JPH04368365A - アゼチジノン誘導体の製法 - Google Patents

アゼチジノン誘導体の製法

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JPH04368365A
JPH04368365A JP3145907A JP14590791A JPH04368365A JP H04368365 A JPH04368365 A JP H04368365A JP 3145907 A JP3145907 A JP 3145907A JP 14590791 A JP14590791 A JP 14590791A JP H04368365 A JPH04368365 A JP H04368365A
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JP
Japan
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compound
formula
group
substituent
hydrogen atom
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JP3145907A
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English (en)
Inventor
Sadao Oida
老田 貞夫
Makoto Mori
誠 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH04368365A publication Critical patent/JPH04368365A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本製法により得られる化合物(4
)が、優れた抗菌作用を有する1−メチルカルバペネム
誘導体の合成の重要な中間体であることは知られている
(特開昭57−123182号公報)。
【0002】
【従来技術】上尾は、アセトキシアゼチジノン誘導体(
6)と化合物(7)との反応で化合物(8)が得られ、
この化合物(8)から数工程を経て1−メチルカルバペ
ネム誘導体(9)が得られることを報告(特開平2−1
474号公報)している。しかしながら上尾は、化合物
(8)から本発明の製法によって得られる化合物(4)
がえられるか否かに関しては報告していない。発明者等
は、化合物(8)を過マンガン酸カリウム等の酸化剤で
酸化しても化合物(4)は得られず、化合物(10)あ
るいは(10)に由来する分解物しか得られないことを
実験的に確認している。
【0003】
【化14】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】発明者等は、上尾の用
いた化合物(7)の代わりに化合物(2)を用いて化合
物(1)と反応させると化合物(3)が得られ、化合物
(3)を酸化すると化合物(4)が得られることおよび
化合物(3)を還元し化合物(5)とした後に酸化して
も化合物(4)が得られることを見出し本発明を完成し
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、式(1)を有
する化合物に亜鉛の存在下、式(2)を有する化合物を
反応させ、式(3)を有する化合物とし、これを酸化す
ることを特徴とする化合物(4)の製法、および化合物
(3)を還元し、化合物(5)とし、これを酸化するこ
とを特徴とする化合物(4)の製法である。
【0006】
【化15】
【0007】上記式中R1 は水素原子または水酸基の
保護基を、R2 は水素原子またはアミドの保護基を、
R3 は脱離基を、R4 は水素原子、置換基を有して
もよいアルキル基、置換基を有してもよいアリール基ま
たは置換基を有してもよいアラルキル基を、Xはハロゲ
ン原子を示す。
【0008】上記式のR1 ,R2 ,R3 ,R4 
およびXについて以下に具体的に説明する。R1 は水
素原子、水酸基の保護基を示し、保護基としてはβ−ラ
クタム系抗生物質誘導体の反応に使用される水酸基の保
護基なら特に限定はないが、好適にはホルミル、アセチ
ル、ベンゾイルのようなアシル基;トリメチルシリル、
tert−ブチルジメチルシリル、トリエチルシリルな
どのシリル基;ベンジル、4−ニトロベンジルのような
