JP2821735B2 - 基礎コンクリート用連結金物 - Google Patents

基礎コンクリート用連結金物

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JP2821735B2
JP2821735B2 JP30058395A JP30058395A JP2821735B2 JP 2821735 B2 JP2821735 B2 JP 2821735B2 JP 30058395 A JP30058395 A JP 30058395A JP 30058395 A JP30058395 A JP 30058395A JP 2821735 B2 JP2821735 B2 JP 2821735B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、布基礎等の基礎コ
ンクリートに土台、柱を縦、横方向に精度良く、かつ堅
固に接続することができる基礎コンクリート用連結金物
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、布基礎等の天端を水平に形成して
土台を水平に載置するため、布基礎の天端を均しモルタ
ルで仕上げることが行なわれている。しかし、モルタル
仕上げ作業は布基礎形成作業とは別個の作業であるた
め、作業効率が悪いし、工期が長くなるという問題があ
る。更に、布基礎と均しモルタルとは成分が異なるため
に剥離し易く、基礎部としての強度に不安がある。ま
た、土台と均しモルタルの間に結露が生じた場合、その
除去ができないために土台の腐敗が起きる。そこで、こ
れらの問題を解決し、布基礎上に土台を精度良く載置す
る技術として、例えば実開平6−18453号公報に
は、平滑な土台受面部6を有する主体7の対向する側面
部9、9の上縁に、対置された布基礎形成用の型枠2、
2間の所要高さ部位において該型枠2の内面部に固着さ
れうる固定片10を、屈曲可能の薄肉連結片21を介し
て側方に突設した布基礎の天端レベル調節体が開示され
ている。また、実開平5−89530号公報には、土台
に立設する建築用柱直下域を挟む基礎部分に打入され、
土台の挟持固定部を高さ調節可能に有する土台水平レベ
ル出し用のアンカー金具と、上記建築用柱直下域の基礎
天端と上記土台との間を部分的に閉塞する空気硬化型の
充填材とを備えている木造建築物における土台の水平固
定構造、等が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
技術のいずれもアンカーボルト31、(アンカー金具
2)は布基礎3、(1)に植設しているだけであり、ア
ンカーボルトを確実に保持する構造にはなっていない。
このため、アンカーボルトはコンクリートの打設時にコ
ンクリートの流動圧によって傾斜したり、位置ずれする
ことがあり、また養生時に被せた防水シートによって傾
斜してしまうといった現象が生じる。このため、土台を
設置する際にアンカーボルト31(アンカー金具2)を
垂直状態に修正しなければならないという欠点がある。
また、アンカーボルト31(アンカー金具2)は、下端
側を略し字状に湾曲させた既存の形状のものであるた
め、布基礎に対する結合力が十分でないという欠点があ
る。
【0004】更に、上記第1の天端レベル調節体は土台
受片12aの下面両端部分にコンクリートに食い込む鳩
尾状アンカー片27を有し、調節体1の浮上がりを防止
する構成になっている。しかし、打設したコンクリート
は調節体1の下面中央部分までは完全に流入しないこと
が多く、調節体1の中央部分が沈むという問題がある
が、これを解決できる構成にはなっていない。
【0005】本発明は上述した従来技術の欠点に鑑みな
されたもので、第1の発明は基礎コンクリートに水平状
態で確実に固着するので土台や柱を精度良く設置するこ
とができるし、コンクリートの流入不足による沈みがな
く、しかもアンカーボルトを垂直に、かつ強固に立設す
