JP2005123872A - 光ビーム検出装置およびプリンタ機器 - Google Patents

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Abstract


【課題】 光ビームの光量変動に起因して光ビームの検知タイミングに誤差が発生するのを防止でき、かつ、反射光による誤検知を防止できる光ビーム検出装置を提供する。
【解決手段】 この光ビーム検出装置では、イネーブル回路34は、第1増幅器31からの第1の電圧信号V1の絶対値と第2増幅器32からの第2の電圧信号V2の絶対値の少なくとも一方がしきい値電圧−Vthの絶対値を越えたときに出力回路35に第1の制御信号Se1を出力して出力回路35を動作状態にする。一方、イネーブル回路34は、第1の出力電圧V1と第2の出力電圧V2の両方がしきい値電圧−Vthの絶対値以下であるときに出力回路35に第2の制御信号Se2を出力して出力回路35を非動作状態にする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、光ビームのスポットが所定位置を通過したタイミングを検知する光ビーム検出装置およびプリンタ機器に関し、例えば、光走査記録計の同期センサなどとして用いられる同期検出回路をなす光ビーム検出装置に関する。
従来、レーザービームプリンタなどにおいて、光ビームスポットの通過するタイミングを検出するための受光素子としてフォトダイオードが用いられている。すなわち、光ビームスポットの通過位置にフォトダイオードを配置し、そのフォトダイオードから出力される光電流の変化を検出することで印字開始タイミングを検出する。
この光ビームの検出方法によれば、光ビームの強度自身が変化するとフォトダイオードから出力される光電流も変化し、この光電流による信号レベルも変化する。このため、この信号レベルを所定のしきい値と比較して、光ビームスポットが上記フォトダイオードを通過するタイミングを検出するに際し、上記信号レベルの変化に起因して、上記タイミングの検出誤差が生じる。
この誤差を解消するために、受光素子として受光面が2分割されたフォトダイオードを用い、光学的プッシュプルを取ることによって、上記タイミングを検出する技術が提案されている(例えば、特許文献1(特開平4−247761号公報)参照)。これによれば、フォトダイオードから出力される光電流の波高が変化しても、検出タイミングを一定に保つことができる。
ところで、上記技術による光ビーム検出装置の構成を実現した光学系において、光源のスポットをポリゴンミラーによりスキャンすることに起因して、設計された所定の光路とは異なった光路の反射光によってビームスポットが生じてフォトダイオードに入射されることがある。この反射光によるビームスポットの光量は、検出すべき光ビームの光量に対して十分に小さいものの、この光ビーム検出装置では検出してしまう。このような反射光の検出は、上記光ビーム検出装置を印刷機器に組み込んだ場合、印刷機器の誤動作の原因となる。
そこで、上記反射光に起因する誤検知を防ぐために、所定のしきい値以下の光量の光ビームがフォトダイオードに入射しても、検出信号を出力しないようにした光ビーム検出装置が提案されている。
この光ビーム検出装置は、図9に示すように、第1のフォトダイオードPD1の出力側が第1の増幅器11に接続され、第2のフォトダイオードPD2の出力側は第2の増幅器12に接続されている。この第1の増幅器11の出力端子は定電圧源14を経由して比較器13の入力端子に接続され、第2の増幅器12の出力端子は比較器13のもう1つの入力端子に直接接続されている。一方、上記第1,第2のフォトダイオードPD1,PD2の入力側は定電圧源10を経由して接地されている。図10(A)に示すように、上記第1のフォトダイオードPD1の受光面と第2のフォトダイオードPD2の受光面とが、矢印21で示す光ビームスポットの進行方向に沿って、所定の間隔を隔てて配置されている。
この光ビーム検出装置では、第1のフォトダイオードPD1の出力信号は、第1の増幅器11によって、信号電流から信号電圧に変換され、反転され、増幅され、さらに、定電圧源14でレベルシフトされて、比較器13に入力される。一方、第2のフォトダイオードPD2の出力信号は、第2の増幅器12によって、信号電流から信号電圧に変換され、反転され、増幅されて、比較器13に入力される。
図10(A)に示すように、矢印21で示す方向に、光ビームスポットが通過した場合の各信号波形を図10(B)に示す。図10(B)に、上記第1のフォトダイオードPD1の出力信号による信号電流I1の波形を実線で示し、第2のフォトダイオードPD2の出力信号による信号電流I2の波形を破線で示す。また、上記第1の増幅器11から出力され、かつ、定電圧源14でもってしきい値Vthだけレベルシフトされた信号電圧V1の波形を実線で示す。また、上記第2の増幅器12から出力された信号電圧V2の波形を破線で示す。
この信号電圧V1およびV2は、上記比較器13に入力され、この比較器13は、上記信号電圧V1と信号電圧V2のクロス点X1で立ち下がる出力パルスVout1を出力端子OUTに出力する。
ここで、第2のフォトダイオードPD2に反射によるビームスポットが入射されて、図10(B)に示すように、信号電流I2の波形に、上記反射によるビームスポットによる波形のこぶBSが発生すると、信号電圧V2の波形に、こぶBSが生じる。しかし、このこぶBSのレベルが上記しきい値Vthよりも低い場合は、出力パルスVout1の波形にこぶBSが生じることはない。
しかし、この光ビーム検出装置のように、第1の増幅器11が出力する信号電圧を定電圧源14でレベルシフトした場合には、以下に説明する別の問題が発生する。
すなわち、ビームスポットの光量は、常に一定に保つことは困難で、ある程度の変動を見込む必要がある。したがって、たとえば、図10(A)に矢印21で示す方向に通過する光ビームスポットの光ビーム強度が変動すると、信号電流I1,I2の波形の波高値が変動し、信号電圧V1およびV2は、図10(C)に一例が示されるように変動する。つまり、電圧V1が電圧V1a,V1b,V1cのように変動し、電圧V2が電圧V2a,V2b,V2cのように変動する。この電圧変動によって、上記電圧V1とV2とのクロス点X1は、クロス点X1a,X1b,X1cのように変動する。つまり、上記電圧変動によって、検出パルスVout1の立下りのタイミングがΔX1の時間幅で変動することになる。したがって、光ビームスポットの検知タイミングに誤差が発生するという問題が起こる。したがって、この光ビーム検知装置を例えばプリンタに組み込んだ場合、印字開始タイミングがずれて印字文字が滲んでしまう。
特開平4−247761号公報
そこで、この発明の課題は、光ビームの光量変動に起因して光ビームの検知タイミングに誤差が発生するのを防止でき、かつ、反射光による誤検知を防止できる光ビーム検出装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の光ビーム検出装置は、第1の光電変換部と、第2の光電変換部と、
上記第1の光電変換部が出力する第1の出力信号と上記第2の光電変換部が出力する第2の出力信号とが入力されると共に上記第1の出力信号と上記第2の出力信号とを比較して、この比較の結果に基づいて、光ビーム検出信号を生成して出力する比較出力部と、
上記第1の光電変換部からの上記第1の出力信号と上記第2の光電変換部からの上記第2の出力信号とが入力されると共に上記第1の出力信号と上記第2の出力信号の少なくとも一方が所定のしきい値を越えたときに上記比較出力部に第1の制御信号を出力して上記比較出力部を動作状態にする一方、上記第1の出力信号と上記第2の出力信号の両方が上記しきい値以下であるときに上記比較出力部に第2の制御信号を出力して上記比較出力部を非動作状態にする制御部とを備えたことを特徴としている。
この発明の光ビーム検出装置によれば、上記制御部は、第1の光電変換部からの第1の出力信号と第2の光電変換部からの第2の出力信号の少なくとも一方が所定のしきい値を越えたときに上記比較出力部に第1の制御信号を出力して上記比較出力部を動作状態にする。一方、上記制御部は、上記第1の出力信号と上記第2の出力信号の両方が上記しきい値以下であるときに上記比較出力部に第2の制御信号を出力して上記比較出力部を非動作状態にする。
