JP2588368B2 - 差動増幅回路 - Google Patents

差動増幅回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、差動増幅回路に関し、
特に、例えばハードディスクのような磁気記憶装置や半
導体記憶装置などのような、大容量の記憶装置の読み出
し信号の増幅に用いて有効な差動増幅回路に関する。
【0002】
【従来の技術】ハードディスクのような磁気記憶装置や
半導体記憶装置などにおいては、記憶媒体への書き込み
信号又はこれからの読み出し信号の増幅に、差動増幅回
路を用いるのが一般的である。その場合、差動増幅回路
が備えるべき特性として、下記の二点が要求される。 入力容量が小さいこと。 出力信号中のノイズが小さいこと。
【0003】近年、各種記憶媒体の容量が飛躍的に高ま
ってきているのに伴って、上記の要求は増々強くなって
きている。例えばハードディスクを考えてみると、全体
の形状を従来の大きさに保ったまま記憶容量を大きくす
るには、磁気記憶密度を上げることになり、その結果、
読み出し信号の周波数が高くなってくる。従って、読み
出し信号から見たときの負荷すなわち差動増幅回路の入
力容量が従来のままでは、信号を読み取れなくなってし
まう。又、読み取りヘッドからの信号振幅が小さくなっ
てS/N比が低下してくると、差動増幅回路の出力ノイ
ズが従来のままでは、読み取りエラーが多発するように
なってしまう。従来、上記の要求を背景に、記憶装置用
の差動増幅回路の特性向上が図られている。
【0004】例えば、入力容量低減を図った差動増幅回
路の一例として、図6に示す差動増幅回路がある。同図
を参照すると、この差動増幅回路では、npn型のバイ
ポーラトランジスタQ1 と同じくnpn型バイポーラト
ランジスタQ2 とで構成される差動対の負荷を、npn
型バイポーラトランジスタQ3 及びnpn型バイポーラ
トランジスタQ4 のベース接地の動作抵抗にしている。
従って、差動対トランジスタQ1 ,Q2 のコレクタ電極
における差動増幅率A0 は、A0 ≒1となっている。こ
こで、トランジスタQ1 ,Q2 のベース・コレクタ間容
量をCCBとし、ベース・エミッタ間容量をCEBとする
と、この回路の差動入力容量Cin1 は、 Cin1 ≒(1/2)(1+A0 )・CCB+(1/2)・CEB で表されるが、上述のとおり、A0 ≒1であるので、 Cin1 ≒CCB+(1/2)・CEB (1) と近似される。
【0005】一方、図6において、出力信号Vout ,▽
out (▽は、反転を意味する上バーの代用。以下、同
じ)における出力ノイズVNO1 は、トランジスタQ3
4のコレクタ電極での差動増幅率をA1 、npn型バ
イポーラトランジスタQ5 ,Q6 の増幅率をA2 、トラ
ンジスタQ1 〜Q4 と抵抗R1 〜R2 と定電流源とで構
成される差動増幅回路のノイズレベルをVN1、次段のエ
ミッタフォロワトランジスタQ5 〜Q6 のノイズレベル
をVN2とすると、 VNO1 =〔√{(VN1・A1 2 +(VN22 }〕・A2 (Vrms ) (2) で表される。
【0006】図6に示される従来の差動増幅回路は、C
CBの項を低減することで、入力容量Cin1 の低減を図っ
た回路であるが、入力容量を更に低減させた差動増幅回
路として、特開平2ー223209号公報に開示された
回路がある。図7は、同公報の図面第1図に示された回
路図を、各素子の配置を視覚的に分り易いように書き換
えて示した図である。同図を参照して、この差動増幅回
路は、2つのnpn型バイポーラトランジスタQ1 ,Q
2 からなる差動対に入力信号Vin,▽Vinを入力するよ
うに構成した初段の差動増幅回路と、この初段差動増幅
回路のトランジスタQ1 ,Q2 のコレクタ出力を入力と
する2つのnpn型バイポーラトランジスタQ5 ,Q6
を差動対トランジスタとし、それぞれのトランジスタの
コレクタ電極から出力信号Vout ,▽Vout を取り出す
ように構成した次段の差動増幅回路とからなっている。
次段差動増幅回路のトランジスタQ5 は、初段差動増幅
回路のトランジスタQ2 のコレクタ出力をベース入力と
し、トランジスタQ6 は、初段差動増幅回路のトランジ
スタQ1 のコレクタ出力をベース入力とする。この差動
増幅回路では、又、次段差動増幅回路の出力を初段差動
増幅回路に帰還するように構成している。すなわち、次
