JP3658961B2 - キャニスタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の燃料系からの蒸発燃料を処理するために用いられる蒸発燃料吸着手段としてのキャニスタに関し、詳細には、内・外2重筒状の本体ケーシングを有するキャニスタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車において、燃料タンク等の燃料系からの蒸発燃料が大気中に放出されるのを防止する蒸発燃料処理装置が用いられており、蒸発燃料を吸着する手段としてキャニスタが知られている。
のキャニスタとし、活性炭等からなる吸着剤層を1つとしたものがある(特開平7−12017号公報等参照)。
【0003】
しかし、このように吸着剤層を1つとしたものにおいては、キャニスタが大型になったり、燃料の容量に応じた種々のキャニスタを用意しなければならない問題がある。
そこで、互いに直に接続された関係の2つの吸着剤層を設けて、上記の問題を解決したキャニスタの一例として、図6に示すよう体ケーシング1を内筒2と外筒3との内・外2重筒状の構造としたキャニスタCが知られている。このキャニスタC、内筒2と外筒3との間の空間部及び内筒2内の空間部に夫々吸着剤を充填することによ形成され、互いに一部で連通する吸着剤層4,5、内燃機関の燃料系で発生した蒸発燃料を吸着剤に吸させるためのチャージポート6と、内燃機関の吸気系に吸着剤に吸着された蒸発燃料をパージするためのパージポート7とを有し、チャージポート6及びパージポート7を内筒2と外筒3との間の空間部に形成され吸着剤層4に連通させると共に、大気に開放されるドレン用及び新気導入用の大気ポート8を内筒2内の空間部に形成され吸着剤層5に連通させた構成となっている(特開平6−249088号公報等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、給油時、又は車両の駐車時若しくは走行時等の非燃料給油時にチャージポートから導入された蒸発燃料は、吸着剤層で吸着剤に吸着されるが、吸着に際し、吸着剤から熱が発生する。
の吸着熱がキャニスタC内部にこもると、内部が部分的に高温となり、この高温部にある吸着剤の吸着能力が低下する。
【0005】
ここで、上記のような内・外2重筒状の本体ケーシング1を有するキャニスタCにおいては、特にチャージポート6近傍の吸着剤層の吸着剤温度が上昇し易い。
また、図6に示すように、車体14とこの車体14の側面に取付ブラケット15等を介して取り付けられるキャニスタCとの間は熱がこもり易く、キャニスタC内温度が上昇し易い。
【0006】
このため、チャージポート6がキャニスタCの車体15への取付位置と近い位置に設置される場合、キャニスタCのチャージポート6近傍部分からの放熱が阻害され、チャージポート6近傍の図6のA部分の吸着剤温度が高くなり、このチャージポート6近傍部分Aの吸着剤の吸着能力が特に低下して、新たにチャージされてきた蒸発燃料の吸着阻害され、結果としてキャニスタの吸着剤容量に応じた吸着能力を発揮できない場合がある。
【0007】
他の問題として、上記のような内・外2重筒状の本体ケーシング1を有するキャニスタにおいては、大気ポート8側に設けられてダスト等を捕集するフィルタ9は、従来、図7に示すように、本体ケーシング1上部の大気ポート8と内筒2の吸着剤層5との間に配設されているが、内筒2は相対的に横断面面積が小さいため、この横断面に沿って配設されるフィルタ9は捕集面積が小さく、ダスト等の捕集性能に劣る。
【0008】
またィルタ9は、上記のように捕集面積が小さいことに加え、その捕集面が上方を向いているため、ダスト10等により閉塞され易い。
キャニスタからのガスパージ時には、大気ポート8から導入される空気が吸着剤層5,4を順に流通することにより、その空気に同伴するようにしてパージガスがージポート7から内燃機関の吸気系に導かれるが、上記のようにフィルタ9が閉塞された場合、大気ポート8とパージポート7との間の通気抵抗値(パージ圧損)が上昇して、このパージ用の空気を適正に確保できなくなり、パージ性能が低下する結果、蒸発燃料の吸着能力が低下する。
【0009】
の問題を解消するべく、図8に示すように、大気ポート8と連通する管路11の途中にダストフィルタ12を内蔵したフィルタ室13を、キャニスタとは別に設けることが考えられている。
しかし、このような別付けのダストフィルタ12を設けた構成では、管路11やフィルタ室13をキャニスタの本体ケーシング1とは別に設ける必要があるため、配管の接続部の増加等を来し、コスト高となる。
