JP4602386B2 - 大気導入部の構造 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、車両において、キャニスタに接続された大気導入管(ドレンパイプ)等の燃料配管系の端末部から大気を取り入れる大気導入部の構造に関する。
自動車に搭載されるキャニスタは、燃料タンクからの蒸発燃料を活性炭等の吸着剤に一時的に貯留させて、エンジンの始動に伴ってその蒸発燃料をエンジン側に供給する装置である。キャニスタから蒸発燃料をエンジン側に供給する場合には、始動したエンジンの負圧を利用してキャニスタ側に設けた大気導入管(ドレンパイプ)を介して外気から空気を吸入し、吸着剤に吸着させた蒸発燃料をそのときの吸入空気で脱離させてエンジン側に供給している。その大気導入管の端末の大気の吸入口は、例えば、車両の床下の車体フレームに開口端を上向きにして配置されている(例えば、特許文献1参照)。
また、米国仕様の自動車等に搭載される燃料タンクシステムには、燃料タンクや燃料配管系に穴が開いているか否かを、エンジンの吸気管の負圧を利用して燃料タンクおよび配管系内を負圧状態にし、負圧状態がキープされるか、大気圧状態になるかで診断する故障検知装置用の内圧センサ(圧力センサ)が備えられている(例えば、特許文献1,2参照)。
従来、キャニスタの大気導入管の吸入口は、水や泥等の異物が侵入するのを防止したり、ガソリンの臭いが客室に入るのを防止したり、その吸入口から排出される蒸発燃料を熱源から遠避けて設置したりしなければならないという制約がある。また、内圧センサの大気圧導入口は、雨水等が浸入するのを防止可能な部位に設置しなければならないという制約がある。
特許文献1に記載された車両用管路の大気開放端部構造は、内圧センサの大気圧導入口を覆う蓋を有する防水部材を車体フレームに設置することによって、大気導入管へ雨水等が浸入することを防止している。
特許文献2に記載の燃料蒸気ラインシステムは、2ウエイバルブの大気開放孔をアトモスフェリックチューブおよびキャニスタフィルタを介在して車体のフロント側のクロスメンバ内に開口させて配置することによって、雨水等の浸入を防止している。
特許第3497487号公報 特開平11−173229号公報
しかしながら、前記特許文献1,2に記載された内圧センサは、米国仕様の車両等にのみ使用されるので、国内における車両では不必要な場合がある。
このように内圧センサが不要な車両において、特許文献1に記載された車両用管路の大気開放端部構造を使用した場合には、内圧センサやバイパスパイプや防水部材が不要となるので、内圧センサが搭載される車両とは別の燃料配管系にしなければならず、部品管理や組付作業に手間がかかるという問題点があった。
この問題点を解消する手段としては、キャニスタの大気導入管の吸入口と、内圧センサの大気圧導入口とを1つ部材で兼用することが考えられる。
しかしながら、キャニスタの大気導入管の吸入口と、内圧センサの大気圧導入口とを同じ位置に設置した場合には、雨水等が流路内に浸入したときに、キャニスタの大気導入管の吸入口と内圧センサの大気圧導入口とが同時に閉塞される可能性がある。
したがって、キャニスタの吸入口と内圧センサの大気圧導入口とは、分離してそれぞれ相違する場所に設置することを考慮する必要があった。
そして、2本の配管を1箇所に追加した場合には、キャニスタのパージ時に、キャニスタに接続された大気導入管に発生する負圧の影響で、燃料タンクの内圧の数値が変化してしまうという問題点があった。
そこで、本発明は、前記問題点を解消すべく発明されたものであり、内圧センサが必要な燃料配管系でも、内圧センサが不要な燃料配管系であっても利用することが可能な大気導入部の構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の大気導入部の構造は、蒸発燃料を一時的に捕獲するキャニスタへ大気導入管を介して大気を送るための吸入口を有するキャニスタドレンボックスと、燃料配管系の内部圧力を検出する内圧センサへ大気圧導入管を介して大気圧を導入する大気圧導入口を有する大気圧導入ボックスと、を備えた大気導入部の構造であって、前記キャニスタドレンボックスと前記大気圧導入ボックスとは、連結して