したがって、この光ビーム検出装置によれば、第1の光電変換部と第2の光電変換部の両方共に所定の光量以下の光ビームしか入射せず、上記第1の出力信号と第2の出力信号の両方が上記しきい値以下である場合には、上記比較出力部は動作せず、光ビーム検出信号は出力されない。
したがって、この発明によれば、従来のように光電変換部の出力信号をレベルシフトさせることなく、反射光による誤検知を防止できるから、上記レベルシフトに起因する光ビームの検知タイミングの誤差も発生しない。
したがって、この発明によれば、光ビームの光量変動に起因して光ビームの検知タイミングに誤差が発生するのを防止でき、かつ、反射光による誤検知を防止できる光ビーム検出装置が実現される。
また、一実施形態の光ビーム検出装置では、上記制御部は、上記しきい値にヒステリシスを設定するヒステリシス設定部を備えた。
この実施形態の光ビーム検出装置では、上記制御部が備えるヒステリシス設定部は、上記しきい値にヒステリシスを設定するから、上記第1,第2の出力信号が上記しきい値近辺になるようなノイズ光による誤動作を防止できる。
また、一実施形態の光ビーム検出装置では、上記第1の光電変換部は、
第1の光電変換素子と、この第1の光電変換素子が出力する第1の電流信号を第1の電圧信号に変換して上記第1の電圧信号を上記第1の出力信号として出力する第1の信号変換部とを有し、
上記第2の光電変換部は、
第2の光電変換素子と、この第2の光電変換素子が出力する第2の電流信号を第2の電圧信号に変換して上記第2の電圧信号を上記第2の出力信号として出力する第2の電圧変換部とを有する。
この実施形態の光ビーム検出装置によれば、上記第1,第2の光電変換部は、第1,第2の信号変換部によって、第1,第2の光電変換素子が出力する第1,第2の電流信号を第1,第2の電圧信号に変換して、第1,第2の出力信号として出力する。つまり、この実施形態によれば、第1,第2の出力信号を電圧信号とするので、比較出力部および制御部における第1,第2の出力信号を処理し易くできる。
また、一実施形態の光ビーム検出装置では、上記制御部は、上記第1の電圧変換部からの上記第1の出力信号と上記所定のしきい値としてのしきい値電圧とが入力されると共に上記第1の出力信号と上記しきい値電圧とを比較してこの比較の結果を表す第1の比較信号を出力する第1の比較器と、
上記第2の電圧変換部からの上記第2の出力信号と上記しきい値電圧とが入力されると共に上記第2の出力信号と上記しきい値電圧とを比較してこの比較の結果を表す第2の比較信号を出力する第2の比較器と、
上記第1の比較信号と上記第2の比較信号とが入力されると共に、上記第1の比較信号が上記第1の出力信号が上記しきい値電圧を越えたことを表している場合と、上記第2の比較信号が上記第2の出力信号が上記しきい値電圧を越えたことを表している場合とに、上記第1の制御信号を上記比較出力部に出力する一方、上記第1の比較信号が上記第1の出力信号が上記しきい値電圧以下であることを表しており、かつ、上記第2の比較信号が上記第2の出力信号が上記しきい値電圧以下であることを表している場合に、上記第2の制御信号を上記比較出力部に出力する制御信号生成部とを有する。
この実施形態の光ビーム検出装置では、上記制御部を、第1,第2の比較器と、制御信号生成部とで構成する。上記第1,第2の比較器は、電圧比較器(コンパレータ)で構成でき、上記制御信号生成部は、たとえば、論理演算回路で構成できる。
また、一実施形態の光ビーム検出装置では、上記制御信号生成部は、上記第1の比較信号と上記第2の比較信号とが入力される論理演算回路(AND回路)を有する。
この実施形態では、上記制御信号生成部を論理演算回路(AND回路)で構成でき、簡単な回路で制御信号生成部を構成できる。
また、一実施形態の光ビーム検出装置では、上記制御信号生成部は、上記第1の比較信号と上記第2の比較信号とが入力されると共に上記第1の比較信号と上記第2の比較信号とを加算した加算信号を出力する信号加算部と、上記信号加算部が出力する加算信号をクランプするクランプ部とを有する。
この実施形態の光ビーム検出装置によれば、上記制御信号生成部を、信号加算部とクランプ部とで構成できる。また、クランプ部で、信号加算部が出力する加算信号をクランプして、加算信号のレベルを制限できる。
また、一実施形態の光ビーム検出装置では、上記比較出力部は、
上記第1の出力信号と上記第2の出力信号が入力されると共に上記第1,第2の出力信号をそれぞれ所定の基準電圧と比較してこの比較の結果を表す第1,第2の基準比較信号を出力する基準比較器と、
上記基準比較器からの上記第1,第2の基準比較信号が入力され、上記第1の基準比較信号と上記第2の基準比較信号とを比較して、この比較の結果に基づいて、光ビーム検出信号を生成して出力する出力回路とを有する。
この実施形態の光ビーム検出装置によれば、上記比較出力部は、基準比較器によって、上記第1,第2の出力信号を上記基準電圧と比較して第1,第2の基準比較信号を出力する。したがって、たとえば、上記第1(または第2)の出力信号が上記基準電圧を越えた場合にのみ、第1(または第2)の基準比較信号をアクティブレベルにする一方、上記第1(または第2)の出力信号が上記基準電圧以下の場合に、第1(または第2)の基準比較信号を非アクティブレベルにすることが可能になる。したがって、上記第1,第2の出力信号から上記基準電圧以下の変動成分を除くことができ、ノイズ光の影響を抑制できる。
また、一実施形態の光ビーム検出装置では、上記出力回路は、
上記第1の基準比較信号が入力される第1の入力端子と、上記第2の基準比較信号が入力される第2の入力端子と、上記制御部からの上記第1,第2の制御信号が入力される制御信号入力端子と、上記光ビーム検出信号を出力する出力端子と、
上記第1の入力端子にベースが接続され、コレクタが電源に接続された第1のトランジスタと、上記第2の入力端子にベースが接続され、コレクタが電源に接続された第2のトランジスタと、
上記第1のトランジスタのエミッタに一端が接続された第1の抵抗と、上記第2のトランジスタのエミッタに一端が接続された第2の抵抗と、
上記第1の抵抗の他端にコレクタが接続され、エミッタが接地された第3のトランジスタと、上記第2の抵抗の他端にコレクタが接続され、ベースが上記第3のトランジスタのベースに接続され、エミッタが接地された第4のトランジスタと、
コレクタが上記電源に接続され、ベースが上記第1の抵抗の他端に接続され、エミッタが上記第3のトランジスタのベースに接続された第5のトランジスタと、
一端が上記第3のトランジスタのベースに接続され、他端が接地された第3の抵抗と、一端が上記電源に接続された第4の抵抗と、
上記第4の抵抗の他端にコレクタが接続され、上記第2の抵抗の他端にベースが接続された第6のトランジスタと、上記第6のトランジスタのベースにエミッタが接続され、上記制御信号入力端子にベースが接続され、コレクタが接地された制御信号入力トランジスタと、
一端が上記第6のトランジスタのエミッタに接続され、他端が接地された第5の抵抗と、一端が上記電源に接続され、他端が上記出力端子に接続された第6の抵抗と、
コレクタが上記出力端子に接続され、ベースが上記第6のトランジスタのエミッタに接続され、エミッタが接地された出力トランジスタとを有し、
上記第1〜第6のトランジスタおよび上記出力トランジスタはNPNトランジスタであり、上記制御信号入力トランジスタはPNPトランジスタである。
この実施形態の光ビーム検出装置によれば、上記出力回路を、7つのNPNトランジスタと1つのPNPトランジスタと6つの抵抗とで構成できる。したがって、第1,第2の基準比較信号に基づく光ビーム検出信号の出力の応答を高速にできる。
また、一実施形態の光ビーム検出装置では、上記出力回路は、
上記第1の入力端子にベースが接続され、コレクタが電源に接続された第1のトランジスタと、上記第2の入力端子にベースが接続され、コレクタが電源に接続された第2のトランジスタと、
上記第1のトランジスタのエミッタに一端が接続された第1の抵抗と、上記第2のトランジスタのエミッタに一端が接続された第2の抵抗と、
