JP2002048015A - 蒸発燃料処理用のキャニスタ - Google Patents

蒸発燃料処理用のキャニスタ

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JP2002048015A
JP2002048015A JP2000232137A JP2000232137A JP2002048015A JP 2002048015 A JP2002048015 A JP 2002048015A JP 2000232137 A JP2000232137 A JP 2000232137A JP 2000232137 A JP2000232137 A JP 2000232137A JP 2002048015 A JP2002048015 A JP 2002048015A
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canister
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Toshimi Hara
俊実 原
Koichi Ikuma
公一 生熊
Takenori Suzuki
兵昇 鈴木
Kazuya Matsuura
和也 松浦
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Roki Co Ltd
Original Assignee
Toyo Roki Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両のキャニスタ設置スペースに与える影響
を抑えながら、フィルタエレメントを収容するスペース
を確実に確保できるキャニスタを提供する。 【解決手段】 互いに対向する一対の端部壁3a,3e
とそれら端部壁3a,3eの間に配置された側壁3hと
を有する筒型の吸着剤ケース3の内部が側壁3hと同一
方向に延びる仕切壁3bによって複数の吸着室4A,4
Bに区分され、一方の端部壁3aの外側に大気連絡口2
8が設けられたキャニスタにおいて、吸着剤ケース3の
内外を連絡するための開口部3fを端部壁3aに設け、
その開口部3fの外側にフィルタケース26,41を設
ける。フィルタケース26,41の内部には開口部3f
と大気連絡口28との間に介在するようにしてフィルタ
室26a,41aを設ける。フィルタ室26a,41a
にはフィルタエレメント30,42を収容する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の燃料供給源
から蒸発した燃料を処理するキャニスタに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のキャニスタとしては、燃料蒸気
が吸着剤層を移動する距離を大きくして燃料の吸着性能
を高めると同時にキャニスタの全長(全高)の増加を防
止するため、吸着剤を収容するケース(吸着剤ケース)
の内部を仕切壁によって2以上の吸着室に区分してケー
スの内部流路を少なくとも1回、U字状に折り返したも
のがある。ケースの内部流路の一端側は蒸気導入口およ
びパージ口に連絡し、他端側は大気連絡口に連絡される
が、その大気連絡口に通じる吸着室の端部にはフェルト
等で形成されたシート状のフィルタエレメントが配置さ
れている。このフィルタエレメントは、ケース内に充填
された活性炭が車両の振動等で相互に擦れ合って発生す
る微粉炭を捕捉し、それら微粉炭が大気連絡口を介して
ケース外へ放出することを防止する。
【0003】また、キャニスタには、パージ時に大気連
絡口からキャニスタ内に取り込まれる大気の塵埃等の異
物を除去する目的で、微粉除去用のフィルタエレメント
とは異なるフィルタエレメントも付設される。例えば、
特開平11−280569号公報には、吸着剤ケース内
に吸着室と区分してフィルタ室を形成し、そのフィルタ
室に、大気連絡口から取り込まれる空気を濾過するフィ
ルタエレメントを収容したキャニスタが開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したキャニスタに
おいては、吸着室と大気連絡口との間に流路を開閉する
ための開閉弁が設けられることがある。この場合、吸着
室で発生した微粉炭によりその開閉弁が作動不良を起こ
すことがないように、微粉炭除去用のフィルタエレメン
トには十分な濾過能力が要求される。しかしながら、ケ
ース内を仕切壁で区分して内部流路をU字状に折り返し
た構成のキャニスタでは、各吸着室の横断面(空気の流
れ方向と直交する断面をいう。)の面積が小さくなり、
そこに収容できるフィルタエレメントの表面積も小さく
制限される。これにより、フィルタエレメントの濾過能
力が不足するおそれがあった。吸着室の横断面積を増加
すればそれだけ表面積の大きなフィルタエレメントを装
着できるが、その場合にはキャニスタの横幅が増し、車
両のキャニスタ設置スペースに与える影響が大きい。
【0005】また、大気連絡口から取り込まれる空気を
濾過するためのフィルタエレメントをケース内のフィル
タ室に収容した上記公報に記載のキャニスタでは、吸着
室が並んでいる方向にさらにフィルタ室を配置している