1部品からなると共に、前記大気導入管および前記大気圧導入管へ異物が侵入するのを防止する迷路構造の流路を有し、前記キャニスタドレンボックスの前記迷路構造の流路は、前記吸入口と、前記大気導入管が接続されるキャニスタジョイントとの間に設置された迷路壁を含んで形成され、前記大気圧導入ボックスの前記迷路構造の流路は、前記大気圧導入口と、前記大気圧導入管を接続するためのセンサジョイントとの間に設置された異物侵入防止壁を含んで形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、キャニスタドレンボックスと大気圧導入ボックスとは、それぞれ独立して隣接した状態に連結して、箱構造の1部品からなることによって、キャニスタに接続された大気導入管の大気導入部と、内圧センサに接続された大気圧導入管の大気圧導入部とをボックス形状化することができる。その結果、大気導入部の設置場所の選択自由度を広げることができると共に、大気導入管の短縮、設置工数の削減、および取付作業の簡素化が可能となる。
このように形成された大気導入部は、内圧センサが必要な燃料配管系の場合には大気圧導入ボックスを使用し、内圧センサが不要な燃料配管系の場合には大気圧導入ボックスを使用しなければよく、内圧センサがあってもなくても利用することが可能な大気導入部の構造を提供できる。
キャニスタドレンボックスと大気圧導入ボックスとは、それぞれの大気導入管へ異物が侵入するのを防止する迷路構造の流路を有するので、キャニスタおよび内圧センサにそれぞれ接続された大気導入管へ異物が吸い込まれるのを抑制することができる。
また、キャニスタの大気導入管の大気導入部と、内圧センサの大気圧導入管の大気圧導入部とは、それぞれ別になっているので、キャニスタのパージ時に、キャニスタに接続された大気導入管に発生する負圧の影響が受け難くなり、燃料タンクの内圧の数値が変化することを抑制することができる。
さらに、請求項1に記載の発明によれば、キャニスタドレンボックスの迷路構造の流路は、吸入口と、大気導入管が接続されるキャニスタジョイントとの間に設置された迷路壁を含んで形成されていることにより、例えば、吸入口から雨水や泥等の異物が侵入したとしても迷路壁で異物が流路側に入り込むことを阻止することができる。
また、大気圧導入ボックスの迷路構造の流路は、大気圧導入口と、センサジョイントとの間に設置された異物侵入防止壁を含んで形成されていることにより、例えば、大気圧導入口から雨水や泥等の異物が侵入したとしても異物侵入防止壁で異物が流路側に入り込むことを阻止することができる。
請求項2に記載の大気導入部の構造は、請求項1に記載の大気導入部の構造であって、前記キャニスタドレンボックスは、前記吸入口を有するキャニスタ用ケース部と、このキャニスタ用ケース部が係合するキャニスタ用蓋体とを備え、前記大気圧導入ボックスは、前記キャニスタ用ケース部またはキャニスタ用蓋体と一体に形成されたセンサ用ケース部と、前記センサジョイントを有すると共に前記センサ用ケース部が係合するセンサ用蓋体と、を備えていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、キャニスタドレンボックスと大気圧導入ボックスとは、キャニスタ用ケース部と用ケース部とが一体に形成されていることにより、部品点数および設置工数を削減してコストダウンを図ることができる。
本発明に係る大気導入部の構造によれば、キャニスタドレンボックスと大気圧導入ボックスとが、箱構造の1部品からなることによって、キャニスタに接続された大気導入管の大気導入部と内圧センサに接続された大気導入管の大気圧導入部とをボックス形状化することができる。これにより、大気導入部の設置場所の選択自由度を広げることができると共に、大気導入管の短縮、設置工数の削減、および、取付作業の簡素化が可能となる。また、本発明は、内圧センサが必要な燃料配管系でも、内圧センサが不要な燃料配管系であっても利用することが可能な大気導入部の構造を提供することができる。
図1〜図5を参照して、本発明の実施形態に係る大気導入部の構造の一例を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る大気導入部の構造を示す図であり、キャニスタおよび内圧センサの設置状態を示す概略断面図である。
