JPH11200962A - キャニスタ - Google Patents

キャニスタ

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JPH11200962A
JPH11200962A JP99998A JP99998A JPH11200962A JP H11200962 A JPH11200962 A JP H11200962A JP 99998 A JP99998 A JP 99998A JP 99998 A JP99998 A JP 99998A JP H11200962 A JPH11200962 A JP H11200962A
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canister
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裕二 板倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内・外2重筒状の本体ケーシングを有するキ
ャニスタにおいて、蒸発燃料の吸着能力の向上、パージ
性能の向上等を図ることを目的とする。 【解決手段】 チャージポート37を、キャニスタ中心
軸に対して、本体ケーシング20の車体Bへの取付位置
とは略反対側の位置に設置するようにして、キャニスタ
のチャージポート37設置位置からの放熱性を高めて、
チャージポート37近傍部分の吸着剤層の吸着剤温度上
昇を抑え、チャージポート37近傍部分の吸着剤層の吸
着剤の吸着能力の低下を防止するようにすると共に、本
体ケーシング20の上部に、大気ポート38と連通する
空間部であって、内筒21の横断面積よりも大なる横断
面積を有する空間部を形成するフィルタ収納ケーシング
39を固定取付し、このフィルタ収納ケーシング39内
に、その面方向が該ケーシング39の横断面に沿って延
びる略半円形のプレフィルタ41を収納するようにし
て、パージ性能の向上を図るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の燃料系
からの蒸発燃料を処理するために用いられる蒸発燃料吸
着手段としてのキャニスタに関し、特に、内・外2重筒
状の本体ケーシングを有するキャニスタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車において、燃料タンク等の
燃料系からの蒸発燃料が大気中に放出されるのを防止す
る蒸発燃料処理装置が用いられており、蒸発燃料を吸着
する手段としてキャニスタが知られている。このような
キャニスタとしての、活性炭等からなる吸着剤層を1つ
としたものがある(特開平7−12017号公報等参
照)。
【0003】しかし、このように吸着剤層を1つとした
ものにおいては、キャニスタが大型になったり、燃料の
容量に応じた種々のキャニスタを用意しなければならな
い問題がある。そこで、互いに直列的に接続された関係
の2つの吸着剤層を設けて、上記の問題を解決したキャ
ニスタの一例として、図6に示すように、その本体ケー
シング1を内筒2と外筒3との内・外2重筒状の構造と
したキャニスタCが知られており、このキャニスタCの
場合、内筒2と外筒3との間の空間部及び内筒2内の空
間部に夫々吸着剤を充填することによって形成され、互
いに一部で連通する吸着剤層4,5を夫々有すると共
に、内燃機関の燃料系で発生した蒸発燃料を吸着剤に吸
入させるチャージポート6と、内燃機関の吸気系に吸着
剤に吸着された蒸発燃料をパージするバージポート7と
を内筒2と外筒3との間の空間部に形成される吸着剤層
4に連通させて設けると共に、大気に開放されるドレン
用及び新気導入用の大気ポート8を内筒2内の空間部に
形成される吸着剤層5に連通させて設けた構成となって
いる(特開平6−249088号公報等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、給油時、車
両の駐車時或いは走行時等の非燃料給油時に、チャージ
ポートから導入された蒸発燃料は、吸着剤層で吸着剤に
吸着されるが、このとき、吸着剤は吸着熱を発生する。
このような吸着熱がキャニスタC内部にこもると、高温
部が発生し、この高温部では吸着剤の吸着能力が低下す
る。
【0005】上記のような内・外2重筒状の本体ケーシ
ング1を有するキャニスタCにおいては、特にチャージ
ポート6近傍の吸着剤層の吸着剤温度が上昇し易い。一
方、図6に示すように、車体14と該車体14の側面に
取付ブラケット15等を介して取り付けられるキャニス
タCとの間は熱がこもり易く、キャニスタC内温度が上
昇し易い。
【0006】このため、チャージポート6がキャニスタ
Cの車体15への取付位置と近い位置に設置されている
場合、キャニスタCのチャージポート6近傍部分からの
放熱が阻害され、チャージポート6近傍の図6のA部分
の吸着剤層の吸着剤温度が高くなり、該チャージポート
6近傍部分の吸着剤層の吸着剤の吸着能力が特に低下し
て、新たにチャージされてきた蒸発燃料の吸着を阻害
し、結果としてキャニスタの吸着剤容量に応じた吸着能