ため、やはりケースの横幅が拡大するという問題があ
る。
【0006】そこで、本発明は、車両のキャニスタ設置
スペースに与える影響を抑えながら、フィルタエレメン
トを収容するスペースを確実に確保できるキャニスタを
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】以下、本発明について説
明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図
面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本
発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0008】本発明は、互いに対向する一対の端部壁
(3a,3e)とそれら端部壁の間に配置された側壁
(3h)とを有する吸着剤ケース(3)の内部が前記側
壁と同一方向に延びる仕切壁(3b、または3bおよび
3i)によって複数の吸着室(4Aおよび4B,または
4A,4B,4C)に区分され、前記一対の端部壁のう
ちいずれか一方の端部壁(3a)の外側には燃料蒸気導
入口(21)およびパージ口(22)が設けられ、前記
一方の端部壁又は他方の端部壁(3e)の外側には大気
連絡口(28)が設けられた蒸発燃料処理用のキャニス
タにおいて、前記大気連絡口が設けられる側の端部壁
(3aまたは3e)には前記吸着剤ケースの内外を連絡
するための開口部(3f)が設けられ、その開口部の外
側にはフィルタケース(26,41,70)が設けら
れ、そのフィルタケースの内部には前記開口部と前記大
気連絡口との間に介在するようにしてフィルタ室(26
a,41a,73,74)が設けられ、そのフィルタ室
にフィルタエレメント(30,42,60)が収容され
ることにより、上述した課題を解決する。
【0009】この発明によれば、吸着剤ケースの端部壁
の外側にフィルタケースを設け、その内部にフィルタ室
を形成したので、吸着剤ケース内の吸着室の断面積に制
限されることなく、フィルタ室の形状や大きさを決定す
ることができる。従って、フィルタエレメントの形状や
寸法に関する制約が緩和され、そのフィルタエレメント
に要求される性能に対して柔軟に対処できるようにな
る。大気連絡口が設けられる側の端部壁の外側にフィル
タケースを設けているので、吸着剤ケースの側壁の周辺
に関しては従来と同様の設置スペースを確保すればよ
い。車両のキャニスタの設置スペースにおいて、大気連
絡口の近傍にはこれに接続されるホース類を引き回す目
的でスペースに余裕が残されていることが通例である。
その余裕に合わせてフィルタケースを設けることによ
り、従来とほぼ同等のスペースにキャニスタを設置する
ことも可能となる。
【0010】本発明のキャニスタにおいては、吸着室で
発生する微粉を捕捉するためのフィルタエレメントをフ
ィルタケースのフィルタ室に設けることが望ましい。こ
の場合には、例えば、ひだ折りされた表面積の大きなフ
ィルタエレメントを収容できるようにフィルタ室を構成
して、吸着剤から分離した粉末を長期に亘り確実に捕捉
できる。その他にも、各種の好ましい形状、構造のフィ
ルタエレメントを使用することができる。
【0011】微粉を捕捉するためのフィルタエレメント
が収容されたフィルタ室(26a、73)と前記大気連
絡口(28)との間に、前記吸着剤ケースと前記大気連
絡口との間の流路を開閉する開閉弁(35)が設けられ
てもよい。このようにすれば、吸着剤ケースから開閉弁
への微粉の侵入を確実に防止できる。開閉弁をフィルタ
ケースに取り付けてキャニスタの構成部品として扱うこ
とにより、キャニスタのモジュール化を進めることがで
きる。さらに、前記開閉弁と前記大気連絡口との間にさ
らに別のフィルタ室(41a,74)が設けられ、その
別のフィルタ室には前記大気連絡口から取り込まれる空
気を濾過するためのフィルタエレメント(42,60)
が収容されてもよい。これにより、キャニスタのモジュ
ール化をさらに進めることができる。大気連絡口から取
り込まれる空気を濾過するためのフィルタエレメントや
開閉弁はフィルタケース内に組み込んでもよいし、フィ
ルタケースから分離可能な他のケースに収容してもよ
い。
【0012】前記フィルタケース(70)には、前記端
部壁の前記開口部(3f)および前記大気連絡口(2
8)にそれぞれ通じるようにして二つのフィルタ室(7
3,74)が設けられ、前記端部壁の開口部に通じる一
方のフィルタ室(73)に前記吸着剤から分離した微粉
を捕捉するためのフィルタエレメント(30)が収容さ
れ、前記大気連絡口に通じる他方のフィルタ室(74)
には前記大気連絡口から取り込まれる空気を濾過するた
めのフィルタエレメント(60)が収容されてもよい。
このようにすれば、目的が異なる二種類のフィルタエレ
メントを共通のフィルタケースに収容してコンパクトに
まとめることができる。
【0013】前記フィルタケースには、前記二つのフィ
ルタ室にそれぞれ通じる一対の開口部(70c,70
d)が設けられ、それら開口部の間には前記吸着剤ケー
スと前記大気連絡口との間の流路を開閉する開閉弁(3
5)が設けられてもよい。このようにすれば、二種類の
