JP7220578B2 - アンカーボルト保持具 - Google Patents

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Description

この発明は、アンカーボルト保持具に関し、詳しくは戸建木造住宅などの小規模建築物の建設に際して基礎コンクリートを打設するときに型枠に着脱可能に取り付けられ、コンクリート内に埋設されるアンカーボルトを、垂直性を保って保持するのに好適な技術に係るものである。
一般に市販されているアンカーボルト保持具は、アンカーボルトを基礎立ち上り横鉄筋に結束することで、アンカーボルトの垂直を維持している。しかし、工期の短縮等により基礎立ち上り作業工程の手順が型枠及び配筋完了後にアンカーボルト設置となる場合が多く、このような場合にはアンカーボルトを該横鉄筋に結束することができなかった。
しかも、市販のアンカーボルト保持具ではアンカーボルトの圧接力が無く、生コンクリートを打設する際、そのコンクリートの圧力やバイブレータの影響によりアンカーボルトが傾斜したり、移動したりする。換言すると、市販のアンカーボルト保持具は、アンカーボルトの上部を固定部材により一点保持するだけであるため、生コンの打設時に負荷がかかると、アンカーボルトの下部が振れて傾斜したり移動する等、その垂直性の確保が難しかった。その結果、後工程である躯体施工に悪影響を与えることがあった。
一方、出願人の調査によれば、この種の先行技術文献として例えば特許文献1に示すようなものが知られている。この特許文献1に開示されている技術は、基礎コンクリートを打設するための型枠上に固定される位置決め具と、この位置決め具に組み付けられる保持具とからなり、前記基礎コンクリート内にアンカーボルトを埋設施工するためのアンカーボルト施工装置であって、前記位置決め具を、前記型枠上に載置して固定される基部と、これら基部間に操作開口を形成しながら橋渡しされて、前記保持具を保持することになる保持桟とを有したものとするとともに、保持具を、前記保持桟に差し込まれる差込み開口と、前記アンカーボルトを前記保持桟に対して垂下状に挿入し得る挿入部と、前記アンカーボルトを前記保持桟の端面に向けて圧接させる圧接部材とを備えたものとして、前記挿入部内に挿通した前記アンカーボルトを、前記保持桟の端面と、前記保持具の挿入部又は圧接部材とによって挟持し得るようにしたものである。
しかし、この施工装置で用いている保持具は、型枠ではなく位置決め具に組み付けられて設置されるものであるのに加え、二枚の支持板を有し保持桟を介して圧接部材でアンカーボルトを固定しているため垂直性についてはある程度確保ができて、基礎の幅方向は決まるが、長手方向のアンカーボルトの微調整ができず、保持桟の設置作業とともに、保持具の差し込み、位置出し、アンカーボルトの挿入及び固定を必要とし、複雑な手順となるためアンカーボルト位置の精度を出し難い。また、アンカーボルト芯を確認するために、基礎型枠に墨出しされた印から固定治具の幅を差し引く等の計算をする等、複雑な手順も必要となり、またそれに関連して種類の違う異径のアンカーボルトの確認作業が煩雑となる、等々の問題点があった。
特開2008-169549号公報(請求項1、図1~4)
そこで、この発明は、前記従来の技術の問題を解決することができ、アンカーボルトを基礎立ち上り横鉄筋に結束しなくとも十分な保持力を有し、アンカーボルトの芯ズレが生じないで、簡易にアンカーボルトの垂直性の確保を可能とするとともに、長手方向のアンカーボルトの微調整も行うことができるアンカーボルト保持具を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、基礎コンクリートを打設するときに型枠に着脱可能に取り付けられ、コンクリート内に埋設されるアンカーボルトを、垂直性を保って保持するのに用いられるアンカーボルト保持具であって、相対面する方向へ所定間隔で配置された第1の平板部と第2の平板部を有し、両平板部の一側縁が連結板部で連結された断面略コ字状の本体を具え、この本体は、第1の平板部が第2の平板部より長さが長く形成されているとともに、その長さ方向の先端縁に第2の平板部側に略直角に折り曲げられた端板部を有し、該端板部と第2の平板部の先端との間に型枠の上部が挿し込まれる開口部が形成されており