JP2846241B2 - 燃料タンク通気用の活性炭フィルタ - Google Patents

燃料タンク通気用の活性炭フィルタ

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JP2846241B2 JP6135614A JP13561494A JP2846241B2 JP 2846241 B2 JP2846241 B2 JP 2846241B2 JP 6135614 A JP6135614 A JP 6135614A JP 13561494 A JP13561494 A JP 13561494A JP 2846241 B2 JP2846241 B2 JP 2846241B2
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    • F02M25/00Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture
    • F02M25/08Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture adding fuel vapours drawn from engine fuel reservoir
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  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸気管を備えた内燃機
関のための燃料タンク通気用の活性炭フィルタに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】前記形式の活性炭フィルタは公知・公用
である。該活性炭フィルタは大抵は活性炭パックをプラ
スチック製のケーシング内に収容しており、この場合ケ
ーシングは接続管を介して燃料タンクに接続され、また
内燃機関の吸気管に導管接続されていると共に、外気と
も連通している。
【0003】前記の構造に類似構成された吸着装置がド
イツ連邦共和国特許第2407128号明細書に基づい
て公知になっているが、この場合は、吸着材料を収容す
るケーシング容積は隔壁によって2つの容積区域に分割
されている。
【0004】更にまた、隔壁を内設した楕円形ケーシン
グから成る活性炭フィルタがドイツ連邦共和国特許出願
公開第4124653号明細書に基づいて公知になって
いるが、この場合ケーシング内に収容された活性炭パッ
クには、活性炭の揺振、これに伴う障害を防止するため
に押圧ばねによって予荷重がかけられている。
【0005】当該公知の活性炭フィルタでは、プラスチ
ック製の内側ケーシングは、燃料蒸気不透過性の外側ケ
ーシングによって包囲されている。該活性炭フィルタは
著しくコスト高である。それというのは外側ケーシング
が接続管片を取付けることができないので、従って付加
的なカバーを装着する必要があるからである。それのみ
ならず、燃料透過性の内側ケーシングが有毒ガスを周辺
外気へ放出できないようにするためには外側ケーシング
はシール作用を有するように内側ケーシングに被せ嵌め
られねばならない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、従来
技術の欠点を避けることは元よりのこと、製造が著しく
簡単で高い吸着効率を有する活性炭フィルタを提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明の構成手段は、ケーシングが活性炭を保持する
ための底部及び蓋を有しており、前記ケーシングを燃料
タンクに接続するための第1の接続部が設けられてお
り、前記ケーシングを吸気管に接続するための第2の接
続部が設けられており、前記ケーシングを大気と連通さ
せる第3の接続部が設けられており、第1隔壁が前記ケ
ーシング内に配置されていて、外気連通用の第3の接続
部と燃料タンク用の第1の接続部との間に延びて2つの
室を形成しており、少なくとも1つの室が活性炭で充填
されており、底部及び蓋の少なくとも1つが平行に延び
る複数の通路を備えており、該通路が1つの室から別の
室へ延びる案内通路を形成しており、該案内通路を介し
て燃料蒸気が1つの室から別の室へ通流するようによう
になっている点にある。
【0008】
【作用】本発明の重要な利点は、交差する少なくとも2
つの隔壁を配置することによって少なくとも4つのフィ
ルタ室が形成され、これら複数のフィルタ室を順々に通
って燃料蒸気を通流させることによって燃料蒸気の吸着
効率が著しく改善されることである。勿論また別の隔壁
