JP2005315021A - 基礎用アンカーボルトの支持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
アンカーボルトを強固な支持力によって鉛直に支持することができ、直径の異なるアンカーボルトに対して共通のアンカー支持具を用いて支持することが可能であり、直径の異なるアンカーボルトを支持する際における位置決めを容易且つ正確に行うことができること、などを主たる目的とする基礎用アンカーボルトの支持装置を提供する。
【解決手段】
アンカー取付部27Aと型枠取付部27B,27Cを備えたアンカー支持具27を用い、アンカー取付部27Aにはアンカーボルト2の挿通孔9,10を有する上下の水平面板及び、ねじ孔12に押しねじ11を螺合した垂直面板を設け、押しねじ11の先端が型枠3,4の長手方向と平行にアンカーボルト2を押圧できる構成にすると共に、挿通孔9,10の内面には押圧されたアンカーボルト2が圧接する圧接面を設け、この圧接面は次第に縮径する二辺のテーパ面で形成されている。
【選択図】 図8

Description

本発明は、住宅などの構造物を構築する際に布基礎などの基礎工事に使用する基礎用アンカーボルトの支持装置であって、土台や柱の取付位置に適合した所定位置に位置決めした状態で型枠内にアンカーボルトを設置し、型枠内に打設した基礎コンクリート中に基部側を埋設できるように支持する基礎用アンカーボルトの支持装置に関する。
この種の基礎用アンカーボルトの支持装置では、型枠に対してアンカーボルトを含む支持装置の装着が容易であること、支持装置によってアンカーボルトが所定位置に正確に位置決めされ且つ強固に固定支持されること、型枠間の幅寸法(基礎コンクリートの幅寸法)や型枠の種類(木製型枠又は鋼製型枠)と板厚或いは、使用するアンカーボルトの直径などの相違に対して成る可く少ない品種で適合できること、型枠及び基礎コンクリートに対するアンカーボルトの設置位置を容易に確認できること、などが要求される。
これらの要求項目に対して、先行技術における基礎用アンカーボルトの支持装置では、例えば特許文献1〜5に開示されている発明を含む各種の提案が行われており、これらの提案によって要求項目の一部は改善することが可能であるが、以下に述べるような理由で必ずしも要求を十分に満たすものではなく、さらなる改善を必要としていた。
特許第3048981号公報 特開2000−104263号公報 特開2001−172984号公報 特開2002−242201号公報 特開2004−19313号公報
例えば、特許文献1では、断面形状がコ字状で上下の水平面板にアンカーボルトの挿通孔を設けると共に、垂直面板に設けたねじ孔に締付ボルトを螺合した幅止め具を用い、締付ボルトの先端でアンカーボルトの中間軸部を押圧することによって、アンカーボルトを各挿通孔の内面に圧接して支持するような構造が採られている。
特許文献1によると、挿通孔が円孔の場合にはアンカーボルトに対する支持力が十分ではなく、上下方向から外力が作用すると高さ位置がずれる恐れあること、直径の異なるアンカーボルトを使用した場合には、型枠及び基礎コンクリートが延在する長手方向に対して位置がずれるので、型枠に対する幅止め具の取付け位置を位置ずれの分だけ補正する必要があること、などの改善を必要とする課題があった。
また特許文献2では、保持板の中央に設けた挿通部にアンカーボルトを挿通し、アンカーボルト対して上下からそれぞれナットを螺合して保持板に狭持させると共に、保持板の両端側に設けた溝形形状の位置決め部を型枠の天端に嵌合させ、釘などで天端に固着する構造が採られている。
特許文献2によると、アンカーボルトの高さ調整を行う場合には、上下のナットを緩めて位置決め調整を行った後にナットを再度締め直す必要があるので、高さ調整作業が煩雑で且つ高さ調整範囲にねじのあるアンカーボルトを使用する必要があること、型枠間の幅寸法や型枠の板厚が異なる場合には保持板を共用できないこと、保持板を釘などで型枠の天端に固着しているので、鋼製型枠には適用できないこと、などの改善を必要とする課題があった。
また特許文献3では、架橋部材の中央に設けた縦長のガイドパイプにアンカーボルトを挿通し、ガイドパイプに設けたねじ孔に蝶ねじなどの締付ボルトを螺合させてその先端でアンカーボルトを押圧して係止保持すると共に、架橋部材の両端側には横幅の異なる2種類の型枠に適合させる狭持片を表裏両面に突出形成し、さらに架橋部材の両端側には墨線のぞき窓を設け、型枠の天端に表示した墨線を目視してアンカーボルトの取付け位置を確認できるような構造が採られている。
特許文献3によると、アンカーボルトに対して上端側の1個所を締付ボルトで押圧しているので、十分に強固な支持力が得られないと共に、特に直径の異なるアンカーボルトに適合するようにガイドパイプの内径を大きくした場合には、アンカーボルトが傾いたり、型枠及び基礎コンクリートが延在する長手方向に対して位置がずれ、この位置ずれには墨線のぞき窓では対応ができないこと、架橋部材を釘などで型枠の天端に固着しているので、鋼製型枠には適用できないこと、などの改善を必要とする課題があった。
