JP3537921B2 - アスファルト組成物 - Google Patents

アスファルト組成物

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JP3537921B2
JP3537921B2 JP18226495A JP18226495A JP3537921B2 JP 3537921 B2 JP3537921 B2 JP 3537921B2 JP 18226495 A JP18226495 A JP 18226495A JP 18226495 A JP18226495 A JP 18226495A JP 3537921 B2 JP3537921 B2 JP 3537921B2
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aromatic compound
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恭一 谷口
幸則 仲道
博 房前
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Japan Elastomer Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定の構造を有するブ
ロック共重合体組成物を改質材とする、軟化点と伸度、
及び機械的強度等の物性に優れ、更に加工性、貯蔵安定
性にも優れた新規なアスファルト組成物を提供する。
【0002】
【従来の技術】従来アスファルト組成物は、道路舗装、
防水シート、遮音シート、ルーフィング等の用途に広く
使用されている。その際、アスファルトに種々のポリマ
ーを添加して、その性質を改良しようとする試みが多く
なされている。
【0003】その様なポリマーとして、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合
体、ゴムラテックス、共役ジエンとビニル芳香族炭化水
素からなるブロック共重合体等が使用されている。
【0004】しかしながら、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体をアスフ
ァルトに添加したアスファルト組成物は低温特性に劣
り、冬場のひび割れ等が発生して好ましくない。また、
伸度特性も劣り、そのために粘結力(テナシティー)も
劣ることから、特に道路舗装の場合には骨材の把握特性
に劣る。
【0005】また、ゴムラテックスの場合、アスファル
トと混合する際の取扱作業性は良好であるものの、ラテ
ックス中の水を蒸発させるために、余分な加熱も必要で
あるなどの経済的或いはプロセス上の問題がある。
【0006】一方、ラテックスゴムの困難性を解決する
ものとして、アルケニル芳香族化合物と共役ジエン化合
物とからなるブロック共重合体を添加したアスファルト
組成物があり、この組成物は低温特性に優れ、また加工
性に優れる等の利点がある(特公昭47−17319号
公報、特公昭59−36949号公報)。
【0007】しかしながら、アスファルトの感温特性は
改良されているものの、溶融粘度が高く、耐熱性に劣る
ために高温下で貯蔵する際、しばしば溶融粘度がばらつ
くという問題があった。
【0008】また機械強度や軟化点等を改良するために
特開平6−41439号公報や特開平3−281651
号公報などが開示されている。しかしながらこれらにつ
いても高い軟化点と優れた伸度を併せ持つまでに至って
いない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来のアスファルト組成物が有する欠点を克服し、特に
高い軟化点と優れた伸度を有し、更に機械的強度などの
物性と加工性(アスファルトへの溶解性)、及び適度な
溶融粘度の保持及び高温下での貯蔵安定性にも優れるア
スファルト組成物を提供することを目的としてなされた
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の好
ましい物性を有するアスファルト組成物を開発するため
に、鋭意検討を重ねた結果、特定の構造を有するモノビ
ニル芳香族化合物と共役ジエン系化合物とのブロック共
重合体が、特定された範囲で含有されてなるアスファル
ト組成物によりその目的が達成されることを見いだし、
この知見に基づいて本発明を完成させるに至った。
【0011】すなわち、本発明は;モノビニル芳香族化
合物からなる重合体ブロック(以下「重合体ブロック」
と略す)と、モノビニル芳香族化合物と共役ジエン系化
合物からなるランダム共重合体ブロック(以下「ランダ
ム共重合体ブロック」と略す)とからなるブロック共重
合体において、(a)ゲルパーミエーションクロマトグ
ラフィー(以下、GPCと略す)で測定した、標準ポリ
スチレン換算の分子量が5.0万〜15.0万の範囲
に、重合体ブロックを1個有するブロック共重合体(以
下「ブロック共重合体(I)」と略す)のピークを少な
くとも1個有し、(b)GPCで測定した、標準ポリス
チレン換算の分子量が10.0万〜30.0万の範囲
に、重合体ブロックを2個以上有するブロック共重合体
(以下「ブロック共重合体(II)」と略す)のピーク
を少なくとも1個有し、(c)全結合モノビニル芳香族
化合物含量が23重量%〜45重量%であり、(d)重
合体ブロック含有量(M)が18重量%〜35重量%で
あり、(e)重合体ブロックの、GPCで測定した標準
ポリスチレン換算のピーク分子量が1.0万を越え3.
0万以下であり、(f)ランダム共重合体ブロック中に
含まれるモノビニル芳香族化合物の含有量(N)が、該
ランダム共重合体ブロックの6重量%〜25重量%であ
り、(g)NとMの比(N/M)が0.2を超え1より
小さく、(h)ランダム共重合体ブロック中のモノビニ
ル芳香族化合物連鎖分布において、モノビニル芳香族化
合物が1個のモノビニル芳香族化合物単連鎖(以下S1
と略す)が、ランダム共重合体ブロック中の結合モノビ
ニル芳香族化合物の50重量%以上で、モノビニル芳香
族化合物が8個以上連なったモノビニル芳香族化合物長
連鎖(以下S8〜と略す)がランダム共重合体ブロック
中の結合モノビニル芳香族化合物の15重量%以下であ
り、(i)ジエン部分のビニル結合量が50重量%以下
であり、(j)ブロック共重合体(I)の割合が、ブロ
ック共重合体の20〜70重量%を占め、(k)ブロッ
ク共重合体(II)の割合が、ブロック共重合体の30
〜80重量%を占めるブロック共重合体組成物3〜15
重量%とアスファルト85〜97重量%よりなるアスフ
ァルト組成物を提供するものである。
【0012】以下本発明を詳細に説明する。
【0013】本発明のブロック共重合体組成物のGPC
によるピーク分子量は、標準ポリスチレン換算の分子量
が5.0万〜15.0万の範囲に、ブロック共重合体
(I)のピークを少なくとも1個有し、かつ10.0万
〜30.0万の範囲に、ブロック共重合体(II)のピ
ークを少なくとも1個有する事が必要である。
【0014】ブロック共重合体(I)のピーク分子量が