ることができる基礎コンクリート用連結金物を提供する
ものである。また、第2の発明はスラブ等の基礎コンク
リート上に土台等を水平あるいは垂直に設置することが
できる基礎コンクリート用連結金物を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために構成された請求項1に係る発明の手段は、上面が
平坦面になった平板状のプレート部と、該プレート部の
幅方向両端から下方に折曲げ形成した側板部とから基板
を形成し、該基板のプレート部には所定間隔離間して、
かつ幅方向中央に位置して少なくとも2個のボルト挿入
を形成し、前記側板部には厚さ方向に少なくとも1個
の止め穴を形成し、前記各ボルト挿入穴と連通して前記
プレート部の下面には内周面に雌ねじ部が刻設してある
ボルト螺着筒を固着し、該ボルト螺着筒の近傍に位置し
て前記プレート部の下面中央には打設されたコンクリー
トに係合するコンクリート係合体を突設することにより
金物本体を構成し、該金物本体に立設するアンカーボル
トは軸体の軸方向両端側に雄ねじ部を刻設し、該一側雄
ねじ部を前記ボルト螺着筒に螺着することにより前記プ
レート部から上方に突出させるように構成したものから
なる。
【0007】そして、前記基板のプレート部上面には複
数の通気溝を形成するとよい。
【0008】また、前記ボルト螺着筒にはコンクリート
係着体を突設した構成にするとよい。
【0009】また、前記コンクリート係合体は板体に少
なくとも1のコンクリート流通穴またはコンクリート係
止突片を形成した形状にするとよい。
【0010】更に、請求項5に係る発明の手段は、上面
が平坦面になった平板状のプレート部と、該プレート部
の幅方向両端から下方に折曲げ形成した側板部とから基
板を形成し、該基板のプレート部には所定間隔離間し
て、かつ幅方向中央に位置して少なくとも2個のボルト
挿入穴形成し、前記側板部には厚さ方向に少なくとも
1個の止め穴を形成し、前記各ボルト挿入穴と連通して
前記プレート部の下面には内周面に雌ねじ部が刻設して
あるボルト螺着筒を固着し、該ボルト螺着筒の近傍に位
置して前記プレート部の下面中央には打設されたコンク
リートに係合するコンクリート係合体を突設し、かつ、
前記プレート部の四隅寄りに一して上面側から下面側に
貫通する連結ボルトを回動可能に挿装することにより金
物本体を構成し、該金物本体に立設するアンカーボルト
は軸体の軸方向両端側に雄ねじ部を刻設し、該一側雄ね
じ部を前記ボルト螺着筒に螺着して前記プレート部から
突出させるように構成し、前記金物本体に螺着する型枠
係着体は前記プレート部に対向する板部と、該板部に形
成した複数個の止め穴と、前記板部の四隅寄りの位置に
立設され、前記連結ボルトと螺合するボルト挿着筒とか
ら構成したものからなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳述する。図1ないし図11は第1の実施の形
態を示す。図において、1は基礎コンクリート用連結金
物を構成する金物本体、2は該金物本体1を構成し、鋼
板によって断面略逆凵字状に形成した基板を示す。該基
板2は上面3Aおよび下面3Bが平坦面になり、横幅を
布基礎の平均的な幅と同様の寸法に設定した長方形の平
板からなるプレート部3と、該プレート部3の幅方向両
側縁から下向きに折曲げ形成した一対の側板部4、4と
を一体に形成したものからなっている。5、5、・・・
は断面略凵状の通気溝で、該通気溝5、5、・・・はプ
レート部3の上面3Aに幅方向に沿って等間隔に切削等
の手段により形成してある。また、プレート部3の上面
3Aには幅方向中心に位置して長手方向に通気を兼ねた
中心溝6が形成してあり、該中心溝6の両端に位置して
プレート部3には略V字状の位置だし用切り欠き7、7
が形成してある。更に、プレート部3には後述するコン
クリート係合体13の近傍に位置して2個の空気抜き穴
8、8が穿設してある。
【0012】9、9は後述するアンカーボルト15、1