を組付けることによってフィルタ室数を任意に増加する
ことも可能である。活性炭フィルタが扁平な構造を有し
ていて実質的に水平に組込まれる場合、本発明の構成が
格別顕著な効果を奏することが判った。本発明の活性炭
フィルタでは例えば活性炭パックに予荷重をかけるため
に付加的なばねを設ける必要がなくなる。それというの
は、活性炭の沈積に基因したバイパスや短絡が生じるこ
とはありえないからである。
【0009】
【実施態様と作用】本発明の有利な実施態様では隔壁
は、燃料蒸気が全フィルタ室を順々に強制案内されて通
流するように構成されている。各フィルタ室の通流横断
面が比較的大きいことに基づいて低速度の流速が得ら
れ、ひいては高い吸着能が保証される。
【0010】本発明の別の実施態様によれば最初の室と
最後の室との間が隔離され、つまり入口室と出口室との
間が完全にシールされているので、いかなる運転条件下
にあっても前記の両室間でのガス交換は不可能になる。
【0011】本発明の別の実施態様は、活性炭の端面を
夫々カバーする手段に関わる。このために所謂フォーム
フィルタ(スポンジ濾材)を設けるのが有利である。そ
れというのは該フォームフィルタが一方の側又は両方の
側で活性炭をカバーしかつその固有弾性に基づいて活性
炭に或る程度の予荷重をかけて活性炭の揺振を防止する
からである。
【0012】本発明の実施態様では燃料蒸気をガイドす
るために、ケーシングの一方の端面側カバー又は両方の
端面側カバー内に複数の通路が設けられている。該通路
は同時に又、カバーの安定性を高めると共に活性炭乃至
はフォームフィルタの支持機能を果たせるように構成さ
れている。
【0013】活性炭フィルタを内燃機関の吸気管に連結
するための接続部及び燃料タンクに連結するための接続
部はケーシングにスナップ締結又は係止又は溶着されて
いるか或いはケーシングと一体に射出成形されていても
よい。またケーシングの蓋はケーシングと振動溶接又は
バット溶接されている。通路領域にフォームフィルタ又
はフィルタフリースを固着するためには、該通路の表面
を加熱によって溶融し、この幾分溶融したプラスチック
内にフィルタフリース又はフォームフィルタを装着する
のが有利である。この構成手段によって耐震性及び耐シ
ョック性の継手が得られる。
【0014】本発明の構成及び有利な実施態様は請求の
範囲の請求項の記載事項からだけでなく、図面に示した
実施例の詳細な説明からも明らかであり、しかも個々の
特徴的な構成要素はそれぞれ単独に或いは組合せた形で
本発明の実施態様においても、また別の技術分野におい
ても有利に実施することができる。
【0015】
【実施例】次に図面に基づいて本発明の実施例を詳説す
る。
【0016】活性炭フィルタは図1において概略的に図
示されている。該活性炭フィルタは、第1の接続部11
を有するケーシング10から成っている。前記第1の接
続部11は内燃機関の吸気管と接続されている。また燃
料タンクと接続されていて活性炭フィルタに燃料蒸気を
供給する第2の接続部12がケーシング10に設けられ
ている。更にまたケーシング10には、外気と連通した
第3の接続部13が設けられている。
【0017】活性炭フィルタのケーシング10内には第
1隔壁14が配置されており、該第1隔壁はケーシング
10の底部15と結合されている。第2隔壁16は室1
7と室18との間で蓋21と結合されており、かつ、室
19と20の間の領域では蓋21とだけでなく底部15
とも結合されているので、室19と室20との間は完全
隔離が保証されている。前記の各室17〜20にはそれ
ぞれ活性炭パック22,23,24,25が充填されて
おり、しかも活性炭パックは両端面側に、活性炭の流出
を防止するフィルタフリース(不織布)層を有してい
る。
【0018】燃料タンク接続部を介して流入するガソリ
ン蒸気又は燃料蒸気は、C−C線断面図(d)から判る
ように、活性炭パック23内へ流入して上方へ向かって
流れ、連通口を介して活性炭パケット22を通流して下
方へ向かって流れ、次いでB−B線断面図(c)から判
るように活性炭パック24に到達し該活性炭パックを経
てA−A線断面図(b)に示したように活性炭パック2
5を通流する。従って燃料蒸気は順々に4つの室19,
17,18,20全てを通って強制ガイドされる。炭化
水素化合物は完全に活性炭フィルタに吸着され、なお残
存している新鮮空気分だけが大気中に流出することがで
きる。
【0019】内燃機関の運転が開始されると直ちに、第
1の接続部11を介してガスは活性炭フィルタから吸出
される。これによって新鮮空気は第3の接続部13を介
して活性炭フィルタ内へ流入して該活性炭フィルタを再
生する。