フィルタエレメントを共通のフィルタケースに収容して
も、両者の間に開閉弁を介在させることができる。
【0014】前記二つのフィルタ室(73,74)は前
記端部壁(3a)に沿う方向に並べて設けられてもよ
い。この場合には、キャニスタの高さ方向(端部壁と直
交する方向)の寸法の増加を抑えられる。
【0015】前記微粉を捕捉するためのフィルタエレメ
ント(30)と、前記大気連絡口から取り込まれる空気
を濾過するためのフィルタエレメント(60)と一体化
されてもよい。この場合にはキャニスタを構成する部品
点数を削減できる。ここでいう一体化とは、例えば両フ
ィルタエレメントが共通の保持部材(例えばフレーム)
に一体に固定され、製造後の組み立て工程を必要としな
い状態を意味する。
【0016】前記微粉を捕捉するためのフィルタエレメ
ント(30)が、ひだ折りされた濾材(31)を有して
もよい。これにより、シート状のフィルタエレメントを
使用する場合と比較して、フィルタエレメントの幅を抑
えながらその表面積を増加させることができ、フィルタ
室の幅も抑えられる。
【0017】本発明のキャニスタにおいて、前記端部壁
の外側に設けられたフィルタケースには、大気連絡口か
ら取り込まれる空気を濾過するためのフィルタエレメン
トを収容してもよい。
【0018】フィルタケースの少なくとも一部は吸着剤
ケースと一体化されてもよい。この場合には、フィルタ
ケースを構成する部品の点数を減らすことができる。こ
こでいう一体化の手段としては、吸着剤ケースとフィル
タケースの一部とを樹脂製としてそれらを一体に成形す
る手段が用いられる。一方、前記フィルタケースを前記
端部壁の前記開口部(3f)に対して着脱可能としても
よい。
【0019】前記大気連絡口が設けられる側の端部壁の
一部には、反対側の端部壁に向かって後退する後退部
(図16の3d)が設けられ、その後退部によって生じ
た空間(5)に前記フィルタケースが配置されてもよ
い。このように構成すれば端部壁の外側へのフィルタケ
ースの突出量を抑えてキャニスタをコンパクトにまとめ
ることができる。
【0020】本発明のキャニスタでは、吸着剤ケースの
内部が少なくとも二つの吸着室に区分されていればよい
が、それ以上の数の吸着室が設けられてもよい。吸着剤
としては活性炭が好適に用いられるが、それ以外のもの
でもよい。微粉を捕捉するためのフィルタエレメント
と、外気を濾過するためのフィルタエレメント以外に、
さらに他のフィルタエレメントがキャニスタに設けられ
てもよい。吸着剤ケースは好適には樹脂成形品として構
成される。その場合、一方の端部壁は吸着剤ケースの側
壁と一体に成形されるか、または側壁に溶着等で接合さ
れることにより、吸着剤の収容室を閉じる蓋部として機
能する。キャニスタケースの燃料蒸気導入口およびパー
ジ口は、吸着剤ケースの端部壁の外側に溶着等の接合方
法によって固定されたキャップに設けることができる。
フィルタケースにはフィルタエレメント以外の部品を収
容できる。例えば、微粉捕捉用のフィルタエレメントを
収容するフィルタ室には、吸着剤ケースから大気連絡口
に向かう空気の通過を阻止し、その反対方向への空気の
通過を許容する逆止弁を設けることができる。大気連絡
口から取り込まれるフィルタエレメントを収容するフィ
ルタ室には、大気連絡口から吸着剤ケース内部に向かう
空気の通過を阻止し、その反対方向への空気の通過を許
容する逆止弁を設けることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1〜図3により、本発明の第1
の実施形態に係るキャニスタを説明する。図1はそのキ
ャニスタの全体構造を示す縦断面図である。このキャニ
スタ1Aは、内燃機関を原動機とする自動車に搭載さ
れ、燃料供給源(燃料タンク)にて発生した燃料蒸気を
処理するためのものである。なお、以下の説明では図1
の上下左右方向を便宜的にキャニスタの上下左右として
表現するが、それによりキャニスタの使用時の向きが限
定されるものではない。
【0022】図1のキャニスタ1Aは樹脂製のキャニス
タケーシング2を有しており、そのキャニスタケーシン
グ2は、吸着剤ケース3と、これに溶着されるトップキ
ャップ20およびフィルタキャップ25とを備えてい
る。吸着剤ケース3は、上方からみてほぼ矩形状の上部
壁(端部壁)3aと、その上部壁3aの外周から下方に
延ばされた4枚の側壁3h…3h(図では左右方向の2
枚のみ示す。)とを有する角筒型のケース本体3Aと、
そのケース本体3Aの下端の開口部を塞ぐボトムカバー
3Bとを備えている。吸着剤ケース3の内部は、上部壁
(端部壁)3aから下方に向かって延ばされた仕切壁3
bにより、第1の吸着室4Aと、第2の吸着室4Bとに
区分されている。
【0023】第1の吸着室4Aの上端にはシート状のフ
ィルタ6が配置される。そのフィルタ6の下方には吸着
剤としての活性炭が充填されて吸着剤層8が形成され
る。第2の吸着室4Bの上端にもシート状のフィルタ7
が配置される。そのフィルタ7の下方にも、吸着剤とし
ての活性炭が充填されて吸着剤層9、10が形成され
る。吸着剤層9,10は第2の吸着室4Bの高さ方向ほ
ぼ中央に配置された中間壁11によって区分される。中
