JP2010116848A - エアクリーナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸入空気の圧力損失が発生するのを防止しつつ、吸着フィルタを小型および簡素化して吸着フィルタの製造コストが増大するのを防止することができるエアクリーナ装置を提供すること。
【解決手段】HC吸着フィルタ25を筐体17の下壁面17aから上壁面17bに向かって突出させ、入口ダクト18から筐体17に吸入される空気をHC吸着フィルタ25と上壁面17bの間を通して出口ダクト19から流出させるようにし、ECUが、クランク角センサ29からの検出情報に基づいてエンジン16が停止状態にあるものと判断した場合には、アクチュエータ27に閉弁指令信号を送信して開閉弁26を閉弁することを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、エアクリーナ装置に関し、特に、出口ダクトを通って漏れ出てくる燃料蒸気が外気に拡散するのを防止することのできるエアクリーナ装置に関する。
自動車等の車両に搭載された内燃機関の機関停止中には、種々の原因により吸気管に燃料蒸気であるHC(炭化水素)が発生する。例えば、内燃機関の運転中に気筒燃焼室に供給された燃料が内燃機関の停止とともに燃焼しないまま気筒内に滞留、蒸発すると、内燃機関の停止中に気筒吸気弁が開弁している気筒から吸気管内にHCが流出し、吸気管内にHCが充満するようになる。
また、内燃機関の運転中に吸気ポート壁面に液状のまま付着した燃料が残留していると、内燃機関の停止中に壁面付着燃料が蒸発して吸気管内にHCが形成される。さらに、燃料噴射弁を有する内燃機関にあっては、内燃機関の停止中に燃料噴射弁内に滞留した燃料が吸気管内にわずかに漏出し、吸気管内でHCを形成する場合がある。
このように内燃機関の停止中に吸気管内にHCが発生すると、生成したHCは吸気管内に充満し、さらには吸気管の上流のエアクリーナ装置から大気に漏出するようになり、HCによる大気汚染、所謂、吸気系エバポ漏れが生じる原因となる場合があり、このように吸気系エバポ漏れを防止する必要がある。
従来、吸気系エバポ漏れを防止するものとしては、外気を吸入する入口ダクトおよび外気を内燃機関に供給する出口ダクトを有し、入口ダクトから吸入された空気を浄化するフィルタエレメントを内蔵する筐体と、フィルタエレメントに対して吸入空気の流れ方向下流側に位置するように筐体内に設けられ、出口ダクトの下流側の吸気管を通して筐体に流入するHCを吸着するHC吸着フィルタとを備えたエアクリーナ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このエアクリーナ装置は、HC吸着フィルタがフィルタエレメントの全面を覆うように筐体の内周一側面と内周他側面の間に設置されるようになっており、図示しない内燃機関の停止中に吸気管内にHCが発生すると、HCをHC吸着フィルタで吸着することにより、エアクリーナ装置から大気に漏出するのを防止して、吸気系エバポ漏れが生じるのを防止することができる。
ところが、このエアクリーナ装置では、HC吸着フィルタがフィルタエレメントの全面を覆うように筐体の内周一側面と内周他側面の間に設置されているため、内燃機関の運転時に入口ダクトから筐体内に吸入された空気がHC吸着フィルタを通過することで圧力損失が増大してしまうおそれがあった。
このような不具合を解消できるものとしては、図7に示すエアクリーナ装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。図7に示すエアクリーナ装置1は、空気を吸入する入口ダクト2および吸入された空気を内燃機関に供給する出口ダクト3を有するとともに、入口ダクト2から吸入された空気を浄化するフィルタエレメント4を内蔵する筐体5と、筐体5内に内蔵されたHC吸着フィルタ6とを備えている。
