JPS6332351B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6332351B2
JPS6332351B2 JP56193947A JP19394781A JPS6332351B2 JP S6332351 B2 JPS6332351 B2 JP S6332351B2 JP 56193947 A JP56193947 A JP 56193947A JP 19394781 A JP19394781 A JP 19394781A JP S6332351 B2 JPS6332351 B2 JP S6332351B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
anisylmethyl
azetidin
derivative
carboxyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56193947A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5896060A (ja
Inventor
Jun Sunakawa
Haruki Matsumura
Takaaki Inoe
Masao Enomoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd filed Critical Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Priority to JP56193947A priority Critical patent/JPS5896060A/ja
Priority to ES514616A priority patent/ES8307813A1/es
Priority to MX887582A priority patent/MX155962A/es
Priority to DE8585200793T priority patent/DE3279647D1/de
Priority to DE8282303731T priority patent/DE3277696D1/de
Priority to EP82303731A priority patent/EP0070204B1/en
Priority to EP85200793A priority patent/EP0180252B1/en
Priority to AU86053/82A priority patent/AU8605382A/en
Priority to AT85200793T priority patent/ATE42543T1/de
Priority to AT82303731T priority patent/ATE30917T1/de
Priority to US06/398,489 priority patent/US4742052A/en
Priority to ES522354A priority patent/ES8406434A1/es
Publication of JPS5896060A publication Critical patent/JPS5896060A/ja
Publication of JPS6332351B2 publication Critical patent/JPS6332351B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、4−カルボキシルアゼチジン−2−
オン誘導体を四酢酸鉛と反応させることにより、
カルボキシル基をアセチルオキシ基に変換し4−
アセチルオキシ−アゼチジン−2−オン誘導体の
製造法に関する。 従来、4−アセチルオキシ−アゼチジン−2オ
ン誘導体の製造法としては、二、三の方法が知ら
れているが、それらの方法においては、一般に収
率も高くなく、原料入手あるいは取扱いが困難で
ある等各々種々の難点を有している。 本発明者らはより広範囲に応用することがで
き、かつ、操作が容易なまた、その原料の入手が
容易な4−アセチルオキシアゼチジン−2−オン
誘導体の新しい製造法を開発すべく鋭意研究を重
ねた結果、4−カルボキシルアゼチジン−2−オ
ン誘導体を四酢酸鉛と反応させることによつて、
目的を達しうることを見出し本発明を完成した。 炭素−炭素結合を切断し、4−カルボキシル基
を4−アセチルオキシ基に変換する方法により4
−アセチルオキシアゼチジン−2−オン誘導体を
製造することは、いままでに類例がない新規な方
法である。 本願発明の製造法は、 β−ラクタム環の4位にカルボキシル基を有す
る誘導体である4−カルボキシルアゼチジン−2
−オン誘導体を四酢酸鉛と不活性溶媒中反応させ