段差動増幅回路のトランジスタQ5 のコレクタ出力を、
エミッタフォロワのnpn型バイポーラトランジスタQ
3 のベース電極に入力することによって、抵抗素子R1
を介して初段差動増幅回路のトランジスタQ1 のコレク
タ電極に逆位相で帰還させ、同様にトランジスタQ6
コレクタ出力を、エミッタフォロワのnpn型バイポー
ラトランジスタQ4 と抵抗素子R2 を介してトランジス
タQ2 のコレクタ電極に逆位相で帰還させている。
【0007】今、図7に示される回路の初段差動増幅回
路において、帰還が掛かっていない状態のトランジスタ
1 ,Q2 のコレクタ電極での差動増幅率をA3 とし、
次段における差動の増幅率をA4 とすると、帰還が掛か
っている状態のトランジスタQ1 ,Q2 のコレクタ電極
での差動増幅率A3Fは、 A3F=A3 /(A4 −1) となる。従って、図7に示される回路における差動入力
容量Cin2 は、 Cin2 =(1/2)(1+A3F)・CCB+(1/2)・CEB (3) で表される。
【0008】前述した式(1)と上の式(3)とを比較
して、 A3F=A3 /(A4 −1)<1 となるように差動増幅率A3 ,A4 を決めると、Cin2
<Cin1 となって、図6に示される差動増幅回路に比べ
て、更に差動入力容量を低減できる。
【0009】尚、図7に示される差動増幅回路におい
て、出力信号Vout ,▽Vout での出力ノイズV
NO2 は、初段差動増幅回路でのノイズレベルをVN3、次
段差動増幅回路でのノイズレベルをVN4とすると、 VNO2 =〔√{(VN3・A3F2 +(VN42 }〕・A4 (Vrms ) (4) で表される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、図7に
示される差動増幅回路を用いると、図6に示される差動
増幅回路に比べて差動入力容量を更に小さくできる。し
かし、2つの回路における出力ノイズを比較すると、図
7に示される回路の出力ノイズの方が図6に示される回
路の出力ノイズより大きい。すなわち、差動入力容量の
減少と出力ノイズの低減とは両立しないことが分る。以
下にその説明を行う。
【0011】先ず一例として、初段の差動対トランジス
タのベース・コレクタ間容量CCB、ベース・エミッタ間
容量CEBを、CCB=CEB=10.0pFとし、図7に示
される回路における初段差動増幅回路の帰還が掛かった
状態での差動増幅率A3Fを、A3F=0.5とする。ここ
で図6に示される回路で、トランジスタQ1 ,Q2 のコ
レクタ電極での差動増幅率A0 は、既に述べたように、
0 =1であるので、A3F=0.5=(1/2)A0
ある。
【0012】図6に示される回路の差動入力容量Cin1
は、式(1)より、 Cin1 =CCB+(1/2)・CEB=10+5=15pF である。
【0013】一方、図7に示される回路の差動入力容量
in2 は、式(3)より、 Cin2 =(1/2)(1+A3F)・CCB+(1/2)・
EB=7.5+5=12.5pF であり、確かにCin2 <Cin1 である。
【0014】次に、2つの回路における出力ノイズの大
きさを比較する。図6において、出力信号Vout ,▽V
out における差動増幅率すなわち差動増幅回路全体とし
ての差動増幅率をATOT1とすると、ATOT1は、 ATOT1=A1 ・A2 である。ところが、トランジスタQ5 ,Q6 からなるエ
ミッタフォロワの増幅率は1(A2 =1)であるので、 ATOT1=A1 となる。ここで例えば、ATOT1=30、VN1=VN2
1.0nVrms とすると、図6に示される回路の出力ノ
イズVNO1 は、式(2)より、 VNO1 =〔√{(1.0×30)2 +(1.0)2 }〕
×1.0=30.02nVrms となる。
【0015】一方、図7において、出力信号Vout ,▽
out でみた回路全体の差動増幅率ATOT2は、 ATOT2=A3F・A4 で表される。今、ATOT2を、図6の回路におけると同じ
く、ATOT2=30とし、A3Fを、入力容量の大きさを比
較したときと同じく、A3F=0.5とすると、ATOT2
30とするためには、A4 =60にする必要がある。こ
のとき、図7に示される差動増幅回路の出力ノイズV
NO2 は、VN3=VN4=1.0nVrms とすると、式
(4)より、 VNO2 =〔√{(1.0×0.5)2 +(1.