HC吸着フィルタ6は、炭化水素を吸着する例えば、活性炭等の吸着剤およびこの吸着剤を両側から挟み込む通気性が確保されたケースから構成されたシート状に形成されており、筐体5の上部に設けられた支点部7を中心として、アクチュエータ8により回動可能に支持されている。
また、HC吸着フィルタ6の横断面形状は筐体5の内側横断面と同一に形成されており、筐体5の上壁面(内周一側面)5aから下壁面(内周他側面)5bに亘って延在することにより、入口ダクト2と出口ダクト3との間を仕切るようになっている。
また、筐体5の上壁面5aには格納凹部5cが形成されており、この格納凹部5cにはHC吸着フィルタ6が支点部7を中心として反時計方向に回動されたときに、仮想線で示すようにHC吸着フィルタ6が格納されるようになっている。
このエアクリーナ装置1にあっては、内燃機関の運転時に、HC吸着フィルタ6が破線で示すように格納凹部5cに格納されたときにはHC吸着フィルタ6が吸気抵抗となることがなく、吸入空気の圧力損失が増大するのを防止することができる。
また、内燃機関の停止時には、HC吸着フィルタ6が実線で示すように筐体5の上壁面5aから下壁面5bに亘って延在することにより、入口ダクト2と出口ダクト3との間が仕切られるので、内燃機関側から蒸発して出口ダクト3を介して筐体5内に流入したHCをHC吸着フィルタ6に確実に捕捉することができ、HCが入口ダクト2から大気に漏出してしまうのを防止することができる。
特開2005−207345号公報 特開2006−37865号公報
しかしながら、このような従来のエアクリーナ装置1にあっては、活性炭等の吸着材を有するHC吸着フィルタ6が筐体5の上壁面5aから下壁面5bに亘って延在するとともに、HC吸着フィルタ6を駆動するアクチュエータ8が必要となるため、構造が複雑となる上に、HC吸着フィルタ6が大型化してしまい、HC吸着フィルタ6の製造コストが増大してしまうという問題があった。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、吸入空気の圧力損失が発生するのを防止しつつ、吸着フィルタを小型および簡素化して吸着フィルタの製造コストが増大するのを防止することができるエアクリーナ装置を提供することを目的とする。
本発明に係るエアクリーナ装置は、上記目的を達成するため、(1)外部から空気を吸入する入口ダクトおよび吸入された空気を内燃機関に供給する出口ダクトを有するとともに、前記入口ダクトから吸入された空気を浄化するフィルタエレメントを内蔵する筐体と、前記フィルタエレメントに対して吸入空気の流れ方向下流側に位置するように前記筐体内に設けられ、前記出口ダクトを通して前記筐体内に流入する燃料蒸気を吸着する吸着フィルタとを備え、前記吸着フィルタを前記筐体の内周一側面から内周他側面に向かって突出させ、前記入口ダクトから前記筐体内に吸入される空気を前記吸着フィルタと前記筐体の内周他側面の間を通して前記出口ダクトから流出させるようにしたエアクリーナ装置であって、前記入口ダクトに設けられ、前記入口ダクトを開閉する開閉弁と、前記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、前記運転状態検出手段からの検出情報に基づいて前記内燃機関の停止状態を検出したときに、前記開閉弁を閉弁する開閉弁制御手段とを設けたものから構成されている。
この構成により、吸着フィルタを筐体の内周一側面から内周他側面に向かって突出させ、入口ダクトから筐体に吸入される空気を吸着フィルタと筐体の内周他側面の間を通して出口ダクトから流出させるようにし、入口ダクトに設けられた開閉弁を内燃機関の停止時に閉弁したので、内燃機関の停止中に出口ダクトから筐体内に燃料蒸気が流入した場合に、この燃料蒸気を筐体内に閉じ込めて入口ダクトから大気に漏出してしまうのを抑制することができる。
このため、吸着フィルタを最小化して構成が複雑になるのを防止することができ、吸着フィルタの製造コストが増大するのを防止することができる。
