JP2835360B2 - アスファルト組成物 - Google Patents

アスファルト組成物

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JP2835360B2 JP8114090A JP8114090A JP2835360B2 JP 2835360 B2 JP2835360 B2 JP 2835360B2 JP 8114090 A JP8114090 A JP 8114090A JP 8114090 A JP8114090 A JP 8114090A JP 2835360 B2 JP2835360 B2 JP 2835360B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、特定の2官能性ジエポキシ化合物でカップ
リングさせ、特定の構造を有するブロック共重合体組成
物をベースとした、機械的強度、軟化点、耐寒性などの
物性と加工性(適度な溶融粘度の保持及び高温下での貯
蔵安定性)のバランスに優れるアスファルト組成物に関
する。
(従来の技術) 従来、アスファルトは入手が容易でかつ安価なため、
多くの分野において種々の用途に幅広く用いられてい
る。しかしながら、アスファルトはタフネス・テナシテ
ィや引張強度などの機械的強度に劣る上、最大の欠点と
して温度の変化に伴い柔らかくなったり、硬くなったり
するという好ましくない感温特性を有している。
従って、このような欠点を改良する目的で、種々のポ
リマー(又は高分子の)添加による改質が試みられてい
る。例えば、特定の構造を有するアタックテックポリプ
ロピレンを添加してアスファルトを改質する試みが行わ
れている(特開平1−282235号公報)。しかしながら、
軟化点などの改良については有効であるものの、耐寒性
の改良については不充分である。
一方、モノアルケニル芳香族化合物と共役ジエンとよ
りなるブロック共重合体(組成物)を添加してアスファ
ルトを改質する試みが行われている(特公昭47−17319
号公報、特公昭59−36949号公報)。しかしながら、ア
スファルトの感温特性は改良しているものの、溶融粘度
が高く、耐熱性に劣るために高温下で貯蔵する際、しば
しば溶融粘度がバラツクという問題があった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、このような従来のアスファルト組成物が有
する欠点を克服し、機械的強度、軟化点、耐寒性などの
物性と加工性(適度な溶融粘度の保持及び高温下での貯
蔵安定性)のバランスに優れるアスファルト組成物を提
供することを目的としてなされたものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、前記の好ましい性質を有するアスファ
ルト組成物を開発するために、鋭意検討を重ねた結果、
特定の2官能性ジエポキシ化合物でカップリングさせた
特定の構造を有するモノアルケニル芳香族化合物−共役
ジエンブロック共重合体組成物を含有してなるアスファ
ルト組成物がその目的に適合することを見出し、この知
見に基づいて本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は; (a) 少なくとも1個のモノアルケニル芳香族化合物
を主体とする重合体ブロックと共役ジエンを主体する重
合体ブロックよりなるブロック共重合体を重合し、該ブ
ロック共重合体のゲルパーミエーションクロマトグラフ
ィー(GPC)に於けるピーク分子量が標準ポリスチレン
換算で1×104〜50×104であり、且つ、 該ブロック共重合体中の全モノアルケニル芳香族化合
物の合計量が10〜50重量%である、リビングポリマー
と、 〔式中、Rは、 を示し、R1及びR2は水素又は炭素数が1〜20のアルキル
基又はフェニル基であり、R3は炭素数が2〜20のアルキ
レン基であり、n0体含有量が95重量%以上である〕 で示されるジエポキシ化合物の単独、若しくは、これ
らの混合物(同群同志の混合物又は異種群同志の混合
物)とをカップリング反応させて得られる線状ブロック
共重合体組成物において、該線状ブロック共重合体組成
物中のカップリングした成分が30重量%以上である、線
状ブロック共重合体組成物と、 (b) アスファルト からなることを特徴とする、アスファルト組成物を提
供するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明を構成する(a)成分は、少なくとも1個のモ
ノアルケニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロック
と共役ジエンを主体とする重合体ブロックよりなるブロ
ック共重合体を重合し、該ブロック共重合体のゲルパー
ミエーションクロマトグラフィー(GPC)に於けるピー
ク分子量が標準ポリスチレン換算で1×104〜50×104
あり、且つ、 該ブロック共重合体中の全モノアルケニル芳香族化合
物の合計量が10〜50重量%である、リビングポリマーを
特定の2官能性エポキシ化合物でカップリングさせて得
られる。
(a)成分で使用されるモノアルケニル芳香族化合物
としては、例えばスチレン、P−メチルスチレン、第三
級ブチルスチレン、α−メチルスチレン、1,1−ジフェ
ニルエチレンなどの単量体が挙げられ、中でもスチレン
が好ましい。これらの単量体は、単独でも2種以上の併
用でもよい。
一方、共役ジエンとしては、例えば1,3−ブタジエ
ン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、ピ
ペリレン、3−ブチル−1,3−オクタジエン、フェニル
−1,3−ブタジエンなどの単量体が挙げられ、中でも1,3
−ブタジエン及びイソプレンが好ましい。これらの単量
体は、単独でも2種以上の併用でもよい。
(a)成分中のリビングポリマーの態様としては、例
えば、一般式(A−B)−Li、 (B−A−B)−Li、 (A−B−A)−Li、 (式中、Aはモノアルケニル芳香族化合物を主体とする
重合体ブロックであり、Bは共役ジエンを主体とする重
合体ブロックであり、mは1〜5の整数である)の単独
若しくは組合せで示される。
また、モノアルケニル芳香族化合物を主体とする重合
体ブロックとは、モノアルケニル芳香族化合物単独重合
体ブロック又はモノアルケニル芳香族化合物50重量%を
越えて含有するモノアルケニル芳香族化合物−共役ジエ
ン共重合体ブロックを示し、共役ジエンを主体とする重
合体ブロックとは、共役ジエン単独重合体ブロック又は
共役ジエン50重量%を超えて含有する共役ジエン−モノ
アルケニル芳香族化合物共重合体ブロックを示す。各ブ
ロックが共重合体の場合には、モノアルケニル芳香族化
合物と共役ジエンの配列は均一であっても不均一(テー
パー型など)であってもよい。
上記一般式で示されるリビングポリマーをカップリン
グ反応させる他に、目的に応じて組成比(構造)の異な
るリビングポリマーを別々に調製し、カップリング反応
させるか、又は、重合途中に単量体と有機リチウム化合
物を追加添加重合するなどにより組成(構造)の異なる
リビングポリマーを調製し、カップリング反応させても
よい。更に、上記一般式で示されるリビングポリマーと
アルケニル芳香族化合物を主体とする(共)共重合体リ
ビングポリマー又は共役ジエンを主体とする(共)重合
体リビングポリマーとをカップリング反応させてもよ
い。
本発明において、カップリング直前のブロック共重合
体のGPCによるピーク分子量は、標準ポリスチレン換算
で1×104〜50×104であり、好ましくは3×104〜30×1
04である。ピーク分子量が1×104未満であると、アス
ファルト組成物の機械的強度や軟化点の改良が不充分と
なり、50×104を超えると、アスファルト組成物の溶融
粘度が著しく高くなり、しかも、溶融する迄の時間が長
くなりすぎ加工性を損ねる。
(a)成分におけるカップリング直前のブロック共重
合体とカップリング反応後の線状ブロック共重合体組成
物中の全モノアルケニル芳香族化合物の合計量は、10〜
50重量%、好ましくは15〜40重量%の範囲で選択され
る。該合計量が10重量%未満では、アスファルト組成物
の機械的強度の改質が不充分となり、50重量%を超える
と、アスファルト組成物の耐寒性を損ねる。
(a)成分において使用されるジエポキシ化合物とし
ては、 〔式中、Rは、 を示し、R1及びR2は水素又は炭素数が1〜20のアルキル
基又はフェニル基であり、R3は炭素数が2〜20のアルキ
レン基であり、n0体含有量が95重量%以上である〕 で示されるジエポキシ化合物の単独、若しくは、これ
らの混合物(同群同志の混合物又は異種群同志の混合
物)で示される。
(I)群の具体的例としては、 などが挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。
(II)群の具体的例としては、上記(I)群の に置換したものなどが挙げられる。
(II)群の具体例としては、 などが挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。
本発明で使用されるジエポキシ化合物のn数は、0〜
10の範囲の整数であり、好ましくは0〜5、より好まし
