクから分離すること
ができる。この方法は、簡単であり、経済的であり、い
ずれの生化学研究室によっても容易に組み立てられる。
本発明は、偽親和性樹脂として通常のクロマトグラフ
ィー樹脂(イオン交換または疎水性の様な)を使用する
ことを基礎とする。低濃度の2価陽イオン、とりわけCa
2+の存在または非存在は、通常のクロマトグラフィー樹
脂におけるHPCの溶離プロファイルに影響する。この現
象は、全てのビタミンK依存性タンパクおよび/または
ペプチド、およびCa2+結合タンパク、ペプチドまたは巨
大分子を包含する全ての2価陽イオン結合タンパクに及
ぶかもしれない。Ca2+は、既知のビタミンK依存性タン
パクに結合させるための、生理学的に非常に豊富なエフ
ェクター2価金属イオンなので、これを以下の大部分の
試験について使用する。しかしながら、Ca2+を、ストロ
ンチウム(Sr2+)およびバリウム(Ba2+)の様な他の2
価陽イオンで置き換えてもよい。これらの金属イオンに
よっても同じ結果が得られる。
本発明方法は、例えばヒトプロテインC(HPC)、因
子IX、因子X、因子II、因子VII、ヒトプロテインS(H
PS)、プロテインZ、骨Glaタンパクおよび骨マトリッ
クスGlaタンパクを包含する、産生される全てのビタミ
ンk依存性タンパクに有効である。この方法は、HPCの
様なビタミンK依存性タンパク酵素原、および活性化プ
ロテインC(APC)の様な対応する活性化形の血漿プロ
テアーゼの両者に有効である。
本明細書記載の発明はまた、微生物(宿主細胞)中で
発現した後に宿主細胞から細胞培養培地に分泌されるヘ
テロローガスな組換えタンパクの単離、精製、再活性化
および使用に有用な方法に関するものである。本発明の
目的のために、分泌されたタンパクを「排出タンパク」
と呼ぶ。本明細書記載の発明は更に、非形質転換セルラ
イン中で産生された排出タンパクの単離、精製、再活性
化および使用に関するものである。
組換えDNA法を使用して宿主微生物に外来のタンパク
を産生させる場合、その様なタンパクはしばしば「ヘテ
ロローガスなタンパク」または「組換えタンパク」と呼
ばれる。本発明において、「タンパク」なる語句は、2
価陽イオン結合ポリペプチドおよびタンパクの全てを包
含するものとする。「ヘテロローガス」および「組換
え」なる語句は、2価陽イオンと結合する、宿主微生物
によって分泌されるタンパクを意味するために互換的に
使用される。
まず、周知の標準的組換えDNA法によって、タンパク
をクローニングする。HPCのクローニングは、ベックマ
ン等(Beckmann et al)によって、ヌクレイック・アシ
ッズ・リサーチ(Nucleic Acids Research)13:5233(1
985)に記載された。ヒト腎293細胞による組換えHPC(r
HPC)の発現は、グリンネル等(Grinnell et al)によ
ってバイオテクノロジー(Biotechnology):1189−11
92(1987)に記載された。
培養培地を集め、所望により、冷室温(約4℃)にて
約20,000Gで約20分間遠心して、細胞残骸を除去する。
上清はタンパクを含有している。遠心後、ベンズアミジ
ンの様なプロテアーゼ阻害剤、およびEDTAまたはEGTAの
様なキレート剤を、全ての2価陽イオンを除去するのに
十分な濃度で培地に加えることができる(第1図、第1
−2工程参照)。
次いで、培地を陰イオン性4級または3級アミンベー
スの樹脂の様なイオン交換樹脂と接触させる(第1図、
第3工程)。市販品として入手し得る好適な樹脂の幾つ
かの例には、ファルマシア・ファーストフローQ(FF
Q)およびモノQ、およびシグマ社製QAE−A50−120およ
びDEAE3級/4級アミンがある。本発明の1態様では、樹
脂をカラムに入れることができる。しかしながら、培地
が通過し、適切なイオン交換を保証する十分な樹脂表面
積と接触し得る限り、樹脂のベッドまたはその他の形状
とすることもできる。この工程は、冷室温(8〜10℃)
で行う。
まず、少量のプロテアーゼ阻害剤、キレート剤、およ
び、所望により、1価の塩を含有している中性pHのバッ
ファー溶液で樹脂を平衡化する。Ca2+と反応しない限
り、いずれの中性バッファーを使用してもよいが、例え
ば、リン酸バッファーはCa2+と不溶性複合体を形成する
ので使用することができない。好ましい平衡化バッファ
ー溶液は、約20mMトリスバッファー、2mM EDTA、2mMベ
ンズアミジンおよび0.15M NaClを含有し、約7.4のpHを
有する。次いで、受容器(例えば、カラム)に樹脂を充
填する。ベッドボリュームは、タンパクのための結合部
位を与えるのに十分とすべきである。次に、既にプロテ
アーゼ阻害剤およびキレート剤で処理された培養培地を
カラムに負荷する。タンパク結合が最もよく起こるよう
に流速を調節する。HPCの場合、直接状流速を1時間当
たり、約40−80センチメートルとすべきである。
次いで、負荷されたカラムを、1価の塩(例えば、Na
ClまたはKCl)、プロテアーゼ阻害剤(例えば、ベンズ
アミジン)およびキレート剤(例えば、EDTA)を含有す
る、カラム容量の約3倍またはそれ以上の量の中性バッ
ファー(例えば、トリスバッファー、pH7.4)で洗浄す
る。所望により、塩およびプロテアーゼ阻害剤を含有す
る、カラム容量の約2倍量の中性バッファーで2回目の
洗浄を行ってもよい。所望のタンパクは樹脂に対して高
い親和性を有するので、これらのタンパクは、この時点
で、イオン性樹脂に強く結合している。細胞培養培地中
のその他のタンパクおよび不純物の大部分は洗い流され
ている。カラムからタンパクを取り出すために、2価陽
イオン、好ましくはカルシウム(Ca2+)を含有している
「溶離」バッファーを使用する(第1図、第4工程)。
カルシウムイオンは、タンパクに選択的に結合し、Ca−
タンパク複合体を形成するであろう。この複合体は樹脂
に対して低い親和性を有し、従って、Ca−タンパク複合
体は、溶出液に含まれるであろう。溶離バッファーは、
中性バッファー(例えば、トリス)、1価の塩(例え
ば、NaCl)、カルシウム塩(例えば、CaCl2)およびプ
ロテアーゼ阻害剤(例えば、ベンズアミジン)の組み合
わせであってよい。好ましい溶離バッファーは、20mMト
リス、0.15NaCl、10mM CaCl2および5mMベンズアミジン
を含有し、約7.4のpHを有する。タンパクは、カラム容
量の2倍の溶離剤で溶出する。タンパクの約90パーセン
ト(90%)は、カラム容量の2倍の終わりまでに溶出さ
れる。この工程後のタンパクの回収は、約80−90%であ
る。
次に、タンパクを含有している溶出液を、固定化キレ
ート剤を含有する樹脂で処理し、第2のイオン交換樹脂
と接触させる(第1図、第5−7工程)。これらの2種
類の樹脂を含有しているカラムまたはベッドを、所望に
より、縦列に組み立て、キレートカラムからの溶出液を
直接イオン交換カラムに流入させてもよい。別法とし
て、キレートカラムからの溶出液を集め、次いで、イオ
ン交換カラムに負荷させてもよい。固定化EDTAを有する
チェレックス100(Chelex100)(バイオラド(Biora
d))の様な、固定化キレート剤を有する樹脂を含有し
ている市販のキレートカラムを使用することができる。
このカラムの目的は、タンパクからカルシウムを除去す
ることである。イオン交換樹脂は、最初の工程で使用し
たイオン交換樹脂と同じタイプとすることができる。こ
の工程では、まず、低濃度の塩を含有している中性pHの
バッファー(例えば、トリスバッファー)で洗浄するこ
とによって、両樹脂を平衡化させる。カラムの容量は試
料の容量に依存する。キレートカラムのベッド容量は、