【0010】
また、大気開放経路の拡縮によ圧損が増加し、ージ性能の低下、蒸発燃料の吸着能力の低下を来すという問題ある。
更に、内・外2重筒状の本体ケーシングを有するキャニスタにおいては、以上のような問に加え、次のような問題もある。
即ち、大気ポート8から水が吸入される等して、本体ケーシング1底部に水が溜まると、大気ポート8とパージポート7との間の通気抵抗値(パージ圧損)が上昇して、このパージ用の空気を適正に確保できなくなると共に、水が機関内にまで吸入される虞がある。
【0011】
発明は以上のような従来の問に鑑み、内・外2重筒状の本体ケーシングを有するキャニスタにおいて、蒸発燃料の吸着能力の向上、パージ性能の向上等を図ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1に係る発明は、
内筒と、この内筒の外周に配設され外筒との内・外2重筒状の本体ケーシング、前記内筒と前記外筒との間の第1の空間部及び前記内筒内の第2の空間部に夫々吸着剤を充填することによって形成され、互いに一部で連通する前記第1及び第2の空間部の吸着剤層、内燃機関の燃料系で発生した蒸発燃料を前記吸着剤に吸入させるチャージポートと、内燃機関の吸気系に、前記吸着剤層から吸着された蒸発燃料をパージするージポート、大気に開放されるドレン用及び新気導入用の大気ポートと、を含んで構成されるキャニスタにおいて、
前記チャージポート及び前記パージポートを前記第1の空間部の吸着剤層に連通させる一方、
前記大気ポートを前記第2の空間部の吸着剤層に連通させ、
前記チャージポート及び前記パージポートを、キャニスタの中心軸に対して、前記本体ケーシングの車体への取付位置とは略反対側の位置に設置したことを特徴とする。
【0013】
請求項2に係る発明は、
前記パージポートを前記チャージポートの近傍に設置したことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、
前記本体ケーシングの軸方向の一端部に、前記内筒の横断面積よりも大なる横断面積を有する空間部を形成するフィルタ収納ケーシングを設け、
このフィルタ収納ケーシング内を前記大気ポートと前記第2の空間部の吸着剤層とに連通させ、
このフィルタ収納ケーシング内の前記大気ポートとの連通部と、前記第2の空間部の吸着剤層との連通部とを隔てる位置にフィルタを収納したことを特徴とする。
【0014】
請求項4に係る発明は、
前記本体ケーシング内の前記フィルタ収納ケーシング内フィルタと前記第2の空間部の吸着剤層との間に形成される空間部に、前記フィルタ収納ケーシング内フィルタと直列の関係にあるフィルタを配設したことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、
前記フィルタ収納ケーシング内フィルタと前記本体ケーシング内フィルタとの間に所定容積の空間部けたことを特徴とする。
【0015】
請求項6に係る発明は、
前記フィルタ収納ケーシング内フィルタ平板状に形成、その面方向が前記フィルタ収納ケーシングの横断面に沿って延びるように収納たことを特徴とする。
請求項7に係る発明は、
前記フィルタ収納ケーシング内フィルタ筒状に形成、その中心軸方向とキャニスタの中心軸方向とが合致するように収納たことを特徴とする。
【0016】
請求項8に係る発明は、
前記フィルタ収納ケーシング略半円筒状又は略円筒に形成たことを特徴とする。
請求項9に係る発明は、
前記本体ケーシング底部と連通して、この底部に溜まった水を排出するドレンポート
このドレンポートを前記チャージポート前記チャージポートと連通する本体ケーシング内空間部の圧力に応じて開閉する開閉手段であって、この圧力が前記大気ポートと前記パージポートとの間の通気抵抗値を越えたときに開動作る開閉手段を設けたことを特徴とする。
【0017】
請求項10に係る発明は、
前記開閉手段ダイヤフラム弁装置として構成
このダイヤフラム弁装置は、前記ドレンポート周りを囲むように前記本体ケーシング底面に固定取付された装置本体と、この装置本体内を2室に画成するダイヤフラムと、このダイヤフラムによって装置本体周壁に支持される弁体と、この弁体を、前記ドレンポートを閉塞する方向に弾性付勢するスプリングと、を含んで構成され、
前記2室のうち前記ドレンポートが開口する一方の室を、水抜き口を介して大気と連通さ、他方の室を、圧力通路を介して前記本体ケーシング内空間部と連通さたことを特徴とする
【0018】
かかる本発明の作用について説明する。