力を発揮できない場合がある。
【0007】一方、上記のような内・外2重筒状の本体
ケーシング1を有するキャニスタにおいては、大気ポー
ト8側に設けられてダスト等を捕集するフィルタ9は、
従来、図7に示すように、本体ケーシング1上部の大気
ポート8と内筒2内側の吸着剤層5との間に配設されて
いるが、内筒2は、相対的に横断面面積が小さく、この
横断面に沿って配設されるフィルタ9は捕集面積が小さ
く、ダスト等の捕集性能に劣る。
【0008】又、上記のようにフィルタ9は捕集面積が
小さいことに加え、その捕集面が上方を向いているた
め、ダスト10等により閉塞され易い。キャニスタから
のガスパージ時には、大気ポート8から導入される空気
が吸着剤層5,4を順に流通することにより、その空気
に同伴するようにしてパージガスがバージポート7から
内燃機関の吸気系に導かれるが、上記のようにフィルタ
9が閉塞された場合には、大気ポート8とパージポート
7間の通気抵抗値(パージ圧損)が上昇して、このパー
ジ用の空気を適正に確保できなくなり、パージ性能が低
下する結果、蒸発燃料の吸着能力が低下する。
【0009】このような問題点を解消するべく、図8に
示すように、大気ポート8と連通する管路11の途中に
ダストフィルタ12を内蔵したフィルタ室13を、キャ
ニスタとは別に設けるようにすることが考えられてい
る。しかし、このような別付けのダストフィルタ12を
設けた構成では、管路11やフィルタ室13をキャニス
タの本体ケーシング1とは別に設ける必要があるため、
配管の接続部の増加等を来し、コスト高となる。
【0010】又、大気開放経路の拡縮によって圧損が増
加し、ガスパージ性能の低下、蒸発燃料の吸着能力の低
下を来すという問題がある。上述したような問題点に加
え、内・外2重筒状の本体ケーシングを有するキャニス
タにおいては、次のような問題もある。即ち、大気ポー
ト8から水が吸入される等して、本体ケーシング1内底
部に水が溜まると、大気ポート8とパージポート7間の
通気抵抗値(パージ圧損)が上昇して、このパージ用の
空気を適正に確保できなくなると共に、水が機関内にま
で吸入される虞がある。
【0011】そこで、本発明は以上のような従来の問題
点に鑑み、内・外2重筒状の本体ケーシングを有するキ
ャニスタにおいて、蒸発燃料の吸着能力の向上、パージ
性能の向上等を図ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明は、内筒と該内筒の外周に配設される外筒との内
・外2重筒状の本体ケーシングを有し、前記内筒と外筒
との間の空間部及び内筒内の空間部に夫々吸着剤を充填
することによって形成され、互いに一部で連通する吸着
剤層を夫々有すると共に、内燃機関の燃料系で発生した
蒸発燃料を吸着剤に吸入させるチャージポートと、内燃
機関の吸気系に吸着剤に吸着された蒸発燃料をパージす
るバージポートとを一方の吸着剤層に連通させて設ける
と共に、大気に開放されるドレン用及び新気導入用の大
気ポートを他方の吸着剤層に連通させて設けたキャニス
タにおいて、前記チャージポートを、キャニスタの中心
軸に対して、本体ケーシングの車体への取付位置とは略
反対側の位置に設置したことを特徴とする。
【0013】請求項2に係る発明は、前記パージポート
を、前記チャージポート設置位置の近傍に設置したこと
を特徴とする。請求項3に係る発明は、前記本体ケーシ
ングの軸方向の一端部に内筒の横断面積よりも大なる横
断面積を有する空間部を形成するフィルタ収納ケーシン
グを設け、前記フィルタ収納ケーシング内を前記大気ポ
ートと他方の吸着剤層とに連通させ、前記フィルタ収納
ケーシング内の前記大気ポートとの連通部と他方の吸着
剤層との連通部とを隔てる位置にフィルタを収納したこ
とを特徴とする。
【0014】請求項4に係る発明は、前記本体ケーシン
グ内の前記フィルタ収納ケーシング内フィルタと吸着剤
層との間に形成される空間部に該フィルタ収納ケーシン
グ内フィルタと直列の関係にあるフィルタを配設したこ
とを特徴とする。請求項5に係る発明は、前記フィルタ
収納ケーシング内フィルタと本体ケーシング内フィルタ
との間に所定容積の空間部が設けられたことを特徴とす
る。
【0015】請求項6に係る発明は、前記フィルタは平
板状に形成され、その面方向がフィルタ収納ケーシング
の横断面に沿って延びるように収納されたことを特徴と
する。請求項7に係る発明は、前記フィルタは筒状に形
成され、その中心軸方向とキャニスタの中心軸方向とが
合致するように収納されたことを特徴とする。
【0016】請求項8に係る発明は、フィルタ収納ケー
シングは、略半円筒形状若しくは略円筒形状に形成され
たことを特徴とする。請求項9に係る発明は、前記本体
ケーシング内底部と連通して該本体ケーシング内底部に
溜まった水を排出するドレンポートを設け、該ドレンポ
ートを前記チャージポート若しくは該チャージポートと
連通する本体ケーシング内空間部の圧力に応じて開閉動
作される開閉手段であって、前記圧力が前記大気ポート
とパージポート間の通気抵抗値を越えたときに開動作さ
れる開閉手段を設けたことを特徴とする。
【0017】請求項10に係る発明は、前記開閉手段