5を挿通するための一対のボルト挿入穴を示し、該ボル
ト挿入穴9、9は前記プレート部3の長手方向両端側寄
りで、幅方向中央に位置して穿設してある。また、1
0、10は前記各側板部4の長手方向両端側に位置して
厚さ方向に穿設した一対の止め穴で、該各止め穴10を
介して釘、木ねじにより基板2は型枠Aに固定するよう
になっている。
【0013】11、11は前記各ボルト挿入穴9に連通
してプレート部3の下面3Bに溶接手段により固着した
ボルト螺着筒を示し、該各ボルト螺着筒11は内周面に
アンカーボルト15を螺合するための雌ねじ部11Aが
刻設してある。12、12は前記各ボルト螺着筒11の
下端に略逆T字状に溶接手段により固着したコンクリー
ト係着体で、該各コンクリート係着体12は鉄筋を適宜
の長さに切断したものからなっている。なお、2個のコ
ンクリート係着体12、12に替えて、一本の鉄筋を一
対のボルト螺着筒11、11の下端に連結することによ
りコンクリート係着体としてもよい。また、鉄筋に替え
て平板鋼板を略逆T字状に固着してもよい。
【0014】13はボルト螺着筒11、11の間に位置
してプレート部3の下面3B中央に長手方向に沿って溶
接手段により固着したコンクリート係合体を示す。該コ
ンクリート係合体13は鋼板を横長矩形状に形成し、厚
さ方向に2つのコンクリート流通穴13A、13Aを開
口形成したものからなっている。なお、コンクリート流
通穴13Aの穴径、数は実施の形態に示すものに限られ
るものではなく、適宜決めうるものである。更に、1
4、14は該コンクリート係合体13とボルト螺着筒1
1の下端との間に約45度の角度で掛け渡し、溶接手段
により固着した鉄筋からなる傾斜連結材で、該各傾斜連
結材14はコンクリート係合体13とボルト螺着筒11
を補強すると共に、布基礎に対する金物本体1の係合力
を高める働きをしている。
【0015】かくして、金物本体1は基板2と、基板2
のプレート部3に開口形成した一対の各ボルト挿入穴
9、9と、基板2の側板部4に形成した止め穴10、1
0、・・と、ボルト挿入穴9に連通してプレート部3の
下面3Bに固着したボルト螺着筒11と、ボルト螺着筒
11の下端に固着したコンクリート係着体12と、コン
クリート流通穴13Aが開口形成してあるコンクリート
係合体13と、傾斜連結材14、14とから構成してあ
る。
【0016】15は基礎コンクリート用連結金物を構成
するアンカーボルトを示し、該アンカーボルト15は軸
体15Aの軸方向両端側に下雄ねじ部15Bと上雄ねじ
部15Cをそれぞれ刻設し、下雄ねじ部15B寄りの位
置には六面の面取りからなるトルク掛け部15Dを形成
したものからなっている。そして、該アンカーボルト1
5は下雄ねじ部15Bをボルト螺着筒11に螺入するこ
とにより、プレート部3の上面3Aから上方に突出した
状態で垂直に立設される。
【0017】本実施の形態は上述の構成からなるが、次
にその使用方法を布基礎Bを形成する場合を例に挙げて
説明する。先ず、型枠Aにより布基礎形成用の型枠体を
組み立て、水準器により水平を取って墨出する。そし
て、土台Cを介して柱Dを立設する位置に対応して金物
本体1を墨出に沿って型枠体に組み付け、各止め穴10
を介して釘により型枠A、A間に固定する。この際、型
枠体の両端間に糸を張って幅方向の中心を出し、この糸
に基体2の中心溝6を合わせることにより金物本体1の
幅方向中心を正確に位置決めする。
【0018】しかる後、型枠体内にコンクリートを打設
する。型枠体内に打設されたコンクリートは金物本体1
のプレート部3の下面3B側に流入し、コンクリート係
着体12、傾斜連結材14を埋設状態にし、また、コン
クリート係合体13のコンクリート流通穴13Aに流入
することによりコンクリート係合体13は強固に固着さ
れる。そして、基板2のプレート部3に空気抜き穴8を
設けてあるから、プレート部3の下面3B中央側にコン
クリートは容易に流入することができ、プレート部3の