請求項1に係る発明において、内・外2重筒状の本体ケーシングを有するキャニスタにおいては、チャージポート近傍の吸着剤層の吸着剤温度が上昇し易いが、チャージポートを、本体ケーシングの車体への取付位置と近い位置(熱がこもり易い。)を外し、その略反対側の位置に設置したこと、キャニスタのチャージポート設置位置からの放熱が阻害されずに高められ、チャージポート近傍部分の吸着剤温度上昇を抑制することができ、吸着剤の吸着能力の低下が防止される。
【0019】
また、チャージポートに加え、パージポートを前記略反対側の位置に設置したこと、特に、請求項2に係る発明のように、パージポートをチャージポートの近傍に設置したことで、チャージポート近傍の吸着剤層の吸着剤からの脱離(パージ)が促進されるため、チャージポート近傍部分の吸着剤の温度上昇がより効果的に抑制される。
請求項3に係る発明において、キャニスタからのガスパージ時には、大気ポートからフィルタ収納ケーシングに導入された空気がフィルタ収納ケーシング内ィルタを通過して内筒(即ち、第2の空間部の)吸着剤層に至り、ここから内筒と外筒との間の(即ち、第1の空間部の)吸着剤層内をパージポート側に向けて流通することにより、その空気に同伴するようにしてパージガスがパージポートを介して内燃機関の吸気系に至る。
【0020】
本発明に係るフィルタ収納ケーシング内ィルタは、捕集面積が大きく、高い捕集性能を得ることができると共に、ダスト等により閉塞され難くなるため、ガスパージ時の圧損上昇が抑制される
請求項4に係る発明において、キャニスタからのガスパージ時には、大気ポートからフィルタ収納ケーシングに導入された空気がフィルタ収納ケーシング内ィルタを通過し、更に本体ケーシング内ィルタを通過して第2の空間部の吸着剤層に至る。
【0021】
請求項5に係る発明において、キャニスタからのガスパージ時には、大気ポートからフィルタ収納ケーシングに導入された空気がフィルタ収納ケーシング内ィルタを通過し、このフィルタと本体ケーシング内ィルタとの間の所定容積の空間部を経てから、更に本体ケーシング内ィルタを通過して第2の空間部の吸着剤層に至る。
【0022】
請求項6に係る発明において、キャニスタからのガスパージ時には、大気ポートからフィルタ収納ケーシングに導入された空気がフィルタ収納ケーシング内の平板状のフィルタの一方の面側から他方の面側に通過して、第2の空間部の吸着剤層に至る。
請求項7に係る発明において、キャニスタからのガスパージ時には、大気ポートからフィルタ収納ケーシングに導入された空気がフィルタ収納ケーシング内の筒状のフィルタの外周面側から内周面側に通過して、フィルタ内側から第2の空間部の吸着剤層に至る。
【0023】
請求項8に係る発明において、フィルタ収納ケーシング略半円筒に形成ること、フィルタ収納空間部を大きくしつつ、キャニスタのコンパクト化が図られる。他方、フィルタ収納ケーシングを略円筒に形成ること、フィルタ収納空間部が更に大きくなる。
請求項9に係る発明において、チャージポートャージポートと連通する本体ケーシング内空間部の圧力が大気ポートとパージポートとの間の通気抵抗値を越えたときに開閉手段が開動作ドレンポートが開放され、本体ケーシング底部に溜まった水が排出される。
【0024】
請求項10に係る発明において、チャージポートャージポートと連通する本体ケーシング内空間部の圧力が大気ポートとパージポートとの間の通気抵抗値を越えたときにダイヤフラム弁装置の弁体がスプリングの弾性力に抗して引かれてドレンポートを開放する。これにより、本体ケーシング底部に溜まった水がドレンポートから装置本体内(即ち、一方の室)に排出され、更に水抜き口を介して外部に抜かれる。
【0025】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、チャージポート近傍部分の吸着剤の温度上昇が抑制されることで、この部分の吸着剤の吸着能力の低下を防止、新たにチャージされてきた蒸発燃料の吸着が阻害されるのを防止することができるので、キャニスタの吸着剤容量に応じた吸着能力を十分に発揮させることができ
【0026】
請求項2に係る発明によれば、チャージポート近傍部分の吸着剤の温度上昇をより効果的に抑制することができる。
請求項3に係る発明によれば、フィルタ収納ケーシング内に収納された捕集面積の大きフィルタによ高い捕集性能を得ることができると共に、ダスト等により閉塞され難くしてガスパージ時の圧損上昇を抑制することができるので、パージ用の空気を適正に確保して、パージ性能の向上を図れ、これによ蒸発燃料の吸着能力の向上を図ることができる。
【0027】