て実施することができる。また必要ならば反応補
助剤を加えることができる。 反応に使用される不活性溶媒としては、アセト
ニトリル等のアルキルニトリル、ジメチルスルホ
キシドなどのスルホキシド類、酢酸のような脂肪
類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド等の脂肪酸ジアルキルアミド類、ベンゼン、ク
ロルベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類、
クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン系炭化水
素類、ピリジン、2−6−ルチジン等のピリジン
類及びこれらの混合溶媒が好適であるが、ジオキ
サン、ジエチルエーテル、エチレングライコール
ジメチルエーテル、ジエチレングライコールジメ
チルエーテル等のエーテル類、酢酸メチル、酢酸
エチル等のエステル類などの各種溶媒も合わせて
用いることができる。 反応補助剤としては、酢酸リチウム、酢酸ナト
リウム、酢酸カリウム、酢酸第一銅、酢酸第二銅
等の酢酸金属塩あるいはその混合物が好適である
が各種金属塩を用いることも可能である。またピ
リジン、トリエチルアミン等の各種有機塩基も用
いることができる。 四酢酸鉛は、通常4−カルボキシルアゼチジン
−2−オン誘導体に対して当モルもしくは当モル
以上の量を用いることが望ましい。反応補助剤を
用いる場合、その量は特に制限はないが、当モル
前後が好適である。反応温度は、0〜150℃が好
ましいが、冷却又は加熱により反応を抑制、促進
できる。 反応終了後、本発明の目的化合物は、通常の有
機化学的手段により、反応混合物より取り出すこ
とができる。 本発明方法によれば抗菌作用を有する医薬とし
て有用な各種シングル−β−ラクタム誘導体、ビ
サイクリツクβ−ラクタム誘導体の製造に際し、
優れた合成中間体となる4−アセチルオキシアゼ
チジン−2−オン誘導体をカルボキシル基を4位
の置換基として有しているアゼチジ−2−オン誘
導体から容易に得ることができる。原料アゼチジ
ン−2−オン誘導体が各種置換基を有している場
合においても、本法によれば相当する4−アセチ
ルオキシ−アゼチジ−2−オン誘導体を製造する
ことができる。 たとえば、本発明方法によれば一般式() 〔式中、R1、R2は水素原子、低級アルキル基、
低級アルケニル基、水酸基もしくは通常の保護基
で保護された水酸基で置換された低級アルキル
基、アリールスルホニル基等を示し、R3は水素
原子モノあるいはジアリールメチル基を示す。〕 で表わされるβ−ラクタム誘導体から一般式
() 〔式中、R1、R2、R3は前述と同じ意味を有す
る。〕 で表わされる4−アセチルオキシアゼチジン−2
−オン誘導体を製造することができる。 前記式におけるR1、R2、R3を詳細に述べると
R1、R2は水素原子、メチル基、n−プロピル基、
イソプロピル基、n−ブチル基等の低級アルキル
基、ビニル基、プロペニル基、イソプロペニル
基、n−ブテニル基等の低級アルケニル基、ヒド
ロキシメチル基、1′−ヒドロキシエチル、1′−ヒ
ドロキシプロピル基、1′−ヒドロキシイソプロピ
ル基等水酸基あるいはその水酸基が一般的な保護
基により保護された水酸基で置換された低級アル
キル基、ベンゼンスルホニル基等アリールスルホ
ニル基を示し、R3は水素原子、ベンジル基、p
−メトキシベンジル基、2,4−ジメトキシベン
ジル基、ジフエニルメチル基、ジp−アニシルメ
チル基等、モノあるいはジアリールメテル基等を
示す。 水酸基の保護基としては好適にはエチルオキシ
カルボニル基、tert−ブチルオキシカルボニル基
のような低級アルコキシカルボニル基、2,2,
2−トリクロロエチルオキシカルボニル基、2−
ヨウ化エチルオキシカルボニル基のようなハロゲ
ン化アルキルオキシカルボニル基、ベンジルオキ
シカルボニル基、p−メトキシベンジルオキシカ
ルボニル基、o−ニトロベンジルオキシカルボニ
ル基、p−ニトロベンジルオキシカルボニル基の
ようなアラルキルオキシカルボニル基、ホルミル
基、アセチル基のような低級アルキルカルボニル
基、クロロアセチル基のようなハロゲン化アセチ
ルカルボニル基、tert−ブチルジメチルシリル基
のようなトリアルキルシリル基が挙げられる。 また本法は、光学活性な原料アゼチジン−2−
オン誘導体から光学活性4−アセチルオキシアゼ
チジン−2−オン誘導体の製造にも有効に用いる
ことができる。 以上述べた如く、本発明方法は、新規かつ簡便
なる4−アセチルオキシ−アゼチジン−2−オン
誘導体の製造法を提供するものである。 なお、前述の原料アゼチジノン誘導体()
は、たとえば、下記一連の誘導体を経る製造方法
によつて製造することができる。 〔式中、R4は水素原子、メチル基、エチル基等