まず、本発明の実施形態に係る大気導入部Aの構造を説明するのに先立って、大気導入部Aが設置される車両1について説明する。
≪車両の構成≫
図1に示すように、車両1は、少なくとも燃料タンクTおよびキャニスタCとを搭載して、内圧センサSを搭載しても搭載しなくてもどちらであってもよい。つまり、車両1は、燃料タンクTとキャニスタCを搭載したものであればよく、乗用車、トラック、バス、作業車等であっても構わない。その車両1には、例えば、客室内の後側の座席11の下にフロアパネル12が設けられ、そのフロアパネル12の床下には、燃料タンクTと、この燃料タンクTの後方に配置されたキャニスタCと、燃料タンクTの燃料配管系内の圧力を検出する内圧センサSと、燃料タンクTの燃料配管系の大気導入部Aと、が備えられている。
≪燃料タンクの構成≫
図1に示すように、燃料タンクTは、ガソリン、軽油、アルコール等の液体の自動車用燃料を貯留するための合成樹脂製または金属製の中空状の容器であり、フロアパネル12の下面にタンクバンド(図示せず)を車体にボルト締めすることによって固定されている。燃料タンクTには、蒸発燃料配管P3が接続された給油フロートFや、燃料ポンプ(図示せず)や燃料液面計(図示せず)等を備えたポンプモジュール(図示せず)と、それぞれ不図示の液体燃料給油配管と、満タン時に閉弁するフロートバルブを内蔵したベーパーリターンフロートと、同じくフロートバルブを内蔵した給油用フロートと、インレットバルブと、ベーパーリターンチューブ等と、が設けられている。
燃料タンクTの燃料配管系は、それぞれ不図示の液体燃料給油管と、フューエルパイプと、パージパイプと、ベントパイプと、ベーパーリターンチューブ等の燃料配管を備えて構成されている。
前記液体燃料給油管は、燃料タンクTに液体燃料を送るための配管であり、一端が給油口に接続され、他端が燃料タンクTに接続されている。
フューエルパイプは、エンジンに液体燃料を送るための配管であり、一端がポンプモジュール(図示せず)に接続され、他端がインジェクタを介在してエンジンに接続されている。
パージパイプは、エンジンに蒸発燃料を送るための配管であり、一端がキャニスタCに接続され、他端がパージ調整電磁弁(図示せず)、インテークマニホールドを介してエンジンに接続されている。
ベントパイプは、蒸発燃料をキャニスタCに送るための配管であり、一端がベーパーリターンフロートに接続され、他端がキャニスタCに接続されている。
ベーパーリターンチューブは、燃料タンクT内の蒸発燃料を液体燃料給油管に循環させるための配管であり、一端が給油用フロートに接続され、他端が給油口の近傍の液体燃料給油管に接続されている。
蒸発燃料配管P3は、いわゆるドレンパイプであり、一端が給油フロートFに接続され、他端が内圧センサSおよび大気圧導入管P2を介在して大気圧導入ボックス6に接続されている。
≪キャニスタの構成≫
図1に示すように、キャニスタCは、燃料タンクT内の蒸発燃料を捕獲して一時的に貯えることにより、蒸発燃料が大気中に放出されるのを抑止すると共に、パージ時に、その貯えた蒸発燃料をエンジンの吸気負圧で吸入した大気によって脱離させて、エンジン(図示せず)のインテークマニホールド(図示せず)に供給するためのものである。このキャニスタCは、燃料タンクTへの給油時に、注入された燃料に押された燃料タンクT内の上部空間の蒸発燃料が送り込まれて一時的に吸着される吸着剤(図示せず)と、パージ時に取り入れる大気に含まれている塵埃を除去するためのドレンフィルタ(図示せず)と、大気導入管P1と、燃料タンクTに接続される蒸発燃料を取り入れるための前記ベントパイプ(図示せず)と、を備えている。
≪内圧センサの構成≫
内圧センサSは、燃料タンクシステムの燃料タンクTおよび燃料配管系に穴が開いているかを燃料配管系内の圧力を検出して警報する故障検知装置(図示せず)の圧力検出用のセンサである。内圧センサSは、故障検知装置に設けられた制御装置の指令によってエンジンの吸気系であるインテークマニホールドの吸気負圧によって燃料タンクTおよび燃料配管系全体を負圧状態にし、内圧センサSによって負圧状態がキープされるか、大気圧状態になるかを大気圧導入ボックス6から大気圧導入管P2を介して取り入れた大気圧と比較して検出している。