また特許文献4では、支持板部材の中央にアンカーボルトの側面に当接する切欠状の当接部を形成すると共に、アンカーボルトを垂直に保持する角度規制手段として、支持板部材上に設けた台座部にもアンカーボルトの側面に当接する切欠状の当接部を形成し、台座部に螺合した蝶ボルトなどによる押圧手段でアンカーボルトを各当接部に圧接して狭持させ、支持板部材の両端側には段差状部を設け且つ、型枠との当接面にはマグネットによる吸着手段を設けた構造が採られている。
特許文献4によると、支持板部材の両端側には段差状部があるので、基礎コンクリートの幅寸法が異なると共用できないこと、型枠に対して支持板部材の両端側をマグネットの吸着で仮固着しているので、木製型枠の場合には適用できないこと、切欠状の当接部に対してアンカーボルトを側面から挿入しているので、型枠が延在する長手方向と直交する方向からアンカーボルトを押圧することになり、直径の異なるアンカーボルトに適用した場合には、横幅である短手方向に対してアンカーボルトの位置がずれるが、段差状部があるので位置ずれを補正することができないこと、などの改善を必要とする課題があった。
また特許文献5では、断面形状がコ字状で水平な上板と下板にフック状の切欠溝によるアンカーボルトの挿通孔を設け、上板と下板を連結する垂直な背板に設けたねじ孔に押しねじを螺合すると共に、上板の両端側にはL字状に段差を付けて折り曲げ加工した鋼製型枠の天端に対する載置片を設けた支持具を用い、押しねじを締め付けると先端の円錐面がアンカーボルトを押圧し、各挿通孔の内面に圧接して支持すると共に、この支持具は木製型枠に釘止めしたり、鋼製型枠にコ字状のクランプを嵌合してねじ固着するような構造が採られている。
特許文献5によると、挿通孔の円弧状面と押しねじ先端の円錐面でアンカーボルトを支持しているので、十分に強固な支持力が得られないこと、直径の異なるアンカーボルトを使用した場合に、型枠及び基礎コンクリートの長手方向及び幅方向に対するアンカーボルトの設置位置がずれ、このずれは定規を用いて検出した後に補正する必要があること、幅方向のずれや型枠間の幅寸法が異なる場合に対応して補正する際には、複数の取付け孔を設けたボルト保持部と型枠連結部を別体にし、適性な取付け孔を選択してねじ固着する個所を変更する繁雑な作業が必要であること、などの改善を必要とする課題があった。
そこで本発明では、これら従来技術の課題を解決し得る基礎用アンカーボルトの支持装置を提供するものであって、特にアンカーボルトを強固な支持力によって鉛直に支持することができると共に、直径の異なるアンカーボルトに対して共通のアンカー支持具を用いて支持することが可能であり、直径の異なるアンカーボルトを支持する際における位置決めを容易且つ正確に行うことができること、などを主たる目的とする。
本発明による基礎用アンカーボルトの支持装置は、アンカーボルトを着脱可能に支持するアンカー取付部と、アンカー取付部の両側に設けて型枠と連結する型枠取付部を備えたアンカー支持具を用い、前記アンカー取付部にはアンカーボルトの挿通孔を有する上下の水平面板及び、ねじ孔に押しねじを螺合した垂直面板を設け、押しねじの先端が型枠の長手方向と平行にアンカーボルトを押圧できる構成にすると共に、前記挿通孔の内面には押圧されたアンカーボルトが圧接する圧接面を設け、この圧接面は次第に縮径する二辺のテーパ面で形成されている。(請求項1)
請求項1の基礎用アンカーボルトの支持装置において、前記アンカー支持具の型枠取付部にはアンカーボルトの芯だしを行う位置決め部を設け、この位置決め部は型枠の横幅方向に対する位置決め部と、型枠の長手方向に対する位置決め部を備え、この長手方向に対する位置決め部が直径の異なる複数のアンカーボルトに適合するように、型枠の長手方向に沿った複数個所に変位して設けられている。(請求項2)
請求項1又は2の基礎用アンカーボルトの支持装置において、前記型枠の天端に型枠用受座金具を装着し、この型枠用受座金具に前記型枠取付部を介して前記アンカー支持具を連結する構成にすると共に、前記型枠用受座金具は型枠の天端に嵌合可能なコ字状に形成した受座板と、この受座板の水平面板から上方へ突設させて、前記型枠取付部と連結ナットで固着する連結ボルトと、受座板の一方の垂直面板に設けたねじ孔に螺合させて、前記型枠の側面に圧接する押しねじを備えている。(請求項3)
請求項1又は2の基礎用アンカーボルトの支持装置において、内側の型枠と外側の型枠とが直交するコーナ部分に対して、一端側の型枠取付部が内側の型枠上で重合する態様で、内外の型枠間に各アンカー支持具を直交状態でそれぞれ架設すると共に、各アンカー支持具の型枠取付部にはアンカー支持具の延在する方向に沿ったスライド用長孔を設け、各スライド用長孔の交差位置を連結用ボルトと連結用ナットで連結した。(請求項4)
請求項1又は2の基礎用アンカーボルトの支持装置において、前記アンカー取付部に対して両側の各型枠取付部を別体で形成し、この型枠取付部は型枠の天端に連結する型枠取付板とアンカー取付部に連結する連結板でZ形状に形成され、前記型枠の幅方向へスライド可能な状態でアンカー取付部の両側から連結板を挿入すると共に、アンカー取付部の水平面板に螺合した連結ねじで連結板を押圧して着脱可能に係止保持する。(請求項5)
請求項1又は2の基礎用アンカーボルトの支持装置において、前記型枠取付部は型枠間に架設状態で連結する水平面板と両側の垂直面板でコ字状に形成され、この型枠取付部の水平面板には別体で形成した前記アンカー取付部を幅方向へスライド可能な状態で着脱可能に連結すると共に、アンカー取付部に連結したアンカーボルトのスライド用長孔と、両側の垂直面板の内側で型枠に当接する型枠係止片を設け、各垂直面板のねじ孔に螺合させた押しねじで型枠の側面を押圧し、型枠係止片に圧接して係止保持する。(請求項6)