くは0〜3の整数である。n数が10を超えた化合物で
は、アスファルト組成物の軟化点改良が不充分となる傾
向を生ずる。同様に、n0体含有量が95重量%未満である
と、アスファルト組成物の軟化点改良が不充分となる。
一方、n0体含有量が100重量%に近ずくにつれて結晶
性が大きくなり(特に(I)群)、取扱い難くなる傾向
を生じる。
従って、本発明で使用されるジエポキシ化合物が
(I)群の場合は、取扱性の面からビスフェノールFタ
イプ及びビスフェノールADタイプが好ましく、更に、結
晶化抑制及び粘度低減などの面から、同群同志の混合物
又は異種群同志の混合物としての使用が最も好ましい。
その具体例としては、 などが挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。
なお、該混合物の組成比は、各成分量が1〜99重量
%、好ましくは20〜80重量%、より好ましくは40〜60重
量%(各成分の合計量を100重量%とする)の範囲で選
択される。
また、本発明に使用されるジエポキシ化合物におい
て、出発原料の1つであるエピクロルヒドリンに由来す
る(副生成物若しくは残存の)全塩素量が1重量%以下
が好ましく、特には、0.5重量%以下が好ましい。全塩
素量が1重量%を超えると、アスファルト組成物の耐熱
性が低下し、溶融粘度のバラツクという傾向が生じる。
本発明の(a)成分中のカップリングした成分が30重
量%以上である必要があり、30重量%未満であると、ア
スファルト組成物の機械的強度や軟化点改良が不充分と
なる。
更に、(a)成分の示差熱分析(DTA)による分解温
度については特に規定するものでないが、175℃以上で
あることがアスファルト組成物の溶融粘度のバラツキを
抑える面から好ましい。
同様に、(a)成分のジエン部のミクロ構造について
も特に規定するものでないが、1,4結合体が50%以上
(好ましくは、65%以上)、1,2−結合体が50%以下
(好ましくは、10〜40%)であることが、アスファルト
組成物の溶融粘度のバラツキを抑える面から好ましい。
更に、(a)成分のカップリング反応処理した線状ブ
ロック共重合体(組成物)には、水素添加された線状ブ
ロック共重合体や、更に、無水マレイン酸などの変性剤
で変性された線状ブロック共重合体も含まれる。
次に、本発明を構成する(b)成分は、特に制限され
るものでなく慣用されているアスファルト、例えば、ス
トレートアスファルト、(セミ)ブローンアスファル
ト、及びこれらの混合物などが挙げられる。好適には、
針入度40〜120のストレートアスファルト、針入度10〜3
0のブローンアスファルト及びこれらの混合物が挙げら
れる。
本発明におけるアスファルト組成物中の(a)成分の
組成比は、アスファルトの種類及びその用途によっても
異なるが、物性及び加工性、さらには施工性を考慮する
と、(b)成分100重量部当たり、(a)成分1〜500重
量部、好ましくは3〜70重量部の範囲で選択される。ま
た、本発明においては、(a)成分の特性改良を目的と
して、(a)成分100重量部当たり、(b)成分1〜20
重量部未満、好ましくは5〜15重量部の範囲であるアス
ファルト組成物とすることも可能である。
本発明のアスファルト組成物には、必要に応じて、酸
化防止剤、光安定剤などの安定剤を添加することもでき
る。
該安定剤としては、例えば2,6−ジ−t−ブチル−4
−メチルフェノール、n−オクタデシル−3−(4′−
ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)プロ
ピオネート、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−
t−ブチルフェノール)、2,2′−メチレンビス(4−
エチル−6−t−ブチルフェノール)、2,4−ビス
〔(オクチルチオ)メチル〕−o−クレゾール、2−t
−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5
−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレー
ト、2,4−ジ−t−アミル−6−〔1−(3,5−ジ−t−
アミル−2−ヒドロキシフェニル)エチル〕フェニルア
クリレートなどのヒンダードフェノール系酸化防止剤; ジラウリルチオジプロピオネート、ラウリルステアリ
ルチオジプロピオネート、ペンタエリスリトール−テト
ラキス(β−ラウリルチオプロピオネート)などのイオ
ウ系酸化防止剤; トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2,
