JP2840452B2 - アゼチジノンの合成方法 - Google Patents

アゼチジノンの合成方法

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JP2840452B2 JP7504054A JP50405495A JP2840452B2 JP 2840452 B2 JP2840452 B2 JP 2840452B2 JP 7504054 A JP7504054 A JP 7504054A JP 50405495 A JP50405495 A JP 50405495A JP 2840452 B2 JP2840452 B2 JP 2840452B2
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D205/00Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • C07D205/02Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings
    • C07D205/06Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member
    • C07D205/08Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member with one oxygen atom directly attached in position 2, e.g. beta-lactams

Description

【発明の詳細な説明】 背景 本発明は低コレステロール血症薬としておよびペネム
の合成用中間体として有用なアゼチジノンの製造方法に
関する。
WO93/02048にはアゼチジノンを製造するための立体選
択的方法が記載されている。C−3およびC−4位置の
置換基がトランス相対立体化学構造を有するアゼチジノ
ンを製造する1つの方法は、キラル補助体としてオキサ
ゾリジノンを使用する方法においてカルボン酸、アルデ
ヒドおよびアミンから製造されるヒドロキシアミドを環
化することよりなる。記載の方法は次の工程よりなる: (a)カルボン酸を塩素化剤と反応させ; (b)キラルオキサゾリジノン、好ましくはR−(+)
−4−ベンジルオキサゾリジノンを、強塩基または第3
アミン塩基で脱プロトン化し、そして得られる陰イオン
を段階(a)の生成物で処理し; (c)段階(b)の生成物を (i)ジアルキル硼素トリフレートおよび第3アミン
塩基;または (ii)TiCl4およびテトラメチルエチレンジアミン(T
MEDA)またはTMEDAとトリエチルアミンとの混合物 のいずれかでエノール化し、次にアルデヒドと縮合し; (d)段階(c)の生成物を塩基および過酸化水素で加
水分解し; (e)任意に活性化剤を加えて、脱水性カップリング剤
で処理することによって、段階(d)の生成物をアミン
と縮合し;そして (f)段階(e)の生成物を (i)ジアルキルアゾジカルボキシレートおよびトリ
アルキルホスフィン;または (ii)塩化ジ−もしくはトリ−クロロベンゾイル、塩
基および相転移触媒の水溶液、次いで得られるジ−また
はトリ−クロロベンゾエートを塩基および相転移触媒の
水溶液で処理する;または (iii)ジアルキルクロロホスフェート、塩基および
相転移触媒の水溶液;または (iv)塩化ジ−もしくはトリ−クロロベンゾイルおよ
び金属水素化物、と反応させることによって段階(e)
の生成物を環化する。
WO93/02048の別の方法では、上記のようなトランス相
対立体化学構造を有するアゼチジノンは、キラル補助体
としてオキサゾリジノン、好ましくはS−フェニル−オ
キサゾリジノンを使用する方法においてカルボン酸およ
びイミンから製造したβ−アミノアミド誘導体を環化す
ることによって製造される。この方法は次の段階よりな
る: (a)カルボン酸を塩素化剤と反応させ; (b)キラルオキサゾリジノン、好ましくはS−フェニ
ル−オキサゾリジノンを、強塩基または第3アミン塩基
で脱プロトン化し、そして得られる陰イオンを段階
(a)の生成物で処理し; (c)段階(b)の生成物をTiCl4およびテトラメチル
エチレンジアミン(TMEDA)でエノール化し、次にイミ
ンと縮合し、そして; (d)強非求核性塩基、好ましくはアルカリ金属ビスト
リメチルシリルアミドで処理することによって段階
(c)の生成物を環化する。
発明の概要 本発明は、中性条件下でアゼチジノンを製造するため
