JP2012132402A - キャニスタ - Google Patents

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Abstract

【課題】キャニスタの外形を変更可能として、車両搭載性を向上する。
【解決手段】互いに平行に並設される縦長形状の中間チャンバー部21とフィルタ用チャンバー部22の端部同士を第2アーム部25により接続し、これら中間チャンバー部21,第2アーム部25及びフィルタ用チャンバー部22の内部に、U字状に折り返される一連のガス通路12を形成する。中間チャンバー部21と第2アーム部25との接続部分において、中間チャンバー部21を有する第1ハウジング部品34と、フィルタ用チャンバー部22及び第2アーム部25を有する第2ハウジング部品35と、に分割して構成し、その接続部分に、長手方向Aに沿って互いに嵌合する嵌合部36を設ける。第2ハウジング部品35を、嵌合部36を中心とした中間チャンバー部21の周りの、複数の異なる周方向位置で、第1ハウジング部品34に対して組付可能とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の燃料タンク等で生じる蒸発燃料を処理するキャニスタに関する。
内燃機関を搭載する車両では、燃料タンクで生じた蒸発燃料を処理するキャニスタが搭載される。キャニスタ内には、蒸発燃料を含んだ蒸気ガスや大気が通流するガス通路が形成されており、このガス通路には、活性炭等の吸着材が充填された吸着室が設けられる。ガス通路の一端には大気ポート、他端にはチャージポート及びパージポートが設けられ、燃料タンク内で発生した蒸発燃料は、チャージポートよりキャニスタ内に導入されて、吸着材に一時的に吸着される。そして、所定の機関運転状態のときに、エンジン負圧を利用して大気を大気ポートよりキャニスタ内に導入し、吸着材に吸着されている蒸発燃料を脱離させて、パージポートを介して内燃機関の吸気通路へ吸引し、燃焼室内で燃焼処理するようになっている。
特許文献1に記載のキャニスタでは、十分な長さのガス通路を確保するために、キャニスタ内のガス通路を、U字状に折り返した部分を有する構造としている。これによって、ガス通路の通路長さを確保して吸着性能を高めつつ、キャニスタの全長(全高)の増加を防止して、キャニスタをコンパクトに構成している。
また、特許文献2では、大気ポートからキャニスタ内へ取り込まれる大気中の塵埃等の異物を除去するダストフィルタがキャニスタに付設されている。この種のダストフィルタ等の周辺部品を、例えばキャニスタ内のガス通路に介装して、周辺部品をキャニスタに一体化・ユニット化することで、部品点数の削減や低コスト化を図ることができる。
特開2002−48015号公報 特開2004−324470号公報
近年、蒸発燃料の大気拡散に対する厳しい規制に適応するために、キャニスタに高いレベルの吸着性能が求められ、キャニスタが大容量化する傾向にある。このようなキャニスタの大容量化、更には上述したようなダストフィルタ等の周辺部品の一体化などにより、キャニスタが大型化すると、車両側にキャニスタ用の大きな搭載スペースを確保する必要がある。キャニスタの車両への搭載位置は、一般的に、エンジンルームや車両床下位置など、大きなスペースの確保が困難な位置であることが多く、また、搭載される車両・車種によって、進行方向・車幅方向・高さ方向などの様々な異なるスペースの制約があり、キャニスタの大型化に伴う車両搭載性の低下が大きな問題となっている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものである。すなわち本発明に係るキャニスタは、互いに平行に並設される縦長形状の第1チャンバー部と第2チャンバー部の端部同士がアーム部により接続され、これら第1チャンバー部,アーム部及び第2チャンバー部の内部に、U字状に折り返される一連のガス通路が形成されている。
ここで本発明のキャニスタにあっては、上記第1チャンバー部とアーム部との接続部分において、上記第1チャンバー部を有する第1ハウジング部品と、上記第2チャンバー部及びアーム部を有する第2ハウジング部品と、に分割して構成している。上記第1チャンバー部とアーム部には、上記接続部分において、上記第1チャンバー部の長手方向に沿って互いに嵌合する嵌合部が設けられている。そして、上記第2ハウジング部品は、上記嵌合部を中心とした上記第1チャンバー部の周りの、少なくとも2箇所以上の異なる周方向位置で、上記第1ハウジング部品に対して組付可能に構成されている。