請求項1の基礎用アンカーボルトの支持装置では、アンカー保持具によってアンカーボルトは押しねじで押圧され、上下2個所が各挿通孔の圧接面にそれぞれ圧接されるので、少なくとも5点支持以上の多点支持状態で係止保持され、傾きや抜けることなくアンカーボルトを鉛直状態で強固な支持力によって所定位置に自立することができると共に、挿通孔の内面に設けた二辺のテーパ状圧接面によって、使用するアンカーボルトの直径が異なる場合でも共通のアンカー保持具を用いて対応することが可能である。
請求項2の基礎用アンカーボルトの支持装置では、使用するアンカーボルトの直径が異なる場合には、挿通孔の圧接面によるアンカーボルトの係止位置が型枠の延在する長手方向へずれるので、予めアンカーボルトの直径に対応させて型枠の天端上に芯出し位置を墨線などで表示しておき、直径に適合する位置決め部を選択して墨線に合わせると容易且つ正確に、アンカーボルトの芯出しを行うことができる。
請求項3の基礎用アンカーボルトの支持装置では、押しねじの締め付けによって型枠に着脱可能な型枠用受座金具を用いることによって、型枠の厚みが異なる場合や種類が木製型枠又は鋼製型枠のいずれの場合でも適合することができ、特にアンカー支持具の型枠取付部に対して長孔による取付孔を位置決め部として設けると共に、この取付け孔に型枠用受座金具の連結ボルトを挿入して連結する形態を採ると、アンカー支持具を幅方向へスライド調整させてアンカーボルトを所望位置に設定することができる。
請求項4の基礎用アンカーボルトの支持装置では、内側の型枠と外側の型枠がそれぞれ直交するコーナー部分に対して、二体の各アンカー支持具を交差状態で架設すると共に、型枠取付部に設けた位置決め部を利用して連結することによって、少なくとも2本以上のアンカーボルト2を支持することが可能であり、特に交差位置で連結する位置決め部を長孔で形成すると、アンカーボルトの設定位置が各型枠間の中央に位置しない場合でも、連結ボルトを直交した長孔による各位置決め部内でスライドさせ、各型枠取付部を型枠の天端上に載置させた状態で釘打ちすることができる。
請求項5の基礎用アンカーボルトの支持装置では、アンカー取付部に対して別体で形成した両端の型枠取付部との間をスライド可能にしているので、各型枠間の横幅寸法に適合するように幅調整を行って使用することができると共に、アンカー取付部に対して型枠取付部を正立又は倒立状態で連結させ、基礎コンクリートの天端から突出するアンカーボルトの高さ位置を変えることが可能である。
請求項6の基礎用アンカーボルトの支持装置では、型枠用受座金具を用いなくても、型枠の厚みが異なる場合や種類が木製型枠又は鋼製型枠のいずれの場合であっても適合することができると共に、特に外断熱又は内断熱構造にする場合で型枠のいずれかの内面に断熱材を宛った状態で基礎コンクリートを打設した際にも、アンカー取付部をスライドさせて、アンカーボルトを型枠間の所望位置に芯だし調整を行うことができる。
本発明の基礎用アンカーボルトの支持装置について、本発明を適用した好適な実施形態を示す添付図面に基づいて詳細に説明すると、図1は第1の実施形態によるアンカー支持具1の斜視図を示し、図2〜5はアンカー支持具1を用いた基礎用アンカーボルトの支持装置を示すが、アンカー支持具1はアンカー取付部1Aの両側に型枠取付部1B,1Cが一体に形成され、両側の型枠3,4に型枠取付部1B,1Cを連結すると共に、アンカー取付部1Aによって1本のアンカーボルト2を支持できるようにしている。
アンカー取付部1Aは、上下の水平面板5,6と前後の垂直面板7,8を備え、各水平面板5,6にはアンカーボルト2の挿通孔9,10を上下に連通する状態で設けると共に、一方の垂直面板7には押しねじ11が螺合できるねじ孔12を設け、図示の実施形態では、コ字状に折り曲げ加工した上部側の水平面板5と前後の垂直面板7,8に、短尺な下部側の水平面板6を溶着又はねじ固着して方形枠状に一体形成し、挿通孔9,10の内面には次第に縮径した二辺のテーパ面によるハの字状の圧接面が形成され、図示の実施形態では五角形状の二辺によって圧接面を形成している。
型枠取付部1B,1Cは、上部側の水平面板5を延長させた型枠取付板14,15に対し、位置決め部13,16と木製型枠用の取付部17及び、後述する型枠用受座金具や橋渡し部材などの連結用に用いる多目的な取付部18が設けられており、位置決め部13は窓孔を介して型枠3,4の内端を目視できるようにし、位置決め部16は長手方向に沿って延在した幅方向の位置決め用窓孔16aと、幅方向に沿って延在した長手方向の位置決め用窓孔16b,16cを備え、図示の実施形態では十文字状のスリットで形成されている。
アンカー支持具1は、例えば型枠3,4として木製型枠を使用する場合には、図2のように型枠3,4の天端に設けた横桟木19,20上に型枠取付板14,15を載置する態様で、型枠取付部1B,1Cを架設して取付部17から横桟木19,20に釘打ちして連結するが、型枠3,4に対するアンカー支持具1の位置決めは、予め横桟木19,20上に芯だし用の墨線を表示しておき、この墨線に幅方向の位置決め用窓孔16aと長手方向の位置決め用窓孔16b又は16cを合わせて行う。
