JP6441717B2 - キャニスタ - Google Patents

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Description

本発明は、燃料の蒸散を抑制するキャニスタに関する。
例えば、特許文献1に記載の蒸発燃料捕集装置は、キャニスタと、このキャニスタから分離された弁装置とを備えている。キャニスタは、蒸発燃料を吸着する吸着剤が充填された3つの充填室を備え、最下流の第3充填室には排気通路が形成されている。弁装置は、開閉弁としてダイヤフラム弁を備えている。キャニスタと弁装置とは、蒸発燃料を送るパイプ等で接続されている。
蒸発燃料捕集装置は、弁装置が備えているダイヤフラム弁を開くことで、第3充填室に流れてきた蒸発燃料を排気通路に流すことができる。この場合、蒸発燃料は、第3充填室では吸着されないので、2つの充填室でのみ吸着されることとなる。一方、蒸発燃料は、弁装置を閉じると蒸発燃料が排気通路を通過することができないので、この場合、3つの充填室で吸着されることとなる。
環境保護上、蒸発燃料を3つの充填室で吸着させることが望ましい。しかし、給油時に蒸発燃料を含む空気を3つの充填室に通すと、その圧力損失のため、燃料タンクが満タンになったと給油ガンが誤認識する可能性がある。そのため、蒸発燃料捕集装置は、給油時には排気通路を開けて2つの充填室のみで蒸発燃料を吸着させることで必要最低限の捕集を行いつつ圧力損失を軽減して、上述した誤認識が発生しないようにしている。
特開平9−209849号公報
ところで、上述の蒸発燃料捕集装置を車両に取り付けるには、キャニスタの取付工程、弁装置の取付工程、及び弁装置とキャニスタとを配管等で結ぶ工程の合計3つの工程が必要となる。また、上述の蒸発燃料捕集装置は、キャニスタと弁装置とが分離しているため、多くの設置スペースが必要となる。そのため、弁装置が備えるダイヤフラム弁をキャニスタに組み込むことが考えられる。
しかし、ダイヤフラム弁は、ダイヤフラムを開閉するための構造部(例えば特許文献1では大気圧室)を排気通路の周囲に備える必要があるので、キャニスタに組み込むとキャニスタが大型化してしまう。
本発明は、排気通路の開閉弁が組み込まれても、大型化が抑制されたキャニスタを提供する。
本発明の第1局面のキャニスタは、蒸発燃料を含む空気が流れる蒸発燃料流路に沿って3つの充填室を備えるキャニスタであって、前記蒸発燃料流路の最上流部に備えられ、蒸発燃料を吸着する吸着剤が充填された前記充填室である第1充填室と、前記蒸発燃料流路の中段部に備えられ、前記吸着剤が充填された前記充填室である第2充填室と、前記蒸発燃料流路の最下流部に備えられた前記充填室であって、前記吸着剤が充填された充填部と、前記第2充填室からの蒸発燃料を含む空気を前記充填部を通さずに流す排気通路部とを有する第3充填室と、前記排気通路部の下流側の開口を開閉する弁体と、前記排気通路部を通過する前記蒸発燃料を含む空気の流量が一定量以上である場合に前記開口を開くように前記弁体を付勢する付勢部材とを備えるスイング弁とを備え、前記排気通路部は、当該キャニスタを車両に設置したときに、水平方向に対して斜め上方に向かって開く前記開口を有する。
このキャニスタは、排気通路の開閉弁としてスイング弁を用いている。このスイング弁は、ダイヤフラム弁と異なり排気通路の周囲に大きな構造物を必要としない。そのため、このキャニスタは、排気通路の開閉弁が組み込まれても、大型化が抑制される。
ところで、ハイブリッド型の自動車の場合、電気での走行中は、非給油時と同じ状態である。その場合、車両から振動を受けて排気通路が開口することが考えられる。また、一般の自動車(ガソリンや軽油等で駆動する自動車)でも、坂道に停車して車両が傾斜しているときは、排気通路が開口することが考えられる。しかし、このキャニスタは、水平方向に対して斜め上方に向かって開く開口をスイング弁で閉じており、このようにするとスイング弁が上から押さえつけるようにして開口を閉じることとなるので、車両が振動を受けたり、車両が傾斜したりしても排気通路の開口が開きにくい。そのため、このキャニスタは、スイング弁を採用することができるので、上述した大型化が抑制される。
