JP2018084195A - 吸着材およびそれを用いたキャニスタ - Google Patents

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Abstract

【課題】キャニスタに充填された際に吸着材同士の間に空隙が形成されやすく、通気抵抗の増大を抑制できると共に、蒸発燃料に対する吸着・脱離性能が向上された吸着材を提供する。【解決手段】蒸発燃料を吸着及び脱離可能な吸着材50は、両端面50aを有する柱状又は筒状に成形されており、端面50aの少なくとも一方が吸着材50の軸線Sに対して傾斜した切断面又は凹凸状の切断面を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、吸着材およびそれを用いたキャニスタに関する。
自動車等の車両には、燃料タンクで生じた蒸発燃料が大気中に放出されることを防止するために、蒸発燃料を吸着・脱離可能な吸着材が充填されたキャニスタが備えられている。キャニスタは、内燃機関(エンジン)停止中等に生じた蒸発燃料を、内部に収容する吸着材に吸着させることで一時的に捕捉する。そして、エンジンが運転されると、エンジンの吸気負圧を利用して蒸発燃料を脱離し、脱離された蒸発燃料は車両のエンジンにて燃焼される。
キャニスタの吸着材には、活性炭等の、蒸発燃料を吸着する細孔を有する様々な材料が用いられる。また、例えば特許文献1に示されるように、吸着材の粉末を筒状又はハチの巣形等に成形した成形吸着材を用いることによって、キャニスタの容積当たりの吸着材の量を調整することが行われている。
特開2009−79595号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているようなハチの巣形等の複雑な形状に成形された吸着材は、その外形が大きくなりやすいため、吸着材の軸線に対して垂直に切断された端面の面積も大きくなる傾向にある。そのような吸着材をキャニスタに充填すると、吸着材の端面同士が面接触しやすく、複数の吸着材が一列に整列してしまう場合もある。そのため、吸着材間の空隙が少なくなることでキャニスタ内の通気抵抗が増大したり、キャニスタ内を流れる気体の流れに偏りが生じることにより、キャニスタの性能が低下する恐れがある。
本発明は前記のごとく問題点を解決すべくなされたものであって、その課題は、キャニスタに充填された際に吸着材同士の間に空隙が形成されやすく、通気抵抗の増大を抑制できると共に、蒸発燃料の吸着・脱離性能が向上された吸着材を提供することである。
本発明の吸着材は、両端面を有する柱状又は筒状に成形された、蒸発燃料を吸着及び脱離可能な吸着材であり、端面の少なくとも一方が吸着材の軸線に対して傾斜した切断面又は凹凸状の切断面を有することを特徴とする。
本発明の吸着材は、中空部を有する筒状に成形されており、中空部が軸方向に延びる仕切壁によって仕切られていることが好ましい。
本発明の吸着材は、端面が、ギザギザ状、波状、山状、又は谷状であることが好ましい。
本発明の吸着材は、外径が4〜6mmであることが好ましい。なお、本発明において数値範囲を示す「○○〜△△」の記載は、その上限及び下限を含む数値範囲を意味する。つまり、「○○〜△△」とは「○○以上、△△以下」を意味する。
本発明のキャニスタは、燃料タンクに連通するタンクポートと、内燃機関に連通するパージポートと、大気に開放される大気ポートと、蒸発燃料を吸着及び脱離可能な吸着材が充填された吸着室と、を有し、吸着室は、タンクポート及びパージポートに連通する第1吸着室と、タンクポートから大気ポートへ至る蒸発燃料の流れ方向において第1吸着室と大気ポートとの間に位置する第2吸着室と、を有し、第2吸着室には上記本発明の吸着材が充填されていることを特徴とする。
本発明の吸着材によると、端面が吸着材の軸線に対して傾斜した切断面又は凹凸状の切断面を有することで、キャニスタに充填した際に活性炭同士の間に空隙が形成されやすい。そのため、吸着材が充填された空間内に流体を満遍なく行きわたらせることができ、通気抵抗の増大も抑制できる。また、吸着材の端面の表面積が大きくなるため、蒸発燃料に対する吸着・脱離性能を向上できる。
本発明のキャニスタによると、キャニスタの吹き抜け性能に大きな影響を与える第2吸着室に、脱離性能に優れかつ空隙も確保できる吸着材が充填されている。そのため、蒸発燃料の大気への吹き抜けを確実に防止できると共に、給油時に大量の蒸発燃料がキャニスタに流入しても確実に吸着することができる。