0)2 }〕×60=67.08nVrms となる。
【0016】以上のように、図6に示される差動増幅回
路と図7に示される差動増幅回路とを具体的数値を用い
て比較すると、差動入力容量の比は、 Cin2 /Cin1 =0.83 となって、図7に示される回路の入力容量の方が小さく
なっているのに対して、出力ノイズの比は、 VNO2 /VNO1 =2.23 となって、図7に示される回路の出力ノイズの方が大き
い。すなわち、入力容量を減少させることと出力ノイズ
を低減させることとは両立しない。
【0017】これは、下記の理由による。今、図6に示
される回路および図7に示される回路それぞれにおける
入力容量および出力ノイズは次のように表される。
【0018】 Cin1 =(1/2)(1+A0 )・CCB+CEB (5) Cin2 =(1/2)(1+A3F) ・CCB+CEB (6) VNO1 =〔√{(VN1・A1 2 +(VN22 }〕・A2 =√{(VN1・A1 ・A2 2 +(VN2・A2 2 } =√{(VN1・ATOT12 +(VN2・A2 2 } (Vrms ) (7) VNO2 =〔√{(VN3・A3F2 +(VN42 }〕・A4 =√{(VN3・A3F・A4 2 +(VN4・A4 2 } =√{(VN3・ATOT22 +(VN4・A4 2 } (Vrms ) (8) 式(5)と式(6)とを比較すると、それぞれの入力容
量の大きさを決めているのは、初段の差動増幅回路の差
動対トランジスタQ1 ,Q2 のコレクタ電極での差動増
幅率A0 ,A3Fであることが分る。ここで、図7に示さ
れる回路では、初段差動増幅回路に出力の全帰還を掛け
ることによりA3Fを1より小(例示の場合は、A3F
0.5)に減衰させているので、その分、入力容量が小
さくなっている。
【0019】次に、式(7)と式(8)とを比較する
と、入力端子から出力端子までの差動増幅率ATOT1,A
TOT2を等しくするという条件のもとで、それぞれの回路
の出力ノイズの大きさを決めているのは、次段の増幅回
路の増幅率A2 ,A4 であることが分る。ここで、図6
に示される回路では、次段の回路がエミッタフォロワと
なっていることから、その増幅率A2 =1であるのに対
して、図7に示される回路では、初段の差動増幅回路に
帰還を掛けてその実効的な差動増幅率A3Fを1より小さ
く減衰させているので、全体の差動増幅率ATOT2を所定
値に保つために、次段の差動増幅回路の差動増幅率A4
をその分増大させなければならず、その結果、出力ノイ
ズが大きくなってしまう。
【0020】上述のように、従来の差動増幅回路では、
入力容量値を減少させることと、出力ノイズを減少させ
ることとは、両立しなかった。従って本発明は、入力容
量の低減と出力ノイズの低減とが共に可能な差動増幅回
路を提供することを目的とするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の差動増幅回路
は、互いのエミッタ電極が共通接続されて差動対をなし
それぞれのベース電極に差動増幅すべき入力信号を与え
られる二つのバイポーラトランジスタを含む初段差動増
幅回路を、コレクタ電極が負荷素子を介して電源端子に
接続されたバイポーラトランジンスからなり1より大な
る増幅率を持つ二つの増幅回路のそれぞれを、前記差動
対をなす二つのトランジスタそれぞれの負荷とするよう
に構成すると共に、前記初段差動増幅回路の出力を前記
負荷増幅回路を構成するバイポーラトランジスタのコレ
クタ電極から取り出し、増幅率がほぼ1であるエミッタ
フォロワのバイポーラトランジスタを介して外部に出力
すると同時に、その外部への出力信号を減衰させて、互
いに相手の負荷増幅回路を構成するバイポーラトランジ
スタのベース電極にたすき掛けとなるように帰還させる
ことにより、前記入力信号と前記出力信号との間の差動
増幅率を所定値に維持したまま、前記初段差動増幅回路
の前記差動対における実効的な差動増幅率を1より小に
減衰せしめるように構成したことを特徴とする差動増幅
回路である。
【0022】
【実施例】次に、本発明の好適な実施例について、図面
を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例の回路
図である。図1を参照して、本実施例は、入力信号
in,▽Vinを差動増幅する初段の差動増幅回路1と、
この初段差動増幅回路1から信号を取り出して出力信号
out ,▽Vout として外部に出力するための出力部2
と、出力信号Vout ,▽Vout を非逆転で減衰させて初