≪大気導入部の構成≫
図1に示すように、大気導入部Aは、大気中の空気を取り入れたり、キャニスタCの吸着剤で蒸発燃料が一時的捕獲され浄化された空気を排出したりする部位である。この大気導入部Aは、雨水や泥水や泥等の異物が侵入するのを防止するために、床下の高い位置に設置されている。大気導入部Aは、キャニスタドレンボックス5と大気圧導入ボックス6とを連結した1部品から構成されている。
図2は、本発明の実施形態に係る大気導入部の構造を示す分解斜視図である。
図2に示すように、大気導入部Aは、キャニスタ用ケース部21とセンサ用ケース部22とを一体形成したケース本体2と、キャニスタ用ケース部21の上側に係合されるキャニスタ用蓋体3と、センサ用ケース部22の上側に係合されるセンサ用蓋体4と、を備えて構成されている。
≪キャニスタドレンボックスの構成≫
図2に示すように、キャニスタドレンボックス5は、キャニスタCに大気を送るための吸入口21aを形成するための箱状の部材であり、キャニスタ用ケース部21と、このキャニスタ用ケース部21が係合されるキャニスタ用蓋体3とから構成されている。キャニスタドレンボックス5は、大気中の大気を取り入れる吸入口21aと、大気導入管P1が接続されるキャニスタジョイント21bと、を備えている。また、このキャニスタドレンボックス5と大気圧導入ボックス6とは、それぞれの大気導入管P1および大気圧導入管P2へ異物が侵入するのを防止する迷路構造の流路51,61を有している。
≪大気圧導入ボックスの構成≫
大気圧導入ボックス6は、内圧センサSに大気圧を送るための大気圧導入口22aを形成するための箱状の部材である。大気圧導入ボックス6は、キャニスタ用ケース部21と一体に形成されたセンサ用ケース部22と、大気圧導入管P2を接続するためのセンサジョイント41を有すると共にセンサ用ケース部22が係合するセンサ用蓋体4と、を備えて構成されている。大気圧導入ボックス6は、大気中の大気を取り入れる前記大気圧導入口22aと、大気圧導入管P2が接続されるセンサジョイント41と、を備えている。
≪ケース本体の構成≫
図2に示すように、ケース本体2は、ボックス化された大気導入部Aの下側ケース体を形成するものであり、ブラケット(図示せず)によって車体に固定されている。ケース本体2は、前記キャニスタ用ケース部21と、前記センサ用ケース部22と、キャニスタ用ケース部21とセンサ用ケース部22との間に設けられて両者を連結する連結部23と、を主に合成樹脂で一体形成してなる。
<キャニスタ用ケース部の構成>
キャニスタ用ケース部21は、前記キャニスタドレンボックス5の下ケース体を形成する部材であり、吸入口21aと、流路51と、迷路壁52,53と、吸入室54と、吐出室55と、吐出口21cと、キャニスタジョイント21bと、係止部21dと、を備えている。
吸入口21aは、キャニスタCへ大気導入管P1を介して大気を送るための大気取入口であり、キャニスタ用ケース部21の吸入室54の底面に穿設された長孔からなる。
流路51は、吸入口21aから取り入れた空気を吐出口21cまで送るための管路であり、吸入室54と、吐出室55と、キャニスタ用ケース部21の内壁と、迷路壁52,53と、キャニスタ用蓋体3の内壁とから形成されている。
キャニスタドレンボックス5の流路51は、吸入口21aからキャニスタジョイント21bに連通するように形成された大気等の流れ道である。この流路51は、キャニスタ用ケース部21とキャニスタ用蓋体3とを合致することによって、その内部を大気が蛇行するように迷路構造に形成されている。なお、流路51は、吸入口21aと、大気導入管P1が接続されるキャニスタジョイント21bとの間に設置された迷路壁52,53を含んで形成されている。
迷路壁52,53は、吸入口21aから取り入れた大気を蛇行させて吐出口21cに流れるように規制させると共に、吸入口21aから侵入した雨水や泥や塵埃等の異物が吐出室55側に移動するのを抑制する堰状の壁からなる。この迷路壁52,53は、キャニスタ用ケース部21とキャニスタ用蓋体3とで形成された内部空間の中央部に垂直に設けられて、キャニスタドレンボックス5を吸入口21aがある吸入室54と、吐出口21cがある吐出室55と、に区分けするようにキャニスタ用ケース部21の上側底面に設置されている。