また、吸着フィルタを最小化することができるため、内燃機関の運転時に開閉弁を開弁したときに、吸着フィルタが吸気抵抗となるのを抑制することができ、吸入空気の圧力損失を低減することができる。
また、上記(1)に記載のエアクリーナ装置において、(2)前記入口ダクトが、第1の入口ダクトおよび前記開閉弁を有する第2の入口ダクトから構成され、前記開閉弁制御手段が、前記運転状態検出手段からの検出情報に基づいて前記内燃機関の運転時の状態を検出したときに、前記内燃機関の運転時の状態に応じて前記開閉弁を開閉制御するものから構成されている。
この構成により、第1の入口ダクトを常時開放し、第2の吸気ダクトに設けられた開閉弁を内燃機関の運転状態に応じて開閉するようにしたので、例えば、内燃機関の低中速回転域では、第2の入口ダクトを閉塞して第1の入口ダクトのみからエアクリーナに外気を吸入させることによって吸気の流速を大きくして内燃機関の出力を向上させる一方、内燃機関の高速回転域では第2の入口ダクトを開放して第1の入口ダクトおよび第2の入口ダクトからエアクリーナに外気を吸入させることによって吸入空気量を増大させて内燃機関の出力を向上させることができる。
本発明では、内燃機関の停止中に、第2の入口ダクトに設けられた開閉弁を閉弁するようにしたので、内燃機関の停止中に出口ダクトから筐体内に燃料蒸気が流入した場合に、この燃料蒸気を筐体内に閉じ込めて入口ダクトから大気に漏出してしまうのを抑制することができる。
このため、吸着フィルタを最小化して構成が複雑になるのを防止することができ、吸着フィルタの製造コストが増大するのを防止することができる。
また、吸着フィルタを最小化することができるため、内燃機関の運転時に吸着フィルタが吸気抵抗となるのを抑制することができ、吸入空気の圧力損失を低減することができる。
また、上記(2)に記載のエアクリーナ装置において、(3)前記吸着フィルタが、前記フィルタエレメントを介して前記第1の入口ダクトに対向する位置に設けられるものから構成されている。
この構成により、吸着フィルタが、フィルタエレメントを介して常時開放している第1の入口ダクトに対向する位置に設けられるので、出口ダクトを通して筐体内に流入した燃料蒸気を吸着フィルタによって積極的に吸着して第1の入口ダクトに流入し難くすることができる。
このため、第1の入口ダクトに燃料蒸気が流入するのを抑制することができ、結果的に、燃料蒸気を筐体内に閉じ込めて入口ダクトから大気に漏出してしまうのを抑制することができる。
本発明によれば、吸入空気の圧力損失が発生するのを防止しつつ、吸着フィルタを小型および簡素化して吸着フィルタの製造コストが増大するのを防止することができるエアクリーナ装置を提供することができる。
以下、本発明に係るエアクリーナ装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1〜図3は、本発明に係るエアクリーナ装置の第1の実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1、図2において、吸気装置11は、エアクリーナ装置12、スロットルボディ13およびインテークマニホールド14を備えており、エアクリーナ装置12、スロットルボディ13およびインテークマニホールド14によって、内燃機関としてのエンジン16に吸入空気を供給するための吸気通路が形成されている。
エアクリーナ装置12は、筐体17を備えており、この筐体17は、外部から筐体17内に空気を吸入する入口ダクト18および筐体17内に吸入された空気をエンジン16に供給する出口ダクト19が設けられており、この出口ダクト19は、スロットルボディ13に接続されている。
また、筐体17内にはフィルタエレメント20が内蔵されており、このフィルタエレメント20は、例えば、濾紙等の濾過用の素材から構成され、入口ダクト18から吸入された空気に含まれるダスト等の異物を補足することにより、吸入空気を浄化するようになっている。
