JP2018127951A - キャニスタ及び蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸着材を付勢する弾性部材によるエアフィルタのフィルタ部材の圧縮変形を回避し、フィルタ部材の目詰まり及び圧損を防止ないし抑制する。
【解決手段】キャニスタ20の大気ポート32と吸着材36との間にエアフィルタ56が設けられる。エアフィルタ56は、ケース部61と仕切り部材63とフィルタ部材65とを備える。ケース部61は、ケーシング42に設けられ、大気ポート32を有する端壁部67と筒状の筒壁部68とを有する。仕切り部材63は、通気性を有する仕切り板部74を有し、筒壁部68の第2吸着室52側の開口部を閉鎖するようにかつ仕切り板部74の端壁部67側への移動が規制される状態で設けられる。フィルタ部材65は、ケース部61と仕切り部材63との間に収容される。フィルタ部材65は、弾性及び通気性を有するブロック状に形成されており、端壁部67に弾性的に接触される。
【選択図】図2

Description

本発明は、キャニスタ及び蒸発燃料処理装置に関する。詳細には、自動車等の車両に搭載される内燃機関(エンジン)の蒸発燃料処理装置に用いられるキャニスタ及び蒸発燃料処理装置に関する。
従来、燃料タンク内で発生した蒸発燃料の大気中への流出を抑制するため、蒸発燃料を脱離可能に吸着する吸着材をケーシング内に備えるキャニスタが知られている。例えば、特許文献1に開示されたキャニスタでは、ケーシングと吸着室と弾性部材とを備えている。ケーシングは、燃料タンクの上部気室に連通するタンクポート、内燃機関の吸気通路に連通するパージポート、及び、大気に開放される大気ポートを有している。吸着室は、ケーシング内に形成されている。吸着室には、タンクポートから大気ポートへ流れる蒸発燃料を吸着しかつ大気ポートからの空気がパージポートへ吸引される際に蒸発燃料を脱離する吸着材が収納されている。弾性部材は、ケーシング内に配設され、吸着材を大気ポート側方向に付勢する。大気ポートと吸着材との間には、大気ポートに導入される空気を濾過するフィルタ部材が設けられている。フィルタ部材は、ウレタン等の発泡体でブロック状に形成されており、弾性及び通気性を有している。
特開2015−48841号公報
特許文献1に開示のキャニスタでは、フィルタ部材が、大気ポートと吸着材との間に直に介在されている。したがって、弾性部材の付勢力が吸着材を介してフィルタ部材に加わる。このため、フィルタ部材が圧縮変形をきたすことにより、目詰まりが生じ、圧損が増大するおそれがあった。
本発明は上述して点を改善するために創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、吸着材を付勢する弾性部材によるエアフィルタのフィルタ部材の圧縮変形を回避し、フィルタ部材の目詰まり及び圧損を防止ないし抑制することのできるキャニスタ及び蒸発燃料処理装置を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために、次の手段をとる。
本発明の第1の発明は、燃料タンクの上部気室に連通するタンクポート、内燃機関の吸気通路に連通するパージポート、及び、大気に開放される大気ポートを有するケーシングと、前記ケーシング内に形成され、前記タンクポートから前記大気ポートへ流れる蒸発燃料を吸着しかつ該大気ポートからの空気が前記パージポートへ吸引される際に前記蒸発燃料を脱離する吸着材が収納された吸着室と、前記ケーシング内に配設されて、前記吸着材を前記大気ポート側方向に付勢する弾性部材と、を備えるキャニスタであって、前記大気ポートと前記吸着材との間には、エアフィルタが設けられており、前記エアフィルタは、ケース部と仕切り部材とフィルタ部材とを備えており、前記ケース部は、前記ケーシングに設けられ、前記大気ポートを有する端壁部と、該端壁部の外周部に接続された筒状の筒壁部とを有しており、前記仕切り部材は、通気性を有する板状の仕切り板部を有し、前記筒壁部の吸着室側の開口部を閉鎖するようにかつ前記仕切り板部の端壁部側への移動が規制される状態で設けられており、前記フィルタ部材は、前記ケース部と前記仕切り部材との間に形成される収容空間に収容されており、前記フィルタ部材は、弾性及び通気性を有するブロック状に形成されており、前記端壁部及び/又は前記筒壁部に弾性的に接触されている、キャニスタである。
上記の第1の発明によれば、キャニスタの大気ポートと吸着材との間に設けたエアフィルタにおいて、ケーシングのケース部の筒壁部の吸着室側の開口部を閉鎖する仕切り部材が、仕切り板部の端壁部側への移動が規制される状態で設けられている。したがって、吸着材を付勢する弾性部材の付勢力が仕切り部材によって遮断されるため、その付勢力が、仕切り部材により仕切られた収容空間のフィルタ部材に加わることがない。このため、弾性部材によるエアフィルタのフィルタ部材の圧縮変形を回避し、フィルタ部材の目詰まり及び圧損を防止ないし抑制することができる。また、フィルタ部材が、端壁部及び/又は筒壁部に弾性的に接触されている。このため、大気ポートから吸着室に導入される空気をフィルタ部材によって確実に濾過することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記仕切り部材は、前記筒壁部内に嵌合されかつ前記端壁部に当接する嵌合筒部を有しており、前記フィルタ部材は、前記嵌合筒部内に配置されかつ前記端壁部に弾性的に接触されている、キャニスタである。
