JP2014001720A - キャニスタ - Google Patents

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    • B01D2259/4516Gas separation or purification devices adapted for specific applications for fuel vapour recovery systems

Abstract

【課題】1つの吸着量センサ41の出力値でもってキャニスタ1全体の吸着量を正しく代表できるようにする。
【解決手段】キャニスタ1は、吸着材11が充填される第1吸着材室12と第2吸着材室13とが接続路18を介してUターン形状に接続されている。第1吸着材室12の端部にパージポート5およびチャージポート6を備え、第2吸着材室13の端部にドレンポート8を備える。吸着量センサ41は、通電により発熱するとともに温度に応じて抵抗値が変化する感温素子を用いたもので、その温度平衡に基づき、局部的な吸着材11の担持量が測定される。吸着量センサ41の測定点を、第2吸着材室13の接続路18寄りの領域に配置することで、大気中の水分の影響およびチャージ時の不均一な分布の影響を排除して、出力値の信頼性を高くすることができる。
【選択図】図1

Description

この発明は、自動車の蒸発燃料処理装置に用いられるキャニスタに関し、特に、実際の吸着量を吸着材の熱容量に基づいて検出する吸着量センサを備えたキャニスタに関する。
周知のように、エンジンを用いた自動車では、燃料タンク内の蒸発燃料が大気に放出されるのを抑制するために、キャニスタを主体とした蒸発燃料処理装置を備えている。
キャニスタは、ケーシング内に活性炭等の吸着材を充填したものであって、停車時等に燃料タンク内から発生する蒸発燃料を吸着材に吸着させる一方、エンジン稼働時にドレンポートから導入した大気により吸着材から燃料成分を脱離させて、エンジンの吸気系に吸入させる構成となっている。
特許文献1は、このような吸着材を利用したキャニスタにおいて、燃料成分(HC)の吸着に伴って吸着材の熱容量が変化することに着目して、吸着材における燃料成分の担持量ひいてはキャニスタにおける吸着量を検出するようにした吸着量センサを開示している。
この吸着量センサは、通電することにより発熱するとともに自身の温度によって抵抗値が変化する感温素子を用いたもので、発熱している感温素子の温度が、吸着材に担持されている燃料成分によって熱を奪われることで低下すると、抵抗値ひいては電流値が変化するので、これに基づいて吸着材における燃料成分の担持量を推定することができる。
特開2010−106664号公報
上記の吸着量センサは、その原理上、キャニスタに充填されている比較的多量の吸着材の中で局部的なごく一部の吸着材を測定対象として熱容量を測定することになる。従って、例えば1個の吸着量センサでもってキャニスタ全体の吸着量を代表させるためには、キャニスタにおける吸着量の変化と吸着量センサの出力値とが正しく相関するようにしなければならない。
本発明者らは、このような観点から鋭意研究を重ねてきたが、その結果、吸着量センサによる検出精度(換言すれば出力値の信頼性)を大きく低下させるいくつかの要因が存在することが判明した。
その一つは、大気中における水分の存在である。キャニスタの流路の中で種々異なる位置に吸着量センサの測定点を配置して実験を行ったところ、測定点がドレンポートに近いと、大気中の水分が炭化水素と同様に吸着材に吸着され、この水分が熱容量を増大させるため、出力値の信頼性が低下することが判明した。
他の一つは、キャニスタの流路つまり吸着材が充填されている吸着材室において、その横断面における吸着量分布の不均一性の問題である。例えば、非常にゆっくりとキャニスタに燃料成分が吸着されていく場合には、横断面における吸着量の分布は比較的均一となるが、給油時などでは燃料タンクからキャニスタに急速に燃料蒸気が流入し、急激な吸着が行われるので、横断面の各部で吸着量が不均一となる。
