JP2845699B2 - 増幅回路 - Google Patents

増幅回路

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JP2845699B2
JP2845699B2 JP4319881A JP31988192A JP2845699B2 JP 2845699 B2 JP2845699 B2 JP 2845699B2 JP 4319881 A JP4319881 A JP 4319881A JP 31988192 A JP31988192 A JP 31988192A JP 2845699 B2 JP2845699 B2 JP 2845699B2
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    • H03F2203/45Indexing scheme relating to differential amplifiers
    • H03F2203/45366Indexing scheme relating to differential amplifiers the AAC comprising multiple transistors parallel coupled at their gates only, e.g. in a cascode dif amp, only those forming the composite common source transistor

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  • Power Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、入力信号の電位範囲
の広い増幅回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は、HDD(Hard Disk
Drive)装置の磁気ヘッドの位置決めの制御を示
すブロック図である。目標値Tによって与えられたトラ
ックへ磁気ヘッドを移動させる場合、信号処理回路SP
によって、オペアンプOP及びフィルタFLを介してモ
ータドライバMDを駆動する。モータドライバMDはモ
ータMを動作させる。この結果、移動した磁気ヘッドの
位置をセンサSNが検知し、その位置情報を位置検出回
路PDを介して信号処理回路SPに与える。信号処理回
路SPは、目標値Tと位置情報とを考慮してモータ制御
信号MSをオペアンプOPに与える。
【0003】磁気ヘッドの位置が目標値から大きく外れ
ていた場合には、大きなモータ制御信号MSをオペアン
プOPに与える。このとき、オペアンプOPはボルテー
ジフォロワとして用いられるが、その入力信号の電位範
囲のダイナミックレンジが不十分であれば、モータドラ
イバMDを適切に駆動することはできない。
【0004】従って、オペアンプOPの入力信号の電位
範囲のダイナミックレンジは大きいことが望ましい。
【0005】図12は、従来の増幅回路の一例である演
算増幅器(以下、オペアンプと称す)2000を示す回
路図である。このオペアンプ2000は、非反転入力端
子1及び反転入力端子2に与えられた入力信号を処理し
て、出力端子3に出力信号を与える。
【0006】このオペアンプ2000の入力端子1,2
へ入力することのできる入力信号の電位範囲は、電位点
4の電位Vccや電位点5の電位GND(=0)のみなら
ず、トランジスタ302の飽和電圧Vsat 、及びトラン
ジスタ101,102のベースーエミッタ間電圧VBEに
よって制限される。
【0007】即ち、入力信号の電位範囲の上限は{Vcc
−(Vsat +VBE)}に制限されてしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の増幅回路の一例
であるオペアンプは以上のように構成されているため、
その入力信号の電位範囲がオペアンプを構成するトラン
ジスタの飽和電圧や、ベースーエミッタ間電圧によって
制限されてしまうという問題点があった。
【0009】近年では電源電圧Vccは低く要求される傾
向にあり、その一方でトランジスタの飽和電圧Vsat
や、ベースーエミッタ間電圧VBEを大きく低下させるこ
とはできない。したがって入力信号の電位範囲のダイナ
ミックレンジは、電源電圧Vccの低下に伴って悪化す
る。
【0010】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、入力信号の電位範囲の広い増
幅回路を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる増幅回
路の基本的構成は、(a)第1信号が与えられる第1入
力端子と、第2信号が与えられる第2入力端子と、
(b)出力端子と、(c)(c−1)第1所定電流を供
給する第1定電流源と、(c−2)前記第1定電流源に
接続された第1接続点を含み、前記第1及び第2信号の
少なくとも一方が第1電位範囲にある場合に、前記第1
信号と前記第2信号との差に応じて前記第1所定電流を
分配して得られる第1及び第2電流を出力する第1入出
力手段とを有する第1増幅器と、(d)(d−1)第2
所定電流を供給する第2定電流源と、(d−2)前記第
2定電流源に接続された第2接続点を含み、前記第1及
び第2信号の少なくとも一方が第2電位範囲にある場合
に、前記第1信号と前記第2信号との差に応じて前記第
2所定電流を分配して得られる第3及び第4電流を出力
する第2入出力手段(12)とを有する第2増幅器とを
備える。ここで前記第1電位範囲は第1電位及び前記第
1電位よりも高い第2電位を含まず、前記第1電位範囲
は前記第1電位より高く前記第2電位以下の第3電位を
含まず、前記第1電位範囲は前記第1電位以上で前記第
3電位よりも低い第4電位を含み、前記第1電位範囲は
前記第3電位よりも低く前記第4電位よりも高い第5電
位を含み、前記第2電位範囲は前記第1電位と前記第2
電位と前記第4電位とを含まず、前記第2電位範囲は前
記第3電位及び第5電位を含む。そして増幅回路は、
(e)前記第1接続点の電位を前記第3電位に固定し、
前記第1及び第2信号のいずれもが前記第1電位範囲を
逸脱した場合に前記第1入出力手段の機能を停止させる
第1制御手段と、(f)前記第2接続点の電位を前記第
4電位に固定し、前記第1及び第2信号のいずれもが前
記第2電位範囲を逸脱した場合に前記第2入出力手段の
機能を停止させる第2制御手段と、(g)前記第1ない
し第4電流を合成して前記出力端子に出力する出力合成
手段とを含む。
【0012】望ましくは、前記第1制御手段は、前記第
1及び第2信号のいずれもが前記第1電位範囲を逸脱し
た場合に前記第1所定電流を前記第1入出力段からバイ
パスして前記第1増幅器の機能を停止させ、前記第2制
御手段は、前記第1及び第2信号のいずれもが前記第2
電位範囲を逸脱した場合に前記第2所定電流を前記第2
入出力手段からバイパスして前記第2増幅器の機能を停
止させる。
【0013】
【0014】
【0015】この発明の基本的構成に対し、第1変形
は、前記第1入出力手段が(c−2−1)前記第1入力
端子に接続されたベースと、前記第1接続点に接続され
たエミッタと、前記第1電流を流すコレクタとを備える
第1のトランジスタと、(c−2−2)前記第2入力端
子に接続されたベースと、前記第1接続点に接続された
エミッタと、前記第2電流を流すコレクタとを備える第