しかも、フィルタ収納ケーシングを本体ケーシングに一体化したため、別付けのフィルタを設けた構成のように管路やフィルタ室を本体ケーシングとは別に設ける必要がな、配管等の接続部の増加等を来さず、コスト低減を図ることができると共に、配管等の大気開放経路の拡縮による圧損上昇防止することができる。
請求項4に係る発明によれば、大気ポート側に2つのフィルタ直列の関係で配設したことで、吸着剤層に対するパージ用空気の均質性が確保され、パージ性能の向上を図ることができる。
【0028】
特に、請求項5に係る発明によれば、2つのフィルタ間に所定容積の空間部形成したこと、マイグレーション発生時のベーパがこの空間部に一時的に溜まるため、大気ポートから大気中にベーパが放出されるのを一時的に抑制することができ、法規適合上有利であると共に、ガソリン臭気問題上有利である。
請求項6に係る発明によれば、平板状のフィルタの適用により、キャニスタをコンパクトな形状に維持しつつ、高い捕集性能を得ることができると共に、ダスト等による閉塞を抑制することができる。
【0029】
請求項7に係る発明によれば、筒状のフィルタの適用により、より大き捕集面積を確保することができる。
請求項8に係る発明によれば、フィルタ収納ケーシングを略円筒に形成すること、フィルタ収納空間部を大きくしつつ、キャニスタのコンパクト化を図ることができ、他方、フィルタ収納ケーシングを円筒に形成すること、フィルタ収納空間部を更に大きくすることができる。
【0030】
請求項9に係る発明によれば、本体ケーシング底部に水が溜まることによるパージ圧損昇を防止することができ、ージ性能の向上、蒸発燃料の吸着能力の向上を図ることができ、また、水が機関内にまで吸入されるを回避することができる。
請求項10に係る発明によれば、ドレンポートを開閉する手段をダイヤフラム弁装置として簡単に構成することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、添付された図面を参照して本発明を詳述する。
図1(A)は本発明の一実施形態に係るキャニスタの構成を示す平面図であり、同図(B)はその縦断面図で、(A)中A−A矢視断面図である。この図に基づいて、本実施形態に係るキャニスタの構造を説明する。
【0032】
即ち、図において、キャニスタの本体ケーシング20は、内筒21と外筒22との内・外2重筒状に形成されており、例えば合成樹脂等から形成される。本実施形態では筒22の周壁及び上壁と、内筒21の周壁及び上壁とが一体成形され、内筒21と外筒22との夫々の底面開放されている。また、内筒21の周外筒22の周よりも短く形成されており、外筒22の底面開放部から上方の位置に垂下されている。
【0033】
外筒22の底面開放部には、これを塞ぐカバー23が固定取付されている。
そして、筒21と外筒22との間の内側に、底面が開放されたリング状の空間部(「第1の空間部」に相当する。)が形成されると共に、内筒21内に、底面が開放された空間部(「第2の空間部」に相当する。)が形成される。
筒2筒2との間の空間部の上端部には、複数の支持ピン部25に支承され、本体ケーシング20の上壁との間に第1の室24を形成する円形リング状の第1のフィルタ26が設けられている。
【0034】
内筒21内側の空間部の上端部には、複数の支持ピン部28に支承され、本体ケーシング20の上壁との間に第2の室27を形成する円形の第2のフィルタ29が設けられている。
また、外筒22内の下端部側には、ガスの流通を許容する多数の連通孔を有する支持板30が配設されており、この支持板30の内面側には、内筒21の周壁下端部との間に間隔をあけて第3のフィルタ31が配設されている。
【0035】
そして、第1のフィルタ26と第3のフィルタ31との間には、例えば活性炭等の吸着剤を充填することによる第1の吸着剤層(「第1の空間部の吸着剤層」に相当する。)32が設けられ、第2のフィルタ29と第3のフィルタ31との間には、同様に活性炭等の吸着剤を充填することによる第2の吸着剤層(「第2の空間部の吸着剤層」に相当する。)33が設けられる。
また、支持板30とカバー23との間には、第3の室34が形成され、この第3の室34内には、第1及び第2の吸着剤層3233を圧縮する方向に支持板30を弾性付勢するスプリング35が介装されている。
【0036】
一方、本体ケーシング20の上壁には、1の室24と第1のフィルタ26を介して第1の吸着剤層32と連通するパージポート36とチャージポート37とが設けられている。なお、これらポート36,37の形成位置については後述する。
ここで、本体ケーシング20の上部に、大気ポート38と連通する空間部であって、内筒21の横断面積よりも大なる横断面積を有する空間部を形成するフィルタ収納ケーシング39が固定取付されている。