【0020】図2には活性炭フィルタ構造の詳細断面図
が示されている。該活性炭フィルタはケーシング26を
有し、該ケーシング上には蓋27が配置されている。ケ
ーシング26並びに蓋27は熱可塑性プラスチックから
成っている。従って前記蓋27を例えば振動溶接を介し
てケーシング26と接合することが可能である。
【0021】ケーシング26内には隔壁28が一体に組
付けられており、また該隔壁28に対して直角に延びる
別の隔壁29が設けられている。活性炭フィルタ構造を
一層判り易くするために活性炭31は室30内において
だけ図示されているにすぎない。
【0022】活性炭31はケーシングの下部区域におい
てはフィルタフリースマット32によって複数の通路3
3に対して制限されている。ケーシングの上部区域には
フォームフィルタ(スポンジ濾材)34が配置されてい
る。該フォームフィルタ34は、蓋27の円弧状に成形
されたスペーサ36に接触している。燃料蒸気を通流せ
るために複数のスペーサ36間には通路35が設けられ
ている。活性炭フィルタ全体は接続フランジ37,38
を介して取付け部に締結することができる。
【0023】活性炭フィルタの別の実施態様が図3の
a,bに示されている。
【0024】図3のaに側面図で示した活性炭フィルタ
のケーシング39は蓋40を有し、この場合も蓋40と
ケーシング39とは熱可塑性プラスチックから成りかつ
互いに溶着されている。蓋40は、燃料蒸気を一方の室
から次の室へ導く複数の通路41を有している。ケーシ
ング39の下部区域には外気、燃料タンク及び吸気管を
接続するための接続部が設けられており、これらの接続
部は、図3のbの右側に示したように回転溶接法又はバ
ット溶接法によってケーシング39の開口に固着するこ
とができる。また該接続部はケーシング開口に直接一体
に射出成形することも可能である。
【0025】図3のcには、燃料蒸気供給用接続部46
の固定方式の第1実施態様が図示されており、該燃料蒸
気供給用接続部はケーシング39内にスナップ締結され
ている。また該燃料蒸気供給用接続部46は侵入管47
を有しかつ活性炭の流出を阻止するフィルタエレメント
48を備えている。ケーシング39における燃料蒸気供
給用接続部46のシールはOリングパッキン49を介し
て行なわれる。活性炭フィルタの右室には新鮮空気供給
用接続部50が配置されている。該新鮮空気供給用接続
部50もケーシング内にスナップ締結されている。但し
この場合は付加的なシールの必要はない。
【0026】図3のdに示されている接続部固定方式の
第2実施態様では、燃料蒸気供給用接続部46はカバー
エレメント51を有し、該カバーエレメントは振動溶接
法によってケーシング39に溶着される。また新鮮空気
供給用接続部50もカバーエレメント52を有し、該カ
バーエレメントもやはり振動溶接によってケーシング3
9と接合されている。
【0027】図3のeに示されている接続部固定方式の
第3実施態様では、全ての接続部を包括する単一のカバ
ー53が設けられており、該カバーは1回の作業段階で
振動溶接を介してケーシング39に固着される。
【0028】ケーシング39の内部の活性炭42,43
は下部区域をフィルタフリースマット44によって、ま
た上部区域をフォームフィルタ45によってカバーされ
ている。フォームフィルタ45は、活性炭に対して或る
程度の予荷重をかける弾性を有し、従って揺振時又は振
動時における活性炭の相対運動を防止する。
【0029】図3のa及びbでは2つの室を有する活性
炭フィルタが図示されている。勿論また該活性炭フィル
タを4つ又はそれ以上の室数に拡張することも可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】概略的に示した活性炭フィルタの平面図(a)
と3つの断面図つまりA−A線断面図(b)、B−B線
断面図(c)及びC−C線断面図(d)である。
【図2】活性炭フィルタの縦断面図である。
【図3】活性炭フィルタの異なった実施例を一部破断し
て示した側面図(a)及び図3のaに示したD−D線に
沿った断面図(b)並びに活性炭フィルタに対する接続
部の固定方式の3つの実施態様を示す図(c,d及び
e)である。
【符号の説明】
10 ケーシング、 11 第1の接続部、 12
第2の接続部、13 第3の接続部、 14
第1隔壁、 15 底部、 16 第2隔壁、 1
7,18,19,20 室、 21 蓋、 22,
23,24,25 活性炭パック、 26 ケーシ
ング、 27 蓋、 28,29隔壁、 30
室、 31 活性炭、 32 フィルタフリースマッ
ト、33 通路、 34 フォームフィルタ、 3
