JP2003035225A - 内燃機関の吸気装置 - Google Patents
内燃機関の吸気装置Info
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Abstract
HCなどを含む蒸発燃料を吸着材で捕獲する。該吸着材
を、エンジンの出力の低下を招かないように配置する。
更に、空気吸入ダクトで発生するダクト内気柱共鳴の騒
音を低減する。 【解決手段】 内燃機関における空気吸入ダクト1の周
壁に、該空気吸入ダクト1の内側と大気側とを連通する
通気部9を形成し、該通気部9には蒸発燃料吸着材12
が備えられている。蒸発燃料吸着材12を、通気性部材
内に内蔵してもよい。
Description
に関する。
る開口部100を先端に形成した空気吸入ダクト101
の下流側にエアークリーナ102を設け、その下流側に
空気吸入ダクト(スロットルボデー)103を設け、そ
の下流側にインテークマニホールド104を通じてエン
ジン105を設けた内燃機関の吸気系において、エンジ
ン105の停止時に吸気系内のHCが大気へ放出される
ことを防止する方法として、図9に示すようにエアーク
リーナ102のエアークリーナエレメント106に活性
炭などの蒸発燃料吸着材107を備えたものがある。
よる騒音を低減する方法として、図9に示すように空気
吸入ダクト101にレゾネータ109を設けて該レゾネ
タ109により気柱共鳴による騒音を低減する方法も知
られている。
アークリーナエレメント106内に蒸発燃料吸着材10
7を備えたものにおいては、エアークリーナエレメント
のみのものに比べて吸気抵抗が増大し、エンジン出力低
下を招く上に、エアークリーナエレメント106の交換
時には蒸発燃料吸着材も交換することになってコストア
ップになる問題がある。更に、エアークリーナエレメン
ト106内に蒸発燃料吸着材107が混入されている
と、異物が混入した多量の吸入空気が流通した場合に、
その吸入空気中の異物によって蒸発燃料吸着材107が
目詰まりしやすくなる。
けたものにおいては、そのレゾネータ109が比較的大
容量であるために、空気吸入ダクト101の設置スペー
スの他にレゾネータ109を搭載するための大きなスペ
ースを必要とし、配置空間が少ないエンジンルーム内へ
の搭載が困難な問題がある。
内燃機関の吸気装置を提供することを目的とするもので
ある。
めに、請求項1記載の第1の発明は、内燃機関における
空気吸入ダクトの周壁に、該空気吸入ダクトの内側と大
気側とを連通する通気部を形成し、該通気部には蒸発燃
料吸着材が備えられていることを特徴とするものであ
る。
発明において、前記通気部が、前記吸入ダクトの周壁の
一部に通気口を形成し、該通気口の外周を通気性部材で
被覆し、該通気性部材内に蒸発燃料吸着材を内蔵して形
成されているものである。
は第2の発明において、前記通気性部材が、シート状に
形成されて前記通気口の外周に巻設され、該通気性部材
内に前記蒸発燃料吸着材が内蔵されているものである。
至第3のいずれかに記載の発明において、前記通気部
を、少なくとも減衰すべきダクト内気柱共鳴の最大振幅
部付近に設けたものである。
至第4のいずれかに記載の発明において、前記空気吸入
ダクトにおける前記通気部の上流側に前記空気吸入ダク
トを開閉する開閉弁を設け、該開閉弁とエンジンとの間
の空気吸入ダクトには、前記通気部を除いて、空気吸入
ダクトの内側を大気側とを連通する部分が設けられてい
ないものである。
本発明の実施の形態について説明する。
口する空気吸入口1aを設けた空気吸入ダクト1の下流
側はエアークリーナ2に連通している。該エアークリー
ナ2内にはエアークリーナエレメント3が設けられてい
る。エアークリーナ2の下流側にはスロットルバルブ4
を有するスロットルボデー(空気吸入ダクト)5が設け
られ、該スロットルボデー5の下流側はインテークマニ
ホールド6を通じてエンジン7に連通している。
は開閉弁8が備えられており、エンジンの運転状況に応
じて図示しない開閉駆動手段により開閉するようになっ
ている。この開閉弁8は、エンジン7の停止時には閉作
動させるものであるが、エンジンの要求空気量に応じて
開度を増減し、空気吸入口1aから放出される騒音量を
低減するようにしてもよい。
空気吸入ダクト1の内側と外側(大気側)とを連通する
通気部9が設けられている。該通気部9の構造について
図2及び図3により詳述する。
には、該空気吸入ダクト1を内外に貫通するように形成
した通気口10が設けられている。該通気口10は、空
気吸入ダクト1の周方向に適宜間隔を有して形成され、
図の実施例では図3に示すように一方の半周に2個、他
方の半周に2個、計4個形成されている。
気吸入ダクト1の外周には、内部に活性炭などの蒸発燃
料吸着材12を内蔵した通気性部材11が巻設され、該
通気性部材11により前記通気口10の外側が被覆され
ている。前記通気性部材11は、不織布などの通気性を
有する内側シート11aと、不織布などの通気性を有す
る外側シート11bを重ねて構成され、これら両シート
11a,11b間に蒸発燃料吸着材12を層状に介在し
て全体としてシート状に形成し、これを図3に示すよう
に、空気吸入ダクト1の外周に巻き、その両端を接合
し、その接合部11cを接着剤などで固着して備えられ
ている。更に、前記両シート11aと11bの相互は、
図2に示すように軸方向の両端部11d,11eで接着