は、ダイヤフラム弁装置から構成され、前記ダイヤフラ
ム弁装置は、前記ドレンポート周りを囲むように本体ケ
ーシング底面に固定取付された装置本体と、該装置本体
内を2室に画成するダイヤフラムと、該ダイヤフラムに
よって装置本体周壁に支持される弁体と、該弁体を常時
はドレンポートを閉塞する方向に弾性付勢するスプリン
グと、を含んで構成され、前記2室のうちドレンポート
が開口する一方の室は水抜き口を介して大気と連通さ
れ、他方の室は圧力通路を介して前記チャージポート若
しくは該チャージポートと連通する本体ケーシング内空
間部と連通されたことを特徴とする。。
【0018】かかる本発明の作用について説明する。請
求項1に係る発明において、内・外2重筒状の本体ケー
シングを有するキャニスタにおいては、チャージポート
近傍の吸着剤層の吸着剤温度が上昇し易いが、チャージ
ポートを、熱がこもり易い本体ケーシングの車体への取
付位置とは略反対側の位置に設置したことによって、キ
ャニスタのチャージポート設置位置からの放熱が阻害さ
れずに高められ、チャージポート近傍部分の吸着剤層の
吸着剤温度上昇を抑えることができ、吸着剤の吸着能力
の低下が防止される。
【0019】又、請求項2に係る発明のように、パージ
ポートをチャージポート設置位置の近傍に設置すれば、
チャージポート近傍の吸着剤層の吸着剤の脱離(パー
ジ)が促進されるため、チャージポート近傍の吸着剤層
の吸着剤の温度上昇がより効果的に抑制される。請求項
3に係る発明において、キャニスタからのガスパージ時
には、大気ポートからフィルタ収納ケーシングに導入さ
れた空気がフィルタ収納ケーシング内のフィルタを通過
して内筒の吸着剤層に至り、ここから内筒と外筒との間
の吸着剤層内をパージポート側に向けて流通することに
より、その空気に同伴するようにしてパージガスがパー
ジポートによって内燃機関の吸気系に至る。
【0020】上記のフィルタ収納ケーシング内のフィル
タは、捕集面積が大きく、高い捕集性能を得ることがで
きると共に、ダスト等により閉塞され難くなるため、パ
ージ時の圧損上昇が抑制され、パージ用の空気を適正に
確保できるようになる。請求項4に係る発明において、
キャニスタからのガスパージ時には、大気ポートからフ
ィルタ収納ケーシングに導入された空気がフィルタ収納
ケーシング内のフィルタを通過し、更に本体ケーシング
内のフィルタを通過して内筒の吸着剤層に至る。
【0021】請求項5に係る発明において、キャニスタ
からのガスパージ時には、大気ポートからフィルタ収納
ケーシングに導入された空気がフィルタ収納ケーシング
内のフィルタを通過し、このフィルタと本体ケーシング
内のフィルタとの間の所定容積の空間部を経てから、更
に本体ケーシング内のフィルタを通過して内筒の吸着剤
層に至る。
【0022】請求項6に係る発明において、キャニスタ
からのガスパージ時には、大気ポートからフィルタ収納
ケーシングに導入された空気がフィルタ収納ケーシング
内の平板状のフィルタの一方の面側から他方の面側に通
過して、内筒の吸着剤層に至る。請求項7に係る発明に
おいて、キャニスタからのガスパージ時には、大気ポー
トからフィルタ収納ケーシングに導入された空気がフィ
ルタ収納ケーシング内の筒状のフィルタの外周面側から
内周面側に通過して、フィルタ内側から内筒の吸着剤層
に至る。
【0023】請求項8に係る発明において、フィルタ収
納ケーシングが略半円筒形状に形成されることにより、
フィルタ収納空間部を大きくしつつ、キャニスタのコン
パクト化が図られ、フィルタ収納ケーシングが円筒形状
に形成されることにより、フィルタ収納空間部が更に大
きくなる。請求項9に係る発明において、チャージポー
ト若しくは該チャージポートと連通する本体ケーシング
内空間部の圧力が大気ポートとパージポート間の通気抵
抗値を越えたときに開閉手段が開動作されてドレンポー
トが開放され、本体ケーシング内底部に溜まった水が排
出される。
【0024】請求項10に係る発明において、チャージ
ポート若しくは該チャージポートと連通する本体ケーシ
ング内空間部の圧力が大気ポートとパージポート間の通
気抵抗値を越えたときにダイヤフラム弁装置の弁体がス
プリングの弾性力に抗して引かれてドレンポートを開放
する。従って、本体ケーシング内底部に溜まった水がド
レンポートから装置本体内に排出され、ここから水抜き
口を介して外部に抜かれる。
【0025】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、チャージ
ポート近傍部分の吸着剤層の吸着剤の吸着能力の低下を
防止することができ、新たにチャージされてきた蒸発燃
料の吸着が阻害されるのを防止でき、キャニスタの吸着
剤容量に応じた吸着能力を十分に発揮できるようにな
る。
【0026】請求項2に係る発明によれば、チャージポ
ート近傍の吸着剤層の吸着剤の温度上昇をより効果的に
抑制することができる。請求項3に係る発明によれば、
フィルタ収納ケーシング内に収納された捕集面積の大き
いフィルタによって、高い捕集性能を得ることができる
と共に、ダスト等により閉塞され難くなり、パージ時の
圧損上昇を抑制でき、パージ用の空気を適正に確保でき