の低級アルキル基を、R5は前述のR3で述べたと
同様のモノあるいはジアリールメチル基を示し、
R6はメチル基、エチル基、n−プロピル基、イ
ソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基等の
低級アルキル基あるいは、R3で述べたと同様の
モノあるいはジアリールメチル基を示す。〕 (1) 工程: グリオキシル酸のエステル誘導体と一級アミ
ン誘導体から公知の方法により導びいたシツフ
塩基(b)を塩化クロトノイルで不活性溶媒中、塩
基の存在下処理することによつて、β−ラクタ
ム化合物(c)を製造することができる。不活性溶
媒としては各種の溶媒を用いることが可能であ
るが、好適には塩化メチレン、クロロホルム等
ハロゲン化炭化水素系溶媒、ベンゼン、トルエ
ン等芳香族炭化水素系溶媒、ジエチルエーテ
ル、ジオキサン、テトラハイドロフラン等エー
テル系溶媒、あるいはその混合溶媒をあげるこ
とができる。塩基としては、好適には、トリエ
チルアミン、ピリジン、ルチジン、1,5−ジ
アザビシクロ〔5,4,0〕ウンデセン−5
(DBU)等有機塩基をあげることができる。好
適な反応温度としては、0〜100℃であるとい
うことができる。 (2) 工程: β−ラクタム化合物(c)のエステル基を酸ある
いはアルカリで加水分解することによつてカル
ボン酸誘導体(d)に導くことができる。エステル
基のカルボン酸へのその他公知方法として各種
の態様が知られているが、もちろんそれらの方
法によつても本反応を達成することは可能であ
る。 (3) 工程: β−ラクタム化合物(d)の二重結合を、たとえ
ば5%あるいは10%パラジウム−チヤコール、
酸化白金等の水添触媒存在下水素ガスとの接触
還元法によりβ−ラクタム誘導体(e)へ導びくこ
とができる。 (4) 工程: カルボン酸誘導体(d)のオキシマーキユレーシ
ヨン−脱マーキユレイシヨン
(oxymercuration demercuration reaction)
反応によりヒドロキシ誘導体(f)へ導びくことが
できる。 その方法としては、たとえば化合物(d)を不活性
溶媒中、酢酢第二水銀ついで水素化ナトリウムで
処理することによつて、ヒドロキシエチル誘導体
(f)に導くことができる。不活性溶媒としては各種
溶媒を用いることが、好適にはテトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジエチルエーテル、アセトニト
リル、水、あるいはその混合溶媒をあげることが
できる。酢酸第二水銀処理においては、酸化剤の
好適量としては、1〜2倍モルであり、その好適
温度としては0〜100℃ということができる。次
に還元工程は上記反応液に水素化ホウ素ナトリウ
ムを水酸化ナトリウム等の水酸化アルカリ金属の
存在下、加えることにより達成することができ
る。 還元剤の好適量としては1/4〜5倍モルという
ことができ、好適温度は−10℃〜40℃ということ
ができる。またアルカリ添加はアルカリ水溶液と
して、あるいは粉末状にて加えることができ、好
適添加量は1/2〜5倍モルといえる。 次に実施例をあげて本発明を更に詳細に説明す
るが、本発明はもちろんこれらによつてなんら限
定されるものではない。 参考例 1 ジ−p−アニシルメチルアミン(10g)とn−
ブチルグリオキシレート(7.3g)からトルエン
共沸脱水によりシツク塩基を作りそのトルエン溶
液(約600ml)に、トリエチルアミン(6.2g)を
加え、塩化クロトノイル(5.1g)をトルエン
(25ml)に溶解した液を70℃で約1時間かけて滴
下し、そのまま2時間撹拌した。冷却後、水洗、
2N−塩酸洗い、重ソウ水洗い、水洗、芒硝乾燥、
濃縮後、シリカゲルクロマトにより1−(ジ−p
−アニシルメチル)−3−エテニル−4−n−ブ
チルカルボキシ−アゼチジン−2−オンを得た。 IRCHCl3 nax(cm−1):1758、1615、1252、1180、
1030、930、825 NMRδ(CDCl3):0.87(3H、br、t、J=6)、
1.0〜1.7(4H、m)、3.78(6H、s)、5.1〜5.8
(3H、m)、5.77(1H、s) 1−(ジ−p−アニシルメチル)−3−イソプロ
ペニル−4−n−ブチルカルボキシル−アゼチジ
ン−2−オンも塩化クロトノイルの代かわりに、
β−メチル塩化クロトノイルを用いることによ
り、同様に得ることができた。 IRneat nax(cm−1):1755、1515、1465、1300、
1240、1103、1025、820、 NMRδ(CDCl3):0.88(3H、t J=6Hz)、1.72
(3H、brood s)3.78(6H、s)、4.00(2H、gJ
=6Hz)、5.05(2H、m)、5.78(1H、s)、p.p.
