JP2001292043A - 可変利得増幅回路 - Google Patents

可変利得増幅回路

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JP2001292043A
JP2001292043A JP2000104924A JP2000104924A JP2001292043A JP 2001292043 A JP2001292043 A JP 2001292043A JP 2000104924 A JP2000104924 A JP 2000104924A JP 2000104924 A JP2000104924 A JP 2000104924A JP 2001292043 A JP2001292043 A JP 2001292043A
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transistors
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Daiji Horikoshi
大司 堀越
Susumu Ushida
進 牛田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源電圧の変動による歪み特性の劣化の低減
を図る。 【解決手段】 入力信号が小さく、第1のバイアス電源
31の電圧が、可変バイアス電源33の電圧より大であ
る場合、検出回路105の作用により、カレントンラー
回路104から第1及び第2の差動増幅回路101,1
02には、所定電流が供給される一方、入力信号が大と
なると、検出回路105により可変バイアス電源33の
電圧と第1のバイアス電源31の電圧との差が検出さ
れ、カレントミラー回路104からは、検出回路105
の作用により、その差電圧に応じた電流と入力信号が小
さい場合の所定電流との和の電流が第1及び第2の差動
増幅回路101,102に供給され、電源電圧の低下が
生じても、電流の減少が抑圧され、歪み特性の劣化が防
止されるような構成となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるTVチュ
ーナやBSチューナ等における高周波帯の信号を増幅す
るための可変利得増幅回路に係り、特に、歪み特性の改
善を図ったものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の増幅回路としては、例え
ば、図12に示されたような構成を有してなる可変利得
増幅回路が知られている。すなわち、同図を参照しつつ
この可変利得増幅回路の構成、動作について説明すれ
ば、まず、この可変利得増幅回路は、2つの差動増幅回
路111,112と、入力段を形成する平衡増幅回路1
13とに大別されて構成されたものとなっているもので
ある。第1の差動増幅回路111は、npn形の第1及
び第2のトランジスタ61,62を有してなるもので、
この第1及び第2のトランジスタ61,62は、相互に
エミッタが接続される一方、第1のトランジスタ61の
コレクタは、第1のコレクタ抵抗器71を介して直流電
源80に接続されると共に第1の出力端子87に接続さ
れ、また、第2のトランジスタ62のコレクタは、直流
電源80に直接接続されたものとなっている。第2の差
動増幅回路112は、npn形の第3及び第4のトラン
ジスタ63,64を有してなるもので、この第3及び第
4のトランジスタ63,64は、相互にエミッタが接続
される一方、第4のトランジスタ64のコレクタは、第
2のコレクタ抵抗器72を介して直流電源80に接続さ
れると共に第2の出力端子88に接続され、また、第3
のトランジスタ63のコレクタは、直流電源80に直接
接続されたものとなっている。
【0003】上述した第1及び第4のトランジスタ6
1,64のベースは、所定電圧の第1のバイアス電源8
1に接続される一方、第2及び第3のトランジスタ6
2,63のベースは、入力信号の変化に応じてその出力
電圧が変化するよう構成されてなる可変バイアス電源8
3に接続されている。一方、平衡増幅回路113は、n
pn形の第5及び第6のトランジスタ65,66による
ベース接地回路となっており、各々のベースは、相互に
接続されると共に、所定電圧の第2のバイアス電源82
に接続されたものとなっている。そして、第5のトラン
ジスタ65のコレクタは、先の第1及び第2のトランジ
スタ61,62のエミッタに、第6のトランジスタ66
のコレクタは、先の第3及び第4のトランジスタ63,
64のエミッタに、それぞれ接続されている。
【0004】また、第5及び第6のトランジスタ65,
66のエミッタ側には、npn形の第7及び第8のトラ
ンジスタ67,68による定電流回路が接続された構成
となっている。すなわち、第7及び第8のトランジスタ
67,68は、ベースが相互に接続される一方、第7の
トランジスタ67のコレクタは、先の第5のトランジス
タ65のエミッタと共に第1の入力端子85に、第8の
トランジスタ68のコレクタは、先の第6のトランジス
タ66のエミッタと共に第2の入力端子86に、それぞ
れ接続されている。さらに、第7のトランジスタ67の
エミッタは、第1のエミッタ抵抗器73を介して、第8
のトランジスタ68のエミッタは、第2のエミッタ抵抗
器74を介して、それぞれ共にアースに接続されたもの
となっている。
【0005】またさらに、先の第1のトランジスタ61
のコレクタには、npn形の第9のトランジスタ69の
ベースが、第4のトランジスタ64のコレクタには、n
pn形の第10のトランジスタ70のベースが、それぞ
れ接続されている。これら第9及び第10のトランジス
タ69,70のコレクタは、共に直流電源80に接続さ
れる一方、第9のトランジスタ69のエミッタは、第3
及び第4のエミッタ抵抗器75,76を介してアースに
接続されると共に、第3及び第4のエミッタ抵抗器7
5,76の相互の接続点が先の第7及び第8のトランジ
スタ67,68のベースに接続されたものとなってい
る。また、第10のトランジスタ70のエミッタは、第
5の抵抗器77を介して第7及び第8のトランジスタ6
7,68のベースに接続されている。
【0006】かかる構成の可変利得増幅回路において
は、可変バイアス電源83の出力電圧は、第1及び第2
の入力端子85,86に印加される入力信号に応じて変
化されるようになっており、入力信号が小さい場合に
は、可変バイアス電源83の電圧は、第1のバイアス電
源81の電圧より小さくなるように制御されるようにな
っている。そして、この場合、第1及び第4のトランジ
スタ61,64のコレクタ電流が流れ、コレクタ電圧は
第1及び第2のコレクタ抵抗器71,72における電圧
降下分だけ直流電源80の出力電圧よりも小さな値とな
る。そして、第9のトランジスタ69のベースには、第
1のトランジスタ61のコレクタ電圧が、第10のトラ
ンジスタ70のベースには、第4のトランジスタ64の
コレクタ電圧が、それぞれ印加され、第9及び第10の
トランジスタ69,70のエミッタ電圧は、そのベース
電圧よりベース・エミッタ間電圧VBEだけ低いものとな
る。
【0007】第7及び第8のトランジスタ67,68の
ベースには、第9及び第10のトランジスタ69,70
の各エミッタから、抵抗器75,76,77により分圧
されたバイアス電圧が印加され、第7及び第8のトラン
ジスタ67,68にコレクタ電流が流れることとなる。
一方、入力信号が大きくなると、可変バイアス電源83
の電圧は、第1のバイアス電源81の電圧より大きくな
り、先とは逆に、第1及び第4のトランジスタ61,6