の簡単で高収率の方法を提供する。アゼチジノンはWO93
/02048およびPCT国際出願PCT/US94/00421に記載のよう
に低コレステロール血症薬として有用であり、そしてま
た抗菌剤の公知のグループであるペネムの合成における
中間体として有用である。この方法はC−3およびC−
4位置の各々で任意にモノ−、ジ−または非置換され、
そして環窒素で置換されているアゼチジノンの製造に応
用しうる。この方法によって製造されるC−3,C−4ジ
置換アゼチジノンの立体化学構造は出発物質によって決
まる:ラセミ、立体特異または光学対掌化合物は、相当
する出発物質を用いるときに得られる。特に、この方法
はC−3およびC−4位置で置換され、そして環窒素で
任意に置換されたアゼチジノンの立体特異的な製造に有
用である。
広義には、本発明はβ−(置換−アミノ)アミド、β
−(置換−アミノ)酸エステルまたはβ−(置換−アミ
ノ)チオールカルボン酸エステルをシリル化剤および環
化剤と反応させることよりなるアゼチジノンの製造方法
に関する。
さらに詳しくは、本発明はシリル化剤および弗化物イ
オン触媒環化剤を、 i)カルバモイル部分がB−C(O)−[式中、Bは (式中、Xは−O−、−S−または−N(C1−C6アル
キル)−であり;Yは=Oまたは=Sであり;R12およびR
13は独立してC1−C6アルキル、フェニル、ナフチル、置
換フェニル、置換ナフチル、低級アルコキシカルボニル
およびベンジルよりなる群から選択され、ここでフェニ
ルおよびナフチル上の置換基は低級アルキル、フェニル
およびベンジルよりなる群から選択される1−3個の置
換基であるか、あるいはR12またはR13の一方は上記定義
通りであり、他方は水素である)よりなる群から選択さ
れる脱プロント化キラル補助体であるか;あるいはBは
(R14)(R15)N−(式中、R14およびR15は独立して低
級アルキル、アリールおよびベンジルよりなる群から選
択される)である] である、β−(置換−アミノ)アミド、 ii)カルボン酸エステル部分がR14−O−C(O)−
(式中、R14は低級アルキル、アリールまたはベンジル
である)である、β−(置換−アミノ)酸エステル;お
よび iii)チオールカルボン酸エステル部分がR14−S−C
(O)−(R14は低級アルキル、アリールまたはベンジ
ルである)である、β−(置換−アミノ)チオールカル
ボン酸エステル、 よりなる群から選択される適当に保護された化合物と反
応させることよりなる、アゼチジノンの製造方法に関す
る。
あるいは、Bが上記定義通りの脱プロトン化キラル補
助体であるとき、環化はキラル補助体の1価の塩、すな
わち式: (式中、X、Y、R12およびR13は上記定義通りであり、
Zは、アリールアルキル−アルキルアンモニウム、アリ
ール−アルキルアンモニウムおよびテトラアルキルアン
モニウムのような第4アンモニウム陽イオンまたはこれ
らの混合物およびアルカリ金属よりなる群から選択され
る) の化合物を加えることによって行うことができる。アリ
ールアルキル−アルキルアンモニウム基の例はベンジル
トリエチル−アンモニウムおよびベンジル−トリメチル
アンモニウムであり;アリール−アルキルアンモニウム
の例はフェニルトリエチルアンモニウムおよびフェニル
トリメチルアンモニウムであり;代表的なテトラアルキ
ルアンモニウム基は炭素原子数1−6のアルキル基を含
み、例えばテトラn−ブチルアンモニウムであり、代表
的なアルカリ金属はナトリウム、カリウム、セシウムお
よびリチウムである。
β−(置換−アミノ)アミドが上の(i)で定義した
ような脱プロトン化キラル補助体を含む出発物質を用い
るプロセスでは、非キラル補助体、すなわちR12およびR
13の各々が水素である上記定義通りの補助体を用いるこ
ともできる。出発物質に非キラル補助体を用いるプロセ
スでは、環化に弗化物イオン触媒またはキラルもしくは
非キラル補助体の塩のいずれかを用いることができる。
また、非キラル補助体の塩は、キラル補助体を含む出発
物質を用いるプロセスにおける環化剤として使用するこ
ともできる。
本発明の特に好ましい具体例は、アゼチジノン、特に
構造式I [式中、 Qは水素、低級アルキル、フェニル−(CH20-3また
は(W−置換)フェニル−(CH20-3であり; Rはフェニル、W−置換フェニル、ナフチル、W−置
換ナフチル、ベンゾジオキソリル、ヘテロアリール、W
−置換ヘテロアリール、ベンゾ縮合ヘテロアリールまた
はW−置換ベンゾ縮合ヘテロアリールであり、ここでヘ
テロアリールはピロリル、ピリジニル、ピリミジニル、