実施形態1に係るキャニスタの断面図である。 吸着材の斜視図である。 吸着材の断面図である。 変更例1に係る吸着材の断面図である。 変更例2に係る吸着材の斜視図である。 変更例3に係る吸着材の斜視図である。 変更例4に係る吸着材の斜視図である。 変更例5に係る吸着材の斜視図である。 変更例6に係る吸着材の斜視図である。 変更例7に係る吸着材の斜視図である。 変更例8に係る吸着材の斜視図である。 変更例9に係る吸着材の斜視図である。 変更例9に係る吸着材の断面図である。 実施形態2に係るキャニスタの断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。説明の都合上、吸着材を収容するキャニスタについて説明した後に、吸着材について説明する。なお、キャニスタの上下左右方向を図1に基づいて規定するが、当該方向は説明のための便宜的な方向であり、キャニスタの搭載方向等を限定するものではない。
<実施形態1>
実施形態1のキャニスタ10は自動車等の車両用であり、図1に示されるようにケーシング12を備えている。ケーシング12は、樹脂製で、有底角筒状のケース本体14と、ケース本体14の開口端面を閉鎖する蓋体16とにより構成されている。ケース本体14内は、隔壁18により主室20と副室22とに仕切られている。主室20と副室22とは、ケース本体14と蓋体16との間に形成された連通路24によって相互に連通されている。これにより、主室20と副室22とを連通路24を介して連通するU字状のガス通路が形成されている。
ケース本体14の底壁(図1における上壁)には、燃料タンク25に連通するためのタンクポート26と、内燃機関(エンジン)27の吸気通路に連通するためのパージポート28と、大気に開放するための大気ポート30とが形成されている。なお、タンクポート26及びパージポート28は主室20に直接連通されており、大気ポート30は副室22に直接連通されている。
主室20の上端部は、仕切壁32によって、左右に二分、すなわちタンクポート26に連通する部分と、パージポート28に連通する部分とに仕切られている。また、隔壁18及び仕切壁32で仕切られた各部分の上端面には、フィルタ34がそれぞれ配置されている。また、主室20及び副室22の開口端面には、多孔板36がそれぞれ配置されている。多孔板36の内側面、すなわち上側面には、フィルタ38がそれぞれ積層状に配置されている。また、各多孔板36と蓋体16との間には、コイルバネからなるバネ部材40がそれぞれ介装されている。バネ部材40は、多孔板36を上方へ付勢している。なお、フィルタ34及び38は、例えば樹脂製の不織布、発泡ウレタン等により形成されている。また、ケース本体14の底壁(図1における上壁)には、各フィルタ34を支持する多数のピン状の突起42が突出されている。これにより、ケース本体14の底壁と各フィルタ34との間に各ポート側の空間部44が形成されている。
主室20のフィルタ34,38間には、蒸発燃料を吸着及び脱離可能な吸着材46が充填されている。吸着材46は、粉末状の活性炭をバインダと共に混錬して、直径が1〜3mm、長さが3〜10mmの円柱状に成形されている。
一方、副室22のフィルタ34,38間には、図2及び3に示される吸着材50が充填されている。図2は吸着材50の斜視図であり、図3は吸着材50の軸線Sに沿った断面図である。吸着材50は、粉末状の活性炭とバインダとからなる、直径が4〜6mm、長さが3〜10mmの円柱状に成形されている。また、吸着材50の両端面50aは、吸着材50の軸線Sに対して傾斜した複数の面からなるギザギザ状に成形されている。
吸着材50は以下の方法により作製される。まず、粉状の活性炭をバインダと混錬し、押出成形機を用いて円柱状に押出成形することで柱状体を作成する。この柱状体を、ギザギザ状の刃を用いて所定長さで切断した後に、焼成することで吸着材50を得ることができる。なお、吸着材50の製造方法は、端面50aがギザギザ状の切断面を有するように切断する工程を含んでいればよく、その他の工程は上記の製造方法に限定されず、公知のいかなる方法であってもよい。
このように成形された吸着材50は端面50aがギザギザ状であるため、端面が軸線に対して垂直に切断されている従来の吸着材と比較して、端面の表面積が大きくなっている。そのため、蒸発燃料等の気体と接する細孔数を増加させることができ、吸着材50の蒸発燃料に対する吸着性能及び脱離性能を向上することができる。また、端面50aは柱状体を切断することのみによって所定形状に加工されるため、製造工程を増加させることなく、吸着材50の表面積を増加させることができる。