4のコレクタ電流は小さくなり、それぞれのコレクタ電
圧が上昇する。そのため、第7及び第8のトランジスタ
67,68のベースに印加される電圧が大きくなり、第
7及び第8のトランジスタ67,68のコレクタ電流は
増大することとなる。すなわち、入力信号が大きい場合
には、第7及び第8のトランジスタ67,68の電流も
大きくなり、可変利得増幅回路の歪み特性の改善が図ら
れるものとなっていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た構成においては、直流電源80の電圧、すなわち電源
電圧が何らかの原因で低下したような場合、第7及び第
8のトランジスタ67,68のベース電圧が低下し、当
然ながら第7及び第8のトランジスタ67,68のコレ
クタ電流も減少するため、可変利得増幅回路の電流も減
少し、歪み特性が大きく劣化してしまうという問題があ
った。本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、電
源電圧が変動しても歪み特性が大きく劣化することがな
く回路動作の安定した可変利得増幅回路を提供するもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記発明の目的を達成す
るため、本発明に係る可変利得増幅回路は、第1及び第
2のトランジスタを有し、各々のエミッタが相互に接続
されてなる第1の差動増幅回路と、第3及び第4のトラ
ンジスタを有し、各々のエミッタが相互に接続されてな
る第2の差動増幅回路とが設けられ、前記第1及び第2
のトランジスタのエミッタと、前記第3及び第4のトラ
ンジスタのエミッタとの間に入力信号が印加され、前記
第1及び第4のトランジスタの各々のコレクタには、そ
れぞれインピーダンス素子を介して直流電源電圧が印加
され、前記第1及び第4のトランジスタのベースには、
所定の第1のバイアス電圧が、また、前記第2及び第3
のトランジスタのベースには、前記入力信号の大きさに
応じたバイアス電圧が、それぞれ印加されて、前記第1
及び第4のトランジスタの各々のコレクタの間に出力信
号が得られるよう構成されてなる可変利得増幅回路であ
って、前記第1及び第2の差動増幅回路を構成するトラ
ンジスタのエミッタ電流を供給するカレントミラー回路
と、前記第1のバイアス電圧と前記入力信号の大きさに
応じたバイアス電圧との差を検出し、その検出結果に応
じて前記カレントミラー回路の電流を制御する検出回路
とを具備してなるものである。
【0010】かかる構成においては、検出回路による制
御により、入力信号の大きさに応じてカレントミラー回
路における電流が適宜制御されて、第1及び第2の差動
増幅回路のエミッタ電流が供給されるので、電源電圧の
低下が生じても、歪み特性の劣化を抑圧することがで
き、回路動作の安定した可変利得増幅回路を提供するこ
とができるものである。
【0011】また、上記発明の目的を達成するため、本
発明に係る可変利得増幅回路は、第1及び第2のトラン
ジスタを有し、各々のエミッタが相互に接続されてなる
第1の差動増幅回路と、第3及び第4のトランジスタを
有し、各々のエミッタが相互に接続されてなる第2の差
動増幅回路とが設けられ、前記第1及び第2のトランジ
スタのエミッタと、前記第3及び第4のトランジスタの
エミッタとの間に入力信号が印加され、前記第1及び第
4のトランジスタの各々のコレクタには、それぞれイン
ピーダンス素子を介して直流電源電圧が印加され、前記
第1及び第4のトランジスタのベースには、所定の第1
のバイアス電圧が、また、前記第2及び第3のトランジ
スタのベースには、前記入力信号の大きさに応じたバイ
アス電圧が、それぞれ印加されて、前記第1及び第4の
トランジスタの各々のコレクタの間に出力信号が得られ
るよう構成されてなる可変利得増幅回路であって、前記
第1及び第2の差動増幅回路を構成するトランジスタの
エミッタ電流を供給するバイアス回路と、前記第1のバ
イアス電圧と前記入力信号の大きさに応じたバイアス電
圧との差を検出し、その検出結果に応じて前記バイアス
回路の動作を制御する検出回路とを具備してなるもので
ある。
【0012】かかる構成においては、検出回路による制
御により、入力信号の大きさに応じてバイアス回路にお
ける電流が適宜制御されて、第1及び第2の差動増幅回
路のエミッタ電流が供給されるので、電源電圧の低下が
生じても、歪み特性の劣化を抑圧することができ、回路
動作の安定した可変利得増幅回路を提供することができ
るものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1乃至図11を参照しつつ説明する。なお、以下
に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではな
く、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができる
ものである。最初に、第1の発明に係る可変利得増幅回
路について図1及び図2を参照しつつ説明する。まず、
図1を参照しつつ第1の発明に係る可変利得増幅回路の
基本回路構成について説明する。この第1の発明に係る
可変利得増幅回路S1は、第1の差動増幅回路101
と、第2の差動増幅回路102と、カレントミラー回路
104と、検出回路105とを主たる構成要素としてな
るものである。第1の差動増幅回路101はnpn形の
第1及び第2のトランジスタ1,2を有してなり、第2
の差動増幅回路102は、npn形の第3及び第4のト
ランジスタ3,4を有してなるものとなっている。
【0014】第1の差動増幅回路101において、第1
及び第2のトランジスタ1,2は、相互にエミッタが接
続される一方、第1のトランジスタ1のコレクタは、第
1のインピーダンス素子21を介して直流電源34に接
続されると共に第1の出力端子53に接続され、また、
第2のトランジスタ2のコレクタは、第2の差動増幅回
路102の第3のトランジスタ3のコレクタと共に、直
流電源34に接続されている。また、第2の差動増幅回
路102において、第3及び第4のトランジスタ3,4
は、相互にエミッタが接続される一方、第4のトランジ
スタ4のコレクタは、第2のインピーダンス素子22を
介して直流電源34に接続されると共に第2の出力端子
54に接続されている。
【0015】そして、先の第1及び第4のトランジスタ
1,4のベースは、相互に接続されて、所定の第1のバ
イアス電圧を出力する第1のバイアス電源31に接続さ
れると共に、検出回路105の入力段に接続される一
方、第2及び第3のトランジスタ2,3のベースは相互
に接続され、可変バイアス電源33に接続されると共
に、検出回路105の入力段に接続されたものとなって
いる。ここで、可変バイアス電源33は、後述する第1
及び第2の入力端子51,52に印加される入力信号の
大きさに応じて、その出力電圧が変化するよう構成され
たものとなっている。
【0016】一方、先の第1及び第2のトランジスタ
1,2のエミッタと、第3及び第4のトランジスタ3,
4のエミッタは、それぞれカレントミラー回路104に
接続されると共に、第1及び第2のトランジスタ1,2
のエミッタには、第1の入力端子51が、第3及び第4
のトランジスタ3,4のエミッタには、第2の入力端子
52が、それぞれ接続されたものとなっている。
【0017】検出回路105は、第1のバイアス電源3
1の電圧と、可変バイアス電源33の電圧との差を検出
し、その検出された電圧差に応じた電流をカレントミラ
ー回路104に流がすように構成されてなるものであ
る。すなわち、この検出回路105は、第1のバイアス