アラルキル基;ベンジルオキシカルボニル、4−ニトロ
ベンジルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニル、
tert−ブトキシカルボニルなどのアルコキシカルボ
ニル基;テトラヒドロピラニル、メトキシメチル、1−
エトキシエチルなどのエーテル基である。R2 は水素
原子、アミド基の保護基を示し、保護基としては、アゼ
チジノン環のアミド基としては特に限定はなく一般的な
アミド基の保護基を示し、好適にはトリメチルシリル、
tert−ブチルジメチルシリルなどのトリアルキルシ
リル基、トリフェニルシリルなどのトリアリールシリル
基、ベンジル、4−メトキシベンジル、ベンヅヒドリル
、ジ(4−メトキシフェニル)メチルなどのアラルキル
基、4−メトキシフェニル、2,4−ジメトキシフェニ
ルなどのアリール基である。R3 は脱離基であり、ホ
ルミルオキシ、アセトキシ、プロピオニルオキシなどの
低級アシルオキシ基;ベンゾイルオキシ、ナフトイルオ
キシ、4−メトキシベンゾイルオキシなどのアリールカ
ルボニルオキシ基;メチルスルフィニル、エチルスルフ
ィニル、フェニルフルフィニルなどのスルフィニル基;
メタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、p−トルエン
スルホニルなどのスルホニル基;塩素、臭素などのハロ
ゲン原子である。好適なR3はアセトキシ、ベンゾイル
オキシ、メタンスルホニル、塩素があげられる。
【0009】R4 は水素原子、置換基を有してもよい
アルキル基、置換基を有してもよいアリール基または置
換基を有してもよいアラルキル基を示し、アルキル基は
たとえばメチル、エチル、プロピル、イソブチル、te
rt−ブチルであり、アリール基はたとえばフェニル、
ナフチルであり、アラルキル基はたとえばベンジル、フ
ェネチルである。それらの置換基は、たとえばシアノ基
、弗素、塩素などのハロゲン原子、メトキシ、エトキシ
、プロポキシ、イソプロポキシなどのアルコキシ基、メ
チルチオ、エチルチオ、フェニルチオなどのアルキルチ
オ基、メタンスルホニル、ベンゼンスルホニルなどのス
ルホニル基、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル
、プロポキシカルボニルなどのアルコキシカルボニル基
を示す。好適なR4 は、メチル、エチル、プロピル、
tert−ブチル、フェニル、ベンジル、フェネチルが
あげられる。
【0010】Xは塩素、臭素あるいはヨウ素原子を示す
【0011】式(2)を有するケトン化合物の製造は類
似するエステル化合物の製法(S.E.Drewes 
& N.D.Emslie,J.C.S.Perkin
 Trans.I,1982,2079)に準じて以下
のように行われる。
【0012】
【化16】
【0013】α,β−不飽和ケトン(11)とアセトア
ルデヒドを塩基触媒の存在下で反応させることによりア
リルアルコール(12)に導き、ついで(12)をハロ
ゲン化水素酸(HX)で処理することにより(2)を得
ることが出来る。
【0014】式(3)を有する化合物は式(1)を有す
る化合物を亜鉛の存在下に反応させ
【0015】
【化17】
【0016】ることによって製造される。反応に用いら
れる溶媒は、エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミド、ジメチルスルホキシドなどの非プロトン
性溶媒である。ジメチルホルムアミドまたはジメチルア
セトアミドを上記の溶媒と混合して用いてもよい。用い
られる化合物(2)の使用量は(1)の1〜1.5 モ
ル当量で、亜鉛の使用量は(1)の1〜2モル当量であ
る。 反応は(1)と亜鉛の懸濁液の中に(2)を0.5〜2
時間で滴下することにより行われる。反応温度は−10
℃ないし50℃で行われ好ましくは室温付近である。
【0017】反応終了後、(3)は常法に従って反応混
合物から採取される。例えば反応混合物中より析出した
不溶物や未反応の亜鉛粉末を濾去した後、有機溶媒を加
えて希釈し水洗、乾燥を行ってから溶媒を留去すること
によって得ることができる。このようにして得られた(
3)は、必要ならば常法、例えば再結晶法、カラムクロ
マトグラフィーなどによって精製を行い純品を得ること
ができる。
【0018】一般式(3)を有する化合物を酸化してカ
ルボン酸(4)を得る反応は、アセトニトリル、アセト