スロットルボディ13の内部にはバタフライ式のスロットルバルブ21が設けられており、このスロットルバルブ21は、図示しないアクセルペダルの操作に基づいて開度が変更されることにより、エンジン16に供給される吸入空気量を調節するようになっている。
また、インテークマニホールド14は、エンジン16の横方向に延びる円筒状のサージタンク15aを備えており、サージタンク15aの吸入空気の流れ方向上流側にスロットルボディ13が取り付けられている。
サージタンク15aには分岐管部15bが設けられており、この分岐管部15bは、エンジン16の各吸気ポート22を介してエンジン16の各シリンダ23に連通されている。このシリンダ23にはピストン24が設けられており、ピストン24がシリンダ23内を上昇することにより、吸入空気を圧縮するようになっている。
なお、4気筒エンジンの場合には、分岐管部15bは、シリンダ23に応じて4個設けられており、吸気ポート22には吸気弁16aが開閉自在に設けられている。また、エンジン16には吸気ポート22を通してシリンダ23とピストン24によって画成される燃焼室に燃料を供給するインジェクタ16bが設けられている。
図3に示すように、入口ダクト18は、筐体17に対して下方に設けられているとともに、出口ダクト19は、筐体17に対して上方に設けられており、入口ダクト18から筐体17内に吸入された空気は、上昇しながらフィルタエレメント20によって浄化された後に出口ダクト19から流出するようになっている。
また、筐体17内には吸着フィルタとしてのHC吸着フィルタ25が内蔵されており、このHC吸着フィルタ25は、フィルタエレメント20に対して吸入空気の流れ方向下流側(以下、単に下流側という)に位置している。
このHC吸着フィルタ25は、筐体17の下壁面(内周一側面)17aから筐体17の上壁面(内周他側面)17bに向かって突出しており、筐体17の下壁面17aと上壁面17bの距離の半分の高さに形成されているとともに、筐体17を横切るように図3中、紙面方向に亘って延在している。
したがって、入口ダクト18から筐体17内に流入した空気は、HC吸着フィルタ25の上端25aと筐体17の上壁面17bの間を通って出口ダクト19から流出することになる。
このHC吸着フィルタ25は、燃料蒸気としてのHC(炭化水素)を吸着する例えば、活性炭等の吸着剤およびこの吸着剤を保持する通気性が確保されたケースから構成されており、出口ダクト19を通して筐体17内に流入するHCを吸着するようになっている。
一方、入口ダクト18の下流側には開閉弁26が設けられており、この開閉弁26は、モータ等のアクチュエータ27によって駆動されることにより、実線で示す閉弁位置と破線で示す開弁位置との間を回動することで、入口ダクト18を開閉するようになっている。
また、アクチュエータ27は、ECU(Electronic Control Unit)28からの指令信号に基づいて駆動されるようになっている。ECU28は、CPU(central processing unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)等からなるコンピュータから構成されており、ROMに格納された開閉制御プログラムに基づいてアクチュエータ27に指令信号を出力するようになっている。
また、ECU28にはクランク角センサ29が接続されている。このクランク角センサ29は、MRE回転センサから構成されており、このMRE回転センサは、コネクティングロッドを介してピストン24を上下動させる図示しないクランクシャフトに取り付けられた図示しないマグネットロータに対向して設けられている。このクランク角センサ29は、クランクシャフトの所定角度(例えばクランク角10°CA)毎にECU28にパルスを出力するようになっている。
ECU28は、クランク角センサ29が発生するパルスを利用してクランク角を特定するとともにエンジン16の回転数を算出し、エンジン16の停止時にアクチュエータ27に閉弁指令信号を送信するとともに、エンジン16の運転時にアクチュエータ27に開弁指令信号を送信するようになっている。