るようになるため、パージ性能の向上を図れ、これによ
って蒸発燃料の吸着能力の向上を図ることができる。
【0027】しかも、フィルタ収納ケーシングを本体ケ
ーシングに一体化したため、別付けのフィルタを設けた
構成のように管路やフィルタ室を本体ケーシングとは別
に設ける必要がなくため、配管等の接続部の増加等を来
さず、コスト低減を図ることができると共に、配管等の
大気開放経路の拡縮による圧損上昇も防止できる。請求
項4或いは5に係る発明によれば、大気ポート側に2つ
のフィルタが直列の関係に配設されることにより、或い
は、2つのフィルタ間に所定容積の空間部が形成される
ことにより、吸着剤層に対するパージ用空気の均質性が
確保され、パージ性能の向上を図ることができる。
【0028】特に、請求項5に係る発明によれば、2つ
のフィルタ間に所定容積の空間部が形成されることによ
り、マイグレーション発生時のベーパがこの空間部に一
時的に溜まるため、大気ポートから大気中にベーパが放
出されるのを一時的に抑制することができ、法規適合上
有利であると共に、ガソリン臭気問題上有利である。請
求項6に係る発明によれば、平板状のフィルタの適用に
より、キャニスタをコンパクトな形状に維持しつつ、高
い捕集性能を得ることができると共に、ダスト等による
閉塞を抑制できる。
【0029】請求項7に係る発明によれば、筒状のフィ
ルタの適用により、より大きい捕集面積を確保できる。
請求項8に係る発明によれば、フィルタ収納ケーシング
を略円筒形状に形成することにより、フィルタ収納空間
部を大きくしつつ、キャニスタのコンパクト化を図れ、
フィルタ収納ケーシングを円筒形状に形成することによ
り、フィルタ収納空間部を更に大きくすることができ
る。
【0030】請求項9に係る発明によれば、本体ケーシ
ング内底部に水が溜まって大気ポートとパージポート間
の通気抵抗値(パージ圧損)が上昇するのを防止でき、
ガスパージ性能の向上、蒸発燃料の吸着能力の向上を図
ることができ、又、水が機関内にまで吸入される虞も回
避できる。請求項10に係る発明によれば、ドレンポー
トを開閉する手段を、ダイヤフラム弁装置によって簡単
に構成することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、添付された図面を参照して
本発明を詳述する。図1(A)は本発明に係るキャニス
タの一実施形態の構成を示す平面図、同図(B)はその
縦断面図で、(A)中A−A矢視断面図であり、この図
に基づいて、本発明のキャニスタの一実施形態の構造を
説明する。
【0032】即ち、図において、キャニスタの本体ケー
シング20は、内筒21と外筒22との内・外2重筒状
に形成されており、例えば合成樹脂等から形成される。
この場合、前記外筒22の周壁と上壁及び内筒21の周
壁と上壁とが一体成形され、内筒21と外筒22夫々の
底面は開放されている。又、内筒21の周壁下端部は外
筒22の周壁下端部よりも短く形成されており、外筒2
2の底面開放部から上方の位置に垂下されている。
【0033】外筒22の底面開放部には、これを塞ぐカ
バー23が固定取付されている。そして、前記内筒21
と外筒22との間の内側に、底面が開放されたリング状
の空間部が形成され、内筒21内に、底面が開放された
空間部が形成される。前記外筒22と内筒21との間の
空間部の上端部には、第1の室24を本体ケーシング2
0の上壁との間に形成して複数の支持ピン部25に支承
される円形リング状の第1のフィルタ26が設けられて
いる。
【0034】内筒21内側の空間部の上端部には、第2
の室27を本体ケーシング20の上壁との間に形成して
複数の支持ピン部28に支承される円形の第2のフィル
タ29が設けられている。又、外筒22内の下端部側に
は、ガスの流通を許容する多数の連通孔を有する支持板
30が配設されており、この支持板30の内面側には、
内筒21下端部との間に間隔をあけて第3のフィルタ3
1が配設される。
【0035】そして、第1のフィルタ26と第3のフィ
ルタ31との間には、例えば活性炭等の吸着剤を充填す
ることによる第1の吸着剤層32が設けられ、第2のフ
ィルタ29と第3のフィルタ31との間には、同様に活
性炭等の吸着剤を充填することによる第2の吸着剤層3
3が設けられる。又、支持板30とカバー23との間に
は、第3の室34が形成され、この第3の室34内に
は、第1及び第2の吸着剤層32、33を圧縮する方向
に支持板30を弾性付勢するスプリング35が介装され
る。
【0036】一方、本体ケーシング20の上壁には、前
記第1の室24と第1のフィルタ26を介して第1の吸
着剤層32と連通するパージポート36とチャージポー
ト37とが設けられている。尚、これらパージポート3
6とチャージポート37の形成位置については後述す
る。ここで、本体ケーシング20の上部に、大気ポート
38と連通する空間部であって、内筒21の横断面積よ
りも大なる横断面積を有する空間部を形成するフィルタ
収納ケーシング39が固定取付されている。
【0037】このフィルタ収納ケーシング39は、底面
が開放された略半円筒形状に形成されており、底面開放