特許文献1には、吸着量センサの測定点として、U字形に接続された2つの吸着材室の中で、チャージポートおよびパージポートを具備する第1の吸着材室における2つの位置が例示されているが、これらの箇所は必ずしも最適な位置ではなく、キャニスタ全体の吸着量を正しく代表することができない。
この発明は、Uターン形状の流路を構成するように接続路を介して互いに接続された第1吸着材室および第2吸着材室を有し、かつ上記第1吸着材室の端部にチャージポートおよびパージポートを備えるとともに、上記第2吸着材室の端部にドレンポートを備えたケーシングと、
上記第1吸着材室および上記第2吸着材室に充填された吸着材と、
検出部が上記吸着材内に位置するように上記ケーシングに取り付けられた吸着量センサと、
を備えてなるキャニスタにおいて、
上記吸着量センサの測定点が、上記第2吸着材室のドレンポート側の第1の端部と接続路側の第2の端部との間の流路長の中で、中間点よりも第2の端部寄りに配置されていることを特徴としている。
望ましくは、上記測定点は、上記第2の端部から上記流路長の30パーセント以内に配置されている。
上記の構成では、給油時などキャニスタ内に燃料成分が流入するとき、つまりチャージ時は、燃料成分が第1吸着材室端部のチャージポートから流入し、第2吸着材室端部(第1の端部)のドレンポートへと向かって流れる。逆に、燃料成分のパージを行うパージ時は、大気がドレンポートから流入し、かつパージポートへと向かって流れる。従って、キャニスタにおける流路長手方向に沿った吸着量(担持量)の分布としては、基本的に、第1吸着材室のチャージポートおよびパージポート側の端部に近い位置ほど担持量が多く、第2吸着材室のドレンポート側の端部に近い位置ほど担持量が少なくなる。
水分を含む大気はドレンポートからキャニスタ内に流入し、しかもドレンポート寄りの吸着材は上記のように炭化水素の担持量が少ないので、第2吸着材室の中でドレンポートに近い位置ほど、水分が吸着されやすい。なお、炭化水素の方が水蒸気に比べて吸着材に吸着され易く、仮に水分が吸着材に吸着されていても、燃料成分がチャージされると、水分は容易に脱離する。従って、第2吸着材室の中では、測定点として、ドレンポートから相対的に離れた領域つまり中間点よりも第2の端部寄りとなる領域の方が有利となる。
水分の影響は、第1吸着材室の中においても生じる。第1吸着材室と第2吸着材室とをUターン形状に接続する接続路は、ある程度の容積を有し、かつキャニスタの発熱反応および吸熱反応の繰り返しの中で凝縮した水分がその空気中に含まれるため、第1吸着材室の中でも接続路に近い位置(つまり炭化水素の担持量が相対的に少ない位置)では、水分による影響が相対的に大きくなる。
一方、給油時などキャニスタ内に急激に燃料成分が流入した場合、燃料成分はまず第1吸着材室内に入り、この第1吸着材室内で急激なチャージが行われるので、第1吸着材室では、その横断面における吸着量の分布が不均一となり易い。これに対し、第2吸着材室では、第1吸着材室から接続路を経由した後に燃料成分が流入するため、横断面における吸着量の分布は比較的均一となる。
特に、多くの場合、前述した流路長手方向の担持量分布を考慮して、ドレンポート側の第2吸着材室の横断面積がチャージポート側の第1吸着材室の横断面積よりも小さく設定されているが、このような構成の場合には、第2吸着材室の横断面における吸着量の分布が第1吸着材室に比べてより均一なものとなる。
従って、大気中の水分の影響ならびに各吸着材室の横断面における吸着量の分布の均一性を考慮すると、キャニスタ全体の吸着量を代表する測定点としては、第2吸着材室側で、かつ中間点よりも接続路側の領域が最適となる。そして、この範囲の中で、ドレンポートからより離れた位置つまり接続路側の端部に近い位置が好ましいものとなる。
なお、キャニスタにおける流路長手方向に沿った吸着量の分布としては、前述したようにチャージポートおよびパージポート側の端部からドレンポート側の端部へ向かって徐々に担持量が少なくなっていくのであるが、上記の測定点の位置は、このような流路長手方向の中で中間的な位置となり、この点からも好ましい位置である。