尚、排気通路部には、なんらかの充填物を充填してもよいし、何も充填していなくてもよい。
上記構成において、付勢部材は、錘又は弾性部材であってもよく、また、第3充填室の充填部は、排気通路部の周囲に形成されていてもよい。
上記構成において、第1充填室と、第2充填室及び第3充填室とが、略U字形を形成するように配置されていてもよい。このような構成によれば、キャニスタが長尺化されないので、キャニスタのコンパクト化を図ることができる。
図1は、本実施形態のキャニスタの断面図である。 図2(A)は、図1に記載された第2副室及び混合室が設けられた部分を拡大した断面図で、スイング弁が開いた様子を示している。図2(B)も、図1に記載された第2副室及び混合室が設けられた部分を拡大した断面図で、スイング弁が開いた様子を示している。 図3(A)は、他の実施形態を説明するための図であり、図2(A)に対応する部分について、スイング弁が開いた様子を示している。図3(B)は、他の実施形態を説明するための図であり、図2(B)に対応する部分について、スイング弁が閉じた様子を示している。
以下に本発明の例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態のキャニスタ1は、合成樹脂製の容器10を備えている。この容器10の軸方向の一端側は開口しており、この開口は、蓋部材12によって閉じられている。この容器10内には、容積が大きい主室16及び容積が小さい副室18が形成されている。この容器10のうち、主室16が形成される部分は断面が四角形状に形成され、副室18が形成される部分は断面が円形状に形成されており、主室16が形成される部分と、副室18が形成される部分とが、接合部14で接合されている。これら主室16及び副室18は、蓋部材12で容器10の開口を閉じても、連通路20によって連通している。この連通路20は、容器10内に形成される空間であって、蓋部材12で容器10の開口を閉じたときに、蓋部材12に隣接して形成される空間である。また、容器10は、軸方向の他端側に、副室18と連通する混合室27を備えている。このように構成された本実施形態のキャニスタ1では、容器10を蓋部材12で閉じると、主室16から連通路20を介して副室18、さらに混合室27に至るU字状の蒸発燃料流路が容器10内に形成される。
容器10の軸方向の他端側は閉じられている。容器10の他端側を閉じる部分の外側の端面上には、容器10の軸方向に沿って延びる流入ポート22、流出ポート24、及び導入ポート26が、主室16及び副室18の並び方向に沿って並設されている。流入ポート22は、燃料タンクにチェック弁を介して接続されるポートである。流入ポート22は、燃料タンクから蒸発燃料を含む空気が送られてくると、その空気を主室16内に導入する。流出ポート24は、内燃機関の吸気管にパージ弁を介して接続されるポートである。流出ポート24は、いわゆるパージ時、主室16内に充填された後述する吸着剤46等から燃料を脱離した空気が主室16内から送られてくると、その空気を吸気管に送る。導入ポート26は、大気に開放されている。導入ポート26は、吸着剤46等に蒸発燃料が吸着され、クリーンになった空気が混合室27を介して副室18から送られてくると、その空気を大気中に放出する。
蒸発燃料流路の最上流部に備えられる主室16には、流入ポート22及び流出ポート24側の端に、フィルタ28,30が設けられており、また、蓋部材12側の端にもフィルタ32が設けられている。副室18には、混合室27(導入ポート26)側の端に、フィルタ34が設けられており、蓋部材12側の端にもフィルタ36が設けられている。蓋部材12側のそれぞれのフィルタ32,36には、それぞれ多孔板であるグリッド38,40が併設されており、グリッド38,40と蓋部材12との間には、それぞれコイルバネ42,44が設置されている。蓋部材12で容器10の開口を閉じると、コイルバネ42,44がグリッド38,40を押圧するので、主室16及び副室18内に吸着剤が保持される。