上記第1の抵抗の他端にコレクタが接続され、エミッタが接地された第3のトランジスタと、上記第2の抵抗の他端にコレクタが接続され、ベースが上記第3のトランジスタのベースに接続され、エミッタが接地された第4のトランジスタと、
コレクタが上記電源に接続され、ベースが上記第1の抵抗の他端に接続され、エミッタが上記第3のトランジスタのベースに接続された第5のトランジスタと、
一端が上記第3のトランジスタのベースに接続され、他端が接地された第3の抵抗と、一端が上記電源に接続された第4の抵抗と、
上記第4の抵抗の他端にコレクタが接続され、上記第2の抵抗の他端にベースが接続された第6のトランジスタと、
コレクタが上記電源に接続され、ベースが上記制御信号入力端子に接続され、エミッタが上記第1のトランジスタのエミッタに接続された制御信号入力トランジスタと、
一端が上記第6のトランジスタのエミッタに接続され、他端が接地された第5の抵抗と、一端が上記電源に接続され、他端が上記出力端子に接続された第6の抵抗と、コレクタが上記第6の抵抗の他端に接続され、ベースが上記第6のトランジスタのエミッタに接続され、エミッタが接地された出力トランジスタとを有し、
上記第1〜第6のトランジスタおよび上記出力トランジスタと上記制御信号入力トランジスタはNPNトランジスタである。
この実施形態の光ビーム検出装置によれば、上記出力回路を構成するトランジスタを全てNPNトランジスタとすることができ、入力信号に対する応答を一層高速にできる。
また、一実施形態の光ビーム検出装置では、上記制御部が出力する上記第1,第2の制御信号における上限値が、上記基準比較器が出力する上記第1,第2の基準比較信号における上限値よりも高く、
かつ、上記制御部が出力する上記第1,第2の制御信号における下限値が、上記基準比較器が出力する上記第1,第2の基準比較信号における下限値よりも低い。
この実施形態の光ビーム検出装置によれば、基準比較器の出力状態にかかわり無く、第1,第2の制御信号でもって、制御部の動作状態と非動作状態を切り替えることができる。
また、一実施形態の光ビーム検出装置では、上記第4のトランジスタのコレクタ電圧をクランプして上記コレクタ電圧が飽和しないようにするクランプ部を備えた。
この実施形態の光ビーム検出装置によれば、上記クランプ部によって、第4のトランジスタのコレクタ電圧が飽和するのを防止して、出力回路の応答特性が悪くなるのを防止できる。
また、一実施形態のプリンタ機器は、上記光ビーム検出装置を備えた。
この実施形態のプリンタ機器によれば、光ビームの光量変動に起因して光ビームの検知タイミングに誤差が発生するのを防止でき、かつ、反射光による誤検知を防止できるので、高精細な印字における印字開始タイミングを容易に得ることができる。
この発明の光ビーム検出装置によれば、第1の光電変換部と第2の光電変換部の両方共に所定の光量以下の光ビームしか入射せず、第1の出力信号と第2の出力信号の両方がしきい値以下である場合には、比較出力部は動作せず、光ビーム検出信号は出力されない。したがって、この発明によれば、従来のように光電変換部の出力信号をレベルシフトさせることなく、反射光による誤検知を防止できるから、上記レベルシフトに起因する光ビームの検知タイミングの誤差も発生しない。したがって、この発明によれば、光ビームの光量変動に起因して光ビームの検知タイミングに誤差が発生するのを防止でき、かつ、反射光による誤検知を防止できる光ビーム検出装置を実現できる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1に、この発明の光ビーム検出装置の第1実施形態を示す。この第1実施形態は、第1の光電変換素子としての第1フォトダイオードPD31と第2の光電変換素子としての第2フォトダイオードPD32を備える。この第1フォトダイオードPD31のカソードは定電圧源30の陽極に接続され、第1フォトダイオードPD31のアノードは第1の信号変換器としての第1増幅器31の入力端子に接続されている。また、第2フォトダイオードPD32のカソードは上記定電圧源30の陽極に接続され、第2フォトダイオードPD32のアノードは第2の信号変換器としての第2増幅器32の入力端子に接続されている。上記定電圧源30の陰極は接地されている。
上記第1フォトダイオードPD31と第1増幅器31とが第1の光電変換部をなし、第2フォトダイオードPD32と第2増幅器32とが第2の光電変換部をなしている。
上記第1増幅器31の出力端子は、基準比較器33の2つの入力端子のうちの一方の入力端子に接続され、第2増幅器32の出力端子は、基準比較器33の他方の入力端子に接続されている。また、上記第1増幅器31の出力端子と第2増幅器32の出力端子は、それぞれ、制御部としてのイネーブル回路34の入力端子T1,T2に接続されている。このイネーブル回路34の出力端子T3は、出力回路35の制御信号入力端子35Cに接続されている。なお、上記基準比較器33と出力回路35が比較出力部をなしている。
上記基準比較器33の第1出力端子33Aは上記出力回路35の第1の入力端子35Aに接続され、基準比較器33の第2出力端子33Bは出力回路35の第2の入力端子35Bに接続されている。この出力回路35の出力端子35Dは、この光ビーム検出装置の出力端子OUTに接続されている。この出力端子OUTから光ビーム検出信号を出力する。
この光ビーム検出装置では、図3(A)に示すように、第1のフォトダイオードPD1の受光面F1と第2のフォトダイオードPD2の受光面F2は、所定の間隔を隔てて、光ビームスポットの進行方向31に沿って配列されている。
この光ビームスポットが第1のフォトダイオードPD1の受光面F1に入射すると、第1のフォトダイオードPD1は、図3(B)に示すように、第1の電流信号I31を発生する。この第1の電流信号I31は、第1増幅器31に入力され、この第1増幅器31によって、増幅され、反転されて、第1の電圧信号V31として、出力される。この第1の電圧信号V31が第1の出力信号Aout1である。
そして、上記光ビームスポットが第2のフォトダイオードPD2の受光面F2に入射すると、第2のフォトダイオードPD2は、図3(B)に示すように、第2の電流信号I32を発生する。この第2の電流信号I32は、第2増幅器32に入力され、この第2増幅器32によって、増幅され、反転されて、第2の電圧信号V32として、出力される。この第2の電圧信号V32が第2の出力信号Aout2である。
上記第1増幅器31が出力する第1の電圧信号V31(第1の出力信号Aout1)は、イネーブル回路34の第1入力端子T1に入力され、第2増幅器32が出力する第2の電圧信号V32(第2の出力信号Aout2)は、イネーブル回路34の第2入力端子T2に入力される。図3(B)に示すように、イネーブル回路34は、第1の電圧信号V31がしきい値電圧−Vthよりも下がると、出力端子T3から出力するイネーブル信号Seを立ち下げて、第1の制御信号Se1を上記出力回路35の制御信号入力端子35Cに入力する。すると、上記出力回路35は動作状態となる。
また、上記第1,第2の電圧信号V31,V32は、基準比較器33に入力される。この基準比較器33は、第1の電圧信号V31の絶対値と所定のしきい値電圧とを比較して上記第1の電圧信号V31の絶対値が上記しきい値電圧を越えたときに第1の基準比較信号Pout1をLレベルとし、上記絶対値が上記しきい値電圧を越えないときには第1の基準比較信号Pout1をHレベルとする。また、基準比較器33は、第2の電圧信号V32の絶対値と所定のしきい値電圧とを比較して上記第2の電圧信号V32の絶対値が上記しきい値電圧を越えたときに第2の基準比較信号Pout2をLレベルとし、上記絶対値が上記しきい値電圧を越えないときには第2の基準比較信号Pout2をHレベルとする。
そして、この基準比較器33が出力する第1の基準比較信号Pout1は出力回路35の第1の入力端子35Aに入力され、第2の基準比較信号Pout2は第2の入力端子35Bに入力される。
この出力回路35は、上記第1の基準比較信号Pout1と第2の基準比較信号Pout2とを比較して、第2の基準比較信号Pout2の絶対値が第1の基準比較信号Pout1の絶対値よりも大きくなったとき(X33)に立ち下がる検出パルスDPを光ビーム検出信号として出力端子35Dから出力する。
