JP2015055188A - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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Takashi Ichikawa
市川  隆
貴弘 大崎
Takahiro Osaki
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Abstract

【課題】キャニスタの性能を向上させる。【解決手段】キャニスタ1は、活性炭11が充填された第1、第2充填室12、13が車両の水平方向に並び、かつ蒸発燃料が車両の水平方向に沿って各充填室12、13内を流れるように、車両に搭載される。そして、車両搭載時には、第1保持部材20によって、第1充填室12の少なくとも下側の部分と接続通路18の下側部分との間の通気性が遮断され、上述した第2保持部材24によって、第2充填室13の少なくとも下側の部分と接続通路18の下側部分との間の通気性が遮断される。これによって、接続通路18下部に蒸発燃料を貯留しておくことが可能となる。【選択図】図1

Description

本発明は、自動車の燃料タンク内で発生する蒸発燃料を処理する蒸発燃料処理装置に関する。
自動車に搭載されるキャニスタ(蒸発燃料処理装置)は、停車時等に燃料タンク内から発生する蒸発燃料を活性炭からなる吸着材に吸着させるものである。このようなキャニスタは、内燃機関の運転中にパージする(当該キャニスタに設けられた大気ポートから空気を導入する)ことで、上記吸着材から蒸発燃料を脱離させて内燃機関内で燃焼させる仕組みとなっている。キャニスタは、上記パージによる蒸発燃料の脱離によって上記吸着材の吸着性能を復活させ、蒸発燃料を繰り返し良好に吸着することが可能となっている。
ところで、近年、環境規制が厳しくなってきている。また、いわゆるハイブリッド自動車においては、車両に搭載された内燃機関が常に運転されているわけではなく、活性炭に吸着した蒸発燃料を脱離させるのに必要な空気量を確保することが難しくなってきている。そのため、パージの際の空気量が少なくても蒸発燃料の大気への放出が抑制可能な高性能のキャニスタが求められている。
例えば、特許文献1、2に開示されたキャニスタにおいては、吸着材層を有する主室及び副室を連結する空気室内に仕切り壁を設け、該空気室の実質的な通路長を長くすることで、当該キャニスタ内の蒸発燃料の拡散を遅らせるようにしている。
また、特許文献3に開示されたキャニスタにおいては、吸着材が充填された第1空間及び第2空間の間に、蒸発燃料の拡散を遅らせるとともに、通気抵抗が大きくならないように構成された遅延拡散空間が配置されている。
特開平9−21361号公報 特開2011−247121号公報 特開2010−101196号公報
しかしながら、これら特許文献1〜3は、既存のキャニスタに対して新たな構成を追加するものであり、追加部品が必要となるため、相対的にコストが高くなってしまうという問題がある。また、新たな構成を付加するにあたってキャニスタが相対的に大型化してしまうという問題がある。
そこで、本発明の蒸発燃料処理装置は、蒸発燃料の吸着脱離を行う吸着材が充填された第1充填室及び第2充填室と、上記第1充填室の一端と上記第2充填室の一端とを繋ぐ接続通路と、がケーシング内に形成され、第1充填室の他端側には燃料タンクに接続されるチャージポートとエンジンの吸気系に接続されるパージポートとが隣接して接続され、第2充填室の他端側には大気に連通する大気ポートが接続され、上記各充填室と上記接続通路とがそれぞれ通気性を有するスクリーン部材を介して連通するものであって、上記ケーシングが蒸発燃料が車両の水平方向に沿って上記各充填室内を流れるように車両に搭載され、上記各スクリーン部材に隣接するよう上記接続通路に配置された保持部材によって、上記各充填室の少なくとも下側の部分と上記接続通路の下側の部分との間の通気性が遮断されていることを特徴としている。
上記各保持部材は、具体的には、搭載される車両の水平方向に細長い開口穴を有し、上記各充填室と上記接続通路とは、上記開口穴を介してそれぞれ連通する。
上記各保持部材の接続通路側面には、上記開口穴の開口縁のうち車両に搭載された状態のときの下側の開口縁に沿って、上記接続通路側に突出する突出片をそれぞれ形成するようにしてもよい。