但し、上記の測定点は、接続路に過度に近付けずに、上記第2の端部を確定する通気性を有するスクリーン部材から、検出部が少なくとも5mm離れていることが望ましい。すなわち、上記吸着量センサは、適当な温度まで発熱し、その温度平衡に基づいて熱容量ひいては吸着量を検出するものであるので、接続路に過度に近いと(換言すれば接続路までの間の吸着材層の厚さが過度に薄いと)、吸着材以外の外気やケーシングなどの熱的影響を受け、その精度が低下する。
本発明の一つの態様では、上記のように第2吸着材室に設けた吸着量センサに加えて、第1吸着材室に第2の吸着量センサを設けるようにしてもよい。この場合、上記第2の吸着量センサの測定点は、上記第1吸着材室のチャージポート側の第1の端部と接続路側の第2の端部との間の流路長の中で、中間点よりも第1の端部寄りに配置されていることが望ましい。すなわち、第1吸着材室においては、接続路に近い領域の方が水分の吸着による影響が大となり、出力値の信頼性が低い。従って、2つの吸着量センサでもって測定を行う場合には、第2吸着材室の測定点としては、該第2吸着材室の中間点よりもチャージポート寄りの領域が好ましい。
この発明によれば、吸着量センサによる出力値とキャニスタ全体の吸着量との相関が高く得られ、吸着量をより精度よく検出することが可能となる。
本発明の第1実施例に係るキャニスタを含む蒸発燃料処理装置のシステム構成図。 図1のキャニスタの第2吸着材室側の縦断面図。 図2のA−A線に沿う断面図 キャニスタの異なる測定点での出力値の特性を対比して示した特性図。 図4の実験に用いた測定点の位置を示す説明図。 キャニスタの第2実施例を示す断面図。
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、この発明に係るキャニスタ1を蒸発燃料処理装置の概略的な構成とともに示している。
燃料成分を一時的に蓄えるキャニスタ1は、合成樹脂製のケーシング2を有し、このケーシング2は、一端が開口するボディ3と、この開口端に取り付けられるキャップ4と、から構成されている。
ボディ3は、端部にパージポート5とチャージポート6とが隣接して設けられた細長い角筒状の第1筒状部7と、端部にドレンポート8が設けられた細長い角筒状の第2筒状部9と、を有し、これら2つの筒状部7,9が僅かな間隙を介して互いに隣接して配置されているとともに、互いに一体に連結されている。第1筒状部7および第2筒状部9の他方の端部はそれぞれ開口しており、上述のキャップ4がこれらの開口を覆うことで、後述する接続路18が構成されている。
第1筒状部7の内部は、燃料成分(炭化水素)の吸着・脱離が可能な粒状の吸着材11(例えば活性炭)が充填された第1吸着材室12となっている。詳しくは、第1筒状部7の一端部に、パージポート5との間を仕切る通気性を有する第1スクリーン部材14ならびにチャージポート6との間を仕切る通気性を有する第2スクリーン部材15が設けられているとともに、他端部に、接続路18との間を仕切る通気性を有する第3スクリーン部材17が設けられており、これらの第1,第2スクリーン部材14,15と第3スクリーン部材17との間の容積が第1吸着材室12となる。第3スクリーン部材17は通気性を有する多孔板20によって支持されており、この多孔板20とキャップ4底面との間に、スプリング19が圧縮状態で配設されている。このスプリング19の付勢力でもって第1吸着材室12内の吸着材11が所定の充填状態に保持されている。
なお、第1吸着材室12の端部における第1スクリーン部材14側の領域(つまりパージポート5に対応する領域)と第2スクリーン部材15側の領域(つまりチャージポート6に対応する領域)とは、第1筒状部7の端部から第1吸着材室12内へと突出した仕切壁16によって仕切られている。
第2筒状部9の内部は、同様に、吸着材11が充填された第2吸着材室13となっている。詳しくは、第2筒状部9の一端部に、ドレンポート8との間を仕切る通気性を有する第4スクリーン部材21が設けられているとともに、他端部に、接続路18との間を仕切る通気性を有する第5スクリーン部材22が設けられており、これらの第4スクリーン部材21と第5スクリーン部材22との間の容積が第2吸着材室13となる。第5スクリーン部材22は通気性を有する多孔板24によって支持されており、この多孔板24とキャップ4底面との間にスプリング23が圧縮状態で配設されている。このスプリング23の付勢力でもって第2吸着材室13内の吸着材11が所定の充填状態に保持されている。