そして、光ビームスポットが第2のフォトダイオードPD2の受光面F2を通過すると、第2の電流信号I32が立ち下がり、第2の電圧信号V32が立ち上がり、この第2の電圧信号V2が図2(B)に示すしきい値電圧−Vth以上になると、第1の電圧信号V2と第2の電圧信号V2の両方がしきい値電圧−Vth以上になるから、イネーブル回路34はイネーブル信号Seを立ち上げて第2の制御信号Se2を出力回路35の制御信号入力端子35Cに入力する。すると、上記出力回路35は非動作状態となる。これにより、出力回路35の出力は、Hレベル(零電位)に固定される。
このように、この実施形態の光ビーム検出装置によれば、上記制御部をなすイネーブル回路34は、第1増幅器31からの第1の電圧信号V1の絶対値と第2増幅器32からの第2の電圧信号V2の絶対値の少なくとも一方が上記しきい値電圧−Vthの絶対値を越えたときに上記出力回路35に第1の制御信号Se1を出力して上記出力回路35を動作状態にする。一方、上記イネーブル回路34は、第1の出力電圧V1と第2の出力電圧V2の両方が上記しきい値電圧−Vthの絶対値以下であるときに上記出力回路35に第2の制御信号Se2を出力して上記出力回路35を非動作状態にする。
したがって、この光ビーム検出装置によれば、第1のフォトダイオードPD1と第2のフォトダイオードPD2の両方共に所定の光量以下の光ビームしか入射せず、上記第1の出力電圧V31の絶対値と第2の出力電圧V32の絶対値の両方が上記しきい値電圧−Vthの絶対値以下である場合には、上記出力回路35は動作せず、光ビーム検出信号である検出パルスDPは出力されない。
したがって、図3(B)に示すように反射光(ノイズ光)が、第1のフォトダイオードPD1に入射して、第1の電流信号I31にこぶBSが発生し、第1の電圧波形V31にこぶBSが発生しても、このこぶBSの絶対値がしきい値電圧−Vthの絶対値よりも小さければ、イネーブル回路34は出力回路35に第1の制御信号Se1を出力せず、出力回路35は非動作状態である。したがって、この実施形態によれば、従来のように光電変換部の出力信号をレベルシフトさせることなく、反射光による誤検知を防止できる。
また、この実施形態によれば、従来のように光電変換部の出力信号をレベルシフトさせないから、光ビームスポットの光量変動が発生しても、光ビームの検知タイミングの誤差が発生しない。すなわち、図3(C)に示すように、第1の電圧信号V31および第2の電圧信号V32が、V31a,V31b、V31cおよびV32a,V32b,V32cのように変動した場合にも、この第1の電圧信号V31a,V31b、V31cと第2の電圧信号V32a,V32b,V32cとのクロスポイントの時刻X22は変動しない。
したがって、この実施形態によれば、光ビームの光量変動に起因して光ビームの検知タイミングに誤差が発生するのを防止でき、かつ、反射光による誤検知を防止できる光ビーム検出装置が実現される。
なお、上記実施形態において、イネーブル回路34における上記しきい値電圧Vthの絶対値を、上記光ビームスポットの光量の半分以下の光量が第1のフォトダイオードPD1(もしくはPD2)に入射した場合の第1増幅器31(もしくは第2増幅器32)の出力電圧の絶対値よりも小さくすることが望ましい。なぜならば、このしきい値電圧Vthの絶対値を、上記出力電圧の絶対値以上に設定した場合には、上記クロスポイントの時刻X22において出力回路35が非動作状態(イネーブル状態)となり、正常な検出パルスが得られなくなるからである。なお、実際の反射によるビームスポットの光量は、検知すべきビームスポットの光量の半分以下であるので、上記設定をした場合でも、反射ビームスポットの影響を排除することができる。
次に、図2(A)を参照して、上記制御部としてのイネーブル回路34の構成の一例を示す。このイネーブル回路34は、第1の比較器43と第2の比較器42と制御信号生成部としてのAND回路44と基準電圧源40を有する。上記第1の比較器43の正相入力端子は上記第1増幅器31の出力端子に接続され、第1の比較器43の逆相入力端子は基準電圧源40の陽極に接続されている。また、この第1の比較器43の出力端子はAND回路44の入力端子44Aに接続されている。なお、基準電圧源40の陰極は接地されている。
また、上記第2の比較器42の正相入力端子は第2増幅器32の出力端子に接続され、第2の比較器42の逆相入力端子は基準電圧源40の陽極に接続されている。この第2の比較器42の出力端子は上記AND回路44のもう1つの入力端子44Bに接続されている。このAND回路44の出力端子は、出力回路35の制御信号入力端子35Cに接続されている。
このイネーブル回路34では、第1,第2の電圧信号V31,V32が、基準電圧源40によるしきい値電圧Vthを反転した−Vthよりも高いときに、第1,第2の比較器43,42は、第1,第2の比較信号としてHレベルの信号を出力する。すなわち、第1,第2のフォトダイオードPD1,PD2の両方に光ビームスポットが入射しない無光時、および上記第1,は第2のフォトダイオードに、反射光(ノイズ光)が入射して、第1,第2の電圧信号V31,V32の絶対値がしきい値電圧Vthよりも小さいときに、第1,第2の比較器43,42は、第1,第2の比較信号としてHレベルの信号を出力する。
すると、AND回路44は、第2の制御信号としてのHレベルの信号を出力回路35に出力して、出力回路35を非動作状態にする。
一方、第1の電圧信号V31が−Vthよりも低くなると第1の比較器43はLレベルの信号を出力する。また、第2の電圧信号V32が−Vthよりも低くなると第2の比較器43はLレベルの信号を出力する。したがって、AND回路44は、上記第1,第2の電圧信号V31,V32のうちのすくなくとも一方が−Vthよりも低くなると、第1の制御信号としてのLレベルの信号を出力回路35に出力して、出力回路35を動作状態にする。
なお、AND回路44に替えてNAND回路を備えた場合には、イネーブル回路34は第1の制御信号としてHレベルの信号を出力する一方、第2の制御信号としてLレベルの信号を出力する。したがって、この場合、出力回路35は、Hレベルの信号が入力されたときに動作状態になる一方、Lレベルの信号が入力されたときに非動作状態になる出力回路とする。このように、出力回路のイネーブル方式に応じて、第1の制御信号と第2の制御信号の論理値は反転してもかまわない。
また、上記制御部としてのイネーブル回路34が、上記しきい値電圧Vthにヒステリシスを設定するヒステリシス設定部HSを備えてもよい。この場合、このヒステリシス設定部HSが、しきい値電圧Vthにヒステリシスを設定することで、上記第1,第2の電圧信号V31,V32がしきい値電圧Vth近辺になるようなノイズ光による誤動作を防止できる。
次に、図2(B)に、上記イネーブル回路34の具体的回路の一例を示す。このイネーブル回路34は、第1増幅器31の出力端子に接続される第1の入力端子T1と、第2増幅器32の出力端子に接続される第2の入力端子T2と、出力回路35の制御信号入力端子35Cに接続される出力端子T3を有する。
上記第1の入力端子T1には、PNPトランジスタTr41のベースが接続され、このPNPトランジスタTr41のエミッタは定電流源47に接続されている。また、上記第2の入力端子T2には、PNPトランジスタTr42のベースが接続され、このPNPトランジスタTr42のエミッタは定電流源47に接続されている。この定電流源47は電源電位の端子に接続されている。
また、PNPトランジスタTr41のコレクタとPNPトランジスタTr42のコレクタとは接続点N1で接続され、この接続点N1は接続線L1で接地されている。また、上記定電流源47の低電位側には、PNPトランジスタTr43のエミッタが接続され、このPNPトランジスタ43のコレクタは接続点N2で抵抗41に接続され、この抵抗41は上記接続線L1に接続されている。また、PNPトランジスタTr43のベースは電圧Vref41の基準電圧源40の陽極に接続され、この基準電圧源40の陰極は接地されている。また、上記接続点N2は、出力端子T3に接続されている。