下面3B側に空洞ができることがなく、コンクリート係
合体13は完全に埋設状態になる。しかも、コンクリー
ト係合体13はプレート部3の下面3Bから下方に突出
しているから、コンクリートがプレート部3の下面3B
内側に十分に流入しない場合でも、コンクリート係合体
13がコンクリートに埋設された状態になることによ
り、布基礎Bに対してプレート部3が浮いた状態になる
ことがない。
【0019】上述の如くして布基礎Bに金物本体1が固
着されたら、各ボルト挿入穴9からアンカーボルト15
を挿入し、トルク掛け部15Dにレンチ等の工具を係合
して下雄ねじ部15Bをボルト螺着筒11に螺合するこ
とにより、布基礎B上に立設する。然る後、土台Cを載
置してナットによりアンカーボルト15に締結する。こ
れにより、土台Cは布基礎B上に水平に設置することが
できる。そして、土台C上に柱Dを立設する場合、一対
のアンカーボルト15、15の中間に位置して立設する
ことにより、柱Dは正確な水平面上に垂直に立設するこ
とができる。
【0020】図5ないし図11は実施の形態の変形例を
示す。図5において、コンクリート係合体13’にはコ
ンクリート流通穴13Aに替えて形成したコンクリート
係止片13’Aが設けてある。該コンクリート係止片1
3’Aはコンクリート係合体13’の一部に縦方向に切
り込みを形成し、その一部を横方向に折曲げて形成した
ものからなる。
【0021】また、図6および図7は、金物本体21を
構成する基板22を平面略L字状に形成した例である。
図8および図9は、金物本体31を構成する基板32を
平面略T字状に形成した例である。更に、図10及び図
11は、金物本体41を構成する基板42を平面略十字
状に形成した例を示す。これらの変形例において、ボル
ト螺着筒11、コンクリート係着体12は異なるところ
はないが、コンクリート係合体23、33、43は基板
22、32、42の形状に合わせて平面略L字状、略T
字状、略十字状に形成してある。
【0022】次に、図12ないし図14は第2の発明に
係る実施の形態を示す。なお、前述した第1の実施の形
態の構成要素と同一の構成要素には同一符号を付して援
用し、その説明を省略する。図において、51は金物本
体、52は該金物本体51を構成する基板で、プレート
部3と側板部4とから形成してある。53、53、・・
はプレート部3の四隅寄りの位置に形成した4個のボル
ト挿嵌穴である。54、54、・・は前記ボルト挿嵌穴
53に遊嵌状態で挿通されている4本の連結ボルトで、
各連結ボルト54はプレート部3の下面3B側で嵌着し
た抜け止め輪(図示せず)によって脱落および位置ずれ
しないようにしてある。
【0023】55は型枠Aに係止した状態で前記金物本
体51に連結される型枠係着体を示す。56は該型枠係
着体55を構成する板部で、該板部56はプレート部3
の横幅と同じ横幅からなる矩形状の平板鋼板56Aに矩
形状の抜き穴56B、56Bを形成し、外側縁の四隅に
係止片56C、56Cを突出形成した形状からなってい
る。57、57・・・は該各係止片56Cに形成した止
め穴で、該各止め穴57を介して釘、ねじにより型枠係
着体55は型枠Aに係止するようになっている。また、
板部56には幅方向中心に位置して長手方向に中心基準
線58がけがきによって形成してある。59、59、・
・・は板部56の四隅寄りの位置で、前記連結ボルト5
4に対応して立設されたボルト挿着筒を示し、該各ボル
ト挿着筒59の内周には雌ねじ部59Aが刻設してあ
る。
【0024】本実施の形態は上述の構成からなり、スラ
ブEを形成する場合に次のようにして使用する。土台C
を設置する位置に中心基準線58を合わせ下側の型枠A
上に型枠係着体55を釘、ねじにより固定する。その上
に金物本体51を載置し、各連結ボルト54をボルト挿
着筒59に螺入し、水準器を用いて水平を見ながら各連
結ボルト54を螺回することにより基板52を水平に調
整すると共に、基板52の上面3Aが打設形成するスラ