上記第3スクリーン部材17とキャップ4底面との間の空間および上記第5スクリーン部材22とキャップ4底面との間の空間は、実質的に一つの空間をなすように互いに連通しており、これによって、第1吸着材室12と第2吸着材室13とを流路として直列に接続する接続路18が構成されている。換言すれば、第3スクリーン部材17ならびに第5スクリーン部材22とキャップ4との間の空間が接続路18となっている。
従って、キャニスタ1全体としては、流路一端のパージポート5ならびチャージポート6から流路他端のドレンポート8へと続くUターン形状の流路を構成するように、第1吸着材室12と第2吸着材室13とが接続されている。
上記チャージポート6は、チャージ通路31を介して車両の燃料タンク32の上部空間に接続され、上記パージポート5は、パージ通路33を介してエンジン34の吸気通路35(詳しくはスロットル弁36下流側)に接続される。上記パージ通路33には、パージ制御弁37が介装され、エンジンコントロールユニット38によってパージ制御弁37の開度が制御される。また、ドレンポート8は、大気に開放されるものであるが、必要に応じて、ドレンポート8に接続される大気通路に図示せぬ電磁弁が付加される場合もある。
ここで、上記キャニスタ1においては、第2吸着材室13の容積は第1吸着材室12の容積の1/2程度であり、両者の流路長(ガスの流れ方向に沿った長さ)は大差がないので、第2吸着材室13の横断面積(ガスの流れ方向に直交する断面での通路断面積)は、第1吸着材室12の横断面積の1/2程度である。これは、前述したガスの流れに沿った方向での吸着量(担持量)の分布を考慮したものである。つまり、ガスの流路の長手方向にみたときに、チャージポート6側では、相対的に多量の吸着材11が必要であり、ドレンポート8側では、必要な吸着材11の量が相対的に少なくなるので、第1吸着材室12と第2吸着材室13とで通路断面積が異なるものとなっている。
なお、図1では、第1,第2,第4スクリーン部材14,15,21の高さ位置が互いに等しく、かつ第3,第5スクリーン部材17,22の高さ位置が互いに等しく描かれているが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば第1,第2,第4スクリーン部材14,15,21の高さ位置が多少異なっているような場合でも同様に適用可能である。
次に、本発明の要部である吸着量センサ41およびその配置について説明する。なお、以下では、キャニスタ1における位置の特定の便宜のために、第1吸着材室12の第2スクリーン部材15によって確定される端部を「端部A」、同第1吸着材室12の第3スクリーン部材17によって確定される端部を「端部B」、第2吸着材室13の第4スクリーン部材21によって確定される端部を「端部C」、同第2吸着材室13の第5スクリーン部材22によって確定される端部を「端部D」、とそれぞれ呼ぶこととする。
本実施例では、図2にも示すように、第2吸着材室13側に設けた単一の吸着量センサ41でもってキャニスタ1全体の吸着量を代表させる構成となっており、特に、吸着量センサ41は、その先端の測定点が、端部Cから端部Dまでの第2吸着材室13の流路長L2の中で、中間点よりも端部D寄りの領域に配置されている。より詳しくは、端部Dから上記流路長L2の30パーセント以内で、かつ端部Dから少なくとも5mm離れた範囲に上記測定点が位置している。一つの具体例としては、上記測定点は、端部Dから上記流路長L2の20パーセントの位置に設定される。
図3は、吸着量センサ41の具体的な一例を示している。この吸着量センサ41は、ケーシング1の第1筒状部7に設けた開口部にナット42を介して締付固定される略円柱状のプラグ部43と、このプラグ部43に支持された熱容量センサ部44および温度センサ部45と、から大略構成されている。上記プラグ部43は、上記ナット42が螺合するねじ部43aを有し、かつ第1筒状部7外壁面との間にはOリング46が介装されている。