図3は、本発明の実施形態に係る大気導入部の構造を示す平面図である。図4は、本発明の実施形態に係る大気導入部の構造を示す斜視図である。図5は、図3の矢視線X−X方向断面図である。
図2に示すように、迷路壁52は、例えば、外側端面と上端面とがキャニスタ用蓋体3の内壁および天井面3c(図5参照)に当接するように配置されて、吸入室54と吐出室55とを仕切った状態に設けられている。
迷路壁52は、迷路壁53の横に一段下がった状態に連続して形成されて、上端面が、キャニスタ用蓋体3の段差天井面3dから離間させて流路51が形成されるように配置されている。キャニスタドレンボックス5内は、この迷路壁53によって吸入室54と吐出室55との間が連通された状態になっている。
図2および図5に示すように、吐出口21cは、キャニスタ用ケース部21の吐出室55の底面から上方向に向けて突出形成された筒形状の開口部であり、キャニスタジョイント21bに連通している。吐出口21cは、吐出室55の底面より高い位置で開口していることにより、この吐出口21cから前記異物がキャニスタジョイント21b内に流れ込むのを防止できるように形成されている。この吐出口21cは、キャニスタ用蓋体3の天井面3cから離間して配置されている。
図2および図5に示すように、キャニスタジョイント21bは、大気導入管P1を接続するための継手部分であり、一端が吐出口21cに連通し、他端がキャニスタ用ケース部21の下面からL字状(エルボ状)に突出して形成されている。
係止部21dは、キャニスタ用蓋体3の外周部に形成された係合部3bに係合して、キャニスタ用蓋体3を保持するための爪状の部位であり、キャニスタ用ケース部21の外周部に複数形成されている。
<センサ用ケース部の構成>
図2に示すように、センサ用ケース部22は、大気圧導入ボックス6の下ケース体を形成する部材であり、連結部23を介してキャニスタ用ケース部21に隣接した状態で一体形成されている。センサ用ケース部22は、大気圧導入口22aと、係止部22bと、を備えている。
大気圧導入口22aは、内圧センサS(図1参照)へ大気圧導入管P2を介して大気圧を送って負荷させるための大気圧取入口であり、センサ用ケース部22の底面の端部に穿設された孔からなる。
係止部22bは、センサ用蓋体4の外周部に形成された係合部4bに係合して、センサ用蓋体4を保持するための爪状の部位であり、センサ用ケース部22の外周部に複数形成されてなる。
図2および図3に示すように、連結部23は、キャニスタ用ケース部21とセンサ用ケース部22とを連結する部位であり、当該連結部23の上面には、キャニスタ用ケース部21とセンサ用ケース部22とをしっかりと支持するための補強リブ23aが一体形成されている。
≪キャニスタ用蓋体の構成≫
図2に示すように、キャニスタ用蓋体3は、前記キャニスタドレンボックス5の上ケース体を形成する蓋部材であり、前記係合部3bと、天井面3cと、この天井面3cから一段下がった位置に形成された段差天井面3dと、この段差天井面3dに穿設された第2吸入口3aと、を備えている。
第2吸入口3aは、前記吸入口21aと同様に、大気を吸入したり、キャニスタC(図1参照)から大気導入管P1を介して送られる蒸発燃料を除去した空気を排出したりする開口部である。この第2吸入口3aは、キャニスタ用蓋体3をキャニスタ用ケース部21に合致することで形成された吐出室55の上方部位に配設されている。
≪センサ用蓋体の構成≫
図2に示すように、センサ用蓋体4は、大気圧導入ボックス6の上ケース体を形成する蓋部材であり、係合部4bをセンサ用ケース部22の係止部22bに係合させることにより、センサ用ケース部22とで大気圧導入ボックス6の箱体を形成している。このセンサ用蓋体4には、吐出口4aと、センサジョイント41と、係合部4bと、流路61と、異物侵入防止壁62,63と、が一体形成されている。
吐出口4aは、大気圧導入口22aから大気圧導入ボックス6内に取り込んだ大気をセンサジョイント41に送り込むための開口部であり、センサ用蓋体4のセンサジョイント41側の天井面に形成されている。
