JP2010116814A - 車両用燃料蒸発ガス排出防止装置のフィルタ構造 - Google Patents

車両用燃料蒸発ガス排出防止装置のフィルタ構造 Download PDF

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Abstract

【課題】フィルタの通気抵抗を抑制することができるとともに、フィルタの有効濾過面積を常に確保できること。
【解決手段】車両用燃料蒸発ガス排出防止装置は、燃料タンク及びエンジンに接続されたキャニスタと、キャニスタを大気に連通させるためのホースコネクタ20とを備えている。ホースコネクタは、大気側の端部に設けられたフィルタ51を有する。フィルタは、コイルばねによって構成されることで、このコイルばねにおける1巻き毎の線52a,53aの間の間隙52b,53bから通気させる構成である。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用燃料蒸発ガス排出防止装置のフィルタ構造に関する。
車両用燃料蒸発ガス排出防止装置は、燃料タンク内で発生した燃料蒸発ガスをキャニスタに一時的に蓄え、エンジンが始動したときに、キャニスタから外気と共にエンジンの吸気系に吸入させるようにしたものである。このような車両用燃料蒸発ガス排出防止装置において、キャニスタは、ドレンホースと称する連通路と、この連通路における大気側の端部に結合されたホースコネクタとを介して、大気に連通している。ホースコネクタは、車体における所定の位置に固定されている。キャニスタ内において、燃料蒸発ガスから分離された空気は、ドレンホース及びホースコネクタを通って大気に放散される。キャニスタに一時的に蓄えられている燃料蒸発ガスをエンジンの吸気系に吸入させるときには、外気はホースコネクタ及びドレンホースを介して取り入れられる。
ところで、ホースコネクタは、外部から異物の侵入を防ぐための配慮が必要であり、改良技術としては、各種のものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。異物としては例えば泥、塵、蜘蛛などの小さい昆虫が考えられる。蜘蛛がホースコネクタ内に侵入して巣を作った場合には、ホースコネクタを閉鎖する心配がある。
特許第3655151号公報
この特許文献1で知られているホースコネクタは、外部から異物の侵入を防ぐためのフィルタを有しているというものである。つまり、ホースコネクタは、エルボ状の部材であって、その一端にドレンホースを結合するとともに、他端にキャップを嵌め込んだ構成である。キャップは、ホースコネクタ内に連通する通気口を有している。この通気口には、格子が一体に形成されている。この格子はフィルタの役割を果たす。空気は格子の目の間から流れる。ホースコネクタに格子状のフィルタを有しているので、外部から異物の侵入を防ぐことができる。
しかしながら、上述のように、特許文献1で知られているホースコネクタは、一方の開口が、格子状のフィルタによって覆われた構成である。このため、一方の開口の面積に対して、フィルタの通過面積は格子を設けた分だけ減少する。この結果、フィルタの通気抵抗は大きくならざるを得ない。それに加え、格子に泥や埃などの付着物が付着する(目詰まりする)ことによって、フィルタの通気抵抗は一層大きくなる傾向にある。車両が走行する環境や駐車する環境が、常に清浄であるとは限らない。従って、フィルタの有効濾過面積を常に確保できることが求められる。
本発明は、フィルタの通気抵抗を抑制することができるとともに、フィルタの有効濾過面積を常に確保できる技術を、提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、燃料タンク及びエンジンに接続されたキャニスタと、このキャニスタを大気に連通させるための連通路と、この連通路における大気側の端部に設けられたフィルタとを備えている、車両用燃料蒸発ガス排出防止装置のフィルタ構造において、前記フィルタは、コイルばねによって構成されることで、このコイルばねにおける1巻き毎の線の間の間隙を、通気可能な通気路としたことを特徴とする。