アンカーボルト2は、挿通孔9,10に挿通させて型枠3,4内に下端側を挿入すると共に、上端ねじ部2aが所望の高さ位置になるように調整した後に、ねじ孔12に螺合した押しねじ11を締め付け、挿通孔9,10の内面に形成したハの字状の圧接面に押圧し、押しねじ11の先端と圧接面で狭持してアンカー取付部1Aに連結させ、基礎コンクリート21の打設によって他の配筋類と一緒に基礎コンクリート21中に埋設され、基礎コンクリート21が硬化して自立するまでアンカー支持具1によって支持される。
このアンカー支持具1を用いた基礎用アンカーボルトの支持装置によると、アンカーボルト2は上下の2個所の各2点と中間の押しねじ11の合計5点で支持されるので、鉛直状態を維持して強固に支持ができると共に、直径の異なるアンカーボルト2を用いた場合でも、型枠3,4及び基礎コンクリート21に対して横幅方向の位置が変わらない状態で支持することができるので、長手方向の位置ずれを型枠3,4に対するアンカー支持具1の取付け位置の変更によって修正し、アンカーボルト2の芯出しを容易且つ正確に行うことが可能であり且つ、アンカー支持具1を共用することができる。
例えば、小径(例えば、直径12¢)のアンカーボルト2を用いた場合には、押しねじ11を締め付けた際にアンカーボルト2は図2(a)のように、挿通孔9,10の深い位置まで押圧されて第1の窓孔16bと整合する位置で連結され、大径(例えば、直径16¢)のアンカーボルト2を用いた場合には、図3のように小径の場合より手前の浅い位置で挿通孔9,10に係止されて第2の窓孔16cと整合する位置で連結されるので、横桟木19,20上に表示した墨線に窓孔16aと窓孔16a又は窓孔16bを合わせ、共用のアンカー支持具1を用いて径の異なるアンカーボルト2の芯だしを容易且つ正確に行うことができる。
また、アンカー支持具1は上部側の水平面板5を下側にして天地を反転させて使用すると、基礎コンクリート21の天端から突出するアンカーボルト2の高さ位置を変えることが可能であり、図2のように水平面板5を上部側にしてアンカー支持具1を正立状態で使用した場合に対して、図4のようにアンカー支持具1を倒立状態で使用した場合には、アンカーボルト2の高さ位置を高くすると共に、型枠3,4の天端近くまで基礎コンクリート21を打設することが可能であり、正立状態の場合と同様にアンカーボルト2に対する係止保持機能及び、位置決め部16による芯だし機能を維持することができる。
また、アンカー支持具1は図5のように型枠3(3A,3B)と型枠4(4A,4B)が直交状態で、通常はアンカーボルト2を支持することが容易でないコーナー部分にも適用が可能であり、その際には型枠3Aと型枠3Bとが交差する個所と型枠4Bとの間にアンカー支持具1を流用した橋渡し部材22を架設して連結すると共に、この橋渡し部材22の中間と型枠4Aとの間にアンカー支持具1を架設して連結し、このアンカー支持具1でアンカーボルト2を支持するようにしており、橋渡し部材22とアンカー支持具1との連結は、橋渡し部材22に設けた挿通孔9,10に挿通した連結ボルト23を、アンカー支持具1の位置決め部16に設けた多目的用の取付部18を介して連結ナット24て固着する。
次に、図6は第2の実施形態によるアンカー支持具25の斜視図を示し、アンカー支持具1の場合と同様にアンカーボルト2を連結するアンカー取付部25Aと、両側の型枠3,4に連結する型枠取付部25B,25Cとで一体に形成しているが、アンカー支持具1との相違点はアンカー取付部25Aによって2本のアンカーボルト2,2を支持するために、挿通孔9,10とねじ孔12及び押しねじ11をそれぞれ2個所に設けるようにしており、その他の構成はアンカー支持具1の場合と同様であるから、同様の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
アンカー支持具25は、特に型枠3と型枠4の間隔を大きくして、横幅の広い基礎コンクリート21を構築する場合などに適用するが、アンカー支持具1の図2及び図3に相当する正立状態や、図3に相当する倒立状態或いは図5に相当するコーナー部分での使用が可能であり、図7はアンカー支持具25のコーナー部分での使用形態を示すが、型枠3Aと型枠3Bとが交差する個所と型枠4Bとの間にアンカー支持具25を流用した橋渡し部材26を架設して連結すると共に、この橋渡し部材26の中間と型枠4Aとの間に2本アンカー支持具25,25を並列状態で架設し、連結ボルト23と連結ナット24て連結することにより、コーナー部分で4本のアンカーボルト2を支持することができる。
このアンカー支持具25を用いた基礎用アンカーボルトの支持装置によると、アンカー支持具1の場合と同様にアンカー取付部25Aには、押しねじ11と挿通孔9,10によってアンカーボルト2を多点支持して鉛直状態で強固に支持できること、挿通孔9,10に形成した二辺のテーパ面による圧接面を用いて、径の異なるアンカーボルト2の支持に共用できること、位置決め部16によって、アンカーボルト2の芯だしを容易且つ正確にできること、天地を反転させて使用してアンカーボルト2の高さ位置を変えたり、型枠3,4の天端近くまで基礎コンクリート21を打設することが可能であること、などの効果が期待できる。