上記の第2の発明によれば、仕切り部材が有する嵌合筒部が筒壁部内に嵌合されかつ端壁部に当接することによって、仕切り部材の仕切り板部の筒壁部側への移動を規制することができる。また、仕切り部材の嵌合筒部内に配置されたフィルタ部材が端壁部に弾性的に接触されている。このため、大気ポートから吸着室に導入される空気をフィルタ部材によって確実に濾過することができる。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明において、前記端壁部の内面側には、前記大気ポートの開口部を囲む環状の押圧突起が形成されている、キャニスタである。
上記の第3の発明によれば、端壁部に形成された押圧突起に対するフィルタ部材の接触による圧縮率を部分的に高めることができ、フィルタ部材と端壁部との間の気密性を高めることができる。
第4の発明は、第1の発明において、前記筒壁部の内面側には、前記仕切り板部の端壁部側への移動を規制する規制部が形成されている、キャニスタである。
上記の第4の発明によれば、筒壁部の内面側に形成された規制部によって、仕切り部材の仕切り板部の筒壁部側への移動を規制することができる。
第5の発明は、第4の発明において、前記規制部は、空気の流れ方向に沿って延在する複数の規制突条である、キャニスタである。
上記の第5の発明によれば、規制部が空気の流れ方向すなわち軸方向に沿って延在する複数の規制突条であるため、複数の規制突条をケーシングの樹脂成形と同時に形成することが可能である。
第6の発明は、第4の発明において、前記規制部は、前記仕切り部材の外周部を嵌合する段付き部である、キャニスタである。
上記の第6の発明によれば、規制部が仕切り部材の外周部を嵌合する段付き部であるため、段付き部をケーシングの樹脂成形と同時に形成することが可能である。
第7の発明は、第6の発明において、前記段付き部には、前記仕切り部材が結合されている、キャニスタである。
上記の第7の発明によれば、段付き部に仕切り部材が結合されているため、振動等による仕切り部材のがたつきを抑制することができる。
第8の発明は、第1の発明において、前記端壁部と前記仕切り部材との一方の部材には、前記フィルタ部材を貫通して他方の部材に当接することにより前記仕切り板部の端壁部側への移動を規制する規制部が形成されている、キャニスタである。
上記の第8の発明によれば、端壁部と仕切り部材との一方の部材に形成された規制部がフィルタ部材を貫通して他方の部材に当接することによって、仕切り部材の仕切り板部の筒壁部側への移動を規制することができる。
第9の発明は、第8の発明において、前記フィルタ部材には、前記規制部が圧入状態に挿通される挿通部が形成されている、キャニスタである。
上記の第9の発明によれば、フィルタ部材の挿通部に規制部が圧入状態に挿通されるため、フィルタ部材の挿通部と規制部との間の気密性を高めることができる。
第10の発明は、第1〜9のいずれか1つの発明において、前記大気ポートに隣接する大気側吸着室と、前記タンクポート及び前記パージポートに隣接するタンク側吸着室とを備えており、前記大気側吸着室に収納される吸着材の平均粒径は、前記タンク側吸着室に収納される吸着材の平均粒径よりも大きく、前記大気側吸着室に収納される吸着材は、中空円筒状の周壁部と、該周壁部の中空部を複数に仕切る隔壁とを有している、キャニスタである。
上記の第10の発明によれば、大気側吸着室に収納される吸着材は、タンク側吸着室に収納される吸着材の平均粒径よりも大きい平均粒径であり、中空円筒状の周壁部と、周壁部の中空部を複数に仕切る隔壁とを有している。したがって、大気側吸着室の吸着材の単位体積当たりの圧損(圧力損失)を抑制することができる。また、大気側吸着室の吸着材を付勢する弾性部材の付勢力が仕切り部材によって遮断されるため、大気側吸着室の吸着材の平均粒径が大きくても、その吸着材がフィルタ部材を局所的に圧縮することを抑制することができる。したがって、フィルタ部材の局所的な圧縮変形による圧損の増大を抑制することができる。
第11の発明は、第1〜10のいずれか1つの発明のキャニスタの大気ポートに接続されかつ大気に開放された大気開放部を有する大気開放通路を備える蒸発燃料処理装置であって、前記キャニスタの大気ポートと前記大気開放通路の大気開放部との間には、該大気ポートに導入される空気を濾過するエアフィルタが設けられていない、蒸発燃料処理装置である。
上記の第11の発明によれば、キャニスタの大気ポートと大気開放通路の大気開放部との間には、大気ポートに導入される空気を濾過するエアフィルタが設けられていない。すなわち、キャニスタ内に設けられたエアフィルタによって、大気ポートに導入される空気が濾過されることによって、キャニスタの大気ポートと大気開放通路の大気開放部との間に態々別部品としてのエアフィルタを設ける必要がなくなる。したがって、蒸発燃料処理装置にかかる部品点数を削減し、コストを削減することができる。