請求項2に係る発明では、前記連通路は、大気側の端部に通気管を有し、この通気管の外周面に、前記コイルばねにおけるコイルの少なくとも一部が嵌め込まれ、前記通気管の外周面と、前記コイルばねにおけるコイルとの間に、通気可能な空隙を有し、前記通気管は、前記空隙を介して前記通気路に連通していることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、前記コイルばねは、前記コイルの長手方向への伸び運動が規制され、且つ、前記コイルの両端が閉鎖された構成であることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、前記連通路は、大気側の端部に通気管を有し、この通気管及び前記コイルばねは、互いに略同心に位置するとともに、カバーによって覆われており、前記コイルばねにおける少なくとも一部は、円すいコイルばねによって構成され、この円すいコイルばねは、前記通気管の開口から前記カバーへ向かって先細りとなる円すい状に構成されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、コイルばねによってフィルタを構成することで、コイルばねにおける1巻き毎の線の間の間隙を、通気可能な通気路としたものである。この通気路から通気することができる。一方、通気路よりも大きい異物は通過できない。このように、フィルタを、コイルばねだけの極めて少数で且つ簡単な構成にすることができる。
さらには、コイルばねは、線が螺旋状に巻かれた構成であるから、通気路の全体の面積(開口面積)は大きい。この開口面積は、コイルばねによる有効濾過面積(実質的に濾過可能な面積)である。有効濾過面積が大きいので、通気抵抗を抑制することができる。
さらにまた、エンジンが発生した振動や、車両の走行時に発生した車体の振動は、車体を介してコイルばねに伝わる。コイルばねは伝わった振動に応じて、長手方向及び径方向に揺れる。このため、コイルばねに付着している泥や埃などの付着物が振るい落とされるので、コイルばねによる有効濾過面積は常に確保される。この結果、コイルばねによる濾過性能を、長期にわたって十分に維持することができる。
請求項2に係る発明では、通気管は、この通気管の外周面とコイルとの間の空隙を介して、通気路(コイルばねにおける1巻き毎の線の間の間隙)に連通している。このため、コイルばねの通気路を有効に活用し、通気させることができる。
さらには、通気管の外周面に、コイルばねにおけるコイルの少なくとも一部を嵌め込んだだけで、通気管に対してコイルばねを容易に位置決めできる。別個の位置決め部材が必要なく簡単な構成にできる。
請求項3に係る発明では、コイルばねは、コイルの長手方向への伸び運動が規制されている。このため、コイルばねにおける1巻き毎の線の間の間隙(通気路)が、広がることはない。間隙の大きさが広がらないので、間隙を通過可能な異物の大きさを、確実に制限できる。この結果、コイルばねによる濾過性能を、より十分に確保することができる。
さらには、コイルの両端を閉鎖したので、コイルの両端から異物が通過することはできない。このため、コイルばねにおける1巻き毎の線の間の間隙だけを、通気可能な通気路とすることができる。この結果、コイルばねによる濾過性能を、より十分に確保することができる。
請求項4に係る発明では、コイルばねにおける少なくとも一部を、円すいコイルばねによって構成し、この円すいコイルばねを、通気管の開口からカバーへ向かって先細りとなる円すい状に構成したものである。このため、カバーにおいて、円すいコイルばねを覆う部分の形状を、円すいコイルばねに合わせて小型にすることができる。この結果、フィルタ全体の小型化を図ることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。図1は、本発明に係る車両用燃料蒸発ガス排出防止装置の概要を示すフロー図である。