次に、図8は第3の実施形態によるアンカー支持具27の斜視図を示し、アンカーボルト2を連結するアンカー取付部27Aと、両側の型枠3,4に連結する型枠取付部27B,27Cとで一体に形成すると共に、アンカー取付部27Aは一枚板を折り曲げ加工によってリップ溝形状に形成し、下部側の水平面板6が前後に分離されて水平面板6に穿設した挿通孔10は五角形状の一部が欠落した形状であり、型枠取付部27B,27Cは上部側の水平面板5を延長させた型枠取付板14,15を備え、型枠取付板14,15上には位置決め部28,29,30及び木製型枠用の取付部31が設けられている。
アンカー取付部27Aは、方形枠状に形成したアンカー取付部1A,25Aの場合に比べると、下側の水平面板6を溶接やねじ止めをしないで折り曲げ加工で一体に形成できるので、加工性が良く製造コストを低減できる実施形態であって、図示の実施形態ではアンカー支持具25の場合と同様に2本のアンカーボルト2を支持する形態にしているが、アンカー支持具1の場合と同様に1本のアンカーボルト2を支持する形態を採ることも可能である。
型枠取付部27B,27Cは、幅方向に沿った長孔で形成した位置決め部28が、型枠取付部1B,1C又は型枠取付部25B,25Cの場合における長手方向の位置決め用窓孔16cと多目的な連結用に用いる取付部18に相当する機能を有すると共に、位置決め部28の両端側に隣接した円孔による位置決め部29が、同じく長手方向の位置決め用窓孔16bに相当する機能を有し、位置決め部28の両側に平行した鋸歯状の長孔による位置決め部30は、同じく幅方向の位置決め用窓孔16aに相当する機能を有する。
すなわち、位置決め部28,29は使用するアンカーボルト2の径の大小に適合させて、大径(例えば、直径16¢)の場合には位置決め部28を選択し、小径(例えば、直径12¢)の場合には位置決め部29を選択して、型枠3,4の天端に表示した墨線に合わせて長手方向の位置決めを行うと共に、位置決め部28は後述する型枠用受座金具や橋渡し部材などの連結用に用いる多目的な取付部として使用され、位置決め部30は基礎コンクリート21の横幅に適合させて、一定のピッチで形成した山形のいずれかを選択し、型枠3.4の天端に表示した墨線に合わせて幅方向の位置決めを行う。
アンカー支持具27は、アンカー支持具1,25の場合と同様に正立又は倒立状態で用いて基礎用アンカーボルトの支持装置を構成するが、特に鋸歯状の長孔による位置決め部30を用いて、横幅方向に対して細かいピッチで型枠3,4の間隔に調整でき、また長孔で形成した位置決め部28を用いて、木製型枠の場合には型枠3,4の天端に対して任意な位置で釘打ちができると共に、鋼製型枠の場合には後述する型枠用受座金具40に対して、幅方向へスライド調整可能な状態で連結することができる。
図9は、アンカー支持具27を型枠3,4が交差するコーナー部分で使用し、基礎用アンカーボルトの支持装置を構成する実施形態を示すものであり、正立状態にした一方のアンカー支持具27−1を、内側の型枠3Aと外側の型枠4Aの間に架設すると共に、倒立状態にした他方のアンカー支持具27−2を、内側の型枠3Aと外側の型枠4Bの間に架設し、内側の型枠3A上で重合した型枠取付部27B−1と型枠取付部27B−2を相互に連結している。
この基礎用アンカーボルトの支持装置は、長孔で形成した位置決め部28に挿通させた連結ボルト23に連結ナット24を螺合し、型枠取付部27B−1と型枠取付部27B−2を仮止め状態にしておき、一方のアンカー支持部27A−1の挿通孔9,10に押しねじ11で圧接したアンカーボルト2を設定位置に位置決めした状態で、型枠取付部27B−1と型枠取付部27C−1を釘止めした後に、他方のアンカー支持部27A−2の挿通孔9,10に押しねじ11で圧接したアンカーボルト2を、設定位置に位置決めした状態で、型枠取付部27C−2を釘止めした後に、連結ナット24を締め付ける。
この実施形態では、コーナー部分における内側の型枠3Aと外側の型枠4Aの間及び、内側の型枠3Aと外側の型枠4Bの間に対して、各アンカー支持具27−1,27−2でアンカーボルト2を支持することが可能であり、特にアンカーボルト2の設定位置が各型枠間の中央に位置しない場合でも、連結ボルト24を直交する各位置決め部28,28内でスライドさせることによって、各型枠取付部を型枠の天端上に載置させた状態で釘打ちすることができる。
次に、図10は第4の実施形態によるアンカー支持具31の分解斜視図を示すが、この実施形態ではアンカーボルト2を連結するアンカー取付部31Aと、両側の型枠3,4に連結する型枠取付部31B,31Cとが別体で形成され、アンカー取付部31Aに対して型枠取付部31B,31Cをスライド可能な状態で嵌合し、着脱可能に連結して一体に組み付けることによって、型枠3,4の間隔に適合させて横幅調整を可能にすると共に、型枠取付部31B,31Cの向きを変えると、図11及び図12のように正立状態又は倒立状態に容易に変更できるようにしている。
アンカー取付部31Aは、図示のようなリップ溝形状又は方形枠状で、上下の水平面板5,6にアンカーボルト2の挿通孔9,10を上下に連通する状態で設けると共に、一方の垂直面板7には押しねじ11が螺合できるねじ孔12を設け、挿通孔9,10の内面には次第に縮径した二辺のテーパ面によるハの字状の圧接面が形成され、図示の実施形態では五角形状の二辺によって圧接面を形成しており、上部側の水平面板5には2本の連結ボルト32,32を螺合するねじ孔33,33が、両側に設けられている。