ン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミドなどの溶媒と、水あるい
はリン酸緩衝液との混合溶媒中で行われる。用いられる
酸化剤は、過剰の過マンガン酸カリウムあるいは触媒量
の過マンガ酸カリウムもしくは四酸化オスミウムと過剰
の過ヨウ素酸ナトリウムとを組合わせたものである。反
応温度は0℃ないし室温であり、反応時間は1〜24時
間である。反応終了後、(4)は常法に従って反応混合
物から採取される。例えば反応混合物に希塩酸などを加
えて弱酸性にした後、有機溶媒で抽出し水洗、乾燥を行
ってから溶媒を留去することによって得られる。必要な
らばさらに再結晶法、カラムクロマトグラフィーなどに
よって(4)を精製することができる。
【0019】一般式(3)を有する化合物を還元して一
般式(5)を有するアルコール誘導体を得る反応は、還
元剤としてたとえば水素化ホウ素亜鉛、ジイソブチルア
ルミニウムヒドリドあるいは塩化セリウム−水素化ホウ
素ナトリウムを用いて行われる。溶媒はメタノール、エ
タノール、エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン
、ジメチルアセトアミドなどから、還元剤の種類に応じ
て選択される。反応温度は−30℃ないし室温で行われ
、反応時間は0.5 〜5時間である。一般式(3)を
有する化合物を還元して一般式(5)を有するアルコー
ル化合物を得る反応において、(1)と(2)から前述
の如くして得られる(3)を含む反応液に、直接上記の
還元剤あるいは水素化ホウ素ナトリウムを直接加えるこ
とによっても(5)を導くことができる。
【0020】反応終了後、(5)は常法に従って反応混
合物から採取される。例えば反応混合物に注意して水を
加えた後、有機溶媒で抽出し水洗、乾燥を行ってから溶
媒を留去することによって得ることができる。このよう
にして得られた(5)は、必要ならば例えば再結晶法、
分取用薄層クロマトグラフィー、カラムクロマトグラフ
ィーなどによって精製することができる。
【0021】一般式(5)を有する化合物を酸化して、
一般式(4)を有する化合物を得る反応は、前述の(3
)から(4)を得る反応に於いて述べた溶媒を用いて行
われる。用いられる酸化剤としては、触媒量の過マンガ
ン酸カリウム、四酸化オスミウムあるいは酸化ルテニウ
ムと過剰の過ヨウ素酸ナトリウムを組合わせたものであ
るが、四酸化オスミウムを触媒として用いるのが特に好
ましい。反応は室温付近で行われ、反応時間は5〜50
時間である。一般式(5)を有する化合物を酸化して一
般式(4)を有するカルボン酸誘導体を得る反応におい
て、(3)を前述の如く還元して得られる(5)を含む
反応液から(5)をとり出すことなく、反応液に直接上
記の酸化剤を加えることによっても(4)を得ることが
出来る。一般式(3)を有する好適な化合物を第1表に
例示する。ただしこれによって本発明を限定するもので
はない。
【0022】
【化18】
【0023】一般式(5)を有する好適な化合物を第2
表に例示する。ただしこれによって本発明を限定するも
のではない。
【0024】
【化19】
【0025】一般式(4)を有する化合物を第3表に例
示する。ただしこれによって本発明を限定するものでは
ない。
【0026】
【化20】
【0027】一般式(3),(4)および(5)で表わ
される化合物はその不斉炭素に基づく種々の異性体が存
在する。一般式(3),(4)および(5)はそれぞれ
これらの異性体の一つまたは混合物を示す。それらの異
性体で好適なものとしては、(4)から導かれるカルバ
ペネム誘導体の1位に相当する炭素の配位がR配位であ
り、5位および6位に相当する炭素の配位がチエナマイ
シンと同一配位である(5S,6S)配位であり、6位
置換基の酸素官能基を有するα位の炭素の配位がR配位
である化合物をあげることができる。
【0028】
【発明の効果】本発明により化合物(4)が好収率で得
られ、このアゼチジノン誘導体(4)は公知の方法(特
開昭57−123182号公報)により、すぐれた抗菌
活性を示すカルバペネム誘導体に導くことができる。
【0029】以下に実施例、参考例をあげ本発明を具体
的に示す。
【0030】
【実施例】実施例1 (3S,4R)−3−[(R)−1−(tert−ブチ
ルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−[(S)−1