すなわち本発明では、ガス通路をU字状に折り返した構造とすることで、ガス通路の長さを十分に確保しつつ、キャニスタの全長を抑制し、コンパクトな構造とすることができる。そして、このようなU字状の通路構造を利用してキャニスタの外形を変更可能なものとしている。つまり、U字状のガス通路の折り返し部分となるアーム部の一端側で、キャニスタを第1ハウジング部品と第2ハウジング部品とに分割して構成し、両者を嵌合部において長手方向に嵌合させて組み付ける構造としている。そして、アーム部を介して第2チャンバー部を、嵌合部を中心に第1チャンバー部の周囲の異なる周方向位置に配置させた状態で組み付けることが可能となっており、このように第1ハウジング部品と第2ハウジング部品との組付姿勢を異ならせることで、キャニスタ全体の外形を変更することが可能となる。従って、搭載スペースに応じて組付姿勢を変更し、キャニスタの外形を搭載スペースに応じたものとすることで、車両搭載性を格段に向上することができる。
組付後の状態にあっては、第1ハウジング部品と第2ハウジング部品とは、例えば、合成樹脂の弾性を利用して部品同士を機械的に保持するスナップフィット式のロック機構により互いに移動不能に保持される。具体的には、上記嵌合部を上記長手方向に沿って嵌合させるときに、上記第1ハウジング部品及び第2ハウジング部品の一方に形成されたフック部を弾性変形させながら他方に形成された孔部に係止させることで、第1ハウジング部品と第2ハウジング部品とが機械的に保持される。
U字状のガス通路の一部を構成する第1,第2チャンバー部の内部には、蒸発燃料を吸着する活性炭等の吸着材が充填される吸着室の他、大気濾過用のダストフィルタ等の周辺部品を設けることができる。このように周辺部品をキャニスタ内に一体化することで、部品点数の削減や低コスト化を図ることができる。
本発明によれば、第1ハウジング部品(第1チャンバー部)に対して第2ハウジング部品(第2チャンバー部)を複数の異なる周方向位置で組付可能であるために、組み付けられる周方向位置に応じて、第1,第2ハウジング部品の組付姿勢が変化し、ひいてはキャニスタ全体の外郭形状が異なるものとなる。従って、搭載スペースに合わせてキャニスタの外形を変更可能であり、車両搭載性を著しく向上することができる。また、キャニスタの外形・レイアウトを変更できるために、搭載車種に応じて外形の異なるキャニスタを個別に製造する必要がなく、部品共用化による生産性の向上や低コスト化を図ることができる。
更に、このようにキャニスタの外形・レイアウトの変更を可能とすることで、比較的大きなキャニスタでも車両に搭載させることが可能となる。従って、例えば上記第1チャンバー部や第2チャンバー部の一方に、大気濾過用のダストフィルタ等の周辺部品を設けて、周辺部品をキャニスタ内に一体化することで、部品点数の低減化や低コスト化を図ることができる。
本発明の一実施例に係るキャニスタの第1の周方向位置での組付姿勢を示す斜視図。 上記キャニスタを第2の周方向位置での組付姿勢を示す斜視図。 上記キャニスタを第3の周方向位置での組付姿勢を示す分解斜視図。 同じく上記キャニスタを第3の周方向位置での組付姿勢を示す分解斜視図。 上記キャニスタの第1ハウジング部品を単体で示す斜視図。 上記キャニスタの第2ハウジング部品を単体で示す斜視図。 上記キャニスタの嵌合部近傍の断面図。 上記キャニスタのロック機構近傍の断面図。
以下、図示実施例により本発明を説明する。先ず図1を参照して、キャニスタ11の基本的な作動原理について説明する。合成樹脂製のキャニスタ11内には、図1の破線で示すように、蒸発燃料を含んだパージガスや大気が通流する一連のガス通路12が形成されている。このガス通路12には、活性炭等の吸着材が充填される吸着室が設けられるとともに、ガス通路12の一端には、大気に開放する大気ポート14が設けられ、ガス通路12の他端には、燃料タンクに接続するチャージポート15と、内燃機関の吸気通路のスロットル下流に接続するパージポート16とが設けられる。
燃料タンク内で発生する蒸発燃料は、チャージポート15よりキャニスタ11内に導入され、このキャニスタ11内に充填される吸着材に吸着されることによって、一時的に捕捉・チャージされる。そして、内燃機関が所定の運転状態にあるときに、キャニスタ11内にチャージされている蒸発燃料のパージが行われる。このパージ時には、吸気通路のスロットル下流の負圧と大気圧との圧力差によって、大気ポート14より大気がキャニスタ11内に導入されることにより、キャニスタ11内に吸着されている蒸発燃料が脱離つまりパージされ、この脱離した蒸発燃料を含むパージガスがパージポート16よりパージラインを経て吸気通路へ供給されて、内燃機関の燃焼室内で燃焼処理される。パージガスの流量は、パージラインに設けられるパージ制御弁により調整される。