好ましくは、試料200ml当たり約20mlとするべきであ
り、イオン交換カラムのベッド容量は、好ましくは、タ
ンパク0.5−1.0グラム当たり約50mlとするべきである。
両カラムは、結合していないカルシウムを除去し、更に
タンパクを精製するのに十分な流速で流すべきである。
この工程も、冷室温で行うことができる。好ましい方法
では、最初の工程からの溶出液を、直列に連結したカラ
ムに負荷する。次に、負荷したキレートカラムを、キレ
ートカラム容量に基づき、カラム容量の2倍量の、低濃
度の塩を有する中性pHのバッファーで洗浄する。液体が
溶出したら、キレートカラムの連結をはずすことができ
る。この時点で、タンパクは、イオン交換カラムに結合
している。タンパクは低い塩濃度でイオン交換カラムに
結合し、より高い塩濃度で溶離するということがわかっ
ている。従って、タンパクを溶出するためには、塩グラ
ジエントを含有している一連のバッファーでカラムを処
理すればよい(第1図、第8工程および第2図参照)。
例えば、pH7.4のトリスバッファーおよび1M NaClからな
るバッファーを、このバッファーを0−50%含有してい
る一連の溶液をカラム容量の約20倍以上使用して、カラ
ムと接触させることができる。タンパクは、約27%バッ
ファーを含有している溶液で溶離し始め、約30%バッフ
ァーで最大に溶離する。グラジエントの代わりに高い塩
濃度のバッファーを使用しても、タンパクを溶離させる
ことができる(例えば、約0.4〜1M NaCl)。キシエルお
よびデイビー(Kisiel and Davie)のメソズ・イン・エ
ンザイモロジー(Meth.in Enzymology)80:320−332(1
981)の記載に従い、分光学を使用して280nmにおける吸
収を測定し、光学密度の変化を調べることによって、溶
出をモニターする。この時点で、タンパクの回収は90%
以上である。
次いで、溶出液からタンパク不純物を除去することに
よってタンパクを濃縮および精製するために、タンパク
含有溶出画分を疎水性樹脂と接触させる。フェニルスペ
ロースの様な疎水性樹脂を使用することができる。市販
品として入手し得る樹脂には、フェニルスペロースHR5/
5およびフェニルセファロースCL−4B(両者ともフォル
マシア製)がある。疎水性樹脂をまず、1価の塩および
2価陽イオンを含有していることもある中性バッファー
で平衡化する。好ましい平衡化バッファーは、約7.4のp
Hを有する20mMトリス、1M CaClおよび10mM CaCl2であ
る。
この工程では、前工程から溶出されたタンパク含有画
分を、約10mM CaCl2を含有しているバッファーの様な第
2の2価陽イオンで処理し、疎水性樹脂に負荷し、平衡
化バッファーで洗浄する(第1図、第9−10工程)。ビ
タミンK依存性タンパクは、Ca2+の非存在下でフェニル
スペロースの様な疎水性樹脂に弱く結合するが、Ca2+
存在下では樹脂に対して高い親和性を有し、そのため、
EDTAの様なキレート剤を含有している溶液によって樹脂
から溶離され得るということがわかった。中性バッファ
ー、低濃度の1価の塩およびキレート剤を含有している
溶離バッファーを用いてタンパクを溶離することができ
る。好ましい溶離バッファーは、約20mMトリス、0.15M
NaClおよび1mM EDTA(pH7.4)を含有する。
この方法によるタンパクの純度は、SDS:PAGEクロマト
グラフィーによって調べると、98%より高い。ラエムリ
(Laemmli)、ネイチャー(Nature)227:680−685(197
4)。グリンネル等(Grinnell et al)のバイオテクノ
ロジー(Biotechnology):1189−1192(1987)に記載
の機能分析によって調べた結果、タンパクは100%の生
物学的活性をも保持している。
以下に実施例を挙げ、本発明を更に詳細に説明する
が、本発明はいかなる意味においてもこれらの実施例に
よって限定されるものではない。
実施例1 陰イオン交換カラムクロマトグラフィーによ
るHPCの分離 以下の試験のために、4級アミンベースの強陰イオン
交換樹脂(即ち、ファーストフローQまたはモノ−Q、
ファルマシア社製)を使用する。評判のよい会社からの
4級アミンベースの樹脂を使用するべきである(例え
ば、QAE−A50−120、シグマ社製)。HPCはDEAE−セファ
ロースCL−6B(シグマ社)の様な3級アミンベースの樹
脂にも結合するので、これらの樹脂を使用しても同じ結
果を得ることができる。
この結果から、HPCはCa2+の非存在下で陰イオン交換
樹脂に結合することがわかる。
物質: カラム:ファルマシア・モノ−Q、HR5/5 器具:NaClグラジエントを流すためのファルマシアFPLC
LCC−500システム バッファーA:20mMトリス、pH7.4、0.15M NaCl 10バッファーB:20mMトリス、pH7.4、1M NaCl 流速:1ml/分 NaClグラジエント:20分間で0−100%バッファーB 製造業者の指示に従い、カラムを条件設定した。次い
で、カラム(ベッド容量1ml)をバッファーAで平衡化
した。バッファーA8.5ml中、血漿HPC6mgを含有している
試料をカラムに負荷し、NaClグラジエントを開始前にカ
ラムをバッファーA(カラム容量の3倍量、3ml)で洗
浄した。第2図に示される様に、全てのHPCが樹脂に結
合した。HPCの濃度は、キシエルおよびデイビーのメソ
ッズ・イン・エンザイモロジー80:320−332(1981)の
記載に従い、280nmにおける吸収を測定することによっ
て光学密度よりモニターした。
HPCが、2mM CaCl2を含有しているバッファーA中にあ
る場合、HPCはモノ−Qカラムに結合しないということ
がわかった。2mM CaCl2は、細胞培養培地またはヒト血
漿中に通常存在しているものである。HPCは、20mMトリ
ス(pH7.4)中に0.4M NaClを含有している溶液でモノ−
Q樹脂から溶離することがわかった。HPCを溶離するの
に必要なNaClの量は、pHに依存する。例えば、pHが低い
ほど、必要なNaCl濃度は高く、pHが高いほど、必要なNa
Cl濃度は低い。
実施例2 低濃度のCaCl2により陰イオン交換カラムのH
PCの溶離 以下の試験は、実施例1に記載のファルマシア・モノ
−Qカラムおよび同一のプロトコールを使用する。
物質: カラム:ファルマシア・モノ−Q、HR5/5 器具:ファルマシアFPLC LCC−500 バッファーA:20mMトリス、pH7.4、0.15M NaCl バッファーB:20mMトリス、pH7.4、0.15M NaCl、30mM Ca
Cl2 流速:1ml/分 NaClグラジエント:2分間で0−50%バッファーB カラムをバッファーAで平衡化した。Ca2+グラジエン
トの展開前に、バッファーA0.7mlに溶解したHPC0.6mgを
含有している試料をバッファーAといっしょにカラムに
負荷した。20mMトリス、pH7.4、0.15NaCl中、6−9mM C
aCl2のグラジエントで、HPCを溶離した。第3図に示し
た結果は、漸増濃度のCaCl2中でHPCが溶離することを示
している。
キシエルおよびデイビーのメソッズ・イン・エンザイ
モロジー80:320−332(1981)の記載に従い、280nmにお
ける吸収を測定して光学密度を調べることによって、HP
Cを定量した。
実施例3 陰イオン交換カラムからのHPCの溶離に対す
る2価金属陽イオンの特異性 実施例2の記載と同様にして試験を組み立て、実施し
た。これによって、バッファーAまたはバッファーC
中、種々の濃度のCaCl2で、HPCがイソクラティック溶離
し得ることがわかった。バッファーA:20mMトリス、pH7.