主室16内には、流入ポート22及び流出ポート24側の両フィルタ28,30と、蓋部材12側のフィルタ32との間に、活性炭を主成分とする粒状の吸着剤46が充填されている。
副室18内には、多孔板であるグリッド48が挿入されており、副室18は、連通路20に接続し、蒸発燃料流路の中段部に備えられる第1副室18aと、混合室27に連通し、蒸発燃料流路の最下流部に備えられる第2副室18bとに分割されている。グリッド48の両側には、それぞれフィルタ50,52が設けられている。第1副室18a内の両フィルタ36,50の間には、活性炭を主成分とする粒状の吸着剤54が充填されている。
第2副室18bには、その中心軸部分を通る排気通路部56が形成され、その周囲に充填部57が形成されている。このうち排気通路部56は、筒形状に形成されており、軸方向の端部のうち一方の端部がグリッド48に接し、他方の端部が混合室27で開口している。排気通路部56の軸方向の両端には開口が形成されるが、このうち一方の端部側(蒸排気通路部56の下流側)に備えられる開口56a(図2(A)参照)は、混合室27内で排気通路部56の軸方向に対して傾斜して開口している。排気通路部56がこのように設置されるため、上述したフィルタ52は、グリッド48のうち排気通路部56が接している部分の外側に設けられる。充填部57は、第2副室18b内のうち排気通路部56の外側の空間である。この充填部57内にはフィルタ34,52が設置され、これらフィルタ34,52の間には、活性炭を主成分とする粒状の吸着剤58が充填されている。尚、開口56aの根本部分は、傾斜した開口56aの縁部のうち、排気通路部56の他方の端部側(グリッド48に接する側)に最も近い部分をいう。
混合室27は、空洞になっており、吸着剤等の充填物は充填されていない。混合室27は、導入ポート26と連通しており、また、第2副室18bの吸着剤58が充填された充填部57とも連通している。また、混合室27は、排気通路部56の他方の端部に取り付けられたスイング弁6が開くと、排気通路部56内の排気通路とも連通する。
スイング弁6は、図2(A)及び図2(B)に示すように、弁体60と、スプリング62とを備えている。弁体60は、中心部に孔が開いた円盤形状の弁座600と、弁座600の開口を塞ぐシールラバー601と、シールラバー601に重ねられたリテーナ602とを備えている。スプリング62はいわゆる鶴巻バネである。
弁座600は、中心部に開いた孔部605が排気通路部56と連通するように、開口56aが形成された排気通路部56の端部に設置される。この弁座600は、排気通路部56に一体に形成されていてもよいし、排気通路部56とは別体に形成されたものを、排気通路部56に固着してもよい。この弁座600は、スプリング62を支持する軸を備えており、この軸が開口56aの根本部分の近傍に位置するように排気通路部56に対して設けられる。スプリング62は、この軸に巻き付けられ、その両端のうち一端が弁座600に固定され、他端がリテーナ602を介してシールラバー601に固定される。
スプリング62は、シールラバー601を、弁座600の孔部605すなわち開口56aを閉じる方向に付勢している。このスプリング62には、排気通路部56内を1L/minという一定流量以上の流速の蒸発燃料を含む空気が通過するとき、図2(B)に示すように空気がシールラバー601を押して排気通路部56を開口させることができるような付勢力を有するものが用いられる。
以下では、キャニスタ1の給油時、及び非給油時の作用について説明する。
尚、本実施形態のキャニスタ1は、排気通路部56の開口56aが水平方向に対して斜め上方に向かって開口するように車両に対して取り付けられているものとして、以下説明する。
また、自動車が内燃機関を駆動することなく、給油も行われていないとき、燃料タンク内では燃料の一部が自然に蒸発して、この自然に蒸発した蒸発燃料を含む空気が、燃料タンクからキャニスタ1に送られてくる。このような場合を、以下、「非給油時」という。
一方、自動車が内燃機関を駆動することなく給油が行われているとき、給油されている燃料の勢いに押され、蒸発燃料を含む空気が燃料タンクからキャニスタ1に勢いよく送られてくる。このような場合を、以下、「給油時」という。