間壁11は上下方向に関して多数の貫通孔を有するグリ
ッド12と、その上下に密着するシート状のフィルタ1
3,14とを有する。なお、中間壁11を省略して、第
2の吸着室4B内を単一の吸着剤層で構成してもよい。
【0024】吸着剤ケース3の下端には吸着剤層8,9
を覆うシート状のフィルタ15が配置され、その下側に
は、上下方向に関して多数の貫通孔を有するグリッド1
6が配置される。グリッド16の下側にはコイルばね1
7,17が配置され、その下側からボトムカバー3Bが
被せられる。ボトムカバー3Bの外周はその全周に亘っ
てケース本体3Aの下端外周に気密に接合される。接合
には例えば溶着が用いられる。ボトムカバー3Bの接合
により吸着剤ケース3の下端が密閉される。これによ
り、ボトムカバー3Bが吸着剤ケース3の下部壁(端部
壁)3eとして機能する。接合されたボトムカバー3B
によってばね17が圧縮され、その反発力でグリッド1
6が押し上げられる。これにより、吸着剤層8,9およ
び10の活性炭が適度に押し固められる。フィルタ6,
7,13,14および15は例えばフェルトにて構成さ
れる。
【0025】吸着剤ケース3の上部壁3aには、吸着室
4A,4Bにそれぞれ対応して一対の天井部3c、3d
が設けられている。天井部3cには上方に突出する中空
のパイプ部(不図示)が設けられ、天井部3dには第2
の吸着室4Bに通じる開口部3fが設けられる。第1の
吸着室4Aに対応する天井部3cの上面にはトップキャ
ップ20が被せられる。トップキャップ20の下端外周
は、その全周に亘って天井部3cの上面と気密に接合
(例えば溶着)される。トップキャップ20には、燃料
タンク(不図示)と接続される燃料蒸気導入口21と、
内燃機関の吸気系と接続されるパージ口22とが設けら
れる。車両の機関停止時に燃料タンクで発生する燃料蒸
気は燃料蒸気導入口21から吸着剤ケース3内に導入さ
れ、その蒸気に含まれる燃料成分が吸着剤層8〜10に
吸着される。機関の運転時には、吸気系に発生する負圧
によりパージ口22から空気が吸引され、それにより吸
着剤層8〜10に吸着された燃料成分が吸気系へと取り
込まれる。
【0026】図2に詳しく示すように、第2の吸着室4
Bに対応する天井部3dの上面にはフィルタキャップ2
5が被せられる。フィルタキャップ25の外周はその全
周に亘って天井部3dの上面と気密に接合(例えば溶
着)されている。天井部3dとフィルタキャップ25と
によってフィルタケース26が構成される。そのフィル
タケース26の内部にはフィルタ室26aが形成され
る。フィルタ室26aには微粉炭を捕捉するためのフィ
ルタエレメント30が収容されている。フィルタエレメ
ント30は、図3に示すように、ひだ折りされた濾材3
1と、その外周を取り囲む矩形状のフランジ32とを有
している。フランジ32は樹脂製であり、濾材31をイ
ンサートとする射出成形により濾材31と一体的に成形
される。フランジ32はその全周に亘って天井部3dと
フィルタキャップ25との間に挟み込まれてフィルタ室
26a内の定位置に固定される。
【0027】フィルタキャップ25の中央には接続口2
7が設けられ、そこには開閉弁35が着脱自在に接続さ
れる。開閉弁35は、内蔵するソレノイドコイル36の
励磁および消磁を切り換えることにより、弁体37を駆
動して接続管部35a,35bの間の内部流路を開閉す
る電磁弁として構成されている。ソレノイドコイル36
が励磁されていない状態では弁体37がばね38に押さ
れて接続管部35bから離間し、開閉弁35の内部流路
が連通する。一方、ソレノイドコイル36が励磁される
と弁体37がばね38に抗して押し上げられて接続管部
35bの内側の端部に密着し、それにより開閉弁35の
内部流路が閉じられる。開閉弁35は電磁弁に限らず、
流路を開閉できる各種の弁を使用できる。
【0028】開閉弁35の接続管部35bにはキャニス
タフィルタ40が着脱自在に接続される。キャニスタフ
ィルタ40は、樹脂製のフィルタケース41と、そのフ
ィルタケース41内のフィルタ室41aに収容されるフ
ィルタエレメント42とを有している。フィルタケース
41の下端には開閉弁35の接続管部35bを受け入れ
るための接続口41aが設けられ、上端には中空軸状の
パイプ部41bが設けられる。このパイプ部41bの開
口がキャニスタ1Aにおける大気連絡口28として機能
する。
【0029】フィルタエレメント42は、中空円筒形に
形成された濾材43と、その濾材43の上端面を覆う樹
脂製のエンドプレート44とを有している。エンドプレ
ート44には逆止弁45が取り付けられている。逆止弁
45は、エンドプレート44の中心に形成された開口部
44aをその上方から塞ぐ弁体46を備えている。弁体
46の一端には支点部46aが設けられ、その支点部4
6aがエンドプレート44に対して回転自在に取り付け
られている。濾材43の下端はフィルタケース41の内
底面41cと気密に密着する。内底面41cには、濾材
43の下端外周と嵌合してフィルタエレメント42を抜
け止めするストッパ47が形成されている。ストッパ4
7はケース41と一体に射出成形すればよい。
【0030】上述したように、燃料蒸気が燃料蒸気導入
口21(図1参照)からトップキャップ20内を通過し