センサジョイント41は、大気圧導入管P2が接続される継手部分であり、センサ用蓋体4の下面から突出した部位に外側方向に向けて突設された円筒状のものからなる。
係合部4bは、係止部22bに係合することによって、センサ用蓋体4をセンサ用ケース部22に固定させるためのものである。
大気圧導入ボックス6の迷路構造の流路61は、大気圧導入口22aからセンサジョイント41に連通するように形成された大気等の流れ道である。この流路61は、センサ用ケース部22とセンサ用蓋体4とを合致することによって、その内部を大気が蛇行するように迷路構造に形成されている。なお、流路61は、大気圧導入口22aと、センサジョイント41との間に設置された異物侵入防止壁62,63を含んで形成されている。
異物侵入防止壁62,63は、大気圧導入口22aから取り入れた大気を蛇行させて吐出口4aに流れるように規制させると共に、大気圧導入口22aから侵入した雨水や泥や塵埃等の異物が吐出口4a側に移動するのを抑制する迷路状の壁からなる。この異物侵入防止壁62,63は、センサ用ケース部22とセンサ用蓋体4とで形成された内部空間の略中央部に、天井面から垂下した状態に形成されて、その下端部がセンサ用ケース部22の内底面に当接した状態に設置されている。異物侵入防止壁62と異物侵入防止壁63は、大気圧導入ボックス6内において、異物侵入防止壁62が一方の側壁に寄った状態に設置され、異物侵入防止壁63が異物侵入防止壁63から適宜な間隔を介した位置に、他方の側壁に寄った状態に設置されて、流路61がジグザグになるように配置されている。
≪作用≫
次に、図1〜図5を参照しながら本発明の実施形態に係る大気導入部Aの構造の作用を説明する。まず、燃料配管系に内圧センサSが設置される米国仕様等の車両1の場合の作用を組付手順と共に説明する。
この場合は、例えば、図2に示すように、キャニスタ用ケース部21にキャニスタ用蓋体3を組み付けて、図3〜図5に示すように、キャニスタドレンボックス5を組み立てて、キャニスタジョイント21bに大気導入管P1を接続する。
図2に示すセンサ用ケース部22には、センサ用蓋体4を組み付けて、図3および図4に示すように、大気圧導入ボックス6を組み立てて、センサジョイント41に大気圧導入管P2を接続する。
次に、図1に示すように、ポンプモジュール(図示せず)に接続された蒸発燃料配管Pと、大気圧導入ボックス6に接続された大気圧導入管P2との間に内圧センサSを介在させる。そして、キャニスタドレンボックス5には、キャニスタCに接続された大気導入管P1を接続させる。このようにして、大気導入部Aを燃料配管系に配置する。
このように内圧センサSを備えた車両1の燃料タンクシステムでは、燃料タンクTや燃料配管系に穴が開いているか否かをその内圧センサSによってエンジン駆動中に自動的に検出する監視を行っている。穴を検出する場合は、エンジンの吸気管の負圧を利用して燃料タンクTおよび燃料配管系内を負圧状態にし、負圧状態がキープされるか、大気圧状態になるかを、大気圧導入口22aから大気圧導入ボックス6および大気圧導入管P2を介して取り入れた大気圧と比較することによって診断している。
その場合、大気圧導入ボックス6は、図1に示すように、床下の高い位置に設置されているため、大気圧導入管P2に雨水や泥等の異物が浸入することを防止することができる。万が一、異物が大気圧導入口22aから大気圧導入ボックス6内に侵入した場合、図2に示すように、その大気圧導入ボックス6内には、流路61が蛇行するように迷路状に異物侵入防止壁62,63が形成され、かつ、吐出口4aが天井面に形成されていることによって、異物が吐出口4aから大気圧導入管P2に侵入して内圧センサSに流れることを抑制することができる。
また、大気導入部Aは、キャニスタドレンボックス5と大気圧導入ボックス6とが一体に形成されて、それぞれ独立して隣接した状態に連結された箱構造の1部品からなることによって、全体がボックス形状化されている。このため、大気導入部Aは、ブラケット(図示せず)によって車体の適宜な場所に設置することができるので、設置場所の選択自由度を広げることができると共に、大気圧導入管P2の短縮、設置工数の削減、および取付作業の簡素化が可能となる。