上記トランジスタTr41とTr43とが上記第1の比較器43の機能を果たし、上記トランジスタTr42とTr43とが上記第2の比較器42の機能を果たす。また、抵抗R41とトランジスタTr43のコレクタとの接続点N2が上記AND回路44の出力端子をなす。
このイネーブル回路34の構成では、トランジスタTr41のベース電位とトランジスタTr43のベース電位を比較し、ベース電位が低い方のトランジスタTr41もしくはTr43に定電流I41が流れる。同様に、トランジスタTr42とTr43のうちのベース電位が低い方のトランジスタに定電流I41が流れる。
ここで、トランジスタTr41,Tr42,Tr43のエミッタが共通になっているので、結果として、トランジスタTr41〜Tr43のうちのベース電位の最も低いトランジスタのみに定電流源47から定電流I41が流れる。
ここで、フォトダイオードPD31とPD32の両方に光が入射されない期間は、トランジスタTr41〜Tr43のベース電位うちで、トランジスタTr43のベース電位であるVref41が最も低くなり、トランジスタTr43に定電流I41が流れる。これにより、定電流I41と抵抗R41の積が、Hレベルの信号つまり第2の制御信号として、出力端子T3に出力される。この第2の制御信号は上記AND回路44のHレベル信号に相当する。
一方、フォトダイオードPD31とPD32のいずれか一方に、光ビームが入射されて、トランジスタTr41あるいはTr42のベース電位が基準電圧Vref41よりも低くなると、トランジスタTr41あるいはTr42に定電流I41が流れ、トランジスタTr43には定電流が流れなくなり、このとき、抵抗R41に定電流が流れないので、接続点N2は接地レベルとなる。これにより、Lレベルの信号が第1の制御信号として、出力端子T3に出力される。
(第2の実施の形態)
次に、図4に、この発明の光ビーム検出装置の第2実施形態を示す。この第2実施形態は、イネーブル回路34に替えてイネーブル回路55を備えた点と、出力回路35に替えて、出力回路59を備えた点だけが、前述の第1実施形態と異なる。このイネーブル回路55は、AND回路44に替えて、加算器56とクランプ回路54を備えた点と、基準電圧源40に替えて基準電圧源50を備えた点と、比較器42,43に替えて比較器52,53を備えた点が、イネーブル回路34と異なる。
図4に示すように、第1の比較器53の出力端子と第2の比較器52の出力端子は、加算器56の入力端子に接続され、この加算器56の出力端子が接続線L13でもってイネーブル回路55の出力端子T13に接続されている。この接続線L13にはクランプ回路54が接続されている。
なお、上記基準電圧源50が比較器53,52に出力する基準電圧Vref51は、規定の光ビームスポットの光量の半分以下の光量が第1のフォトダイオードPD31(または第2のフォトダイオードPD32)に入射されたときに、比較器53(または比較器52)の出力信号が反転するような電圧に設定される。
このイネーブル回路55では、加算器56でもって、第1,第2の2つの比較器53,52が出力する第1,第2の比較信号を加算し、この加算した信号を出力する。
このイネーブル回路55では、第1のフォトダイオードPD31に入射する光量と第2のフォトダイオードPD32に入射する光量の両方が、上記規定の光量の半分以下である場合には、第1の比較器53がHレベルの信号を出力し、かつ、第2の比較器52がHレベルの信号を出力する。この場合、加算器56は上記2つのHレベルの信号を加算して出力する。ここでは、Hレベルを零電位としたので、結果的に、出力端子T3からHレベル信号が第2の制御信号として入力され、出力回路59は非動作状態になる。
一方、第1のフォトダイオードPD1または第2のフォトダイオードPD2のいずれか一方に、光ビームスポットが入射した場合には、第1の比較器53または第2の比較器52のいずれか一方がLレベル信号を出力し、いずれか他方がHレベル信号を出力する。すると、加算器56は、零電位のHレベル信号と負電位のLレベル信号と加算して、Lレベル信号を第1の制御信号として出力し、出力端子T13から出力回路59にLレベル信号が入力されて、出力回路59が動作状態になる。
ところで、上記光ビームスポットが第1のフォトダイオードPD1と第2のフォトダイオードPD2の中間に来たときには、2つのフォトダイオードPD1,PD2にそれぞれ、上記光ビームスポットの半分の光量が入射される。このとき、2つの比較器53,52はいずれもLレベル信号を出力し、加算器56は、1つのLレベル信号の負電位を2倍した信号を出力しようとするが、クランプ回路54によって、加算器56の出力がクランプされ、出力端子T13には、上記負電位を2倍した値よりも絶対値が小さなLレベル信号が第1の制御信号として出力回路59に出力される。これにより、出力回路59が動作状態になる。
次に、図4(B)に、上記イネーブル回路55の具体的な回路の一例を示す。このイネーブル回路55は、第1入力端子T11に第1増幅器31の出力端子が接続され、第2入力端子T12に第2増幅器32の出力端子が接続される。この第1入力端子T11はNPNトランジスタTr51のベースに接続されている。また、NPNトランジスタTr52のベースに基準電圧源50が接続され、トランジスタTr51のエミッタとトランジスタTr52のエミッタが接続点N51で接続されている。この接続点N51は定電流源57に接続されている。上記トランジスタTr51とTr52が第1比較器53を構成している。
また、上記第2の入力端子T12にNPNトランジスタTr54のベースが接続され、NPNトランジスタTr53のベースが基準電圧源50に接続されている。そして、トランジスタTr54のエミッタとトランジスタTr53のエミッタを接続点N52で接続している。この接続点N52は定電流源58に接続されている。上記トランジスタTr53とTr54が第2比較器52を構成している。
また、トランジスタTr52のコレクタとトランジスタTr53のコレクタを接続点N53で接続し、この接続点N53に抵抗R51の一端を接続している。この接続点N53を加算器56の出力としている。さらに、NPNトランジスタTr55のエミッタをトランジスタTr52のコレクタとトランジスタTr53のコレクタに接続し、トランジスタTr55のベースを基準電圧源52に接続した。このトランジスタTr55でクランプ回路54を構成している。
無光時(つまり、第1,第2のフォトダイオードPD31,PD32に光ビームスポットが入射していない状態)には、第1増幅器31が出力する電圧Aout1および第2増幅器32が出力する電圧Aout2は、基準電圧源50の基準電圧Vref51よりも高い。したがって、このイネーブル回路55のトランジスタTr52,Tr53には、定電流源57,58による定電流I51,I52は流れず、加算器56の出力はHレベルとなる。
一方、第1のフォトダイオードPD31に光ビームスポットが入射すると、第1の増幅器31の出力電圧が下がり、基準電圧Vref51よりも低くなるので、トランジスタTr52に定電流I51が流れる。すると、電源電圧から定電流I51と抵抗R51の積で表される電圧だけ下がった電圧が、加算器56の出力として、接続点N53に生じる。
同様に、第2のフォトダイオードPD32に光ビームスポットが入射すると、第2の増幅器32の出力電圧が下がり、基準電圧Vref51よりも低くなるので、トランジスタTr53に定電流I52が流れる。すると、電源電圧から定電流I52と抵抗R51の積で表される電圧だけ下がった電圧が、加算器56の出力として、接続点N53に生じる。
さらに、光ビームスポットが、2つのフォトダイオードPD31,PD32の中間に来たときには、トランジスタTr52,Tr53のコレクタに定電流I51,I52が流れる。すると、加算器56の出力は、I51とI52の和と抵抗R51との積で表される電圧分だけ下がった電圧とはならずに、トランジスタTr55のエミッタが接続点N53に接続されていることよって、基準電圧Vref52からトランジスタTr55のVbe(ベース‐エミッタ間電圧)だけ下がった電圧にクランプされる。すなわち、抵抗R51に流れる電流に比例して加算器56の出力は下がるが、トランジスタTr55のエミッタ‐ベース間電圧が発生して、トランジスタTr55から接続点N53に電流が供給されることで、出力端子T13の電圧は固定される。