て吸着剤ケース3内に取り込まれると、その燃料蒸気が
吸着剤ケース3の内部を移動する間に燃料蒸気中の燃料
成分が吸着剤層8〜10に吸着される。それにより、フ
ィルタ室26aには吸着剤層10から開口部3fを介し
て燃料成分を含まない清浄な空気が導かれる。フィルタ
室26aに流入した空気はフィルタエレメント30で濾
過される。濾過された空気は、図2に矢印で示したよう
に、フィルタ室26aから開閉弁35を経由してフィル
タエレメント42の中心側に導入される。その空気の圧
力で弁体46が図2の想像線で示したように上方に回動
し、それにより開口部44aの上端から大気連絡口28
へと空気が抜ける。このときの空気の流れは濾材43を
迂回する。従って、空気がキャニスタフィルタ40を通
過する際の通気抵抗が小さく抑えられる。
【0031】一方、大気連絡口28から空気が取り込ま
れるときは弁体46が開口部44aに押し付けられて開
口部44aが閉じられる。この場合、空気は濾材43を
通過して開閉弁35へと導かれるようになる。この結
果、大気連絡口28からキャニスタ1Aの内部へ導かれ
る空気は必ずフィルタエレメント42にて濾過される。
キャニスタフィルタ40のフィルタエレメント42は大
気連絡口28からキャニスタ1A内に取り込まれる空気
を濾過するためのものであり、微粉炭除去用のフィルタ
エレメント30とは明瞭に区別される。
【0032】以上のキャニスタ1Aによれば、ひだ状に
折り曲げられた表面積の大きなフィルタエレメント30
を使用して吸着剤ケース3から排出される微粉炭を長期
に亘り確実に捕捉することができる。吸着剤層10に接
して設けられるフィルタ7に関しては微粉炭を完全に捕
捉する必要がなく、目詰まり防止の観点を優先して比較
的目が粗いものを使用できる。
【0033】キャニスタケーシング2に開閉弁35およ
びキャニスタフィルタ40を一体に組み付けてこれらを
単一のモジュールとして構成したので、開閉弁35やキ
ャニスタフィルタ40をキャニスタケーシング2から離
して車両の別の場所に設置する場合と比較すれば、開閉
弁35およびキャニスタフィルタ40の取り付けに要す
る手間が軽減され、これらの部品をコンパクトにまとめ
ることができる。但し、キャニスタフィルタ40および
開閉弁35は必要に応じてキャニスタ1Aから分離し、
キャニスタ1Aから離れた箇所に設置してもよい。キャ
ニスタフィルタ40をキャニスタ1Aから省略した場合
には開閉弁35の接続管部35bの開口が大気連絡口と
して機能する。さらに、開閉弁35をもキャニスタ1A
から分離した場合には、フィルタキャップ25の接続口
27が大気連絡口として機能する。
【0034】上記の実施形態では、吸着剤ケース3の天
井部3dがフィルタケース26の一部として兼用される
ので、フィルタケース26を構成する部品を削減でき
る。但し、天井部3dとフィルタキャップ25とが溶着
されるために、フィルタケース26を吸着剤ケース3か
ら取り外したり、フィルタエレメント30を交換するこ
とはできない。必要があれば、フィルタキャップ25を
吸着剤ケース3に対して着脱可能とし、フィルタエレメ
ント30の清掃や交換を行えるようにしてもよい。ある
いは、図4に示すように、フィルタケース26の全体を
吸着剤ケース3から脱着可能としてもよい。図4の例で
は、上下一対のケース部品50,51をそれらの全周に
亘って気密に接合(例えば溶着)してフィルタケース2
6が構成されている。ケース部品50,51の内部にフ
ィルタ室26aが形成され、そこにフィルタエレメント
30が収容される。フィルタエレメント30のフランジ
32は同様にケース部品50,51の間に挟まれる。下
側のケース部品50には、吸着剤ケース3の天井部3d
に設けられた接続口3gと嵌合する接続管部50aが形
成され、上側のケース部品50には開閉弁35の接続管
部35aと嵌合する接続口27が形成される。このよう
に構成した場合には、フィルタケース26とフィルタエ
レメント30とをいわばサブアッセンブリとして交換で
きるようになる。
【0035】図5〜図10により本発明の第2の実施形
態のキャニスタを説明する。なお、図5〜図10におい
て、図1〜図4と共通する部分には同一符号を付し、そ
れらの説明は省略する。
【0036】図5は本実施形態のキャニスタの全体構成
を示し、図6はその上部の拡大図である。これらの図か
ら明らかなように、本実施形態のキャニスタ1Bでは、
図1および図2に示した円筒形のフィルタエレメント4
2に代え、パネル状のフィルタエレメント60が使用さ
れている。図10にも示すように、フィルタエレメント
60は、ひだ折りされた濾材61と、その外周を取り囲
む樹脂製のフランジ62とを有している。フランジ62
は、濾材61をインサートとする射出成形により濾材6
1と一体的に成形される。フランジ62の一部には拡大
部62aが設けられ、そこには逆止弁63が装着されて
いる。逆止弁63は、図2の逆止弁45と同様に、弁体
64を支点部64aの周りに回動させてフランジ62の
開口部62bを開閉するよう構成される。なお、弁体6
4をフランジ62の下面側に取り付ける場合には弁体6
4を開口部62bに押し付ける手段を設ける必要があ
る。例えば支点部64aにねじりばねを巻き付けたり、