上記熱容量センサ部44および温度センサ部45は、基本的に同一の構成であって、プラグ部43に支持された棒状の絶縁体47の先端部にサーミスタなどの感温素子48が埋設されている。そして、検出部として熱伝導率の高いアルミニウム合金等からなる一対の伝熱板49が絶縁体47先端から突出して取り付けられており、付近の吸着材11からの熱を感温素子48に伝達(熱容量センサ部44では吸熱となる)している。上記感温素子48は、通電することにより発熱するとともに自身の温度によって抵抗値が変化する特性を有する。熱容量センサ部44においては、通電により感温素子48が加熱されている状態において吸着材11における炭化水素の吸着量(担持量)に応じて熱が奪われることから、その熱的な平衡が変化し、エンジンコントロールユニット38内の検出回路を介して熱容量ひいては吸着量に応じた出力が得られる。温度センサ部45は、温度補償用のものであり、吸熱反応および発熱反応により比較的大きく変化するキャニスタ1内部の温度変化による出力変化を補償している。
上記構成では、熱容量センサ部44の一対の伝熱板49の位置が実質的な測定点となる。この測定点は、第2吸着材室13の横断面においては、図3に示すように、略矩形をなす横断面の略中心に位置している。なお、図1,図2に示すように、熱容量センサ部44および温度センサ部45は、ガス流路の長手方向については、実質的に同じ位置に並んで配置されている。伝熱板49は、図2の上下方向に数mm程度の幅を有しており、その中心を測定点とみなすことができるが、端部Dとの間隔としては、外部からの熱的影響を避けるために、伝熱板49の端部D寄りの側縁49aと第5スクリーン部材22との間の距離が5mm以上であることが望ましい。
上記のように吸着量センサ41を配置することで、この1つの吸着量センサ41でもってキャニスタ1全体の吸着量を精度よく把握することが可能である。
図4は、図5のP1〜P5の5箇所の測定点に吸着量センサ41を配置して、各々の測定点での測定がキャニスタ1の吸着量に正しく相関しているか否かを実験した結果をまとめたものである。ここでは、キャニスタ1に所定の炭化水素によるチャージおよび空気の通流によるパージの工程を横軸に示すように行い、各々の位置にある吸着量センサ41の出力値をプロットした。また破線で示す「担持量」は、チャージおよびパージに伴うキャニスタ1全体の重量変化を測定することで、キャニスタ1全体の吸着量(詳しくは単位容積当たりの吸着量)を表したものである。
図5のP4点が上記実施例の吸着量センサ41の測定点に対応する。P1点〜P3点は、第1吸着材室12側に吸着量センサ41を配置した場合の測定点の例であって、P1点は、第1吸着材室12内へと突出した仕切壁16の直下付近の点である。P2点は、端部Aから端部Bまでの第1吸着材室12の流路長L1の中で、中間点よりも端部A寄りの領域にあり、かつP1点よりも端部Aから離れた点である。P3点は、端部Aから端部Bまでの第1吸着材室12の流路長L1の中で、中間点よりも端部B寄りの領域にあり、P4点と同様に端部Bから流路長L1の20パーセント付近の点である。P5点は、端部Cから端部Dまでの第2吸着材室13の流路長L2の中で、中間点よりも端部C寄りの領域にあり、端部Cから流路長L2の20パーセント付近の点である。
図4の横軸で表す工程としては、左端がキャニスタ1組立後の新品状態であり、ここから数回のチャージおよびパージの繰り返しによるならしを行った後、完全なチャージを1回行い、かつ十分なパージを行った段階を、「1チャージ後原点」とした。次に、0.5ワーキングキャパシティのチャージを行い、その後、ベッドボリュームの100倍の空気の通流によるパージを行い、その後、0.5ワーキングキャパシティのチャージを再度行った。そして、最後は、原点に戻すために「1チャージ後原点」とキャニスタ1全体の重量が等しくなるまでパージを行った。
図4に示すように、上記実施例の吸着量センサ41の測定点位置に相当するP4点に設けた吸着量センサ41の出力値は、破線で示すキャニスタ1全体の吸着量に非常によく相関している。これに比較して、ドレンポート8に近いP5点における吸着量センサ41の出力値は、チャージおよびパージに伴うキャニスタ1全体の吸着量変化を殆ど反映しておらず、かつ全体として高い値を示している。P5点付近の吸着材11の吸着量は、キャニスタ1の流路の長手方向に沿った分布によれば、最も少ない吸着量となるべきであるので、P5点の出力値は明らかに信頼性が低い。これは、ドレンポート8から流入する大気中の水分が吸着材11に吸着することによるものと考えられる。同様に、P3点における出力値もキャニスタ1全体の吸着量よりも高い値を示し、信頼性が低い。これは、接続路18において凝縮する水分が影響しているものと考えられる。