【0037】
このフィルタ収納ケーシング39は、底面が開放された略半円筒に形成されており、底面開放部は、本体ケーシング20の上壁に形成された連通孔40を介して第2の室27と連通されている。また、このフィルタ収納ケーシング39の上壁には、若干の長さ立ち上がった後、横方向に延びる大気ポート38が設けられている。
【0038】
そして、ィルタ収納ケーシング39内には、方向がこのケーシング39の横断面に沿って延びる略半円形の平板状プレフィルタ(「フィルタ収納ケーシング内フィルタ」に 相当する。)41が収納されている。本実施形態では、プレフィルタ41は、本体ケーシング20の上壁とフィルタ収納ケーシング39の上壁との夫々ら離間した位置に配設されており、本体ケーシング20の上壁の上面との間とフィルタ収納ケーシング39の上壁の下面との間に夫々室42,43が形成され
【0039】
ージポート36とチャージポート37とは、本体ケーシング20の上壁のうち、フィルタ収納ケーシング39を取り付けた後のりの部位に大気ポート38を間に挟んで横方向に並列して形成されている。
ここで、チャージポート37及びパージポート36は、キャニスタ中心軸に対して、本体ケーシング20の車体への取付位置とは略反対側の位置に設置されている。
【0040】
即ち、キャニスタの本体ケーシング20は、その外周部の一部が、図1のように、その中心軸が車体Bの側面と平行となるように、この車体Bの側面に取付ブラケットCを介して固定取付され、チャージポート37及びパージポート36は、この本体ケーシング20の車体Bへの取付位置(以下「本体ケーシングの車体取付位置」という。)とは略反対側の位置に設置されている。
【0041】
次に、実施形態に係るキャニスタの作用について説明する。
例えば、給油時に、チャージポート37から第1の室24に導入された蒸発燃料は、第1のフィルタ26を通過し第1の吸着剤層32内を第3の室34側に流通する。
そして、第3のフィルタ31及び支持板30を通過して第3の室34に入った蒸発燃料は、支持板30及び第3のフィルタ31を再度通過して第2の吸着剤層33内に入り、この第2の吸着剤層33内を第2の室27に向けて流通、第1の吸着剤層32及び第2の吸着剤層33で蒸発燃料が吸着剤に吸着される。
【0042】
このような蒸発燃料の流れは、車両の駐車時は走行時等の非燃料給油時にチャージポート37に導かれる蒸発燃料の場合も同様であり、蒸発燃料は、第1の吸着剤層32及び第2の吸着剤層33で吸着剤に吸着される。
また、キャニスタからのガスパージ時には、大気ポート38からフィルタ収納ケーシング39の室43に導入された空気がプレフィルタ41を通過して室42に至り、この室42から連通孔40、第2の室27及び第2のフィルタ29を経て第2の吸着剤層32に至り、ここから第3の室34を経て第1の吸着剤層32内を第1の室24側に向けて流通する。これにより、その空気に同伴するようにしてパージガスが第1のフィルタ26を通過して第1の室24に流通し、この第1の室24に導かれたパージガスがパージポート36を介して内燃機関の吸気系に至る。
【0043】
実施形態によれば、チャージポート37を、キャニスタ中心軸に対して、本体ケーシング20の車体取付位置とは略反対側の位置に設置するようにしたから、次のような利点がある。
即ち、内・外2重筒状の本体ケーシング20を有するキャニスタにおいては、チャージポート37近傍の吸着剤層の吸着剤温度が上昇し易いが、チャージポート37を、熱がこもり易い本体ケーシング20の車体取付位置とは略反対側の位置に設置したこと、キャニスタのチャージポート37設置位置からの放熱が阻害されずに高められ、チャージポート37近傍部分の吸着剤温度上昇を抑制することができるため、この部分の吸着剤の吸着能力の低下を防止することができ、新たにチャージされてきた蒸発燃料の吸着が阻害されるのを防止、キャニスタの吸着剤容量に応じた吸着能力を十分に発揮させることができ
【0044】
図2は、チャージポート37近傍の吸着剤層の吸着剤温度が上昇し易い部分を符号示しており、この部分Dが本体ケーシング20の車体取付位置とは略反対側の位置となることで、放熱が阻害されずに高められる。
更に、本実施形態のように、パージポート36を、キャニスタ中心軸に対して、本体ケーシング20の車体取付位置とは略反対側の位置に設置、チャージポート37の近傍に設置すれば、チャージポート37近傍の吸着剤層の吸着剤からの脱離(パージ)が促進されるため、チャージポート37近傍部分の吸着剤の温度上昇をより効果的に抑制することができる。
【0045】