4、0.15M NaCl バッファーC:20mMトリス、pH7.4 結果を第1表に示す。
このデータから、同濃度の塩化マグネシウム(MgC
l2)はCaClよりずっと効果が低いので、HPCの溶離にお
けるCa2+の2価陽イオン効果はイオン特異的であること
がわかった。
CaCl2を含有しているバッファーのイオン強度も重要
である。0.15M NaClの非存在下では、10mM CaCl2のCaCl
2は、モノ−QカラムからのHPCの溶離に有効ではなかっ
た。
実施例4 モノ−QカラムからHPCを溶離するために0.4
M NaClの代わりに10mM CaCl2を使用することの選択性 rHPC 3.3μg/mlを発現しているヒト腎293細胞からの
2%ウシ胎児血清(FCS)調整培地(グリンネル等(Gin
nell et al.,(1987)Biotechnology :1189−119
2))を使用し、陰イオン交換カラムを使用する1工程
で240倍の精製が達成されたことがわかった。
製造業者の指示に従い、ファルマシア・ファーストフ
ローQ(FFQ)樹脂100mlを適切に調製した。次いで、FF
Q樹脂を、20mMトリス、0.15M NaCl、2mM EDTA、2mMベン
ズアミジン(pH7.4)を含有するバッファー溶液で平衡
化した。3.3μg/ml rHPCを含有している2%FCS調製培
地3.3リットルに、EDTAおよびベンズアミジンをそれぞ
れ、4mMおよび5mMの終濃度まで加えた。この培養培地
を、20cm.h-1の直線状流速でFFQカラム(3×16cm)に
通した。カラムを、まず、20mMトリス、0.15M NaCl、2m
M EDTA、2mMベンズアミジン(pH7.4)を含有する溶液30
0ml(カラム容量の3倍量)で、次に、20mMトリス、0.1
5M NaCl、2mMベンズアミジン(pH7.4)を含有する溶液3
00ml(カラム容量の3倍)、次いで、20mMトリス、0.15
M NaCl、2mMベンズアミジン、10mM CaCl2(pH7.4)を含
有している溶液300mlで洗浄した。次いで、カラムを更
に、20mMトリス、0.4M NaCl、2mMベンズアミジン(pH7.
4)を含有する溶液で溶離した。実施例2の記載と同様
にして、OD280を測定することによって、HPCの量を調べ
た。グリンネル等によって記載された方法(Cinnell et
al.,(1987)Biotechnology :1189−1192)に従い、
HPCの比活性を以下の様にして調べた:まず、HPCを固定
化トロンボモジュリン−トロンビン複合体(エスモン博
士(Dr.C.T.Esmon,Oklahoma Medical Research Foundat
ion)から入手)で活性化した。活性化プロテインC(A
PC)のアミド分解活性を、トリペプチド基質S−2238
(ヘレナ(Helena))の加水分解によって測定した。HP
Cの抗凝固活性を、ヘレナからの試薬を使用し、活性化
された部分トロンボプラスチン時間(APTT)の延長によ
って調べた。HPCの比活性の単位の検定および定義は、
グリンネル等によって記載されたものである。結果を第
4図および以下の第2表に示す。
この試験からの結果は、rHPCの純度は出発物質の0.25
%から約58%に上昇(計232倍の上昇)したことをはっ
きり示した。0.4M NaClでrHPCを溶離する「従来」法を
使用して比較すると、この段階でのrHPCの純度はわずか
7%である(計28倍の上昇)。従って、本発明の方法
は、更に8.3倍の精製を与える。
実施例5 陰イオン交換クロマトグラフィーからのタン
パクの溶離は、Ca2+結合タンパクおよびビタミンK依存
性タンパクに特異的である。
この実施例では、非Ca2+結合および非ビタミンK依存
性の2種類のタンパクを使用した。両タンパクは通常、
実施例1で特定された条件下、即ち、20mMトリス、0.15
M NaCl(pH7.4)でファルマシア・モノ−Qカラムに結
合する。使用した2種類のタンパクは、グルコースオキ
シダーゼおよびアミログルコシダーゼ(それぞれ、Aspe
rgillus niger Cat.#G2133およびA3423、シグマ社製)
であった。2種類のタンパク各々について実施例1およ
び2に記載の試験を繰り返した。結果を第3表に示す。
実施例6 非タンパク不純物の除去のための「偽親和」
法の選択性 rHPCを発現しているヒト腎293細胞からの調整培養培
地をこの試験に使用した。グリンネル等(Cinnell et a
l.,(1987)Biotechnology :1189−1192))。培養培
地に、80内毒素単位/ml(8ng内毒素/ml)で内毒素(リ
ポ多糖A)を含有させた。内毒素は、負に荷電した、グ
ラム陰性菌の外皮由来のリポ多糖のヘテロローガスな分
子である。総タンパク濃度の代わりに内毒素濃度を測定
する以外は実施例4の記載に従って、試験を行った。ウ
ィットエイカー・バイオプロダクツ(Whittaker Biopro
ducts)からの内毒素検定キットを使用し、内毒素濃度
を測定した。計4×106内毒素単位で出発し、10mM CaCl
2、20mMトリス、0.15M NaCl、pH7.4で溶離されたrHPCピ
ークで、5.7×104内毒素単位が回収された。これは、1
工程の精製後、出発培養培地から計98.5%の内毒素が除
去されたことを示す。
実施例7 汚染微生物の除去のための「偽親和」法の選
択性 実施例6の記載と同様にして、試験を行った。5×10
10phi−X174ファージ(ATCC番号13706−sin siemer−c
−bl)を、rHPCを発現しているヒト腎293細胞からの調
整培養培地に導入した。次いで、この培地をFFQカラム
に通した。rHPCを含有しているCaCl2溶出画分中には1