2のトランジスタとを更に含み、前記第2入出力手段が
(d−2−1)前記第1入力端子に接続されたベース
と、前記第2接続点に接続されたエミッタと、前記第3
電流を流すコレクタとを備える第3のトランジスタと、
(d−2−2)前記第2入力端子に接続されたベース
と、前記第2接続点に接続されたエミッタと、前記第4
電流を流すコレクタとを備える第4のトランジスタとを
更に含み、前記増幅回路は(i)前記第1及び第2トラ
ンジスタの前記ベースに流れるベース電流を補う第1電
流補償手段と、(j)前記第3及び第4トランジスタの
前記ベースに流れるベース電流を補う第2電流補償手段
を更に備える。
【0016】望ましくは、第1電流補償手段に接続さ
れ、第1及び第2信号のいずれもが第1範囲を逸脱した
場合に補償を停止させる第3の制御手段と、第2電流補
償手段に接続され、第1及び第2信号のいずれもが第2
範囲を逸脱した場合に補償を停止させる第4の制御手段
と、を更に備える。
【0017】この発明の基本的構成に対し、第2変形
は、第1増幅器が、第1及び第2入力端子と第1入出力
手段との間に第1ボルテージフォロワ回路を更に有し、
第2増幅器が、第1及び第2入力端子と第2入出力手段
との間に第2ボルテージフォロワ回路を更に有する。
【0018】望ましくは、第1ボルテージフォロワ回路
は第1レベルシフト手段を有し、第2ボルテージフォロ
ワ回路は第2レベルシフト手段を有する。
【0019】
【作用】この発明の基本的構成において、第1及び第2
信号のいずれもが第1範囲に含まれ、かつ第2範囲に含
まれない場合には、実質的に第1増幅器が出力端子に出
力を与える。逆に、第1及び第2信号のいずれもが第2
範囲に含まれ、かつ第1範囲に含まれない場合には、実
質的に第2増幅器が出力端子に出力を与える。
【0020】第1変形においては、第1及び第2増幅器
に入力する電流の補償が行われる。第1及び第2増幅器
はいずれも第1及び第2入力端子に接続されているの
で、第1及び第2電流補償手段は、第1及び第2入力端
子に電流が流れることを抑制する。特に、第3及び第4
の制御手段が設けられた場合には、第1及び第2電流補
償手段が流す補償電流の、第1及び第2入力端子への逆
流が防止される。
【0021】第2変形において、ボルテージフォロワ回
路は、第1及び第2入力端子に電流が流れることを抑制
する。特に、第1及び第2レベルシフト手段を設けた場
合には、第1及び第2範囲を広げる。
【0022】
【実施例】
第1実施例:図1は、この発明の第1実施例であるオペ
アンプ1000の回路図である。オペアンプ1000は
非反転入力端子1、反転入力端子2、出力端子3を備え
る。出力端子3は、入力端子1,2の間に印加された電
圧を処理して得られた電位を与える。
【0023】電位がVcc(>0)である電位点4、接地
された(電位が0(GND))である)電位点5の間に
は、入出力回路11,12、電流合成回路21乃至2
4、定電流回路31,32、クランプ回路51,52が
設けられている。
【0024】また、電流電圧変換回路9が電流合成回路
22,24の出力端と、出力端子3との間に設けられて
おり、電流合成回路22,24の出力する電流を電圧に
変換する。
【0025】入出力回路11及び定電流回路31、入出
力回路12及び定電流回路32は、それぞれ対になって
第1及び第2の差動増幅器を形成している。電流合成回
路21乃至24はこれらの差動増幅器の出力を合成する
機能を有する。
【0026】電流合成回路21は、トランジスタ202
とトランジスタ204とが作るカレントミラー回路で構
成されている。即ち、トランジスタ202のエミッタと
トランジスタ204のエミッタは共通して電位点5に接
続されている。またトランジスタ202のベースとトラ
ンジスタ204のベースは共通してトランジスタ202
のコレクタに接続されている。
【0027】同様に、電流合成回路22は、トランジス
タ201とトランジスタ203とが作るカレントミラー
回路で構成されている。即ち、トランジスタ201のエ
ミッタとトランジスタ203のエミッタは共通して電位
点5に接続されている。またトランジスタ201のベー
スとトランジスタ203のベースは共通してトランジス
タ201のコレクタに接続されている。
【0028】同様に、電流合成回路23は、トランジス
タ205とトランジスタ207とが作るカレントミラー
回路で構成されている。即ち、トランジスタ205のエ
ミッタとトランジスタ207のエミッタは共通して電位
点4に接続されている。またトランジスタ205のベー
スとトランジスタ207のベースは共通してトランジス
タ205のコレクタに接続されている。
【0029】同様に、電流合成回路24は、トランジス
タ206とトランジスタ208とが作るカレントミラー
回路で構成されている。即ち、トランジスタ206のエ
ミッタとトランジスタ208のエミッタは共通して電位
点4に接続されている。またトランジスタ206のベー
スとトランジスタ208のベースは共通してトランジス
タ206のコレクタに接続されている。
【0030】入出力回路11はトランジスタ101,1
02を備えている。トランジスタ101のコレクタには
電流合成回路22のトランジスタ201のコレクタが接
続されている。また、トランジスタ102のコレクタに
は電流合成回路21のトランジスタ202のコレクタが
接続されている。
【0031】同様に、入出力回路12はトランジスタ1
03,104を備えている。トランジスタ103のコレ
クタには電流合成回路23のトランジスタ205のコレ
クタが接続されている。また、トランジスタ104のコ
レクタには電流合成回路24のトランジスタ206のコ
レクタが接続されている。
【0032】電流合成回路21,24はトランジスタ1
04のコレクタを介して互いに接続されている。即ち電
流合成回路21のトランジスタ204のコレクタは、ト
ランジスタ104のコレクタと接続されている。
【0033】また、電流合成回路22,23はトランジ
スタ101のコレクタを介して互いに接続されている。
即ち電流合成回路22のトランジスタ201のコレクタ
は、電流合成回路23のトランジスタ207のコレクタ
と共通に接続されている。
【0034】更に、電流合成回路22,24は、互いに
接続されている。即ち電流合成回路22のトランジスタ
203のコレクタは、電流合成回路24のトランジスタ
208のコレクタと共通に接続されている。そしてトラ
ンジスタ203,208の双方のコレクタは共通して電
流電圧変換回路9の入力端に接続される。
【0035】定電流回路31は、カレントミラー回路を
成すトランジスタ301,302と、電流源303とを
備えている。即ち、トランジスタ301のエミッタとト
ランジスタ302のエミッタとは共通して電位点4に接
続されている。そしてトランジスタ301のベースとト
ランジスタ302のベースとは共通してトランジスタ3
01のコレクタに接続されている。電流源303は、ト
ランジスタ301のコレクタと電位点5との間に接続さ
れている。
【0036】そして、トランジスタ302のコレクタ
は、入出力回路11のトランジスタ101,102のい
ずれのエミッタにも共通して接続されている。
【0037】同様にして、定電流回路32は、カレント
ミラー回路を成すトランジスタ304,305と、電流
源306とを備えている。即ち、トランジスタ304の
エミッタとトランジスタ305のエミッタとは共通して
電位点5に接続されている。そしてトランジスタ304
のベースとトランジスタ305のベースとは共通してト