4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイトなどのリン
系酸化防止剤などを挙げることができる。
また、光安定剤としては、例えば2−(2′−ヒドロ
キシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2
−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−t−ブチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベン
ゾトリアゾールなどのベンゾトリアゾール系紫外線吸収
剤や2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノンなど
のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、あるいはヒンダード
アミン系光安定剤などを挙げることができる。
上記安定剤以外に、本発明のアスファルト組成物に
は、必要により従来アスファルト組成物に慣用されてい
る各種添加剤、例えばシリカ、タルク、炭酸カルシウ
ム、鉱物質粉末、ガラス繊維などの充填剤や補強剤、鉱
物質の骨材、顔料あるいはパラフィン系、ナフテン系及
びアロマ系のプロセスオイルなどの軟化剤、クマロンイ
ンデン樹脂、テルペン樹脂などの粘着付与性樹脂、アゾ
ジカルボンアミドなどの発泡剤、アタクチックポリプロ
ピレン、エチレン−エチルアクリレート共重合体などの
ポリオレフィン系又は低分子量のビニル芳香族系熱可塑
性樹脂;天然ゴム;ポリイソプレンゴム、ポリブタジエ
ンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、エチレン−プロピ
レンゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴム、イソプレ
ン−イソブチレンゴム、ポリペンテナマーゴム、及び本
発明以外のスチレン−ブタジエン系ブロック共重合体、
スチレン−イソプレン系ブロック共重合体などの合成ゴ
ムを添加しても良い。
また、道路舗装用として用いられる場合には、通常該
アスファルト組成物は、鉱物質の石、砂、スラグなどの
骨材と混合して使用される。
本発明のアスファルト組成物を混合する方法は特に限
定されるものでなく、(a)成分、(b)成分を必須成
分とし、所望により前記の各種添加剤を、例えば熱溶融
釜、ロール、ニーダー、バンバリーミキサー、押出機な
どにより加熱溶融混練することにより調製することがで
きる。
(実施例) 以下、実施例によって本発明を説明するが、これらの
実施例は本発明を限定するものでない。
なお、各種測定は下記の方法に従った。
線状ブロック共重合体組成物の物性測定; 全スチレン含量: 紫外線分光光度計(日立UV 200)を用いて、262nmの
吸収強度より算出した。
ブロックスチレン量: 四酸化オスミウムとt−ブチルハイドロパーオキシド
による酸化分解法〔「ジャーナル・オブ・ポリマー・サ
イエンス」第1巻、第429頁(1946年)に記載〕に従っ
て求めた。
なお、スチレン重合体ブロックの重量測定は、紫外線
分光光度計(日立UV 200)を用いて、262nmの吸収強度
より算出した。
B部のスチレン含量: 全スチレン単位含量とスチレン重合体ブロック量との
差より算出した。
B部のガラス転移温度: 示差走査熱量計(セイコー電子工業(株)製、SSC/57
5)を用いて、ASTM D3418−82に準拠し、比熱の温度変
化を測定して、外挿温度T1を求め、ガラス転移温度とし
た。なお、昇温速度は10℃/分とした。
ピーク分子量及び組成比: GPC〔装置は、ウオーターズ製であり、カラムは、デ
ュポン製のZORBAX PSM 1000−Sを2本とPSM 60−S
の計3本の組合せである。溶媒にはテトラヒドロフラン
を用い、測定条件は、温度35℃、流速0.7ml/分、試料濃
度0.1重量%、注入量50μである〕のクロマトグラム
より、ピーク分子量及び組成非を求めた。
なお、ピーク分子量は、以下の標準ポリスチレン(ウ
オーターズ製)検量線からの換算値である。
1.75×106、4.1×105、1.12×105、3.5×104、8.5×1
03 分解開始温度: DTA(島津製作所(株)製DTA 40)を用いて、ASTM
D3418−82に準拠し、外挿温度T1を求めて分解開始温度
とした。
なお、試料は110℃で約5秒間プレス成形したフィル
ム状(厚さ約0.3mm)のものを用い、昇温速度は10℃/
分とした。