×105phi−X174ファージが回収されただけであったが、
0.4M NaCl溶出画分中には2−3×106phi−X174ファー
ジが回収された。これらの結果は、CaCl2溶離(「偽親
和」法)が0.4M NaCl溶離(従来法)より20−30倍の選
択性を与えることを示している。
実施例8 組換えヒトプロテインS(HPS)の精製 A.AV12細胞によって産生されたrHPSの精製 HPSは、11Gla残基を有しているビタミンK依存性タン
パクである。シリアン(Syrian)ハムスターAV12細胞
(ATCC番号CRL9595、1987年11月24日受託)を、実質
上、ヨーロッパ特許出願EP−A 0247843号(1987年2月1
2日公開)の教示に従って構築されたプラスミドpShDで
常法通り形質転換することによって、HPSを含有してい
る調整培養培地を得、以下の試験に使用した。
rHPSを含有しているこの培養培地を使用し、実施例1
に記載の方法を再び行った。「従来」法(実施例7に記
載)を使用し、20mMトリス、0.33M NaCl(pH7.4)の溶
液を用いて、ファルマシアFFQカラムからrHPSを溶離し
た。次に、rHPSを含有している培養培地について、実施
例2に記載のCaCl2溶離法を使用した。次いで、「偽親
和」法を使用し、20mMトリス、0.15M NaCl、3.5mM CaCl
2(pH7.4)の溶液を用いてFFQカラムからrHPSを溶離し
た。
B. 293細胞によって産生された高比活性rHPSの精製 ヒト腎293細胞をプラスミドpShDで常法通り形質転換
し、次に血清不含の培地で細胞を培養することによっ
て、更にrHPSを得た。実質上、実施例1の教示に従い、
rHPS培養培地をファルマシア・ファーストフローQ樹脂
に加え、その後、バッファーAで洗浄した。次いで、溶
離バッファーが20mMトリス、0.15M NaCl、3.0mM CaCl2
(pH7.4)を含有している以外、実施例2に記載のCaCl2
溶離法を、HPS培養培地について行った。カラム容量の
約3倍量を集め、次いで、20mMトリス、pH7.4、9.5M Na
Clを含有しているバッファーでカラムを溶離した。両溶
離バッファーからの溶出rHPSの生物学的活性を、マーム
等の検定方法(Malm et al(1987)Eur.J.Biochem.165:
39−45)を使用して試験した。
血清不含の培地で増殖させたAV12−形質転換細胞から
得たrHPS(実施例8Aと同様)を、更にファルマシア・フ
ォーストフローQ樹脂に負荷した。次に、実質上、上の
293由来のrHPSのための記載と同様にして、AV12由来のr
HPSを、3.0mM CaCl2、次いで、0.5M NaClで溶離した。
次に、マーム等の方法によって、生物学的活性を検定し
た。
293由来のrHPSの全機能活性の97%が、20mMトリス、
0.15M NaCl、3.0mM CaCl2(pH7.4)の溶液で溶離され
(CaCl2画分)、293由来のrHPSの機能活性の残りの3%
が、20mMトリス、0.5M NaClの溶液(pH7.4)で溶離され
た(NaCl画分)。しかしながら、AV12由来のrHPSの全機
能活性の43%のみが、CaCl2画分に溶出され、AV12由来
のrHPSが機能活性の53%がNaCl画分に溶出された。
実施例9の記載と同様にして、rHPSのCaCl2およびNaC
l両画分中のGla含有量およびベーターヒドロキシアスパ
ルテート含有量を測定した。CaCl2およびNaCl画分から
のrHPS分子は、ベーターヒドロキシアスパルテート含有
量、分子量(還元および非還元SDS−PAGE)およびN−
末端タンパク配列に相違を示さなかった。しかしなが
ら、NaCl画分からの分子はCaCl2画分からの分子より2
個少ないGla残基を有しているので、この2画分からのr
HPS分子は、Gla含有量が異なった。これは、293細胞由
来の非常に機能的なrHPSに比較して、AV12細胞由来のrH
PSの比活性が低い(約50%低い)理由である。
この試験は、陰イオン交換クロマトグラフィーを使用
する溶出rHPSの「偽親和」法(CaCl2画分)によって、
高比活性rHPS(高Gla含有量)から低比活性rHPS(低Gla
含有量)を選択的に分離し得ることを示す。
実施例9 高比活性を有するrHPCは、低比活性rHPCから
分離し得る。
ヒトプロトロンビンタンパクは、生物学的活性に必須
である10個のGla残基を有している。ボロウスキー等(B
orowski et al,J.Biol.Chem.,260:9258−9264(198
5))。2または4個のGla残基を欠損しているヒトプロ
トロンビンの天然の変異体は、その生物学的活性の、そ
れぞれ66%および5%のみを保持している。計10個のGl
a残基の内、2個のGlaを欠損しているプロトロンビン
は、30%以上の活性の低下を生じるので、完全な活性の
ためには全てのGla残基の存在が必須である。
不純な培養培地で測定した時、1部分のみ活性である
(血漿HPC標準品に比較すると、30−60%の抗凝固活
性)rHPCを、実質上、米国特許出願129,028号(1987年1
2月4日出願)の教示に従って構築されたプラスミドp4
−14でシリアンハムスターAV12細胞(ATCC番号CRL959
5)を形質転換することによって得た。実施例4のHPCの
ための記載と同様にして、活性を測定した。この培養培
地からのrHPCを、実施例4に記載の方法によって、吸着
させ、溶離した。
培養培地中の全出発rHPCの45パーセントが、20mMトリ
ス、0.15M NaCl、10mM CaCl2の溶液(pH7.4)で溶離さ
れ(CaCl2画分)、20%が20mMトリス、0.4M NaCl(pH7.