部は、本体ケーシング20の上壁に形成された連通孔4
0を介して第2の室27と連通される。又、このフィル
タ収納ケーシング39の上壁には、若干の長さ立ち上が
った後、横方向に延びる大気ポート38が設けられてい
る。
【0038】そして、かかるフィルタ収納ケーシング3
9内には、その面方向が該ケーシング39の横断面に沿
って延びる略半円形の平板状プレフィルタ41が収納さ
れる。この場合、プレフィルタ41は、本体ケーシング
20の上壁とフィルタ収納ケーシング39の上壁から夫
々離間した位置に配設されており、本体ケーシング20
の上壁の上面との間とフィルタ収納ケーシング39の上
壁の下面との間に夫々室42,43が形成されるように
なっている。
【0039】前記パージポート36とチャージポート3
7とは、本体ケーシング20の上壁のフィルタ収納ケー
シング39取付後に残った部位に大気ポート38位置を
間に挟んで横方向に並列して形成される。ここで、チャ
ージポート37及びパージポート36は、キャニスタ中
心軸に対して、本体ケーシング20の車体への取付位置
とは略反対側の位置に設置される。
【0040】即ち、キャニスタの本体ケーシング20
は、その外周部の一部が、図1のように、その中心軸が
車体Bの側面と平行となるように、該車体Bの側面に取
付ブラケットCを介して固定取付され、かかる本体ケー
シング20の車体Bへの取付位置とは略反対側の位置に
チャージポート37及びパージポート36が設置され
る。
【0041】次に、かかる実施形態のキャニスタの作用
について説明する。例えば、給油時に、チャージポート
37から第1の室24に導入された蒸発燃料は、第1の
フィルタ26を通過して第1の吸着剤層32内を第3の
室34側に流通する。即ち、第3のフィルタ31及び支
持板30を通過して第3の室34に入った蒸発燃料は、
支持板30及び第3のフィルタ31を再度通過して第2
の吸着剤層33内に入り、この第2の吸着剤層33内を
第2の室27に向けて流通することになり、第1の吸着
剤層32及び第2の吸着剤層33で蒸発燃料が吸着剤に
吸着される。
【0042】このような蒸発燃料の流れは、車両の駐車
時或いは走行時等の非燃料給油時にチャージポート37
に導かれる蒸発燃料の場合も同様であり、蒸発燃料が第
1の吸着剤層32及び第2の吸着剤層33で蒸発燃料が
吸着剤に吸着される。又、キャニスタからのガスパージ
時には、大気ポート38からフィルタ収納ケーシング3
9の室43に導入された空気がプレフィルタ41を通過
して室42に至り、この室42から連通孔40、第2の
室27及び第2のフィルタ29を経て第2の吸着剤層3
2に至り、ここから第3の室34を経て第1の吸着剤層
32内を第1の室24側に向けて流通することにより、
その空気に同伴するようにしてパージガスが第1のフィ
ルタ26を通過して第1の室24に流通し、該第1の室
24に導かれたパージガスがパージポート36によって
内燃機関の吸気系に至る。
【0043】かかる実施形態のキャニスタによると、チ
ャージポート37を、キャニスタ中心軸に対して、本体
ケーシング20の車体Bへの取付位置とは略反対側の位
置に設置するようにしたから、次のような利点がある。
即ち、内・外2重筒状の本体ケーシング20を有するキ
ャニスタにおいては、チャージポート37近傍の吸着剤
層の吸着剤温度が上昇し易いが、チャージポート37
を、熱がこもり易い、本体ケーシング20の車体Bへの
取付位置とは略反対側の位置に設置したことによって、
キャニスタのチャージポート37設置位置からの放熱が
阻害されずに高められ、チャージポート37近傍部分の
吸着剤層の吸着剤温度上昇を抑えることができるため、
チャージポート37近傍部分の吸着剤層の吸着剤の吸着
能力の低下を防止することができ、新たにチャージされ
てきた蒸発燃料の吸着が阻害されるのを防止でき、キャ
ニスタの吸着剤容量に応じた吸着能力を十分に発揮でき
るようになる。
【0044】図2は、チャージポート37近傍の吸着剤
層の吸着剤温度が上昇し易い部分Dを示しており、この
部分Dが本体ケーシング20の車体Bへの取付位置とは
略反対側の位置となることによって、放熱が阻害されず
に高められる。更に、本実施形態のように、パージポー
ト36を、キャニスタ中心軸に対して、本体ケーシング
20の車体Bへの取付位置とは略反対側の位置に設置し
て、チャージポート37設置位置の近傍に設置すれば、
チャージポート37近傍の吸着剤層の吸着剤の脱離(パ
ージ)が促進されるため、チャージポート37近傍の吸
着剤層の吸着剤の温度上昇をより効果的に抑制すること
ができる。
【0045】尚、パージポート36の設置位置は、キャ
ニスタ中心軸に対して、本体ケーシング20の車体Bへ
の取付位置とは略反対側の位置に限定されるものではな
く、図2の点線で示すような位置に設置しても良い(パ
ージポート36′)。又、かかる実施形態のキャニスタ
によると、本体ケーシング20の上部に、大気ポート3
8と連通する空間部であって、内筒21の横断面積より
も大なる横断面積を有する空間部を形成するフィルタ収
納ケーシング39を固定取付し、このフィルタ収納ケー
シング39内に、その面方向が該ケーシング39の横断