支点部64aをフランジ62と一体に成形してそのばね
力で弁体64を開口部62bに押し付ける。
【0037】2種類のフィルタエレメント30,60は
フィルタケース70に収容される。図7にも示したよう
に、フィルタケース70は、上下一対のケース部品7
1,72をそれらの全周に亘って気密に接合(溶着)し
て構成される。図8にも示したように、上側のケース部
品71には、フィルタエレメント30,60の外周に沿
うようにして接合面71a,71bが形成されている。
図9にも示したように、下側のケース部品72には、ケ
ース部品71の接合面71a,71bにそれぞれ対応す
る接合面72a,72bが設けられる。また、各接合面
72a,72bの内周側にはフィルタエレメント30,
60のフランジ32,62をそれぞれ受け入れるための
溝部72c,72dが設けられている。フィルタエレメ
ント30,60のフランジ32,62はそれぞれ溝部7
2c,72dにはめ込まれ、ケース部品71の接合面7
1a,71bとケース部品72の接合面72a,72b
とはそれらの全周に亘って気密に接合(溶着)される。
これにより、フィルタケース70の内部がフィルタエレ
メント30を収容するフィルタ室73と、フィルタエレ
メント60を収容するフィルタ室74とに区分される。
【0038】フィルタケース70のケース部品72には
フィルタ室73に通じる接続管部70aと、フィルタ室
74に通じる接続管部70bとが設けられる。また、ケ
ース部品71には、フィルタ室73,74にそれぞれ通
じる接続口70c,70dが設けられる。
【0039】図6から明らかなように、接続管部70a
は吸着剤ケース3の天井部3dに設けられた接続口3g
と嵌合する。また、接続口70c,70dにはそれぞれ
開閉弁35の接続管部35a,35bが嵌合する。これ
により、吸着剤層9からフィルタ室73および開閉弁3
5を経由してフィルタ室74に至る流路が形成される。
フィルタ室74は接続管部70bを介して大気中に連絡
する。従って、接続管部70bの開口が大気連絡口28
として機能する。なお、逆止弁63(図10参照)は、
接続口70dから濾材61を迂回して大気連絡口28に
向かう空気の通過を許容し、その反対方向への空気の通
過を阻止する。
【0040】以上の構成によれば、微粉炭を捕捉するた
めのフィルタエレメント30と、外気を濾過するための
フィルタエレメント60とを同一のフィルタケース70
に収容したので、部品点数を削減してコストダウンを図
ることができる。なお、図5のキャニスタ1Bでは、図
1の中間壁11が省略され、第2の吸着室4B内には単
一の吸着剤層9が設けられている。中間壁11を設けて
複数の吸着剤層に区分してもよいことは勿論である。
【0041】図5の実施形態において、開閉弁35は図
2の開閉弁35と同様の内部構造を有する電磁弁を利用
できるが、接続管部35a,35bを同一の側に向ける
よう内部流路をU字型に変更する必要がある。但し、図
11に示すように、図2に示した開閉弁35の接続管部
35aをフィルタケース70の接続口70cに接続し、
反対側の接続管部35bとフィルタケース70のフィル
タ室74に通じる接続管部70eとをホース75で連絡
してもよい。
【0042】図11の例では、微粉炭除去用のフィルタ
エレメント30のフランジ32に逆止弁76が取り付け
られる。逆止弁76は弁体77を支点部77aの周りに
回動させてフランジ32の開口部32aを開閉するもの
であるが、フィルタエレメント60に取り付けられた逆
止弁63とは流れの制御方向が異なる。すなわち、逆止
弁76は、大気連絡口28からフィルタ室73を介して
吸着剤ケース3へ空気が取り込まれるときに開口部32
aが開き、その反対方向に空気が流れる際には開口部3
2aが閉じるよう作動する。これにより、吸着剤ケース
3から大気連絡口28に向かう空気はフィルタエレメン
ト30にて濾過され、反対に大気連絡口28から吸着剤
ケース3内に取り込まれる空気はフィルタエレメント3
0を迂回する。
【0043】図5〜図11の例ではフィルタケース70
を吸着剤ケース3に対して分離可能としたが、図12に
示したように、フィルタケース70の下側のケース部品
72を吸着剤ケース3の上部壁3aと一体に形成しても
よい。さらに、図13および図14に示したように、フ
ィルタエレメント60のフランジ62の拡大部62aを
さらに延長し、その延長部分に微粉炭除去用の濾材31
をインサートすることにより、フィルタエレメント3
0,60を一体化してフィルタケース70に収容しても
よい。
【0044】図15は本発明の第3の実施形態のキャニ
スタ1Cを示している。このキャニスタ1Cでは、吸着
剤ケース3の内部が2本の仕切壁3b、3iによって3
つの吸着室8,9,10に区分されている。なお、仕切
壁3iの追加により、図1のフィルタ7はフィルタ7
A,7Bに分割され、フィルタ15およびグリッド16
はそれぞれフィルタ15A,15Bおよびグリッド16
a,16Bに分割されている。仕切壁3iと上部壁3a
との間には吸着室9,10を連通する接続路3jが設け
られている。
【0045】仕切壁3iの追加により、大気連絡口28
が設けられる側において吸着剤ケース3の内外を連絡す