5.0万未満またはブロック共重合体(II)のピーク
分子量が10.0万未満であると、アスファルト組成物
の機械的強度や軟化点の改良が不充分となり、ブロック
共重合体(I)のピーク分子量が15.0万またはブロ
ック共重合体(II)のピーク分子量が30.0万を超
えると、アスファルト組成物の溶融粘度が著しく高くな
り、しかも、充分な低温伸度が発現せず、また、溶融す
るまでの時間が長くなりすぎ加工性を損ねる。
【0015】ブロック共重合体(I)及び(II)のピ
ーク分子量は、それぞれ6.0万〜12.0万、及び1
2.0万〜25.0万の範囲に有るのが好ましい。
【0016】ブロック共重合体(II)は、重合体ブロ
ックを2個以上有するが、2個有するものが好ましい。
【0017】本発明のブロック共重合体組成物は、全結
合モノビニル芳香族化合物含量が23重量%〜45重量
%である。
【0018】23重量%未満では、アスファルト改質材
として用いてもタフネス、テナシティー等の機械強度や
軟化点、更に、十分な伸度を発現させることが出来ず、
また、45重量%を超えると、低温伸度などの低温可撓
性が著しく低下する。
【0019】好ましい全結合モノビニル芳香族化合物含
量は25〜40重量%である。
【0020】また、本発明のブロック共重合体組成物中
の重合体ブロックの含有量(M)は18重量%〜35重
量%であり、かつ、重合体ブロックのピーク分子量が
1.0万を越え3.0万以下であることが必要である。
【0021】重合体ブロック含有量(M)が18重量%
未満又は共重合体ブロックのピーク分子量が1.0万以
下では、充分な凝集力が得られず、従ってアスファルト
配合物の伸度、軟化点、タフネス・テナシティー等の機
械強度に乏しく、一方、重合体ブロック含有量(M)が
35重量%を超える又は重合体ブロックのピーク分子量
が3.0万を超える場合には、伸度が低下し、またアス
ファルトへの溶解性も劣る。
【0022】好ましい重合体ブロック含有量(M)及び
重合体ブロックのピーク分子量は、それぞれ20〜33
重量%及び1.0万を超え2.5万以下である。
【0023】本発明の目的とする伸度に優れ、かつ、高
い軟化点とタフネス・テナシティー等の高度なバランス
を有するアスファルト組成物を得るためには、モノビニ
ル芳香族化合物と共役ジエン系化合物からなるランダム
共重合体よりなるエラストマー部分を含有し、しかも該
ランダム共重合体ブロック中に含まれるモノビニル芳香
族化合物の含有量(N)が、該ランダム共重合体ブロッ
クの6重量%〜25重量%という極めて限定された範囲
内にあり、また該ランダム共重合体ブロック中に含まれ
るモノビニル芳香族化合物の含有量(N)と重合体ブロ
ックの含有量(M)との比(N/M)が、0.2を超え
1より小さいことが必要である。
【0024】ランダム共重合体ブロック中のモノビニル
芳香族化合物の含有量(N)が、該ランダム共重合体ブ
ロックの6重量%未満の場合またはN/Mが0.2以下
の場合には、常温伸度と軟化点のバランスが劣り、ラン
ダム共重合体ブロック中のモノビニル芳香族化合物の含
有量(N)が、該ランダム共重合体ブロックの25重量
%を越す場合またはN/Mが1以上の場合には、低温伸
度と軟化点のバランスが劣る。
【0025】ランダム共重合体ブロックに含まれるモノ
ビニル芳香族化合物の含有量(N)は6〜22重量%で
あるのが好ましく、また、ランダム共重合体ブロック中
に含まれるモノビニル芳香族化合物の含有量(N)と重
合体ブロックの含有量(M)との比(N/M)は、0.
25を超え0.95より小さい範囲にあるのが好まし
い。
【0026】また、本発明のブロック共重合体組成物
は、ランダム共重合体ブロックを分子鎖中に有する。該
ランダム共重合体ブロック中のモノビニル芳香族化合物
の連鎖分布は、田中らによって開発された、共役ジエン
単位の二重結合を全てオゾン開裂して得られた分解物の
GPCによって分析される(高分子学会予稿集第29巻
9号2055頁)。
【0027】本発明のブロック共重合体は、この方法で
分析した結果、ポリスチレン換算の分子量が3000以
下の範囲における全モノビニル芳香族化合物連鎖に対す
る、S1の割合が、ランダム共重合体ブロック中の結合
モノビニル芳香族化合物の50重量%以上、S8〜の割
合が、ランダム共重合体ブロック中の結合モノビニル芳
香族化合物の15重量%以下である事が必要である。
【0028】S1が50重量%未満になったり、S8〜
15重量%を超えると、ランダム共重合体ブロックのラ
ンダム性が低下するため、低温伸度が低下し好ましくな
い。
【0029】好ましいS1及びS8〜の割合は、それぞれ
60重量%以上及び10重量%以下である。
【0030】また、本発明中のランダム共重合体ブロッ
ク中のビニル結合量は50重量%以下である事が必要で
ある。ビニル結合量が50重量%を超えると、アスファ
ルト配合物の低温特性が著しく劣ったものになり、ま
た、貯蔵安定性にも劣り、本発明の目的が達成されず、
またブロック共重合体組成物の溶融粘度が高くなり、ア
スファルトを配合する際の溶解性等、加工性が困難とな
って好ましくない。
【0031】好ましいビニル結合量は、40重量%以下
である。
【0032】本発明を構成する該ブロック共重合体組成
物に占めるブロック共重合体(I)とブロック共重合体
(II)の割合は、ブロック共重合体(I)が20〜7
0重量%であり、ブロック共重合体(II)が80〜3
0重量%である。
【0033】ブロック共重合体(I)が70重量%より
多い場合やブロック共重合体(II)が30重量%未満
である場合はアスファルト組成物の機械的強度や軟化点
の改良が不充分であり、貯蔵安定性も悪くなる。また、
ブロック共重合体(I)が20重量%未満またはブロッ
ク共重合体(II)が80重量%より多い場合には、良
好な伸度が発現せず、また溶解性等加工性の点でも不利
になる。
【0034】好ましいブロック共重合体(I)及び(I
I)の割合は、ブロック共重合体(I)が25〜60重
量%、ブロック共重合体(II)が75〜40重量%で
ある。
【0035】本発明を構成するブロック共重合体成分の
モノビニル芳香族化合物としては、例えば、スチレン、
p−メチルスチレン、第三級ブチルスチレン、α−メチ
ルスチレン、1,1−ジフェニルエチレン等の単量体が
挙げられるが、中でもスチレンが好ましい。これらの単
量体は、単独でも2種以上の併用でも良い。
【0036】一方、共役ジエン化合物としては、例え
ば、1,3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチ
ル−1,3−ブタジエン、ピペリレン、3−ブチル−
1,3−オクタジエン、フェニル−1,3−ブタジエン
などの単量体が挙げられ、中でも1,3−ブタジエン、
イソプレンが好ましい。これらの単量体は、単独でも2
種以上の併用でも良い。
【0037】本発明のブロック共重合体組成物は、例え
ば不活性炭化水素溶媒中において、有機リチウム化合物
等を重合開始剤として先ずモノビニル芳香族化合物を重
合させ、次いで共役ジエン化合物とモノビニル芳香族化