型枠取付部31B,31Cは、型枠3,4の天端に取り付ける型枠取付板34と,アンカー取付部31Aと連結させる連結板35とがZ形状に形成され、型枠取付板34には位置決め部36,37と木製型枠用の取付部38及び、多目的な取付部39が設けられており、幅方向の位置決め部36は型枠係止板36a,36bで形成されると共に、長手方向の位置決め部37は位置決め用窓孔37a,37b,37cで形成されている。
アンカー支持具31は、アンカー取付部31Aに型枠取付部31B,31Cを連結する際に、図11のように正立状態で使用する場合には型枠係止板36bを上向き状態にし、図12のように倒立状態で使用する場合には型枠係止板36bを下向き状態にし、アンカー取付部31Aの両端側の開口部から連結板35を挿入し、ねじ孔33に螺合させた連結ボルト32を締め付けると、連結板35を連結ボルト32の先端で押圧して下側の水平面板6上に圧接されるので、これによってアンカー取付部31Aの両端側に型枠取付部31B,31Cを着脱可能に連結することができる。
従って、図11のように正立状態で使用する場合には型枠3,4の内端に型枠係止板36aを宛った状態にし、図12のように倒立状態で使用する場合には型枠3,4の内端に型枠係止板36bを宛った状態にし、型枠3,4の天端(横桟木19,20上)に型枠取付板34を載置し、連結ボルト32を緩めた状態で連結板35が嵌合する深さを所望に可変させて横幅の調整を行った後に、連結ボルト32を締め付けて固着することによって、基礎コンクリート21の横幅に適合させて幅方向の位置決めを行うことができる。
また、アンカー支持具31ではアンカー取付部1Aと型枠取付部1B,1Cを一体に形成したアンカー支持具1の場合とは異なり、アンカー取付部31Aの天地はそのままの状態で、型枠取付部31B,31Cのみを反転さることによって、基礎コンクリート21の天端から突出するアンカーボルト2の高さ位置を変えることが可能であると共に、型枠3,4の天端近くまで基礎コンクリート21を打設することが可能であり、正立状態の場合と同様にアンカーボルト2に対する係止保持機能及び、位置決め部36,37による芯だし機能を維持することができる。
また、型枠3,4間に架設したアンカー支持具31は木製型枠用の取付部38を介して、天端(横桟木19,20)に型枠取付板34を釘打ちして固着され、アンカー取付部31Aには先の実施形態の場合と同様に、挿通孔9,10に挿通させたアンカーボルト2を押しねじ11の締め付けによって、直径の異なるアンカーボルト2に対しても多点支持した鉛直状態で連結できると共に、径の大小による長手方向の芯ずれに対しては、位置決め部37の位置決め用窓孔37a,37b,37cによって対応することができる。
すなわち、型枠3,4に対するアンカー支持具1の長手方向の位置決めは、予め横桟木19,20上に芯だし用の墨線を表示しておき、この墨線に大径のアンカーボルト2の場合には位置決め用窓孔37aを合わせると共に、小径のアンカーボルト2で正立状態の場合には位置決め用窓孔37bを合わせ、小径のアンカーボルト2で倒立状態の場合には位置決め用窓孔37cを合わせて行うことができ、さらに取付部39は型枠用受座金具や橋渡し部材などの連結用として多目的に利用することができる。
なお、図8で図示した実施形態におけるアンカー取付部31Aでは、図8で示す第3の実施形態の場合と同様に一枚板を折り曲げ加工してリップ溝形に形成すると共に、図1で示す第1の実施形態の場合と同様に1本のアンカーボルト2を支持するようにしているが、第1又は第2の実施形態のように、下側の水平面板6を溶接又はねじ止めして方形枠状に形成する形態を採ったり、第2又は第3の実施形態のように2本のアンカーボルト2,2を支持する形態を採ることも可能である。
次に、図13は第1〜4の実施形態による各アンカー支持具1.25,27,31と組み合わせて使用する型枠用受座金具40であって、使用する型枠3(型枠4)の厚みより幅広なコ字状をした受座板41を備え、この受座板41の水平面板から連結ボルト42を突設すると共に、一方の垂直面板にねじ孔を設けて蝶ねじなどによる押しねじ43を螺合した構成であり、連結ボルト42は例えば水平面板に穿設した座繰り孔に嵌合し、ねじ頭部を溶接で固着している。
型枠用受座金具40は、型枠3(型枠4)に受座板41を嵌合して押しねじ43を締め付け、押しねじ43の先端を型枠3(型枠4)の側面に圧接して係止保持させ、取付孔18,28,39に挿通させた連結ボルト42に螺合した連結ナット44の締め付けると、アンカー支持具1.25,27,31に連結させることができ、型枠3,4の厚みが異なる場合や種類が木製型枠又は鋼製型枠のいずれの場合でも適合することができ、特にアンカー支持具27のように長孔による位置決め部28を取付孔にすると、アンカーボルト2を幅方向へスライド調整し、所望位置に設定することができる。
次に、図14は第5の実施形態によるアンカー支持具45の分解斜視図を示すが、この実施形態ではアンカーボルト2を連結するアンカー取付部45Aと、両側の型枠3,4に架設状態で連結する左右一体の型枠取付部45Bを別体で形成すると共に、型枠取付部45Bに対してアンカー取付部45Aは、スライド可能な状態で且つ着脱可能に連結して一体に組み付けられている。