面に沿って延びる略半円形のプレフィルタ41を収納す
るようにしたから、捕集面積の大きいプレフィルタ41
によって、高い捕集性能を得ることができると共に、ダ
スト等により閉塞され難くなる。
【0046】キャニスタからのガスパージ時には、大気
ポート38から導入される空気がプレフィルタ41及び
第2のフィルタ29を通過して吸着剤層33,32側に
流通するが、上記のように前段のプレフィルタ41のダ
スト等による閉塞が抑制される結果、パージ時の圧損上
昇を抑制でき、パージ用の空気を適正に確保できるよう
になり、パージ性能の向上を図れ、これによって蒸発燃
料の吸着能力の向上を図ることができる。
【0047】しかも、フィルタ収納ケーシング39を本
体ケーシング20に一体化して備えるようにしたため、
別付けのフィルタを設けた構成のように管路やフィルタ
室を本体ケーシングとは別に設ける必要がなくため、配
管等の接続部の増加等を来さず、コスト低減を図ること
ができると共に、配管等の大気開放経路の拡縮による圧
損上昇も防止できる。
【0048】特に、上記の実施形態によると、大気ポー
ト38側にプレフィルタ41と第2のフィルタ29とを
直列して設けると共に、プレフィルタ41と第2のフィ
ルタ29との間に所定容積の第2の室27を設けるよう
にしたから、キャニスタからのガスパージ時に大気ポー
ト38から導入された空気がプレフィルタ41にて拡散
された後、プレフィルタ41通過後の至った第2の室2
7にて収縮され、かつ第2の吸着剤層33と略同径の第
2のフィルタ29を通過して、該第2の吸着剤33に至
るため、第2の吸着剤層33に対するパージ用空気の均
質性が確保され、パージ性能の向上を図ることができ
る。
【0049】又、プレフィルタ41と第2のフィルタ2
9との間に所定容積の第2の室27を設けた構成による
と、マイグレーション発生時のベーパが第2の室27に
一時的に溜まるため、大気ポート38から大気中にベー
パが放出されるのを一時的に抑制することができ、法規
適合上有利であると共に、ガソリン臭気問題上有利であ
る。
【0050】次に、図3に基づいて、本発明のキャニス
タの他の実施形態を説明する。この実施形態は、先の実
施形態に対して、キャニスタの最大高さ並びに大気ポー
ト高さを略変えずに、プレフィルタの収納ケーシング内
の空間部容積を増し、プレフィルタを円筒形状に形成
し、これを縦置き、即ち、その中心軸方向とキャニスタ
の中心軸方向とが合致するように設置したものである。
【0051】即ち、フィルタ収納ケーシング44は、底
面が開放された略半円筒形状(図1の実施形態のフィル
タ収納ケーシング39よりも円形に近い形状)に形成さ
れており、底面開放部は、本体ケーシング20の上壁に
形成された連通孔40を介して第2の室27と連通され
る。このフィルタ収納ケーシング44の周壁のうち平面
壁には、横方向に延びる大気ポート45が設けられてい
る。
【0052】そして、かかるフィルタ収納ケーシング4
4内には、円筒状プレフィルタ46が、縦置き、即ち、
その中心軸方向とキャニスタの中心軸方向とが合致する
ように設置される。この場合、本体ケーシング20の上
壁の上面から突出する円筒状の下側取付部47とフィル
タ収納ケーシング44の上壁の下面から突出する円筒状
の上側取付部48夫々の外周部にプレフィルタ46の両
端部の内周部が嵌合される。この場合、下側取付部47
の内側に位置する本体ケーシング20上壁に前記連通孔
40が形成され、プレフィルタ46の内にこの連通孔4
0が開口されるようになっている。
【0053】パージポート49とチャージポート50と
は、本体ケーシング20の上壁のフィルタ収納ケーシン
グ44取付後の残りの部位に大気ポート45位置の側方
に並列して形成される。尚、上記の各実施形態において
は、本体ケーシング20の上壁に取り付けるフィルタ収
納ケーシング39,44を略半円筒状に形成して、この
内部に平板状或いは円筒状のプレフィルタ41,46を
配設するようにしたが、図4に示すように、フィルタ収
納ケーシング51を略円筒状に形成して、この内部に、
例えば平板状で略円形のプレフィルタ52を配設するよ
うにしても良い。
【0054】この場合、本体ケーシング20上壁の内筒
21の上面に対応する部分は開放され、内筒21内側と
フィルタ収納ケーシング51内側とが連通される。又、
フィルタ収納ケーシング51上壁の中央部に大気ポート
53が設けられる。更に、フィルタ収納ケーシング51
の周壁部の相対向する2位置は、本体ケーシング20上
壁の外筒22の上面に対応する部分に設けられたパージ
ポート54とチャージポート55とを避けるように内側
に凹んだ凹溝部51Aが形成され、この凹溝部51Aの
内側を通って前記パージポート54とチャージポート5
5とが上方に延びている。
【0055】そして、前記フィルタ収納ケーシング51
内に、その面方向が該ケーシング51の横断面に沿って
延びるプレフィルタ52が収納される。かかる実施形態
によれば、図1の実施形態のものよりも、プレフィルタ
52の捕集面積を大きくすることができ、より高い捕集
性能を得ることができると共に、ダスト等により更に閉
塞され難くなるという利点がある。
【0056】尚、この実施形態において、チャージポー