電源31の電圧が可変バイアス電源33の電圧よりも大
きい場合には、カレントミラー回路104に所定の初期
電流が流れるように作用し、可変バイアス電源33の電
圧が第1のバイアス電源31の電圧より大きい場合に、
先の初期電流に加えて、両バイアス電圧の差分に応じた
電流がカレントミラー回路104に流れるように作用す
るものである。ここで、所定の初期電流がカレントミラ
ー回路104に流れるようにするためのより具体的な構
成としては、例えば、電流源(図示せず)を検出回路1
05の出力段に設け、第1のバイアス電源31の電圧が
可変バイアス電源33の電圧よりも大きい場合に、この
電流源からの電流がカレントミラー回路104へ供給さ
れるようにする構成が考えられる。また、この電流源を
カレントミラー回路104に設けて、検出回路105に
よって第1のバイアス電源31の電圧が可変バイアス電
源33の電圧よりも大きいことが検出された場合に、検
出回路105からのその検出結果に対応する所定の出力
信号に応じて、電流源の電流がカレントミラー回路10
4で流れるようにしても好適である。カレントミラー回
路104は、公知・周知の回路構成を有してなるもの
で、上述したように検出回路105の検出結果に応じて
電流が制御されるようになっている。
【0018】次に、上記構成における動作について説明
すれば、まず、第1及び第2の入力端子51,52に印
加された入力信号が小さい場合、可変バイアス電源33
の出力電圧は、第1のバイアス電源31の電圧に比して
小さなものとなる。その結果、第1及び第4のトランジ
スタ1,4のコレクタに多くのコレクタ電流が流れ、そ
れぞれのコレクタ電圧は、直流電源34による電源電圧
から、それぞれのインピーダンス素子21,22におけ
る電圧降下分だけ減じた大きさとなる。一方、第2及び
第3のトランジスタ2,3には、コレクタ電流は殆ど流
れない状態となる。そして、検出回路105において
は、第1のバイアス電源31の電圧が可変バイアス電源
33の電圧より大であることが検出され、それによっ
て、カレントミラー回路104においては、予め設定さ
れた初期電流が基準電流として流れることとなる。すな
わち、先に述べたように、検出回路105に電流源(図
示せず)を設けた構成である場合には、その電流源から
の電流が初期電流としてカレントミラー回路104へ供
給されることとなる。また、カレントミラー回路104
に電流源(図示せず)を設けた構成の場合には、初期電
流としてのその電流源の電流がカレントミラー回路10
4の基準電流として流れることとなる。カレントミラー
回路104においては、上述の初期電流が基準電流とさ
れて、それぞれのカレントミラー出力段、すなわち、第
1及び第2のトランジスタ1,2のエミッタに接続され
た第1のカレントミラー出力段、第3及び第4のトラン
ジスタ3,4のエミッタに接続された第2のカレントミ
ラー出力段に、いわゆるカレントミラー比で定まる電流
が流れることとなる。
【0019】一方、第1及び第2の入力端子51,52
への入力信号が大きい場合には、可変バイアス電源33
の出力電圧は、第1のバイアス電源31の電圧よりも大
となり、そのため、第2及び第3のトランジスタ2,3
のコレクタ電流が増加する一方、第1及び第4のトラン
ジスタ1,4のコレクタ電流は減少し、それによって、
第1及び第4のトランジスタ1,4のそれぞれのコレク
タ電圧は上昇し、第1及び第2の出力端子53,54に
おける出力が増大することとなる。そして、検出回路1
05においては、第1のバイアス電源31の電圧と可変
バイアス電源33の電圧の差が検出され、その検出され
た電圧差に応じた電流がカレントミラー回路104へ出
力されることとなる。カレントミラー回路104におい
ては、先に述べた電流源(図示せず)による初期電流
と、可変バイアス電源33の電圧と第1のバイアス電源
31の電圧の差に応じて検出回路105から出力された
電流とが基準電流となって、カレントミラー比に応じた
電流が第1及び第2のカレントミラー出力段に流れるこ
ととなり、第1及び第2のトランジスタ1,2のエミッ
タと、第3及び第4のトランジスタ3,4のエミッタの
それぞれに流れる電流の増加が図られる。そのため、入
力信号の増大による歪みの改善が図られることとなる。
また、電源電圧が低下したとしても、第1及び第2のト
ランジスタ1,2のエミッタと第3及び第4のトランジ
スタ3,4のエミッタのそれぞれに流れる電流は、カレ
ントミラー回路104により供給されるものとなってい
るため、極端な電流の減少が生ずることがなく、そのた
め歪み特性の大きな劣化が抑圧されることとなる。
【0020】次に、第1の発明に係る可変利得増幅回路
S1のより具体的な第1の回路構成例について図2を参
照しつつ説明する。なお、図1に示された構成要素と同
一の構成要素については、同一の符号を付してその詳細
な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明すること
とする。まず、この図2に示された可変利得増幅回路S
1aは、検出回路105及びカレントミラー回路104
の具体的な回路構成が示された点と、先の図1に示され
た第1のインピーダンス素子21として第1のコレクタ
抵抗器21aが、第2のインピーダンス素子22として
第2のコレクタ抵抗器22aが、それぞれ用いられてな
る点を除けば、他の回路構成部分は、基本的に先の図1
に示されたものと同一のものである。検出回路105
は、npn形の第5及び第6のトランジスタ5,6と、
pnp形の第7及び第8のトランジスタ7,8と、第1
の定電流源41とを主たる構成要素としてなり、第5及
び第6のトランジスタ5,6により差動増幅回路が構成
される一方、npn形の第7及び第8のトランジスタ
7,8により構成されたカレントミラー回路が第5のト
ランジスタ5の能動負荷となるように構成されたものと
なっている。
【0021】すなわち、まず、第5のトランジスタ5の
ベースは、可変バイアス電源33に接続される一方、第
6のトランジスタ6のベースは、第1のバイアス電源3
1に接続されたものとなっている。また、第5及び第6
のトランジスタ5,6は、エミッタが相互に接続される
と共に、第2の定電流源42に接続される一方、第5の
トランジスタ5のコレクタは、第7のトランジスタ7の
コレクタに、また、第6のトランジスタ6のコレクタ
は、直流電源34に、それぞれ接続されたものとなって
いる。第7及び第8のトランジスタ7,8は、ベースが
相互に接続される一方、エミッタが共に、直流電源34
に接続されたものとなっている。また、第7のトランジ
スタ7のベースとコレクタは、相互に接続されたものと
なっている。さらに、第8のトランジスタ8のコレクタ
とエミッタ間には、第1の定電流源41が並列接続され
て設けられると共に、コレクタは、次述するカレントミ
ラー回路104の入力段となる第11のトランジスタ1
1のコレクタに接続されたものとなっている。
【0022】カレントミラー回路104を構成する第9
乃至第11のトランジスタ9〜11は、相互にベースが
接続されると共に、第11のトランジスタ11のベース
とコレクタは、相互に接続されている一方、エミッタ
は、共にアースに接続されたものとなっている。そし
て、第9のトランジスタ9のコレクタは、第1及び第2
のトランジスタ1,2のエミッタと第1の入力端子51
に接続されており、第10のトランジスタ10のコレク
タは、第3及び第4のトランジスタ3,4のエミッタと
第2の入力端子52に接続されたものとなっている。な
お、第11のトランジスタ11のコレクタは、先に述べ
たように検出回路105の第8のトランジスタ8のコレ