あるいは、上記各保持部材の接続通路側面には、上記開口穴のうち車載状態のときの車両下方側となる部分を覆う突出壁を設け、該突出壁により上記開口穴と連続するとともに、車載状態のときの車両上方側に開口する凹部を形成するようにしてもよい。
また、上記各保持部材は、具体的には、車両に搭載された状態のときの上方側となる部分に複数の貫通穴を有し、上記各充填室と上記接続通路は、上記複数の貫通穴を介してそれぞれ連通するようにしてもよい。
本発明によれば、キャニスタ内の空間である接続通路に、蒸発燃料を溜めることが可能となるので、キャニスタ内の蒸発燃料の拡散を遅延させることができ、キャニスタ内の蒸発燃料の大気への放出を抑制することができる。
また、スクリーン部材を保持する第1、第2保持部材に簡単な設計変更を加えることで、キャニスタ内の既存の接続通路に、蒸発燃料を溜めることが可能となり、追加部品やキャニスタの容積を増加させることなく、キャニスタの性能を向上させることができる。
本発明に係る蒸発燃料処理装置の全体構成を模式的に示した説明図。 図1のA−A線に沿った断面図 本発明に係る蒸発燃料処理装置を構成する第1保持部材の斜視図。 本発明に係る蒸発燃料処理装置を構成する第2保持部材の斜視図。 第2実施例における保持部材の斜視図。 第3実施例における保持部材の斜視図。 第4実施例における保持部材の斜視図。 第4実施例における保持部材の断面図。 第5実施例における保持部材の斜視図。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の第1実施例におけるキャニスタ1(蒸発燃料処理装置)を示している。
このキャニスタ1のケーシング2は、合成樹脂材料からなり、主ケース3と、この主ケース3の長手方向の他端側の開口を閉塞するキャップ4と、から大略構成されている。
主ケース3は、略筒状の細長い第1筒状部7と、細長い筒状の第2筒状部9と、を有している。第1筒状部7の一端及び第2筒状部9の一端はそれぞれ開口しており、上述のキャップ4で閉塞される。第1筒状部7の他端側には、燃料タンク(図示せず)に接続されるチャージポート5と内燃機関の(図示せず)の吸気系に接続されるパージポート6とが隣接して設けられている。第2筒状部9の他端側には、大気に連通する大気ポート8が設けられている。これら第1筒状部7と第2筒状部9とは、互いに隣接し合うように並んで配置され、補強用のリブ10によって連結されている。そして、主ケース3は、全体として扁平な略箱形の直方体形状を呈している。
第1筒状部7及び第2筒状部9の内部には、蒸発燃料の吸着・脱離を行う吸着材として活性炭11が充填された細長い第1、第2充填室12、13がそれぞれ形成されている。
第1充填室12の他端側(図1における上側)は、通気性を有する平板状の第1スクリーン部材14を介してチャージポート5に連通すると共に、通気性を有する平板状の第2スクリーン部材15を介してパージポート6に連通している。第1スクリーン部材14と第2スクリーン部材15とは、仕切壁16によって仕切られている。仕切壁16は、第1筒状部7の他端側側壁面7aから第1筒状部7の一端側(図1における下側)に向かって第1充填室12内まで突出するように形成されている。第1充填室12の一端側は、通気性を有する平板状の第3スクリーン部材17を介して、主ケース3の一端部(図1における下側端部)とキャップ4とによって構成された接続通路18に連通している。第3スクリーン部材17は、スプリング19のバネ力を受けた第1保持部材20(詳細は後述)により第1充填室12の他端側(図1における上側)に向かって付勢されている。
第2充填室13の他端側(図1における上側)は、通気性を有する平板状の第4スクリーン部材21を介して大気ポート8に連通している。第2充填室13の一端側(図1における下側)は、通気性を有する平板状の第5スクリーン部材22を介して接続通路18に連通している。第5スクリーン部材22は、スプリング23のバネ力を受けた第2保持部材24(詳細は後述)により第2充填室13の他端側(図1における上側)に向かって付勢されている。
第1充填室12の一端及び第2充填室13の一端は、接続通路18を介して接続されている。ケーシング2の内部は、接続通路18において折り返す略U字状の通路構造となっている。チャージポート5を経て第1充填室12に導入された蒸発燃料は、第1充填室12内に拡散し、第1充填室12内の活性炭11に吸着される。第1充填室12に吸着されなかった蒸発燃料は接続通路18を介して第2充填室13に導入され、第2充填室13内の活性炭11に吸着される。