一方、P1点およびP2点の出力値は、この実験では、キャニスタ1全体の吸着量の変化に比較的よく相関した特性となっている。しかしながら、前述したように、給油時などキャニスタ1内に急激に燃料成分が流入した状況では、燃料成分はまず第1吸着材室12内に入り、第1吸着材室12内で急激なチャージが行われるので、第1吸着材室12では、その横断面における吸着量の分布が不均一となり易い。これに対し、第2吸着材室13へは、第1吸着材室12から接続路18を経由した後に燃料成分が流入し、しかも第2吸着材室13の横断面積は第1吸着材室12の横断面積よりも小さいので、横断面における吸着量の分布は比較的均一となる。従って、P1点およびP2点に比較して、P4点の方がチャージの速度の影響を受けず、出力値の信頼性が高いものとなる。
図6は、キャニスタ1に2つの吸着量センサ41を設けた第2の実施例を示しており、符号41Aで示す第1の吸着量センサ41は、前述した実施例と同様の位置に配置されている。これに対し、符号41Bで示す第2の吸着量センサ41は、第1吸着材室12側に設けられており、図5のP1点ないしP2点に測定点が配置されている。このように2つの吸着量センサ41を用いることで、キャニスタ1における吸着状態をより詳しく把握することが可能となる。例えば、第1の吸着量センサ41Aによる出力値をキャニスタ1全体の吸着量を代表するものとして用いる一方で、第2の吸着量センサ41Bの出力値を、エンジン34へ流れ出るパージガス中の濃度に影響するパージポート5付近の吸着量を示すものとして用いることができる。あるいは、各々が、第1吸着材室12および第2吸着材室13の吸着量を個々に代表するものとして取り扱うこともできる。
1…キャニスタ
2…ケーシング
5…パージポート
6…チャージポート
8…ドレンポート
12…第1吸着材室
13…第2吸着材室
18…接続路
41,41A,41B…吸着量センサ

Claims (5)

  1. Uターン形状の流路を構成するように接続路を介して互いに接続された第1吸着材室および第2吸着材室を有し、かつ上記第1吸着材室の端部にチャージポートおよびパージポートを備えるとともに、上記第2吸着材室の端部にドレンポートを備えたケーシングと、
    上記第1吸着材室および上記第2吸着材室に充填された吸着材と、
    検出部が上記吸着材内に位置するように上記ケーシングに取り付けられた吸着量センサと、
    を備えてなるキャニスタにおいて、
    上記吸着量センサの測定点が、上記第2吸着材室のドレンポート側の第1の端部と接続路側の第2の端部との間の流路長の中で、中間点よりも第2の端部寄りに配置されていることを特徴とするキャニスタ。
  2. 上記測定点は、上記第2の端部から上記流路長の30パーセント以内に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のキャニスタ。
  3. 上記第2の端部を確定する通気性を有するスクリーン部材から、上記検出部が少なくとも5mm離れていることを特徴とする請求項1または2に記載のキャニスタ。
  4. 上記第1吸着材室にさらに第2の吸着量センサを有し、
    この第2の吸着量センサの測定点が、上記第1吸着材室のチャージポート側の第1の端部と接続路側の第2の端部との間の流路長の中で、中間点よりも第1の端部寄りに配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のキャニスタ。
  5. 上記第2吸着材室の横断面積は、上記第1吸着材室の横断面積よりも小さいことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のキャニスタ。
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