クタに接続されたものとなっている。
【0023】次に、かかる構成における動作について説
明する。まず、第1及び第2の入力端子51,52に印
加された入力信号が小さい場合、可変バイアス電源33
の出力電圧は、第1のバイアス電源31の電圧に比して
小さなものとなる。その結果、第1及び第4のトランジ
スタ1,4のコレクタに多くのコレクタ電流が流れ、そ
れぞれのコレクタ電圧は、直流電源34による電源電圧
から、それぞれのコレクタ抵抗器21a,22aにおけ
る電圧降下分だけ減じた大きさとなるのは先の図1に示
された基本回路と同一である。一方、検出回路105に
おいては、第1のバイアス電源31の電圧が、可変バイ
アス電源33の電圧に比して大であることに対応して、
第6のトランジスタ6のコレクタ電流が流れる一方、第
5のトランジスタ5にはコレクタ電流は殆ど流れない。
そのため、第7及び第8のトランジスタ7,8には電流
が流れず、カレントミラー回路104の第11のトラン
ジスタ11には、第1の定電流源41からの所定の電流
が流れ込むこととなる。そして、第9及び第10のトラ
ンジスタ9,10には、それぞれいわゆるカレントミラ
ー比に応じた電流が流れることとなる。
【0024】また一方、第1及び第2の入力端子51,
52への入力信号が大きい場合には、可変バイアス電源
33の出力電圧は、第1のバイアス電源31の電圧より
も大となり、そのため、第2及び第3のトランジスタ
2,3のコレクタ電流が増加する一方、第1及び第4の
トランジスタ1,4のコレクタ電流は減少し、それによ
って、第1及び第4のトランジスタ1,4のそれぞれの
コレクタ電圧は上昇し、第1及び第2の出力端子53,
54における出力が増大することとなる。そして、検出
回路105においては、可変バイアス電源33の出力電
圧が第1のバイアス電源31の電圧よりも大であること
に対応して、入力信号が小さい場合とは逆に、第6のト
ランジスタ6に代わって第5のトランジスタ5のコレク
タ電流が流れると共に第7のトランジスタ7にも流れ、
それによって第8のトランジスタ8にもコレクタ電流が
流れることとなる。したがって、カレントミラー回路1
04の第11のトランジスタ11のコレクタには、第1
の定電流源41の電流と、第8のトランジスタ8のコレ
クタ電流とが流れ込むこととなり、この第8のトランジ
スタ8のコレクタ電流の発生に応じて、第9及び第10
のトランジスタ9,10のコレクタ電流が増加して、第
1及び第2のトランジスタ1,2のエミッタと、第3及
び第4のトランジスタ3,4のエミッタのそれぞれに流
れる電流の増加が図られることとなる。そのため、入力
信号の増大による歪みの改善が図られるものとなる。
【0025】なお、上述の構成例においては、第1の定
電流源41は、第8のトランジスタ8のコレクタとエミ
ッタ間に並列接続されるよう設けられたが、例えば、第
11のトランジスタ11のコレクタエミッタ間に並列接
続されるよう設けられてもよいものである。さらに、第
1の定電流源41を設けることに代えて、図2において
点線で示されたように、第1及び第2のトランジスタ
1,2のエミッタとアースとの間に、第1の差動増幅回
路用定電流源43を、第3及び第4のトランジスタ3,
4のエミッタとアースとの間に、第2の差動増幅回路用
定電流源44を、それぞれ設けるようにしてもよい。す
なわち、この第1の差動増幅回路用定電流源43及び第
2の差動増幅回路用定電流源44は、第1の定電流源4
1により第9及び第10のトランジスタ9,10のコレ
クタに流れる電流と同じ大きさの電流を供給するための
ものである。
【0026】次に、第2の発明に係る可変利得増幅回路
S2の基本回路構成について、図3を参照しつつ説明す
る。なお、図1に示された構成要素と同一の構成要素に
ついては、同一の符号を付してその詳細な説明を省略
し、以下、異なる点を中心に説明することとする。この
可変利得増幅回路S2は、先に図1に示された可変利得
増幅回路S1に、次述するような構成を有してなる平衡
増幅回路106が、第1及び第2の差動増幅回路10
1,102とカレントミラー回路104との間に設けら
れた構成となっているものである。すなわち、平衡増幅
回路106は、npn形の第12及び第13のトランジ
スタ12,13を有して構成されてなるもので、第12
及び第13のトランジスタ12,13は、相互にベース
が接続されると共に、第2のバイアス電源32による所
定の第2のバイアス電圧が印加されるようになっている
一方、第12のトランジスタ12のコレクタは、第1及
び第2のトランジスタ1,2のエミッタに、また、第1
3のトランジスタ13のコレクタは、第3及び第4のト
ランジスタ3,4のエミッタに、それぞれ接続されたも
のとなっている。さらに、第12のトランジスタ12の
エミッタは、カレントミラー回路104の第1のカレン
トミラー出力段に接続されると共に第1の入力端子51
に接続される一方、第13のトランジスタ13のエミッ
タは、カレントミラー回路104の第2のカレントミラ
ー出力段に接続されると共に第2の入力端子52に接続
されたものとなっている。
【0027】かかる構成において、平衡増幅回路106
は、ベース接地増幅回路の構成であるため、その入力側
と出力側との容量的な結合が少ないことから、第1及び
第2の入力端子51,52に接続される図示されない前
段の回路からの電気的な影響が、第1及び第2の差動増
幅回路101,102へ及ぶことを抑圧でき、そのた
め、安定した回路動作が確保されることとなる。そし
て、この可変利得増幅回路S2の全体的な回路動作は、
上述した平衡増幅回路106による作用を除けば、先に
図1の回路構成において同図を参照しつつ説明したと基
本的に変わるところがないので、ここでの再度の詳細な
説明は省略する。
【0028】次に、第3の発明に係る可変利得増幅回路
S3の基本回路構成について、図4を参照しつつ説明す
る。なお、図1又は図3に示された構成要素と同一の構
成要素については、同一の符号を付してその詳細な説明
を省略し、以下、異なる点を中心に説明することとす
る。この可変利得増幅回路S3は、先に図1に示された
可変利得増幅回路S1に、次述するような構成を有して
なる第3の差動増幅回路103が入力段に設けられたも
のとなっている。すなわち、第3の差動増幅回路103
は、npn形の第14及び第15のトランジスタ14,
15、第1及び第2のバイアス抵抗器25,26第3の
インピーダンス素子23及び第2のバイアス電源32を
主たる構成要素としてなるものである。
【0029】まず、第14のトランジスタ14は、その
コレクタが第1及び第2のトランジスタ1,2のエミッ
タに、また、第15のトランジスタ15のコレクタは、
第3及び第4のトランジスタ のエミッタに、それぞれ
接続されている一方、第14及び第15のトランジスタ
14,15のエミッタは、それぞれカレントミラー回路
104の出力段に接続されたものとなっていると共に、
第3のインピーダンス素子23を介して相互に接続され
たものとなっている。また、第14のトランジスタ14
のベースは、第1の入力端子51に接続されると共に、
第1のバイアス抵抗器25を介して、所定の第2のバイ
アス電圧を出力する第2のバイアス電源32に接続され
る一方、第15のトランジスタ15のベースは、第2の
入力端子52に接続されると共に、第2のバイアス抵抗
器26を介して、第2のバイアス電源32に接続された
ものとなっている。
【0030】かかる構成における動作は、第1及び第2
の入力端子51,52に接続された入力信号が、第3の
差動増幅回路103により増幅されて第1及び第2の差
動増幅回路101,102へ入力されることとなる点を