尚、各スクリーン部材14、15、17、21、22は、ウレタンまたは不織布からなり、吸着材である活性炭11の脱落を防止しつつ保持する機能を有するものである。
キャニスタ1は、各充填室12、13が車両の水平方向に並び、かつ蒸発燃料が車両の水平方向に沿って各充填室12、13内を流れるように、車両に搭載される。換言すると、図1の紙面垂直方向が搭載される車両の上下方向と一致するような状態で車両に搭載される。
そして、車両搭載時には、上述した第1保持部材20によって、第1充填室12の少なくとも下側の部分と接続通路18の下側部分との間の通気性が遮断され、上述した第2保持部材24によって、第2充填室13の少なくとも下側の部分と接続通路18の下側部分との間の通気性が遮断される。
この第1実施例においては、第1保持部材20及び第2保持部材24が、図2、図3、図4に示すように形成されている。図2は、図1のA−A線に沿った断面図であり、図3は第1保持部材20の斜視図、図4は第2保持部材24の斜視図である。
第1保持部材20は、例えば樹脂材料からなり、矩形板状の本体部31と、本体部31の接続通路側面31aから突出して環状に連続するリップ部32と、本体部31のスクリーン部材側面31bから突出して環状に連続する外周側支持壁部33と、本体部31のスクリーン部材側面31bから突出する柱状の複数の内周側支持壁部34と、から大略構成されている。
リップ部32は、本体部31外周縁に、当該外周縁の全長に亙って連続するよう形成されている。このリップ部32は、第1筒状部7の内周面に密着するように、先端側が本体部31の外周側に張り出すように形成されており、第1保持部材20の外周側のシール性向上に寄与している。すなわち、リップ部32を設けることで、第1保持部材20と第1筒状部7内周面との間を通って蒸発燃料が拡散してしまうことを効果的に抑制することができる。
外周側支持壁部33は、本体部31外周縁に、当該外周縁の全長に亙って連続するよう形成されている。外周側支持壁部33の先端は、第3スクリーン部材17の外周縁に押し付けられ、第3スクリーン部材17を第1充填室12の他端側に向かって付勢する。
内周側支持壁部34は、第3スクリーン部材17が略均等に支持されるように、本体部31のスクリーン部材側面31bに例えば放射状に複数形成されている。内周側支持壁部34の先端は、第3スクリーン部材17に押し付けられ、第3スクリーン部材17を第1充填室12の他端側に向かって付勢する。
そして、本体部31には、搭載される車両の水平方向に細長い長穴形状の第1開口穴31cが貫通形成されている。第1開口穴31cは、本体部31の上方側(図1の紙面垂直方向における紙面手前側、図2における上側)に位置し、第1充填室12と接続通路18とは、この第1開口穴31cのみを介して連通する。第1開口穴31cの通路断面積は、例えば、パージポート6の通路断面積とチャージポート5の通路断面積との合計よりも大きくなるよう設定されている。
第2保持部材24は、例えば樹脂材料からなり、矩形板状の本体部36と、本体部36の接続通路側面36aから突出して環状に連続するリップ部37と、本体部37のスクリーン部材側面36bから突出して環状に連続する外周側支持壁部38と、本体部36のスクリーン部材側面36bから突出する複数の内周側支持壁部39と、から大略構成され、第1保持部材20と相似形状となっている。
リップ部37は、本体部36外周縁に、当該外周縁の全長に亙って連続するよう形成されている。このリップ部37は、第2筒状部9の内周面に密着するように、先端側が本体部36の外周側に張り出すように形成されており、第2保持部材24の外周側のシール性向上に寄与している。すなわち、リップ部37を設けることで、第2保持部材24と第2筒状部9内周面との間を通って蒸発燃料が拡散してしまうことを効果的に抑制することができる。
外周側支持壁部38は、本体部36外周縁に、当該外周縁の全長に亙って連続するよう形成されている。外周側支持壁部38の先端は、第5スクリーン部材22の外周縁に押し付けられ、第5スクリーン部材22を第2充填室13の他端側に向かって付勢する。