段差動増幅回路1に帰還させる減衰回路部3とからなっ
ている。
【0023】初段差動増幅回路1の差動対の部分は、互
いのエミッタ電極どうしが共通接続された2つのnpn
型バイポーラトランジスタQ1 ,Q2 からなっている。
これら2つのトランジスタQ1 ,Q2 のエミッタ電極は
定電流源4を介して低位電源線5に接続している。この
差動対は、それぞれ、トランジスタQ1 ,Q2 のそれぞ
れにカスコード接続されたnpn型バイポーラトランジ
スタQ3 ,Q4 の動作抵抗を負荷としている。これら負
荷となる2つのトランジスタはそれぞれ、トランジスタ
3 のコレクタ電極が抵抗素子R1 を介して、又、トラ
ンジスタQ4 のコレクタ電極が抵抗素子R2 を介して高
位電源線6に接続されており、トランジスタQ3 ,Q4
を増幅素子とする増幅回路の増幅率が、抵抗素子R1
2 の値によって決まる構成となっている。この初段差
動増幅回路1の出力点は、トランジスタQ3 のコレクタ
電極およびトランジスタQ4 のコレクタ電極である。
【0024】出力部2は、それぞれがエミッタフォロワ
の2つのnpn型バイポーラトランジスタQ5 ,Q6
らなっている。すなわち、トランジスタQ5 はコレクタ
電極が電源線6に接続され、ベース電極が初段差動増幅
回路1のトランジスタQ3 のコレクタ電極に接続されて
いる。このエミッタフォロワトランジスタQ5 は、その
エミッタ電極を出力点とし、ここから外部への出力信号
▽Vout を出力する。もう一方のエミッタフォロワトラ
ンジスタQ6 は、同様に、コレクタ電極が電源線6に接
続され、ベース電極がトランジスタQ4 のコレクタ電極
に接続されている。そしてエミッタ電極を出力点とし
て、ここから出力信号Vout を外部へ出力する。
【0025】減衰回路部3は、エミッタフォロワトラン
ジスタQ5 の出力すなわち出力信号▽Vout を入力し、
これを非反転で減衰させて初段差動増幅回路1のトラン
ジスタQ4 のベース電極に入力させると共に、エミッタ
フォロワトランジスタQ6 の出力すなわち出力信号V
out を入力し、これを非反転で減衰させて初段差動増幅
回路1のトランジスタQ3 のベース電極に入力させる。
この構成を視覚的に表現すれば、初段差動増幅回路にお
いては、一方の(負荷)増幅回路の出力信号を差動の相
手側の(負荷)増幅回路の入力点にもどすようにして、
2つの信号系統が互いにたすき掛けになるように帰還さ
せていることになる。
【0026】以下に、本実施例の動作について説明す
る。図1に示す回路中のトランジスタQ1 ,Q2 からな
る差動対において、減衰回路部3からの帰還が掛かって
いないときの、トランジスタQ1 ,Q2 のコレクタ電極
での差動増幅率をA5 とし、減衰回路部3からの信号の
帰還増幅率(減衰回路部3からの帰還信号の、入力信号
in,▽Vinに対する差動増幅率。すなわち、この回路
全体の差動増幅率ATOT3=A5F・A7 ・A8 に、減衰回
路部3での減衰率を乗じたものに等しい)をA6とする
と、減衰回路部3から帰還が掛かっているときのトラン
ジスタQ1 ,Q2のコレクタ電極での差動増幅率A
5Fは、 A5F=A5 /(A6 −1) (9) となる。ここで、帰還が掛かっていないときの差動増幅
率A5 は、トランジスタQ1 のエミッタ電流IEQ1 で決
まる動作抵抗reQ1 =(kT/q)/IEQ1 (但し、k
はボルツマン定数、Tは絶対温度、qは電子の電荷量)
と、トランジスタQ3 のエミッタ電流IEQ3 で決まる動
作抵抗reQ3 =(kT/q)/IEQ3 の比reQ3 /r
eQ1 で決まるが、いまIEQ3 =IEQ1 であるので、A5
=1となる。従って、帰還を掛けたときの差動増幅率A
5Fは、 A5F=1/(A6 −1) (10) となる。このとき、図1に示す回路の差動入力容量C
in3 は、 Cin3 =(1/2)(1+A5F)・CCB+(1/2)・CEB =(1/2){1+1/(A6 −1)}・CCB+(1/2)・CEB (11) で表される。例えば従来の回路におけると同様に、A5F
=(1/2)A0 =0.5となるようにA6 を決め、C
CB=CEB=10pFであるとすると、式(11)より、 Cin3 =(1/2)×(1+0.5)×10+(1/2)×10 =12.5pF (12) となって、式(1)で求められるCin1 =15pF(図
6に示される差動増幅回路での入力容量値)よりも小さ
くなる。
【0027】一方、本実施例の出力信号Vout ,▽