除けば、先に図1の回路構成において同図を参照しつつ
説明したと基本的に変わるところがないので、ここでの
再度の詳細な説明は省略する。なお、第3の差動増幅回
路103は、次述する図5における第3の差動増幅回路
103Aの回路と異なり、第14及び第15のトランジ
スタ14,15のエミッタが第3のインピーダンス素子
23を介して接続されているため、エミッタ同士が直接
接続された構成の第3の差動増幅回路103Aに比し
て、良く知られているように入力信号のいわゆるダイナ
ミック・レンジが大きく、比較的大きな入力信号にも十
分対応できるものとなっている。
【0031】次に、第4の発明に係る可変利得増幅回路
S4の基本回路構成について、図5を参照しつつ説明す
る。なお、図1又は図4に示された構成要素と同一の構
成要素については、同一の符号を付してその詳細な説明
を省略し、以下、異なる点を中心に説明することとす
る。この可変利得増幅回路S4は、先に図1に示された
可変利得増幅回路S1に、次述するような構成を有して
なる第3の差動増幅回路103Aが入力段に設けられた
ものとなっている。この可変利得増幅回路S4は、先に
図4に示された回路構成における第3のインピーダンス
素子23を用いることなく次述するように第3の差動増
幅回路103Aが構成されたものとなっている。さら
に、カレントミラー回路104Aの出力段が一つとなっ
ているものである。
【0032】すなわち、第3の差動増幅回路103A
は、npn形の第14及び第15のトランジスタ14,
15、第1及び第2のバイアス抵抗器25,26及び第
2のバイアス電源32を主たる構成要素としてなるもの
である。第14のトランジスタ14は、そのコレクタが
第1及び第2のトランジスタ1,2のエミッタに、ま
た、第15のトランジスタ15のコレクタは、第3及び
第4のトランジスタ3,4のエミッタに、それぞれ接続
されている一方、第14及び第15のトランジスタ1
4,15のエミッタは相互に接続されてカレントミラー
回路104Aの出力段に接続されたものとなっている。
また、第14のトランジスタ14のベースは、第1の入
力端子51に接続されると共に、第1のバイアス抵抗器
25を介して、所定の第2のバイアス電圧を出力する第
2のバイアス電源32に接続される一方、第15のトラ
ンジスタ15のベースは、第2の入力端子52に接続さ
れると共に、第2のバイアス抵抗器26を介して、第2
のバイアス電源32に接続されたものとなっている。
【0033】かかる構成において、第3の差動増幅回路
103Aは、第14及び第15のトランジスタ15のエ
ミッタが直接接続された構成となっており、この点にお
いて、先の図4 に示された第3の差動増幅回路103
においては、第3のインピーダンス素子23を介して第
14及び第15のトランジスタ14,15のエミッタが
相互に接続された構成と異なるものとなっている。この
第3の差動増幅回路103Aは、入力信号のいわゆるダ
イナミック・レンジが大きい場合には、飽和状態となっ
てしまうため、先の図4における第3の差動増幅回路1
03に比して、比較的小信号入力に適するものとなって
いる。
【0034】次に、第5の発明に係る可変利得増幅回路
S5の基本回路構成について、図6を参照しつつ説明す
る。なお、図1に示された構成要素と同一の構成要素に
ついては、同一の符号を付してその詳細な説明を省略
し、以下、異なる点を中心に説明することとする。この
可変利得増幅回路S5は、図1に示された基本回路構成
におけるカレントミラー回路104に代えてバイアス回
路107が設けられて構成されたものである。すなわ
ち、バイアス回路107は、検出回路105による第1
のバイアス電源31の電圧と可変バイアス電源33の電
圧の差分の検出結果に応じて、第1及び第2の差動増幅
回路101,102のバイアス電流、すなわち、第1乃
至第4のトランジスタ1〜4のエミッタ電流を供給する
よう構成されてなるものである。したがって、このバイ
アス回路107の基本的な作用は、先の図1に示された
回路構成例におけるカレントミラー回路104のそれと
基本的には同様なものとなっている。
【0035】かかる構成における可変利得増幅回路S5
の全体的な回路動作について説明すれば、まず、入力信
号が小さく、第1のバイアス電源31の電圧が可変バイ
アス電源33の電圧よりも大である場合、検出回路10
5によってそのような状態が検出されると、バイアス回
路107の入力段には、所定の電圧が印加されるように
なっている。そして、バイアス回路107は、この入力
段に印加された所定の電圧によって定まる所定の電流
を、第1及び第2のトランジスタ1,2のエミッタ電流
及び第3及び第4のトランジスタ3,4のエミッタ電流
として供給するようになっている。一方、入力信号が大
きく、可変バイアス電源33の電圧が第1のバイアス電
源31の電圧よりも大である場合、検出回路105によ
って、その差電圧が検出され、その差電圧に応じた電圧
が、先の所定の電圧と共にバイアス回路107の入力段
に印加されることとなる。したがって、バイアス回路1
07からは、入力段における電圧増加に応じた電流が、
第1及び第2のトランジスタ1,2のエミッタ電流及び
第3及び第4のトランジスタ3,4のエミッタ電流とし
て供給されることとなり、その基本的な動作は、先に図
1の回路構成において同図を参照しつつ説明したと基本
的に変わるところがないものとなっている。
【0036】次に、第5の発明に係る可変利得増幅回路
S5のより具体的な第1の回路構成例について図7を参
照しつつ説明する。なお、図6又は図3に示された構成
要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して
その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明
することとする。この図7に示された可変利得増幅回路
S5aは、バイアス回路107の具体的な回路構成例が
示された点と、先の図6において示された第1のインピ
ーダンス素子21として第1のコレクタ抵抗器21a
が、第2のインピーダンス素子22として第2のコレク
タ抵抗器22aが、それぞれ用いられてなる点を除け
ば、他の回路構成は、基本的に図3に示されたものと同
一のものである。すなわち、バイアス回路107は、n
pn形の第9及び第10のトランジスタ9,10、第1
乃至第3のエミッタ抵抗器28,29及び第3のバイア
ス抵抗器27を主たる構成要素としてなるものである。
まず、検出回路105の出力段を構成する第8のトラン
ジスタ8のコレクタは、第3のバイアス抵抗器27を介
してアースに接続されると共に、この第3のバイアス抵
抗器27と第8のトランジスタ8のコレクタとの接続点
は、第9及び第10のトランジスタ9,10のベースに
接続されたものとなっている。
【0037】また、第9のトランジスタ9のコレクタ
は、第1及び第2のトランジスタ1,2のエミッタに接
続されると共に、第1の入力端子51に接続される一
方、第10のトランジスタ10のコレクタは、第3及び
第4のトランジスタ3,4のエミッタに接続されると共
に、第2の入力端子52に接続されたものとなってい
る。さらに、第9のトランジスタ9のエミッタは、第1
のエミッタ抵抗器28を介して、第10のトランジスタ
10のエミッタは、第2のエミッタ抵抗器29を介し
て、それぞれアースに接続されたものとなっている。
【0038】次に、かかる構成における動作について説
明する。まず、第1及び第2の入力端子51,52に印
加された入力信号が小さい場合、可変バイアス電源33
の出力電圧は、第1のバイアス電源31の電圧に比して