本発明は、上述の手段をとることにより、吸着材を付勢する弾性部材によるエアフィルタのフィルタ部材の圧縮変形を回避し、フィルタ部材の目詰まり及び圧損を防止ないし抑制することができる。
実施形態1にかかる蒸発燃料処理装置を示す構成図である。 キャニスタを示す断面図である。 エアフィルタを示す断面図である。 図3のIV-IV線矢視断面図である。 エアフィルタを分解して示す断面図である。 仕切り部材を示す平面図である。 フィルタ部材を示す斜視図である。 第2吸着材を示す斜視図である。 実施形態2にかかるエアフィルタを示す断面図である。 実施形態3にかかるエアフィルタを示す断面図である。 図10のXI−XI線矢視断面図である。 実施形態4にかかるエアフィルタを示す断面図である。 図12のXIII−XIII線矢視断面図である。 実施形態5にかかるエアフィルタを示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
[実施形態1]
本発明の実施形態1を説明する。本実施の形態では、蒸発燃料処理装置を説明した後でキャニスタを説明する。図1は蒸発燃料処理装置を示す構成図である。図1に示すように、蒸発燃料処理装置10は、自動車等の車両に搭載される燃料タンク12とエンジン(内燃機関)14の吸気通路16とを連通するパージ通路18、及び、パージ通路18の途中に設けられたキャニスタ20を備えている。
燃料タンク12には、給油口23を有するインレットパイプ22が設けられている。インレットパイプ22は、給油口23から注入される燃料を燃料タンク12内に導入するパイプである。給油口23の開口端部には、タンクキャップ24が着脱可能に取付けられている。
パージ通路18は、燃料タンク12の上部気室とキャニスタ20のタンクポート26とを連通するタンク側通路部18aと、キャニスタ20のパージポート28と吸気通路16とを連通するパージ側通路部18bとからなる。パージ側通路部18bには、パージ制御弁30が設けられている。キャニスタ20の大気ポート32には、大気に開放された大気開放部35を有する大気開放通路34が連通されている。大気開放通路34により、キャニスタ20の大気ポート32が大気と連通されている。大気開放部35は、例えば、給油口23付近で開放されている。
キャニスタ20には、燃料タンク12内で発生する蒸発燃料を吸着及び脱離する活性炭等からなる粒状の吸着材36が収納されている。キャニスタ20は、燃料タンク12内で発生した蒸発燃料をタンク側通路部18aを介して導入して吸着材36で吸着する。これにより、蒸発燃料が大気に放出されることが防止される。なお、図1中における符号、37はスロットルバルブ、38はエアクリーナ、39はエアクリーナエレメントである。
エンジン14の運転状態に応じてパージ制御弁30がエンジン制御装置(ECU)により開閉制御される。パージ制御弁30の開弁時には、吸気負圧がパージ側通路部18bを介してキャニスタ20内に作用する。これにより、キャニスタ20内の吸着材36に吸着された蒸発燃料が吸着材36から脱離されるとともに、パージ側通路部18bを介して吸気通路16内に導入されることによりエンジン14で燃焼される。その際、キャニスタ20内に、大気開放通路34を介して大気すなわち空気が導入される。また、蒸発燃料処理装置10において、キャニスタ20の大気ポート32と大気開放通路34の大気開放部35との間には、大気ポート32に導入される空気を濾過するエアフィルタが設けられていない。
次に、キャニスタ20を説明する。図2はキャニスタを示す断面図である。また、説明の都合上、図2を基にキャニスタ20の上下左右を定めることにするが、車両搭載上のキャニスタ20の配置方向を特定するものではない。
図2に示すように、キャニスタ20は、ケーシング42を備えている。ケーシング42は、樹脂製で、ケーシング本体43と蓋板44とにより構成されている。ケーシング本体43は、筒状の周壁部45と、周壁部45の一端面(図2において上端面)を閉鎖する上壁部46とを有する有底筒状に形成されている。蓋板44は、ケーシング本体43の開口端部(図2において下端部)に溶着等によって結合されており、その開口端部を閉鎖している。
ケーシング本体43の上壁部46には、上方へ向けて突出しかつ左右方向に並ぶ3本のポートすなわちタンクポート26、パージポート28、大気ポート32が形成されている。また、ケーシング本体43の上壁部46には、下方へ延びる左側の仕切壁部48及び右側の仕切壁部49が形成されている。右側の仕切壁部49は、蓋板44の付近まで延出されており、ケーシング本体43内をパージポート28及びタンクポート26に連通する第1吸着室51と、大気ポート32に連通する第2吸着室52とに仕切っている。左側の仕切壁部48は、右側の仕切壁部49の突出量よりも短い突出量で形成されており、第1吸着室51内の上端部をタンクポート26側の部分とパージポート28側の部分とに仕切っている。なお、第2吸着室52が大気ポート32側の吸着室に相当する。