ピラジニル、トリアジニル、イミダゾリル、チアゾリ
ル、ピラゾリル、チエニル、オキサゾリルおよびフラニ
ル、並びに窒素含有ヘテロアリールの場合はそのN酸化
物よりなる群から選択され; R1およびR2は独立してHまたはRから選択され; Wは低級アルキル、ヒドロキシ低級アルキル、低級ア
ルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシアルコキ
シ、アルコキシカルボニルアルコキシ、(低級アルコキ
シイミノ)低級アルキル、低級アルキレンジオイル、低
級アルキル低級アルキレンジオイル、アリルオキシ、−
CF3,−OCF3、ベンジル、R3−ベンジル、ベンジルオキ
シ、R3−ベンジルオキシ、フェノキシ、R3−フェノキ
シ、ジオキソラニル、NO2、−NR4R5、NR4R5(低級アル
キル)−、NR4R5(低級アルコキシ)−、OH、ハロゲ
ノ、−NHC(O)R6、−NHC(O)OR6、R7O2SNH−、(R7O2S)2
N−、−S(O)2NH2、−S(O)0-2R4、t−ブチルジ
メチル−シリルオキシメチル、 −C(O)R8よりなる群から独立して選択される1−3個の置換基で
あり; AおよびDは独立して結合;C3−C6シクロアルキレ
ン;C1−C10アルキレン;C2−C10アルケニレン;C2−C
10アルキニレン;独立してフェニル、W−置換フェニ
ル、ヘテロアリールおよびW−置換ヘテロアリール(ヘ
テロアリールは上で定義した通りである)から選択され
る1つ以上の置換基で置換された定義通りのアルキレ
ン、アルケニレンもしくはアルキニレン鎖;−O−、−
S−、−SO−、−SO2−、−NR8−、−C(O)−、C3
C6シクロアルキレン、フェニレン、W−置換フェニレ
ン、ヘテロアリーレンおよびW−置換ヘテロアリーレン
よりなる群から独立して選択される1つ以上の基により
中断された定義通りのアルキレン、アルケニレンもしく
はアルキニレン鎖;またはフェニル、W−置換フェニ
ル、ヘテロアリールおよびW−置換ヘテロアリールより
なる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換
された定義通りの中断されたアルキレン、アルケニレン
もしくはアルキニレン鎖であるか;あるいはR2−Dはハ
ロゲノ、OH、低級アルコキシ、−OC(O)R6、−NR
4R5、−SHおよび−S(低級アルキル)よりなる群から
選択され; R3は低級アルキル、低級アルコキシ、−COOH、NO2
−NR4R5、OHまたはハロゲノよりなる群から独立して選
択される1−3個の基であり; R4およびR5はHおよび低級アルキルから独立して選択
され; R6は低級アルキル、フェニル、R3−フェニル、ベンジ
ルまたはR3−ベンジルであり; R7はH、OH、低級アルキル、フェノキシ、ベンジル、
R3−フェニルまたはR3−ベンジルであり; R8はOH、アルコキシ、フェニル、ベンジルオキシ、 −NR4R5、低級アルキル、フェニルまたはR3−フェニル
であり; R9は−O−、−CH2−、−NH−または−N(低級アル
キル)−であり; あるいはQおよびR2−Dは一緒になって基; (式中、 R16およびR17は独立して−CH2−、−CH(低級アルキ
ル)−、−C(ジ−低級アルキル)−、−CH=CH−およ
び−C(低級アルキル)=CH−よりなる群から選択され
るか;あるいはR18が隣接するR16と一緒になって、また
はR18が隣接するR17と一緒になって−CH=CH−または−
CH=C(低級アルキル)−基を形成し; uおよびvは独立して0、1、2、または3であり、
但し、共にゼロではなく;またR16が−CH=CH−または
−C(低級アルキル)=CH−であるとき、vは1であ
り;R17が−CH=CH−または−C(低級アルキル)=CH
−であるとき、uは1であり;vが2または3であると
き、R16は同じものでも異なるものでもよく;uが2また
は3であるとき、R17は同じものでも異なるものでもよ
く;そして qは0、1、2、3、4、5または6である) を形成する] で表されるEO93/02048およびPCT/US94/00421に記載の立
体特異的アゼチジノンの製造方法に関するものであっ
て、式II (式中、A、D、Q、R、R1およびR2は上記定義通りで
あり、そしてGはB、(R14)−O−または(R14)−S
−であり、BおよびR14は上記定義通りである) の化合物をシリル化剤および弗化物イオン触媒環化剤と
反応させるか、あるいはBがキラル補助体であるである
ときは、シリル化剤およびこのキラル補助体の塩と反応