ランジスタ304のコレクタに接続されている。電流源
306は、トランジスタ304のコレクタと電位点4と
の間に接続されている。
【0038】そして、トランジスタ305のコレクタ
は、入出力回路12のトランジスタ103,104のい
ずれのエミッタにも共通して接続されている。
【0039】クランプ回路51はトランジスタ501
と、電圧源502とを備えている。電圧源502はその
正極が電位点4に、その負極がトランジスタ501のベ
ースに、それぞれ接続されている。トランジスタ501
のエミッタは入出力回路11のトランジスタ101,1
02のいずれのエミッタにも共通して接続されている。
トランジスタ501のコレクタは電位点5に接続されて
いる。
【0040】同様に、クランプ回路52はトランジスタ
503と、電圧源504とを備えている。電圧源504
はその負極が電位点5に、その正極がトランジスタ50
3のベースに、それぞれ接続されている。トランジスタ
503のエミッタは入出力回路12のトランジスタ10
3,104のいずれのエミッタにも共通して接続されて
いる。トランジスタ503のコレクタは電位点4に接続
されている。
【0041】これらの構成において、トランジスタ10
1,102,205,206,207,208,30
1,302,501はPNPバイポーラトランジスタで
あり、トランジスタ103,104,201,202,
203,204,304,305,503はNPNバイ
ポーラトランジスタである。
【0042】次に動作について説明する。入力端子1,
2に与えられた入力信号の電位は、いずれも第1及び第
2の差動増幅器に与えられる。即ち、2つの入力信号の
いずれもが入出力回路11,12に与えられる。
【0043】入出力回路11はトランジスタ101のコ
レクタ電流I101 と、トランジスタ102のコレクタ電
流I102 を出力する。同様に、入出力回路12はトラン
ジスタ103のコレクタ電流I103 と、トランジスタ1
04のコレクタ電流I104 を出力する。
【0044】電流I102 は電流合成回路21によって、
電流合成回路21と電流合成回路24を結ぶ配線に流さ
れる。よって、電流合成回路24は、電流I102 と電流
104 との和をトランジスタ208のコレクタ電流とし
て出力する。同様にして、電流I103 は電流合成回路2
3によって、電流合成回路23と電流合成回路22を結
ぶ配線に流され、電流合成回路22は、電流I101 と電
流I103 との和をトランジスタ203のコレクタ電流と
して出力する。
【0045】即ち、電流合成回路21乃至24は、第1
の差動増幅器の出力と、第2の差動増幅器の出力とを合
成して電流電圧変換回路9の入力端に与える機能を有し
ている。
【0046】一方、クランプ回路51,52は、それぞ
れ第1及び第2の差動増幅器を動作させない機能を備え
る。クランプ回路51がなければ、2つの入力信号の電
位が共に{Vcc−(Vsat +VBE)}以上となった場合
に第1の差動増幅器が正常に機能しない。一方、クラン
プ回路52がなければ、2つの入力信号の電位が共に
(Vsat +VBE)以下となった場合に第2の差動増幅器
が正常に機能しない。そこで、2つの入力信号の電位が
共に{Vcc−(Vsat +VBE)}以上になれば、クラン
プ回路51が第1の差動増幅器を動作させなくする。ま
た、2つの入力信号の電位が共に(Vsat +VBE)以下
になれば、クランプ回路52が第2の差動増幅器を動作
させなくする。
【0047】その一方で、第1の差動増幅器の出力と、
第2の差動増幅器の出力とは電流合成回路21乃至24
によって合成されるので、全体としてこの実施例にかか
るオペアンプ1000の入力信号の電位の範囲は、改善
される。以下クランプ回路51,52の動作を詳細に説
明する。
【0048】クランプ回路51において、トランジスタ
501のベース−エミッタ間電圧は、トランジスタ10
1,102のベース−エミッタ間電圧VBEと等しく設定
される。またトランジスタ302の飽和電圧Vsat に対
して、電圧源502の有する電圧は(Vsat +VBE)に
設定される。
【0049】このように設定すると、入力端子1,2に
与えられた2つの入力信号の電位が共に{Vcc−(Vsa
t +VBE)}以上になった場合、トランジスタ501に
はそのベース−エミッタ間電圧がVBEに保たれつつコレ
クタ電流が流れる。よってトランジスタ302のコレク
タ−エミッタ間電圧はVsat 以下に低下することがな
く、トランジスタ302は飽和しない。
【0050】一方、トランジスタ101,102のエミ
ッタ電位は(Vcc−Vsat )に固定される。よって、入
力端子1,2に与えられた入力信号の電位が{Vcc−
(Vsat +VBE)}以上になると、トランジスタ10
1,102にはベース電流が流れず、コレクタ電流I
101 ,I102 もゼロになり、第1の差動増幅器は動作し
ない。このときトランジスタ302のコレクタ電流はト
ランジスタ501に流れる。
【0051】しかし、入力信号の電位がそのような電位
である場合には第2の差動増幅器が動作し、トランジス
タ103,104のコレクタ電流I103 ,I104 が流れ
る。このため、既述した電流合成回路21乃至24の機
能により、電流電圧変換回路9にはこれらの差の電流が
与えられ、入力端子1,2に与えられた電圧に対応した
出力が得られることになる。
【0052】クランプ回路52の動作も同様である。ト
ランジスタ503のベース−エミッタ間電圧は、トラン
ジスタ103,104のベース−エミッタ間電圧VBEと
等しく設定される。またトランジスタ305の飽和電圧
Vsat に対して、電圧源504の有する電圧は(Vsat
+VBE)に設定される。
【0053】このように設定すると、入力端子1,2に
与えられた2つの入力信号の電位が共に(Vsat +VB
E)以下になった場合、トランジスタ503にはそのベ
ース−エミッタ間電圧がVBEに保たれつつコレクタ電流
が流れる。よってトランジスタ305のコレクタ−エミ
ッタ間電圧はVsat 以下に低下することがなく、トラン
ジスタ305は飽和しない。
【0054】一方、トランジスタ103,104のエミ
ッタ電位はVsat に固定される。よって、入力端子1,
2に与えられた2つの入力信号の電位が共に(Vsat +
VBE)以下になると、トランジスタ103,104には
ベース電流が流れず、コレクタ電流I103 ,I104 もゼ
ロになり、第2の差動増幅器は動作しない。このときト
ランジスタ305のコレクタ電流はトランジスタ503
に流れる。
【0055】しかし、入力信号の電位がそのような電位
である場合には第1の差動増幅器が動作し、トランジス
タ101,102のコレクタ電流I101 ,I102 が流れ
る。このため、既述した電流合成回路21乃至24の機
能により、電流電圧変換回路9にはこれらの差の電流が
与えられ、入力端子1,2に与えられた電圧に対応した
出力が得られることになる。
【0056】ところで、2つの入力信号の電位が共に高
く、実質的な動作が第2の差動増幅器において行われて
いる場合であっても、2つの入力信号の電位が(Vcc−
Vsat )以上であれば、第2の入出力回路12のトラン
ジスタ103,104が飽和する。同様に、2つの入力
信号の電位が共に低く、実質的な動作が第1の差動増幅
器において行われている場合であっても、2つの入力信
号の電位がVsat 以下であれば、第1の入出力回路11
のトランジスタ101,102が飽和する。