m 参考例 2 n−ブチルエステル誘導体(0.5g)を1N−
NaOH水溶液(1.2ml)−テトラヒドロフラン(15
ml)−メタノール(15ml)に溶かし、2時間室温
で撹拌した。2N−塩酸(0.7ml)を加え、約1/4
に濃縮後水を加えエーテル抽出し、アルカリ水で
再抽出後、水層を再抽出した。水層を塩酸酸性に
もどし、エーテル抽出、水洗、芒硝乾燥、溶媒留
去により/−(ジ−p−アニシルメチル)−3−エ
テニル−4−カルボキシル−アゼチジン−2−オ
ンを得た。 IRCHCl3 nax(cm−1):1758、1612、1297、1245、
1170、1109、1027、828 NMRδ(CDCl3):3.80(6H、s)、5.1〜5.9(3H、
m)、5.83(1H、s)、8.64(1H、s) 1−(ジ−p−アニシルメチル)−3−イソプロ
ペニル−4−カルボキシル−アゼチジン−2−オ
ンも対応するn−ブチルエステル誘導体より同様
にして得ることができた。 IRnujol nax(cm−1):1745、1715、1510、1460、
1375、1240、1175、1030、896、725 NMRδ(CDCl3):1.77(3H、broad s)、3.75
(6H、s)5.00(2H、m)、5.80(1H、s)、8.67
(1H、br.s)p.p.m 参考例 3 エテニル誘導体(1.0g)をテトラヒドロフラ
ン(8.8ml)に溶解し、水(2.0ml)と酢酸第二水
銀(0.9g)を加え、8時間加熱還流した。IN−
NaOH水(7.2ml)を0℃で加え、水素化ホウ素
ナトリウム(0.1g)をIN−NaOH水(1ml)に
溶解した液を滴下し、同温度で5〜6分間撹拌後
6N−HClで中和し、エーテルを加えて、セライ
ト過した。エーテル抽出、飽和食塩水洗浄、芒
硝乾燥溶媒留去、シリカゲルクロマトにより、1
−(ジ−p−アニシルメチル)3−(1−ヒドロキ
シエチル)−4−カルボキシル−アゼチジン−2
−オンを得た。 IRnuiol nax(cm−1):3250、1750、1723、1515、
1305、1250、1177、1030、835 NMRδ(CDCl3):1.22(3H、dJ=6Hz)、3.18
(1H、m)、3.72(6H、s)、4.10(1H、dJ=2
Hz)、5.75(1H、s)、p.p.m. 1−(ジ−p−アニシルメチル)−3−(1−ヒ
ドロキシイソプロピル)−4−カルボキシル−ア
ゼチジン−2−オンは対応する3−イソプロペニ
ル誘導体より同様にして得ることができた。 IRnujol nax(cm−1):3300、1740、1722、1517、
1250、1180、1145、1040、968、860、815、 NMRδ(C2D6SO):1.17(6H、dJ=6Hz)、2.95
(1H、dJ=2Hz)、3.70(6H、s)、3.87(1H、
dJ=2Hz)、5.60(1H、s)p.p.m. 参考例 4 1−(ジ−p−アニシルメチル)−3−エテニル
−4−カルボキシル−アゼチジン−2−オン
(0.4g)をエタノール(6ml)に溶解し、10%pd
−カーボン(40mg)を加え、水素気流下、常温
で、2時間撹拌後、過し、溶媒留去することに
より、1−(ジ−p−アニシルメチル)−3−エチ
ル−4−カルボキシル−アゼチジン−2−オンを
定量的に得た。 IRCHCl3 nax(cm−1):1747、1510、1300、1240、
1175、1028、828、 NMRδ(CDCl3):0.98(3H、tJ=7Hz)〜1.70
(2H、m)、3.15(1H、dtJ=2&7Hz)、3.64
(1H、d、J=2Hz)、3.75(6H、s)、5.75