小さなものとなる。その結果、第1及び第4のトランジ
スタ1,4のコレクタに多くのコレクタ電流が流れ、そ
れぞれのコレクタ電圧は、直流電源34による電源電圧
から、それぞれのコレクタ抵抗器21a,22aにおけ
る電圧降下分だけ減じた大きさとなるのは先の図1に示
された基本回路と同一である。一方、検出回路105に
おいては、第1のバイアス電源31の電圧が、可変バイ
アス電源33の電圧に比して大であることに対応して、
第6のトランジスタ6のコレクタ電流が流れる一方、第
5のトランジスタ5にはコレクタ電流は殆ど流れない。
そのため、第7及び第8のトランジスタ7,8には電流
が流れず、第3のバイアス抵抗器27には、第1の定電
流源41からの所定の電流が流れ込むこととなる。そし
て、第3のバイアス抵抗器27には、この第1の定電流
源41による電流と第3のバイアス抵抗器27の抵抗値
で定まる電圧降下が生じ、この電圧は、第9及び第10
のトランジスタ9,10のベースへベースバイアス電圧
として供給され、第9及び第10のトランジスタ9,1
0のコレクタにはこのバイアス電圧に応じた電流が流れ
ることとなる。
【0039】一方、第1及び第2の入力端子51,52
への入力信号が大きい場合には、可変バイアス電源33
の出力電圧は、第1のバイアス電源31の電圧よりも大
となり、そのため、第2及び第3のトランジスタ2,3
のコレクタ電流が増加する一方、第1及び第4のトラン
ジスタ1,4のコレクタ電流は減少し、それによって、
第1及び第4のトランジスタ1,4のそれぞれのコレク
タ電圧は上昇し、第1及び第2の出力端子53,54に
おける出力が増大することとなる。そして、検出回路1
05においては、可変バイアス電源33の出力電圧が第
1のバイアス電源31の電圧よりも大であることに対応
して、入力信号が小さい場合と逆に、第6のトランジス
タ6に代わって第5のトランジスタ5のコレクタ電流が
流れると共に第7のトランジスタ7にもコレクタ電流が
流れ、それによって第8のトランジスタ8にもコレクタ
電流が流れることとなる。したがって、第3のバイアス
抵抗器27には、第1の定電流源41の電流と、第8の
トランジスタ8のコレクタ電流とが流れ込むこととな
り、第9及び第10のトランジスタ9,10のベースバ
イアス電圧が上昇することとなる。そのため、第9及び
第10のトランジスタ9,10のコレクタ電流が増加し
て、第1及び第2のトランジスタ1,2のエミッタと、
第3及び第4のトランジスタ3,4のエミッタのそれぞ
れに流れる電流の増加が図られることとなり、入力信号
の増大による歪みの改善が図られるものとなる。
【0040】なお、上述の構成例においては、第1の定
電流源41は、第8のトランジスタ8のコレクタとエミ
ッタ間に並列接続されるよう設けられたが、例えば、第
3のバイアス抵抗器27に並列接続されるよう設けられ
てもよいものである。さらに、第1の定電流源41を設
けることに代えて、図7において点線で示されたよう
に、第1及び第2のトランジスタ1,2のエミッタとア
ースとの間に、第1の差動増幅回路用定電流源43を、
第3及び第4のトランジスタ3,4のエミッタとアース
との間に、第2の差動増幅回路用定電流源44を、それ
ぞれ設けるようにしてもよい。すなわち、この第1の差
動増幅回路用定電流源43及び第2の差動増幅回路用定
電流源44は、第1の定電流源41により第9及び第1
0のトランジスタ9,10のコレクタに流れる電流と同
じ大きさの電流を供給するためのものである。
【0041】図8には、本発明に係る可変利得増幅回路
の代表的な歪み特性の例として、図7に示された回路構
成例における歪み特性が示されており、図12に示され
た従来回路の歪み特性を示す図13の特性線図と比較し
つつ、この図8の歪み特性例について説明することとす
る。まず、図8及び図13において、横軸の利得制御電
圧は、可変利得増幅回路S5aにおいては、第2及び第
3のトランジスタ2,3のベースに、従来回路(図12
参照)においては、第2及び第3のトランジスタ62,
63のベースに、それぞれ印加される電圧であって、入
力信号の大きさに応じて変化するものである。また、図
8及び図13において、縦軸は、可変利得増幅回路S5
aにおいては、第1及び第2の出力端子53,54に、
また、従来回路(図12参照)においては、第1及び第
2の出力端子87,88に、それぞれ得られる出力信号
のレベルを示すものである。
【0042】本発明に係る可変利得増幅回路S5aにお
いては、利得制御電圧が極小さい場合(0〜1v付
近)、換言すれば、入力信号が小さな場合には、歪み信
号のレベル(図8において実線の特性線参照)は、大凡
−120dBm弱であるのに対して、従来例において
は、−110dBm強となっており、本発明に係る可変
利得増幅回路S5aの歪み特性が従来回路に比して明ら
かに改善されていることが確認できるものとなってい
る。また、利得制御電圧が大きな領域においても、本発
明に係る可変利得増幅回路S5aの歪み特性は、従来回
路に比して数dBm程度の改善がなされていることが確
認できるものとなっている(図8及び図13においてそ
れぞれの実線の特性線参照)。
【0043】次に、第6の発明に係る可変利得増幅回路
S6の基本回路構成について、図9を参照しつつ説明す
る。なお、図3又は図6に示された構成要素と同一の構
成要素については、同一の符号を付してその詳細な説明
を省略し、以下、異なる点を中心に説明することとす
る。この可変利得増幅回路S6は、先に図6に示された
可変利得増幅回路S5に、先に図3を参照しつつ説明し
たと同一の構成を有してなる平衡増幅回路106が、第
1及び第2の差動増幅回路101,102とバイアス回
路107との間に設けられた構成となっているものであ
る。かかる構成において、平衡増幅回路106は、ベー
ス接地増幅回路の構成であるため、その入力側と出力側
との容量的な結合が少ないことから、第1及び第2の入
力端子51,52に接続される図示されない前段の回路
からの電気的な影響が、第1及び第2の差動増幅回路1
01,102へ及ぶことを抑圧でき、そのため、安定し
た回路動作が確保されることとなる。そして、この可変
利得増幅回路S6の全体的な回路動作は、上述した平衡
増幅回路106による作用を除けば、先に図6の回路構
成において同図を参照しつつ説明したと基本的に変わる
ところがないので、ここでの再度の詳細な説明は省略す
る。
【0044】次に、第7の発明に係る可変利得増幅回路
S7の基本回路構成について、図10を参照しつつ説明
する。なお、図4又は図6に示された構成要素と同一の
構成要素については、同一の符号を付してその詳細な説
明を省略し、以下、異なる点を中心に説明することとす
る。この可変利得増幅回路S7は、先に図6に示された
可変利得増幅回路S5に、先に図4を参照しつつ説明し
たと同一の構成を有してなる第3の差動増幅回路103
が入力段に設けられたものとなっているものである。か
かる構成における動作は、第1及び第2の入力端子5
1,52に接続された入力信号が、第3の差動増幅回路
103により増幅されて第1及び第2の差動増幅回路1
01,102へ入力されることとなる点を除けば、先に
図6の回路構成において同図を参照しつつ説明したと基
本的に変わるところがないので、ここでの再度の詳細な
説明は省略する。なお、第3の差動増幅回路103は、
先に図5を参照しつつ説明した第3の差動増幅回路10
3Aの回路と異なり、第14及び第15のトランジスタ
14,15のエミッタが第3のインピーダンス素子23
を介して接続されているため、エミッタ同士が直接接続
された構成の第3の差動増幅回路103Aに比して、良