アクチュエータ27は、ECU28からの開弁指令信号に基づいて開閉弁26を開弁するとともに、ECU28からの閉弁指令信号に基づいて開閉弁26を閉弁することにより、入口ダクト18を開閉するようになっている。
本実施の形態では、クランク角センサ29が運転状態検出手段を構成し、アクチュエータ27およびECU28が開閉弁制御手段を構成している。
次に、作用を説明する。
エンジン16の運転中にはシリンダ23およびピストン24によって画成される燃焼室に供給された燃料がエンジン16の停止とともに燃焼しないままシリンダ23内に滞留、蒸発すると、エンジン16の停止中に吸気弁16aが開弁しているシリンダ23からインテークマニホールド14、スロットルボディ13および出口ダクト19からなる吸気通路内にHCが流出し、吸気通路内にHCが充満するようになる。
また、エンジン16の運転中に吸気ポート22の壁面に液状のまま付着した燃料が残留していると、エンジン16の停止中に壁面付着燃料が蒸発して吸気通路内にHCが形成される。さらに、エンジン16の停止中にインジェクタ16bに滞留した燃料が吸気通路内にわずかに漏出し、吸気通路内でHCを形成する場合がある。
このようにエンジン16の停止中に吸気通路内にHCが発生すると、生成したHCは吸気通路内に充満して、エアクリーナ装置12から大気に漏出するおそれがあり、HCによる大気汚染、所謂、吸気系エバポ漏れが生じる原因となる場合がある。
本実施の形態では、HC吸着フィルタ25を筐体17の下壁面17aから上壁面17bに向かって突出させ、入口ダクト18から筐体17に吸入される空気をHC吸着フィルタ25と上壁面17bの間を通して出口ダクト19から流出させるようにし、ECU28が、クランク角センサ29からの検出情報に基づいてエンジン16が停止状態にあるものと判断した場合には、アクチュエータ27に閉弁指令信号を送信して開閉弁26を閉弁するようになっている。
このため、エンジン16の停止中に出口ダクト19から筐体17内に矢印Aで示すようにHCが流入した場合に、このHCを筐体17内に閉じ込めてHC吸着フィルタ25に吸着させ、入口ダクト18から大気に漏出してしまうのを抑制することができる。
このため、HC吸着フィルタ25を最小化して構成が複雑になるのを防止することができ、HC吸着フィルタ25の製造コストが増大するのを防止することができる。また、HCは、空気に比べて比重が重いので、HC吸着フィルタ25を筐体17の下壁面17a側に設けることにより、HCの吸着効率を高めることができる。
また、ECU28は、クランク角センサ29からの検出情報に基づいてエンジン16が運転状態にあるものと判断した場合には、アクチュエータ27に開弁指令信号を送信して開閉弁26を開放する。
このため、入口ダクト18から筐体17に吸入される空気(空気の流れを矢印Bで示す)をHC吸着フィルタ25の上端25aと上壁面17bの間を通して出口ダクト19から流出させることができ、この際に、HC吸着フィルタ25に付着したHCを出口ダクト19からエンジン16側に吹き飛ばしてエンジン16により燃焼させることができる。
そして、本実施の形態では、上述したようにHC吸着フィルタ25を最小化することができるため、エンジン16の運転時に開閉弁26を開弁したときに、HC吸着フィルタ25が吸気抵抗となるのを抑制することができ、吸入空気の圧力損失を低減することができる。
(第2の実施の形態)
図4〜図6は、本発明に係るエアクリーナ装置の第2の実施の形態を示す図であり、第1の実施の形態と同様の構成には、同一番号を付して説明を省略する。
図4、図5において、筐体17には、第1の入口ダクト31および第2の入口ダクト32が設けられており、第1の入口ダクト31は、筐体17に対して下方に設けられているとともに、第2の入口ダクト32は、筐体17に対して上方に設けられている。
第2の入口ダクト32の下流側には開閉弁33が設けられており、この開閉弁33は、モータ等のアクチュエータ34によって駆動されることにより、第2の入口ダクト32を開閉するようになっている。