内周側支持壁部39は、第5スクリーン部材22が略均等に支持されるように、本体部36のスクリーン部材側面36bに例えば放射状に複数形成されている。内周側支持壁部39の先端は、第5スクリーン部材22に押し付けられ、第5スクリーン部材22を第2充填室13の他端側に向かって付勢する。
そして、本体部36には、第1保持部材20の本体部31と同様に、搭載される車両の水平方向に細長い長穴形状の第2開口穴36cが貫通形成されている。第2開口穴36cは、本体部36の上方側(図1の紙面垂直方向における紙面手前側、図2における上側)に位置し、第2充填室13と接続通路18とは、この第2開口穴36cのみを介して連通する。第2開口穴36cの通路断面積は、例えば、大気ポート8の通路断面積よりも大きくなるよう設定されている。
蒸発燃料は空気に比べて比重が重くなる。そのため、各充填室12、13が車両の水平方向に並び、かつ蒸発燃料が車両の水平方向に沿って各充填室12、13内を流れるようにキャニスタ1を車両に搭載すると、第1保持部材20と第2保持部材24とによって、接続通路18下部(第1開口穴31c及び第2開口穴36cの下方)に蒸発燃料を貯留することが可能となる。すなわち、キャニスタ1内の空間である接続通路18に、蒸発燃料を溜めることが可能となるので、キャニスタ1内の蒸発燃料の拡散を遅延させることができ、キャニスタ1内の蒸発燃料の大気への放出を抑制することができる。つまり、第3スクリーン部材17を保持する第1保持部材20と、第5スクリーン部材22を保持する第2保持部材24とに簡単な設計変更を加えることで、キャニスタ1内の既存の空間である接続通路18に蒸発燃料を効率良く溜めることが可能となるので、部品点数の増加やケーシング2の容積を増加させることなくキャニスタ1の性能を向上させることができる。
また、第1開口穴31c及び第2開口穴36cが、搭載される車両の水平方向に細長い長穴形状となっているので、蒸発燃料を溜める空間を接続通路18に確保する上で有利な構成となっている。
この第1実施例においては、第1保持部材20の本体部31と第3スクリーン部材17との間に空隙35が形成されるため、この空隙35がない場合に比べ、パージした際に第1充填室12の一端側下方の領域(第1保持部材20の本体部31下側部分に近接する領域)にある活性炭11から蒸発燃料が脱離し易くなる。同様に、第2保持部材24の本体部36と第5スクリーン部材22との間に空隙40が形成されるため、この空隙40がない場合に比べ、パージした際に第2充填室13の一端側下方の領域(第2保持部材24の本体部36下側部分に近接する領域)にある活性炭11から蒸発燃料が脱離し易くなる。
第1保持部材20及び第2保持部材24は、上述した第1実施例の構成に限定されるものではなく、例えば、図5〜図9に示すような構成とすることも可能である。なお、以下に列記する他の実施例においても、第1保持部材と第2保持部材とは相似形状となるので、説明の便宜上、第1保持部材及び第2保持部材を保持部材と総称して、同一の図面を用いて説明する。また、上述した第1実施例の第1保持部材20と同一の構成要素については、同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図5に示す第2実施例の保持部材45は、上述した第1実施例の第1保持部材20と略同一構成となっているが、上述した第1保持部材20においてリップ部32を省略した構成となっている。このような第2実施例の保持部材45においては、上述した第1実施例の第1保持部材20に比べて外周側のシール性は劣るものの、リップ部32が省略されることによる軽量化やコスト低減を図ることができる。
図6に示す第3実施例の保持部材50は、上述した第1実施例の第1保持部材20と略同一構成となっているが、上述した第1保持部材20においてリップ部32を省略した上で、本体部31の接続通路側面31aに、接続通路18側に突出する略U字形状の突出片51が設けられている。突出片51は、開口穴31cの開口縁のうち、車両に搭載された状態のときの下側半分の開口縁に沿って連続している。
このような第3実施例の保持部材50においては、接続通路18内に蒸発燃料を溜める際に、突出片51によって接続通路18側から充填室(第2充填室13)側への蒸発燃料の拡散を抑制することができるとともに、充填室(第1充填室12)側から接続通路18側への蒸発燃料の拡散を抑制することができ、キャニスタ1内の蒸発燃料の拡散を遅延させる上で一層有利な構成となる。