また実施形態によれば、本体ケーシング20の上部に、大気ポート38と連通する空間部であって、内筒21の横断面積よりも大なる横断面積を有する空間部を形成するフィルタ収納ケーシング39を固定取付し、このフィルタ収納ケーシング39内に、方向がこのケーシング39の横断面に沿って延びる略半円形のプレフィルタ41を収納するようにしたから、捕集面積の大きいプレフィルタ41によって、高い捕集性能を得ることができると共に、ダスト等により閉塞され難くなる。
【0046】
キャニスタからのガスパージ時には、大気ポート38から導入される空気がプレフィルタ41及び第2のフィルタ29を通過して吸着剤層33,32側に流通するが、上記のように前段のプレフィルタ41のダスト等による閉塞が抑制される結果、ガスパージ時の圧損上昇抑制され、パージ用の空気適正に確保されるようになり、パージ性能の向上を図り、これによ蒸発燃料の吸着能力の向上を図ることができる。
【0047】
しかも、フィルタ収納ケーシング39を本体ケーシング20に一体化して備えるようにしたため、別付けのフィルタを設けた構成のように管路やフィルタ室を本体ケーシングとは別に設ける必要がなく、配管等の接続部の増加等を来さず、コスト低減を図ることができると共に、配管等の大気開放経路の拡縮による圧損上昇防止することができる。
【0048】
特に、実施形態によれば、大気ポート38側にプレフィルタ41と第2のフィルタ29とを直列設けると共に、プレフィルタ41と第2のフィルタ29との間に所定容積の第2の室27を設けるようにしたから、キャニスタからのガスパージ時に大気ポート38から導入された空気がプレフィルタ41にて拡散された後、プレフィルタ41通過した至った第2の室27にて収縮され、かつ第2の吸着剤層33と略同径の第2のフィルタ29を通過して、2の吸着剤33に至るため、第2の吸着剤層33に対するパージ用空気の均質性が確保され、パージ性能の向上を図ることができる。
【0049】
また、プレフィルタ41と第2のフィルタ29との間に所定容積の第2の室27を設けた構成によると、マイグレーション発生時のベーパが第2の室27に一時的に溜まるため、大気ポート38から大気中にベーパが放出されるのを一時的に抑制することができ、法規適合上有利であると共に、ガソリン臭気問題上有利である。
【0050】
次に、図3に基づいて、本発明の他の実施形態について説明する。
実施形態に係るキャニスタは、先の実施形態のものに対して、キャニスタの最大高さ及び大気ポート高さを略変えずに、プレフィルタの収納ケーシング内の空間部容積を増し、プレフィルタを筒状に形成し、これを縦置き、即ち、その中心軸方向とキャニスタの中心軸方向とが合致するように設置したものである。
【0051】
即ち、フィルタ収納ケーシング44は、底面が開放された略半円筒の実施形態に係るフィルタ収納ケーシング39(図1)よりも円形に近い)に形成されており、底面開放部は、本体ケーシング20の上壁に形成された連通孔40を介して第2の室27と連通されている。
このフィルタ収納ケーシング44の周壁のうち平面壁には、横方向に延びる大気ポート45が設けられている。
【0052】
またこのフィルタ収納ケーシング44内には、円筒状プレフィルタ46が、縦置き、即ち、その中心軸方向とキャニスタの中心軸方向とが合致するように設置されている。
本実施形態では、本体ケーシング20の上壁の上面から突出する円筒状の下側取付部47とフィルタ収納ケーシング44の上壁の下面から突出する円筒状の上側取付部48との夫々の外周部にプレフィルタ46の両端部の内周部が嵌合している。また、下側取付部47の内側に位置する本体ケーシング20上壁に通孔40が形成され、プレフィルタ46内でこの連通孔40が開口ている。
【0053】
パージポート49とチャージポート50とは、本体ケーシング20の上壁のうち、フィルタ収納ケーシング44を取り付けた後の残りの部位に大気ポート45の側方に並列形成されている。
なお以上の各実施形態においては、本体ケーシング20の上壁に取り付けるフィルタ収納ケーシング39,44を略半円筒状に形成して、この内部に平板状状のプレフィルタ41,46を配設するようにしたが、図4に示すように、フィルタ収納ケーシング51を略円筒状に形成すると共に、この内部に、例えば平板状で略円形のプレフィルタ52を配設するようにしても良い。
【0054】
このものにおいて、本体ケーシング20上壁の内筒21の上面に対応する部分開放され、内筒21とフィルタ収納ケーシング51とが連通されている。
また、フィルタ収納ケーシング51上壁の中央部に大気ポート53が設けられている。