5 通路、 36 スペーサ、 37,38 接
続フランジ、 39 ケーシング、 40 蓋、
41 通路、 42,43 活性炭、 44 フ
ィルタフリースマット、 45 フォームフィルタ、
46 燃料蒸気供給用接続部、 47侵入管、 4
8 フィルタエレメント、 49 Oリングパッキ
ン、 50 新鮮空気供給用接続部、 51,52
カバーエレメント、 53カバー
フロントページの続き (72)発明者 カール−エルンスト フンメル ドイツ連邦共和国 ビーティヒハイム− ビッシンゲン ディアーナシュトラーセ 9 (72)発明者 アルツール クロッツ ドイツ連邦共和国 レムゼック ルート ヴィヒスブルガー シュトラーセ 45 (72)発明者 トーマス シェルムリー ドイツ連邦共和国 フライン ハイルブ ロナー シュトラーセ 87 (56)参考文献 特開 平5−133287(JP,A) 西独国特許公開2407128(DE,A) 西独国特許公開4124653(DE,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02M 37/22 B01D 53/04 F02M 37/00 F02M 25/08

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気管を備えた内燃機関のための燃料タ
    ンク通気用の活性炭フィルタにおいて、 ケーシングが活性炭を保持するための底部及び蓋を有し
    ており、 前記ケーシングを燃料タンクに接続するための第1の接
    続部が設けられており、 前記ケーシングを吸気管に接続するための第2の接続部
    が設けられており、 前記ケーシングを大気と連通させる第3の接続部が設け
    られており、 第1隔壁が前記ケーシング内に配置されていて、外気連
    通用の第3の接続部と燃料タンク用の第1の接続部との
    間に延びて2つの室を形成しており、 少なくとも1つの室が活性炭で充填されており、 底部及び蓋の少なくとも1つが平行に延びる複数の通路
    を備えており、該通路が1つの室から別の室へ延びる案
    内通路を形成しており、該案内通路を介して燃料蒸気が
    1つの室から別の室へ通流するようにようになっている
    ことを特徴とする、燃料タンク通気用の活性炭フィル
    タ。
  2. 【請求項2】 少なくとも1つの室が弁のような機械的
    な構成要素を内蔵している、請求項1記載の活性炭フィ
    ルタ。
  3. 【請求項3】 複数の室は、燃料蒸気が活性炭の充填さ
    れた室を順次通流するように互いに連通している、請求
    項1又は2記載の活性炭フィルタ。
  4. 【請求項4】 燃料タンク用の接続部(12)を有する
    室と外気連通用の接続部(13)を有する室との間に、
    連通口のない隔壁が設けられている、請求項1から3ま
    でのいずれか1項記載の活性炭フィルタ。
  5. 【請求項5】 通流ガス入口の室内に収容された活性炭
    と通流ガス出口の室内に収容された活性炭とがそれぞ
    れ、活性炭の流出を防止するフォームフィルタ、フェル
    ト又はフリースを有している、請求項1から4までのい
    ずれか1項記載の活性炭フィルタ。
  6. 【請求項6】 ケーシングの蓋及び底部が、燃料蒸気の
    通流を可能にしかつ燃料蒸気をその都度次の室へ導く通
    路を有している、請求項1から5までのいずれか1項記
    載の活性炭フィルタ。
  7. 【請求項7】 接続部がケーシング内に係止又はスナッ
    プ締結されている、請求項1から6までのいずれか1項
    記載の活性炭フィルタ。
  8. 【請求項8】 接続部及びケーシング蓋又はそのいずれ
    かがプラスチックから成りかつプラスチック製ケーシン
    グと溶着されている、請求項1から7までのいずれか1
    項記載の活性炭フィルタ。
  9. 【請求項9】 フォームフィルタ、フェルト又はフリー
    スが蓋又は支持体に、接着によってか又は蓋又は支持体
    の溶着によって接合されている、請求項1から8までの
    いずれか1項記載の活性炭フィルタ。
  10. 【請求項10】 個々の室には、異なった多孔構造の活
    性炭が充填されている、請求項1から9までのいずれか
    1項記載の活性炭フィルタ。
  11. 【請求項11】 複数の室が異なった横断面及び異なっ
    た長さを有している、請求項1から10までのいずれか
    1項記載の活性炭フィルタ。
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