【0057】以上より、オペアンプ1000の入力信号
の電位範囲は、トランジスタ101乃至104の飽和電
圧Vsat によってのみ制限を受ける。従って、入力信号
の電位範囲をVsat 〜(Vcc−Vsat )まで広げること
ができる。
【0058】そして、例えば反転入力端子2と出力端子
3を接続し、オペアンプ1000にボルテージフォロワ
としての機能を与えれば、これらの電位範囲に収まる入
力信号を歪ませることなく出力することができる。
【0059】図2は、オペアンプ1000が正常に動作
する、入力信号の電位の範囲を概念的に示した図であ
る。従来のオペアンプ2000よりもその範囲が広がっ
ていることがわかる。
【0060】図3は、クランプ回路51の電圧源502
の構成例を示す回路図である。電流源CS1 と、2つの
トランジスタQ1 ,Q2 の成すカレントミラー回路によ
って抵抗R1 とダイオードD1 に電流が供給される。そ
して抵抗R1 において電圧Vsat が生起されるように設
計される。ダイオードD1 において、トランジスタ10
1,102のベース−エミッタ間電圧VBEが得られるよ
うに設計するのは容易であり、トランジスタ501のベ
ースに電位{Vcc−(Vsat +VBE)}を与えることが
できる。
【0061】同様に、トランジスタ501のベース−エ
ミッタ間電圧を、トランジスタ101,102のベース
−エミッタ間電圧VBEと等しく設定することは容易であ
り、既述のように設計されたクランプ回路51は容易に
実現することができる。
【0062】図4は、クランプ回路52の電圧源504
の構成例を示す回路図である。電流源CS2 と、2つの
トランジスタQ3 ,Q4 の成すカレントミラー回路によ
って抵抗R2 とダイオードD2 に電流が供給される。そ
して抵抗R2 において電圧Vsat が生起されるように設
計される。ダイオードD2 において、トランジスタ10
3,104のベース−エミッタ間電圧VBEが得られるよ
うに設計するのは容易であり、トランジスタ503のベ
ースに電位(Vsat +VBE)を与えることができる。
【0063】同様に、トランジスタ503のベース−エ
ミッタ間電圧を、トランジスタ103,104のベース
−エミッタ間電圧VBEと等しく設定することは容易であ
り、既述のように設計されたクランプ回路52は容易に
実現することができる。
【0064】第2実施例:図5は、この発明の第2実施
例であるオペアンプ1001の回路図である。オペアン
プ1001はオペアンプ1000に、ベース電流補償回
路41,42と、これらの動作の制御を行う制御回路6
1,62を付加した構成を有する。
【0065】ベース電流補償回路41は、電位点4と電
位点5の間に設けられ、トランジスタ401乃至405
から構成されている。トランジスタ401のエミッタは
電位点4に接続され、そのベースは定電流回路31のト
ランジスタ301,302のベースに共通して接続され
ている。トランジスタ402のコレクタは電位点5に接
続され、そのエミッタはトランジスタ401のコレクタ
に接続されている。
【0066】トランジスタ403乃至405はカレント
ミラー回路を構成している。これらのトランジスタのエ
ミッタは共通して電位点5に接続され、またこれらのト
ランジスタのベース及びトランジスタ403のコレクタ
は、トランジスタ402のベースに共通して接続されて
いる。
【0067】同様にして、ベース電流補償回路42は、
電位点4と電位点5の間に設けられ、トランジスタ40
6乃至410から構成されている。トランジスタ406
のエミッタは電位点5に接続され、そのベースは定電流
回路32のトランジスタ304,305のベースに共通
して接続されている。トランジスタ407のコレクタは
電位点4に接続され、そのエミッタはトランジスタ40
6のコレクタに接続されている。
【0068】トランジスタ408乃至410はカレント
ミラー回路を構成している。これらのトランジスタのエ
ミッタは共通して電位点4に接続され、またこれらのト
ランジスタのベース及びトランジスタ408のコレクタ
は、トランジスタ407のベースに共通して接続されて
いる。
【0069】ベース電流補償回路41のトランジスタ4
04,405のそれぞれのコレクタは、入出力回路11
のトランジスタ101,102のそれぞれのベースに接
続されている。即ち、それぞれが入力端子1,2に接続
されている。トランジスタ401,402をそれぞれト
ランジスタ302,101(102)と同じ仕様に設計
することは容易であり、ベース電流補償回路41は、ト
ランジスタ101,102のそれぞれのベース電流補償
を行うことができる。
【0070】同様にして、ベース電流補償回路42のト
ランジスタ409,410のそれぞれのコレクタは、入
出力回路11のトランジスタ103,104のそれぞれ
のベースに接続されている。即ち、それぞれが入力端子
2,1に接続されている。トランジスタ406,407
をそれぞれトランジスタ305,103(104)と同
じ仕様に設計ることは容易であり、ベース電流補償回路
42は、トランジスタ103,104のそれぞれのベー
ス電流補償を行う。
【0071】結局、オペアンプ1001の実質的な動作
が第1の差動増幅器で行われるか、第2の差動増幅器で
行われるかを問わず、入力信号の入力電流を小さくする
ことができる。
【0072】ところで入力信号の電位が{Vcc−(Vsa
t +VBE)}より大きくなった場合、第1実施例で述べ
たように、トランジスタ101,102のベース電流は
流れなくなる。このままでは第1の差動増幅器が実質的
に動作しないのに、ベース電流補償回路41が流すベー
ス補償電流が入力端子1,2に流れることになり、望ま
しくない。入力信号の電位が(Vsat +VBE)より小さ
くなった場合についても、第2の差動増幅器が実質的に
動作しないのに、ベース電流補償回路42が流すベース
補償電流が入力端子1,2に流れることになり、望まし
くない。そこでこのような状況下では、制御回路61,
62は、それぞれベース電流補償回路41,42の動作
が行われないようにする。
【0073】制御回路61は、カレントミラー回路を構
成する2つのトランジスタ601,602からなる。ト
ランジスタ601,602のエミッタは共通して電位点
5に接続され、ベースは共通してトランジスタ601の
コレクタに接続される。
【0074】トランジスタ601のコレクタがクランプ
回路51のトランジスタ501のコレクタに接続されて
いる一方、トランジスタ602のコレクタはベース電流
補償回路41のトランジスタ401のコレクタに接続さ
れている。入力信号の電位が{Vcc−(Vsat +VB
E)}以上になると、トランジスタ501にコレクタ電
流が流れるので、トランジスタ402のベース電流は流
れなくなる。その結果、トランジスタ404,405の
コレクタ電流、即ちトランジスタ101,102のベー
ス補償電流も流れず、入力端子1,2には電流が流れに
くくなる。
【0075】同様に、制御回路62は、カレントミラー
回路を構成する2つのトランジスタ603,604から
なる。トランジスタ603,604のエミッタは共通し
て電位点4に接続され、ベースは共通してトランジスタ
603のコレクタに接続される。
【0076】トランジスタ603のコレクタがクランプ
回路52のトランジスタ503のコレクタに接続されて
いる一方、トランジスタ604のコレクタはベース電流
補償回路42のトランジスタ406のコレクタに接続さ