、前記端板部には前記開口部に挿し込まれる型枠を押さえて固定する第1の固定部材が設けられ、前記第1の平板部と第2の平板部の相対応する部分にはアンカーボルトが挿通可能な大きさの同径の丸穴が同心状に穿設され、前記連結板部に前記丸穴に挿通されるアンカーボルトを押さえて固定する第2の固定部材が設けられ、前記第1の平板部における前記開口部と対応する位置にはアンカーボルトの径芯を確認するための芯確認用開口が穿設され、前記芯確認用開口は、方形状に設けられ、丸穴に挿入されるアンカーボルトの径と対応する芯であることを表わす縁辺が段階状に形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項において、前記第1の平板部の表面であって、芯確認用開口の段階状に形成されている縁辺と、該縁辺と丸穴においてアンカーボルトの径芯とを結ぶ線上にその径を表示する刻印が施されている。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2において、前記丸穴は、複数の径のアンカーボルトに対応が可能なような大きさの径に形成された真円形である。
この発明は、前記のようであって、請求項1に記載の発明によれば、相対面する方向へ所定間隔で配置された第1の平板部と第2の平板部を有し、両平板部の一側縁が連結板部で連結された断面略コ字状の本体を具え、この本体は、第1の平板部が第2の平板部より長さが長く形成されているとともに、その長さ方向の先端縁に第2の平板部側に略直角に折り曲げられた端板部を有し、該端板部と第2の平板部の先端との間に型枠の上部が挿し込まれる開口部が形成されており、前記端板部には前記開口部に挿し込まれる型枠を押さえて固定する第1の固定部材が設けられ、前記第1の平板部と第2の平板部の相対応する部分にはアンカーボルトが挿通可能な大きさの同径の丸穴が同心状に穿設され、前記連結板部に前記丸穴に挿通されるアンカーボルトを押さえて固定する第2の固定部材が設けられ、前記第1の平板部における前記開口部と対応する位置にはアンカーボルトの径芯を確認するための芯確認用開口が穿設されているので、保持具を型枠の所定位置に設置し、かつ丸穴にアンカーボルトを挿入するという簡易な操作により、アンカーボルトの芯を確認してその垂直性を確保することができ、アンカーボルトを所定位置に設置することができるのに加え、基礎の幅方向が決まり、かつ基礎長手方向のアンカーボルトの微調整も行うことができるという効果がある。また、設置に際してはアンカーボルトを基礎立ち上り横鉄筋に結束しなくともよく、それでも十分な固定力を有し、アンカーボルト芯位置を芯ズレが生ずることなく容易に決めることができるので、作業効率も向上する。また、保持した後はアンカーボルトの高さ調整だけの操作なので垂直精度が高くなる。また、芯確認用開口の縁辺を段階状に形成しているため、径の異なる複数のアンカーボルトの芯位置確認にも対応することができる等の効果もある。
請求項に記載の発明によれば、アンカーボルト径に対応した刻印に基づきアンカーボルトの芯位置確認をスムーズに行うことができる。
請求項に記載の発明によれば、丸穴が真円形であるからアンカーボルトの径が異なったものでも適宜対応可能で、その芯を確認することができる。
この発明の一実施の形態の、アンカーボルト保持具を型枠に固定して設置した状態を示す斜視図である。 同上の型枠に設置したアンカーボルト保持具の平面図である。 同上の縦断正面図である。 同上の丸穴にアンカーボルトが挿入された部分の縦断側面図である。 使用例を示す図面で、(A)はアンカーボルトの径が16mm、(B)はアンカーボルトの径が12mm、のそれぞれの例を示す。 アンカーボルト保持具を段差のある型枠に設置した例を説明する斜視図である。
この発明の一実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1において、1はアンカーボルト保持具である。このアンカーボルト保持具1は、図2以下にも示すように、全体が鉄板又は鋼板を折り曲げ加工により形成された断面略コ字状の本体2を具えている。本体2は相対面する方向(上下方向)へ所定間隔をおいて配置された平板部3及び平板部4と、該両平板部の一側縁を連結して形成された連結板部5とを有している。平板部3は、平板部4より一側縁に沿った長さが長く形成されているとともに、その長さ方向の先端縁に端板部6が平板部4側に略直角に折り曲げられて形成されている。前記の所定間隔は、この例では30mmとしているが、後述のアンカーボルトを十分保持できるのであればこれ以外の間隔としてもよい。このように平板部3と平板部4の間隔を所定となっているため、従来のような一点保持でなくなり、垂直性の確保が容易となる。