また、端面50aはギザギザ状に成形されているため、端面が軸線に対して垂直に切断されている従来の吸着材と比較して、端面50a同士が当接した際に間に空隙が形成されやすい。そのため、吸着材50は副室22内に高密度で充填されても、副室22内の通気抵抗の増加を抑制することができる。
吸着材50の端面50aの形状はギザギザ状に限定されず、吸着材50の軸線Sに対して傾斜した切断面又は凹凸状の切断面を有していれば他の形状であってもよい。なお、吸着材50の端面50aの形状は、上記製造方法において柱状体を切断する刃の形状を変更することによって適宜変更可能である。以下において吸着材50の各変更例を示す。図4は変更例1に係る吸着材50の軸線Sに沿った断面図である。変更例1では、柱状体を軸線Sに対して斜めに切断することにより、端面50aが軸線Sに対して傾斜した平坦な面に成形されている。図5の変更例2では、端面50aは傾斜面を含む波状に成形されている。変更例3(図6)では、端面50aは断面四角形の突条が平行に並ぶ凹凸面である。変更例4(図7)では、端面50aは平坦な2つの斜面で構成された山状及び谷状である。変更例5(図8)では、端面50aは湾曲した2つの斜面で構成された谷状及び山状である。変更例6(図9)では、端面50aは段差状の凹凸面で構成された山状及び谷状である。端面50aの形状は両端で同一であってもよいし、異なっていてもよい。また、一方の端面50aは軸線Sに対して垂直な平面であってもよい。なお、本発明において「吸着材の軸線に対して傾斜した切断面」とは、吸着材50の軸線Sに対して傾斜していればよく、切断面自体は平坦であってもよいし、湾曲していてもよい。また、「凹凸状の切断面」とは凹部と凸部とを有する切断面であればよく、変更例3(図6)及び変更例6(図9)のように、吸着材50の軸線Sに対して垂直な平面と平行な平面とからなる形状を含む。
吸着材50は、変更例7(図10)のように、内部に中空部50bを有する中空の筒状に成形してもよいし、変更例8(図11)のように、内部に中空部50bを有する筒状に成形し、中空部50bを軸方向に延びる仕切壁50cによって仕切ってもよい。更に、吸着材50の外形は円柱状に限られず、円以外の断面形状を有する柱状であってもよい。例えば図12及び図13に示される変更例9では、吸着材50は断面星形の柱状に成形されている。なお、図12は変更例9に係る吸着材50の斜視図であり、図13は軸線Sに対して垂直な吸着材50の断面図である。このように、吸着材50を筒状にしたり、外形を変更することによって、円柱状の場合と比べて表面積を増大することができる。
次に、本実施形態のキャニスタ10の動作について説明する。自動車のエンジン27が停止している状態では、燃料タンク25内で蒸発した蒸発燃料や燃料タンク25に燃料を給油する際に生じた蒸発燃料が、タンクポート26を介して主室20に導入される。当該蒸発燃料は、主室20、連通路24、及び副室22を順次通る間に吸着材46及び吸着材50に吸着される。
一方、エンジン27の運転中には、エンジン27の吸気負圧を利用して、大気ポート30から大気中の空気が副室22へと導入される。当該空気は、副室22、連通路24、及び主室20を順次通る間に吸着材46,50から蒸発燃料を脱離させる。脱離した蒸発燃料は、空気と共にパージポート28から排出され、エンジン27へと供給されて燃焼される。
大気ポート30からキャニスタ10内に空気が流入すると、蒸発燃料は吸着材46,50の表面から脱離するため、表面積が大きい吸着材50は、速やかに蒸発燃料を脱離することができ、蒸発燃料を吸着可能な状態への回復を効率的に行うことができる。そのため、常にキャニスタ10を副室22に流入した蒸発燃料を吸着可能な状態に維持することができ、副室22に流入した蒸発燃料が吸着材50に吸着されることなく大気ポート30から大気中へと吹き抜けることを確実に防止できる。
また、燃料を給油する際には、燃料タンク25から大量の蒸発燃料がキャニスタ10内に流入する。この際にキャニスタ10内の通気抵抗が高いと、一部の蒸発燃料がキャニスタ10に流入することができず、行き場を失った蒸発燃料は燃料タンク25の給油口から大気中へと流出する可能性がある。しかし、吸着材50は副室22に高密度で充填された状態においても、吸着材50同士の間に空隙を形成することにより通気抵抗の増大を抑制することができる。そのため、キャニスタ10は大量の蒸発燃料の流入を許容することができ、給油の際に蒸発燃料が給油口から流出することを防止できる。