るための開口部3fはボトムカバー3Bに設けられてい
る。これに伴って、フィルタケース70はボトムカバー
3Bの外側に設けられている。フィルタケース70は、
そのケース部品72が上部壁3aに代えて下部壁3eと
してのボトムカバー3Bと一体に形成される点を除き、
図12に示したものと同じである。なお、図12に示し
たフィルタケース70に代え、図5のフィルタケース7
0または図1のフィルタケース26をボトムカバー3B
に対して着脱自在に設けてもよい。
【0046】図16は本発明の第4の実施形態のキャニ
スタ1Dを示している。このキャニスタ1Dでは、吸着
剤ケース3の上部壁3aの天井部3dが天井部3cより
も下方、すなわち下部壁3eに向かって後退し、それに
より生じた空間5にフィルタケース70が設けられてい
る。フィルタケース70のケース部品72は、そのケー
ス部品72が上部壁3aに代えて、上部壁3aの天井部
3c,3dを結ぶ側部壁3kと一体に形成される点を除
き、図12に示したものと同じである。なお、図12に
示したフィルタケース70に代え、図5のフィルタケー
ス70または図1のフィルタケース26を上部壁3aに
対して着脱自在に設けてもよい。
【0047】以上の実施形態では微粉炭除去用のフィル
タエレメント30を吸着剤ケース3の外に配置する場合
について説明したが、本発明は大気濾過用のフィルタエ
レメント42または60のみを端部壁3aまたは3eの
外側に配置する形態も含むものである。
【0048】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、吸着剤を収容するための吸着剤ケースの端部壁の外
側にフィルタケースを設けてその内部にフィルタ室を形
成したので、吸着剤ケース内に設けられる吸着剤の収容
室の構造に制限されることなく、フィルタ室の形状や大
きさを決定することができる。従って、フィルタエレメ
ントの形状や寸法に関する制約が緩和され、そのフィル
タエレメントに要求される性能に対して柔軟に対処でき
るようになる。しかも、大気連絡口が設けられる端部壁
の外側にフィルタケースを設けているので、吸着剤ケー
スの側壁の周囲に関しては従来と同様の設置スペースを
確保すればよい。特に、車両のキャニスタ設置スペース
のうち、燃料蒸気導入口、パージ口および大気連絡口の
近傍に、これらに接続されるホース類を引き回す目的で
スペースに余裕が残されている場合には、その余裕部分
を有効に活用してフィルタケースを設けることにより、
従来とほぼ同等のスペースにキャニスタを設置すること
も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るキャニスタの縦
断面図。
【図2】図1のキャニスタのフィルタ室付近を拡大して
示す図。
【図3】図1のキャニスタに使用される微粉炭捕捉用の
フィルタエレメントを示す図で、(a)は平面図、
(b)は縦断面図。
【図4】図1のキャニスタのフィルタケースを吸着剤ケ
ースに対して着脱可能とした変形例を示す図。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るキャニスタの縦
断面図。
【図6】図5のキャニスタの上部を拡大して示す図。
【図7】図5のキャニスタに使用されるフィルタケース
およびその内部のフィルタエレメントを示す図。
【図8】図7のフィルタケースの上部を構成するケース
部材の底面図。
【図9】図7のフィルタケースの下部を構成するケース
部材の平面図。
【図10】図7のフィルタケースに収容されるフィルタ
エレメントを示す図で、(a)は平面図、(b)は底面
図。
【図11】図5のフィルタケースの二つのフィルタ室を
ホースで繋いだ変形例を示す図。
【図12】図5のフィルタケースの下部を吸着剤ケース
と一体化した変形例を示す図。
【図13】図5のフィルタケースの二つのフィルタ室に
収容されるフィルタエレメントを一体化した変形例を示
す図。
【図14】図13のフィルタエレメントの平面図。
【図15】本発明の第3の実施形態に係るキャニスタの
縦断面図。
【図16】本発明の第4の実施形態に係るキャニスタの
縦断面図。
【符号の説明】
1A,1B,1C,1D キャニスタ 2 キャニスタケーシング 3 吸着剤ケース 3A ケース本体 3B ボトムカバー 3a 上部壁(端部壁) 3b,3i 仕切壁 3d 後退部 3e 下部壁(端部壁) 3f 吸着剤ケースの開口部 3h 側壁 4A,4B,4C 吸着室 8,9,10 吸着剤層 20 トップキャップ 21 燃料蒸気導入口 22 パージ口 25 フィルタキャップ 26 フィルタケース 26a フィルタ室 28 大気連絡口 30 微粉捕捉用のフィルタエレメント 31 濾材 32 フランジ 35 開閉弁 40 キャニスタフィルタ 41 フィルタケース 41a フィルタ室 42 大気連絡口から取り込まれた空気を濾過するフィ
ルタエレメント 43 濾材 45 逆止弁 60 大気連絡口から取り込まれた空気を濾過するフィ
ルタエレメント 61 濾材 62 フランジ 63 逆止弁 70 フィルタケース 73,74 フィルタ室 76 逆止弁