ジエポキシ化合物の物性測定; n数及びn0体含有量; GPC〔装置はウォーターズ製であり、カラムは、昭和
電工製のShodex K801,K802,K803の計3本の組合せで、
検出器にR1、UV(254nm)を用いた。溶媒にはクロロホ
ルムを用い、測定条件は、温度35℃、流速1.0ml/分、試
料濃度0.1重量%、注入量40μである〕のクロマトグ
ラムより、n数及びn0体含有の解析を行った。
アスファルト組成物の特性; 引張特性; 180℃で圧縮成形したサンプル(JIS 3号 ダンベル
片、厚さ2mm)を、JIS−K 6301に準拠して測定した。
タフネス、テナシティ: 舗装工事に関する試験方法(日本道路建設業協会編)
に準じて測定した。
伸度、針入度、軟化点: JIS−K 2207に準拠して測定した。
耐寒性: 180℃で圧縮成形したサンプル(厚さ2mm、幅20mm、長
さ100mm)を所定温度に保持したドライアイス・メタノ
ール冷媒中に15分間浸漬した後、素早く直径15mmの金属
棒に沿って折り曲げて、クラックが発生しないものを
○、完全に割れるものを×、その中間を△とし、3ラン
クで評価した。
溶融粘度: 180℃でブルックフィールド型粘度計により測定し
た。
貯蔵安定性: アスファルト組成物を、160℃、2日間撹拌し、初期
溶融粘度との変化率で3ランクで評価した。
○:変化率が20%以内の場合。
△:変化率が20%を超え、50%以内の場合。
×:変化率が50%を超えた場合。
実施例2、3、比較例1〜3 ジャケットと撹拌機の付いた10ステンレス製反応器
を充分窒素置換した後、シクロヘキサン5720g、テトラ
ヒドロフラン1g、スチレン240gを仕込み、ジャケットに
温水を通水して内容物を約70℃に設定した。
この後、n−ブチルリチウルシクロヘキサン溶液(純
分で1.0g)を添加し、スチレンの重合を開始した。スチ
レンがほぼ完全に重合してから10分後に、ブタジエン
(1,3−ブタジエン)560gを添加し重合を継続し、ブタ
ジエンがほぼ完全に重合して最高温度約95℃に達してか
ら15分後に、カップリング剤(種類及び量は、第1表に
示す)を添加し、カップリングさせた。カップリング剤
添加より15分後に、水0.4gを加えた。スチレンを仕込ん
だ直後より、この間、撹拌機により系内を連続的に撹拌
した。
この後、線状ブロック共重合体組成物の溶液を抜き出
し、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール6.4
g、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト4gを添加
し、得られた該溶液をスチームストリッピングすること
により溶媒を除去し、引き続き、熱ロール(120℃)に
より脱水乾燥して、線状ブロック共重合体を得た。
このようにして得られた該線状ブロック共重合体組成
物75gとストレートアスファルト〔日本石油(株)製、
ストアス60/80〕425gを、180℃で90分間溶融混練してア
スファルト組成物を調製した。
その特性を第1表に示す。
実施例1、4 スチレン量、ブタジエン量(全単量体800g)、カップ
リング剤量を変えた以外は、実施例2、3と同様にして
線状ブロック共重合体組成物及びアスファルト組成物を
得た。
これらの特性を第1表に示す。
比較例4 ジャケットと撹拌機の付いた10ステンレス製反応器
を充分窒素置換した後、シクロヘキサン5,720g、テトラ
ヒドロフラン1g、スチレン120gを仕込み、ジャケットに
温水を通水して内容物を約70℃に設定した。
この後、n−ブチルリチウムシクロヘキサン溶液(純
分で0.5g)を添加し、スチレンの重合を開始した。スチ
レンがほぼ完全に重合してから10分後に、ブタジエン
(1,3−ブタジエン)560gを添加し重合を継続し、ブタ
ジエンがほぼ完全に重合して最高温度(95℃)に達して
から15分後に、再度、スチレンを120g添加して重合を続
け、スチレンがほぼ完全に重合してから更に15分間保持
して重合を完結させた後、水0.2gを加えて失活させた。
なお、最初のスチレンを仕込んだ直後より、この間、撹
拌機により系内を連続的に撹拌させた。
この後、実施例2、3と同様にして線状ブロック共重
合体組成物及びアスファルト組成物を得た。
この特性を第1表に示す。
第1表より、実施例1〜4は、比較例1〜4との比較
において、機械的強度(引張強度)、軟化点、耐寒性と
加工性(溶融粘度の低減化及び貯蔵安定性)のバランス
にすぐれていることが判る。
実施例5 実施例2と同じ線状ブロック共重合体組成物75gとス
トレートアスファルト〔日本石油(株)製、ストアス60