ト55は、キャニスタ中心軸に対して、本体ケーシング
20の車体Bへの取付位置とは略反対側の位置に設置さ
れている。次に、図5に基づいて、本発明の更に他の実
施形態について説明する。この実施形態は、大気ポート
53から水が吸入される等して、本体ケーシング20内
底部に水が溜まり、パージ時に、パージポート54に内
燃機関の吸気負圧が導入されても、パージが困難となる
ことに鑑み、本体ケーシング20内底部と連通するドレ
ンポート56を設け、このドレンポート56をチャージ
ポート55若しくは該チャージポート55と連通する本
体ケーシング内空間部(第1の室24)の圧力に応じて
開閉動作させる開閉手段を設け、本体ケーシング20内
底部に水が溜まって大気ポート53とパージポート54
間の通気抵抗(パージ圧損)が所定値を越えたときに開
閉手段を開動作してドレンポート56を開き、本体ケー
シング20内底部に溜まった水を外部に排出するように
したものである。
【0057】この実施形態を具体的に説明すると、本体
ケーシング20底部のカバー23の中央部には、該カバ
ー22内底部と連通するドレンポート56の開閉を行う
ダイヤフラム弁装置57が設けられている。このダイヤ
フラム弁装置57は、装置本体58と、弁体59と、ダ
イヤフラム60と、スプリング61と、を含んで構成さ
れる。
【0058】前記装置本体58は、ドレンポート56周
りを囲むように本体ケーシング20のカバー23底面に
固定取付されている。前記弁体59は、ダイヤフラム6
0によって装置本体58周壁に支持されており、常時は
スプリング61によってドレンポート56を閉塞する方
向に弾性付勢されている。又、装置本体58内には、前
記ダイヤフラム60によって画成された2つの室a,b
が設けられており、ドレンポート56が開口する一方の
室aは水抜き口62を介して大気と連通され、スプリン
グ61が設けられた他方の室bは圧力通路63を介して
第1の室24と連通されており、第1の室24内の圧力
が作用する。
【0059】ここで、第1の室24内の圧力が第2の室
27内の圧力に対して低下し、水頭圧ΔP(大気ポート
53からパージポート54への空気導入が困難となる水
頭圧)以上となる前にダイヤフラム弁装置57の弁体5
9を開弁させる。この弁体59の開弁圧PDは、次のよ
うに設定される。 PD<ΔP PD>PO 但し、POは、本体ケーシング20の大気
ポート53とパージポート54間の通気抵抗 PD>PT 但し、PTは、チャージポート55が連通
する燃料タンクからのチャージ圧力 従って、本体ケーシング20内底部に水が溜まって上記
開弁圧となると、弁体59が開かれ、ドレンポート56
が開放される。このドレンポート56の開放により、本
体ケーシング20内底部に溜まった水が室aに流出し、
該室aから水抜き口62を通じて外部に排出される。
【0060】尚、上記の実施形態のように、第1の室2
4内圧力をダイヤフラム弁装置57の室bに導く構成で
は、パージポート54に介装されるパージコントロール
バルブの動作による脈動を受け易くなる。従って、図の
一点鎖線で示すように、チャージポート55とダイヤフ
ラム弁装置57の室bと連通する構成にして、パージコ
ントロールバルブの動作による脈動の影響を受け難くす
るのが好ましい。
【0061】かかる実施形態によれば、本体ケーシング
20内底部に水が溜まって大気ポート53とパージポー
ト54間の通気抵抗値(パージ圧損)が上昇するのを防
止でき、ガスパージ性能の向上、蒸発燃料の吸着能力の
向上を図ることができ、又、水が機関内にまで吸入され
る虞も回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(A)は本発明に係るキャニスタの一実
施形態の構成を示す平面図、同図(B)はその縦断面図
で、(A)中A−A矢視断面図
【図2】 同上のキャニスタの概略平面図
【図3】 図3(A)は本発明に係るキャニスタの他の
実施形態の構成を示す平面図、同図(B)はその縦断面
図で、(A)中B−B矢視断面図
【図4】 図4(A)は本発明に係るキャニスタの更に
他の実施形態の構成を示す平面図、同図(B)はその縦
断面図で、(A)中C−C矢視断面図
【図5】 更に他の実施形態の構成を示す縦断面図
【図6】 図6(A)は従来のキャニスタの一例を示す
平面図、同図(B)はその縦断面図で、(A)中D−D
矢視断面図
【図7】 従来のキャニスタの他の例を示す縦断面図
【図8】 従来のキャニスタの更に他の例を示す概略図
【符号の説明】
20 本体ケーシング 21 内筒 22 外筒 36 パージポート 37 チャージポート 38 大気ポート 39 フィルタ収納ケーシング 41 プレフィルタ 44 フィルタ収納ケーシング 45 大気ポート 46 プレフィルタ 49 パージポート 50 チャージポート 51 フィルタ収納ケーシング 52 プレフィルタ 53 大気ポート 54 パージポート 55 チャージポート 56 ドレンポート 57 ダイヤフラム弁装置

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内筒と該内筒の外周に配設される外筒との