させることよりなり、但し、置換基A、D、Q、R、R1
およびR2が−NH2、−SHおよび−OHよりなる群から選択
される置換基を含む場合、これらの置換基はシリル化剤
との反応前に適当に保護される、上記の方法に関する。
本発明の特に好ましい具体例は、式Qが水素であり、置
換基R2−DおよびR1−A−がトランス相対立体化学構造
を有する式Iの化合物の製造法であって、式IIa (式中、A、D、R、R1およびR2は上記定義通りであ
り、GはB、(R14)−O−または(R14)−S−であ
り、BおよびR14は上記定義通りである) の化合物を、シリル化剤および弗化物イオン触媒環化剤
と反応させるか、あるいはBがキラル補助体であると
き、シリル化剤および上記キラル補助体の塩と反応さ
せ、但し、置換基A、D、R、R1およびR2が−NH2、−S
Hおよび−OHよりなる群から選択される置換基を含む場
合、これらの置換基はシリル化剤との反応前に適当に保
護されるのが好ましい、上記の方法に関する。
詳細な説明 ここで使用するβ−(置換−アミノ)アミド、β−
(置換−アミノ)酸エステルおよびβ−(置換−アミ
ノ)チオールカルボン酸エステルという用語は、窒素が
β−炭素に、水素分子におよび非水素置換基に結合して
いる化合物である第2アミンを指すβ−アミノアミド、
β−アミノ酸エステルおよびβ−アミノチオールカルボ
ン酸エステルを意味する。
「アリール」とはフェニル、W−置換フェニル、ナフ
チルまたはW−置換ナフチルを意味する。
ここで使用する「低級アルキル」という用語は、炭素
原子数1−6の直鎖または分枝鎖アルキルを意味し、
「低級アルコキシ」は同様に炭素原子数1−6のアルコ
キシ基を意味し; 「アルケニル」は、鎖に1つ以上の共役または非共役
二重結合を有する線状または枝分かれ炭素鎖を意味し、
そして「アルカジエニル」は鎖に2つの二重結合を有す
る鎖を意味し; 同様に、「アルキニル」は鎖に1つ以上の三重結合を
有する線状または枝分かれ炭素鎖を意味する。
アルキル、アルケニルまたはアルキニル鎖が2つの他
のものと結合する場合、従って2価である場合、アルキ
レン、アルケニレンおよびアルキニレンという用語を用
いる。
「シクロアルキル」は炭素原子数3−6の飽和炭素環
を意味し、「シクロアルキレン」は相当する2価の環を
意味し、他の基に結合する場合は全ての位置異性体を含
む。
「ハロゲノ」は弗素、塩素、臭素またはヨウ素基を意
味する。
「ヘテロアリール」は上記定義通りのヘテロアリール
基に対する全ての位置異性体を含み、例えば、2−ピリ
ジル、3−ピリジルおよび4−ピリジルを含む。ベンゾ
縮合ヘテロアリールは、ベンゼン基がヘテロアリール環
上の隣接炭素原子に結合することによって形成される基
を意味し;例はインドリル、キノリル、キナゾリニル、
キノキサリニル、ベンゾトリアゾリル、インダゾリル、
ベンゾキサゾリル、ベンゾチエニルおよびベンゾフラニ
ルである。
「フェニレン」はオルト、メタまたはパラ配列で結合
した2価フェニル基を意味し、そして「ヘテロアリーレ
ン」は同様に2価ヘテロアリール基を意味し、全ての位
置異性体を含む。
「(低級アルコキシイミノ)低級アルキル」は基(C1
−C6低級アルコキシ)−N=CH−(C1−C5低級アルキ
ル)を意味する。「低級アルキレンジオイル」は式−OC
(O)(CH21-4C(O)OHの基を意味し、「低級アル
キル低級アルキレンジオイル」は式−OC(O)(CH2
1-4C(O)O−(低級アルキル)の基を意味する。
R3−ベンジルおよびR3−ベンジルオキシはフェニル環
上で置換されたベンジルおよびベンジルオキシ基を意味
する。
AおよびDで定義した通りの炭素鎖は、任意に置換さ
れたフェニルまたはヘテロアリール基によって置換され
ているとき、異なる炭素原子上の独立した置換基、もし
くは1つの炭素原子上の2つの置換基を含んでいても、
またはこれらの両方の場合であってもよい。当業者であ
れば、存在する二重または三重結合の数、鎖の炭素原子
の入れ替えおよび鎖の炭素原子上の置換基の存在が全て
鎖の長さによって決まることを認識するであろう:より
短い炭素鎖はより長い炭素鎖と同じ数の二重もしくは三
重結合、炭素の入れ替えまたは置換基に応じることはで
きない。一般に、不飽和炭素鎖は1−4個の共役または
非共役の二重または三重結合を含む。炭素原子が入れ替
わる場合、1−4個の入れ替え基が存在してもよい。同
様に、鎖の炭素原子が置換されるとき、1−4個の置換
基が存在してもよい。
AおよびD中のアルキレン鎖の例はメチレン、エチレ