このイネーブル回路55のように、加算器56を用いる場合には、クランプ回路54を用いることにより、第1の制御信号と第2の制御信号としての2値に近いイネーブル信号を得ることができる。
(出力回路の回路構成)
次に、図5に、上記第1の実施形態における出力回路35の回路構成の一例を示す。
この出力回路35は、上記基準比較器33の第1出力端子33Aに接続される第1の入力端子35Aと、第2出力端子33Bに接続される第2の入力端子35Bとを備える。また、イネーブル回路34からの制御信号が入力される制御信号入力端子35Cと、光ビーム検出信号を出力する出力端子35Dを備える。
この出力回路35は、上記第1の入力端子35Aにベースが接続され、コレクタが電源に接続された第1のトランジスタTr61と、上記第2の入力端子35Aにベースが接続され、コレクタが電源に接続された第2のトランジスタTr62を有する。また、この出力回路35は、上記第1のトランジスタTr61のエミッタに一端が接続された第1の抵抗R61と、上記第2のトランジスタTr62のエミッタに一端が接続された第2の抵抗R62を有する。
また、この出力回路35は、上記第1の抵抗R61の他端にコレクタが接続され、エミッタが接地された第3のトランジスタTr63と、上記第2の抵抗R62の他端にコレクタが接続され、ベースが上記第3のトランジスタTr63のベースに接続され、エミッタが接地された第4のトランジスタTr64を有する。
また、この出力回路35は、コレクタが上記電源に接続され、ベースが上記第1の抵抗R61の他端に接続され、エミッタが上記第3のトランジスタTr63のベースに接続された第5のトランジスタTr65を有する。また、この出力回路35は、一端が上記第3のトランジスタTr63のベースに接続され、他端が接地された第3の抵抗R63と、一端が上記電源に接続された第4の抵抗R64を有する。
また、この出力回路35は、上記第4の抵抗R64の他端にコレクタが接続され、上記第2の抵抗R62の他端にベースが接続された第6のトランジスタTr66と、上記第6のトランジスタTr66のベースにエミッタが接続され、上記制御信号入力端子35Cにベースが接続され、コレクタが接地された制御信号入力トランジスタTr67を有する。
また、この出力回路35は、一端が上記第6のトランジスタTr66のエミッタに接続され、他端が接地された第5の抵抗R65と、一端が上記電源に接続され、他端が上記出力端子35Dに接続された第6の抵抗R66を有する。また、この出力回路35は、コレクタが上記出力端子35Dに接続され、ベースが上記第6のトランジスタTr66のエミッタに接続され、エミッタが接地された出力トランジスタTr6outとを有する。
そして、上記第1〜第6のトランジスタTr61〜Tr66および上記出力トランジスタTr6outはNPNトランジスタであり、上記制御信号入力トランジスタTr67はPNPトランジスタである。
次に、この出力回路35の動作を説明する。前段の基準比較器33の第1出力端子33Aが出力した第1の基準比較信号Pout1は、第1トランジスタTr61のベースに入力される。また、基準比較器33の第2出力端子33Bからの第2の基準比較信号Pout2は、第2トランジスタTr62のベースに入力される。
この第1の基準比較信号Pout1は、第1のフォトダイオードPD31に入射した光量が所定値を越えたときにLレベルとなり、上記光量が所定値を越えないときにHレベルとなる信号である。また、第2の基準比較信号Pout2は、第2のフォトダイオードPD32に入射した光量が所定値を越えたときにLレベルとなり、上記光量が所定値を越えないときにHレベルとなる信号である。
ここで、抵抗R61と抵抗R62の抵抗値が等しいとし、第1の基準比較信号Pout1の電圧をV61とし、第2の基準比較信号Pout2の電圧をV62とし、トランジスタTr66のベース電位をV66bとし、トランジスタTr63,Tr65のベース‐エミッタ間電圧をVbe63,Vbe65とすると、次式(1)が成り立つ。
V66b=Vbe63+Vbe65+(V62−V61) …… (1)
このことにより、この出力回路35の出力(光ビーム検出信号)は、第2基準比較信号Pout2の電圧V62が、第1基準比較信号Pout1の電圧V61よりも大きいときに、出力トランジスタTr6outがオンし、Lレベルとなる。一方、上記電圧V62が、上記電圧V61よりも小さいときに、出力トランジスタTr6outがオフし、出力回路35の光ビーム検出信号は、Hレベルになる。
次に、この出力回路35におけるイネーブル制御の説明をする。出力回路35のイネーブル制御は、イネーブル回路34から制御信号入力端子35Cに入力される制御信号(第1制御信号(Lレベル信号),第2の制御信号(Hレベル信号))によって、制御信号入力トランジスタTr67のベースに入力される電圧で行われる。
すなわち、上記イネーブル回路34が、出力回路35を非動作状態にすべく、第2制御信号(Hレベル信号)を出力すると、上記トランジスタTr67のベースに接地に近い電圧が入力される。すると、トランジスタTr67がオンして、トランジスタTr66のベース電位V66bは、出力トランジスタTr6outがオンしない電圧に強制的に固定され、この出力回路35の出力レベルがHレベルとなる。一方、上記イネーブル回路34が、出力回路35を動作状態にすべく、第1制御信号(Lレベル信号)を出力すると、トランジスタTr67がオフして、出力回路35が動作状態となる。このLレベル信号が上記トランジスタTr67のベースに加える電圧として、少なくとも2倍のベース‐エミッタ間電圧Vbeの2倍以上の電圧とすればよい。
次に、図6に、出力回路35の変形例としての出力回路38の回路構成を示す。この出力回路38は、上記第1の入力端子38Aにベースが接続され、コレクタが電源に接続された第1のトランジスタTr71と、上記第2の入力端子38Bにベースが接続され、コレクタが電源に接続された第2のトランジスタTr72とを有する。
第1の入力端子38Aには、基準比較器33の第1出力端子33Aからの第1の基準比較信号Pout1が入力され、第2の入力端子38Bには、基準比較器33の第2出力端子33Bからの第2の基準比較信号Pout2が入力される。
また、この出力回路38は、第1のトランジスタTr71のエミッタに一端が接続された第1の抵抗R71と、第2のトランジスタTr72のエミッタに一端が接続された第2の抵抗R72を有する。
また、この出力回路38は、上記第1の抵抗R71の他端にコレクタが接続され、エミッタが接地された第3のトランジスタTr73と、上記第2の抵抗R72の他端にコレクタが接続され、ベースが上記第3のトランジスタTr73のベースに接続され、エミッタが接地された第4のトランジスタTr74を有する。
また、この出力回路38は、コレクタが上記電源に接続され、ベースが上記第1の抵抗R71の他端に接続され、エミッタが上記第3のトランジスタTr73のベースに接続された第5のトランジスタTr75を有する。
また、この出力回路38は、一端が上記第3のトランジスタTr73のベースに接続され、他端が接地された第3の抵抗R73と、一端が上記電源に接続された第4の抵抗R74を有する。
また、この出力回路38は、上記第4の抵抗R74の他端にコレクタが接続され、上記第2の抵抗R72の他端にベースが接続された第6のトランジスタTr76を有する。また、この出力回路38は、コレクタが上記電源に接続され、ベースが上記制御信号入力端子38Cに接続され、エミッタが上記第1のトランジスタTr71のエミッタに接続された制御信号入力トランジスタTr78を有する。この制御信号入力端子38Cには、イネーブル回路34からの制御信号が入力される。
また、この出力回路38は、一端が上記第6のトランジスタTr76のエミッタに接続され、他端が接地された第5の抵抗R75と、一端が上記電源に接続され、他端が出力端子38Dに接続された第6の抵抗R76を有する。また、この出力回路38は、コレクタが上記第6の抵抗R76の他端に接続され、ベースが上記第6のトランジスタTr76のエミッタに接続され、エミッタが接地された出力トランジスタTr7outを有する。