れている。入力信号の電位が(Vsat +VBE)以下にな
ると、トランジスタ503にコレクタ電流が流れるの
で、トランジスタ407のベース電流は流れなくなる。
その結果、トランジスタ409,410のコレクタ電
流、即ちトランジスタ103,104のベース補償電流
も流れず、入力端子1,2には電流が流れにくくなる。
【0077】以上のように、第2実施例では第1実施例
の効果を得ることができ、更に入力端子1,2に電流が
流れにくくなるという効果を得ることができる。
【0078】第3実施例:図6は、この発明の第3実施
例であるオペアンプ1002の回路図である。オペアン
プ1002はオペアンプ1000において、エミッタフ
ォロワ回路71乃至74を設けたものである。これに起
因してクランプ回路51,52が、それぞれクランプ回
路53,54に置換されている。
【0079】エミッタフォロワ回路71,72は入出力
回路11と入力端子1,2の間に設けられる。同様に、
エミッタフォロワ回路73,74は入出力回路12と入
力端子1,2の間に設けられる。即ち、エミッタフォロ
ワ回路71,72は入出力回路11の前段として機能
し、エミッタフォロワ回路73,74は入出力回路12
の前段として機能する。エミッタフォロワ回路71,7
2は入出力回路11、定電流回路31と共に第1の差動
増幅器を構成し、エミッタフォロワ回路73,74は入
出力回路12、定電流回路32と共に第2の差動増幅器
を構成する。
【0080】エミッタフォロワ回路71は、電位点4,
5の間において直列に接続された2つのトランジスタ7
01,702から構成されている。即ち、トランジスタ
701のコレクタは電位点4に、トランジスタ702の
エミッタは電位点5に、それぞれ接続されている。ま
た、トランジスタ701のエミッタとトランジスタ70
2のコレクタは共通して入出力回路11のトランジスタ
101のベースに接続されている。
【0081】トランジスタ702のベースは定電流回路
32のトランジスタ304,305のベースと共通に接
続されており、トランジスタ701のベースは入力端子
1に接続されている。したがって、エミッタフォロワ回
路71はトランジスタ101に前置されたエミッタフォ
ロワ回路として機能する。
【0082】同様に、エミッタフォロワ回路72は、電
位点4,5の間において直列に接続された2つのトラン
ジスタ703,704から構成されている。即ち、トラ
ンジスタ703のコレクタは電位点4に、トランジスタ
704のエミッタは電位点5に、それぞれ接続されてい
る。また、トランジスタ703のエミッタとトランジス
タ704のコレクタは共通して入出力回路11のトラン
ジスタ102のベースに接続されている。
【0083】トランジスタ704のベースは定電流回路
32のトランジスタ304,305のベースと共通に接
続されており、トランジスタ703のベースは入力端子
2に接続されている。したがって、エミッタフォロワ回
路72はトランジスタ102に前置されたエミッタフォ
ロワ回路として機能する。
【0084】また、エミッタフォロワ回路73は、電位
点4,5の間において直列に接続された2つのトランジ
スタ705,706から構成されている。即ち、トラン
ジスタ705のコレクタは電位点5に、トランジスタ7
06のエミッタは電位点4に、それぞれ接続されてい
る。また、トランジスタ705のエミッタとトランジス
タ706のコレクタは共通して入出力回路12のトラン
ジスタ103のベースに接続されている。
【0085】トランジスタ706のベースは定電流回路
31のトランジスタ301,302のベースと共通に接
続されており、トランジスタ705のベースは入力端子
2に接続されている。したがって、エミッタフォロワ回
路73はトランジスタ103に前置されたエミッタフォ
ロワ回路として機能する。
【0086】同様に、エミッタフォロワ回路74は、電
位点4,5の間において直列に接続された2つのトラン
ジスタ707,708から構成されている。即ち、トラ
ンジスタ707のコレクタは電位点5に、トランジスタ
708のエミッタは電位点4に、それぞれ接続されてい
る。また、トランジスタ707のエミッタとトランジス
タ708のコレクタは共通して入出力回路12のトラン
ジスタ104のベースに接続されている。
【0087】トランジスタ708のベースは定電流回路
31のトランジスタ301,302のベースと共通に接
続されており、トランジスタ707のベースは入力端子
1に接続されている。したがって、エミッタフォロワ回
路74はトランジスタ104に前置されたエミッタフォ
ロワ回路として機能する。
【0088】以上の構成において、トランジスタ701
〜704はNPNトランジスタで、トランジスタ705
〜708PNPトランジスタである。
【0089】それぞれがトランジスタ101,102に
前置されたエミッタフォロワ回路71,72の存在によ
り、またそれぞれがトランジスタ103,104に前置
されたエミッタフォロワ回路73,74の存在により、
第1実施例で示されたオペアンプ1000と比較して、
入力端子1,2に流れる電流は少なくすることができ
る。
【0090】しかも、エミッタフォロワ回路71のトラ
ンジスタ701及びエミッタフォロワ回路72のトラン
ジスタ703のベース−エミッタ間電圧を、トランジス
タ101,102のベース−エミッタ間電圧VBEと等し
く設定すれば、定電流回路31のトランジスタ302は
入力信号の電位が(Vcc−Vsat )となるまで飽和しな
い。従って、第1の差動増幅器の動作に関しては、入力
信号の電位範囲の上限は(Vcc−Vsat )にまで拡大さ
れることになる。同様に、エミッタフォロワ回路73の
トランジスタ705及びエミッタフォロワ回路74のト
ランジスタ707のベース−エミッタ間電圧を、トラン
ジスタ103,104のベース−エミッタ間電圧VBEと
等しく設定すれば、定電流回路32のトランジスタ30
5は入力信号の電位がVsat となるまで飽和しない。従
って、第2の差動増幅器の動作に関しては、入力信号の
電位範囲の下限はVsat にまで拡大されることになる。
【0091】しかし第1乃至第2実施例とは異なり、第
1の差動増幅器においては入力信号の電位範囲の下限
が、また第2の差動増幅器においては入力信号の電位範
囲の上限が、それぞれ問題となる。
【0092】第1の差動増幅器に関しては、エミッタフ
ォロワ回路71のトランジスタ702及びエミッタフォ
ロワ回路72のトランジスタ704のベース−エミッタ
間電圧をトランジスタ101,102,701,703
と等しくVBEとすると、入力信号の電位が(Vsat +V
BE)以下になったとき、トランジスタ702,704は
飽和してしまう可能性がある。また、第2の差動増幅器
に関しては、エミッタフォロワ回路73のトランジスタ
706及びエミッタフォロワ回路74のトランジスタ7
08のベース−エミッタ間電圧をトランジスタ103,
104,705,707と等しくVBEとすると、入力信
号の電位が{Vcc−(Vsat +VBE)}以上になったと
き、トランジスタ706,708は飽和してしまう可能
性がある。したがって、このままでは従来の技術と同じ
入力信号の電位範囲しか得られなくなってしまう。
【0093】そのためクランプ回路51の代わりにクラ
ンプ回路53を、クランプ回路52の代わりにクランプ
回路54をそれぞれ設け、トランジスタ702,70
4,706,708の飽和を回避している。クランプ回
路53は、第1実施例で説明したクランプ回路52と類
似の構成を有し、またクランプ回路54は、第1実施例