車両用燃料蒸発ガス排出防止装置10は、車両に搭載されている燃料タンク11内で発生した燃料蒸発ガスをキャニスタ12に一時的に蓄え、エンジン13が始動したときに、キャニスタ12から外気と共にエンジン13の吸気系(エアクリーナ、気化器、インテークマニホールド等からなる)に吸入させるようにした装置である。
キャニスタ12は、燃料蒸発ガスを吸着する活性炭等の吸着剤を充填したものである。このキャニスタ12は、ドレンホースと称する連通路14と、この連通路14における大気側の端部に結合されたホースコネクタ20とを介して、大気に連通している。
キャニスタ12内において、燃料蒸発ガスから分離された空気は、ドレンホース14(連通路14)及びホースコネクタ20を通って大気に放散される。キャニスタ12に一時的に蓄えられている燃料蒸発ガスをエンジン13の吸気系に吸入させるときには、外気はホースコネクタ20及びドレンホース14を介して取り入れられる。
以下、ホースコネクタ20について、図2及び図3に基づき詳しく説明する。図2は、図1に示すホースコネクタの断面図である。図3は図2の3−3線断面図である。
図2及び図3に示すように、ホースコネクタ20は、基盤21とカバー31と通気管41(筒部41)とフィルタ51とからなる。
基盤21は、平面視矩形状を呈した概ね平盤であって、上面22において外周の縁を囲む縁部23を一体に形成するとともに、下面24には車体Bd(例えば、フロントサイドフレーム、リヤサイドフレーム、バンパビーム)に取り付けるためのブラケット25を一体に形成した、樹脂成型品である。このため、ホースコネクタ20は、車体Bdにおける所定の位置に固定される。なお、車体Bdに対するホースコネクタ20の固定構造は、図2に示すボルト・ナットによる取付けに限定されるものではなく、例えば、スナップフィットによる取付けであってもよい。
カバー31は、下方を開放した箱状の樹脂成型品であって、基盤21の上面22に被せるとともに縁部23の外周面に嵌め込むものである。カバー31の側壁は、縁部23に複数のスナップフィット係止部32によって取り外し可能に取り付けられている。スナップフィット係止部32とは、一方に形成された係止凸部と、他方に形成された係止孔とを、嵌め込むことによって、互いに弾性を有して一体化するものである。
カバー31は、基盤21の上面22からの高さが大きい大カバー部33と、小さい小カバー部34とからなる。大カバー部33と小カバー部34とは、互いに内部が開放している。基盤21とカバー31とによって囲まれた空間35はチャンバをなす。以下、空間35のことを「チャンバ35」と言う。このチャンバ35は、基盤21と大カバー部33とによって囲まれた第1チャンバ35aと、基盤21と小カバー部34とによって囲まれた第2チャンバ35bとからなる。第1チャンバ35aと第2チャンバ35bとは、互いに連通している。小カバー部34は、天板34aに通気口34bを有している。このため、第1及び第2チャンバ35a,35bは、大気に開放されている。
通気管41は、側面視L字状のパイプ(エルボ)からなり、基盤21に一体に形成されている。この通気管41は、基盤21の下面24に沿っている横向きの水平部42と、この水平部42の一端から湾曲しつつ起立した縦向きの垂直部43とからなる。水平部42の他端における接続部42aには、ドレンホース14(図1参照)が接続される。垂直部43は、基盤21を貫通して第1チャンバ35a内へ延びている。垂直部43において、第1チャンバ35a内へ延びている部分44のことを「内部通気管44」(内筒44)と言うことにする。
内部通気管44及びフィルタ51は、カバー31によって覆われている。内部通気管44の開放された上端の開口44aは、大カバー部33の天板33aを向いており、この天板33aよりも低く且つ小カバー部34の天板34aよりも高く、設定されている。通気管41はチャンバ35を介して大気に開放されている。このように、ドレンホース14(図1参照)は大気側の端部に通気管41を有していることになる。
フィルタ51は、コイルばねによって構成されることで、このコイルばねにおける1巻き毎の線52a,53aの間の間隙52b,53bを、通気可能な通気路としたことを特徴とする。以下、フィルタ51のことを、適宜「コイルばね51」と言うことにする。また、間隙52b,53bのことを、適宜「通気路52b,53b」と言うことにする。