アンカー取付部45Aは、一枚板を折り曲げ加工して上部側の水平面板5にスリット46を形成したリップ溝形状で、上下の水平面板5,6にアンカーボルト2の挿通孔9,10を上下に連通する状態で設けると共に、一方の垂直面板7にねじ孔を設けて押しねじ11が螺合できるようにし、挿通孔9,10の内面には次第に縮径した二辺のテーパ面によるハの字状の圧接面が形成され、図示の実施形態では五角形状の二辺によって圧接面を形成している。
型枠取付部45Bは、使用する型枠3,4の間に架設する水平面板47と、型枠3,4の外側に垂設される垂直面板48,49で幅広なコ字状に形成され、垂直面板48,49の内側には切起し片による型枠係止片50,51を設けると共に、垂直面板48,49と型枠係止片50,51間の水平面板47には位置決め部52(52a,52b)を設け、各垂直面板48,49にはねじ孔を設けて押しねじ53,53が螺合されている。
また、型枠係止片50,51の間にはアンカーボルト2を挿通する長孔によるスライド孔54と、長孔54の両側に穿設された一対の通孔55,55を設け、各通孔55には下端部をアンカー取付部45Aに対してスライド可能に係止した一対の連結ボルト56,56を挿通させ、この連結ボルト56,56に螺合する蝶ねじなどによる連結ナット57,57の締め付けによって、アンカー取付部45Aを型枠取付部45Bに連結する。
アンカー支持具45は、型枠3,4に対するアンカー支持具1の長手方向の位置決めは、予め型枠3,4上に芯だし用の墨線を表示しておき、この墨線に大径のアンカーボルト2の場合には位置決め用窓孔52aを合わせると共に、小径のアンカーボルト2の場合には位置決め用窓孔52bを合わせて行うことができ、横幅方向の位置決めは連結ナット57を緩めた状態で、アンカー取付部45Aを横幅方向にスライドさせて調整することができる。
従って、このアンカー支持具45を用いた基礎用アンカーボルトの支持装置の場合には型枠用受座金具40を用いなくても、型枠3,4の厚みが異なる場合や種類が木製型枠又は鋼製型枠のいずれの場合であっても適合することができると共に、特に外断熱又は内断熱構造にする場合で型枠3,4のいずれかの内面に断熱材を宛った状態で基礎コンクリート21を打設した際にも、アンカー取付部45Aをスライドさせて、アンカーボルト2を型枠3,4間の中央に位置決めして芯だし調整を行うことができる。
次に、図15は上下の水平面板5,6に穿設する挿通孔9,10の変形例を示すものであり、第1〜5の実施形態によるアンカー支持具では挿通孔9,10を五角形状にし、その二辺によってテーパ面によるハの字状の圧接面を形成しているが、図示のように挿通孔9A(10A)を三角形状にしたり、挿通孔9B(10B)を菱形形状にしたり、挿通孔9C(10C)を八角形状にするなど、五角形状以外の形状によって圧接面を形成し、押しねじ11と協働して直径の異なるアンカーボルト2(2A,2B)を多点支持する形態を採ることが可能である。
なお、本発明による基礎用アンカーボルトの支持装置では、上記した実施形態によるアンカーボルト支持具に限定されることなく、要旨の範囲内で各種の変形を採り得るものであり、例えば図示では方形枠状又はリップ溝形状にしたアンカー取付部を、側面が開口するコ字状やリップ溝形状又はH形状やハット山形状に形成し、上下の水平面板に対してアンカーボルトの挿通孔を穿設すると共に、上下の水平面板間を連結する垂直面板にねじ孔を設けて押しねじを螺合する形態を採ることも可能である。
また、図示では押しねじ11によって挿通孔9,10の中間位置でアンカーボルト2を押圧するの実施形態を採り、1本の押しねじ11で押圧してアンカーボルト2を効果的に多点支持(挿通孔9,10の4点と押しねじ11の1点による5点支持)しているが、例えば挿通孔9,10の中間位置に2本の押しねじ11,11を上下に配置して押圧したり、挿通孔9,10の上下位置に各1本の押しねじ11,11を配置して押圧することにより、6点支持状態でさらに強固な連結支持を行う実施形態を採ることも可能である。
特に後者の場合には、アンカー取付部をハット溝形状にして各水平面板から上下に突出する垂直面板にそれぞれねじ孔を設けて押しねじを螺合し、上下の2個所からアンカーボルトを押圧する形態を採ることも可能であり、さらに図示の実施形態における型枠取付部では、直径の異なる2種のアンカーボルト(例えば、直径16¢と直径12¢)に適合するように、型枠の長手方向に対する位置決め部を設けているが、2種以上のアンカーボルトに適合するように位置決め部を設ける形態を採ることも可能である。
本発明を適用した基礎用アンカーボルトの支持装置に用いる第1の実施形態によるアンカー支持具を斜視図で示す。 図1のアンカー支持具を用いた基礎用アンカーボルトの支持装置であって、(a)は平面図で示し、(b)は縦断面図で示す。 図1のアンカー支持具を大径のアンカーボルトに適用した基礎用アンカーボルトの支持装置を平面図で示す。 図1のアンカー支持具を倒立状態にして用いる基礎用アンカーボルトの支持装置であって、(a)は平面図で示し、(b)は縦断面図で示す。 図1のアンカー支持具をコーナー部分に適用した基礎用アンカーボルトの支持装置を平面図で示す。 本発明を適用した基礎用アンカーボルトの支持装置に用いる第2の実施形態によるアンカー支持具を斜視図で示す。 図6のアンカー支持具をコーナー部分に適用した基礎用アンカーボルトの支持装置を平面図で示す。 