ン、プロピレン、ブチレンおよびデシレンである。
不飽和AおよびD基の例はエチレンおよびアセチレン
である。
鎖の炭素原子が入れ替えられているAおよびD基の例
は−CH2CH2O−、−OCH2CH2−、−CH2O−、−CH2CH2CH2O
−、−CH2OCH2−、−CH2CH2OCH2−、−CH2CH2−NH−、
−CH2CH2−N(CH3)−および−O−CH2C(O)−NH−
である。
この方法によって製造されるアゼチジノン、特に式I
の化合物は、少なくとも2つの非対称炭素原子を有し、
従って、光学対掌体および回転異性体を含めた全ての異
性体の製造が考えられる。本発明によって製造される化
合物は、ラセミ混合物を含めた、純粋な形または混合し
た形のdおよびl異性体を含む。例えば、式Iの化合物
のAおよびDが二重結合を含むとき、本発明によって製
造される異性体化合物は幾何異性体も含む。
本方法の成分を加える順序はアゼチジノン生成物の製
造には重要ではない。例えば、出発β−(置換−アミ
ノ)アミド、β−(置換−アミノ)酸エステルまたはβ
−(置換−アミノ)チオールカルボン酸エステルをまず
シリル化剤と反応させ、次に環化剤と反応させても、あ
るいは出発化合物をシリル化剤および環化剤の混合物に
混合してもよい。
シリル化は、出発物質をシリル−エノールエーテルシ
リル化剤、例えばビストリメチルシリルアセトアミド
(BSA)、N−メチル−O−トリメチルシリルアセトア
ミドまたはイソ−プロペニルオキシトリメチルシラン、
好ましくはBSAと、適当な不活性有機溶媒中、0−110
℃、好ましくは約20−90℃、さらに好ましくは周囲温度
(例えば、約25℃)で反応させることによって行う。反
応は乾燥不活性雰囲気中で行うのが好ましく、例えば溶
媒は一般的には分子ふるいで乾燥し、反応は窒素下で行
う。シリル化および環化を順次行うとき、すなわちシリ
ル化剤をまず出発物質と反応させるとき、シリル化反応
を約2時間まで続けることができるが、環化段階はシリ
ル化の直後に行うか、あるいはシリル化剤および環化剤
を同時に加えるのが好ましい。
当業者であれば、環化を望ましいように進めるため
に、β−(置換−アミノ)アミド、β−(置換−アミ
ノ)酸エステルまたはβ−(置換−アミノ)チオールカ
ルボン酸エステル出発物質に存在する−NH2、−SHおよ
び−OH置換基は、優先的にシリル化されたり、あるいは
は分子の置換アミノ部分(すなわち、式IIの−NH−R)
のシリル化に加えてシリル化されたりしない基に変換し
なければならない。当業界で周知の適当な保護基は−NH
2の場合は:t−ブチルジメチルシリル、ベンジル、ベン
ゾイルおよびt−ブトキシカルボニルであり;−SHの場
合は:トリフェニルメチルであり;そして−OHの場合
は:低級アルコキシ、例えばメトキシ、ベンジルオキシ
およびt−ブチルジメチルシリルである。
分子内環化の触媒に用いられる弗化物イオン源は一般
に第4アルキル−、アリールアルキル−またはアリール
アルキルアルキルアンモニウム弗化物塩またはその水和
物またはその混合物(アルキル−、アリールアルキル−
またはアリールアルキルアルキルアンモニウムはZにつ
いて上で定義した通りである)、あるいはアルカリ金属
弗化物塩またはその水和物、例えば弗化セシウムまたは
弗化カリウムである。水和第4アンモニウム弗化物塩を
用いるとき、試薬は触媒量、すなわち約1−20モル%、
好ましくは約5モル%で加え、無水第4アンモニウム弗
化物塩を用いるとき、理論量以下の触媒量を加えること
ができる。アルカリ金属弗化物塩を用いるとき、出発β
−アミノ化合物と比べて理論量以下の触媒量で加え、使
用溶媒への試薬の溶解度(試薬が少ないほど、より高い
溶解度が必要である)によって決める。シリル化剤の後
に反応混合物を加えるならば、弗化物試薬はシリル化か
ら得られる反応混合物へ直接加え、約0−110℃、好ま
しくは約20−60℃で約0.5−約6時間、好ましくは約1
時間反応させる。シリル化試薬および弗化物試薬を同時
に加えるとき、反応は同様な反応条件下で行う。
あるいは、出発β−アミノ化合物がキラル補助体を含
む化合物を環化するには、上記定義通りのキラル補助体
の塩を触媒中の弗化物イオンの代わりに用いて反応を触
媒してもよい。キラル補助体含有β−アミノ化合物は還
流温度以下の室温で1時間、上記のようなシリル化試薬
と不活性雰囲気、例えばN2の下、適当な不活性溶媒中で
反応させる。キラル補助体の塩は反応混合物へシリル化
剤と同時に加えてもよく、あるいはシリル化から得られ
る反応混合物に触媒量でまたは出発β−アミノ化合物と