次に、このキャニスタ11の形状・構造について説明する。図1に示すように、このキャニスタ11は、通路長さを確保して吸着性能を向上するように、内部のガス通路12が複数回、U字状に折り返された通路構造をなしている。このような通路形状を得るために、このキャニスタ11は、互いに平行に並設された中空縦長形状の3つのメインチャンバー部20,中間チャンバー部21(第1チャンバー部)及びフィルタ用チャンバー部22(第2チャンバー部)と、メインチャンバー部20及び中間チャンバー部21の端部同士を接続・架橋する中空偏平形状の第1アーム部24と、中間チャンバー部21及びフィルタ用チャンバー部22の端部同士を接続する中空偏平形状の第2アーム部25と、を有している。メインチャンバー部20,第1アーム部24及び中間チャンバー部21の内部には、U字状に折り返された一連のガス通路12の一部が形成され、メインチャンバー部20の一端に、チャージポート15及びパージポート16が設けられている。中間チャンバー部21,第2アーム部25及びフィルタ用チャンバー部22の内部には、U字状に折り返された一連のガス通路12の一部が形成され、フィルタ用チャンバー部22の一端に、大気ポート14が設けられている。
メインチャンバー部20と中間チャンバー部21の内部には、活性炭等の吸着材が充填される吸着室が設けられている。これらのチャンバー部20,21のうち、チャージポート寄りのメインチャンバー部20は、大気ポート寄りの中間チャンバー部21に比して、通路面積が大きい大容量のものとされている。
フィルタ用チャンバー部22の内部には、大気ポート14から取り込まれる大気中の塵埃等の異物を除去する大気濾過用のダストフィルタ26が設けられているとともに、縦長の筒状部分22Aの内部に、ハニカム状に成形されたハニカム状成形吸着材22Bが収容されている。図3にも示すように、このフィルタ用チャンバー部22は、ダストフィルタ26を挟持する一対の分割部材27,28がフランジ部29で互いに接合された中空形状をなし、中間チャンバー部21と平行かつ近接した状態で並設されている。このフィルタ用チャンバー部22の中間チャンバー部21寄りの側面には、中間チャンバー部21の円筒面をなす外周面に僅かな隙間を介して対向するように、中間チャンバー部21の外周形状に応じて断面半円弧状に凹んだ凹部30が形成されている。第2アーム部25は、図7に示すように、浅底部材31と深底部材32とがフランジ部33で互いに接合された中空偏平形状をなしている。
ここで本実施例のキャニスタ11にあっては、第2アーム部25と中間チャンバー部21との接続部分において、第1ハウジング部品34と第2ハウジング部品35とに分割して構成されている。第1ハウジング部品34には、図5に示すように、メインチャンバー部20,第1アーム部24及び中間チャンバー部21が設けられている。第2ハウジング部品35は、図6に示すように、フィルタ用チャンバー部22と第2アーム部25とを有し、フィルタ用チャンバー部22の一端より第2アーム部25が側方へ延びた略L字状の形状をなしている。
中間チャンバー部21と第2アーム部25には、その接続部分において、中間チャンバー部21の長手方向Aに沿って互いに嵌合する嵌合部36が設けられ、この嵌合部36で第1ハウジング部品34と第2ハウジング部品35とが一連のガス通路12を連通させた状態で接続されている。図7に示すように、この嵌合部36は、中間チャンバー部21の端面より長手方向Aに沿って一体的に突出する外側筒部37と、第2アーム部25の側面より突出し、上記外側筒部37の内側に嵌合される内側筒部38と、を有している。これら外側筒部37と内側筒部38との間には、両者37,38間をシールするシールリング39が介装されている。
そして本実施例では、第1ハウジング部品34と第2ハウジング部品35とが嵌合部36を中心とした複数の異なる周方向位置で組付可能な構造となっている。つまり、第2ハウジング部品35におけるフィルタ用チャンバー部22が、嵌合部36を中心とした筒状の中間チャンバー部21の周りの、複数(この実施例では3箇所)の異なる周方向位置で、第1ハウジング部品34に対して組み付け可能な構造となっている。本実施例のキャニスタ11においては、図1に示す第1の周方向位置と、図2に示す第2の周方向位置と、図3及び図4に示す第3の周方向位置と、の90度毎の3箇所の周方向位置において、両ハウジング部品34,35が組付可能に構成されている。このように周方向位置の異なる組付を可能とするように、上記嵌合部36では、円筒形状をなす外側筒部37と内側筒部38とが、任意の周方向位置で長手方向Aに沿って互いに嵌合可能な構造となっている。