第1吸着室51及び第2吸着室52には、吸着材36が充填されている。第1吸着室51に充填される吸着材36を第1吸着材36(符号、(A)を付す)といい、第2吸着室52に充填される吸着材36を第1吸着材36(符号、(B)を付す)という。第1吸着材36(A)には、例えば、活性炭等の粒状の吸着材が用いられている。第2吸着材36(B)には、粒状あるいは粉末状の活性炭をバインダともに造粒した造粒炭からなる粒状の吸着材が用いられている。
図8は第2吸着材36(B)を示す斜視図である。図8に示すように、第2吸着材36(B)は、中空円筒状の周壁部36aと、周壁部36aの中空部を複数(図8では4個を示す)に仕切る十文字状の隔壁36bとを有している。隔壁36bにより、周壁部36aの中空部が軸方向に貫通する4個の貫通孔36cに仕切られている。第2吸着材36(B)の直径36d及び長さ36Lは、例えば、36d<36Lに設定されている。なお、第2吸着材36(B)の直径36d及び36Lは、36d=36Lに設定してもよいし、36d>36Lに設定してもよい。
第2吸着材36(B)には、第1吸着材36(A)の平均粒径よりも大きい平均粒径(本実施形態では、直径36dが相当する)を有する大粒のものが用いられている。例えば、第1吸着材36(A)の平均粒径を2mmとした場合、第2吸着材36(B)の直径36d及び36Lは3〜7mm、好ましくは4〜6mmに設定されている。なお、第1吸着材36(A)の平均粒径とは、吸着材の体積換算値の平均粒子径を表すものであり、一定体積の粒子を小さいものから順に篩い分けし、その50%体積に当たる粒子が分別された時点での粒子径をいう。なお、第1吸着室51は本明細書でいう「タンク側吸着室」に相当する。また、第2吸着室52は本明細書でいう「大気側吸着室」に相当する。
タンクポート26と第1吸着材36(A)との間、及び、パージポート28と第1吸着材36(A)との間には、第1吸着材36(A)の充填に先立って、タンクポート26及びパージポート28をそれぞれ覆うシート状のフィルタ54が配置されている。フィルタ54は、吸着材保持用のフィルタであり、例えば不織布からなる。また、大気ポート32と第2吸着室52の第2吸着材36(B)との間には、エアフィルタ56が設けられている。なお、エアフィルタ56は後で説明する。
蓋板44の内面側には、弾性部材58が重なるように配置されている。弾性部材58は、発泡ウレタン樹脂等からなり、所定の弾性を有している。弾性部材58は、ケーシング本体43の開口端部すなわち両吸着室51,52の下端面を覆うように配置されており、吸着材36(A)、36(B)を大気ポート32側方向すなわち上方へ付勢している。弾性部材58の付勢により、振動等による吸着材36(A)、36(B)のがさつきが抑制される。弾性部材58と右側の仕切壁部49との間には、両吸着室51,52を相互に連通する連通路59が形成されている。
次に、キャニスタ20の動作について説明する。給油時及び通常時(例えば駐車時)において、燃料タンク12内で発生した蒸発燃料を含む蒸発燃料ガスは、タンクポート26を介して第1吸着室51に導入される。蒸発燃料ガスは、第1吸着室51、連通路59、第2吸着室52を通る。その際、蒸発燃料ガス中の蒸発燃料は、第1吸着室51の第1吸着材36(A)、及び、第2吸着室52の第2吸着材36(B)に吸着される。そして、ほとんど空気となったガスは、大気ポート32から放出される。
また、パージ時(エンジン14の運転中のパージ制御時)には、エンジン14の吸気負圧がパージポート28を介して第1吸着室51に導入されることにより、大気中の空気が、蒸発燃料ガスの流れとは逆に、第2吸着室52、連通路59、第1吸着室51を通る。このとき、第1吸着室51の第1吸着材36(A)、及び、第2吸着室52の第2吸着材36(B)から蒸発燃料が脱離(パージ)され、空気とともにパージポート28からパージされる。
次に、キャニスタ20の大気ポート32と第2吸着室52の第2吸着材36(B)との間に設けられたエアフィルタ56を説明する。図3はエアフィルタを示す断面図、図4は図3のIV-IV線矢視断面図、図5はエアフィルタを分解して示す断面図、図6は仕切り部材を示す平面図、図7はフィルタ部材を示す斜視図である。図3に示すように、エアフィルタ56は、ケース部61と仕切り部材63とフィルタ部材65とを備えている。
図5に示すように、ケース部61は、ケーシング42に設けられており、大気ポート32を有する端壁部67と、該端壁部67の外周部に接続された筒状の筒壁部68とを有している。端壁部67は、ケーシング42の上壁部46の一部に相当する。また、筒壁部68は、ケーシング42の第2吸着室52を形成する周壁部45と右側の仕切壁部49とによる筒状部分の上部によって形成されている。大気ポート32は、2段の段付き筒状に形成されており、基部において開口面積の大きい大筒部32aと、先端部において開口面積の小さい小筒部32bとを有している。大筒部32aは、筒壁部68内と連通するように端壁部67の中央部に接続されている。