(1H、s)、7.63(1H、broad s)p.p.m 1−(ジ−p−アニシルメチル)−3−イソプロ
ピル−4−カルボキシル−アゼチジン−2−オン
は対応する3−イソプロペニル誘導体より、同様
にして得ることができた。 IRCHCl3 nax(cm−1):3360、1740、1508、1300、
1240、1170、1025、823、 NMRδ(CDCl3):0.95(3H、dJ6Hz)、1.05(3H、
dJ=6Hz))〜1.97(1H、m)、3.02(1H、ddJ=
2&8Hz)、3.72(6H、s)、5.72(1H、s)、
7.93(1H、broad s)p.p.m 参考例 5 1−(シ−p−アニシルメチル)−3−エテニル
−4−カルボキシル−アゼチジン−2−オン(10
g)をジメチルホルムアミド(50ml)に溶解し、
トリエチルアミン(3.30g)p−メトキシベンジ
ルクロライド(5.12g)を加えた。70℃、20時間
撹拌後、酢エチ希釈後、水洗、2N−塩酸、炭酸
水素ナトリウム水溶液で順次洗浄し、芒硝乾燥、
溶媒留去後シリカゲルカラムクロマトにより1−
(ジ−p−アニシルメチル)−3−エテニル−4−
p−メトキシベンジルカルボキシル−アゼチジ−
2−オンを得た。 IRneat nax(cm−1):1745、1610、1505、1455、
1300、1170、1027、822、750 NMRδ(CDCl3):3.72(3H、s)、3.75(6H、s)、
4.83(2H、s)、5.1〜6.0(3H、m)、5.78(1H、
s)、p.p.m. 1−(ジ−p−アニシルメチル)−3−エテニル
−4−p−メトキシベンジルカルボキシル−アゼ
チジン−2−オン(10g)をテトラヒドロフラン
(40ml)と水(20ml)に溶解し、酢酸第二水銀
(6.6g)を加え、室温で5時間撹拌後、氷冷下N
−水酸化ナトリウム(40ml)、水素化ホウ素ナト
リウム(0.78g)のN−水酸化ナトリウム溶液
(2ml)を加えて撹拌後、2N−塩酸(25ml)を加
えた。沈殿物を去し、エーテル抽出、水洗、炭
酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、芒硝乾燥、溶
媒留去後、シリカゲルカラムクロマトにより、1
−(ジ−p−アニシルメチル)−3−(1−ヒドロ
キシエチル)−4−p−メトキシベンジルカルボ
キシル−アゼチジン−2−オンを得た。 IRCHCl3 nax(cm−1):3400、1742、1510、1303、
1242、1175、1032、824、 NMRδ(CDCl3):1.17(3H、dJ=6Hz)、3.13
(1H、ddJ=2.2&3.4Hz)、3.73(3H、s)、3.76
(3H、s)、3.84(3H、s)、4.12(1H、dJ=2.2
Hz)、4.88(2H、s)、5.82(1H、s)、p.p.m. 1−(ジ−p−アニシルメチル)−3−(1−ヒ
ドロキシエチル)−4−p−メトキシベンジルカ
ルボキシル−アゼチジン−2−オン(4.5g)の
塩化メチレン(25ml)溶液に、4−N,N−ジメ
チルアミノピリジン(1.31g)を加え、氷冷下、
p−ニトロベンジルクロロホルメート(2.31g)
の塩化メチレン(20ml)溶液を滴下し、2時間撹
拌した。酢酸エチルで反応液を希釈し、2N−塩
酸で洗浄後、芒硝乾燥、溶媒留去後、シリカゲル
カラムクロマトにより、1−(ジ−p−アニシル
メチル)−3−(1−p−ニトロベンジルオキシカ
ルボニルオキシエチル)−4−pメトキシベンジ
ルカルボキシル−アゼチジン−2−オンを得た。 IRCHCl3 nax(cm−1):1760、1515、1347、1250、