これら図1〜図4に示すように、両ハウジング部品34,35を組み付ける周方向位置に応じて、第1ハウジング部品34と第2ハウジング部品35との組付姿勢、つまりキャニスタ11全体の外郭形状(外形)が異なるものとなる。例えば図1に示す第1の周方向位置では、メインチャンバー部20と中間チャンバー部21とが並設される横方向に沿ってフィルタ用チャンバー部22が配置されるために、キャニスタ全体の外形が薄い横長形状となり、例えば車両搭載位置が車両床下位置などの、高さ方向寸法の制約が大きい場合に有利なレイアウトとなる。一方、図2〜図4に示す第2,第3の周方向位置では、メインチャンバー部20と中間チャンバー部21とが並設される横方向に対して直交する上下方向にフィルタ用チャンバー部22が配置され、キャニスタ全体の外形がL字状に折曲するコンパクトなものとなり、例えば車両搭載位置がエンジンルームなどの幅広い搭載スペースの確保が困難な場合に有利なレイアウトとなる。
また、このような第1〜第3の周方向位置のそれぞれの組付姿勢において、第1ハウジング部品34と第2ハウジング部品35とを回転方向並びに長手方向A(挿入方向)に移動不能に保持するロック機構が設けられている。このロック機構は、合成樹脂の弾性を利用して部品同士を機械的に保持する、いわゆるスナップフィット式の構造となっている。すなわち、図3,図4,図8等に示すように、第1ハウジング部品34には、中間チャンバー部21の外周に、上記第1〜第3の周方向位置に対応した受容部40が、周方向に90度毎の3箇所に設けられている。一方、第2ハウジング部品35のフィルタ用チャンバー部22には、長手方向Aに沿って受容部40に弾性変形を伴って差し込まれる係止片部42が設けられ、この係止片部42の先端には、受容部40に形成された孔部41に係止されるフック部43が設けられている。また、フィルタ用チャンバー部22の凹部30には、受容部40がスライド可能に嵌合するスリット44が形成されている。このスリット44は、図6に示すように、一端がフィルタ用チャンバー部22の端面に開放している。
従って、組付時には、図3及び図4に示すように、第1,第2ハウジング部品34,35を同軸上に配置するとともに所定の組付姿勢に対応した周方向位置に位置合わせした上で、長手方向Aに沿って互いに接近する方向に押し込めば良い。これによって、嵌合部36の外側筒部37と内側筒部38とが互いに嵌合するとともに、係止片部42が所定の受容部40に長手方向Aに沿って弾性変形を伴いながら差し込まれ、先端のフック部43が受容部40の孔部41に嵌り込んで係止されることで、両ハウジング部品34,35が回転方向に位置決めされるとともに抜け止めされた状態に機械的に保持される。また、この挿入作業の際には、フィルタ用チャンバー部22の凹部30内に入り込む他の受容部40が、凹部30に形成されるスリット44内に嵌合・スライドすることとなり、これら受容部40とスリット44とが挿入時の案内・ガイド部材としても機能する。
このように本実施例では、大気濾過用のダストフィルタ26等の周辺部品をキャニスタに設けて一体化しているために、ダストフィルタをキャニスタと別体で設けた場合に比して、部品点数が低減し、コストも低く抑制される。但し、このように周辺部品をキャニスタに一体化すると、キャニスタが大型化し、車両搭載性の低下が懸念されるが、本実施例においては、第1ハウジング部品34と第2ハウジング部品35との組付位置を3つの周方向位置から適宜に選択することで、車両側の搭載スペースに応じてキャニスタの外形の変更が可能である。従って、レイアウト性が向上し、様々な搭載スペースの制約にも対応することができるために、車両搭載性が格段に向上する。
また、上記実施例では、吸着材が充填される吸着室が設けられる第1ハウジング部品34と、主としてダストフィルタ26などの周辺部品が設けられる第2ハウジング部品35と、が別部品として構成されている。従って、搭載車両の燃料タンクの容量に応じて、吸着室の容量を変更する場合にも、吸着室が設けられた第1ハウジング部品34の交換のみで対応できるために、燃料タンクの容量が異なる複数の車両に対して、第2ハウジング部品35を共用化することが可能となる。同様に、ダストフィルタを交換するような場合にも、ダストフィルタ26が設けられた第2ハウジング部品35の交換のみで対応可能となる。