較べた理論量で直接加えてもよく、混合物は約0−110
℃、好ましくは約20−60℃でさらに1時間反応させる。
弗化物イオンまたはキラル補助体塩プロセスのいずれ
かから得られるアゼチジノンは、適当な標準的な方法、
例えばカラムクロマトグラフィーまたは結晶化によって
精製することができる。
上で使用した「適当な不活性有機溶媒」という用語
は、実施する反応において反応性ではなく、かつ反応体
のための溶媒である有機溶媒または溶媒の組み合わせを
意味する。一般的な適した溶媒はハロゲン化合物、例え
ばジクロロメタン;複素環式化合物、例えばテトラヒド
ロフラン(THF);DMSO;ジメチルホルムアミド(DMF);
アセトニトリル;および炭素環式芳香族、例えばトルエ
ンである。好ましいのはトルエン、THFおよびジクロロ
メタンである。
出発β−(置換−アミノ)アミド、β−(置換−アミ
ノ)酸エステルまたはβ−(置換−アミノ)チオールカ
ルボン酸エステルは公知であるか、あるいは公知の方法
を用いて当業者が製造することができる。Bがキラル補
助体の基である式IIおよびIIaのβ−アミドアミド化合
物は、WO93/02048に記載されている。
キラル補助体の塩は公知の方法で製造され、例えば2
−オキサゾリジノンのテトラn−ブチルアンモニウム塩
は、THFのような不活性溶媒中、0℃で30分間、キラル
補助体を水素化ナトリウムのような強塩基で脱プロトン
化し、その後、テトラn−ブチルアンモニウム塩化物ま
たは臭化物塩を加え、そしてさらに30分間撹拌すること
によって製造することができる。
本発明の方法の特に好ましい具体例は式IIbのβ−
(置換−アミノ)アミド、すなわちGがB′である式II
aの化合物、上記のような脱プロトン化キラル補助体の
反応よりなる;本方法から得られるキラル補助体の塩は
再使用のために回収することができるので、出発β−
(置換−アミノ)アミドの一部としてキラル補助体を使
用することは特に望ましいことである。C−3およびC
−4置換基がトランス相対立体化学構造を有する式Iの
化合物の製造で例示されるさらに好ましい具体例を反応
経路Aに示す。このプロセスはA、D、X、Y、R、
R1、R2、R12およびR13が上記定義通りである式IIbの化
合物を、シリル化剤および弗化物イオンと反応させて、
Qが水素である式Iaの化合物を製造することよりなる。
反応経路A: 反応経路Aに示す反応では、式IIbの出発物質におい
て、XおよびYが各々酸素、そしてR12が水素であるの
が好ましい。式IIbのさらに好ましい化合物は、Xおよ
びYが各々酸素、R12が水素、そしてR13がフェニル、ベ
ンジルまたはイソプロピルである化合物である。好まし
いシリル化剤はBSAであり、好ましい弗化物イオン源は
テトラn−ブチルアンモニウム弗化物またはその水和
物、好ましくはその三水和物である。
次の実施例は本発明を説明するものである。実施例は
C−3、C−4二置換化合物を目指すものであり、反応
体および中間体の立体化学構造は次の実施例において様
々な構造式で示されているが、本発明の方法は立体化学
に関係なくアゼチジノンについて実施するものであり、
単に望ましいラセミまたは立体化学配置を有する反応体
の選択または望ましい配置の生成物を得る反応条件の選
択にかかわるのみであることは無論のことである。
製造1 PhCH2CH2CH2COOH+SOCl2 →PhCH2CH2CH2COCl 階段A:5−フェニル吉草酸(50g、281mmol)を含むトル
エン(50ml)の撹拌懸濁液に、SOCl2(40ml、548mmol)
を加える。混合物を油浴中で3時間90℃に加熱する。過
剰のSOCl2をトルエンとの共沸混合物として減圧下留去
する。再度トルエン(50ml)を加え、トルエンおよび残
留SOCl2を減圧下で留去する。CH2Cl2(200ml)を反応フ
ラスコ中の粗製酸塩化物に加え、得られる溶液を段階B
に直接使用する。
段階B:CH2Cl2(600ml)に(4S)−4−フェニル−2−
オキサゾリジノン(38.6g、236.8mmol)、トリエチルア
ミン(TEA)(80ml、574mmol)および4−ジメチルアミ
ノピリジン(DMAP)(2g、16.4mmol)を加える。混合物
を撹拌し、氷浴中で〜5℃に冷却する。温度を〜5℃に
保ちながら、段階Aの溶液を徐々に加える。添加完了
後、混合物を室温に温め、一晩撹拌する。水(400ml)
を加え、30分間撹拌して、過剰の酸塩化物を分解する。
有機層を分離し、水性層をCH2Cl2(200ml)で抽出す