端壁部67の内面側には、大気ポート32の大筒部32aの開口部を囲む環状の押圧突起70が形成されている。押圧突起70は、下方に向かって先細りをなす断面三角形状に形成されている。
仕切り部材63は、樹脂製で、有底筒状に形成されている。仕切り部材63は、嵌合筒部72と仕切り板部74とを有している(図5及び図6参照)。図3に示すように、嵌合筒部72は、筒壁部68内にほぼ隙間なく嵌合可能に形成されている(図4参照)。仕切り板部74は、嵌合筒部72の一端面(下端面)を閉鎖している。仕切り板部74は、多数の通気孔75を有する格子板状いわゆるメッシュ板状に形成されており、通気性を有している(図5及び図6参照)。
図3に示すように、仕切り部材63がケース部61の筒壁部68内に嵌合されることによって、筒壁部68の第2吸着室52側の開口部が閉鎖されているとともに、ケース部61と仕切り部材63との間に所定の収容空間が形成されている。仕切り部材63が弾性部材58(図2参照)の付勢力により第2吸着材36(B)を介して上方へ付勢されることにより、嵌合筒部72の上端面が端壁部67に押し付けられている。これにより、仕切り板部74の上側すなわち端壁部67側への移動が規制されている。
フィルタ部材65は、例えば、発泡ウレタン樹脂等の多孔質材料からなり、弾性及び通気性を有するブロック状いわゆる柱状に形成されている(図7参照)。図5に示すように、フィルタ部材65の自由状態での高さ(軸方向長さ)65Hは、仕切り部材63内の深さ(軸方向長さ)72Dよりも僅かに大きく設定されている。このため、フィルタ部材65を仕切り部材63内に嵌合した状態では、フィルタ部材65の上端部が嵌合筒部72より上方へ突出される(図5中、二点鎖線65参照)。フィルタ部材65の上面と下面とは平行をなしている。
図3に示すように、フィルタ部材65は、仕切り部材63内にほとんど隙間なく嵌合されており、ケース部61と仕切り部材63との間の収容空間に収容されている。フィルタ部材65の下面は、仕切り板部74の上面に接触されている。フィルタ部材65の上面は、仕切り部材63が弾性部材58(図2参照)の付勢力によって上方へ付勢されることによって、ケース部61の端壁部67の内面(下面)に対して弾性的に接触されている。また、端壁部67の押圧突起70によって、フィルタ部材65の上面における大気ポート32の大筒部32aの開口部を囲む部分が圧縮されている。
ケース部61に対する仕切り部材63及びフィルタ部材65の組み付け手順を説明する。ケーシング本体43に対する第2吸着材36(B)の充填に先立って、フィルタ部材65を嵌合した仕切り部材63がケース部61に嵌合される。その後、ケーシング本体43内に第2吸着材36(B)が充填された後、ケーシング本体43に弾性部材58及び蓋板44が取り付けられる(図2参照)。このとき、弾性部材58の付勢力によって第2吸着材36(B)を介して仕切り部材63が上方へ付勢されることで、フィルタ部材65が軸方向(上下方向)に圧縮されるとともに、仕切り部材63がケース部61の端壁部67に押し付けられる。なお、弾性部材58は、予め蓋板44に取り付けておくとよい。
前記したキャニスタ20によると、キャニスタ20の大気ポート32と第2吸着材36(B)との間に設けたエアフィルタ56において、ケーシング42のケース部61の筒壁部68の第2吸着室52側の開口部を閉鎖する仕切り部材63が、仕切り板部74の端壁部67側への移動が規制される状態で設けられている。したがって、第2吸着材36(B)を付勢する弾性部材58の付勢力が仕切り部材63によって遮断されるため、その付勢力が、仕切り部材63により仕切られた収容空間のフィルタ部材65に加わることがない。このため、弾性部材58によるエアフィルタ56のフィルタ部材65の圧縮変形を回避し、フィルタ部材65の目詰まり及び圧損を防止ないし抑制することができる。ひいては、大気ポート32から第2吸着室52に導入される空気に含まる塵埃を長期に亘って良好に捕集することができる。
また、フィルタ部材65が、端壁部67に弾性的に接触されている。このため、大気ポート32から吸着室に導入される空気をフィルタ部材65によって確実に濾過することができる。
また、仕切り部材63が有する嵌合筒部72が筒壁部68内に嵌合されかつ端壁部67に当接することによって、仕切り部材63の仕切り板部74の筒壁部68側への移動を規制することができる。
また、仕切り部材63の嵌合筒部72内に配置されたフィルタ部材65が端壁部67に弾性的に接触されている。このため、大気ポート32から第2吸着室52に導入される空気をフィルタ部材65によって確実に濾過することができる。
また、端壁部67に形成された押圧突起70に対するフィルタ部材65の接触による圧縮率を部分的に高めることができ、フィルタ部材65と端壁部67との間の気密性を高めることができる。