−メチル−2−メチレン−3−オキソブチル]−2−ア
ゼチジノン
【0031】
【化21】
【0032】(3S,4R)−4−アセトキシ−3−[
(R)−1−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ
)エチル]−2−アゼチジノン(195mg,0.67
8mmol) 、亜鉛粉末(78mg,1.2mmol
)、N,N’−ジメチルアセトアミド(0.1ml) 
、テトラヒドロフラン(1.5ml) の混合物を撹拌
し、この中へ室温で(Z)−3−ブロモメチル−3−ペ
ンテン−2−オン(150mg,0.847mmol)
 のテトラヒドロフラン(0.5ml) 溶液を1時間
で滴下する。滴下終了後、さらに30分間撹拌する。ヘ
キサン3mlを加えて不溶物を濾過除去する。濾液を減
圧下濃縮して得られる油状物を酢酸エチル:ヘキサン(
1:1)混合物溶媒(10ml)に溶かし、水ついで食
塩水で洗浄する。乾燥後濃縮し得られる残留物をシリカ
ゲルのショートカラム(酢酸エチル)を通して精製する
。目的化合物(210mg,収率95%)を結晶として
得た。ヘキサンから再結晶を行って、融点108−10
9℃の針状晶を得た。
【0033】比旋光度[α]D25 −46.3(C=
1.07,CHCl3)IRスペクトルνmax(CH
Cl3)cm−1:3420,1750,1675NM
Rスペクトル(270MHz,CDCl3)δ:0.0
6(6H,s),0.87(9H,s),1.10(3
H,d,J=7.3Hz),1.13(3H,d,J=
6.6Hz),2.78(1H,m),3.21(1H
,qd,J=7.3,5.9Hz),3.65(1H,
dd,J=5.9,2.0Hz),4.13(1H,q
d,J=6.6,4.6Hz),5.83(1H,br
s),5.87(1H,s),6.21(1H,s) 実施例2 (3S,4R)−3−[(R)−1−(tert−ブチ
ルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−[(1S,3
RS)−3−ヒドロキシ−1−メチル−2−メチレンブ
チル]−2−アゼチジノン
【0034】
【化22】
【0035】(1)(3S,4R)−4−アセトキシ−
3−[(R)−1−(tert−ブチルジメチルシリル
オキシ)エチル]−2−アゼチジノン(1.44g,5
.01mmol)、亜鉛粉末(2.23g,9.98m
mol)、N,N’−ジメチルアセトアミド(1.5m
l) 、テトラヒドロフラン(9ml)の混合物を室温
で撹拌するなかへ、(Z)−3−ブロモメチル−3−ペ
ンテン−2−オン(1.20g,6.78mmol)の
テトラヒドロフラン(5ml)溶液を40分間で滴下す
る。滴下終了後さらに室温で20分間撹拌する。反応液
を−20℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(100
mg,2.6mmol) を少量づつ5分間で加える。 反応液を室温に戻して20分間撹拌した後、飽和塩化ア
ンモニウム水溶液(5ml)をゆっくり加える。水25
mlをさらに加えてから酢酸エチル:ヘキサン(1:1
)混合溶媒(30ml×2)で2回抽出する。乾燥後溶
媒を留去して得られる残留物をシリカゲルのショートカ
ラム(酢酸エチル)を通す。溶媒を留去して得られる固
体をメタノール−水から再結晶を行い目的化合物(1.
36g, 収率83%) をジアステレオマーの混合物
(6:1)として得た。
【0036】融点  109−111℃IRスペクトル
νmax(CHCl3)cm−1:3420,1755
NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)δ; 
主生成物:0.06(6H,s),0.88(9H,s
),1.15(3H,d,J=7.3Hz),1.18
(3H,d,J=5.9Hz),1.31(3H,d,
J=6.6Hz),1.81(1H,d,J=4.6H
z),2.33(1H,quintet,J=6.6H
z),2.86(1H,dd,J=4.3,2.0Hz
),3.69(1H,dd,J=6.6,2.0Hz)
,4.08−4.35(2H,m),4.93(1H,
s),5.25(1H,s);副生成物:0.08(6
H,s),0.89(9H,s),1.13(3H,d
,J=7.3Hz),1.23(3H,d,J=5.9
Hz),1.27(3H,d,J=5.3Hz),2.