コイルばね51は「圧縮コイルばね」からなる。コイルばね51の材質は、例えば、ばね鋼等の金属材料又は樹脂材料である。より具体的には、コイルばね51は円筒コイルばね52と、この円筒コイルばね52の一端(大カバー部33の天板33aを向く上端)から先細り状となる円すいコイルばね53とからなる、複合ばねである。つまり、円筒コイルばね52の線52aの端が、そのまま、円すいコイルばね53の線53aに連なる。このように、コイルばね51における少なくとも一部は、円すいコイルばね53によって構成されている。
さらに、コイルばね51は、第1チャンバ35aにおいて、基盤21の上面22と大カバー部33の天板33aとの間に、若干圧縮された状態で嵌め込まれている。このため、コイルばね51は、コイルの長手方向への伸び運動が規制され、且つ、コイルの両端が閉鎖されている。
このように、コイルばね51は、コイルの長手方向への伸び運動が規制されている。このため、コイルばね51における1巻き毎の線52a,53aの間の間隙52b,53bが、広がることはない。間隙52b,53bの大きさが広がらないので、間隙52b,53bを通過可能な異物の大きさを、確実に制限できる。この結果、コイルばね51による濾過性能を、より十分に確保することができる。
さらには、コイルばね51は、コイルの両端を閉鎖したので、コイルの両端から異物が通過することはできない。このため、コイルばね51における1巻き毎の線52a,53aの間の間隙52b,53bだけを、通気可能な通気路とすることができる。この結果、コイルばね51による濾過性能を、より十分に確保することができる。
コイルばね51のコイル中心Lsは、コイルばね51を設けた内部通気管44の中心Lpに対して略一致している。コイルばね51は、コイルの少なくとも一部が内部通気管44に嵌め込まれている。より具体的には、円筒コイルばね52だけが内部通気管44に嵌め込まれている。円筒コイルばね52のコイル内径d1は、内部通気管44の外径d2よりも大きく設定されている。このため、内部通気管44の外周面と円筒コイルばね52のコイルとの間には、通気可能な空隙55を有している。この結果、内部通気管44は、空隙55を介して間隙52b(通気路52b)に連通している。このため、コイルばね51の間隙52bを有効に活用し、通気させることができる。
さらには、通気管41において、内部通気管44の外周面に、コイルばね51におけるコイルの少なくとも一部を嵌め込んだだけで、通気管41に対してコイルばね51を容易に位置決めできる。別個の位置決め部材が必要なく簡単な構成にできる。
円筒コイルばね52の全長(コイル長さ)は、第1チャンバ35aに組み込まれた状態において、内部通気管44の全長よりも若干大きい、L1の値である。この状態において、円筒コイルばね52の間隙52bの大きさは、δ1である。
円すいコイルばね53は、円筒コイルばね52の上端(つまり、内部通気管44の開口44aの位置)から大カバー部33の天板33aへ向かって先細り状となる円すい状に構成されている。このため、カバー31において、円すいコイルばね53を覆う部分、つまり、大カバー部33は天板33aを水平な平板ではなく、円すいコイルばね53の形状に合わせた円すい形(図2において想像線によって表した形状)とすることができる。その分、大カバー部33を小型化することができる。この結果、ホースコネクタ20全体の小型化を図ることができる。
円すいコイルばね53の全長は、第1チャンバ35aに組み込まれた状態において、L2の値である。この状態において、円すいコイルばね53の間隙53b(通気路53b)の大きさは、δ2である。この間隙53bの大きさδ2は、円筒コイルばね52の間隙52bの大きさδ1に対して、略同一に設定されている。