<実施形態2>
以下において、実施形態2について説明する。なお、実施形態2は実施形態1に一部変更を加えた構成であるため、実施形態1と同一の構成については同じ符号を付して重複する説明は省略する。なお、実施形態1とは異なり、実施形態2のキャニスタ10は図14の上下方向に基づいて車両に搭載される。つまり、各ポート26,28,30がケーシング12の上方に位置するように、キャニスタ10は車両に搭載される。
図14に示されるキャニスタ10の副室22は、仕切部材60によって、第1副室22a、第2副室22b、及び第3副室22cに仕切られている。仕切部材60は一対の多孔板62が平行に連結された構造であり、当該多孔板62の間が第2副室22bとなる。また、第1副室22aに面する多孔板62の第1副室22a側、及び第3副室22cに面する多孔板62の第3副室22c側には、それぞれフィルタ64が配置されている。
第1副室22aには吸着材46が充填されており、第3副室22cには吸着材50が充填されている。一方、第2副室22bには吸着材は充填されていない。そのため、タンクポート26からキャニスタ10内に流入した蒸発燃料が、主室20、連通路24及び第1副室22aを通過して第2副室22bに流入すると、蒸発燃料は空気よりも重いために第2副室22bの下部に溜まる。これにより、蒸発燃料は第3副室22cへと到達し難くなる。
また、吸着性能が高い吸着材50が第3副室22cに充填されているため、第2副室22bから第3副室22cへと到達した蒸発燃料も確実に吸着することができる。更に、吸着材50は高い脱離性能も有しており、吸着した蒸発燃料を容易に脱離することができるため、第3副室22cにおける蒸発燃料の吸着可能量を常に高い状態に維持することができ、キャニスタ10の吹き抜け防止性能をより高めることができる。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、吸着材50の材料は活性炭に限らず、シリカなどの無機吸着材や、多孔性重合体などの有機吸着材を使用することもできる。また、吸着材50は、副室20及び第3副室22cに限らず、吸着材46が充填されている他の空間の一部又は全てに充填されていてもよい。また、キャニスタ10は、U字型のガス通路を有する形状に限らず、他の形状であってもよい。キャニスタ10の他の形状としては、例えば、円筒状のケースの両端に各ポートが形成されている直線状のガス通路を有する形状が挙げられる。
10 キャニスタ
12 ケーシング
20 主室
22 副室
22a 第1副室
22b 第2副室
22c 第3副室
24 連通路
26 タンクポート
28 パージポート
30 大気ポート
46,50 吸着材
50a 端面

Claims (5)

  1. 両端面を有する柱状又は筒状に成形された、蒸発燃料を吸着及び脱離可能な吸着材であって、
    前記端面の少なくとも一方が、前記吸着材の軸線に対して傾斜した切断面又は凹凸状の切断面を有する、吸着材。
  2. 請求項1に記載の吸着材であって、
    中空部を有する筒状に成形されており、
    前記中空部が軸方向に延びる仕切壁によって仕切られている、吸着材。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の吸着材であって、
    前記端面は、ギザギザ状、波状、山状、又は谷状である、吸着材。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の吸着材であって、
    外径が4〜6mmである、吸着材。
  5. 燃料タンクに連通するタンクポートと、内燃機関に連通するパージポートと、大気に開放される大気ポートと、蒸発燃料を吸着及び脱離可能な吸着材が充填された吸着室と、を有するキャニスタであって、
    前記吸着室は、前記タンクポート及び前記パージポートに連通する第1吸着室と、前記タンクポートから前記大気ポートへ至る蒸発燃料の流れ方向において前記第1吸着室と前記大気ポートとの間に位置する第2吸着室と、を有し、
    前記第2吸着室には、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の吸着材が充填されている、キャニスタ。


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