図1に示すように、非給油時、キャニスタ1では、蒸発燃料を含む空気が燃料タンクから流入ポート22を介して主室16に導入される。主室16に導入された蒸発燃料を含む空気は、フィルタ28を通り、主室16内の吸着剤46が充填された空間を通過する。この通過の際、蒸発燃料が吸着剤46に吸着される。
主室16で吸着されなかった蒸発燃料を含む空気は、フィルタ32を通って連通路20を通り、フィルタ36を通って第1副室18aに導入される。第1副室18aに導入された蒸発燃料を含む空気は、第1副室18a内の吸着剤54が充填された空間を通過する。この通過の際、蒸発燃料が吸着剤54に吸着される。
第1副室18aで吸着されなかった蒸発燃料を含む空気は、フィルタ50を通って第2副室18bに導入される。非給油時は、蒸発燃料を含む空気の流量がスイング弁6を開くことができる大きさの流量になることは少ない。そのため、第2副室18bに導入された蒸発燃料を含む空気は、フィルタ52を通り、第2副室18b内の吸着剤58が充填された空間を通過する。この通過の際、蒸発燃料が吸着剤58に吸着される。
その後、吸着剤58によって蒸発燃料が吸着され、吸着剤46、吸着剤54、及び吸着剤58によって蒸発燃料が吸着され、クリーンになった空気は混合室27を介して導入ポート26から大気中に放出される。
給油時、キャニスタ1では、蒸発燃料を含む空気が燃料タンクから流入ポート22を介して主室16に導入され、その後、非給油時と同様に、第2副室18bまで導入される。しかし、給油時にキャニスタ1に送られてくる蒸発燃料を含む空気は、給油時に比べて流量が大きいので、スイング弁6が開く。そのため、第2副室18bに導入された蒸発燃料を含む空気は、充填部57を通らずに排気通路部56内を通過する。
その後、吸着剤46、及び吸着剤54によって蒸発燃料が吸着され、クリーンになった空気は、開口56aを通り、混合室27を介して導入ポート26から大気中に放出される。
次に、内燃機関が駆動しているときのキャニスタ1の作用、いわゆるパージについて説明する。
内燃機関の運転中には、導入ポート26から大気中の空気がフィルタ34を介して第2副室18bに導入される。第2副室18bに導入された空気は、第2副室18b内の吸着剤58から燃料を脱離させた後、フィルタ52、グリッド48、フィルタ50を通り、第1副室18aに導入される。
第1副室18aに導入された燃料を含んだ空気は、第1副室18aの吸着剤54からも燃料を脱離させ、さらに、燃料を含んだ空気は、第1副室18aから連通路20を介して主室16に導かれる。主室16内でも同様に、吸着剤46から燃料の脱離が行われる。その後、燃料を含んだ空気は、流出ポート24、パージ弁を介して吸気管に排出され、内燃機関で燃焼される。
以上説明した本実施形態のキャニスタ1の特徴的な作用効果について説明する。
本実施形態のキャニスタ1は、排気通路部56が形成する排気通路の開閉弁としてスイング弁6を用いている。このスイング弁6は、ダイヤフラム弁と異なり排気通路の周囲に大きな構造物を必要としない。そのため、このキャニスタ1は、排気通路の開閉弁が組み込まれても、大型化が抑制される。
ところで、ハイブリッド型の自動車の場合、電気での走行中は、非給油時と同じ状態である。その場合、車両から振動を受けて排気通路が開口することが考えられる。また、一般の自動車(ガソリンや軽油等で駆動する自動車)でも、坂道に停車して車両が傾斜しているときは、排気通路が開口することが考えられる。しかし、このキャニスタ1は、水平方向に対して斜め上方に向かって開く開口をスイング弁6で閉じており、このようにするとスイング弁6が上から押さえつけるようにして開口を閉じることとなるので、車両が振動を受けたり、車両が傾斜したりしても排気通路の開口が開きにくい。そのため、このキャニスタ1は、スイング弁6を採用することができるので、上述した大型化が抑制される。
本実施形態のキャニスタ1の第2副室18bでは、排気通路部56の周囲に吸着剤58が充填されている。そのため、キャニスタ1は、排気通路部56を有する第2副室18bの構造を、例えば同心円状のシンプルな構造とすることができる。