また、第2吸着室52に収納される第2吸着材36(B)は、第1吸着室51に収納される第1吸着材36(A)の平均粒径よりも大きい平均粒径(直径36d)であり、中空円筒状の周壁部36aと、周壁部36aの中空部を複数に仕切る隔壁36bとを有している。したがって、第2吸着室52の第2吸着材36(B)の単位体積当たりの圧損(圧力損失)を抑制することができる。また、第2吸着室52の第2吸着材36(B)を付勢する弾性部材58の付勢力が仕切り部材63によって遮断されるため、第2吸着室52の第2吸着材36(B)の平均粒径(直径36d)が大きくても、その第2吸着材36(B)がフィルタ部材65を局所的に圧縮することを抑制することができる。したがって、フィルタ部材65の局所的な圧縮変形による圧損の増大を抑制することができる。
また、前記した蒸発燃料処理装置10によると、キャニスタ20の大気ポート32と大気開放通路34の大気開放部35との間には、大気ポート32に導入される空気を濾過するエアフィルタ56が設けられていない。すなわち、キャニスタ20内に設けられたエアフィルタ56によって、大気ポート32に導入される空気が濾過されることによって、キャニスタ20の大気ポート32と大気開放通路34の大気開放部35との間に態々別部品としてのエアフィルタ56を設ける必要がなくなる。したがって、蒸発燃料処理装置10にかかる部品点数を削減し、コストを削減することができる。
[実施形態2]
本実施形態は、実施形態1におけるエアフィルタ56のケース部61の押圧突起70(図3参照)を変更したものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。図9はエアフィルタを示す断面図である。図9に示すように、本実施形態の押圧突起(符号、77を付す)は、断面四角形状に形成されている。押付突起77によると、フィルタ部材65の圧縮面積を増大することができる。
[実施形態3]
本実施形態は、実施形態1(図3参照)におけるエアフィルタ56に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。図10はエアフィルタを示す断面図、図11は図10のXI−XI線矢視断面図である。図10に示すように、仕切り部材(符号、80を付す)は、樹脂製で、格子板状いわゆるメッシュ板状に形成されており、通気性を有している。仕切り部材80は、ケース部61の筒壁部68内にほぼ隙間なく嵌合されている(図11参照)。仕切り部材80は、実施形態1の仕切り板部74(図3参照)よりも大きい板厚で、多数の粗目の通気孔81を有している。なお、仕切り部材80は本明細書でいう「仕切り板部」でもある。
ケース部61の筒壁部68の内面側には、空気の流れ方向すなわち軸方向(図10において上下方向)に沿って延在する複数(図11では5本を示す)の規制突条83が形成されている。規制突条83は、筒壁部68の内面側の周方向に分散的に配置されている。規制突条83は、端壁部67から下方へ所定の高さ(軸方向長さ)83Hをもって形成されている。規制突条83は、断面半円形状に形成されている。また、実施形態1における端壁部67の押圧突起70(図3参照)は省略されている。
仕切り部材80がケース部61の筒壁部68内に嵌合されることによって、筒壁部68の第2吸着室52側の開口部が閉鎖されているとともに、ケース部61と仕切り部材80との間に所定の収容空間が形成されている。仕切り部材80は、弾性部材58(図2参照)の付勢力により第2吸着材36(B)を介して上方へ付勢されることにより、複数の規制突条83の下端面に押し付けられている。これにより、仕切り板部74の上側すなわち端壁部67側への移動が規制されている。なお、規制突条83は本明細書でいう「規制部」に相当する。
フィルタ部材(符号、85を付す)の自由状態(図10中、二点鎖線85参照)での高さ(軸方向長さ)85Hは、規制突条83の高さ83Hよりも僅かに大きく設定されている。フィルタ部材85は、ケース部61の筒壁部68内に圧入状態に嵌合されている。フィルタ部材85の下面は、仕切り部材80の上面に接触されている。フィルタ部材85の上面は、仕切り部材80が弾性部材58(図2参照)の付勢力によって上方へ付勢されることによって、ケース部61の端壁部67の内面(下面)に対して弾性的に接触されている。
ケース部61に対する仕切り部材80及びフィルタ部材85の組み付け手順を説明する。ケーシング本体43に対する第2吸着材36(B)の充填に先立って、ケース部61にフィルタ部材85、仕切り部材80の順で嵌合される。その後は、実施形態1における手順と同じである。
本実施形態によると、フィルタ部材85が、ケース部61の端壁部67及び筒壁部68に弾性的に接触されている。このため、大気ポート32から第2吸着室52に導入される空気をフィルタ部材85によって確実に濾過することができる。
また、ケース部61の筒壁部68の内面側に形成された複数の規制突条83によって、仕切り部材80の筒壁部68側への移動を規制することができる。
また、複数の規制突条83が空気の流れ方向すなわち軸方向に沿って延在するため、複数の規制突条83をケーシング42の樹脂成形と同時に形成することが可能である。
[実施形態4]