23(1H,d,J=3.3Hz),2.51(1H,
quintet,J=7.3Hz),3.05(1H,
dd,J=6.3,2.0Hz),3.59(1H,d
d,J=7.3,2.0Hz),4.08−4.35(
2H,m),4.93(1H,s),5.14(1H,
s)(2)(3S,4R)−3−[(R)−1−(te
rt−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4[(
S)−1−メチル−2−メチレン−3−オキソブチル]
−2−アゼチジノン(380mg,1.17mmol)
と塩化第一セリウム・7水和物(447mg,1.20
mmol)をエタノール(3.5ml) に溶かした溶
液に、室温で水素化ホウ素ナトリウム(46mg,1.
20mmol) を加え3時間撹拌する。反応混合物に
飽和塩化アンモニウム水溶液(10ml)ついで水(5
ml)を加え、酢酸エチル(15ml×3)で3回抽出
する。抽出液を乾燥し溶媒を留去して得られる固体を、
メタノール−水から再結晶を行い目的化合物(372m
g,収率97%) をジアステレオマーの混合物(3:
2)として得た。融点96−99℃、両ジアステレオマ
ーのNMRスペクトルは上述のものに一致した。
【0037】実施例3 (3S,4R)−3−[(R)−1−(tert−ブチ
ルジメチルシリルオキシ)エチル]−4−[(R)−1
−カルボキシエチル]−2−アゼチジノン
【0038】
【化23】
【0039】(1)(3S,4R)−3−[(R)−1
−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]
−4−[(S)−1−メチル−2−メチレン−3−オキ
ソブチル]−2−アゼチジノン(100mg,0.30
7mmol) 、メタ過ヨウ素酸ナトリウム(328m
g,1.53mmol)、過マンガン酸カリウム(6.
0mg,0.038mmol) 、アセトン(2ml)
、0.05M−リン酸緩衝液(pH7.0, 10ml
)の混合物を20℃で1.5 時間撹拌する。反応液に
1N−塩酸を加えてpH4に調整したのち、酢酸エチル
で3回抽出する。抽出液を乾燥し溶媒を留去して得られ
る結晶性残留物を酢酸エチル:ヘキサン(1:1)混合
溶媒で洗浄して、目的化合物(15.7mg,収率17
%) を針状晶として得た。
【0040】融点  146−151℃(dec.)比
旋光度[α]D25 −31.4°(C=1.07,メ
タノール)IRスペクトルνmax(CHCl3)cm
−1:3420,3300,1755,1735NMR
スペクトル(270MHz,CDCl3)δ:0.07
 and 0.08(6H,s ×2),0.87(9
H,s),1.20(3H,d,J=6.6Hz),1
.23(3H,d,J=7.3Hz),2.75(1H
,qd,J=7.3,5.3Hz),3.03(1H,
dd,J=4.0,2.0Hz),3.94(1H,d
d,J=5.3,2.0Hz),4.20(1H,qd
,J=6.6,4.0Hz),6.28(1H,brs
)(2)(3S,4R)−3−[(R)−1−(ter
t−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]−4[(S
)−1−メチル−2−メチレン−3−オキソブチル]−
2−アゼチジノン(100mg,0.307mmol)
 のテトラヒドロフラン(1ml)溶液に、1.7 M
−水素化ホウ素亜鉛エーテル溶液(0.6ml,1.0
mmol) を室温で加え30分間撹拌する。水(2.