そして端板部6と平板部4の先端との間に型枠Aの上部が挿し込まれる開口部7が形成されている。型枠Aは、基礎コンクリートを構築するために間隔をおいて一対設置されるが、この例では同高となっていている。そして、その一方の型枠Aにアンカーボルト保持具1が設置されている。つまり、従来の例のように両型枠間に設置するのではなく、片方の型枠に設置する。そのため両型枠が同高でない高さの異なる型枠にも対応が可能となっている。
端板部6には開口部7に挿し込まれる型枠Aを押さえて固定する固定部材としての蝶ネジ11が、該端板部に設けたネジ穴8に螺合して取り付けられている。蝶ネジ11は、その先端が型枠Aの一方の側面(外側面)に当接するようになっており、手で回すと、型枠Aは蝶ネジ11の先端と本体型枠保持部である平板部4の開口部側先端縁との間で挟まれて圧接されて保持される。蝶ネジ11は軽い力で回せるようネジ径をここでは8mmとしている。型枠Aの保持部幅(開口部7の幅)は50mmと45mmの二つのタイプがあり、それぞれの幅に保持できるようになっている。
本体2の平板部3及び平板部4の、蝶ネジ11と反対側の端部における相対応する部分にはアンカーボルトB,B´が挿通可能な大きさの真円形の同径丸穴12,13が同心状に穿設されている。また、連結板部5には丸穴12,13に挿通されるアンカーボルトB,B´を押さえて固定する固定部材としての蝶ネジ14が、連結板部5に設けたネジ穴9に螺合して設けられている。丸穴12,13は、12mm径、16mm径のいずれのアンカーボルトB,B´にも使用できるように内径が17mmの穴となっている。アンカーボルトB,B´を丸穴12,13に挿入後、蝶ネジ14で締めると該ネジの先端によってアンカーボルトB,B´は押され、該穴の真円形を形成する内周縁によってアンカーボルト中心位置で保持される。本体2の平板部3と平板部4間の間隔(コ次状形状の高さ)は前記したように30mmであり、アンカーボルトB,B´をしっかり固定でき、かつ基礎コンクリートの仕上げ面に影響を与えない最小限の高さとしている。
平板部3の型枠Aの枠面と対応する部位にはアンカーボルト芯確認用開口15が貫通して穿設されている。この芯確認用開口15は、平板部3の長さ方向を向いた二段形の長方形を呈し、段差付きの幅大の縁辺が径12mmのアンカーボルトB´の芯を、幅小の縁辺が径16mmのアンカーボルトBの芯を、それぞれ位置合わせをする際に確認することができるようになっている。そのために芯確認用開口15の前記縁辺近くには目印としてのM12、M16という文字が表示されている。つまり、M12は径12mmのアンカーボルトB´の径芯を確認するときの目印であり、M16は径16mmのアンカーボルトBの径芯を確認するときの目印である。17,18は芯確認用開口15の目印M12、M16を示す各縁辺とアンカーボルト挿通用の丸穴12,13のボルト中心を結んで示すための丸い凸部からなる刻印(位置決め部)を示す。そのため、合わせたいずれかの刻印17,18を結ぶ線上の丸穴12,13の直径の交点が挿入する、それぞれ径の異なるアンカーボルトの芯位置であると確認することが可能になっている。
つまり、アンカーボルト保持具1を設置する際、アンカーボルト12mm又は16mm径芯がどこにあるのか芯確認用開口15より確認することができる。また、芯確認用開口15の近くには前記目印M12、M16を示す12mm用と16mm用の位置決め用目印20,21が表示されており、この目印20,21を型枠Aの枠面に設けた墨出しした印に合わせればアンカーボルトB,B´をその芯に合った所定の位置に設置することができることになる。
なお、アンカーボルト保持具1における丸穴12,13の位置は、両型枠A,A間のセンター位置となるように予め設計されている。そのためアンカーボルト保持具1を一方の型枠Aに取り付けて設置すると、アンカーボルトB,B´は基礎幅の中心に設置されることになる。そのため基礎幅方向のアンカーボルト芯は、これで決まる。