く知られているように入力信号のいわゆるダイナミック
・レンジが大きく、比較的大きな入力信号にも十分対応
できるものとなっている。
【0045】次に、第8の発明に係る可変利得増幅回路
S8の基本回路構成について、図11を参照しつつ説明
する。なお、図5又は図6に示された構成要素と同一の
構成要素については、同一の符号を付してその詳細な説
明を省略し、以下、異なる点を中心に説明することとす
る。この可変利得増幅回路S8は、先に図6に示された
可変利得増幅回路S5に、先に図5を参照しつつ説明し
たと同一の構成を有してなる第3の差動増幅回路103
Aが入力段に設けられた構成となっているものである。
なお、第3の差動増幅回路103Aにおいて、第14及
び第15のトランジスタ14,15のエミッタが相互に
接続されたことに対応して、バイアス回路107Aの出
力段は、一つとなっている。すなわち、先に図7に示さ
れたバイアス回路107を構成する第9及び第10のト
ランジスタ9,10の一方のコレクタにのみ第14及び
第15のトランジスタ14,15のエミッタが接続され
るような構成とすればよいものとなっている。かかる構
成において、第3の差動増幅回路103Aは、第14及
び第15のトランジスタ14,15のエミッタが直接接
続された構成となっており、この点において、先の図1
0に示された第3の差動増幅回路103においては、第
3のインピーダンス素子23を介して第14及び第15
のトランジスタ14,15のエミッタが相互に接続され
た構成と異なるものとなっている。この第3の差動増幅
回路103Aは、入力信号のいわゆるダイナミック・レ
ンジが大きい場合には、飽和状態となってしまうため、
先の図10における第3の差動増幅回路103に比し
て、比較的小信号入力に適するものとなっている。
【0046】なお、上述した回路構成例において用いた
各々のバイポーラトランジスタの極性をそれぞれ逆のも
のとし、それに応じたバイアス電圧が供給されるように
回路を構成しても良いことは勿論であり、また、バイポ
ーラ以外の他の種類のトランジスタを用いて同様に構成
しても良いことは勿論である。
【0047】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明によれば、
可変利得増幅回路の利得制御が、第1の差動増幅回路の
第1のトランジスタ及び第2の差動増幅回路の第4のト
ランジスタのベースに印加される所定のバイアス電圧
と、入力信号の大きさに応じて変化される第1の差動増
幅回路の第2のトランジスタ及び第2の差動増幅回路の
第3のトランジスタのベースに印加されるバイアス電圧
との差を検出回路によって検出し、その検出結果に応じ
て、第1及び第2の差動増幅回路へ電流供給を行うカレ
ントミラー回路又はバイアス回路の電流が制御されるよ
うに構成することにより、従来と異なり、電源電圧の減
少が生じたような場合にあっても、増幅回路における電
流の減少が抑圧され、電源電圧変動による歪み特性の劣
化が防止され、回路動作の安定した可変利得増幅回路が
提供されるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明に係る可変利得増幅回路の基本回路
構成を示す回路図である。
【図2】図1に示された可変利得増幅回路のより具体的
な回路構成例を示す回路図である。
【図3】第2の発明に係る可変利得増幅回路の基本回路
構成を示す回路図である。
【図4】第3の発明に係る可変利得増幅回路の基本回路
構成を示す回路図である。
【図5】第4の発明に係る可変利得増幅回路の基本回路
構成を示す回路図である。
【図6】第5の発明に係る可変利得増幅回路の基本回路
構成を示す回路図である。
【図7】図6に示された可変利得増幅回路のより具体的
な回路構成例を示す回路図である。
【図8】図7に示された可変利得増幅回路の歪み特性を
示す特性線図である。
【図9】第6の発明に係る可変利得増幅回路の基本回路
構成を示す回路図である。
【図10】第7の発明に係る可変利得増幅回路の基本回
路構成を示す回路図である。
【図11】第8の発明に係る可変利得増幅回路の基本回
路構成を示す回路図である。
【図12】従来の回路構成例を示す回路図である。
【図13】図12に示された従来回路における歪み特性
を示す特性線図である。
【符号の説明】
31…第1のバイアス電源 32…第2のバイアス電源 33…可変バイアス電源 51…第1の入力端子 52…第2の入力端子 53…第1の出力端子 54…第2の出力端子 101…第1の差動増幅回路 102…第2の差動増幅回路 103…第3の差動増幅回路 104…カレントミラー回路 105…検出回路 106…平衡増幅回路 107…バイアス回路
フロントページの続き Fターム(参考) 5J066 AA01 AA12 AA21 AA22 CA05 CA21 CA32 CA37 CA82 FA01 FA08 FA09 FA10 HA02 HA25 KA02 KA05 KA08 KA10 KA12 KA17 KA49 MA11 MA20 MD04 ND03 ND04 ND22 ND24 ND28 PD02 SA08 TA01 TA02 5J090 AA01 AA12 AA21 AA22 CA05 CA21 CA32 CA37 CA82 CN04 DN02 FA01 FA08 FA09 FA10 FN01 FN03 FN06 FN09 FN10 GN01 HA02 HA25 HN07 KA02 KA10 KA12 KA17 KA49 MA11 MA20 MN02 NN06 NN07 SA08 TA01 TA02 5J100 AA14 AA18 AA19 BA06 BB01 BB22 BC02 CA33 EA02 FA04

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2のトランジスタを有し、各
    々のエミッタが相互に接続されてなる第1の差動増幅回
    路と、 第3及び第4のトランジスタを有し、各々のエミッタが
    相互に接続されてなる第2の差動増幅回路とが設けら
    れ、 前記第1及び第2のトランジスタのエミッタと、前記第
    3及び第4のトランジスタのエミッタとの間に入力信号
    が印加され、 前記第1及び第4のトランジスタの各々のコレクタに
    は、それぞれインピーダンス素子を介して直流電源電圧
    が印加され、 前記第1及び第4のトランジスタのベースには、所定の
    第1のバイアス電圧が、また、前記第2及び第3のトラ
    ンジスタのベースには、前記入力信号の大きさに応じた
    バイアス電圧が、それぞれ印加されて、前記第1及び第
    4のトランジスタの各々のコレクタの間に出力信号が得
    られるよう構成されてなる可変利得増幅回路であって、 前記第1及び第2の差動増幅回路を構成するトランジス
    タのエミッタ電流を供給するカレントミラー回路と、 前記第1のバイアス電圧と前記入力信号の大きさに応じ
    たバイアス電圧との差を検出し、その検出結果に応じて
    前記カレントミラー回路の電流を制御する検出回路とを
    具備してなることを特徴とする可変利得増幅回路。
  2. 【請求項2】 検出回路は、第1のバイアス電圧が入力
    信号の大きさに応じたバイアス電圧より大きい場合に
    は、カレントミラー回路に所定の電流が流れ、入力信号
    の大きさに応じたバイアス電圧が第1のバイアス電圧よ
    り大きい場合には、その差に応じた電流と前記所定の電
    流とが前記カレントミラー回路に流れるよう、前記カレ
    ントミラー回路の動作を制御することを特徴とする請求