そして、上記第1〜第6のトランジスタTr71〜Tr76および上記出力トランジスタTr7outと上記制御信号入力トランジスタTr78はNPNトランジスタである。
次に、この出力回路38の動作を説明する。この出力回路38では、第1のトランジスタTr71と並列に制御信号入力トランジスタTr78が接続されている。
ここで、出力回路38を非動作状態にすべく、イネーブル回路34から制御信号入力端子38Cに入力する第2の制御信号を零電位よりも高い電圧とする。これにより、第1のフォトダイオードPD1に光ビームスポットが入射して、第1の入力端子38Aに入力される第1の基準比較信号Pout1がLレベルになっても、トランジスタTr78のエミッタは、常にトランジスタTr72のエミッタ電圧に等しいか、このトランジスタTr72のエミッタ電圧よりも高い電圧に固定される。トランジスタTr76のベース電位V76bは、次式(2)で与えられる。
V76b=Vbe73+Vbe75+(V72−V78)−α …… (2)
式(2)において、Vbe73はトランジスタTr73のベース‐エミッタ間電圧であり、Vbe75はトランジスタTr75のベース‐エミッタ間電圧である。また、V72は第2の入力端子38Bに与えられる第2の基準比較信号Pout2の電圧であり、V78は制御信号入力端子38Cに与えられる制御信号の電圧である。
上記電圧V72と電圧V78が等しいときに、抵抗R71<R72とすることで、αは正の値となる。したがって、抵抗R71,R72の抵抗値でもって、αの値を調整して、V72とV78とが等しいときに、出力トランジスタTr7outがオンとならないようにしておく必要がある。
一方、出力回路38を動作状態とするときには、第1の制御信号として、第1の基準比較信号Pout1のLレベル以下の電圧の信号SeをトランジスタTr78のベースに入力することで、トランジスタTr78が動作しなくなり、通常の出力回路動作となる。
なお、図7に示すように、制御信号(イネーブル信号)のHレベル(第2の制御信号)を、第1,第2の基準比較信号Pout1,Pout2のHレベルよりも高くするとともに、制御信号(イネーブル信号)のLレベル(第1の制御信号)を第1,第2の基準比較信号Pout1,Pout2のLレベルよりも低く設定してもよい。この場合には、出力回路の抵抗R71,R72を調整することなく、イネーブル制御を行うことが可能となる。すなわち、出力回路38を非動作状態にするイネーブル時には、イネーブル入力電圧(第2の制御信号の電圧)を、第2の基準比較信号Pout2の電圧V72のHレベルよりも高く設定しておけば、上式(2)において、トランジスタTr76のベース電位V76bの電圧が2×Vbe以下となり、出力トランジスタTr7outをオフできる。このため、αを正の値に調整する必要が無くなる。
一方、出力回路38を動作状態にするイネーブル解除時には、イネーブル入力電圧(第1の制御信号の電圧)を、第1の基準比較信号Pout1の電圧V71のLレベルより低く設定しておけば、基準比較器33の出力状態に関わり無く、制御信号入力トランジスタTr78はオフしている。したがって、基準比較器33の出力状態は、出力回路38の光ビーム検出信号の出力の応答特性に影響を与えない。逆に言えば、上記イネーブル解除時に、制御信号入力トランジスタTr78が完全にオフしなければ、第1のトランジスタTr71のスイッチング時間に影響してしまい、安定した応答特性が得られなくなる。
次に、図8に、出力回路38の変形例としてのもう1つの出力回路39の回路例を示す。この出力回路39は、上述の出力回路38において、第4のトランジスタTr74のコレクタ電圧をクランプして上記コレクタ電圧が飽和しないようにするクランプ部をなすNPNトランジスタTr99を備えた点だけが、前述の出力回路38と異なる。上記NPNトランジスタTr99は、ベースが第1の抵抗R71と第5トランジスタTr75のベースとの接続点N91に接続され、コレクタが電源に接続され、エミッタが第4トランジスタTr74のコレクタに接続されている。
前述の出力回路38において、出力回路38を非動作状態にするイネーブル時に、制御信号入力端子38Cに入力される第2の制御信号によるイネーブル電圧が、第2の基準比較信号Pout2の電圧に比べて、所定値を越えて高すぎると、上式(2)で示すように、(V72−V78)の絶対値が大きくなって、第6のトランジスタTr76のベース電位V76bが低くなり過ぎる場合がある。このとき、トランジスタTr74のコレクタ電位が低くなるので、トランジスタTr74が飽和してしまう場合があり、応答特性が悪くなる可能性がある。
これに対し、この出力回路39では、トランジスタTr74のコレクタの電圧がベース‐エミッタ間の電圧Vbe以下になろうとすると、トランジスタTr99が動作し、トランジスタTr74に電流を供給することで、トランジスタTr74のコレクタの電圧が上記電圧Vbe以下になるのを防止できる。このことにより、安定した応答特性の得られる出力回路のイネーブル制御が可能となる。
なお、上に説明した実施形態の光ビーム検出装置を備えたレーザービームプリンタなどのプリンタ機器,印字機器によれば、反射光による誤検知が無く、検知タイミングがビーム光量に依存しないプリンタ機器,印字機器を実現できる。
図1は、本発明に係る光ビーム検出装置の第1実施形態の構成を示すブロック図である。 図2(A)は第1実施形態におけるイネーブル回路の構成の一例を示すブロック部であり、図2(B)は上記イネーブル回路の回路図である。 図3(A)は第1実施形態におけるフォトダイオードの配置図であり、図3(B)は第1実施形態における受光素子電流波形と信号電圧波形とイネーブル信号波形と検出パルス波形とを示す波形図であり、図3(C)は光ビームの光量が変動した場合における信号電圧波形の変動を示す波形図である。 図4(A)は本発明の光ビーム検出装置の第2実施形態の構成を示すブロック図であり、図4(B)は上記第2実施形態におけるイネーブル回路の回路図である。 上記第1実施形態における出力回路35の一例を示す回路図である。 上記出力回路の別の一例を示す回路図である。 イネーブル信号Seの信号波形と基準比較信号Pout1,Pout2の信号波形の一例を示す波形図である。 図6の出力回路38の変形例を示す回路図である。 従来例の光ビーム検出装置を示す図である。 図10(A)は上記従来例におけるフォトダイオードの配置図であり、図10(B)は上記従来例における受光素子電流波形と信号電圧波形とイネーブル信号波形と検出パルス波形とを示す波形図であり、図10(C)は光ビームの光量が変動した場合における信号電圧波形の変動を示す波形図である。
符号の説明
30 定電圧源
31 第1増幅器31
32 第2増幅器
33 基準比較器
34,55 イネーブル回路
35,38,39,59 出力回路
35C 制御信号入力端子
40 基準電圧源
42,52 第2の比較器
43,53 第1の比較器
44 AND回路
54 クランプ回路
56 加算器
PD31 第1フォトダイオード
PD32 第2フォトダイオード
F1,F2 受光面
Aout1 第1の出力信号
Aout2 第2の出力信号
Pout1 第1の基準比較信号
Pout2 第2の基準比較信号
Se イネーブル信号

Claims (12)

  1. 第1の光電変換部と、第2の光電変換部と、
    上記第1の光電変換部が出力する第1の出力信号と上記第2の光電変換部が出力する第2の出力信号とが入力されると共に上記第1の出力信号と上記第2の出力信号とを比較して、この比較の結果に基づいて、光ビーム検出信号を生成して出力する比較出力部と、
    上記第1の光電変換部からの上記第1の出力信号と上記第2の光電変換部からの上記第2の出力信号とが入力されると共に上記第1の出力信号と上記第2の出力信号の少なくとも一方が所定のしきい値を越えたときに上記比較出力部に第1の制御信号を出力して上記比較出力部を動作状態にする一方、上記第1の出力信号と上記第2の出力信号の両方が上記しきい値以下であるときに上記比較出力部に第2の制御信号を出力して上記比較出力部を非動作状態にする制御部とを備えたことを特徴とする光ビーム検出装置。