本発明を適用した基礎用アンカーボルトの支持装置に用いる第3の実施形態によるアンカー支持具を斜視図で示す。 図8のアンカー支持具をコーナー部分に適用した基礎用アンカーボルトの支持装置を平面図で示す。 本発明を適用した基礎用アンカーボルトの支持装置に用いる第4の実施形態によるアンカー支持具を斜視図で示す。 図10のアンカー支持具の型枠取付部を正立状態にして用いる基礎用アンカーボルトの支持装置を縦断面図で示す。 図10のアンカー支持具の型枠取付部を倒立状態にして用いる基礎用アンカーボルトの支持装置を縦断面図で示す。 上記した各アンカー支持具に型枠用受座金具を組み合わせて用いる基礎用アンカーボルトの支持装置を要部斜視図で示す。 本発明を適用した基礎用アンカーボルトの支持装置に用いる第5の実施形態によるアンカー支持具を斜視図で示す。 上記各アンカー支持具における挿通孔の他の実施形態を模式図で示す。
符号の説明
1,25,27,31,45 アンカー支持具
1A,25A,27A,31A,45A アンカー取付部
1B,1C,25B,25C,27B,27C,31B,31C,45B 型枠取付部
2,2A,2B アンカーボルト
3,4 型枠
5,6 (アンカー取付部の)水平面板
7,8 (アンカー取付部の)垂直面板
9,9A,9B,9C,10,10A,10B,10C(アンカーボルトの)挿通孔
11 (アンカーボルトの)押しねじ
12,33 ねじ孔
13,16,28,29,30,36,37,52 位置決め部
16a,16b,16c,37a,37b,37c,52a,52b 位置決め用窓孔
14,15,34 型枠取付板
17,38 (木製型枠用の)取付部
18,39 (多目的の)取付部
19,20 横桟木
21 基礎コンクリート
22,26 橋渡し部材
23,32,42,56 連結ボルト
24,44,57 連結ナット
35 連結板
36a,36b 型枠係止板
40 型枠用受座金具
41 受座板
43,53 (型枠用受座金具の)押しねじ
46 スリット
47 (型枠取付部の)水平面板
48,49 (型枠取付部の)垂直面板
50,51 (型枠取付部の)型枠係止片
54 スライド孔
55 通孔

Claims (6)

  1. アンカーボルトを着脱可能に支持するアンカー取付部と、アンカー取付部の両側に設けて型枠と連結する型枠取付部を備えたアンカー支持具を用い、前記アンカー取付部にはアンカーボルトの挿通孔を有する上下の水平面板及び、ねじ孔に押しねじを螺合した垂直面板を設け、押しねじの先端が型枠の長手方向と平行にアンカーボルトを押圧できる構成にすると共に、前記挿通孔の内面には押圧されたアンカーボルトが圧接する圧接面を設け、この圧接面は次第に縮径する二辺のテーパ面で形成されていることを特徴とした基礎用アンカーボルトの支持装置。
  2. 前記アンカー支持具の型枠取付部にはアンカーボルトの芯だしを行う位置決め部を設け、この位置決め部は型枠の横幅方向に対する位置決め部と、型枠の長手方向に対する位置決め部を備え、この長手方向に対する位置決め部が直径の異なる複数のアンカーボルトに適合するように、型枠の長手方向に沿った複数個所に変位して設けられている請求項1に記載した基礎用アンカーボルトの支持装置。。
  3. 前記型枠の天端に型枠用受座金具を装着し、この型枠用受座金具に前記型枠取付部を介して前記アンカー支持具を連結する構成にすると共に、前記型枠用受座金具は型枠の天端に嵌合可能なコ字状に形成した受座板と、この受座板の水平面板から上方へ突設させて、前記型枠取付部と連結ナットで固着する連結ボルトと、受座板の一方の垂直面板に設けたねじ孔に螺合させて、前記型枠の側面に圧接する押しねじを備えている請求項1又は2に記載した基礎用アンカーボルトの支持装置。
  4. 内側の型枠と外側の型枠とが直交するコーナ部分に対して、一端側の型枠取付部が内側の型枠上で重合する態様で、内外の型枠間に各アンカー支持具を直交状態でそれぞれ架設すると共に、各アンカー支持具の型枠取付部にはアンカー支持具の延在する方向に沿ったスライド用長孔を設け、各スライド用長孔の交差位置を連結用ボルトと連結用ナットで連結した請求項1又は2に記載した基礎用アンカーボルトの支持装置。
  5. 前記アンカー取付部に対して両側の各型枠取付部を別体で形成し、この型枠取付部は型枠の天端に連結する型枠取付板とアンカー取付部に連結する連結板でZ形状に形成され、前記型枠の幅方向へスライド可能な状態でアンカー取付部の両側から連結板を挿入すると共に、アンカー取付部の水平面板に螺合した連結ねじで連結板を押圧して着脱可能に係止保持する請求項1又は2に記載した基礎用アンカーボルトの支持装置。
  6. 前記型枠取付部は型枠間に架設状態で連結する水平面板と両側の垂直面板でコ字状に形成され、この型枠取付部の水平面板には別体で形成した前記アンカー取付部を幅方向へスライド可能な状態で着脱可能に連結すると共に、アンカー取付部に連結したアンカーボルトのスライド用長孔と、両側の垂直面板の内側で型枠に当接する型枠係止片を設け、各垂直面板のねじ孔に螺合させた押しねじで型枠の側面を押圧し、型枠係止片に圧接して係止保持する請求項1又は2に記載した基礎用アンカーボルトの支持装置。
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