5ml) をゆっくり加えてから減圧下約3mlまで濃
縮する。テトラヒドロフラン2mlを加え、さらにメタ
過ヨウ素酸ナトリウム(400mg,1.87mmol
)、四酸化オスミウム(1.0mg,0.0039mm
ol)を加えて室温で23時間撹拌する。酢酸エチル(
3ml×3)で3回抽出する。 抽出液を乾燥後濃縮して得られる残留物に酢酸エチル少
量を加え、生成する不溶物を濾過して除く。濾液を濃縮
して得られる結晶性固体を酢酸エチル−ベンゼンから再
結晶を行い目的化合物(55mg, 収率59%)を針
状晶として得た。融点148−150℃(dec.)。 IR,NMRスペクトルおよび比旋光度は上述したもの
に一致した。
【0041】(3)(3S,4R)−3−[(R)−1
−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]
−4[(1S,3RS)−3−ヒドロキシ−1−メチル
−2−メチレンブチル]−2−アゼチジノン(100m
g,0.305mmol) 、メタ過ヨウ素酸ナトリウ
ム(327mg,1.53mmol)、四酸化オスミウ
ム(0.9mg,0.004mmol) 、テトラヒド
ロフラン(2.5ml) 、水(2.5ml) の混合
物を室温で14時間撹拌する。酢酸エチル(3ml×3
)で抽出する。合わせた有機層を乾燥後濃縮して得られ
る残留物に酢酸エチルを加え、生成する不溶沈殿物を濾
過して除く。濾液を濃縮して得られる結晶性固体を、酢
酸エチル−ベンゼンから再結晶を行い目的化合物(73
mg, 収率78%)を針状晶として得た。融点150
℃(dec.)。IR,NMRスペクトルおよび比旋光
度は上述したものに一致した。
【0042】(4)(3S,4R)−3−[(R)−1
−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]
−4[(S)−3−ヒドロキシ−1−メチル−2−メチ
レンプロピル]−2−アゼチジノン(100mg,0.
32mmol)、メタ過ヨウ素酸ナトリウム(342m
g,1.60mmol)、四酸化オスミウム(1mg)
、テトラヒドロフラン(2.5ml) 、水(2.5m
l) の混合物を室温で15時間撹拌する。反応液に酢
酸エチルを加えて抽出する(3回)。合わせた酢酸エチ
ル層を乾燥後、溶媒を減圧下留去する。得られる結晶性
残留物を酢酸エチル−ベンゼン混合溶媒から再結晶を行
い目的化合物(75mg, 収率78%)を葉片状結晶
として得た。融点150℃(分解)。スペクトルデータ
および比旋光度は上述のものに一致した。
【0043】実施例4 (3S,4R)−1−(tert−ブチルジメチルシリ
ル)−3−[(R)−1−(tert−ブチルジメチル
シリルオキシ)エチル]−4[(R)−1−カルボキシ
エチル]−2−アゼチジノン
【0044】
【化24】
【0045】(3S,4R)−1−(tert−ブチル
ジメチルシリル)−3−[(R)−1−(tert−ブ
チルジメチルシリルオキシ)エチル]−4[(S)−1
−メチル−2−メチレン−3−オキソブチル]−2−ア
ゼチジノン( 50mg,0.114mmol) 、メ
タ過ヨウ素酸ナトリウム(122mg,0.57mmo
l)、炭酸カリウム(100mg,0.76mmol)
, 過マンガン酸カリウム(8.0mg,0.051m
mol) 、アセトン(3ml)、水(2ml)の混合
物を20℃で3時間撹拌する。 反応液に1N−塩酸を滴下してpH4に調整したのち、
酢酸エチルで2回抽出する。乾燥後、溶媒を留去して得
られた残渣をシリカゲル3g を用いるカラムクロマト
グラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:1〜2
:1)混合溶媒で溶出する画分を集め、目的化合物(1
0mg, 収率21%) を粘稠油状物として得た。
【0046】IRスペクトルνmax(CHCl3)c
m−1:3300,1735,1720NMRスペクト
ル(270MHz,CDCl3)δ:0.06(3H,
s),0.09(3H,s),0.21(3H,s),
0.27(3H,s),0.89(9H,s),0.9
6(9H,s),1.22(3H,d,J=7.3Hz
),1.27(3H,d,J=5.9Hz),2.94
(1H,qd,J=7.3,3.9Hz),3.31(
1H,dd,J=6.6,2.3Hz),3.70(1
H,dd,J=3.9,2.3Hz),4.06(1H
,m)参考例1 4−ヒドロキシ−3−メチレン−2−ペンタノン
【00
47】
【化25】
【0048】アセトアルデヒド(23.6g,0.73
6mol)、メチルビニルケトン(17.0g,0.2
43mol)、トリエチレンジアミン(520mg,4
.64mmol)の均一混合物を室温で72時間撹拌す