ブEの上面と等しい面をなすようにその高さを調整す
る。しかる後、上方からコンクリートを打設してスラブ
Eを形成する。
【0025】図14は壁に連設してスラブEを形成する
場合の施工状態を示す。この場合には、型枠係着体55
の片側の係止片56C、56Cを直角方向に折り曲げて
縦方向の型枠Aに係止してある。
【0026】
【発明の効果】
(1)請求項1に係る本発明によれば、基礎コンクリー
トの天端に連結金物を設置することにより、従来施工し
ていたモルタルによる天端均しを不要にできるから、モ
ルタルの欠損という問題や強度性の不足という問題がな
いし、土台、柱を水平あるいは垂直に強度に設置するこ
とができると共にし、基礎形成のための作業期間を短縮
することができる。
【0027】(2)また、アンカーボルトは水平に設置
される金物本体のボルト螺着筒に螺合する構成したか
ら、アンカーボルトは垂直に立設することができるし、
高い強度性を持つことができる。
【0028】(3)連結金物にはコンクリート係合体を
下方に突設した構成にしたから、基礎コンクリートに対
して強度に結合することができ、土台をコンクリート基
礎に強固に連結することができる。
【0029】(4)基礎コンクリートに連結金物を設置
した場合、連結金物の下面側にコンクリートが十分に流
入せず、連結金物の下面に空隙ができる場合があるが、
本発明によれば連結金物にはコンクリート係合体を下方
に突設した構成にしたから、コンクリートの流入量が十
分でない場合でもコンクリート係合体がコンクリートに
固着して保持されることにより、コンクリートの流入量
不足による連結金物の沈下といった問題を解決できる。
【0030】(5)しかも、コンクリート係合体にはコ
ンクリート流通穴またはコンクリート係止片を設けた構
成にしたから、金物本体は基礎コンクリートに強固に係
着することができ、土台、柱の支持力が高い。
【0031】(6)請求項5に係る本発明によれば、金
物本体は型枠上に設置した型枠係着体の上に水平状態に
調整可能に載置する構成にしたから、基礎コンクリート
の上面を水平に形成するのが容易であるし、布基礎以外
の基礎コンクリート上に土台、柱等を水平あるいは垂直
に設置することができる。
【0032】(7)請求項1及び5に記載のいずれの発
明においても、アンカーボルトはコンクリートの打設後
に螺着する構成にしたから、従来技術のようにコンクリ
ートの打設や防水シートの被覆によってアンカーボルト
が倒れたり、位置ずれしたりするといった問題を解消で
きる。
【0033】(8)金物本体のプレート部に複数の通気
溝を設けて土台下部の通気性を促す構成にしたから、土
台の腐敗を防止できる。特に、荷重の掛る柱下方の土台
の腐敗を防止できるから、土台は柱を長期にわたって確
実に支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図11は請求項1に係る発明の実施
の形態を示し、図1は金物本体を半断面にして示す正面
図である。
【図2】金物本体の平面図である。
【図3】金物本体を図1中のIII−IIIの位置で切
断し、アンカーボルトと共に示す基礎コンクリート用連
結金物の全体構成図である。
【図4】基礎コンクリート用連結金物の使用状態を示す
斜視図である。
【図5】金物本体の変形例を示す斜視断面図である。
【図6】基体を略L字状に形成した金物本体の変形例を
示す斜視図である。
【図7】図6中のVI−VI矢示方向断面図である。
【図8】基板を略T字状に形成した金物本体の変形例を
示す斜視図である。
【図9】図8中のIX−IX矢示方向断面図である。
【図10】基板を略十字状に形成した金物本体の変形例
を示す斜視図である。
【図11】図10中のXI−XI矢示方向断面図であ
る。
【図12】図12ないし図14は請求項4に係る発明の
実施の形態を示し、図12は基礎コンクリート用連結金
物の全体構成を示す斜視図である。
【図13】スラブを形成する場合を示す施工状態図であ