で説明したクランプ回路51と類似の構成を有してい
る。
【0094】即ち、クランプ回路53は電圧源504
と、2つのトランジスタ503a,503bとからな
る。電圧源504の負極は電位点5に接続され、その正
極はトランジスタ503a,503bの両方のベースに
共通して接続されている。またトランジスタ503a,
503bの両方のコレクタは共通して電位点4に接続さ
れている。トランジスタ503aのエミッタはエミッタ
フォロワ回路71のトランジスタ701のエミッタに接
続されており、トランジスタ503bのエミッタはエミ
ッタフォロワ回路72のトランジスタ703のエミッタ
に接続されている。従って、トランジスタ503a,5
03bのエミッタは、それぞれ入出力回路11のトラン
ジスタ101,102にも接続されていることになる。
【0095】クランプ回路52と同様に、トランジスタ
503a,503bのベース−エミッタ間電圧はトラン
ジスタ702,704のベース−エミッタ間電圧VBEと
等しく、電圧源504の電圧は(Vsat +VBE)に設定
される。
【0096】また、クランプ回路54は電圧源502
と、2つのトランジスタ501a,501bとからな
る。電圧源502の正極は電位点4に接続され、その負
極はトランジスタ501a,501bの両方のベースに
共通して接続されている。またトランジスタ501a,
501bの両方のコレクタは共通して電位点5に接続さ
れている。トランジスタ501aのエミッタはエミッタ
フォロワ回路73のトランジスタ705のエミッタに接
続されており、トランジスタ501bのエミッタはエミ
ッタフォロワ回路74のトランジスタ707のエミッタ
に接続されている。従って、トランジスタ501a,5
01bのエミッタは、それぞれ入出力回路12のトラン
ジスタ103,104にも接続されていることになる。
【0097】クランプ回路51と同様に、トランジスタ
501a,501bのベース−エミッタ間電圧はトラン
ジスタ706,708のベース−エミッタ間電圧VBEと
等しく、電圧源502の電圧は(Vsat +VBE)に設定
される。
【0098】以上の構成において、トランジスタ501
a,501bはPNPトランジスタで、トランジスタ5
03a,503bはNPNトランジスタである。
【0099】この場合、入力信号の電位が(Vsat +V
BE)以下になったとき、第1の差動増幅器に前置される
トランジスタ702,704のコレクタ電流はそれぞれ
トランジスタ503a,503bに流れることになる。
よって入出力回路11のトランジスタ101,102に
流れるコレクタ電流は、入力端子1,2に加えられる入
力信号の電位に依存せずに一定の値をとる。そして、入
力信号はエミッタフォロワ回路73,74を介して、第
2の差動増幅器において処理されることになる。
【0100】また、入力信号の電位が{Vcc−(Vsat
+VBE)}以上になったとき、第2の差動増幅器に前置
されるトランジスタ706,708のコレクタ電流はそ
れぞれトランジスタ501a,501bに流れることに
なる。よって入出力回路12のトランジスタ103,1
04に流れるコレクタ電流は、入力端子1,2に加えら
れる入力信号の電位に依存せずに一定の値をとる。そし
て、入力信号はエミッタフォロワ回路71,72を介し
て、第1の差動増幅器において処理されることになる。
【0101】以上のことから、オペアンプ1002の入
力信号の電位範囲は、低電位側は第の差動増幅器を構
成するトランジスタ305の飽和電圧によって、また高
電位側は第の差動増幅器を構成するトランジスタ30
2の飽和電圧によってしか制限を受けないこととなる。
従ってVsat 〜(Vcc−Vsat )まで入力信号の電位範
囲を広げることができる。しかも、第1及び第2の差動
増幅器にはエミッタフォロワ回路が備えられているの
で、入力端子1,2に流れる電流を抑制することができ
る。
【0102】図7は、オペアンプ1002が正常に動作
する、入力信号の電位の範囲を概念的に示した図であ
る。従来のオペアンプ2000よりもその範囲が広がっ
ていることがわかる。
【0103】第4実施例:第4実施例は、第1及び第2
の差動増幅器にエミッタフォロワ回路を前置するのみな
らず、このエミッタフォロワ回路を構成するトランジス
タに対し、第2実施例の様にベース電流補償回路を設け
たものである。
【0104】図8は、この発明の第4実施例であるオペ
アンプ1003の回路図である。第3実施例で説明した
オペアンプ1002を改善し、入力端子1,2に流れる
電流を更に抑制できるようにしたものである。
【0105】まず、第1の差動増幅器に関して説明す
る。入出力回路11に前置されたエミッタフォロワ回路
71,72に対し、それぞれベース電流補償回路43,
44が設けられている。また、ベース電流補償回路4
3,44に対し、これらの動作を制御する制御回路6
3,64がそれぞれ設けられている。
【0106】ベース電流補償回路43,44は、第2実
施例で示されたベース電流補償回路42と類似の構造を
備えている。ベース電流補償回路43は、電位点4と電
位点5の間に設けられ、ベース電流補償回路42のトラ
ンジスタ406乃至409にそれぞれ対応するトランジ
スタ406a乃至409aから構成されている。ベース
電流補償回路43においては、ベース電流補償回路42
のトランジスタ410に対応するトランジスタは備えら
れていない。トランジスタ410の機能に対応して別途
ベース電流補償回路44が設けられているからである。
同様にして、ベース電流補償回路44は、電位点4と電
位点5の間に設けられ、ベース電流補償回路42のトラ
ンジスタ406乃至409にそれぞれ対応するトランジ
スタ406b乃至409bから構成されている。ベース
電流補償回路44に関し、ベース電流補償回路42のト
ランジスタ410の機能に対応するのはベース電流補償
回路43である。
【0107】ベース電流補償回路42と同様に、ベース
電流補償回路43,44は入力端子1,2に接続されて
いる。入力端子1,2はそれぞれエミッタフォロワ回路
71のトランジスタ701、エミッタフォロワ回路72
のトランジスタ703のベースに接続されているので、
ベース電流補償回路43,44はそれぞれトランジスタ
701,703のベース電流を補償する機能を有する。
【0108】制御回路63,64は制御回路62と同様
の構成を備えている。トランジスタ603に対応してト
ランジスタ603a,603bが、トランジスタ604
に対応してトランジスタ604a,604bが、それぞ
れ制御回路63,64に設けられている。そして制御回
路63,64は、入力信号の電位が(Vsat +VBE)よ
り小さくなった場合に、ベース電流補償回路43,44
が動作しないように制御する。
【0109】第2の差動増幅器に関しても同様に説明さ
れる。入出力回路12に前置されたエミッタフォロワ回
路73,74に対し、それぞれベース電流補償回路4
5,46が設けられている。また、ベース電流補償回路
45,46に対し、これらの動作を制御する制御回路6
5,66がそれぞれ設けられている。
【0110】ベース電流補償回路45,46は、第2実
施例で示されたベース電流補償回路41と類似の構造を
備えている。ベース電流補償回路45は、電位点4と電
位点5の間に設けられ、ベース電流補償回路41のトラ
ンジスタ401乃至404にそれぞれ対応するトランジ
スタ401a乃至404aから構成されている。ベース
電流補償回路45に関して、ベース電流補償回路41の