    内・外2重筒状の本体ケーシングを有し、前記内筒と外
    筒との間の空間部及び内筒内の空間部に夫々吸着剤を充
    填することによって形成され、互いに一部で連通する吸
    着剤層を夫々有すると共に、内燃機関の燃料系で発生し
    た蒸発燃料を吸着剤に吸入させるチャージポートと、内
    燃機関の吸気系に吸着剤に吸着された蒸発燃料をパージ
    するバージポートとを一方の吸着剤層に連通させて設け
    ると共に、大気に開放されるドレン用及び新気導入用の
    大気ポートを他方の吸着剤層に連通させて設けたキャニ
    スタにおいて、 前記チャージポートを、キャニスタ中心軸に対して、本
    体ケーシングの車体への取付位置とは略反対側の位置に
    設置したことを特徴とするキャニスタ。
  2. 【請求項2】前記パージポートを、前記チャージポート
    設置位置の近傍に設置したことを特徴とする請求項1記
    載のキャニスタ。
  3. 【請求項3】前記本体ケーシングの軸方向の一端部に内
    筒の横断面積よりも大なる横断面積を有する空間部を形
    成するフィルタ収納ケーシングを設け、 前記フィルタ収納ケーシング内を前記大気ポートと他方
    の吸着剤層とに連通させ、 前記フィルタ収納ケーシング内の前記大気ポートとの連
    通部と他方の吸着剤層との連通部とを隔てる位置にフィ
    ルタを収納したことを特徴とする請求項1又は2記載の
    キャニスタ。
  4. 【請求項4】前記本体ケーシング内の前記フィルタ収納
    ケーシング内フィルタと吸着剤層との間に形成される空
    間部に該フィルタ収納ケーシング内フィルタと直列の関
    係にあるフィルタを配設したことを特徴とする請求項1
    〜3のうちいずれか1つに記載のキャニスタ。
  5. 【請求項5】前記フィルタ収納ケーシング内フィルタと
    本体ケーシング内フィルタとの間に所定容積の空間部が
    設けられたことを特徴とする請求項4記載のキャニス
    タ。
  6. 【請求項6】前記フィルタは平板状に形成され、その面
    方向がフィルタ収納ケーシングの横断面に沿って延びる
    ように収納されたことを特徴とする請求項1〜5のうち
    いずれか1つに記載のキャニスタ。
  7. 【請求項7】前記フィルタは筒状に形成され、その中心
    軸方向とキャニスタの中心軸方向とが合致するように収
    納されたことを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか
    1つに記載のキャニスタ。
  8. 【請求項8】フィルタ収納ケーシングは、略半円筒形状
    若しくは略円筒形状に形成されたことを特徴とする請求
    項1〜7のうちいずれか1つに記載のキャニスタ。
  9. 【請求項9】前記本体ケーシング内底部と連通して該本
    体ケーシング内底部に溜まった水を排出するドレンポー
    トを設け、該ドレンポートを前記チャージポート若しく
    は該チャージポートと連通する本体ケーシング内空間部
    の圧力に応じて開閉動作される開閉手段であって、前記
    圧力が前記大気ポートとパージポート間の通気抵抗値を
    越えたときに開動作される開閉手段を設けたことを特徴
    とする請求項1〜8のうちいずれか1つに記載のキャニ
    スタ。
  10. 【請求項10】前記開閉手段は、ダイヤフラム弁装置から
    構成され、 前記ダイヤフラム弁装置は、前記ドレンポート周りを囲
    むように本体ケーシング底面に固定取付された装置本体
    と、該装置本体内を2室に画成するダイヤフラムと、該
    ダイヤフラムによって装置本体周壁に支持される弁体
    と、該弁体を常時はドレンポートを閉塞する方向に弾性
    付勢するスプリングと、を含んで構成され、 前記2室のうちドレンポートが開口する一方の室は水抜
    き口を介して大気と連通され、他方の室は圧力通路を介
    して前記チャージポート若しくは該チャージポートと連
    通する本体ケーシング内空間部と連通されたことを特徴
    とする請求項9記載のキャニスタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1154145A2 (en) 2000-05-11 2001-11-14 Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha Canister
CN112412666A (zh) * 2017-12-20 2021-02-26 双叶产业株式会社 过滤罐

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EP1154145A2 (en) 2000-05-11 2001-11-14 Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha Canister
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