本実施形態は、実施形態3(図10参照)におけるエアフィルタ56に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。図12はエアフィルタを示す断面図、図13は図12のXIII−XIII線矢視断面図である。図12に示すように、仕切り部材(符号、87を付す)は、実施形態3における仕切り部材80(図10参照)を仕切り板部88としている。
仕切り板部88の上面側には、空気の流れ方向すなわち軸方向(図12において上下方向)に沿って延在する複数(図13では5本を示す)の規制ピン90が形成されている。複数の規制ピン90は、仕切り板部88におけるケース部61の端壁部67と対面する部分に分散的に配置されている。規制ピン90は、断面円形状に形成されている。規制ピン90は、仕切り板部88から上方へ所定の高さ90H(軸方向長さ)をもって形成されている。規制ピン90の高さは、実施形態3における規制突条83の高さ83H(図10参照)と同じに設定されている。また、実施形態3における規制突条83(図10参照)は省略されている。
仕切り部材87がケース部61の筒壁部68内に嵌合されることによって、筒壁部68の第2吸着室52側の開口部が閉鎖されているとともに、ケース部61と仕切り板部88との間に所定の収容空間が形成されている。仕切り部材87が弾性部材58(図2参照)の付勢力により第2吸着材36(B)を介して上方へ付勢されることにより、複数の規制ピン90の上端面が端壁部67に押し付けられている。これにより、仕切り板部88の上側すなわち端壁部67側への移動が規制されている。なお、規制ピン90は本明細書でいう「規制部」に相当する。
フィルタ部材85には、複数の規制ピン90に対応する複数の挿通孔92が形成されている。挿通孔92は、フィルタ部材85の上下方向(軸方向)に貫通する丸孔状又はスリット状(切り込み状)に形成されている。挿通孔92は、規制ピン90が圧入状態に挿通される大きさで形成されている。なお、挿通孔92は本明細書でいう「挿通部」に相当する。
ケース部61に対する仕切り部材87及びフィルタ部材85の組み付け手順を説明する。ケーシング本体43に対する第2吸着材36(B)の充填に先立って、フィルタ部材85の複数の挿通孔92に仕切り部材87の複数の規制ピン90が圧入状態で挿入されることにより、仕切り部材87とフィルタ部材85とが組み付けられる。フィルタ部材85を組み付けた仕切り部材87がケース部61に嵌合される。その後は、実施形態3における手順と同じである。
本実施形態によると、仕切り部材87に形成された規制ピン90がフィルタ部材85を貫通してケース部61の端壁部67に当接することによって、仕切り部材87の仕切り板部88の筒壁部68側への移動を規制することができる。
また、フィルタ部材85の挿通孔92に規制ピン90が圧入状態に挿通されるため、フィルタ部材85の挿通孔92と規制ピン90との間の気密性を高めることができる。
また、規制ピン90は、仕切り板部88に代えて、ケース部61の端壁部67に形成してもよい。この場合、規制ピン90は、フィルタ部材85を貫通して仕切り板部88に当接する。また、ケーシング本体43に対する第2吸着材36(B)の充填に先立って、ケース部61にフィルタ部材85、仕切り部材87の順で嵌合すればよい。
[実施形態5]
本実施形態は、実施形態3(図10参照)におけるエアフィルタ56に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。図14はエアフィルタを示す断面図である。図14に示すように、ケース部61の筒壁部68の内面側には、仕切り部材80の外周部を嵌合する段付き部94が形成されている。段付き部94に仕切り部材80が嵌合されている。これにより、仕切り部材80の上側すなわち端壁部67側への移動が規制されている。本実施形態では、段付き部94に仕切り部材80が溶着によって結合されている。なお、段付き部94は本明細書でいう「規制部」に相当する。また、実施形態3における規制突条83(図10参照)は省略されている。
本実施形態によると、ケース部61の筒壁部68の段付き部94によって、仕切り部材80の筒壁部68側への移動を規制することができる。また、仕切り部材80の外周部を嵌合する段付き部94であるため、段付き部94をケーシング42の樹脂成形と同時に形成することが可能である。
また、段付き部94に仕切り部材80が結合されているため、振動等による仕切り部材80のがたつきを抑制することができる。
[他の実施形態]
本発明は実施形態に限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲における変更が可能である。
例えば、キャニスタ20の第2吸着室52の数は、増減してもよい。また、第2吸着材36(B)には、粒状の活性炭等の吸着材、あるいは、ハニカム形状の吸着材を用いてもよい。
フィルタ部材85は、一個に限らず、複数個を組み合わせたものでもよい。
また、押圧突起70の断面形状は、三角形状、四角形状に限らず、任意の形状に変更してもよい。
また、段付き部94に対する仕切り部材80の結合は省略することも可能である。