このアクチュエータ34は、ECU35からの指令信号に基づいて駆動されるようになっている。ECUは、CPU、ROMおよびRAM等からなるコンピュータから構成されており、ROMに格納された開閉制御プログラムに基づいてアクチュエータ34に指令信号を出力するようになっている。
また、ECU35にはクランク角センサ29が接続されており、ECU35は、クランク角センサ29が発生するパルスを利用してクランク角を特定するとともにエンジン16の回転数を算出し、クランク角センサ29に基づいてエンジン16の運転時の状態を検出したときに、エンジン16の運転時の状態に応じて開閉弁33を開閉制御するとともに、エンジン16の停止時には開閉弁33を閉弁させるようになっている。
また、本実施の形態のHC吸着フィルタ25は、フィルタエレメント20を介して第1の入口ダクト31に対向する位置に設けられている。なお、本実施の形態では、アクチュエータ34およびECU35が開閉弁制御手段を構成している。
次に、図6に示すフローチャートに基づいて開閉弁33の開閉制御処理を説明する。なお、図6に示す開閉制御処理は、ECU35のROMに格納され、CPUによって実行される開閉制御プログラムの制御手順を示すものである。
図6において、ECU35は、クランク角センサ29の検出情報に基づいてエンジン16が停止しているか否かを判別し(ステップS1)、エンジン16が停止しているものと判断した場合には、ECU35は、アクチュエータ34に閉弁指令信号を送信して開閉弁33を閉弁する(ステップS2)。
このため、エンジン16の停止中に出口ダクト19から筐体17内に矢印Aで示すように、HCが流入した場合に、このHCを筐体17内に閉じ込めてHCをHC吸着フィルタ25に吸着させ、第2の入口ダクト32から大気に漏出してしまうのを抑制することができる。
また、HC吸着フィルタ25は、フィルタエレメント20を介して常時開放している第1の入口ダクト31に対向する位置に設けられるので、出口ダクト19を通して筐体17内に流入したHCが筐体17を下方に移動してHC吸着フィルタ25によって積極的に吸着されるので、第1の入口ダクト31に流入し難くすることができる。
一方、ステップS1において、ECU35がエンジン16の運転中であるものと判断した場合には、クランク角センサ29からの検出情報に基づいてエンジン16の回転数が所定回転数未満であるか否かを判別する(ステップS3)。
ECU35は、エンジン16の回転数が所定回転数未満、例えば、3000rpm未満であるものと判断した場合には、アクチュエータ34に閉弁指令信号を送信して開閉弁33を閉弁する(ステップS4)。
このため、エンジン16の低中速回転域では、第2の入口ダクト32を閉塞して第1の入口ダクト31のみからエアクリーナ装置12に外気を吸入させることによって吸気の流速を大きくしてエンジン16の出力を向上させることができる。
また、CPUは、ステップS3でエンジン16の回転数が所定回転数以上であるものと判断した場合には、アクチュエータ34に開弁指令信号を送信して開閉弁33を開弁する(ステップS5)。
このため、エンジン16の高速回転域では第2の入口ダクト32を開放し、矢印Bで示すように、第1の入口ダクト31および第2の入口ダクト32からエアクリーナ装置12に外気を吸入させることによって吸入空気量を増大させてエンジン16の出力を向上させることができる。
このように本実施の形態では、エンジン16の停止中に、第2の入口ダクト32に設けられた開閉弁33を閉弁するようにしたので、エンジン16の停止中に出口ダクト19から筐体17内にHCが流入した場合に、このHCを筐体17内に閉じ込めて第1の入口ダクト31および第2の入口ダクト32から大気に漏出してしまうのを抑制することができる。
このため、HC吸着フィルタ25を最小化して構成が複雑になるのを防止することができ、HC吸着フィルタ25の製造コストが増大するのを防止することができる。また、HC吸着フィルタ25を最小化することができるため、エンジン16の運転時にHC吸着フィルタ25が吸気抵抗となるのを抑制することができ、吸入空気の圧力損失を低減することができる。