    項1記載の可変利得増幅回路。
  3. 【請求項3】 検出回路は、エミッタが相互に接続され
    た第5及び第6のトランジスタを有し、前記第5のトラ
    ンジスタのベースには、入力信号の大きさに応じたバイ
    アス電圧が、前記第6のトランジスタのベースには、第
    1のバイアス電圧が、それぞれ印加される一方、前記第
    5のトランジスタのコレクタには、前記第5のトランジ
    スタと逆極性で、ベースとコレクタとが相互に接続され
    た第7のトランジスタのコレクタが、前記第6のトラン
    ジスタのコレクタには、前記第7のトランジスタと同極
    性の第8のトランジスタのエミッタが、それぞれ接続さ
    れ、前記第7及び第8のトランジスタのベースは相互に
    接続され、前記第7及び第8のトランジスタのエミッタ
    には、直流電圧が印加され、前記第8のトランジスタの
    エミッタとコレクタ間には、第1の定電流源が接続さ
    れ、前記第8のトランジスタのコレクタが出力段として
    なることを特徴とする請求項1記載の可変利得増幅回
    路。
  4. 【請求項4】 カレントミラー回路は、ベースが相互に
    接続された第9乃至第11のトランジスタを有し、前記
    第9乃至第11のトランジスタのエミッタは共に、アー
    スに接続される一方、前記第9のトランジスタのコレク
    タは、第1及び第2のトランジスタのエミッタに、前記
    第10のトランジスタのコレクタは、前記第3及び第4
    のトランジスタのエミッタに、前記第11のトランジス
    タのコレクタは、第8のトランジスタのコレクタに、そ
    れぞれ接続されると共に、前記第11のトランジスタの
    コレクタとベースとが接続されてなることを特徴とする
    請求項3記載の可変利得増幅回路。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の可変利得増幅回路におい
    て、第1の定電流源に代えて、第1及び第2のトランジ
    スタのエミッタとアースとの間に、第1の差動増幅回路
    用定電流源を、第3及び第4のトランジスタのエミッタ
    とアースとの間に、第2の差動増幅回路用定電流源が、
    それぞれ設けられてなることを特徴とする可変利得増幅
    回路。
  6. 【請求項6】 第1及び第2のトランジスタを有し、各
    々のエミッタが相互に接続されてなる第1の差動増幅回
    路と、 第3及び第4のトランジスタを有し、各々のエミッタが
    相互に接続されてなる第2の差動増幅回路とが設けら
    れ、 前記第1及び第2のトランジスタのエミッタと、前記第
    3及び第4のトランジスタのエミッタとの間に入力信号
    が印加され、 前記第1及び第4のトランジスタの各々のコレクタに
    は、それぞれインピーダンス素子を介して直流電源電圧
    が印加され、 前記第1及び第4のトランジスタのベースには、所定の
    第1のバイアス電圧が、また、前記第2及び第3のトラ
    ンジスタのベースには、前記入力信号の大きさに応じた
    バイアス電圧が、それぞれ印加されて、前記第1及び第
    4のトランジスタの各々のコレクタの間に出力信号が得
    られるよう構成されてなる可変利得増幅回路であって、 前記第1及び第2の差動増幅回路を構成するトランジス
    タのエミッタ電流を供給するバイアス回路と、 前記第1のバイアス電圧と前記入力信号の大きさに応じ
    たバイアス電圧との差を検出し、その検出結果に応じて
    前記バイアス回路の動作を制御する検出回路とを具備し
    てなることを特徴とする可変利得増幅回路。
  7. 【請求項7】 検出回路は、第1のバイアス電圧が入力
    信号の大きさに応じたバイアス電圧より大きい場合に
    は、バイアス回路に所定の電圧が印加され、入力信号の
    大きさに応じたバイアス電圧が第1のバイアス電圧より
    大きい場合には、その差に応じた電圧と前記所定の電圧
    とが前記バイアス回路に印加されるよう、前記バイアス
    回路の動作を制御することを特徴とする請求項6記載の
    可変利得増幅回路。
  8. 【請求項8】 検出回路は、エミッタが相互に接続され
    た第5及び第6のトランジスタを有し、前記第5のトラ
    ンジスタのベースには、入力信号の大きさに応じたバイ
    アス電圧が、前記第6のトランジスタのベースには、第
    1のバイアス電圧が、それぞれ印加される一方、前記第
    5のトランジスタのコレクタには、前記第5のトランジ
    スタと逆極性で、ベースとコレクタとが相互に接続され
    た第7のトランジスタのコレクタが、前記第6のトラン
    ジスタのコレクタには、前記第7のトランジスタと同極
    性の第8のトランジスタのエミッタが、それぞれ接続さ
    れ、前記第7及び第8のトランジスタのベースは相互に
    接続され、前記第7及び第8のトランジスタのエミッタ
    には、直流電圧が印加され、前記第8のトランジスタの
    エミッタとコレクタ間には、第1の定電流源が接続さ
    れ、前記第8のトランジスタのコレクタが出力段として
    なることを特徴とする請求項6記載の可変利得増幅回
    路。
  9. 【請求項9】 バイアス回路は、ベースが相互に接続さ
    れた第9及び第10のトランジスタを有し、前記第9及
    び第10のトランジスタのエミッタは共に、抵抗器を介
    してアースに接続される一方、前記第9のトランジスタ
    のコレクタは、第1及び第2のトランジスタのエミッタ
    に、前記第10のトランジスタのコレクタは、前記第3
    及び第4のトランジスタのエミッタに、それぞれ接続さ
    れると共に、前記第10のトランジスタのベースには、
    第8のトランジスタのコレクタと、一端がアースに接続
    された抵抗器の他端が接続されてなることを特徴とする
    請求項8記載の可変利得増幅回路。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の可変利得増幅回路にお
    いて、第1の定電流源に代えて、第1及び第2のトラン
    ジスタのエミッタとアースとの間に、第1の差動増幅回
    路用定電流源を、第3及び第4のトランジスタのエミッ
    タとアースとの間に、第2の差動増幅回路用定電流源
    が、それぞれ設けられてなることを特徴とする可変利得
    増幅回路。
  11. 【請求項11】 第1及び第2の差動増幅回路とカレン
    トミラー回路との間に、2つのトランジスタを有してな
    る平衡増幅回路が設けられ、当該平衡増幅回路を介して
    入力信号が印加されるよう構成されてなることを特徴と
    する請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の可変利
    得増幅回路。
  12. 【請求項12】 第1及び第2の差動増幅回路とカレン
    トミラー回路との間に、2つのトランジスタを有してな
    る第3の差動増幅回路が設けられ、当該第3の差動増幅
    回路を介して入力信号が印加されるよう構成されてなる
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに
    記載の可変利得増幅回路。
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