る。有機層を一緒にし、水性2N H2SO4(600ml)で、次
いでブライン溶液(200ml)、飽和NaHCO3(400ml)およ
びブライン溶液(200ml)で洗浄する。有機層を減圧下
で濃縮し、得られる残留物をCH2Cl2に溶解して全体積を
1000mlにする。この溶液を段階Cで用いる。
段階C:段階Bの生成物(238ml、56.4mmol)のCH2Cl2
液を−20℃ないし−25℃に冷却する。温度を−20℃より
下に保ちながら、TiCl4のCH2Cl2(56ml、56mmol)の1
モル溶液を徐々に加える。添加完了後、その温度で10分
間撹拌する。Hunig塩基(N,N−ジイソプロピルエチルア
ミン)(19.5ml、112mmol)を徐々に加える;特徴のあ
る暗赤色が認められる。混合物を30分間−20℃ないし−
25℃で撹拌する。アニスアルデヒドおよびp−アニシジ
ンから誘導されたシッフ塩基(26.86g、111.5mmol)のC
H2Cl2(200ml)溶液を徐々に加え、温度を−20℃より下
に保ちながら1時間撹拌する。氷酢酸(18ml)のCH2Cl2
(32ml)溶液を、温度−20℃より下に保ちながら加える
ことによって急冷する。30分間撹拌し続け、その後、反
応混合物を0℃の水性2N H2SO4(600ml)に注ぐ。30分
間撹拌し、次に酢酸エチル(EtOAc)(1リットル)を
加え、有機層がはっきり分離するまで撹拌する。有機層
を分離し、水性層をCH2Cl2(50ml)で抽出し、有機層を
一緒にし、飽和NaHCO3溶液で、次にブライン溶液で洗浄
する。有機層を減圧下で濃縮し、残留物をEtOAcおよび
ヘキサンから結晶化して、純粋な式のβ−アミノカル
ボニル化合物を得る。
実施例1 1のβ−アミノアミド(15g、26.6mmol)を含むふるい
乾燥トルエン(225ml)の撹拌懸濁液に約90℃で、N2
囲気下、BSA(10ml、40,5mmol)を加え、反応混合物を
約1時間約90℃で加熱する。弗化テトラn−ブチルアン
モニウム三水和物(420mg、1.33mmol)を加え、1時間9
0℃で加熱して10.2gの式1aの化合物を得る(収率96
%)、99%de、99.9%ee。
実施例1A 実施例1に示す式1のβ−アミノアミド(20g、35.5mm
ol)を含むふるい乾燥トルエン(400ml)の撹拌懸濁液
に約90℃でN2雰囲気下、BSA(15ml、60.75mmol)を加
え、約90℃で2時間加熱する。55−60℃に冷却し、弗化
テトラn−ブチルアンモニウム三水和物(560mg、1.78m
mol)を加え、55−60℃で2時間加熱して、実施例1に
示す式1aの化合物13.62gを得る(収率96%)、99%de、
99.9%ee。
実施例1B 実施例1に示す式1のβ−アミノアミド(20g、35.5mm
ol)を含むトルエン(200ml)の撹拌懸濁液に室温でBSA
(15ml、60.75mmol)を、次に弗化テトラn−ブチルア
ンモニウム三水和物(112mg、0.35mmol)を加えた。反
応の進行をHPLCによってモニターする;1.5時間後、化合
物1aを得る(14.2g、収率99.8%)、99%de、99.9%e
e。
実施例1C 実施例1に示す式1のβ−アミノアミド(5.014g、8.9
mmol)を含むDMSO(35ml)の撹拌懸濁液に室温でBSA
(3.8ml、15.2mmol)を、次にCsF(68mg、0.445mmol)
を加えた。反応の進行をHPLCによってモニターする;さ
らにBSA(2ml)を加え、4時間撹拌して、化合物1aを得
る(2.8g、収率79%)、96%de、99.9%ee。
実施例2 2のβ−アミノアミド(5g、8.9mmol)を含む乾燥TH
F(75ml)の撹拌懸濁液にBSA(5.4ml、21.85mmol)を加
え、次にN2雰囲気下で約16時間還流する。無水CsF(1.3
5g、8.9mmol)を加え、6時間還流して、式1bの化合物
3.42gを得る(収率96%)、99%de。
実施例2A 段階1:0℃の(R)−4−フェニル−2−オキサゾリジ
ノン(174mg、1.06mmol)を含むTHF(4ml)の撹拌溶液
に、NaH(4.3mg、60%の油中エマルジョン、0.106mmo
l)を加える。30分にわたって温度を室温に上げ、次い
で臭化テトラn−ブチルアンモニウム(34mg、0.106mmo
l)を混合物に加え、さらに30分間撹拌して(R)−4
−フェニル−2−オキサゾリジノンテトラn−ブチルア
ンモニウム塩を得る。
段階2:式1のβ−アミノアミド(0.604g、1.06mmol)を