  2. 請求項1に記載の光ビーム検出装置において、
    上記制御部は、
    上記しきい値にヒステリシスを設定するヒステリシス設定部を備えたことを特徴とする光ビーム検出装置。
  3. 請求項1または2に記載の光ビーム検出装置において、
    上記第1の光電変換部は、
    第1の光電変換素子と、この第1の光電変換素子が出力する第1の電流信号を第1の電圧信号に変換して上記第1の電圧信号を上記第1の出力信号として出力する第1の信号変換部とを有し、
    上記第2の光電変換部は、
    第2の光電変換素子と、この第2の光電変換素子が出力する第2の電流信号を第2の電圧信号に変換して上記第2の電圧信号を上記第2の出力信号として出力する第2の電圧変換部とを有することを特徴とする光ビーム検出装置。
  4. 請求項3に記載の光ビーム検出装置において、
    上記制御部は、
    上記第1の電圧変換部からの上記第1の出力信号と上記所定のしきい値としてのしきい値電圧とが入力されると共に上記第1の出力信号と上記しきい値電圧とを比較してこの比較の結果を表す第1の比較信号を出力する第1の比較器と、
    上記第2の電圧変換部からの上記第2の出力信号と上記しきい値電圧とが入力されると共に上記第2の出力信号と上記しきい値電圧とを比較してこの比較の結果を表す第2の比較信号を出力する第2の比較器と、
    上記第1の比較信号と上記第2の比較信号とが入力されると共に、上記第1の比較信号が上記第1の出力信号が上記しきい値電圧を越えたことを表している場合と、上記第2の比較信号が上記第2の出力信号が上記しきい値電圧を越えたことを表している場合とに、上記第1の制御信号を上記比較出力部に出力する一方、上記第1の比較信号が上記第1の出力信号が上記しきい値電圧以下であることを表しており、かつ、上記第2の比較信号が上記第2の出力信号が上記しきい値電圧以下であることを表している場合に、上記第2の制御信号を上記比較出力部に出力する制御信号生成部とを有することを特徴とする光ビーム検出装置。
  5. 請求項4に記載の光ビーム検出装置において、
    上記制御信号生成部は、
    上記第1の比較信号と上記第2の比較信号とが入力される論理演算回路を有することを特徴とする光ビーム検出装置。
  6. 請求項4に記載の光ビーム検出装置において、
    上記制御信号生成部は、
    上記第1の比較信号と上記第2の比較信号とが入力されると共に上記第1の比較信号と上記第2の比較信号とを加算した加算信号を出力する信号加算部と、
    上記信号加算部が出力する加算信号をクランプするクランプ部とを有することを特徴とする光ビーム検出装置。
  7. 請求項1に記載の光ビーム検出装置において、
    上記比較出力部は、
    上記第1の出力信号と上記第2の出力信号が入力されると共に上記第1,第2の出力信号をそれぞれ所定の基準電圧と比較してこの比較の結果を表す第1,第2の基準比較信号を出力する基準比較器と、
    上記基準比較器からの上記第1,第2の基準比較信号が入力され、上記第1の基準比較信号と上記第2の基準比較信号とを比較して、この比較の結果に基づいて、光ビーム検出信号を生成して出力する出力回路とを有することを特徴とする光ビーム検出装置。
  8. 請求項7に記載の光ビーム検出装置において、
    上記出力回路は、
    上記第1の基準比較信号が入力される第1の入力端子と、上記第2の基準比較信号が入力される第2の入力端子と、上記制御部からの上記第1,第2の制御信号が入力される制御信号入力端子と、上記光ビーム検出信号を出力する出力端子と、
    上記第1の入力端子にベースが接続され、コレクタが電源に接続された第1のトランジスタと、上記第2の入力端子にベースが接続され、コレクタが電源に接続された第2のトランジスタと、
    上記第1のトランジスタのエミッタに一端が接続された第1の抵抗と、上記第2のトランジスタのエミッタに一端が接続された第2の抵抗と、
    上記第1の抵抗の他端にコレクタが接続され、エミッタが接地された第3のトランジスタと、上記第2の抵抗の他端にコレクタが接続され、ベースが上記第3のトランジスタのベースに接続され、エミッタが接地された第4のトランジスタと、
    コレクタが上記電源に接続され、ベースが上記第1の抵抗の他端に接続され、エミッタが上記第3のトランジスタのベースに接続された第5のトランジスタと、
    一端が上記第3のトランジスタのベースに接続され、他端が接地された第3の抵抗と、一端が上記電源に接続された第4の抵抗と、
    上記第4の抵抗の他端にコレクタが接続され、上記第2の抵抗の他端にベースが接続された第6のトランジスタと、上記第6のトランジスタのベースにエミッタが接続され、上記制御信号入力端子にベースが接続され、コレクタが接地された制御信号入力トランジスタと、
    一端が上記第6のトランジスタのエミッタに接続され、他端が接地された第5の抵抗と、一端が上記電源に接続され、他端が上記出力端子に接続された第6の抵抗と、
    コレクタが上記出力端子に接続され、ベースが上記第6のトランジスタのエミッタに接続され、エミッタが接地された出力トランジスタとを有し、
    上記第1〜第6のトランジスタおよび上記出力トランジスタはNPNトランジスタであり、上記制御信号入力トランジスタはPNPトランジスタであることを特徴とする光ビーム検出装置。
  9. 請求項7に記載の光ビーム検出装置において、
    上記出力回路は、
    上記第1の入力端子にベースが接続され、コレクタが電源に接続された第1のトランジスタと、上記第2の入力端子にベースが接続され、コレクタが電源に接続された第2のトランジスタと、
    上記第1のトランジスタのエミッタに一端が接続された第1の抵抗と、上記第2のトランジスタのエミッタに一端が接続された第2の抵抗と、
    上記第1の抵抗の他端にコレクタが接続され、エミッタが接地された第3のトランジスタと、上記第2の抵抗の他端にコレクタが接続され、ベースが上記第3のトランジスタのベースに接続され、エミッタが接地された第4のトランジスタと、
    コレクタが上記電源に接続され、ベースが上記第1の抵抗の他端に接続され、エミッタが上記第3のトランジスタのベースに接続された第5のトランジスタと、
    一端が上記第3のトランジスタのベースに接続され、他端が接地された第3の抵抗と、一端が上記電源に接続された第4の抵抗と、
    上記第4の抵抗の他端にコレクタが接続され、上記第2の抵抗の他端にベースが接続された第6のトランジスタと、
    コレクタが上記電源に接続され、ベースが上記制御信号入力端子に接続され、エミッタが上記第1のトランジスタのエミッタに接続された制御信号入力トランジスタと、
    一端が上記第6のトランジスタのエミッタに接続され、他端が接地された第5の抵抗と、一端が上記電源に接続され、他端が上記出力端子に接続された第6の抵抗と、コレクタが上記第6の抵抗の他端に接続され、ベースが上記第6のトランジスタのエミッタに接続され、エミッタが接地された出力トランジスタとを有し、
    上記第1〜第6のトランジスタおよび上記出力トランジスタと上記制御信号入力トランジスタはNPNトランジスタであることを特徴とする光ビーム検出装置。
  10. 請求項9に記載の光ビーム検出装置において、
    上記制御部が出力する上記第1,第2の制御信号における上限値が、上記基準比較器が出力する上記第1,第2の基準比較信号における上限値よりも高く、
    かつ、上記制御部が出力する上記第1,第2の制御信号における下限値が、上記基準比較器が出力する上記第1,第2の基準比較信号における下限値よりも低いことを特徴とする光ビーム検出装置。
  11. 請求項10に記載の光ビーム検出装置において、
    上記第4のトランジスタのコレクタ電圧をクランプして上記コレクタ電圧が飽和しないようにするクランプ部を備えたことを特徴とする光ビーム検出装置。
  12. 請求項1に記載の光ビーム検出装置を備えたプリンタ機器。
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