4)で溶離された(NaCl画分)。CaCl2画分およびNaCl画
分中のrHPCの抗凝固活性は、血症HPC標準品に比較する
と、それぞれ100%および25%であった。CaCl2画分およ
びNaCl画分の両者におけるrHPC中のGla含有量およびベ
ーターヒドロキシアスパルテート含有量を、クワンダお
よびカタヤマに記載の方法(Kuwanda and Katayama,Ana
l.Biochem.,131:173−179(1983))の改良法を使用し
て測定した。即ち、アミノ酸分析の前にミニエール(mi
niert)バルブを備えたテフロンバイアルを用いて、タ
ンパクのアルカリ加水分解を行った。(ピアス(Pierc
e),Cat.#14005,10130)。2.5N NaOH中のタンパク試料
を注ぎ、ウォータース:ピコタッグ・ウォーク・ステー
ション(Waters picotag work station)を使用し、ミ
ニエールバルブを介してN2を通した。クワンダおよびカ
タヤマの記載に従い、110℃で20時間加水分解した後、
加水分解物を中和し、抽出し、o−フタルアルデヒド/
エタンチオールで誘導体化した。以下の条件下でHPLC分
析を行った: カラム: ヌクレオシル5SB(4.6×50)(マチェレイ−ナゲル
(Macherey−Nagel)) イソクラティック溶離:20mMクエン酸ナトリウム、pH
4.30、50%アセチルニトリル中 流速:1.5ml/分 以下の溶離時間を得た: CaCl2画分およびNaCl画分は、rHPC 1モル当たり、そ
れぞれ9および6.5モルのGlaを含有していることがわか
った。
存在しているGla残基の数は、他のビタミンK依存性
タンパクについて文献で報告されたことによって予想さ
れるように、rHPCの生物学的活性と非常によく相関して
いる。ボロウスキー等(Borowski et al.,J.Biol.Che
m.,260:9258−9264(1985))。CaCl2画分およびNaCl画
分間のrHPC中Gla含有量の相違以外に、ベータ−ヒドロ
キシアスパルテート含有量、分子量(還元および非還元
SDS−PAGE)およびN−末端タンパク配列に相違は検出
されなかった。N−末端タンパク配列分析は、PTH−ア
ミノ酸分析溶オンラインHPLCシステム(モデル120A)を
備えたアプライド・バイオシステム(Applied Biosyste
m)・モデル470A気相シークエネーターを用い、自動エ
ドマン・デグラデーションケミストリーによって行われ
た。
この試験から、陰イオン交換カラムクロマトグラフィ
ーを使用するrHPCの溶離の「偽親和」法(CaCl2画分)
は、高比活性rHPC(高Gla含有量)から低比活性rHPC
(低Gla含有量)を選択的に分離し得ることがわかっ
た。
実施例10 陰イオン交換カラムからの活性化ヒトプロテ
インC(APC)の溶離 HPCは、活性セリンプロテアーゼ、活性化ヒトプロテ
インC(APC)の酵素原形態である。HPCとAPC間の分子
上の唯一の相違は、APCがHPCの重鎖のN−末端の12−ア
ミノ酸ペプチドを欠如していることである。即ち、APC
とHPCのGla含有量には相違がない。
rAPCは、グリンネル等(Ginnell et al.,(1987)Bio
technology :1189−1192))の記載に従い、固定化さ
れたトロンボモジュリン−トロンビン複合体を用い、rH
PCから製造された。実施例1および2に記載の試験プロ
トコールを、rAPCについて再び行った。ファルマシア・
モノ−QカラムからのrAPCの溶離フロファイルの結果
は、rHPCの結果と同じであった。「偽親和」法または
「従来」法について、rAPCの溶離のために必要なCaCl2
またはNaClの量は、rHPCの量に一致した。
実施例11 疎水性カラムクロマトグラフィー 生化学の研究において使用される最も一般的な通常の
タイプの3種類のカラムクロマトグラフィーは、イオン
交換、疎水性/逆相およびサイズ排除である。前者2タ
イプは、問題の生化学的化合物の表面電荷分布に依存す
るが、サイズ排除クロマトグラフィーは依存しない。そ
のため、「偽親和」ビタミンK依存性タンパクが、「偽
親和」法を使用するこのタイプのカラムで分離され得る
ことを説明するために、疎水性カラムクロマトグラフィ
ーを使用した。
疎水性側鎖は固定担体に結合され、疎水性カラム樹脂
を作り出す。これを説明するために、フェニル基を使用
した。種々の長さの脂肪族炭化水素のような、その他の
疎水性側鎖を使用してもよい。フェニルスペロースHR5/
5およびフェニルセファロースCL−4B(両者ともファル
マシア製)のために、2種類のタイプの固定担体を使用
した。
(a)物質: カラム:ファルマシア・フェニルスペロースHR5/5 バッファーA:20mMトリス、2M NaCl、pH7.4 バッファーB:20mMトリス、0.15M NaCl、pH7.4 バッファーC:20mMトリス、2M NaCl、10mM CaCl2、pH7.4 バッファーD:20mMトリス、0.15M NaCl、10mM CaCl2、pH
7.4 流速:0.5ml/分 クロマトグラフィーシステム:ファルマシアFPLC LCC−
500システム 製造業者の指示に従ってカラムを調製し、次いで、バ
ッファーAで平衡化した。rHPC 1mgをバッファーAに溶
解し、次にカラムに負荷した。タンパクの濃度を、280n
mでの光学密度を測定することによってモニターした。r
HPCは、カラムに結合しなかった。0−100%バッファー
Bのグラジエント(40分間)では、それ以上の物質が溶
離されなかった。rHPCをバッファーCに溶解し、カラム
に負荷した。全てのrHPCがフェニルスペロースカラムに
結合した。バッファーAとC間の唯一の相違は、バッフ
ァーCが10mM CaCl2を含有していることである。0−10
0%バッファーDのグラジエントを40分で展開した。rHP
Cは、60%バッファーDおよび40%バッファーC、また
は20mMトリス、0.9M NaCl、10mM CaCl2(pH7.4)で溶離
された。
従って、このことから、rHPCは、低濃度のCa2+の存在
下で疎水性樹脂に対して、より高い親和性を有している
ことがわかる。
フェニルセファロースカラムを使用し、試験を繰り返
した: (b)物質: カラム:ファルマシア・フェニルセファロースCL−4B
0.5×5cm 流速:0.5ml/分 rHPCは、バッファーA(20mMトリス、2M NaCl、pH7.
4)、または20mMトリス、1M NaCl、10mM CaCl2(pH7.