/80〕250g、ブローンアスファルト〔日本石油(株)
製、甲ブロアス20/30〕250gを、180℃で90分間溶融混練
してアスファルト組成物を調製した。
その特性を第2表に示す。
比較例5 比較例3と同じ線状ブロック共重合体を用いた以外、
実施例5と同様にしてアスファルト組成物を調製した。
その特性を第2表に示す。
第2表より、実施例5と比較例5との比較において、
機械的強度(引張強度)、軟化点、耐寒性と加工性(貯
蔵安定性)のバランスに優れていることが判る。
実施例6〜7 n−ブチルリチウム(純分で1.4g)添加量及びカップ
リング剤添加量を変えた以外は、実施例2、3と同様に
して線状ブロック共重合体組成物を得た。
このようにして得られた該線状ブロック共重合体組成
物25gとストレートアスファルト〔日本石油(株)製、
ストアス60/80〕475gを、180℃で90分間溶融混練してア
スファルト組成物を調製した。
これらの特性を第3表に示す。
比較例6 n−ブチルリチウム(純分で1.0g)添加量及びカップ
リング剤添加量を変えた以外は、比較例3と同様にして
線状ブロック共重合体組成物及びアスファルト組成物を
得た。その特性を第3表に示す。
第3表より、実施例6、7は、比較例6との比較にお
いて、機械的強度(タフネス・テナシティ)、軟化点、
針入度、耐寒性と加工性(貯蔵安定性)のバランスに優
れていることをが判る。
実施例8、比較例7 ジャケットと撹拌機の付いた10ステンレス製反応器
を充分窒素置換した後、シクロヘキサン5720g、テトラ
ヒドロフラン1g、スチレン240gを仕込み、ジャケットに
温水を通水して内容物を約80℃に設定した後、n−ブチ
ルリチウムシクロヘキサン溶液(純分で1.0g)を添加
し、スチレンの重合を開始した。スチレンがほぼ完全に
重合してから10分後に、スチレン200gとブタジエン(1,
3−ブタジエン)560gを同時に所定量添加して重合を継
続させ、2分後に定量ポンプにより40分間を要して残り
のブタジエン(1,3−ブタジエン)394gを連続的に重合
系内に供給し、重合を継続させた。これがほぼ完全に重
合し、最高温度約95℃に到達してから15分後に、カップ
リング剤(種類及び量は、第4表に示す)を添加し、カ
ップリングさせた。カップリング剤添加より15分後に、
水0.4gを加えた。最初のスチレンを仕込んだ直後より、
この間、撹拌機により系内を連続的に撹拌した。
この後、実施例6〜7と同様にして線状ブロック共重
合体組成物及びアスファルト組成物を得た。これらの特
性を第4表に示す。
第4表より、実施例8と比較例7との比較において、
機械的強度(タフネス・テナシティ)、軟化点、針入
度、耐寒性と加工性(貯蔵安定性)のバランスに優れて
いることが判る。
(発明の効果) 本発明のアスファルト組成物は、機械的強度、軟化
点、耐寒性などの物性と加工性(適当な溶融粘度の保持
性及び高温下での貯蔵安定性)のバランスに優れている
ので、例えば防水シート用、止水材用、サイレンサーシ
ート用、鋼管コーティング用、道路舗装用など、種々の
用途に用いることができ、その工業的意義は大きい。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 少なくとも1個のモノアルケニル
    芳香族化合物を主体とする重合体ブロックと共役ジエン
    を主体とする重合体ブロックよりなるブロック共重合体
    を重合し、該ブロック共重合体のゲルパーミエーション
    クロマトグラフィー(GPC)に於けるピーク分子量が標
    準ポリスチレン換算で1×104〜50×104であり、且つ、 該ブロック共重合体中の全モノアルケニル芳香族化合物
    の合計量が10〜50重量%である、リビングポリマーと、 〔式中、Rは、 を示し、R1及びR2は水素又は炭素数が1〜20のアルキル
    基又はフェニル基であり、R3は炭素数が2〜20のアルキ
    レン基であり、nは0〜10の整数であり、n数が0の化
    合物(以下、n0体と略す)含有量が95重量%以上であ
    る〕 で示されるジエポキシ化合物の単独、若しくは、これら
    の混合物(同群同志の混合物又は異種群同志の混合物)
    とをカップリング反応させて得られる線状ブロック共重
    合体組成物において、該線状ブロック共重合体組成物中
    のカップリングした成分が30重量%以上である、線状ブ
    ロック共重合体組成物と、 (b) アスファルト からなることを特徴とする、アスファルト組成物。
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