る。過剰のアセトアルデヒドを留去したのち、酢酸エチ
ル(20ml)を加えて1N−塩酸(20ml)で洗浄
する。水層を酢酸エチルで(10ml×2)で2回抽出
し、有機層を合わせて飽和食塩水で洗浄する。乾燥後溶
媒を留去し、残留物を蒸留して標記化合物(21.3g
,収率77%) を得た。
【0049】沸点  66−70℃(7mmHg)IR
スペクトルνmaxcm−1(Liq):3450,1
665NMRスペクトル(270MHz,CDCl3)
δ:1.35(3H,d,J=6.6Hz),2.37
(3H,s),2.87(1H,br,d,J=5.3
Hz),4.66(1H,qd,J=6.6,5.3H
z),6.06(1H,s),6.11(1H,s)参
考例2 (Z)−3−ブロモメチル−3−ペンテン−2−オン

0050】
【化26】
【0051】4−ヒドロキシ−3−メチレン−2−ペン
タノン(5.50g,48.2mmol)に室温で、4
7%臭化水素酸(22ml)を加え30分間撹拌する。 反応液に水(10ml)を加えたのち、エーテル(30
ml×2)で2回抽出する。有機層を飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄する。乾燥後溶媒
を留去して得られる残留油状物を蒸留して標記化合物(
4.90g,収率57%) を得た。
【0052】沸点  86−88℃(10mmHg)I
Rスペクトルνmaxcm−1(Liq):1710,
1670,1635NMRスペクトル(270MHz,
CDCl3)δ:2.00(3H,d,J=7.3Hz
),2.35(3H,s),4.21(2H,s),6
.96(1H,q,J=7.3Hz)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  式 【化1】 を有する化合物に式 【化2】 を有する化合物を反応させ式 【化3】 を有する化合物とし、この化合物を酸化することを特徴
    とする式 【化4】 を有する化合物の製法。上記式中R1 は水素原子また
    は水酸基の保護基を、R2 は水素原子またはアミドの
    保護基を、R3 は脱離基を、R4 は水素原子、置換
    基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいア
    リール基または置換基を有してもよいアラルキル基を、
    Xはハロゲン原子を示す。
  2. 【請求項2】  式 【化5】 を有する化合物を酸化することを特徴とする式【化6】 を有する化合物の製法。上記式中R1 は水素原子また
    は水酸基の保護基を、R2 は水素原子またはアミドの
    保護基を、R4 は水素原子、置換基を有してもよいア
    ルキル基、置換基を有してもよいアリール基または置換
    基を有してもよいアラルキル基を示す。
  3. 【請求項3】  式 【化7】 を有する化合物に式 【化8】 を有する化合物を反応させ式 【化9】 を有する化合物とし、この化合物を還元し式【化10】 を有する化合物とし、次いでこの化合物を酸化すること
    を特徴とする式 【化11】 を有する化合物の製法。上記式中R1 は水素原子また
    は水酸基の保護基を、R2 は水素原子またはアミドの
    保護基を、R3 は脱離基を、R4 は水素原子、置換
    基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいア
    リール基または置換基を有してもよいアラルキル基を、
    Xはハロゲン原子を示す。
  4. 【請求項4】  式 【化12】 を有する化合物を酸化することを特徴とする式【化13
    】 を有する化合物の製法。上記式中R1 は水素原子また
    は水酸基の保護基を、R2 は水素原子またはアミドの
    保護基を、R4 は水素原子、置換基を有してもよいア
    ルキル基、置換基を有してもよいアリール基または置換
    基を有してもよいアラルキル基を示す。
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WO2007145260A1 (ja) 2006-06-16 2007-12-21 Kaneka Corporation アゼチジノンカルボン酸の改良された晶析方法
WO2011048583A1 (en) 2009-10-23 2011-04-28 Ranbaxy Laboratories Limited Process for the preparation of carbapenem compounds
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