4)のいずれかで、カラムに100%結合することがわかっ
た。しかしながら、rHPCは、20mMトリス、1M NaCl、pH
7.4の溶液中ではカラムに結合しなかった。
実施例12 細胞培養培地からrHPCを精製するための「偽
親和」クロマトグラフィーの使用 以下の構成は、ある一連の条件および変数についての
精製体系の例である。
以下の工程を全て、冷室温(8−10℃)で行った。
工程1 陰イオン交換ファースト・フローQカラム rHPCを5μg/mlで発現している293細胞からの血清不
含調整培養培地を使用した。血清不含培養培地は、イン
シュリン、トランスフェリンのタンパク/ペプチド補足
物を含有した。rHPCの濃度は通常、調整培養培地中、総
タンパクの10−15%であった。ファルマシア・ファース
トフローQ樹脂(FFQ)を、製造業者の指示に従い、1N
HClおよび1N NaOHで洗浄した。次に、樹脂を10×20cmカ
ラムに充填した。培養培地500リットル当たり、1リッ
トルのFFQ樹脂が必要であった。カラムを充填し、20mM
トリス、1M NaCl(pH7.4)を使用し、120cm.h-1の速度
で流した。カラムを、20mMトリス、0.15M NaCl、2mM ED
TAおよび2mMベンズアミジン(pH7.4)の溶液で平衡化し
た。
0.2M EDTA(pH7.4)および1Mベンズアミジンの溶液
を、rHPCを含有している培養培地に加え、それぞれ4mM
および5mMの終濃度とした。次に、培養培地を80cm.h-1
の流速でFFQカラムに負荷した。
次いで、FFQカラムを、カラム容量の最小3倍量の、2
0mMトリス、0.15M NaCl、2mM EDTA、5mMベンズアミジン
(pH7.4)を含有している溶液で洗浄した。FFQカラムを
更に、最小3倍カラム容量の、20mMトリス、0.15M NaC
l、5mMベンズアミジン(pH7.4)を含有している溶液で
洗浄した。rHPCを、20mMトリス、0.15M NaCl、10mM CaC
l2、5mMベンズアミジン(pH7.4)の溶液で溶離した。流
速は、5cm.h-1であった。ブラッドフォードのタンパク
試薬(M.Bradford(1976)Anal.Biochem.72:248−254)
またはグリンネル等の記載のELISA検定(Ginnell et a
l.,(1987)Biotechnology :1189−1192))でrHPCを
検出した。rHPCは、この溶離バッファーによって、カラ
ム容量の2倍目の始めに溶出した。rHPCの90%は、カラ
ム容量の半分で溶離した。
工程2 ファーストフローQカラムと直列のチェレック
ス100カラム チェレックス100カラム(バイオ−ラド)を使用し、
工程1からのrHPC中のCa2+を除去した。この工程では、
通常の方法でFFQを流した。チェレックス100樹脂(300m
l)を、製造業者の指示に従い、1N NaOH−H2O−1N HCl
−H2Oで洗浄した。樹脂を3.2×40cmカラムに充填し、1M
トリス(pH7.4)の溶液で洗浄した。カラムを、20mMト
リス、0.15M NaCl(pH7.4)を含有している平衡化バッ
ファーで平衡化した。1Mトリス洗液は、チェレックス10
0をpH7.4に迅速に平衡化するのに必要であった。FFQカ
ラム(3.2×25cm)を工程1の記載の様にして洗浄し、2
0mMトリス、0.15M NaCl(pH7.4)の溶液で平衡化した。
このチェレックス100カラムをFFQカラムと直列につな
ぎ、工程1からのrHPCを含有している溶出液が、まず、
チェレックス100、次にFFQを通るようにした。
工程1からのrHPCの全てが負荷された後、カラムを平
衡化バッファー1.5リットルで洗浄した。次いで、チェ
レックス100カラムをFFQからはずした。
FFQを平衡化バッファー600mlで更に洗浄した。次に、
FFQを、20mMトリス、0.25M NaCl(pH7.4)の溶液600ml
で洗浄した。この時点では、rHPCは全く溶離されなかっ
た。rHPCを、20mMトリス、0.4M NaCl(pH7.4)の高い塩
溶液でFFQから溶離した。280nmでの吸収をモニターする
ことによって、rHPCを検出した。この工程からのrHPCの
収率は、90−95%であった。
工程3 疎水性フェニルセファロース樹脂 フェニルセファロースCL−4B(ファルマシア)の3.2
×40cmカラムを充填し、次いで、以下の溶液をそれぞれ
カラム容量の3倍量を用い、20cm.h-1の流速で洗浄し
た:50%メタノール;H2O;1%酢酸;H2O;0.1M NaOH;H2O。
次いで、カラムを、20mMトリス、1M NaCl、10mM CaCl
2(pH7.4)を含有している平衡化バッファーで平衡化し
た。工程2からのrHPCを、20mMトリス、2M NaCl、20mM
CaCl2(pH7.4)を含有している溶液(等容量)で希釈
し、カラムを通した。
カラムを平衡化バッファー1リットルで更に洗浄し
た。rHPCを、20mMトリス、0.15M NaCl、1mM EDTA(pH7.
4)の溶液で溶離した。
この工程でのrHPCの回収は、約85%であった。SDS−P
AGEによって測定するか(ラエムリ(Laemmli,(1974)N
ature,227:680−685)または実施例4の記載の比活性に
よって測定した純度は98%より大きかった。この工程
後、内毒素の濃度は、10分の1に低下した。
当業者は、通常の実験を使用し、本明細書記載の特定
物質および方法に対する多数の等価物を認めるか、また
は確認することができるであろう。この様な等価物は、
本発明の範囲内であると思われ、本明細書特許請求の範
囲に包含される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、2価陽イオン結合タンパクの精製について本
発明方法を説明するフローチャートであり、第2図は、
NaClグラジエントを使用する、ファルマシア・モノQ
(Pharmacia MonoQ)イオン交換樹脂からのヒトプロテ
インCの溶出プロファイルであり、第3図は、CaCl2
ラジエントを使用する、ファルマシア・モノQイオン交
換樹脂からのヒトプロテインCの溶出プロファイルであ
り、第4図は、CaCl2溶離バッファーおよび高NaClバッ
ファーの両者を使用する、ファルマシア・ファーストフ
ローQ(Pharmacia Fast Flow Q)イオン交換樹脂から
のヒトプロテインCの溶出プロファイルである。

Claims (29)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】組換えビタミンK依存性タンパクを産生す
    る形質転換細胞の細胞培養培地からビタミンK依存性タ
    ンパクを回収および精製するための方法であって、 (a)培地から2価陽イオンを除去し、 (b)培地を、タンパクが樹脂に結合する様な条件下で
    陰イオン性アミンベースのイオン交換樹脂と接触させ、 (c)樹脂結合タンパクを、陽イオン−タンパク複合体
    を形成させそれによって樹脂からタンパクを遊離させる
    のに適した条件下で2価陽イオンで処理し、 (d)陽イオン−タンパク複合体を、陽イオンを除去
    し、遊離の、生物学的に活性なタンパクを得るのに適し
    た条件下で処理することからなる方法(但し、上記工程
    (d)は陽イオン−タンパク複合体を該陽イオン−タン
    パク複合体に対する固定化された抗体と接触させる工程
    を含まない)。
  2. 【請求項2】ビタミンK依存性タンパクが、活性化され
    たヒトプロテインC、ヒトプロテインC酵素原およびヒ
    トプロテインSからなる群から選択される請求項1に記