1176、1030、847、 NMRδ(CDCl3):1.38(3H、dJ=7Hz)、3.32
(1H、ddJ=3&7Hz)、3.70(3H、s)、3.73
(3H、s)、3.77(3H、s)、4.10(1H、dJ=3
Hz)、4.87(2H、s)、5.18(2H、s)、5.78(1H、
s)、p.p.m. 1−(ジ−p−アニシルメチル)−3−(1 p
−ニトロベンジルオキシカルボニルオキシエチ
ル)−4−p−メトキシベンジルカルボキシル−
アゼチジン−2−オン(0.64g)にアニソール
(0.43g)、トリフルオロ酢酸(1.2ml)を加えて
40℃20時間撹拌した。濃縮後、酢酸エチルで希釈
水洗、芒硝乾燥、溶媒留去後、シリカゲルカラム
クロマトにより、3−(1−p−ニトロベンジル
オキシカルボニルオキシエチル)−4−カルボキ
シル−アゼチジン−2−オンを得た。 IRKBr nax(cm−1):3380、1760、1520、1350、1270、
1016、850、 NMRδ(CD32SO):1.33(3H、dJ=7Hz)、3.40
(1H、ddJ=2&6Hz)、3.95(1H、dJ=2Hz)、
5.28(2H、s)、7.57(2H、dJ=9Hz)、8.17
(2H、dJ=9Hz)p.p.m. 実施例 1 カルボン酸誘導体(1.5g)をジメチルホルム
アミド(7.5ml)に溶解後、酢酸カリ(0.8g)を
加え、室温撹拌下、四酢酸鉛(2.17g)を数回に
分けて加え、1時間室温で撹拌した。水を加え、
酢酸エチル抽出、水洗、芒硝乾燥、溶媒留去、シ
リカゲルクロマトにより、1−(ジ−p−アニシ
ルメチル)−3−エテニル−4−アセトキシ−ア
ゼチジン−2−オンを得た。 IRCHCl nax(cm−1):1760、1608、1298、1240、1174

1024、974、923 NMRδ(CDCl3):1.90(3H、s)、3.79(6H、s)、
5.74(1H、br、s)、5.91(1H、s) 実施例 2
【式】
【式】 1−(ジ−p−アニシルメチル)−3−(1−ヒ
ドロキシエチル)−4−カルボキシル−アゼチジ
ン−2−オン(4.0g)をジメチルホルムアミド
(20ml)に溶解し、酢酸カリウム(1.0g)を加
え、40℃に加温撹拌下、四酢酸鉛(5.3g)を数
回に分けて加え、1時間撹拌した。エチレングリ
コールを加えて数分撹拌後、飽和食塩水と酢酸エ
チルを加え過ついで酢エチ抽出、水洗、芒硝乾
燥、溶媒留去シリカゲルクロマトにより、1−
(ジ−p−アニシルメチル)−3(1−ヒドロキシ
エチル)−4−アセトキシ−アゼチジン−2−オ
ン(3.23g)を得た。 IRCHCl3 nax(cm−1):1752、1357、1302、1242、
1174、1028、953 NMRδ(CDCl3):1.26(3H、dJ=6.5Hz)、1.90
(3H、s)、3.07(1H、broad dJ=6.5Hz)、3.78
(6H、s)、4.07(1H、m)、5.83(1H、broad
s)、5.88(1H、broad s)、p.p.m. 同様の処理によつて(3S,4R)−1−(ジ−p
−アニシルメチル)−3−((R)−1−ヒドロキシ
エチル)−4−カルボキシル−アゼチジン−2−
オンから (3S,4S)−1−(ジ−p−アニシルメチル)−
3−((R)−1−ヒドロキシエチル)−4−アセト
キシ−アゼチジン−2−オンを得た。IR、NMR
は前述のものと同一のチヤートを与えた。 施光度〔α〕22℃D =+26.0゜(C=0.04)、
CHCl3) 出発原料化合物である(3S,4R)−1−(ジ−
p−アニシルメチル)−3−(1−ヒドロキシエチ
ル)−4−カルボキシル−アゼチジン−2−オン
(比施光度〔α〕D=+22゜C=0.14、CHCl3)は以