合物とを共重合させてなるジブロック共重合体に特定の
カップリング剤を反応させる方法などによって製造する
ことができる。
【0038】これらの反応における重合温度については
特に制限はないが、生産性を考慮して通常20〜130
℃の範囲で選ばれる。好ましくは重合開始温度が30〜
90℃の範囲であり、かつ最高到達温度が50〜120
℃の範囲となる場合である。
【0039】前記不活性炭化水素溶媒としては、例え
ば、シクロヘキサン、n−ヘキサン、ベンゼン、トルエ
ン、オクタンなどやこれらの混合物が使用されるが、こ
れらの中でシクロヘキサンが好ましく、また、該有機リ
チウム化合物としては、例えばn−ブチルリチウム、s
ec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウムなど
が挙げられるが、これらの中でn−ブチルリチウム及び
sec−ブチルリチウムが好適である。
【0040】本発明のブロック共重合体組成物は、ラン
ダム共重合体ブロックを含有しているが、この様なラン
ダム共重合体を得る際、意図的にいわゆるランダム化剤
を使用することも可能であり、この様なランダム化剤と
して、少量のアルカリ金属第三級アルコキシドを不活性
炭化水素溶媒中に共存させても良い。
【0041】このアルカリ金属第三級アルコキシドとし
ては、例えばカリウム−tert−アミルアルコラー
ト、カリウム−tert−ブトキシド、ナトリウム−t
ert−ブトキシド、セシウム−tert−ブトキシ
ド、カリウムイソペンチルオキシドなどが挙げられる
が、これらの中でカリウム−tert−アミルアルコラ
ートが好ましい。
【0042】また、ランダム共重合体ブロックのミクロ
構造を調整するため、いわゆるビニル化剤を不活性炭化
水素溶媒中に添加することもでき、その様な例として、
エーテル類や第三アミン類などの極性化合物、例えばエ
チレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、α−メトキシテトラヒドロフラン、N,N,N’,
N’−テトラメチルエチレンジアミンなど、好ましくは
テトラヒドロフランやN,N,N’,N’−テトラメチ
ルエチレンジアミンを所定量共存させることができ、こ
れらのビニル化剤は、ミクロ構造調整用としてだけでな
く、ランダム化剤としての効果も持つため、好適に使用
される。
【0043】また、ランダム共重合体ブロックを得るた
めには、前記の極性化合物を用いる方法の他、特公平3
−44089号公報に記載の方法による共役ジエン系化
合物を追加添加することによるランダム化方法等も使用
して良い。
【0044】本発明を構成する該ブロック共重合体組成
物において、ブロック共重合体(I)は、重合体ブロッ
ク、ランダム共重合体ブロックのどちらから先に重合し
ても良い。また、ブロック共重合体(II)は、重合体
ブロックと、ランダム共重合体ブロックを交互に重合し
たものでも良いし、ブロック共重合体(I)のリビング
末端をカップリングしたものでも良い。
【0045】ブロック共重合体(I)とブロック共重合
体(II)の組成比の調整は、ブロック共重合体(I)
を重合した後、リビング末端をカップリングさせるカッ
プリング剤の量により調整しても良いし、別々に重合し
たブロック共重合体(I)とブロック共重合体(II)
を混合しても良い。あるいはブロック共重合体(I)ま
たはブロック共重合体(II)同志を混合したものにブ
ロック共重合体(II)またはブロック共重合体(I)
を混合しても良い。
【0046】本発明を構成する該ブロック共重合体組成
物において、ブロック共重合体(I)またはブロック共
重合体(II)のリビング末端をカップリングしたもの
も含まれて良い。
【0047】本発明に用いられるカップリング剤は2官
能以上のものが用いられる。このような多官能性カップ
リング剤としては、例えば、特開平3−281515号
公報や特開平3−287617号公報等のジエポキシ化
合物、ポリエポキシド、特公昭58−39444号公報
のポリビニル芳香族化合物、ポリイソシアネート、ポリ
イミン、ポリアルデヒド、ポリケトン、ポリハロゲン化
物、ポリ酸無水物、カルボン酸エステル類等がある。
【0048】ジエポキシ化合物の例としては、ビスフェ
ノールAジグリシジルエーテル、ビスフェノールFジグ
リシジルエーテル等が挙げられる。
【0049】ポリエポキシドとしては、例えば、エポキ
シ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシ化ポリブタ
ジエン等が挙げられる。
【0050】ポリビニル芳香族化合物としては、例え
ば、m−ジビニルベンゼン、p−ジビニルベンゼン、
1,2,4−トリビニルベンゼン、1,3−ジビニルナ
フタレン、1,8−ジビニルナフタレン、1.3.5−
トリビニルナフタレン、2,4−ジビニルビフェニル、
3,5,4’−トリビニルビフェニル、ジイソプロペニ
ルベンゼン、3,4,5,6−テトラメチル−1,2−
ジイソプロペニルベンゼン等が挙げられる。
【0051】ポリイソシアネートの例としては、ベンゼ
ン−1,2,4−トリイソシアネート、ナフタリン−
1,2,5,7−テトライソシアネート、ポリアリール
ポリイソシアネート等である。
【0052】ポリイミンの例としては、トリ(1−アジ
リジニル)ホスフィンオキシド、トリ(2−メチル−1
−アジリジニル)ホスフィンオキシド等であり、またポ
リアルデヒドは、例えば、1,4,7−ナフタリントリ
カルボキシアルデヒド、1,7,9−アントラセントリ
カルボキシアルデヒド等であり、またポリケトンは、例
えば、1,4,9,10−アントラセンテトロン等が挙
げられ、ポリ酸無水物の例には、ピロメリット酸、スチ
レン−無水マレイン酸コポリマー等であり、カルボン酸
エステル類の例としては、酢酸エチル、アジピン酸ジメ
チル、アジピン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、1,
3,5−トリカルボエトキシベンゼン等である。
【0053】また、ポリハロゲン化物としては金属ハロ
ゲン化合物、有機金属ハロゲン化合物及び有機ハロゲン
化合物等があり、例えば、四塩化ケイ素、四臭化ケイ
素、塩化第二錫、トリフルオロシラン、トリクロロシラ
ン、トリクロロエチルシラン、トリブロモベンジルシラ
ン、ジクロロジメチルシラン、ジクロロジエチルシラ
ン、メチルトリクロロ錫、ジフェニルジブロモ錫、四塩
化炭素、ジクロロメタン、トリクロロエチレン、ジクロ
ロエチレン、ジブロモエタン、ジクロロベンゼン、ジブ
ロモブタン、ヘキサクロロエタン、ヘキサクロロジシラ
ン等が挙げられ、また、この他にも金属のポリアルコキ
シドも良好な例であり、例えばジメトキシシラン、ジエ
トキシシラン、トリメトキシシラン、テトラメトキシシ
ラン、テトラエトキシシラン等である。
【0054】これらの中でも、2官能のカップリング剤
が好ましく、その中でもジエポキシ化合物がより好まし
い。
【0055】ここでいう2官能のカップリング剤とは、
実質的に2つのリビングポリマー末端同志をカップリン