    載の方法。
  3. 【請求項3】(a)における2価陽イオンの除去が、培
    地にキレート剤を加えることからなる請求項1に記載の
    方法。
  4. 【請求項4】2価陽イオンがカルシウムイオン、バリウ
    ムイオンおよびストロンチウムイオンからなる群から選
    択される請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】(d)における陽イオン−タンパク複合体
    の処理が、キレート剤を複合体と混合することからなる
    請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】組換えビタミンK依存性タンパクを産生す
    る形質転換細胞の細胞培養培地からビタミンK依存性タ
    ンパクを精製するための方法であって、 (a)タンパクを含有している細胞培養培地を、該培地
    由来の内生の2価陽イオンを除去するのに十分なキレー
    ト剤と合し、 (b)(a)からの混合物を、タンパクを陰イオン性ア
    ミンベースのイオン交換樹脂に結合させるのに適した条
    件下で陰イオン性アミンベースのイオン交換樹脂と接触
    させ、 (c)(b)からのタンパク結合イオン交換樹脂を、陰
    イオン−タンパク複合体の形成させそれによってイオン
    交換樹脂からタンパクを遊離させるのに適した条件下で
    2価陽イオン供給源と接触させ、 (d)(c)で生成した陽イオン−タンパク複合体を、
    複合体から陽イオンを除去しそれによって遊離のタンパ
    クを得るのに適した条件下で固定化キレート剤を含有す
    る樹脂と接触させ、 (e)(d)で得たタンパクの、タンパクを陰イオン性
    アミンベースのイオン交換樹脂に結合させるのに適した
    条件下でタンパクと第2の陰イオン性アミンベースのイ
    オン交換樹脂を接触させることによって精製し、 (f)(e)からのタンパク結合イオン交換樹脂を、イ
    オン交換樹脂からタンパクを遊離させるのに適した条件
    下で1価の塩と接触させ、 (g)(f)で得たタンパクを、陽イオン−タンパク複
    合体を形成させるのに十分な2価陽イオンと接触させ、 (h)(g)で得た陽イオン−タンパク複合体を、陽イ
    オン−タンパク複合体を疎水性樹脂に結合させるのに適
    した条件下で疎水性樹脂と接触させ、 (i)(h)のタンパク結合疎水性樹脂を、陽イオン−
    タンパク複合体から陽イオンを除去しそれによって疎水
    性樹脂からタンパクを遊離させるのに適した条件下でキ
    レート剤と接触させることからなる方法(但し、上記工
    程(d)は陽イオン−タンパク複合体を該陽イオン−タ
    ンパク複合体に対する固定化された抗体と接触させる工
    程を含まない。)
  7. 【請求項7】2価陽イオンがカルシウムイオン、バリウ
    ムイオン、ストロンチウムイオンからなる群から選択さ
    れる請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】ビタミンK依存性タンパクが、活性化され
    たヒトプロテインC、ヒトプロテインC酵素原およびヒ
    トプロテインSからなる群から選択される請求項6また
    は7に記載の方法。
  9. 【請求項9】キレート剤がEDTAからなる請求項6に記載
    の方法。
  10. 【請求項10】陰イオン性アミンベースのイオン交換樹
    脂をカラムに充填する請求項6に記載の方法。
  11. 【請求項11】(d)の固定化キレート剤を含有する樹
    脂が、EDTAが固定化された樹脂からなる請求項6に記載
    の方法。
  12. 【請求項12】(f)の1価の塩が約0.4M〜約1.0Mの濃
    度を有する塩化ナトリウムからなる請求項6に記載の方
    法。
  13. 【請求項13】(h)の疎水性樹脂がフェニルスペロー
    ス樹脂およびフェニルセファロース樹脂からなる群から
    選択される請求項6に記載の方法。
  14. 【請求項14】組換えビタミンK依存性タンパクを産生
    する形質転換細胞の細胞培養培地に含有されている低比
    活性ビタミンK依存性タンパクから高比活性ビタミンK
    依存性タンパクを分離するための方法であって、 (a)タンパクを含有している細胞培養培地を、培地か
    ら内生のカルシウムを除去するのに十分な量のEDTAと合
    し、 (b)(a)で得た混合物を、タンパクを陰イオン性ア
    ミンベースのイオン交換樹脂に結合させるのに適した条
    件下で陰イオン性アミンベースのイオン交換樹脂と接触
    させ、 (c)(b)におけるタンパク結合イオン交換樹脂を、
    カルシウム−タンパク複合体を形成させそれによってイ
    オン交換樹脂からタンパクを遊離させるのに適した条件
    下でカルシウムイオン供給源と接触させ、 (d)(c)で生成したカルシウム−タンパク複合体
    を、複合体からカルシウムイオンを除去しそれによって
    遊離のタンパクを得るのに適した条件下でEDTAが固定化
    された樹脂物質と接触させ、 (e)(d)で得たタンパクを、タンパクを陰イオン性
    アミンベースのイオン交換樹脂に結合させるのに適した
    条件下でタンパクと第2の陰イオン性アミンベースのイ
    オン交換樹脂を接触させることによって精製し、 (f)(e)からのタンパク結合イオン交換樹脂を、イ
    オン交換樹脂からタンパクを遊離させるのに適した条件
    下で1価の塩と接触させ、 (g)(f)で得たタンパクを、カルシウム−タンパク
    複合体を形成させるのに十分なカルシウムイオン供給源
    と接触させ、 (h)(g)で得たカルシウム−タンパク複合体を、カ
    ルシウム−タンパク複合体を疎水性樹脂に結合させるの
    に適した条件下で疎水性樹脂と接触させ、 (i)(h)のタンパク結合疎水性樹脂を、カルシウム
    −タンパク複合体からカルシウムを除去しそれによって
    疎水性樹脂から高比活性タンパクを選択的に遊離させる
    のに十分な量のEDTAと接触させることからなる方法。
  15. 【請求項15】ビタミンK依存性タンパクが、活性化さ
    れたヒトプロテインC、ヒトプロテインC酵素原および
    ヒトプロテインSからなる群から選択される請求項14に
    記載の方法。
  16. 【請求項16】(g)の疎水性樹脂がフェニルスペロー
    スおよびフェニルセファロースからなる群から選択され
    る請求項14に記載の方法。
  17. 【請求項17】(f)の1価の塩が約0.4〜約1.0Mの濃
    度を有する塩化ナトリウムからなる請求項14に記載の方
    法。
  18. 【請求項18】ビタミンK依存性タンパクを産生する細
    胞の細胞培養培地からビタミンK依存性タンパクを回収
    および精製するための方法であって、 (a)培地から2価陽イオンを除去し、 (b)培地を、タンパクが樹脂に結合する様な条件下て
    陰イオン性アミンベースのイオン交換樹脂と接触させ、 (c)樹脂結合タンパクを、陽イオン−タンパク複合体
    を形成させそれによって樹脂からタンパクを遊離させる
    のに適した条件下で2価陽イオンで処理し、 (d)陽イオン−タンパク複合体を、陽イオンを除去
    し、遊離の、生物学的に活性なタンパクを得るのに適し
    た条件下で処理することからなる方法(但し、上記工程
    (d)は陽イオン−タンパク複合体を該陽イオン−タン