本実施形態のキャニスタ1は、最も上流側の主室16と、中段に位置する第1副室18a及び第2副室18bとが、略U字形を形成するように配置されている。そのため、キャニスタ1の長尺化が抑制されるので、キャニスタ1は、他の配置のものに比べコンパクト化を図ることができる。
本実施形態と本発明との対応関係は以下の通りである。
本実施形態の主室16は本発明の第1充填室に相当し、第1副室18aは第2充填室、第2副室18bは第3充填室に相当する。
以上、実施形態について説明したが、特許請求の範囲に記載された発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
(1)上記実施形態では、排気通路部56に充填物を充填させない例について説明したが、給油時に給油ガンが満タンであると誤認識しない範囲内であれば、充填物を充填させてもよい。
(2)上記実施形態では、スイング弁6に付勢力を付与する付勢部材として一の弾性部材であるスプリング62を用いたが、図3(A)に示すように錘609を用いてもよい。この場合、スイング弁6が備える錘609は、図3(B)に示すように、排気通路部56内を1L/min以上の流速の蒸発燃料を含む空気が通過するとき、空気が弁体60を押して排気通路部56を開口させることができるような重さを有するものが用いられる。
(3)上記実施形態では、容器10のうち、主室16が形成される部分の断面形状を四角形状にしたもの、副室18が形成される部分の断面形状を円形状にしたものについて説明したが、主室16が形成される部分の断面形状は、丸形状その他の形状でもよいし、副室18が形成される部分の断面形状は、四角形状その他の形状でもよい。
1… キャニスタ 6… スイング弁 10… 容器 12… 蓋部材 14… 接合部 16… 主室 18… 副室 18a… 第1副室 18b… 第2副室 20… 連通路
22… 流入ポート 24… 流出ポート 26… 導入ポート 27… 混合室
28… フィルタ 30… フィルタ 32… フィルタ 34… フィルタ
36… フィルタ 38… グリッド 40… グリッド 42… コイルバネ
44… コイルバネ 46… 吸着剤 48… グリッド 50… フィルタ
52… フィルタ 54… 吸着剤 56… 排気通路部 56a… 開口
57…充填部 58… 吸着剤 60… 弁体 62… スプリング 600… 弁座
601… シールラバー 602… リテーナ 605… 孔部 609… 錘

Claims (2)

  1. 蒸発燃料を含む空気が流れる蒸発燃料流路に沿って3つの充填室を備えるキャニスタであって、
    前記蒸発燃料流路の最上流部に備えられ、蒸発燃料を吸着する吸着剤が充填された前記充填室である第1充填室と、
    前記蒸発燃料流路の中段部に備えられ、前記吸着剤が充填された前記充填室である第2充填室と、
    前記蒸発燃料流路の最下流部に備えられ、前記吸着剤が充填された充填部と、前記第2充填室からの蒸発燃料を含む空気を前記充填部を通さずに流す排気通路部とを有する第3充填室と、
    前記排気通路部の下流側の開口を開閉する弁体と、前記排気通路部を通過する前記蒸発燃料を含む空気の流量が一定量以上である場合に前記弁体が押されて前記開口を開くことが可能な付勢力で前記弁体を付勢して前記開口を閉じる弾性部材とを備えるスイング弁と
    前記第3充填室の下流側に設けられた空洞である混合室であって、前記充填部に通じるとともに、前記スイング弁が開くと前記排気通路部とも通じ、大気に開放された導入ポートを有する混合室と、
    を備え、
    前記排気通路部は、当該キャニスタを車両に設置したときに、水平方向に対して斜め上方に向かって開く前記開口を有し、
    前記充填部は、前記排気通路部の周囲に形成され、かつ、前記排気通路部が当該充填部の軸中心に位置することを特徴とするキャニスタ。
  2. 請求項1に記載のキャニスタにおいて、
    前記第1充填室と、前記第2充填室及び前記第3充填室とが、略U字形を形成するように配置されたことを特徴とするキャニスタ。
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