なお、本実施の形態では、第1の入口ダクト31を常時開放状態としているが、この第1の入口ダクト31に開閉弁を設け、エンジン16の停止時に第1の入口ダクト31に設けられた開閉弁を閉塞するようにしてもよい。このようにすれば、HCが大気に漏出するのをより一層抑制することができる。
また、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上のように、本発明に係るエアクリーナ装置は、吸入空気の圧力損失が発生するのを防止しつつ、吸着フィルタを小型および簡素化して吸着フィルタの製造コストが増大するのを防止することができるという効果を有し、出口ダクトを通って漏れ出てくる燃料蒸気が外気に拡散するのを防止することのできるエアクリーナ装置等として有用である。
本発明に係るエアクリーナ装置の第1の実施の形態を示す図であり、エンジンおよび吸気装置の構成図である。 本発明に係るエアクリーナ装置の第1の実施の形態を示す図であり、エンジンおよび吸気装置の断面図である。 本発明に係るエアクリーナ装置の第1の実施の形態を示す図であり、エアクリーナ装置の断面図である。 本発明に係るエアクリーナ装置の第2の実施の形態を示す図であり、エンジンおよび吸気装置の断面図である。 本発明に係るエアクリーナ装置の第2の実施の形態を示す図であり、エアクリーナ装置の断面図である。 本発明に係るエアクリーナ装置の第2の実施の形態を示す図であり、開閉制御処理の手順を示すフローチャートである。 従来のHC吸着フィルタを備えたエアクリーナ装置を示す図である。
符号の説明
12 エアクリーナ装置
16 エンジン(内燃機関)
17 筐体
17a 下壁面(内周一側面)
17b 上壁面(内周他側面)
18 入口ダクト
19 出口ダクト
20 フィルタエレメント
25 HC吸着フィルタ(吸着フィルタ)
26、33 開閉弁
27、34 アクチュエータ(開閉弁制御手段)
28、35 ECU(開閉弁制御手段)
29 クランク角センサ(運転状態検出手段)
31 第1の入口ダクト
32 第2の入口ダクト

Claims (3)

  1. 外部から空気を吸入する入口ダクトおよび吸入された空気を内燃機関に供給する出口ダクトを有するとともに、前記入口ダクトから吸入された空気を浄化するフィルタエレメントを内蔵する筐体と、
    前記フィルタエレメントに対して吸入空気の流れ方向下流側に位置するように前記筐体内に設けられ、前記出口ダクトを通して前記筐体内に流入する燃料蒸気を吸着する吸着フィルタとを備え、
    前記吸着フィルタを前記筐体の内周一側面から内周他側面に向かって突出させ、前記入口ダクトから前記筐体内に吸入される空気を前記吸着フィルタと前記筐体の内周他側面の間を通して前記出口ダクトから流出させるようにしたエアクリーナ装置であって、
    前記入口ダクトに設けられ、前記入口ダクトを開閉する開閉弁と、前記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、前記運転状態検出手段からの検出情報に基づいて前記内燃機関の停止状態を検出したときに、前記開閉弁を閉弁する開閉弁制御手段とを設けたことを特徴とするエアクリーナ装置。
  2. 前記入口ダクトが、第1の入口ダクトおよび前記開閉弁を有する第2の入口ダクトから構成され、
    前記開閉弁制御手段が、前記運転状態検出手段からの検出情報に基づいて前記内燃機関の運転時の状態を検出したときに、前記内燃機関の運転時の状態に応じて前記開閉弁を開閉制御することを特徴とする請求項1に記載のエアクリーナ装置。
  3. 前記吸着フィルタが、前記フィルタエレメントを介して前記第1の入口ダクトに対向する位置に設けられることを特徴とする請求項2に記載のエアクリーナ装置。
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