これらの間隙52b,53bの大きさδ1,δ2は、1〜2mmに設定されることが好ましい。この程度の大きさであれば、通気口34bからチャンバ35へ侵入した蜘蛛などの小さい昆虫が、コイルばね51を通って内部通気管44へ侵入することを極力防止できるので、フィルタの役割を果たすことができる。さらには、外気と共に異物(例えば、落ち葉、泥、埃)が、通気口34bからチャンバ35へに侵入した場合に、フィルタの役割を果たすことができる。しかも、通気性能を十分に確保することができる。
ところで、チャンバ35にはバッフルプレート61が配置されている。このバッフルプレート61は、チャンバ35に導入した外気に含まれている水分を分離するために、基盤21の上面22から起立した平板である。チャンバ35は、バッフルプレート61に対して、内部通気管44とは反対側にドレン口62を有している。ドレン口62は、分離された水を外部へ排出するために、基盤21に貫通した孔であり、図示せぬホースが接続される。このホースによって、車体の所定位置へ排水される。
次に、上記図1〜図3に示すホースコネクタ20の作用を説明する。
図1に示すように、燃料タンク11内が高圧になると、燃料タンク11内で発生した燃料蒸発ガスがキャニスタ12に流入する。燃料蒸発ガスのうち、ハイドロカーボン(HC)等の成分は、キャニスタ12の内部に収納されている吸着剤に吸着されることによって、空気と分離される。ここで分離された空気は、ドレンホース14を通ってホースコネクタ20の通気管41に流入する。通気管41に流入した空気は、図2に示すように、コイルばね51(フィルタ51)における各間隙52b,53bを通過した後に、第1・第2チャンバ35a,35bを通って、通気口34bから大気に放出される。
一方、図1に示すように、エンジン13が作動しているときには、エンジン13の吸気系が負圧になる。この負圧によって、ホースコネクタ20から吸引された外気は、ドレンホース14を通ってキャニスタ12に流入する。キャニスタ12の吸着剤に吸着されているハイドロカーボン等の成分は、外気と共にエンジン13の吸気系へ供給され、エンジン13の燃焼室で燃焼される。
このときには、図2に示すように、外気は通気口34bから吸引されて、第2チャンバ35b及び第1チャンバ35aを通った後に、コイルばね51の各間隙52b,53bを通過する。外気と共に流入した異物は、間隙52b,53bを通過することができないので、除去される。間隙52b,53bを通過した後の清浄な外気は、通気管41に流入し、図1に示すドレンホース14を通ってキャニスタ12に流入する。
以上の説明をまとめると、次の通りである。
本発明は、コイルばね51によってフィルタを構成することで、コイルばね51における1巻き毎の、線52aの間の間隙52b及び線53aの間の間隙53bを、通気可能な通気路としたものである。この通気路52b,53b(間隙52b,53b)から通気することができる。一方、通気路52b,53bよりも大きい異物は通過できない。このように、フィルタ51を、コイルばねだけの極めて少数で且つ簡単な構成にすることができる。
さらには、コイルばね51は、線52a,53aが螺旋状に巻かれた構成であるから、通気路52b,53bの全体の面積(開口面積)は大きい。この開口面積は、コイルばね51による有効濾過面積(実質的に濾過可能な面積)である。有効濾過面積が大きいので、通気抵抗を抑制することができる。
さらにまた、エンジン13(図1参照)が発生した振動や、車両の走行時に発生した車体Bd(図2参照)の振動は、車体Bdを介してコイルばね51に伝わる。コイルばね51は伝わった振動に応じて、長手方向及び径方向に揺れる。このため、コイルばね51に付着している泥や埃などの付着物が振るい落とされるので、コイルばね51による有効濾過面積は常に確保される。この結果、コイルばね51による濾過性能を、長期にわたって十分に維持することができる。
次に、図2及び図3に示すホースコネクタ20の変形例について説明する。なお、上記図1〜図3に示す実施例と同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略する。