また、キャニスタCの大気導入管P1の吸入口21aと、内圧センサSの大気圧導入管P2の大気圧導入口22aとは、それぞれ別になっているので、キャニスタCのパージ時に、キャニスタCに接続された大気導入管P1に発生する負圧の影響が受け難くなり、燃料タンクの内圧の数値が変化することを抑制することができる。
次に、燃料配管系に内圧センサSがない車両1の場合について説明する。
この場合には、内圧センサSが不要となるのに伴って、図1に示す蒸発燃料配管P3および大気圧導入管P2が不要となるため、燃料配管系から内圧センサS、蒸発燃料配管P3および大気圧導入管P2を取り外す。さらに、図2に示すセンサ用蓋体4も不要となる。
つまり、図2に示すように、大気導入部Aにおいて、ケース本体2とキャニスタ用蓋体3とは、内圧センサSが必要な車両1であっても不要な車両1であっても使用することができ、共用化することができる。
そして、センサ用蓋体4は、内圧センサSを車両1に搭載させる場合にセンサ用ケース部22に装着させればよく、燃料配管系を大幅に変更しなくて済むので、米国仕様等の車両1に容易に対応できる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造および変更が可能であり、本発明はこれら改造および変更された発明にも及ぶことは勿論である。
例えば、迷路壁52,53は、キャニスタ用ケース部21およびキャニスタ用蓋体3のいずれにあっても構わない。
また、異物侵入防止壁62,63も同様に、センサ用ケース部22およびセンサ用蓋体4のいずれにあっても構わない。
本発明の実施形態に係る大気導入部の構造を示す図であり、キャニスタおよび内圧センサの設置状態を示す概略断面図である。 本発明の実施形態に係る大気導入部の構造を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る大気導入部の構造を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る大気導入部の構造を示す斜視図である。 図3の矢視線X−X方向断面図である。
符号の説明
1 車両
2 ケース本体
3 キャニスタ用蓋体
4 センサ用蓋体
5 キャニスタドレンボックス
6 大気圧導入ボックス
21 キャニスタ用ケース部
21a 吸入口
21b キャニスタジョイント
22 センサ用ケース部
22a 大気圧導入口
41 センサジョイント
51,61 流路
52,53 迷路壁
62,63 異物侵入防止壁
A 大気導入部
C キャニスタ
P1 大気導入管
P2 大気圧導入管
S 内圧センサ

Claims (2)

  1. 蒸発燃料を一時的に捕獲するキャニスタへ大気導入管を介して大気を送るための吸入口を有するキャニスタドレンボックスと、
    燃料配管系の内部圧力を検出する内圧センサへ大気圧導入管を介して大気圧を導入する大気圧導入口を有する大気圧導入ボックスと、を備えた大気導入部の構造であって、
    前記キャニスタドレンボックスと前記大気圧導入ボックスとは、連結して1部品からなると共に、前記大気導入管および前記大気圧導入管へ異物が侵入するのを防止する迷路構造の流路を有し、
    前記キャニスタドレンボックスの前記迷路構造の流路は、前記吸入口と、前記大気導入管が接続されるキャニスタジョイントとの間に設置された迷路壁を含んで形成され、
    前記大気圧導入ボックスの前記迷路構造の流路は、前記大気圧導入口と、前記大気圧導入管を接続するためのセンサジョイントとの間に設置された異物侵入防止壁を含んで形成されていることを特徴とする大気導入部の構造。
  2. 前記キャニスタドレンボックスは、前記吸入口を有するキャニスタ用ケース部と、このキャニスタ用ケース部が係合するキャニスタ用蓋体とを備え、
    前記大気圧導入ボックスは、前記キャニスタ用ケース部またはキャニスタ用蓋体と一体に形成されたセンサ用ケース部と、前記センサジョイントを有すると共に前記センサ用ケース部が係合するセンサ用蓋体と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の大気導入部の構造。
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