グさせる化合物を意味する。
【0056】これらのカップリング剤は単独で使用して
も良いし、2種以上の混合物で使用しても良い。
【0057】カップリング反応時間は、0.5分〜2時
間程度であり、温度は0〜120℃の範囲で反応する。
【0058】本発明においてより好ましく使われるジエ
ポキシ化合物としては、一般式:
【0059】
【化3】
【0060】〔ただし、式中Rは、
【0061】
【化4】
【0062】
【化5】
【0063】
【化6】
【0064】
【化7】
【0065】を示し、R1及びR2は水素又は炭素数が1
〜20のアルキル基又はフェニル基であり、R3は炭素
数が2〜20のアルキレン基であり、nは0〜10の整
数であり、R4、R5は水素又はC1〜C20のアルキル基
又はアルコキシ基又はフェニル基又は置換フェニル基で
あり、R6、R7は、C1〜C20のアルキル基又はアルコ
キシ基であり、R8は直鎖又は分岐状のC1〜C30のの
(酸素原子含有)炭化水素基であり、l、mは0〜4の
整数である。〕であるエポキシ化合物、又は、 (ホ)群 アルキレンオキシド含有のエポキシ化合物。
【0066】(ヘ)群 脂環式エポキシ化合物。
【0067】(ト)群 炭素環化合物含有のエポキシ化合物。で示されるエポキ
シ化合物の単独若しくはこれらの混合物(同群同志の混
合物若しくは、異種群同志の混合物)で示される。
【0068】(イ)群の具体例としては、
【0069】
【化8】 (ビスフェノールFタイプ)
【0070】
【化9】 (ビスフェノールAタイプ)
【0071】
【化10】 (ビスフェノールADタイプ)
【0072】
【化11】
【0073】
【化12】
【0074】
【化13】
【0075】
【化14】
【0076】
【化15】 等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0077】(ロ)群の具体的例としては、上記(イ)
群の
【0078】
【化16】
【0079】
【化17】 に置換した物などが挙げられる。
【0080】(ハ)群の具体例としては、
【0081】
【化18】
【0082】
【化19】
【0083】
【化20】
【0084】
【化21】 等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0085】(ニ)群の具体的例としては、
【0086】
【化22】
【0087】
【化23】
【0088】
【化24】
【0089】
【化25】 等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0090】(ホ)群の具体的例としては、
【0091】
【化26】
【0092】
【化27】
【0093】
【化28】
【0094】
【化29】
【0095】
【化30】 等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0096】(ヘ)群の具体的例としては、
【0097】
【化31】
【0098】
【化32】
【0099】
【化33】
【0100】
【化34】
【0101】
【化35】 等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0102】(ト)群の具体例としては、
【0103】
【化36】
【0104】
【化37】
【0105】
【化38】
【0106】
【化39】
【0107】
【化40】
【0108】
【化41】
【0109】
【化42】
【0110】
【化43】
【0111】
【化44】
【0112】
【化45】
【0113】
【化46】 等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0114】更に上述の群の中では、(ヘ)群、(ト)
群は皮膚刺激性等の安全衛生面に問題があるものが多
く、取り扱いに注意を要する。従って、(イ)群、
(ロ)群、(ハ)群、(ニ)群、(ホ)群が好ましい。
【0115】本発明で使用されるジエポキシ化合物のn
数は、0〜10の範囲の整数であり、好ましくは0〜
5、より好ましくは0〜3の整数である。また、n数が
0の化合物(以下n0体と称す)の含有量は、好ましく
は95重量%以上であり、より好ましくは98重量%以
上である。n数が10を越えた化合物では、アスファル
ト組成物の軟化点改良が不十分となる傾向を生じる。同
様に、n0体の含有量が95重量%未満であると、アス
ファルト組成物の軟化点改良が不充分となる。
【0116】一方、n0体含有量が100重量%に近づ
くにつれて結晶性が大きくなり、(特に(イ)群)、取
扱難くなる傾向を生じる。
【0117】従って、本発明で使用されるジエポキシ化
合物が(イ)群の場合は、取扱性の面からビスフェノー
ルF及びビスフェノールADタイプが好ましく、更に、
結晶化抑制及び粘度低減等の面から、同群同志の混合物
又は異種群同志の混合物としての使用が最も好ましい。
【0118】その具体例として、
【0119】
【化47】
【0120】
【化48】 との混合物、
【0121】
【化49】
【0122】
【化50】 との混合物、
【0123】
【化51】
【0124】
【化52】 との混合物、
【0125】
【化53】
【0126】
【化54】
【0127】
【化55】 との混合物、
【0128】
【化56】
【0129】
【化57】
【0130】
【化58】 との混合物等が挙げられるが、これらに限定される物で
はない。
【0131】なお、該混合物の組成比は、各成分量が1
〜99重量%、好ましくは20〜80重量%、より好ま
しくは40〜60重量%(各成分の合計量を100重量
%とする)の範囲で選択される。
【0132】また、本発明に使用されるジエポキシ化合
物に於いて、出発原料の一つであるエピクロルヒドリン
に由来する(副生成物若しくは残存の)全塩素含有量が
1重量%以下が好ましく、特に0.5重量%以下が好ま
しい。全塩素含有量が1重量%を超えると、アスファル
ト組成物の耐熱性が低下し、溶融粘度がばらつくという
傾向が生じる。
【0133】このようにして得られたブロック共重合体
組成物には必要に応じ軟化剤、酸化防止剤、光安定剤、
ブロッキング防止剤などを添加することができる。
【0134】該軟化剤としては、例えばナフテン系、パ
ラフィン系、アロマ系のプロセスオイル及びこれらの混
合系オイルなどが挙げられるが、これらの中でナフテン
系、パラフィン系及びこれらの混合系オイルが好まし
い。
【0135】該酸化防止剤としては、例えば、2,6−
ジ−tert−4−メチルフェノール、n−オクタデシ
ル−3−(4’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−ter
t−ブチルフェニル)プロピオネート、2,2’−メチ
レンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)、2,4−ビス〔(オクチルチオ)メチル〕−o−
クレゾール、2−tert−ブチル−6−(3−ter