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年8月1日(2000.8.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】変更
【補正内容】
【図16】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 兵昇 静岡県浜北市中瀬7800番地 東洋▲ろ▼機 製造株式会社内 (72)発明者 松浦 和也 静岡県浜北市中瀬7800番地 東洋▲ろ▼機 製造株式会社内 Fターム(参考) 3G044 BA39 GA04 GA13 GA16 GA20 GA28

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向する一対の端部壁とそれら端
    部壁の間に配置された側壁とを有する吸着剤ケースの内
    部が前記側壁と同一方向に延びる仕切壁によって複数の
    吸着室に区分され、前記一対の端部壁のうちいずれか一
    方の端部壁の外側には燃料蒸気導入口およびパージ口が
    設けられ、前記一方の端部壁又は他方の端部壁の外側に
    は大気連絡口が設けられた蒸発燃料処理用のキャニスタ
    において、 前記大気連絡口が設けられる側の端部壁には前記吸着剤
    ケースの内外を連絡するための開口部が設けられ、その
    開口部の外側にはフィルタケースが設けられ、そのフィ
    ルタケースの内部には前記開口部と前記大気連絡口との
    間に介在するようにしてフィルタ室が設けられ、そのフ
    ィルタ室にフィルタエレメントが収容されていることを
    特徴とするキャニスタ。
  2. 【請求項2】 前記フィルタエレメントは、前記吸着室
    で発生した微粉を捕捉するためのフィルタエレメントで
    あることを特徴とする請求項1に記載のキャニスタ。
  3. 【請求項3】 前記微粉を捕捉するためのフィルタエレ
    メントが収容されたフィルタ室と前記大気連絡口との間
    に、前記吸着剤ケースと前記大気連絡口との間の流路を
    開閉する開閉弁が設けられたことを特徴とする請求項2
    に記載のキャニスタ。
  4. 【請求項4】 前記開閉弁と前記大気連絡口との間にさ
    らに別のフィルタ室が設けられ、その別のフィルタ室に
    は前記大気連絡口から取り込まれる空気を濾過するため
    のフィルタエレメントが収容されていることを特徴とす
    る請求項3に記載のキャニスタ。
  5. 【請求項5】 前記フィルタケースには、前記端部壁の
    前記開口部および前記大気連絡口にそれぞれ通じるよう
    にして二つのフィルタ室が設けられ、前記端部壁の開口
    部に通じる一方のフィルタ室に前記吸着室で発生した微
    粉を捕捉するためのフィルタエレメントが収容され、前
    記大気連絡口に通じる他方のフィルタ室には前記大気連
    絡口から取り込まれる空気を濾過するためのフィルタエ
    レメントが収容されていることを特徴とする請求項1に
    記載のキャニスタ。
  6. 【請求項6】 前記フィルタケースには、前記二つのフ
    ィルタ室にそれぞれ通じる一対の開口部が設けられ、そ
    れら開口部の間には前記吸着剤ケースと前記大気連絡口
    との間の流路を開閉する開閉弁が設けられたことを特徴
    とする請求項5に記載のキャニスタ。
  7. 【請求項7】 前記二つのフィルタ室が前記端部壁に沿
    う方向に並べて設けられていることを特徴とする請求項
    5または6に記載のキャニスタ。
  8. 【請求項8】 前記微粉を捕捉するためのフィルタエレ
    メントと、前記大気連絡口から取り込まれる空気を濾過
    するためのフィルタエレメントとが一体化されているこ
    とを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載のキャニ
    スタ。
  9. 【請求項9】 前記微粉を捕捉するためのフィルタエレ
    メントが、ひだ折りされた濾材を有していることを特徴
    とする請求項2〜8のいずれかに記載のキャニスタ。
  10. 【請求項10】 前記フィルタエレメントは、前記大気
    連絡口から取り込まれる空気を濾過するためのフィルタ
    エレメントであることを特徴とする請求項1に記載のキ
    ャニスタ。
  11. 【請求項11】 前記フィルタケースの少なくとも一部
    が前記吸着剤ケースと一体化されていることを特徴とす
    る請求項1〜10のいずれかに記載のキャニスタ。
  12. 【請求項12】 前記フィルタケースが前記端部壁の前
    記開口部に対して着脱可能であることを特徴とする請求
    項1〜10のいずれかに記載のキャニスタ。
  13. 【請求項13】 前記大気連絡口が設けられる側の端部
    壁の一部には、反対側の端部壁に向かって後退する後退
    部が設けられ、その後退部によって生じた空間に前記フ
    ィルタケースが配置されていることを特徴とする請求項
    1〜12のいずれかに記載のキャニスタ。
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