図7及び図8に示す第4実施例の保持部材55は、上述した第1実施例の第1保持部材20と略同一構成となっているが、上述した第1保持部材20においてリップ部32を省略した上で、本体部31の接続通路側面31aに、開口穴31cのうち車両に搭載された状態のときの下側部分を覆う突出壁56が設けられている。この突出壁56によって、開口穴31cと連続し車載状態のときの車両上方側に開口する凹部57が形成されている。
このような第4実施例の保持部材55においては、突出壁56によって形成された凹部57に、蒸発燃料を溜めることが可能となるので、接続通路18側から充填室(第2充填室13)側への蒸発燃料の拡散を抑制することができるとともに、充填室(第1充填室12)側から接続通路18側への蒸発燃料の拡散を抑制することができ、キャニスタ1内の蒸発燃料の拡散を遅延させる上で一層有利な構成となる。
図9に示す第5実施例の保持部材60は、第1筒状部7あるいは第2筒状部9の通路断面形状に合わせた外形状(矩形)の板部材であり、車両に搭載された状態のときに上側となる部分に複数の貫通穴61が形成された多孔板である。すなわち、第5実施例の保持部材60は、車両に搭載された状態のときに下側となる部分には貫通穴が形成されておらず、充填室(第1充填室12または第2充填室13)の少なくとも下側の部分と接続通路18の下側の部分との間の通気性が遮断されている
このような第5実施例においても、接続通路18に蒸発燃料を溜めておくことが可能となり、キャニスタ1内の蒸発燃料の拡散を遅延させることができる。
なお、本発明は、充填室12、13が車両の上下方向に並び、かつ蒸発燃料が車両の水平方向に沿って各充填室12、13内を流れるように、車両に搭載されたキャニスタに適用することも可能である。
1…キャニスタ
7…第1筒状部
9…第2筒状部
12…第1充填室
13…第2充填室
17…第3スクリーン部材
18…接続通路
20…第1保持部材
22…第5スクリーン部材
24…第2保持部材
31…本体部
31c…第1開口穴
32…リップ部
36…本体部
36c…第2開口穴
37…リップ部

Claims (5)

  1. 蒸発燃料の吸着脱離を行う吸着材が充填された第1充填室及び第2充填室と、上記第1充填室の一端と上記第2充填室の一端とを繋ぐ接続通路と、がケーシング内に形成され、第1充填室の他端側には燃料タンクに接続されるチャージポートとエンジンの吸気系に接続されるパージポートとが隣接して接続され、第2充填室の他端側には大気に連通する大気ポートが接続され、上記各充填室と上記接続通路とがそれぞれ通気性を有するスクリーン部材を介して連通する蒸発燃料処理装置において、
    上記ケーシングは、蒸発燃料が車両の水平方向に沿って上記各充填室内を流れるように車両に搭載され、
    上記各スクリーン部材に隣接するよう上記接続通路に配置された保持部材によって、上記各充填室の少なくとも下側の部分と上記接続通路の下側の部分との間の通気性が遮断されていることを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  2. 上記各保持部材は、搭載される車両の水平方向に細長い開口穴を有し、
    上記各充填室と上記接続通路とは、上記各開口穴を介してそれぞれ連通していることを特徴とする請求項1に記載の蒸発燃料処理装置。
  3. 上記各保持部材の接続通路側面には、上記開口穴の開口縁のうち車両に搭載された状態のときの下側の開口縁に沿って、上記接続通路側に突出する突出片がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項2に記載の蒸発燃料処理装置。
  4. 上記各保持部材の接続通路側面には、上記開口穴のうち車載状態のときの車両下方側となる部分を覆う突出壁が設けられ、該突出壁により上記開口穴と連続し車載状態のときの車両上方側に開口する凹部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の蒸発燃料処理装置。
  5. 上記各保持部材は、車両に搭載された状態のときの上方側となる部分に複数の貫通穴を有し、
    上記各充填室と上記接続通路は、上記複数の貫通穴を介してそれぞれ連通していることを特徴とする請求項1に記載の蒸発燃料処理装置。
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