Vout における差動増幅率ATOT3は、トランジスタ
3 ,Q4 のコレクタ電極での差動増幅率をA7 、エミ
ッタフォロワトランジスタQ5 ,Q6 の増幅率をA8
すると、 ATOT3=A5F・A7 ・A8 となる。ここで、エミッタフォロワの増幅率は1、つま
りA8 =1であるので、 ATOT3=A5F・A7 (13) となる。ここで式(13)から明かなように、本実施例
の場合、上記の回路全体としての差動増幅率ATOT3は、
初段差動増幅回路1の増幅率でもある。
【0028】いま、初段差動増幅回路1でのノイズレベ
ルをVN5、次段のエミッタフォロワ出力部2でのノイズ
レベルをVN6とすると、本実施例における出力ノイズV
NO3は、 VNO3 =〔√{(VN5・A5F・A7 2 +(VN62 }〕・A8 =√{(VN5・A5F・A7 ・A8 2 +(VN6・A8 2 } =√{(VN5・ATOT32 +(VN6×1.0)2 } (Vrms ) (14) で示される。
【0029】ここで、上述の式(14)と前述の式
(8)とを比較すると、各段でのノイズレベル及び全体
としての差動増幅率が同じであるとすれば、つまり、 VN5=VN3、VN6=VN4、ATOT3=ATOT2 であるとすると、図7に示される差動増幅回路では、全
体の差動増幅率ATOT2を所定の値に保つために後段の差
動増幅回路の増幅率A4 を大きくせざるを得ないことか
ら、出力ノイズVNO2 が高くなってしまうのに対して、
本実施例の場合には、後段をエミッタフォロワで構成し
ておりその増幅率A8 が1であるので、出力ノイズV
NO3 が、図7に示される差動増幅回路の出力ノイズV
NO2 より小さくなる。
【0030】以下に、減衰回路部3の具体的構成例をい
くつか示す。
【0031】具体例1 図2は、具体例1の回路図である。同図を参照するとこ
の具体例の減衰回路部3では、抵抗素子R3 とダイオー
ドD1 と定電流源7の直列接続回路が、出力部2のエミ
ッタフォロワトランジスタQ5 の出力点(エミッタ電
極)と低位電源線5との間に順方向になるように接続さ
れている。同様に、抵抗素子R4 とダイオードD2 と定
電流源7の直列接続回路が、エミッタフォロワトランジ
スタQ6 のエミッタ電極と低位電源線5との間に順方向
になるように接続されている。つまり、定電流源7は、
両方の直列接続回路に共通の電流源となっている。そし
て、抵抗素子R3 とダイオードD1 のアノードとの接続
点からの信号が、初段増幅回路1のトランジスタQ4
ベース電極に帰還され、一方、抵抗素子R4 とダイオー
ドD2 のアノードとの接続点からの信号が、トランジス
タQ3 のベース電極に入力されている。
【0032】本具体例で、抵抗素子R3 ,R4 の抵抗値
を等しくし、ダイオードD1 ,D2の接合面積を等しく
したとき、初段差動増幅回路1のトランジスタQ3 のベ
ース電極への帰還量とトランジスタQ4 のベース電極へ
の帰還量とは等しくなる。つまり、それぞれの帰還増幅
率がA6 /2となり、ダイオードD1 ,D2 の動作抵抗
の値をそれぞれ、rD1,rD2とすると、 A6 /2=(rD1)/(R3 +rD1)・(ATOT3/2) A6 /2=(rD2)/(R4 +rD2)・(ATOT3/2) (15) となる。
【0033】今、前述の従来の差動増幅回路におけると
同一条件で比較するために、全体の差動増幅率ATOT3
30倍、帰還が掛かっているときの初段差動増幅回路1
のトランジスタQ1 ,Q2 のコレクタ電極での差動増幅
率A5F=0.5倍であるとすると、このようにするため
には、式(10)と式(13)とより、A6 =3.0
倍、A7 =60倍にする必要がある。すなわち、減衰回
路部3での減衰率を1/10にする必要がある。ここ
で、定電流源7の電流値を1mAとすると、ダイオード
の動作抵抗は、rD1=rD2=26mV/(IE /2)=
52.0Ωとなるので、式(15)より、 A6 /2=1.5={52/(R3 +52)}×(30
/2) A6 /2=1.5={52/(R4 +52)}×(30
/2) となり、R3 =R4 =468Ωとすれば、A6 =3.0
倍にすることができる。このとき、初段増幅回路1での
ノイズレベルVNO5 =1.0nVrms 、次段出力エミッ
タフォロワ2でのノイズレベルVNO6 =1.0nVrms
とすると、本具体例での出力ノイズVNO3 は式(14)
より、 VNO3 =√{(1.0×30)2 +(1.0×1.0)2 } =30.02nVrms <VNO2 =67.08nVrms (15) となり、図7に示される従来の差動増幅回路における出