また、弾性部材58(図2参照)は、吸着材36(A)、36(B)を大気ポート32側方向に付勢するものであれば、種々の形状、材質の弾性部材を使用してもよい。具体的には、コイルバネや板バネ等のバネ部材を使用してもよい。この場合、吸着材とバネ部材との間に、吸着材保持用のフィルタ、及び、通気性を有する板状部材を介在するとよい。
10 蒸発燃料処理装置
12 燃料タンク
14 エンジン(内燃機関)
16 吸気通路
20 キャニスタ
26 タンクポート
28 パージポート
32 大気ポート
34 大気開放通路
35 大気開放部
36 吸着材
36(A) 第1吸着材
36(B) 第2吸着材
36a 周壁部
36b 隔壁
42 ケーシング
51 第1吸着室(タンク側吸着室)
52 第2吸着室(大気側吸着室)
58 弾性部材
56 エアフィルタ
61 ケース部
63 仕切り部材
65 フィルタ部材
67 端壁部
68 筒壁部
70 押圧突起
72 嵌合筒部
74 仕切り板部
80 仕切り部材(仕切り板部)
85 フィルタ部材
87 仕切り部材
88 仕切り板部
83 規制突条(規制部)
90 規制ピン(規制部)
92 挿通孔(挿通部)
94 段付き部(規制部)

Claims (11)

  1. 燃料タンクの上部気室に連通するタンクポート、内燃機関の吸気通路に連通するパージポート、及び、大気に開放される大気ポートを有するケーシングと、
    前記ケーシング内に形成され、前記タンクポートから前記大気ポートへ流れる蒸発燃料を吸着しかつ該大気ポートからの空気が前記パージポートへ吸引される際に前記蒸発燃料を脱離する吸着材が収納された吸着室と、
    前記ケーシング内に配設されて、前記吸着材を前記大気ポート側方向に付勢する弾性部材と、
    を備えるキャニスタであって、
    前記大気ポートと前記吸着材との間には、エアフィルタが設けられており、
    前記エアフィルタは、ケース部と仕切り部材とフィルタ部材とを備えており、
    前記ケース部は、前記ケーシングに設けられ、前記大気ポートを有する端壁部と、該端壁部の外周部に接続された筒状の筒壁部とを有しており、
    前記仕切り部材は、通気性を有する板状の仕切り板部を有し、前記筒壁部の吸着室側の開口部を閉鎖するようにかつ前記仕切り板部の端壁部側への移動が規制される状態で設けられており、
    前記フィルタ部材は、前記ケース部と前記仕切り部材との間に形成される収容空間に収容されており、
    前記フィルタ部材は、弾性及び通気性を有するブロック状に形成されており、前記端壁部及び/又は前記筒壁部に弾性的に接触されている、キャニスタ。
  2. 請求項1に記載のキャニスタであって、
    前記仕切り部材は、前記筒壁部内に嵌合されかつ前記端壁部に当接する嵌合筒部を有しており、
    前記フィルタ部材は、前記嵌合筒部内に配置されかつ前記端壁部に弾性的に接触されている、キャニスタ。
  3. 請求項1又は2に記載のキャニスタであって、
    前記端壁部の内面側には、前記大気ポートの開口部を囲む環状の押圧突起が形成されている、キャニスタ。
  4. 請求項1に記載のキャニスタであって、
    前記筒壁部の内面側には、前記仕切り板部の端壁部側への移動を規制する規制部が形成されている、キャニスタ。
  5. 請求項4に記載のキャニスタであって、
    前記規制部は、空気の流れ方向に沿って延在する複数の規制突条である、キャニスタ。
  6. 請求項4に記載のキャニスタであって、
    前記規制部は、前記仕切り部材の外周部を嵌合する段付き部である、キャニスタ。
  7. 請求項6に記載のキャニスタであって、
    前記段付き部には、前記仕切り部材が結合されている、キャニスタ。
  8. 請求項1に記載のキャニスタであって、
    前記端壁部と前記仕切り部材との一方の部材には、前記フィルタ部材を貫通して他方の部材に当接することにより前記仕切り板部の端壁部側への移動を規制する規制部が形成されている、キャニスタ。
  9. 請求項8に記載のキャニスタであって、
    前記フィルタ部材には、前記規制部が圧入状態に挿通される挿通部が形成されている、キャニスタ。
  10. 請求項1〜9のいずれか1つに記載されたキャニスタであって、
    前記大気ポートに隣接する大気側吸着室と、前記タンクポート及び前記パージポートに隣接するタンク側吸着室とを備えており、
    前記大気側吸着室に収納される吸着材の平均粒径は、前記タンク側吸着室に収納される吸着材の平均粒径よりも大きく、
    前記大気側吸着室に収納される吸着材は、中空円筒状の周壁部と、該周壁部の中空部を複数に仕切る隔壁とを有している、キャニスタ。
  11. 請求項1〜10のいずれか1つに記載されたキャニスタの大気ポートに接続されかつ大気に開放された大気開放部を有する大気開放通路を備える蒸発燃料処理装置であって、
    前記キャニスタの大気ポートと前記大気開放通路の大気開放部との間には、該大気ポートに導入される空気を濾過するエアフィルタが設けられていない、蒸発燃料処理装置。

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