t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−
4−メチルフェニルアクリレート、2,4−ジ−ter
t−アミル−6−〔1−(3,5−ジ−tert−アミ
ル−2−ヒドロキシフェニル)エチル〕フェニルアクリ
レートなどのヒンダードフェノール系酸化防止剤; ジ
ラウリルチオプロピオネート、ラウリルステアリルチオ
ジプロピオネート、ペンタエリスリトール−テトラキス
(β−ラウリルチオプロピオネート)などの硫黄系酸化
防止剤、; トリス(ノニルフェニル)フォスファイ
ト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)
フォスファイトなどのリン系酸化防止剤などが挙げられ
る。
【0136】また、光安定剤としては、例えば2−
(2’−ヒドロキシ−2’−メチルフェニル)ベンゾト
リアゾール、2,2’−ヒドロキシ−3’,5’−te
rt−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチ
ルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾールなどのベ
ンゾトリアゾール系紫外線吸収剤や2−ヒドロキシ−4
−メトキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系紫外
線吸収剤、或いはヒンダードアミン系光安定剤を挙げる
ことができる。
【0137】更に、ブロッキング防止剤としては、例え
ば高級脂肪酸、高級脂肪酸の金属塩、ワックス類、脂肪
酸アミド、脂肪酸エステル、無機の金属塩類や水酸化物
などが挙げられる。
【0138】次に、本発明を構成するアスファルト成分
は、特に制限されるものでなく慣用されているアスファ
ルト、例えば、ストレートアスファルト、(セミ)ブロ
ーンアスファルト、及びこれらの混合物が挙げられる。
好適には、針入度40〜120のストレートアスファル
ト、針入度10〜30のブローンアスファルト及びこれ
らの混合物が挙げられる。
【0139】本発明におけるアスファルト組成物中のブ
ロック共重合体組成物の組成比は、アスファルトの種類
及びその用途によっても異なるが、物性及び加工性、さ
らには施工性を考慮すると、アスファルト成分85〜9
7重量%当たり、3〜15重量%添加される。この配合
量が3重量%未満では該アスファルトの改質効果が発現
されず、15重量%を超えて配合してもそれ以上の改質
効果は得られないばかりか、アスファルトの溶融粘度が
著しく増大して、加工性が損なわれるなど、経済的にも
性能的にも不利である。
【0140】このようにして調製されたアスファルト組
成物には、必要に応じ、従来アスファルト組成物に慣用
されている各種添加剤、例えばシリカ、タルク、炭酸カ
ルシウム、鉱物質粉末、ガラス繊維などの充填剤や補強
剤、鉱物質の骨材、顔料或いはプロセスオイルなどの軟
化剤、アゾジカルボンアミドなどの発泡剤、ポリエチレ
ン、アタクチックポリプロピレン、エチレン−アクリル
酸エチル共重合体などのポリオレフィン系又は低分子量
のビニル芳香族系熱可塑性樹脂;天然ゴム;ポリイソプ
レン、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエンゴム、ク
ロロプレンゴム、アクリルゴム、イソプレン−イソブチ
レンゴム、ポリペンテナマーゴム、及び本発明以外のス
チレン−ブタジエン系ブロック共重合体、スチレン−イ
ソプレン系ブロック共重合体などの合成ゴムを添加して
も良い。
【0141】また道路舗装用として用いられる場合に
は、通常該アスファルト組成物は、鉱物質の石、砂、ス
ラグなどの骨材と混合して使用される。
【0142】本発明のブロック共重合体組成物とアスフ
ァルトを混合する方法は特に限定されるものでなく、所
望により前記の各種添加剤を、例えばホモミキサー、熱
溶融釜、ロール、ニーダー、バンバリーミキサー、押し
出し機などにより加熱溶融混練することにより調製する
ことができる。
【0143】
【実施例】以下、実施例によって本発明を説明するが、
これらの実施例は本発明を限定するものでない。
【0144】各実施例、比較例の仕込量等は表1及び表
2に、得られたブロック共重合体組成物及びアスファル
ト組成物の物性は表3〜6に示した。尚、各種測定は下
記の方法に従った。
【0145】1.ブロック共重合体組成物の物性測定 1)全スチレン含量:紫外線分光光度計(日本分光製;
V−520)を用いて262nmの吸収強度より算出し
た。
【0146】2)ブロック共重合体組成物のピーク分子
量及び組成比:GPC〔装置はウォーターズ製で、カラ
ムは、デユポン製のZORBAX PSM 1000−
Sを2本とPSM 60−Sの計3本の組み合わせであ
る。溶媒にはテトラヒドロフランを用い、測定条件は、
温度35℃、流速0.7ml/分、試料濃度0.1重量
%、注入量50μlである〕のクロマトグラムより、ピ
ーク分子量及び組成比を求めた。
【0147】なお、ピーク分子量は、以下の標準ポリス
チレン(ウォーターズ製)検量線からの換算値である。
【0148】1.75×106、4.1×105、1.1
2×105、3.5×104、8.5×103
【0149】3)ブロックスチレン含量(M):四酸化
オスミウムとtert−ブチルハイドロパーオキサイド
による酸化分解法〔「ジャーナル・オブ・ポリマー・サ
イエンス」第一巻、第429頁(1946年)に記載〕
に従って求めた。
【0150】なお、スチレン重合体ブロックの重量測定
は、紫外線分光光度計(日本分光製)を用いて262n
mの吸収強度より算出した。
【0151】4)ブロックスチレンピーク分子量:上記
の3)の方法に従って調製したブロックスチレンは、G
PC〔装置はウォーターズ製であり、カラムはショウデ
ックス製のK−801,802,803の計三本の組み
合わせであり、溶媒にはクロロホルムを用い、測定条件
は温度35度、流速1.0ml/分、試料濃度0.1重
量%、注入量50μlである〕のクロマトグラフによ
り、ピーク分子量を求めた。
【0152】なお、分子量は以下の標準ポリスチレン
(ウォーターズ製)検量線からの換算値である。
【0153】35,000、8,500、2,350、
780、680、580、470
【0154】ブロック共重合体のモノビニル芳香族化合
物からなる重合体ブロックの個数は、仕込量とコンバー
ジョンから求めることもできるし、ブロック共重合体
(I)及び(II)のブタジエン補正した分子量、ブロ
ックスチレン部分の含量及び分子量から求めることが出
来る。
【0155】また、ランダム共重合体ブロックのモノビ
ニル芳香族化合物含有量(N)は、同様に、仕込量とコ
ンバージョンから求めることもできるし、上記1)と
3)の方法による分析結果からも求めることができる。
【0156】5)ランダム共重合体ブロックのスチレン
連鎖分布:田中らによって開発された方法で分析した。
具体的には、スチレン連鎖分布はブタジエン単位の二重
結合を全てオゾン開裂して得られた分解物のGPCによ
って分析される(高分子学会予稿集第29巻9号205