下に述べる方法によつて光学分割して得られた
(3R,4S)−1−(ジ−p−アニシルメチル)−3
−エテニル−4−カルボキシル−アゼチジン−2
−オンを用いて〔参考例3〕の反応を行うことに
より得られた。 (d,l)−3−エテニル−4−カルボキシル
−アゼチジン−2−オン(10.24g)の塩化メチ
レン45ml溶液にジメチルホルムアミド一滴を加
え、室温で、オキザリルクロリド(4.25g)の塩
化メチレン(5ml)溶液を20分間で滴下した。同
温度で、1.5時間撹拌後、溶媒留去した。残渣の
塩化メチレン溶液を氷冷下、l−(−)−メントー
ル(4.59g)、4−ジメチルアミノピリジン
(3.58g)の塩化メチレン(30ml)溶媒に滴下し、
2時間撹拌した。反応溶液を2N−塩酸、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、水洗後芒硝乾
燥し、溶媒留去した。 得られた残渣にメタノールを加えて、加熱溶解
後冷却することにより、化合物2の2つの異性体
の比が約1:1のl−(−)−メンチルエステル体
の結晶が得られた。 7の2つの異性体の比が約1:1のl−(−)−
メントールエステル体の結晶をメタノール(400
ml)に加熱溶解後、〜−5℃に冷却し、析出結晶
を取することにより、(3R,4S)−1−(ジ−p
−アニシルメチル)−3−エテニル−4−l−
(−)−メンチルオキシカルボニル−アゼチン−2
−オンが得られた。メタノールで再結晶すること
により、純品(比旋光度〔α〕22℃D =+20.2゜(C
=0.26CHCl3))を得た(融点:114〜115℃)。 また、上述のl−(−)−メンチルエステル体の
二つの異性体は、高速液体クロマトグラフイー
(カラム:LiChrosorb SI−60、溶媒1.5%イソプ
ロパノール−n−ヘキサン)によつて分離が可能
であつた。 (3R,4S)−1−(ジ−p−アニシルメチル)−
3−エテニル−4−l−(−)−メンチルオキシカ
ルボニル−アゼチジン−2−オンを参考例で述べ
た方法と同様にして、エステル基を加水分解し、
(3R,4R)−1−(ジ−p−アニシルメチル)−3
−エテニル−4−カルボキシル−アゼチジン−2
−オン8(比施光度〔α〕22℃D =+63.3゜(C=
0.12CHCl3)を得た。 実施例 3〜12 実施例1および2で示したと同様の処理によつ
て、4−カルボキシル−アゼチジン−2−オン誘
導体から対応する4−アセトキシ−アゼチジン−
2−オン誘導体を下記の如く得た。
【表】
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 4−カルボキシルアゼチジン−2−オン類を
    四酢酸鉛と反応させカルボキシル基をアセチルオ
    キシ基に変換することを特徴とする4−アセチル
    オキシアゼチジン−2−オン類の製造法。
JP56193947A 1981-07-15 1981-12-01 β‐ラクタム誘導体の製造法 Granted JPS5896060A (ja)

Priority Applications (12)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56193947A JPS5896060A (ja) 1981-12-01 1981-12-01 β‐ラクタム誘導体の製造法
ES514616A ES8307813A1 (es) 1981-07-15 1982-07-12 "procedimiento de preparar nuevos compuestos beta-lactamicos y similares".