力ノイズより小さい。
【0034】具体例2次に、図3は、減衰回路部の構成
を変えた具体例2の回路図である。同図を参照するとこ
の具体例2は、図2に示した具体例1の減衰回路部中に
おけるダイオードD1 ,D2 をそれぞれ、抵抗素子
5 ,R6 に代えた点が、具体例1と異なっている。本
具体例において、各トランジスタQ3 ,Q4 それぞれへ
の帰還増幅率A6 /2は、 A6 /2={R5 /(R3 +R5 )}・(ATOT3/2) A6 /2={R6 /(R4 +R6 )}・(ATOT3/2) となる。
【0035】本具体例では、式(15)において、ダイ
オードD1 ,D2 の動作抵抗rD1,rD2がそれぞれ、r
D1=R5 ,rD2=R6 になっていると考えることができ
るので、R5 =R6 =52.0Ω、R3 =R4 =468
Ωとすれば、具体例1におけると同様にA6 =3.0倍
とすることができて、入力容量値、出力ノイズの大きさ
共に具体例1におけると同じ値にすることができる。
【0036】具体例3 図4は、具体例3の回路図である。同図を参照すると本
具体例は、減衰回路部中の定電流源7を、ダイオードD
1 ,…,Dn のn段積みで構成した点が、図3に示した
具体例2と異っている。したがって本具体例は、抵抗値
3 、R5 およびR4 ,R6 を、具体例2におけると同
一の値にすると、入力容量値,出力ノイズ値が共に具体
例2におけると同じ大きさになる。尚、本具体例に用い
た定電流源の構成が具体例1の定電流源としても用いる
ことができることは、言うまでもない。
【0037】具定例4 図5は、具体例4の回路図である。同図を参照して、本
具体例では、出力部2のエミッタフォロワトランジスタ
5 ,Q6 のそれぞれに独立に、定電流源8,9を与え
ている。すなわち、トランジスタQ5 のエミッタ電極と
低位電源線5との間に定電流源8を接続し、同様に、ト
ランジスタQ6 のエミッタ電極と低位電源線5との間に
定電流源9を接続している。トランジスタQ5 のエミッ
タ電極とトランジスタQ6 のエミッタ電極との間には、
3つの抵抗素子R7 ,R8 ,R9がこの順に直列接続さ
れている。そして、抵抗素子R7 とR8 との接続点に表
われる信号が初段差動増幅回路1のトランジスタQ4
ベース電極に入力され、抵抗素子R8 とR9 との接続点
に表われる信号がトランジスタQ3 のベース電極に入力
されるように構成となっている。
【0038】本具体例において、R7 =R8 とすると、
初段差動増幅器のトランジスタQ3のベース電極への帰
還増幅率と、トランジスタQ4 のベース電極への帰還増
幅率とはそれぞれ等しくA6 /2となり、 A6 /2={R7 /(R7 +R8 +R9 )}・ATOT36 /2={R9 /(R7 +R8 +R9 )}・ATOT3 となる。
【0039】本具体例において、ATOT3=30倍のとき
6 =3.0倍となるようにするには、例えば、R7
9 =200Ωとすると、 A6 /2={200/(200+R8 +200)}×3
0 より、R8 =3.6kΩとすればよい。このとき、本具
体例での入力容量値、出力ノイズの大きさは、これまで
述べた具体例1、具体例2及び具体例3におけると同一
の値になる。
【0040】これまで述べたように、具体例1〜4によ
れば、入力容量値Cin3 がCin3 =12.5pFとな
り、出力ノイズVNO3 がVNO3 =30.02nVrms
なる。すなわち、図6に示される従来の差動増幅回路に
比べて、入力容量値を、Cin3/Cin1 =12.5pF
/15.0pF=0.83に減少させ、図7に示される
従来の差動増幅回路に比べて、出力ノイズを、VNO3
NO2 =30.02mV/67.08mV=0.448
に減少させることができ、図6に示される差動増幅回路
と同等の低出力ノイズ性と、図7に示される差動増幅回
路と同等の低入力容量性とを兼ね備えることができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の差動増幅
回路は、初段増幅回路における差動対の負荷として差動
対トランジスタにカスコード接続されたトランジスタか
らなる増幅回路を用い、その増幅回路の出力点からの差
動増幅出力を、増幅率が1以下であるエミッタフォロワ
で受けて外部に出力すると共に、減衰させて初段のカス
コードトランジタのベース電極に帰還させている。この
構成によれば、入力容量の大きさを決める初段差動対ト