含むふるい乾燥THF(8ml)の撹拌溶液に、還流下、N2
囲気の下で、BSA(0.66ml、2.66mmol)を加える。1時
間還流加熱し、次に段階1の生成物(0.106mmol)のTHF
(4ml)溶液を加える。1時間加熱を続けて生成物1b
(0.37g、収率87%)を得る、97%de、99.9%ee。
同様な方法で、還流下、室温にて、(S)−4−フェ
ニル−2−オキサゾリジノンテトラn−ブチルアンモニ
ウム塩および製造1の化合物1を用いて化合物1aを製造
する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 タン,チョー−ホン アメリカ合衆国ニュージャージー州 07922,バークレー・ハイツ,パインウ ッド・クレッセント 30 (56)参考文献 特開 平2−225457(JP,A) 特表 平6−508637(JP,A) 特表 平4−500077(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 205/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】β−(置換−アミノ)アミド、β−(置換
    −アミノ)酸エステルまたはβ−(置換−アミノ)チオ
    −ルカルボン酸エステルをシリル化剤および環化剤と反
    応させることによりなるアゼチジノンの製造方法であっ
    て、該アゼチジノンの窒素原子上の置換基がシリル基で
    はない方法。
  2. 【請求項2】シリル化剤および弗化物イオン触媒環化剤
    を、 i)カルバモイル部分がB−C(O)−[式中、Bは (式中、Xは−O−、−S−または−N(C1−C6アルキ
    ル)−であり;Yは=Oまたは=Sであり;R12およびR13
    は独立してC1−C6アルキル、フェニル、ナフチル、置換
    フェニル、置換ナフチル、低級アルコキシカルボニルお
    よびベンジルよりなる群から選択され、ここでフェニル
    およびナフチル上の置換基は低級アルキル、フェニルお
    よびベンジルよりなる群から選択される1−3個の置換
    基であるか、あるいはR12またはR13の一方は上記定義通
    りであり、他方は水素である)よりなる群から選択され
    る脱プロトン化キラル補助体であるか;あるいはBは
    (R14)(R15)N−(式中、R14およびR15は独立して低
    級アルキル、アリールおよびベンジルよりなる群から選
    択される)である] である、β−(置換−アミノ)アミド、 ii)カルボン酸エステル部分がR14−O−C(O)−
    (式中、R14は低級アルキル、アリールまたはベンジル
    である)である、β−(置換−アミノ)アミド酸エステ
    ル;および iii)チオールカルポン酸エステル部分がR14−S−C
    (O)−(R14は低級アルキル、アリールまたはベンジ
    ルである)である、β−(置換−アミノ)チオールカル
    ボン酸エステル、 よりなる群から選択される適当に保護された化合物と反
    応させることよりなる、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】カルバモイル部分がB−C(O)−[式
    中、Bは (式中、Xは−O−、−S−または−N(C1−C6アルキ
    ル)−であり;Yは=Oまたは=Sであり;R12およびR13
    は独立してC1−C6アルキル、フェニル、ナフチル、置換
    フェニル、置換ナフチル、低級アルコキシカルボニルお
    よびベンジルよりなる群から選択され、ここでフェニル
    およびナフチル上の置換基は低級アルキル、フェニルお
    よびベンジルよりなる群から選択される1−3個の置換
    基であるか、あるいはR12またはR13の一方は上記定義通
    りであり、他方は水素である)よりなる群から選択され
    る脱プロトン化キラル補助体である] である、適当に保護されたβ−(置換−アミノ)アミド
    を、 シリル化剤および式: (式中、X、Y、R12およびR13は上記定義通りである
    か、あるいはR12およびR13は各々水素であり、Zは第4
    アンモニウム陽イオンおよびアルカリ金属よりなる群か
    ら選択される) の1値の塩である環化剤と反応させることよりなる、ア
    ゼチジノンを製造するための請求項1の方法。
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