トランジスタ405の機能はベース電流補償回路46が
行う。また、ベース電流補償回路46は、電位点4と電
位点5の間に設けられ、ベース電流補償回路41のトラ
ンジスタ401乃至404にそれぞれ対応するトランジ
スタ401b乃至404bから構成されている。ベース
電流補償回路46に関して、ベース電流補償回路41の
トランジスタ405の機能に対応するのはベース電流補
償回路45である。
【0111】ベース電流補償回路45,46はそれぞれ
エミッタフォロワ回路73のトランジスタ705、エミ
ッタフォロワ回路74のトランジスタ707のベース電
流を補償する機能を有している。
【0112】制御回路65,66は制御回路61と同様
の構成を備えている。トランジスタ601に対応してト
ランジスタ601a,601bが、トランジスタ602
に対応してトランジスタ602a,602bが、それぞ
れ制御回路65,66に設けられている。そして制御回
路65,66は、入力信号の電位が{Vcc−(Vsat+
VBE)}より大きくなった場合に、ベース電流補償回路
45,46が動作しないように制御する。
【0113】以上の説明から分かるように、第4実施例
は第2及び第3実施例の構成を併せた構成を備えてお
り、従ってオペアンプ1003は、第2実施例及び第3
実施例のそれぞれで示されたオペアンプ1001,10
02と同じ入力信号の電位範囲を備え、かつ入力端子
1,2に流れる電流を一層抑制することができるという
効果がある。
【0114】第5実施例:第1乃至第4実施例において
説明されたオペアンプ1000乃至1003は、その入
力信号の電位範囲が改善されたものの、トランジスタの
飽和電圧Vsat によって制限されている。この発明の第
5実施例であるオペアンプ1004は、この制限をも回
避できるように構成したものである。
【0115】図9にこの発明の第5実施例であるオペア
ンプ1004の回路図を示す。オペアンプ1004は第
3実施例に示したオペアンプ1002(図6)と類似し
た構成を備えている。但し、エミッタフォロワ回路71
乃至74は、それぞれエミッタフォロワ回路75乃至7
8に置換されている。また、クランプ回路53乃至54
は、それぞれクランプ回路55乃至56に置換されてい
る。
【0116】エミッタフォロワ回路75とエミッタフォ
ロワ回路71との差異は、トランジスタ701のエミッ
タとトランジスタ702のコレクタとの間に抵抗709
が挿入されていることである。そして入出力回路11の
トランジスタ101のベースはトランジスタ702のコ
レクタとは直接に接続されるが、トランジスタ701の
エミッタとは抵抗709を介して接続されている。
【0117】同様に、エミッタフォロワ回路76がエミ
ッタフォロワ回路72と異なる点は、抵抗710がトラ
ンジスタ703のエミッタとトランジスタ704のコレ
クタとの間に挿入されていることである。そして入出力
回路11のトランジスタ102のベースはトランジスタ
704のコレクタとは直接に接続されるが、トランジス
タ703のエミッタとは抵抗710を介して接続されて
いる。
【0118】また、エミッタフォロワ回路77がエミッ
タフォロワ回路73と異なる点は、抵抗711がトラン
ジスタ705のエミッタとトランジスタ706のコレク
タとの間に挿入されていることである。そして入出力回
路12のトランジスタ103のベースはトランジスタ7
06のコレクタとは直接に接続されるが、トランジスタ
705のエミッタとは抵抗711を介して接続されてい
る。
【0119】同様に、エミッタフォロワ回路78がエミ
ッタフォロワ回路74と異なる点は、抵抗712がトラ
ンジスタ707のエミッタとトランジスタ708のコレ
クタとの間に挿入されていることである。そして入出力
回路12のトランジスタ104のベースはトランジスタ
708のコレクタとは直接に接続されるが、トランジス
タ707のエミッタとは抵抗712を介して接続されて
いる。
【0120】クランプ回路55乃至56が、それぞれク
ランプ回路53乃至54と異なる点は、単に電圧源の備
える電圧が異なることのみである。クランプ回路55に
おいてはクランプ回路53における電圧源504の代わ
りに電圧源505が備えられている。またクランプ回路
56においてはクランプ回路54における電圧源502
の代わりに電圧源506が備えられている。
【0121】電圧源505の有する電圧を、電圧源50
4の有する電圧に抵抗709,710における電圧降下
分を加えた値とすることにより、入力信号の電位の上限
を更に高くすることができる。同様に、電圧源506の
有する電圧を、電圧源502の有する電圧に抵抗71
1,712における電圧降下分を加えた値とすることに
より、入力信号の電位の下限を更に低くすることができ
る。
【0122】特に抵抗709乃至710における電圧降
下がいずれもトランジスタ302の飽和電圧Vsat と等
しくなるように設定すれば、入力端子1,2に与えられ
る入力信号の電位が(Vcc−Vsat )より大きくなっ
て、電位点4に与えられる電位Vccと等しくなってもト
ランジスタ302は飽和しなくなる。但し、トランジス
タ702,704の飽和が生じないように、電圧源50
5の電圧値は(VBE+2×Vsat )に設定しておく必要
がある。
【0123】同様にして、抵抗711乃至712におけ
る電圧降下がいずれもトランジスタ305の飽和電圧V
sat と等しくなるように設定すれば、入力端子1,2に
与えられる入力信号の電位がVsat より小さくなって、
電位点5に与えられる電位0(GND)に等しくなって
もトランジスタ305は飽和しなくなる。但し、トラン
ジスタ706,708の飽和が生じないように、電圧源
506の電圧値は(VBE+2×Vsat )に設定しておく
必要がある。
【0124】以上の説明からわかるように、第5実施例
では、抵抗709乃至712がレベルシフト回路となっ
て第1及び第2の差動増幅器において電流を供給するた
めのトランジスタ302,305の飽和電圧Vsat の影
響をキャンセルするので、入力信号の電位範囲を電位点
4,5の電位差、即ち0(GND)〜Vccにまで広げる
ことができる。
【0125】図10は、オペアンプ1004が正常に動
作する、入力信号の電位の範囲を概念的に示した図であ
る。従来のオペアンプ2000、第1乃至第4実施例の
オペアンプ1000乃至1003よりもその範囲が広が
っていることがわかる。
【0126】なお、レベルシフト回路として抵抗709
乃至711の代わりに、ショットキーバリアダイオード
や、PNダイオードを用いて電圧Vsat を支えることも
できる。
【0127】その他:上記第1乃至第5実施例において
は、トランジスタの飽和電圧を全てVsat に、またトラ
ンジスタのベース−エミッタ間電圧を全てVBEとして説
明してきた。第1実施例で述べたように、トランジスタ
においてこのように設計することは容易である。しか
し、この発明はそのようなトランジスタの設計に制限さ
れるものではない。
【0128】更に、電流合成回路21乃至24はカレン
トミラー回路の構成を備えているが、その電流を流す2
つのトランジスタのコレクタ電流の電流比を1対1に限
定するものではない。
【0129】また、第1実施例で述べたように、ボルテ
ージフォロワとしてこの発明を適用することができる
が、この発明はボルテージフォロワに対する適用に限定
されるものではないことは各実施例の説明から明らかで
ある。即ち、必ずしも出力端子3は、反転入力端子2と
接続して使用される必要はない。