ランジスタの実質的な差動増幅率を1より小さくできる
ので、入力容量値を小さくできる。又、出力ノイズの大
きさを決める出力部の増幅率が1以下であるので、出力
ノイズも小さくできる。しかも、初段差動増幅回路のカ
スコード接続のトランジスタが増幅作用を持っておりそ
の増幅率が調整可能であるので、全体としての差動増幅
率が犠牲になることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路図である。
【図2】図1に示す回路における減衰回路部の構成を具
体的に示す具体例1の回路図でである。
【図3】図1に示す回路における減衰回路部の構成を具
体的に示す具体例2の回路図でである。
【図4】図1に示す回路における減衰回路部の構成を具
体的に示す具体例3の回路図でである。
【図5】図1に示す回路における減衰回路部の構成を具
体的に示す具体例4の回路図でである。
【図6】従来の差動増幅回路の一例の回路図である。
【図7】従来の差動増幅回路の他の例の回路図である。
【符号の説明】
1 初段差動増幅回路 2 出力部 3 減衰回路部 4 定電流源 5 低位電源線 6 高位電源線 7,8,9 定電流源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 慶幸 神奈川県川崎市中原区小杉町一丁目403 番53 日本電気アイシーマイコンシステ ム株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−114205(JP,A)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いのエミッタ電極が共通接続されて差
    動対をなしそれぞれのベース電極に差動増幅すべき入力
    信号を与えられる二つのバイポーラトランジスタを含む
    初段差動増幅回路を、コレクタ電極が負荷素子を介して
    電源端子に接続されたバイポーラトランジンスからなり
    1より大なる増幅率を持つ二つの増幅回路のそれぞれ
    を、前記差動対をなす二つのトランジスタそれぞれの負
    荷とするように構成すると共に、 前記初段差動増幅回路の出力を前記負荷増幅回路を構成
    するバイポーラトランジスタのコレクタ電極から取り出
    し、増幅率がほぼ1であるエミッタフォロワのバイポー
    ラトランジスタを介して外部に出力すると同時に、その
    外部への出力信号を減衰させて、互いに相手の負荷増幅
    回路を構成するバイポーラトランジスタのベース電極に
    たすき掛けとなるように帰還させることにより、 前記入力信号と前記出力信号との間の差動増幅率を所定
    値に維持したまま、前記初段差動増幅回路の前記差動対
    における実効的な差動増幅率を1より小に減衰せしめる
    ように構成したことを特徴とする差動増幅回路。
  2. 【請求項2】 それぞれのベース電極に差動増幅すべき
    二つの入力信号を与えられる二つのバイポーラトランジ
    スタがそれぞれのエミッタ電極を共通接続されて差動対
    を構成すると共に、それぞれのトランジスタにカスコー
    ド接続されたバイポーラトランジスタ及び負荷素子の直
    列接続からなる増幅回路をそれぞれの負荷とし、それぞ
    れの負荷増幅回路を構成する二つのトランジスタのコレ
    クタ電極を出力点とするように構成した初段差動増幅回
    路と、 前記初段差動増幅回路の一方の負荷増幅回路の出力点か
    ら取り出した信号をベース電極に受けるバイポーラトラ
    ンジスタで構成した第1のエミッタフォロワ及び、前記
    初段差動増幅回路の他方の負荷増幅回路の出力点から取
    り出した信号をベース電極に受けるバイポーラトランジ
    スタで構成した第2のエミッタフォロワからなる出力段
    と、 前記第1のエミッタフォロワの出力信号を入力してこれ
    を減衰させ前記他方の負荷増幅回路を構成するトランジ
    スタのベース電極に非反転で帰還させると共に、前記第
    2のエミッタフォロワの出力信号を入力してこれを減衰
    させ前記一方の負荷増幅回路を構成するトランジスタの
    ベース電極に非反転で帰還させる減衰回路部とを含み、 前記初段差動増幅回路の差動対トランジスタのベース電
    極に入力した信号を差動増幅して、前記第1のエミッタ
    フォロワのエミッタ電極および前記第2のエミッタフォ
    ロワのエミッタ電極から外部に出力するように構成した