5頁)。
【0157】田中らの方法により得られたクロマトグラ
ムの、分子量3000以下のクロマトグラムの面積に対
する、1個のスチレン単連鎖(S1)に当たるクロマト
グラムの面積の割合からS1の値を、また、スチレンが
8個以上連なったスチレン長連鎖(S8〜)にあたるク
ロマトグラムの面積の割合からS8〜の値を求めた。
【0158】6)ブタジエン部分のミクロ構造:赤外線
分光光度計(パーキンエルマー製)を用いて測定し、ハ
ンプトン法により求めた。
【0159】2.アスファルト組成物の物性測定 1)溶融粘度:180℃でブルックフィールド型粘度計
により測定した。
【0160】2)タフネス、テナシティー:舗装工事に
関する試験方法(日本道路建設業協会編)に準じて測定
した。
【0161】3)伸度、軟化点:JIS−K2207に
準拠して測定した。
【0162】4)アスファルトへの溶解性:ブロック共
重合体のアスファルトへの溶解性を目視で判定し、5ラ
ンクで評価した。
【0163】 ◎ :20分以内に溶解しきった場合。 ○ :20分を超え、35分以内に溶解しきった場合。 △ :35分を超え、50分以内に溶解しきった場合。 × :50分を超え、70分以内に溶解しきった場合。 ××:70分以上溶解にかかった場合。
【0164】5)貯蔵安定性:アスファルト組成物を、
160℃、2日間撹拌し、初期溶融粘度との変化率で5
ランクで評価した。
【0165】 ◎ :変化率が20%以内の場合。 ○ :変化率が20%を超え、35%以内の場合。 △ :変化率が35%を超え、50%以内の場合。 × :変化率が50%を超え、65%以内の場合。 ××:変化率が65%を超えた場合。
【0166】(実施例1)ジャケットと撹拌機の付いた
10Lのステンレス製反応器を充分窒素置換した後、シ
クロヘキサン5720g,N,N,N’,N’−テトラ
メチルエチレンジアミン(TMEDA)0.6g,テト
ラヒドロフラン1.9g、スチレン(第1スチレンと称
する)240gを仕込み、ジャケットに温水を通水して
内容物を60℃に設定した。
【0167】この後n−ブチルリチウムシクロヘキサン
溶液(純分で1.5g)を添加し、第1スチレンの重合
を開始した。第1スチレンがほぼ完全に重合してから1
0分後に1,3−ブタジエン640gとスチレン(第2
スチレンと称する)120gとの混合物を添加し、重合
を継続した。内容物が完全に重合して最高温度77℃に
達した後、5分後にカップリング剤として下記式によっ
て示されるビスフェノールAジグリシジルエーテルとビ
スフェノールFジグリシジルエーテルの1:1混合物
(以後カップリング剤Xと称する;ただし、nは0以上
の整数で、n数が0の化合物の含有量が98重量%以上
である。)をn−ブチルリチウムに対して0.5当量添
加し、カップリングさせた。
【0168】
【化59】
【0169】
【化60】
【0170】カップリング剤添加より30分後に、水
0.5gを加えた。最初の第1スチレンを仕込んだ直後
からこの間連続的に撹拌機によって系内を撹拌した。
【0171】この後、ブロック共重合体組成物溶液を抜
き出し、老化防止剤(ブロック共重合体組成物100重
量部当たり2,6−ジ−tert−ブチル−メチルフェ
ノール0.7g、トリス(ノニルフェニル)ホスファイ
ト0.8gおよびトリス(2,4−ジ−tert−ブチ
ルフェニル)ホスファイト0.4g/シクロヘキサン溶
液)を添加し、得られた該溶液をスチームストリッピン
グすることにより溶媒を除去し、引き続き、熱ロール
(120℃)により脱水乾燥して、ブロック共重合体組
成物を得た。
【0172】得られたブロック共重合体組成物25gと
ストレートアスファルト(極東ストアス60/80)4
75gを、180℃で90分溶融混練し、アスファルト
組成物を調製した。
【0173】(実施例2)ジャケットと撹拌機の付いた
10Lのステンレス製反応器を充分窒素置換した後、シ
クロヘキサン5720g,テトラヒドロフラン18g,
スチレン240gを仕込み、ジャケットに温水を通水し
て内容物を58℃に設定した。
【0174】この後n−ブチルリチウムシクロヘキサン
溶液(純分で1.7g)を添加し、スチレンの重合を開
始した。スチレンがほぼ完全に重合してから10分後に
1,3−ブタジエン690gとスチレン70gとの混合
物を添加し、重合を継続した。内容物が完全に重合して
最高温度76℃に達した後、5分後にカップリング剤X
をn−ブチルリチウムに対して0.7当量添加し、カッ
プリングさせた。
【0175】カップリング剤添加より30分後に、水
0.5gを加えた。最初のスチレンを仕込んだ直後か
ら、この間撹拌機によって系内を連続的に撹拌した。
【0176】この後、実施例1と同様の操作を行いブロ
ック共重合体組成物を得た。
【0177】得られたブロック共重合体組成物を用い、
実施例1と同様にしてアスファルト組成物を調製した。
【0178】(実施例3、5、12、比較例4)触媒
量、スチレン量、ブタジエン量、カップリング剤量を変
えた以外は、実施例2と同様にしてブロック共重合体組
成物及びアスファルト組成物を得た。
【0179】(実施例4)ジャケットと撹拌機の付いた
10Lのステンレス製反応器を充分窒素置換した後、シ
クロヘキサン5720g,テトラヒドロフラン2.0
g,スチレン(第1スチレンと称する)230gを仕込
み、ジャケットに温水を通水して内容物を70℃に設定
した。
【0180】この後n−ブチルリチウムシクロヘキサン
溶液(純分で1.8g)を添加し、スチレンの重合を開
始した。第1スチレンがほぼ完全に重合してから5分後
に1,3−ブタジエン260gとスチレン(第2スチレ
ンと称する)160gとの混合物を添加し、重合を継続
させ、2分後に定量ポンプにより40分間を要してのこ
りの1,3−ブタジエン350gを連続的に重合系内に
供給し、重合を継続させた。これがほぼ完全に重合して
最高温度75℃に達してから5分後に、カップリング剤
Xをリチウムに対して0.7当量添加し、カップリング
させた。
【0181】カップリング剤添加より30分後に、水
0.8gを加えた。第1スチレンを仕込んだ直後より、
この間、撹拌機によって系内を連続的に撹拌した。
【0182】この後、実施例1と同様にしてブロック共
重合体組成物を得た。
【0183】得られたブロック共重合体組成物を用い、
実施例1と同様にしてアスファルト組成物を調製した。
【0184】(実施例6)実施例6は、次の2種類のブ
ロック共重合体(AとB)のシクロヘキサン溶液を混合
することによって、ブロック共重合体組成物を得た。
【0185】ブロック共重合体A:カップリング剤Xの
量を変え、成分(I)の量を30%にしたこと以外は、
実施例1と同様の操作を行いブロック共重合体Aを重合
し、反応終了後水0.5gを加え十分撹拌した後、反応
器からシクロヘキサン溶液を抜き出した。
【0186】ブロック共重合体B:第一、第二スチレン
量をそれぞれ300g,60gに変え、カップリング剤
Xの添加がなかったこと以外は、実施例1と同様の操作
を行いブロック共重合体Bを重合し、反応終了後水0.