更に、中間チャンバー部21を円筒形状にするとともに、この中間チャンバー部21の周囲に配置されるフィルタ用チャンバー部22の側面に、中間チャンバー部21の外周に僅かな隙間を介して対向する凹部30を形成しているために、その周方向位置にかかわらず、中間チャンバー部21とフィルタ用チャンバー部22との隙間が僅かなものとなり、無駄なスペースの発生を最小限に抑制することができる。
そして、ガス通路12のU字状に折り返された部分を構成する第2アーム部25を利用し、この第2アーム部25を介してフィルタ用チャンバー部22が嵌合部36を中心として中間チャンバー部21の周囲で位置を変更可能な構造としているために、新たなレバーやアームなどの構成要素の追加が抑制された簡素な構造で、上述したような組付姿勢の変更によるキャニスタの外形変更を実現することができる。
以上のように本発明を具体的な実施例に基づいて説明してきたが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変形・変更を含むものである。例えば、上記実施例では第1,第2ハウジング部品の組付姿勢を90度毎の3箇所としているが、これに限らず、搭載スペースに応じて2箇所以上の適宜な組付姿勢とすることができる。また、上記実施例では、中間チャンバー部21と第2アーム部25との嵌合部36を、周方向位置を任意に変更可能な断面円形の筒部としているが、これに限らず、複数の周方向位置で組付可能な断面正方形状などの断面非円形状の筒部としても良い。
更に、キャニスタのレイアウト性を更に向上するために、キャニスタを3つ以上のハウジング部品に分割して構成し、それぞれのハウジング部品の組付姿勢を変更可能な構造としても良い。例えば、上記実施例では互いに平行に並設された縦長の3つのチャンバー部20〜22のうち、U字状のガス通路を構成する一対の中間チャンバー部21とフィルタ用チャンバー部22に本発明を適用し、両者21,22を別体のハウジング部品として構成して組付姿勢を変更可能な構造としているが、これと同様に、同じくU字状のガス通路を構成する一対のメインチャンバー部20と中間チャンバー部21に本発明を適用し、両者20,21を別体のハウジング部品として構成して組付姿勢を変更可能な構造としても良い。
11…キャニスタ
12…ガス通路
20…メインチャンバー部
21…中間チャンバー部(第1チャンバー部)
22…フィルタ用チャンバー部(第2チャンバー部)
24…第1アーム部
25…第2アーム部(アーム部)
26…ダストフィルタ(周辺部品)
34…第1ハウジング部品
35…第2ハウジング部品
36…嵌合部
41…孔部(ロック機構)
43…フック部(ロック機構)

Claims (3)

  1. 互いに平行に並設される縦長形状の第1チャンバー部と第2チャンバー部の端部同士がアーム部により接続され、これら第1チャンバー部,アーム部及び第2チャンバー部の内部に、U字状に折り返される一連のガス通路が形成されたキャニスタにおいて、
    上記第1チャンバー部とアーム部との接続部分において、上記第1チャンバー部を有する第1ハウジング部品と、上記第2チャンバー部及びアーム部を有する第2ハウジング部品と、に分割して構成し、
    上記第1チャンバー部とアーム部には、上記接続部分において、上記第1チャンバー部の長手方向に沿って互いに嵌合する嵌合部が設けられ、
    上記第2ハウジング部品は、上記嵌合部を中心とした上記第1チャンバー部の周りの、少なくとも2箇所以上の異なる周方向位置で、上記第1ハウジング部品に対して組付可能に構成されていることを特徴とするキャニスタ。
  2. 上記嵌合部を上記長手方向に沿って嵌合させるときに、上記第1ハウジング部品及び第2ハウジング部品の一方に形成されたフック部が、弾性変形を伴って他方に形成された孔部に係止されることで、上記第1ハウジング部品と第2ハウジング部品とを移動不能に保持するスナップフィット式のロック機構を有することを特徴とする請求項1に記載のキャニスタ。
  3. 上記第1チャンバー部と第2チャンバー部の一方に、蒸発燃料を吸着する吸着材が充填された吸着室が設けられ、他方に大気濾過用のダストフィルタが設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のキャニスタ。
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