    パク複合体に対する固定化された抗体と接触させる工程
    を含まない)、
  19. 【請求項19】タンパクがヒトプロテインC、ヒトプロ
    テインC酵素原およびヒトプロテインSからなる群から
    選択される請求項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】ビタミンK依存性タンパクを産生する細
    胞の細胞培養培地からビタミンK依存性タンパクを精製
    するための方法であって、 (a)タンパクを含有している細胞培養培地を、培地か
    ら内生の2価陽イオンを除去するのに十分なキレート剤
    と合し、 (b)(a)からの混合物を、タンパクを陰イオン性ア
    ミンベースのイオン交換樹脂に結合させるのに適した条
    件下で陰イオン性アミンベースのイオン交換樹脂と接触
    させ、 (c)(b)からのタンパク結合イオン交換樹脂を、陽
    イオン−タンパク複合体を形成させそれによってイオン
    交換樹脂からタンパクを遊離させるのに適した条件下で
    2価陽イオン供給源と接触させ、 (d)(c)で生成した陽イオン−タンパク複合体を、
    複合体から陽イオンを除去しそれによって遊離のタンパ
    クを得るのに適した条件下で固定化キレート剤を含有す
    る樹脂と接触させ、 (e)(d)で得たタンパクを、タンパクを陰イオン性
    アミンベースのイオン交換樹脂に結合させるのに適した
    条件下でタンパクと第2の陰イオン性アミンベースのイ
    オン交換樹脂を接触させることによって精製し、 (f)(e)からのタンパク結合イオン交換樹脂を、イ
    オン交換樹脂からタンパクを遊離させるのに適した条件
    下で1価の塩と接触させ、 (g)(f)で得たタンパクを、陽イオン−タンパク複
    合体を形成させるのに十分な2価陽イオンと接触させ、 (h)(g)で得た陽イオン−タンパク複合体を、陽イ
    オン−タンパク複合体を疎水性樹脂に結合させるのに適
    した条件下で疎水性樹脂と接触させ、 (i)(h)のタンパク結合疎水性樹脂を、陽イオン−
    タンパク複合体から陽イオンを除去しそれによって疎水
    性樹脂からタンパクを遊離させるのに適した条件下でキ
    レート剤と接触させることからなる方法(但し、上記工
    程(d)は陽イオン−タンパク複合体を該陽イオン−タ
    ンパク複合体に対する固定化された抗体と接触させる工
    程を含まない)。
  21. 【請求項21】2価陽イオンがカルシウムイオン、バリ
    ウムイオン、ストロンチウムイオンからなる群から選択
    される請求項20に記載の方法。
  22. 【請求項22】タンパクが、活性化されたヒトプロテイ
    ンC、ヒトプロテインC酵素原およびヒトプロテインS
    からなる群から選択される請求項20に記載の方法。
  23. 【請求項23】ビタミンK依存性タンパクを産生する細
    胞の細胞培養培地に含有されている低比活性ビタミンK
    依存性タンパクから高比活性ビタミンK依存性タンパク
    を分離するための方法であって、 (a)タンパクを含有している細胞培養培地を、培地か
    ら内生のカルシウムを除去するのに十分な量なEDTAと合
    し、 (b)(a)で得た混合物を、タンパクを陰イオン性ア
    ミンベースのイオン交換樹脂に結合させるのに適した条
    件下で陰イオン性アミンベースのイオン交換樹脂と接触
    させ、 (c)(b)におけるタンパク結合イオン交換樹脂を、
    カルシウム−タンパク複合体を形成させそれによってイ
    オン交換樹脂からタンパクを遊離させるのに適した条件
    下でカルシウムイオン供給源と接触させ、 (d)(c)で生成したカルシウム−タンパク複合体
    を、複合体からカルシウムイオンを除去しそれによって
    遊離のタンパクを得るのに適した条件下でEDTAが固定化
    された樹脂物質と接触させ、 (e)(d)で得たタンパクを、タンパクを陰イオン性
    アミンベースのイオン交換樹脂に結合させるのに適した
    条件下でタンパクと第2の陰イオン性アミンベースのイ
    オン交換樹脂を接触させることによって精製し、 (f)(e)からのタンパク結合イオン交換樹脂を、イ
    オン交換樹脂からタンパクを遊離させるのに適した条件
    下で1価の塩と接触させ、 (g)(f)で得たタンパクを、カルシウム−タンパク
    複合体を形成させるのに十分なカルシウムイオン供給源
    と接触させ、 (h)(g)で得たカルシウム−タンパク複合体を、カ
    ルシウム−タンパク複合体を疎水性樹脂に結合させるの
    に適した条件下で疎水性樹脂と接触させ、 (i)(h)のタンパク結合疎水性樹脂を、カルシウム
    −タンパク複合体からカルシウムを除去しそれによって
    疎水性樹脂から高比活性タンパクを選択的に遊離させる
    のに十分な量のEDTAと接触させることからなる方法。
  24. 【請求項24】ビタミンK依存性タンパクが、活性化さ
    れたヒトプロテインC、ヒトプロテインC酵素原および
    ヒトプロテインSからなる群から選択される請求項23に
    記載の方法。
  25. 【請求項25】ビタミンK依存性タンパクの試料から非
    タンパク性不純物を除去するための方法であって、 (a)試料から2価陽イオンを除去し、 (b)試料を、タンパクが樹脂に結合する様な条件下で
    陰イオン性アミンベースのイオン交換樹脂と接触させ、 (c)樹脂結合タンパクを、陽イオン−タンパク複合体
    を形成させそれによって樹脂からタンパクを遊離させる
    のに適した条件下で2価陽イオンで処理し、 (d)陽イオン−タンパク複合体を、陽イオンを除去
    し、遊離の、生物学的に活性なタンパクを得るのに適し
    た条件下で処理することからなる方法(但し、上記工程
    (d)は陽イオン−タンパク複合体を該陽イオン−タン
    パク複合体に対する固定化された抗体と接触させる工程
    を含まない)。
  26. 【請求項26】ビタミンK依存性タンパクが、活性化さ
    れたヒトプロテインC、ヒトプロテインC酵素原および
    ヒトプロテインSからなる群から選択される請求項25に
    記載の方法。
  27. 【請求項27】非タンパク性不純物が細菌内毒素である
    請求項25に記載の方法。
  28. 【請求項28】ビタミンK依存性タンパクの試料からウ
    イルス不純物を除去するための方法であって、 (a)試料から2価陽イオンを除去し、 (b)試料を、タンパクが樹脂に結合する様な条件下で
    陰イオン性アミンベースのイオン交換樹脂と接触させ、 (c)樹脂結合タンパクを、陽イオン−タンパク複合体
    を形成させそれによって樹脂からタンパクを遊離させる
    のに適した条件下で2価陽イオンで処理し、 (d)陽イオン−タンパク複合体を、陽イオンを除去
    し、遊離の、生物学的に活性なタンパクを得るのに適し
    た条件下で処理することからなる方法(但し、上記工程
    (d)は陽イオン−タンパク複合体を該陽イオン−タン
    パク複合体に対する固定化された抗体と接触させる工程
    を含まない)。
  29. 【請求項29】ビタミンK依存性タンパクが、活性化さ
    れたヒトプロテインC、ヒトプロテインC酵素原および
    ヒトプロテインSからなる群から選択される請求項28に
    記載の方法。
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