され、更に、図3に示すように周方向の両端部11f,
11gで接着するとともに該両端部11f,11gと反
対側の中間部11hで接着されて、前記蒸発燃料吸着材
12が通気性部材11内に収納されている。
前記通気部9を、空気吸入ダクト1の周方向における略
半分の部分に設けた略半円状に形成したものである。す
なわち、前記図3に示す通気部9における接合部11c
と中央部11hを境として、片側のみで通気部9を形成
したものである。そして、空気吸入ダクト1には、前記
略半円状の通気部9の部分にのみ通気口10が形成され
ている。その他の構造は前記第1実施例と同様であるた
め、同一部分には同一符号を付してその説明は省略す
る。
通気部9の形成位置と個数は減衰したいダクト内気柱共
鳴の周波数に対応して所望の位置及び個数に選定するも
ので、例えば図6に示すようなダクト内気柱共鳴の1次
振動Aによる騒音を消音したい場合には、その振動の最
大振幅部付近に通気部9を1個配置し、また、図7に示
すようなダクト内気柱共鳴の3次振動Bによる騒音を消
音したい場合には、その振動の3つの最大振幅部付近に
夫々通気部9を計3個配置する。更に、図8に示すよう
に、空気吸入ダクト1の軸方向の全長にわたって設けて
もよい。
ナ2より下流側の空気吸入ダクト、例えば図1のスロッ
トルボデー5に設けてもよい。
には開閉弁8が開き、外気(空気)が空気吸入口1aか
ら空気吸入ダクト1内に吸入され、エアークリーナ2の
エアークリーナエレメント3を通過し、スロットルボデ
ー(空気吸入ダクト)5内を通ってインテークマニホー
ルド6よりエンジン7に供給される。このとき、エアー
クリーナエレメント3には蒸発燃料吸着材が備えられて
おらず、かつ、前記通気部9が空気吸入ダクト1の外側
に設けられて空気吸入ダクト1内には空気抵抗となる部
材が設けられていないため、前記従来のようなエアーク
リーナに吸着材を備えた吸気系に比べて空気吸入抵抗が
減少し、エンジン出力の向上を図ることができる。
が閉作動して空気吸入ダクト1内のHCなどを含む蒸発
燃料が空気吸入口1aから外気へ放出されることを阻止
する。また、空気吸入ダクト1内の空気は、通気口10
から通気性の内側シート11a、蒸発燃料吸着材12、
通気性の外側シート11bを通過して外気へ流出する。
このとき、その空気中に混入したHCなどを含む蒸発燃
料は、蒸発燃料吸着材12に吸着捕獲され、外気へ放出
されない。
8が開作動して外気(空気)が空気吸入口1aから空気
吸入ダクト1内を流通して前記のようにエンジン7へ供
給されるが、同時に外気が通気部9を通過して空気吸入
ダクト1内へ流入する。このとき、その空気流に乗って
前記蒸発燃料吸着材12に捕獲されていたHCなどを含
む蒸発燃料が空気吸入ダクト1内に吸入され、エンジン
7へパージされる。
したい狙った周波数のダクト内気柱共鳴は、外気に連通
する通気口9の存在によって減衰され、そのダクト内気
柱共鳴による騒音が低減される。
蒸発燃料吸着材をエアークリーナエレメント内に備えな
いため、前記従来のように蒸発燃料吸着材材をエアーク
リーナエレメント内に設けたものに比べてエアークリー
ナエレメント部での空気の吸入抵抗が減少し、エンジン
出力の向上を図ることができる上に、吸着材の目詰まり
も抑制することができる。更に、蒸発燃料吸着材をエア
ークリーナエレメント内に設けないため、エアークリー
ナエレメントの定期交換が、前記エアークリーナエレメ
ント内に蒸発燃料吸着材を備えてこれら全体を交換する
ものに比べて低コストで行える。
気部を設けたので、該通気部においてダクト内気柱共鳴
を減衰させて騒音を低減できる。このような通気部は空
気吸入ダクトに通気口を形成し、この通気口の外周にシ
ート状の通気性部材を巻設することで形成できるため、
前記従来のレゾネータに比べて小型に形成でき、搭載ス
ペースが制約されるエンジンルーム内への搭載が容易に
なる。
クトに開閉弁を設けて該開閉弁をエンジン停止時に閉作
動することにより、エンジン停止時において空気吸入ダ
クト内のHCが外気へ放出されることを一層防止するこ
とができる。
気部を設けた吸気系の略断面図。
Claims (5)
- 【請求項1】 内燃機関における空気吸入ダクトの周壁
に、該空気吸入ダクトの内側と大気側とを連通する通気
部を形成し、該通気部には蒸発燃料吸着材が備えられて
いることを特徴とする内燃機関の吸気装置。 - 【請求項2】 前記通気部が、前記吸入ダクトの周壁の
一部に通気口を形成し、該通気口の外周を通気性部材で
被覆し、該通気性部材内に蒸発燃料吸着材を内蔵して形
成されている請求項1記載の内燃機関の吸気装置。 - 【請求項3】 前記通気性部材が、シート状に形成され
て前記通気口の外周に巻設され、該通気性部材内に前記
蒸発燃料吸着材が内蔵されている請求項1又は2記載の
内燃機関の吸気装置。 - 【請求項4】 前記通気部を、少なくとも減衰すべきダ
クト内気柱共鳴の最大振幅部付近に設けた請求項1乃至
3のいずれかに記載の内燃機関の吸気装置。 - 【請求項5】 前記空気吸入ダクトにおける前記通気部
の上流側に前記空気吸入ダクトを開閉する開閉弁を設
け、該開閉弁とエンジンとの間の空気吸入ダクトには、
前記通気部を除いて、空気吸入ダクトの内側を大気側と
を連通する部分が設けられていない請求項1乃至4のい
ずれかに記載の内燃機関の吸気装置。
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