5gを加え十分撹拌した後、反応器からシクロヘキサン
溶液を抜き出した。
【0187】ブロック共重合体AとBのシクロヘキサン
溶液を混合し、ポリスチレンブロックを2個有する成分
と1個有する成分の比が50対50になるよう調整し
た。この後、実施例1と同様の操作を行って、ブロック
共重合体組成物及びアスファルト組成物を得た。
【0188】(比較例1)触媒量、第1スチレン量、ブ
タジエン量及びカップリング剤量を変え、第2スチレン
の添加がなかったこと以外は、実施例2と同様にしてブ
ロック共重合体組成物及びアスファルト組成物を得た。
【0189】(比較例2)触媒量、カップリング剤をテ
トラクロロシランに変えたこと以外は、実施例1と同様
にしてブロック共重合体組成物及びアスファルト組成物
を得た。
【0190】(比較例3、6)触媒量、スチレン量、ブ
タジエン量、カップリング剤量を変えた以外は、実施例
4と同様の操作を行い、ブロック共重合体組成物及びア
スファルト組成物を得た。
【0191】(比較例9)触媒量、カップリング剤量を
変えた以外は、実施例1と同様にしてブロック共重合体
組成物及びアスファルト組成物を得た。
【0192】(比較例10)カップリング剤量を変えた
以外は、実施例1と同様にしてブロック共重合体組成物
及びアスファルト組成物を得た。
【0193】(比較例11)ジャケットと撹拌機の付い
た10Lのステンレス製反応器を充分窒素置換した後、
シクロヘキサン5720g,スチレン(第1スチレンと
称する)120g、TMEDA0.6g、テトラヒドロ
フラン1.9gを仕込み、ジャケットに温水を通水して
内容物を60℃に設定した。
【0194】この後n−ブチルリチウムシクロヘキサン
溶液(純分で1.1g)を添加し、第1スチレンの重合
を開始した。第1スチレンがほぼ完全に重合してから1
0分後に1,3−ブタジエン640gとスチレン(第2
スチレンと称する)120gとの混合物を添加し、重合
を継続した。内容物が完全に重合して最高温度72℃に
達した後、15分後にスチレン(第3スチレンと称す
る)120gを添加し、重合を継続し、第3スチレンが
ほぼ完全に重合してから、更に15分間保持して重合を
完結させた後、水を加えて活性種を完全に失活させた。
第1スチレンを仕込んだ直後からこの間連続的に撹拌機
によって系内を連続的に撹拌した。
【0195】この後、実施例1と同様にして、ブロック
共重合体及びアスファルト組成物を得た。
【0196】(実施例7)実施例7は、次の2種類のブ
ロック共重合体(CとD)のシクロヘキサン溶液を混合
することによって、ブロック共重合体を得た。
【0197】ブロック共重合体C:比較例11の触媒量
を変えたこと以外は、同様の操作を行いブロック共重合
体Cを重合し、反応終了後水を加え十分撹拌した後、反
応器からシクロヘキサン溶液を抜き出した。
【0198】ブロック共重合体D:カップリング剤Xの
添加がなかったこと以外は、実施例1と同様の操作を行
いブロック共重合体Dを重合し、反応終了後水0.5g
を加え十分撹拌した後、反応器からシクロヘキサン溶液
を抜き出した。
【0199】ブロック共重合体CとDのシクロヘキサン
溶液を混合し、CとDの成分比が50対50になるよう
調整した。この後、実施例1と同様の操作を行って、ブ
ロック共重合体組成物及びアスファルト組成物を得た。
【0200】(実施例8、比較例5、7)触媒量、スチ
レン量、ブタジエン量、カップリング剤量を変えた以外
は、実施例1と同様の操作を行い、ブロック共重合体組
成物及びアスファルト組成物を得た。
【0201】(実施例9)触媒量、スチレン量、ブタジ
エン量、カップリング剤をジメチルジメトキシシランに
変え、カップリング剤量を変えた以外は、実施例2と同
様の操作を行いブロック共重合体組成物及びアスファル
ト組成物を得た。
【0202】(実施例10)触媒量、スチレン量、ブタ
ジエン量、カップリング剤を酢酸エチルに変え、カップ
リング剤量を変えた以外は、実施例4と同様にしてブロ
ック共重合体組成物及びアスファルト組成物を得た。
【0203】(実施例11、比較例8)触媒量、スチレ
ン量、ブタジエン量、カップリング剤をジクロロジメチ
ルシランに変え、カップリング剤量を変えた以外は、実
施例1と同様にしてブロック共重合体組成物及びアスフ
ァルト組成物を得た。
【0204】(比較例12)触媒量、カップリング剤量
を変えた以外は、実施例2と同様にしてブロック共重合
体組成物及びアスファルト組成物を得た。
【0205】(比較例13)比較例13は、実施例1と
同様の操作を行う際に、シクロヘキサン中にTMEDA
を1.5g添加共存させることにより、ブタジエン中の
ビニル含量を変化させた以外は、実施例1と同様にして
ブロック共重合体組成物及びアスファルト組成物を得
た。
【0206】(比較例14)ジャケットと撹拌機の付い
た10Lのステンレス製反応器を充分窒素置換した後、
シクロヘキサン5720g,スチレン240g、テトラ
ヒドロフラン1.5gを仕込み、ジャケットに温水を通
水して内容物を60℃に設定した。
【0207】この後n−ブチルリチウムシクロヘキサン
溶液(純分で1.5g)を添加し、スチレンの重合を開
始した。スチレンがほぼ完全に重合してから10分後に
1,3−ブタジエン640gとスチレン120gとの混
合物を添加し、重合を継続した。内容物が完全に重合し
て最高温度76℃に達した後、5分後にカップリング剤
Xをn−ブチルリチウムに対して0.5当量添加し、カ
ップリングさせた。
【0208】カップリング剤添加より30分後に、水
0.5gを加えた。最初のスチレンを仕込んだ直後から
この間連続的に撹拌機によって系内を連続的に撹拌し
た。
【0209】この後、実施例1と同様にして、ブロック
共重合体組成物及びアスファルト組成物を得た。