る。
【図14】壁に連設してスラブを形成する場合の施工状
態図である。
【符号の説明】
1、21、31、41、51 金物本体 2、22、32、42、52 基板 3 プレート部 4 側板部 9 ボルト挿入穴 10、57 止め穴 11 ボルト螺着筒 12 コンクリート係着体 13、13’、23、33、43 コンクリート
係合体 13A コンクリート流通穴 13’A コンクリート係止片 15 アンカーボルト 15A 軸体 15B 下雄ねじ部 15C 上雄ねじ部 54 連結ボルト 55 型枠係着体 59 ボルト挿着筒

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面が平坦面になった平板状のプレート
    部と、該プレート部の幅方向両端から下方に折曲げ形成
    した側板部とから基板を形成し、該基板のプレート部に
    は所定間隔離間して、かつ幅方向中央に位置して少なく
    とも2個のボルト挿入穴を形成し、前記側板部には厚さ
    方向に少なくとも1個の止め穴を形成し、前記各ボルト
    挿入穴と連通して前記プレート部の下面には内周面に雌
    ねじ部が刻設してあるボルト螺着筒を固着し、該ボルト
    螺着筒の近傍に位置して前記プレート部の下面中央には
    打設されたコンクリートに係合するコンクリート係合体
    を突設することにより金物本体を構成し、該金物本体に
    立設するアンカーボルトは軸体の軸方向両端側に雄ねじ
    部を刻設し、該一側雄ねじ部を前記ボルト螺着筒に螺着
    することにより前記プレート部から上方に突出させるよ
    うに構成してなる基礎コンクリート用連結金物。
  2. 【請求項2】 前記基板のプレート部上面には複数の通
    気溝を形成してある請求項1記載の基礎コンクリート用
    連結金物。
  3. 【請求項3】 前記ボルト螺着筒にはコンクリート係着
    体を突設してある請求項1記載の基礎コンクリート用連
    結金物。
  4. 【請求項4】 前記コンクリート係合体は板体に少なく
    とも1のコンクリート流通穴またはコンクリート係止突
    片を形成した形状からなる請求項1記載の基礎コンクリ
    ート用連結金物。
  5. 【請求項5】 上面が平坦面になった平板状のプレート
    部と、該プレート部の幅方向両端から下方に折曲げ形成
    した側板部とから基板を形成し、該基板のプレート部に
    は所定間隔離間して、かつ幅方向中央に位置して少なく
    とも2個のボルト挿入穴形成し、前記側板部には厚さ
    方向に少なくとも1個の止め穴を形成し、前記各ボルト
    挿入穴と連通して前記プレート部の下面には内周面に雌
    ねじ部が刻設してあるボルト螺着筒を固着し、該ボルト
    螺着筒の近傍に位置して前記プレート部の下面中央には
    打設されたコンクリートに係合するコンクリート係合体
    を突設し、かつ、前記プレート部の四隅寄りに位置して
    上面側から下面側に貫通する連結ボルトを回動可能に挿
    装することにより金物本体を構成し、該金物本体に立設
    するアンカーボルトは軸体の軸方向両端側に雄ねじ部を
    刻設し、該一側雄ねじ部を前記ボルト螺着筒に螺着して
    前記プレート部から突出させるように構成し、前記金物
    本体に螺着する型枠係着体は前記プレート部に対向する
    板部と、該板部に形成した複数個の止め穴と、前記板部
    の四隅寄りの位置に立設され、前記連結ボルトと螺合す
    ボルト挿着筒とから構成してなる基礎コンクリート用
    連結金物。
JP30058395A 1995-10-24 1995-10-24 基礎コンクリート用連結金物 Expired - Lifetime JP2821735B2 (ja)

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