図4は本発明に係る第1変形例のホースコネクタの断面図であり、上記図2に合わせて表してある。第1変形例のホースコネクタ20Aは、コイルばね51Aが、円筒コイルばね52Aだけによって構成されていることを特徴とする。このため、フィルタを構成するためのコイルばね51Aの構成が、一層簡単になる。第1変形例の円筒コイルばね52Aは、上記図2及び図3に示す円筒コイルばね52と実質的に同じ構成であって、円すいコイルばね53(図2参照)の分だけ長く設定されている。
図5は本発明に係る第2変形例のホースコネクタの断面図であり、上記図2に合わせて表してある。第2変形例のホースコネクタ20Bは、コイルばね51Bが、円すいコイルばね53Bだけによって構成されていることを特徴とする。
第2変形例のコイルばね51Bは、内部通気管44の開口44aから大カバー部33の天板33aへ向かって先細りとなる円すい状に構成されている。第2変形例の円すいコイルばね53Bは、上記図2及び図3に示す円すいコイルばね53と実質的に同じ構成である。つまり、コイルばね51Bは、第1チャンバ35aにおいて、内部通気管44の上面と大カバー部33の天板33aとの間に、若干圧縮された状態で嵌め込まれている。このため、コイルばね51Bは、コイルの長手方向への伸び運動が規制され、且つ、コイルの両端が閉鎖されている。第2変形例によれば、コイルばね51Bのコイル長さを、より短くできる。
本発明の車両用燃料蒸発ガス排出防止装置10のフィルタ構造は、乗用車に搭載されたエンジンのためのホースコネクタに用いるのに好適である。
本発明に係る車両用燃料蒸発ガス排出防止装置の概要を示すフロー図である。 図1に示すホースコネクタの断面図である。 図2の3−3線断面図である。 本発明に係る第1変形例のホースコネクタの断面図である。 本発明に係る第2変形例のホースコネクタの断面図である。
符号の説明
10…車両用燃料蒸発ガス排出防止装置、11…燃料タンク、12…キャニスタ、13…エンジン、14…連通路(ドレンホース)、20,20A,20B…ホースコネクタ、31…カバー、41…通気管、44…内部通気管、44a…通気管の開口、51,51A,51B…フィルタ(コイルばね)、52,52A…円筒コイルばね、52b…1巻き毎の線の間の間隙、53,53B…円すいコイルばね、53b…1巻き毎の線の間の間隙、55…空隙、d1…コイルばねのコイル内径、d2…内部通気管の外径、Lp…内部通気管の中心、Ls…コイルばねのコイル中心。

Claims (4)

  1. 燃料タンク及びエンジンに接続されたキャニスタと、このキャニスタを大気に連通させるための連通路と、この連通路における大気側の端部に設けられたフィルタとを備えている、車両用燃料蒸発ガス排出防止装置のフィルタ構造において、
    前記フィルタは、コイルばねによって構成されることで、このコイルばねにおける1巻き毎の線の間の間隙を、通気可能な通気路としたことを特徴とした車両用燃料蒸発ガス排出防止装置のフィルタ構造。
  2. 前記連通路は、大気側の端部に通気管を有し、
    この通気管の外周面に、前記コイルばねにおけるコイルの少なくとも一部が嵌め込まれ、
    前記通気管の外周面と、前記コイルばねにおけるコイルとの間に、通気可能な空隙を有し、
    前記通気管は、前記空隙を介して前記通気路に連通していることを特徴とした請求項1記載の車両用燃料蒸発ガス排出防止装置のフィルタ構造。
  3. 前記コイルばねは、前記コイルの長手方向への伸び運動が規制され、且つ、前記コイルの両端が閉鎖された構成であることを特徴とした請求項1又は請求項2記載の車両用燃料蒸発ガス排出防止装置のフィルタ構造。
  4. 前記連通路は、大気側の端部に通気管を有し、
    この通気管及び前記コイルばねは、互いに略同心に位置するとともに、カバーによって覆われており、
    前記コイルばねにおける少なくとも一部は、円すいコイルばねによって構成され、
    この円すいコイルばねは、前記通気管の開口から前記カバーへ向かって先細りとなる円すい状に構成されていることを特徴とした請求項1又は請求項2記載の車両用燃料蒸発ガス排出防止装置のフィルタ構造。
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