    ことを特徴とする差動増幅回路。
  3. 【請求項3】 互いに共通接続されたエミッタ電極を第
    1の定電流源を介して第1の電源端子に接続された第1
    及び第2のバイポーラトランジスタと、それぞれ、コレ
    クタ電極が抵抗素子を介して第2の電源端子に接続され
    た前記第1及び第2のバイポーラトランジスタと同一導
    電型の第3及び第4のバイポーラトランジスタとを含
    み、前記第1のバイポーラトランジスタのコレクタ電極
    と前記第3のバイポーラトランジスタのエミッタ電極と
    を接続し、前記第2のバイポーラトランジスタのコレク
    タ電極と前記第4のバイポーラトランジスタのエミッタ
    電極とを接続した構成の初段差動増幅回路と、 前記第3のバイポーラトランジスタのコレクタ電極を入
    力点とする第1のエミッタフォロワ及び、前記第4のバ
    イポーラトランジスタのコレクタ電極を入力点とする第
    2のエミッタフォロワからなる出力部と、 前記第1のエミッタフォロワの出力信号を入力し、その
    信号を減衰させて前記第4のバイポーラトランジスタの
    ベース電極への入力信号として出力すると共に、前記第
    2のエミッタフォロワの出力信号を入力し、その信号を
    減衰させて前記第3のバイポーラトランジスタのコレク
    タ電極への入力信号として出力する減衰回路部とを含
    み、 前記第1及び第2のバイポーラトランジスタのそれぞれ
    のベース電極に差動増幅すべき信号を外部から入力し、
    差動増幅した信号を前記第1及び前記第2のエミッタフ
    ォロワのそれぞれの出力点から外部に出力するように構
    成した差動増幅回路。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の差動増幅回路において、
    前記減衰回路部を、 一端が前記第1のエミッタフォロワの出力点に接続され
    た第1の抵抗素子とカソード電極が第2の定電流源を介
    して前記第1の電源端子に接続された第1のダイオード
    との直列接続および、一端が前記第2のエミッタフォロ
    ワの出力点に接続された第2の抵抗素子とカソード電極
    が前記第2の定電流源を介して前記第1の電源端子に接
    続された第2のダイオードとの直列接続で構成し、前記
    第1の抵抗素子と前記第1のダイオードとの直列接続点
    からの信号を前記第4のバイポーラトランジスタのベー
    ス電極に入力し、前記第2の抵抗素子と前記第2のダイ
    オードとの直列接続点からの信号を前記第3のバイポー
    ラトランジスタのベース電極に入力するようにしたこと
    を特徴とする差動増幅回路。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の差動増幅回路において、
    前記減衰回路部を構成する第1及び第2のダイオードの
    それぞれを、抵抗素子に替えたことを特徴とする差動増
    幅回路。
  6. 【請求項6】 請求項4又は請求項5記載の差動増幅回
    路において、前記減衰回路部を構成する前記第2の定電
    流源を、少くとも一つ以上のダイオードの直列接続で構
    成したことを特徴とする差動増幅回路。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の差動増幅回路において、
    前記減衰回路部を、 前記第1のエミッタフォロワの出力点と前記第1の電源
    端子との間に接続された第3の定電流源と、前記第2の
    エミッタフォロワの出力点と前記第1の電源端子との間
    に接続された第4の定電流源と、一端が前記第1のエミ
    ッタフォロワの出力点に接続された第3の抵抗素子と一
    端が前記第2のエミッタロワの出力点に接続された第4
    の抵抗素子と前記第3及び第4の抵抗素子に接続された
    第5の抵抗素子の直列接続で構成し、前記第3の抵抗素
    子と前記第5の抵抗素子との直列接続点からの信号を前
    記第4のバイポーラトランジスタのベース電極に入力す
    ると共に、前記第4の抵抗素子と前記第5の抵抗素子と
    の直列接続点からの信号を前記第3のバイポーラトラン
    ジスタのベース電極に入力するようにしたことを特徴と
    する差動増幅回路。
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