MX887582A MX155962A (es) 1981-07-15 1982-07-15 Procedimiento para preparar compuestos penem
DE8585200793T DE3279647D1 (en) 1981-07-15 1982-07-15 Process of preparing azetidinone compounds
DE8282303731T DE3277696D1 (en) 1981-07-15 1982-07-15 Carboxylic beta-lactam compounds and the preparation thereof
EP82303731A EP0070204B1 (en) 1981-07-15 1982-07-15 Carboxylic beta-lactam compounds and the preparation thereof
EP85200793A EP0180252B1 (en) 1981-07-15 1982-07-15 Process of preparing azetidinone compounds
AU86053/82A AU8605382A (en) 1981-07-15 1982-07-15 Penicillins and azetidinones
AT85200793T ATE42543T1 (de) 1981-07-15 1982-07-15 Verfahren zur herstellung von azetidinonverbindungen.
AT82303731T ATE30917T1 (de) 1981-07-15 1982-07-15 Carboxyl-beta-lactam verbindungen und ihre herstellung.
US06/398,489 US4742052A (en) 1981-07-15 1982-07-15 Antibacterial β-lactam compounds
ES522354A ES8406434A1 (es) 1981-07-15 1983-05-13 Metodo de preparar nuevos compuestos beta-lactamicos y similares.(como divisional de la patente numero 514.616)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56193947A JPS5896060A (ja) 1981-12-01 1981-12-01 β‐ラクタム誘導体の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5896060A JPS5896060A (ja) 1983-06-07
JPS6332351B2 true JPS6332351B2 (ja) 1988-06-29

Family

ID=16316397

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP56193947A Granted JPS5896060A (ja) 1981-07-15 1981-12-01 β‐ラクタム誘導体の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5896060A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58103358A (ja) * 1981-10-23 1983-06-20 メルク・エンド・カムパニ−・インコ−ポレ−テツド 抗生物質中間体の製造方法
JPH0635432B2 (ja) * 1985-06-06 1994-05-11 住友製薬株式会社 新規なβ−ラクタム化合物

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5896060A (ja) 1983-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05201969A (ja) タキソール側鎖の不斉合成
JPH0557980B2 (ja)
JP2544902B2 (ja) チオラン誘導体
JPH06329624A (ja) アゼチジノン誘導体の製造法
US4882429A (en) Stereospecific preparation of (3S,4R,5R)-3-(1-hydroxyethyl)-4-benzoyloxy-azeridinones from L-(-)-theonine
KR940008748B1 (ko) 이환 화합물의 제조 방법
FR2518098A1 (fr) Procede pour la preparation de derives penem optiquement actifs
JPS6332351B2 (ja)
JPH01275588A (ja) キラル3‐ベータ水素(3r)4‐アロイロキシアゼチジノンの合成方法
JPS6328423B2 (ja)
JP2958834B2 (ja) アゼチジン−2−オン誘導体
JP3388874B2 (ja) β−ラクタム化合物の製造方法
JP3748933B2 (ja) 1−置換アゼチジノン誘導体の製造法
JP2958835B2 (ja) 4−(1−カルボキシアルキル)アゼチジン−2−オン誘導体の製造法
JPH05221947A (ja) シクロプロパン誘導体の製法
JPH04368365A (ja) アゼチジノン誘導体の製法
JP2620533B2 (ja) 新規なアミノ酸誘導体
JP2604794B2 (ja) 4−アセトキシ−3−ヒドロキシエチルアゼチジン−2−オンの製造法
JP3459088B2 (ja) エンド−ハロピリジル−アザビシクロヘプタン誘導体の製造法および中間体
JP2781216B2 (ja) 4‐アシルオキシアゼチジノン‐2‐オンの製造法
JPH0121825B2 (ja)
JPH05500210A (ja) ペネムの製造方法
JPH0267287A (ja) ペネムの製法
JPS643188B2 (ja)
JPS6332352B2 (ja)