更に、フィルタ収納ケーシング51の周壁部の相対向する2つの位置、本体ケーシング20上壁の外筒22の上面に対応する部分に設けられたパージポート54とチャージポート55とを避けるように内側に凹んだ凹溝部51Aが形成され、この凹溝部51Aの内側を通ってージポート54及びチャージポート55上方に延びている。
【0055】
そして、ィルタ収納ケーシング51内に、方向がこのケーシング51の横断面に沿って延びるプレフィルタ52が収納されている。
実施形態によれば、の実施形態のものよりもプレフィルタ52の捕集面積を大きくすることができ、より高い捕集性能を得ることができると共に、ダスト等により更に閉塞され難くな
【0056】
次に、図5に基づいて、本発明の更にの実施形態について説明する。
実施形態に係るキャニスタは、大気ポート53から水が吸入される等して、本体ケーシング20の部に水が溜まるとガスパージ時において、パージポート54に内燃機関の吸気負圧が導入されてもパージが困難となることに鑑み、本体ケーシング20底部と連通するドレンポート56を設けると共に、このドレンポート56をチャージポート55ャージポート55と連通する本体ケーシング内空間部(第1の室24)の圧力に応じて開閉る開閉手段を設け、本体ケーシング20底部に水が溜まって大気ポート53とパージポート54との間の通気抵抗(パージ圧損)が所定値を越えたときにこの開閉手段を開動作させてドレンポート56を開き、この底部に溜まった水を外部に排出するようにしたものである。
【0057】
実施形態に係るキャニスタを具体的に説明すると、本体ケーシング20底部に当たるカバー23の中央部には、このカバー22と連通するドレンポート56の開閉を行うダイヤフラム弁装置57が設けられている。
このダイヤフラム弁装置57は、装置本体58と、弁体59と、ダイヤフラム60と、スプリング61と、を含んで構成される。
【0058】
置本体58は、ドレンポート56周りを囲むようにバー23底面に固定取付されている。体59は、ダイヤフラム60によ装置本体58周壁に支持されており、プリング61によドレンポート56を閉塞する方向に弾性付勢されている。
また、装置本体58内には、イヤフラム60によ画成された2つの室a,bが設けられており、ドレンポート56が開口する一方の室aは水抜き口62を介して大気と連通され、スプリング61が設けられた他方の室bは圧力通路63を介して第1の室24と連通されており、第1の室24内の圧力が作用する。
【0059】
ここで、ダイヤフラム弁装置57の弁体59は、第1の室24内の圧力が第2の室27内の圧力に対して低下し、水頭圧ΔP(大気ポート53からパージポート54への空気導入が困難となる水頭圧)以上となる前に開る。
この弁体59の開弁圧PDは、次のように設定される。
PD<ΔP
PD>PO 但し、POは、本体ケーシング20の大気ポート53とパージポート54との間の通気抵抗
PD>PT 但し、PTは、チャージポート55が連通する燃料タンクからのチャージ圧力
従って、本体ケーシング20底部に水が溜まって上記開弁圧となると、弁体59が開弁し、ドレンポート56が開放される。このドレンポート56の開放により、本体ケーシング20底部に溜まった水が室aに流出し、この室aから水抜き口62を通じて外部に排出される。
【0060】
なお実施形態のように、第1の室24内圧力をダイヤフラム弁装置57の室bに導く構成では、パージポート54に介装されるパージコントロールバルブの動作による脈動を受け易くなる。従って、図の一点鎖線で示すように、チャージポート55とダイヤフラム弁装置57の室bと連通させる構成にして、パージコントロールバルブの動作による脈動の影響を受け難くするのが好ましい。
【0061】
実施形態によれば、本体ケーシング20底部に水が溜まって大気ポート53とパージポート54との間の通気抵抗値(パージ圧損)が、ガスパージ時に空気導入が困難となるほどに上昇するのを回避することができ、ージ性能の向上、蒸発燃料の吸着能力の向上を図ることができ、また、水が機関内にまで吸入されるのを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明の一実施形態に係るキャニスタの構成を示す平面図、同図(B)はその縦断面図で、(A)中A−A矢視断面図
【図2】同上キャニスタの概略平面図
【図3】図3(A)は本発明の他の実施形態に係るキャニスタの構成を示す平面図、同図(B)はその縦断面図で、(A)中B−B矢視断面図
【図4】図4(A)は本発明の更に別の実施形態に係るキャニスタの構成を示す平面図、同図(B)はその縦断面図で、(A)中C−C矢視断面図
【図5】更にの実施形態に係るキャニスタの構成を示す縦断面図