【0210】
【表1】
【0211】
【表2】
【0212】
【表3】
【0213】
【表4】
【0214】
【表5】
【0215】
【表6】
【0216】表3から表6より、ブロック共重合体の全
スチレン含量、ブロックスチレン含量(M)、ランダム
共重合体ブロック中のスチレン含量(N)、ランダム共
重合体ブロック中のスチレン含量(N)とブロックスチ
レン含量(M)との比(N/M)、ビニル含量、カップ
リング前後の成分量、ブロック共重合体及びブロックス
チレンの分子量、ランダム共重合体ブロックのスチレン
連鎖分布、ブロック共重合体(I)とブロック共重合体
(II)の組成比が限定された範囲内にある場合、アス
ファルトへの溶解性、伸度と軟化点のバランスに優れ、
タフネス、テナシティー等の性能、また貯蔵安定性に優
れたアスファルト性能が発現することが判る。
【0217】
【発明の効果】本発明の新規なアスファルト組成物は、
特定の構造を有するブロック共重合体組成物とアスファ
ルトからなり、伸度と軟化点のバランスに優れ、更にタ
フネス、テナシティーなどの機械的特性、アスファルト
への溶解性等の加工性のバランスに優れた改質アスファ
ルトを与えることができる。
【0218】本発明のアスファルト組成物は、前記のよ
うな特性を有しているので、例えば防水シート用、止水
材用、サイレンサーシート用、鋼管コーティング用とし
て用いられ、特に道路舗装用に好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−228250(JP,A) 特開 平3−281651(JP,A) 特開 昭63−234063(JP,A) 特開 平3−143961(JP,A) 特開 平8−253689(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 95/00 C08F 297/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モノビニル芳香族化合物からなる重合体
    ブロック(以下「重合体ブロック」と略す)と、モノビ
    ニル芳香族化合物と共役ジエン系化合物からなるランダ
    ム共重合体ブロック(以下「ランダム共重合体ブロッ
    ク」と略す)とからなるブロック共重合体において、
    (a)ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(以
    下、GPCと略す)で測定した、標準ポリスチレン換算
    の分子量が5.0万〜15.0万の範囲に、重合体ブロ
    ックを1個有するブロック共重合体(以下「ブロック共
    重合体(I)」と略す)のピークを少なくとも1個有
    し、(b)GPCで測定した、標準ポリスチレン換算の
    分子量が10.0万〜30.0万の範囲に、重合体ブロ
    ックを2個以上有するブロック共重合体(以下「ブロッ
    ク共重合体(II)」と略す)のピークを少なくとも1
    個有し、(c)全結合モノビニル芳香族化合物含量が2
    3重量%〜45重量%であり、(d)重合体ブロック含
    有量(M)が18重量%〜35重量%であり、(e)重
    合体ブロックの、GPCで測定した標準ポリスチレン換
    算のピーク分子量が1.0万を越え3.0万以下であ
    り、(f)ランダム共重合体ブロック中に含まれるモノ
    ビニル芳香族化合物の含有量(N)が、該ランダム共重
    合体ブロックの6重量%〜25重量%であり、(g)N
    とMの比(N/M)が0.2を超え1より小さく、
    (h)ランダム共重合体ブロック中のモノビニル芳香族
    化合物連鎖分布において、モノビニル芳香族化合物が1
    個のモノビニル芳香族化合物単連鎖(以下S1と略す)
    が、ランダム共重合体ブロック中の結合モノビニル芳香
    族化合物の50重量%以上で、モノビニル芳香族化合物
    が8個以上連なったモノビニル芳香族化合物長連鎖(以
    下S8〜と略す)がランダム共重合体ブロック中の結合
    モノビニル芳香族化合物の15重量%以下であり、
    (i)ジエン部分のビニル結合量が50重量%以下であ
    り、(j)ブロック共重合体(I)の割合が、ブロック
    共重合体の20〜70重量%を占め、(k)ブロック共
    重合体(II)の割合が、ブロック共重合体の30〜8
    0重量%を占めるブロック共重合体組成物3〜15重量
    %とアスファルト85〜97重量%よりなるアスファル
    ト組成物。
  2. 【請求項2】 ブロック共重合体(II)が、重合体ブ
    ロックを2個有することを特徴とする請求項1に記載の
    アスファルト組成物。
  3. 【請求項3】 ブロック共重合体(II)が、リビング
    末端をカップリングして得られることを特徴とする請求
    項1に記載のアスファルト組成物。
  4. 【請求項4】 リビング末端のカップリングに用いられ
    るカップリング剤が2官能であることを特徴とする請求
    項3に記載のアスファルト組成物。
  5. 【請求項5】 カップリング剤が、一部または全てジエ
    ポキシ化合物であることを特徴とする請求項4に記載の
    アスファルト組成物。
  6. 【請求項6】 ジエポキシ化合物の一部または全てが 【化1】 と 【化2】 (ただし、nは0以上の整数で、nが0の化合物の含有
    量が95重量%以上である)との混合物であることを特
    徴とする請求項5に記載のアスファルト組成物。
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