【0130】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る増幅回路
の基本的構成によれば、第1及び第2の信号の値が第1
電位範囲を逸脱した場合には第2の増幅器が、第2の
電位範囲を逸脱した場合には第1の増幅器が、それぞれ
実質的に出力端子に出力を与えるので、第1及び第2の
信号に許される値の範囲が広くなる。そして第2の入力
端子と出力端子を接続した場合に、入力信号のダイナミ
ックレンジの良好なバッファを得ることができる。
【0131】更に、第1の変形によれば、増幅回路の入
力インピダンスを増大させることができる。
【0132】また、第2の変形によっても増幅回路の入
力インピダンスを増大させることができ、特にレベルシ
フト手段を設けた場合には、基本的構成のみの場合より
も更に第1及び第2の信号に許される値の範囲が広くな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例である増幅回路を示す回
路図である。
【図2】この発明の第1実施例の動作を説明する概念図
である。
【図3】この発明の第1実施例を説明する回路図であ
る。
【図4】この発明の第1実施例を説明する回路図であ
る。
【図5】この発明の第2実施例である増幅回路を示す回
路図である。
【図6】この発明の第3実施例である増幅回路を示す回
路図である。
【図7】この発明の第3実施例の動作を説明する概念図
である。
【図8】この発明の第4実施例である増幅回路を示す回
路図である。
【図9】この発明の第5実施例である増幅回路を示す回
路図である。
【図10】この発明の第5実施例の動作を説明する概念
図である。
【図11】この発明の背景を説明するブロック図であ
る。
【図12】従来の増幅回路を示す回路図である。
【符号の説明】
1 非反転入力端子 2 反転入力端子 3 出力端子 9 電流電圧変換回路 11,12 入力回路 21〜24 電流合成回路 31,32 定電流回路 41〜46 ベース電流補償回路 51〜56 クランプ回路 61〜66 制御回路 71〜78 エミッタフォロワ回路 709〜712 抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03F 3/68 H03F 3/45

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)第1信号が与えられる第1入力端
    子と、第2信号が与えられる第2入力端子と、 (b)出力端子と、 (c)(c−1)第1所定電流を供給する第1定電流源
    と、 (c−2)前記第1定電流源に接続された第1接続点を
    含み、前記第1及び第2信号の少なくとも一方が第1電
    位範囲にある場合に、前記第1信号と前記第2信号との
    差に応じて前記第1所定電流を分配して得られる第1及
    び第2電流を出力する第1入出力手段とを有する第1増
    幅器と、 (d)(d−1)第2所定電流を供給する第2定電流源
    と、 (d−2)前記第2定電流源に接続された第2接続点を
    含み、前記第1及び第2信号の少なくとも一方が第2電
    位範囲にある場合に、前記第1信号と前記第2信号との
    差に応じて前記第2所定電流を分配して得られる第3及
    び第4電流を出力する第2入出力手段とを有する第2増
    幅器とを備え、 前記第1電位範囲は第1電位及び前記第1電位よりも高
    い第2電位を含まず、 前記第1電位範囲は前記第1電位より高く前記第2電位
    以下の第3電位を含まず、 前記第1電位範囲は前記第1電位以上で前記第3電位よ
    りも低い第4電位を含み、 前記第1電位範囲は前記第3電位よりも低く前記第4電
    位よりも高い第5電位を含み、 前記第2電位範囲は前記第1電位と前記第2電位と前記
    第4電位とを含まず、 前記第2電位範囲は前記第3電位及び第5電位を含み、 (e)前記第1接続点の電位を前記第3電位に固定し、
    前記第1及び第2信号のいずれもが前記第1電位範囲を
    逸脱した場合に前記第1入出力手段の機能を停止させる
    第1制御手段と、 (f)前記第2接続点の電位を前記第4電位に固定し、
    前記第1及び第2信号のいずれもが前記第2電位範囲を
    逸脱した場合に前記第2入出力手段の機能を停止させる
    第2制御手段と、 (g)前記第1ないし第4電流を合成して前記出力端子
    に出力する出力合成手段とを更に備える増幅回路。
  2. 【請求項2】 前記第1制御手段は、前記第1及び第2
    信号のいずれもが前記第1電位範囲を逸脱した場合に前
    記第1所定電流を前記第1入出力段からバイパスして前
    記第1増幅器の機能を停止させ、 前記第2制御手段は、前記第1及び第2信号のいずれも
    が前記第2電位範囲を逸脱した場合に前記第2所定電流
    を前記第2入出力段からバイパスして前記第2増幅器の
    機能を停止させる、請求項1記載の増幅回路。
  3. 【請求項3】 前記第1入出力手段は (c−2−1)前記第1入力端子に接続されたベース
    と、前記第1接続点に接続されたエミッタと、前記第1
    電流を流すコレクタとを備える第1のトランジスタと、 (c−2−2)前記第2入力端子に接続されたベース
    と、前記第1接続点に接続されたエミッタと、前記第2
    電流を流すコレクタとを備える第2のトランジスタとを
    更に含み、 前記第2入出力手段は (d−2−1)前記第1入力端子に接続されたベース
    と、前記第2接続点に接続されたエミッタと、前記第3
    電流を流すコレクタとを備える第3のトランジスタと、 (d−2−2)前記第2入力端子に接続されたベース
    と、前記第2接続点に接続されたエミッタと、前記第4
    電流を流すコレクタとを備える第4のトランジスタとを
    更に含み、 (i)前記第1及び第2トランジスタの前記ベースに流
    れるベース電流を補う第1電流補償手段と、 (j)前記第3及び第4トランジスタの前記ベースに流
    れるベース電流を補う第2電流補償手段とを更に備え
    る、請求項1記載の増幅回路。
  4. 【請求項4】 (k)前記第1電流補償手段に接続さ
    れ、前記第1及び第2信号のいずれもが前記第1電位範
    囲を逸脱した場合に前記第1電流補償手段の機能を停止
    させる第3制御手段と、 (l)前記第2電流補償手段に接続され、前記第1及び
    第2信号のいずれもが前記第2電位範囲を逸脱した場合
    に前記第2電流補償手段の機能を停止させる第4制御手
    段と、 を更に備える請求項3記載の増幅回路。
  5. 【請求項5】 前記第1増幅器は (c−3)前記第1及び第2入力端子と前記第1入出力
    手段との間に設けられた第1ボルテージフォロワ回路を
    更に有し、 前記第2増幅器は (d−3)前記第1及び第2入力端子と前記第2入出力
    手段との間に設けられた第2ボルテージフォロワ回路を
    更に有する、請求項1記載の増幅回路。
  6. 【請求項6】 前記第1ボルテージフォロワ回路は (c−3−1)第1レベルシフト手段を有し、 前記第2ボルテージフォロワ回路は (d−3−1)第2レベルシフト手段 を有する、請求項5記載の増幅回路。
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