【図6】図6(A)は従来のキャニスタの一例を示す平面図、同図(B)はその縦断面図で、(A)中D−D矢視断面図
【図7】従来のキャニスタの他の例を示す縦断面図
【図8】従来のキャニスタの更にの例を示す概略図
【符号の説明】
20 本体ケーシング
21 内筒
22 外筒
36 パージポート
37 チャージポート
38 大気ポート
39 フィルタ収納ケーシング
41 プレフィルタ
44 フィルタ収納ケーシング
45 大気ポート
46 プレフィルタ
49 パージポート
50 チャージポート
51 フィルタ収納ケーシング
52 プレフィルタ
53 大気ポート
54 パージポート
55 チャージポート
56 ドレンポート
57 ダイヤフラム弁装置

Claims (10)

  1. 内筒と、この内筒の外周に配設され外筒との内・外2重筒状の本体ケーシング
    前記内筒と前記外筒との間の第1の空間部及び前記内筒内の第2の空間部に夫々吸着剤を充填することによ形成され、互いに一部で連通する前記第1及び第2の空間部の吸着剤層
    内燃機関の燃料系で発生した蒸発燃料を前記吸着剤に吸入させるチャージポートと、
    内燃機関の吸気系に、前記吸着剤層から吸着された蒸発燃料をパージするージポート
    大気に開放されるドレン用及び新気導入用の大気ポートと、を含んで構成され
    前記チャージポート及び前記パージポートが前記第1の空間部の吸着剤層に連通する一方、
    前記大気ポートが前記第2の空間部の吸着剤層に連通し、
    前記チャージポート及び前記パージポートが、キャニスタ中心軸に対して、前記本体ケーシングの車体への取付位置とは略反対側の位置に設置されたことを特徴とするキャニスタ。
  2. 前記パージポートが前記チャージポートの近傍に設置されたことを特徴とする請求項1記載のキャニスタ。
  3. 前記本体ケーシングの軸方向の一端部に、前記内筒の横断面積よりも大なる横断面積を有する空間部を形成するフィルタ収納ケーシング設けられ
    このフィルタ収納ケーシング内が、前記大気ポートと前記第2の空間部の吸着剤層とに連通し、
    このフィルタ収納ケーシング内の前記大気ポートとの連通部と、前記第2の空間部の吸着剤層との連通部とを隔てる位置にフィルタ収納されたことを特徴とする請求項1又は2記載のキャニスタ。
  4. 前記本体ケーシング内の前記フィルタ収納ケーシング内フィルタと前記第2の空間部の吸着剤層との間に形成される空間部に、前記フィルタ収納ケーシング内フィルタと直列の関係にあるフィルタ配設されたことを特徴とする請求項記載のキャニスタ。
  5. 前記フィルタ収納ケーシング内フィルタと前記本体ケーシング内フィルタとの間に所定容積の空間部が設けられたことを特徴とする請求項4記載のキャニスタ。
  6. 前記フィルタ収納ケーシング内フィルタ平板状に形成され、その面方向が前記フィルタ収納ケーシングの横断面に沿って延びるように収納されたことを特徴とする請求項〜5のうちいずれか1つに記載のキャニスタ。
  7. 前記フィルタ収納ケーシング内フィルタ筒状に形成され、その中心軸方向とキャニスタの中心軸方向とが合致するように収納されたことを特徴とする請求項〜5のうちいずれか1つに記載のキャニスタ。
  8. 前記フィルタ収納ケーシングが略半円筒状又は略円筒に形成されたことを特徴とする請求項〜7のうちいずれか1つに記載のキャニスタ。
  9. 前記本体ケーシング底部と連通して、この底部に溜まった水を排出するドレンポート
    このドレンポートを前記チャージポート前記チャージポートと連通する本体ケーシング内空間部の圧力に応じて開閉する開閉手段であって、この圧力が前記大気ポートと前記パージポートとの間の通気抵抗値を越えたときに開動作る開閉手段とが設けられたことを特徴とする請求項1〜8のうちいずれか1つに記載のキャニスタ。
  10. 前記開閉手段がダイヤフラム弁装置として構成され、
    このダイヤフラム弁装置は、前記ドレンポート周りを囲むように前記本体ケーシング底面に固定取付された装置本体と、この装置本体内を2室に画成するダイヤフラムと、このダイヤフラムによって装置本体周壁に支持される弁体と、この弁体を、前記ドレンポートを閉塞する方向に弾性付勢するスプリングと、を含んで構成され、
    前記2室のうち前記ドレンポートが開口する一方の室水抜き口を介して大気と連通、他方の室圧力通路を介して前記本体ケーシング内空間部と連通することを特徴とする請求項9記載のキャニスタ。
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