前記においては、生コンクリート打設時等での多少の振動でも精度を保てるよう、本体2の鉄板等の厚みを3.2mmとしている。また、両型枠A,Aの高さに差が生じても取り付けられるよう片側型枠支持とした。また、本体2は、製造コストを抑えるため1枚の鉄板等を折り曲げ加工して成形し、かつ保管時にかさばらない形状としている。
構成各部の寸法について参考に説明すると、本体2の平板部3の長手方向の長さX1は、152mm、平板部3の短手方向の長さYは、40mm、平板部4の長手方向の長さX2は、95mm、平板部3と平板部4間の長さZは、30mmとなっている(図2,3)。
なお、図示してはいないが、本体2の平板部3において蝶ネジ11の軸芯の延長上の端縁にアンカーボルトB,B´の芯を合わせる際の目印となるV字状の小切込み溝をVの谷部が軸線上に位置するように設けてもよい。同様に、平板部3において蝶ネジ14の軸芯の延長上の端縁にアンカーボルトB,B´の芯を合わせる際の目印となるV字状の小切込み溝をVの谷部が軸線上に位置するように設けてもよい。このような切込み溝を設けておけば、より効果的にアンカーボルト芯の位置を確認することができ、作業性が高まる。
次に、前記実施の形態の使用法(作用)について説明する。
アンカーボルト保持具1を型枠Aに取り付けるには、まず、事前に施工図面より設置するアンカーボルトB,B´の径(M16,M12)の位置を確認し、型枠Aの枠面に巻尺等を使用して赤鉛筆等で印23又は24を付ける(図5)。しかる後、その印23又は24の位置を芯確認用開口15より確認し、例えば印23又は24の縁辺にM16又はM12の目印20又は21の縁辺を合わせて、型枠Aの内側面に保持具1の平板部4の開口部7側の端縁が当接し、かつ型枠Aの上面に保持具1の平板部3の下面が当接した状態で蝶ネジ11をその先端が型枠の外側面に当接するように締付け、固定する。これで保持具1の型枠Aへの設置が終了する。
次に、アンカーボルトB,B´を保持具1の本体2の丸穴12,13に挿入し、同じようにして蝶ネジ14で締め付けて固定することとなるが、ここではアンカーボルトB,B´はその径の違いにより基礎長手方向の位置が微調整される。つまり、M16のアンカーボルトBではさほどではないが、M12のアンカーボルトB´ではアンカーボルトBの中心より4mmほど基礎長手方向へ動いた位置で固定されることになる。いずれにしても、これでアンカーボルトB,B´は垂直性を確保して保持具1で保持された状態になる。
前記の説明ではアンカーボルト保持具1を型枠Aに設置した後に該保持具の丸穴にアンカーボルトを挿入したが、これとは逆にアンカーボルト保持具1の丸穴にアンカーボルトを挿入した後にアンカーボルト保持具1を型枠Aに設置してもよい。
次に、図5に基づき、径の異なるアンカーボルトB,B´を、垂直性を確保して保持具で保持することについて説明する。アンカーボルトBの径が16mm(M16)である場合、同図(A)に示すように型枠Aの枠面に付けられた印23の縁辺にM16の目印20の縁辺を合わせて、型枠Aの内側面に保持具1の平板部4の開口部7側の端縁が当接し、かつ型枠Aの上面に保持具1の平板部3の下面が当接した状態で蝶ネジ11をその先端が型枠の外側面に当接するように締付け、固定する一方、16mm径のアンカーボルトBを保持具1の本体2の丸穴12,13へ、その下方から挿入し、同じようにして蝶ネジ14で仮締めする。そしてさらに蝶ネジ14で締め付けると、アンカーボルトBは丸穴12,13内で蝶ネジ14に押され、基礎長手方向の位置の微調整も行うことができて、その芯位置で固定される。これで16mm径のアンカーボルトBの基礎幅方向の芯及び基礎長手方向の芯が同時に決まることとなる。
アンカーボルトB´の径が12mm(M12)である場合、同図(B)に示すように型枠Aの枠面に付けられた印24の縁辺にM12の目印21の縁辺を合わせて、型枠Aの内側面に保持具1の平板部4の開口部7側の端縁が当接し、かつ型枠Aの上面に保持具1の平板部3の下面が当接した状態で蝶ネジ11をその先端が型枠の外側面に当接するように締付け、固定する一方、12mm径のアンカーボルトB´を保持具1の本体2の丸穴12,13へ、その下方から挿入し、同じようにして蝶ネジ14で仮締めする。そしてさらに蝶ネジ14で締め付けると、アンカーボルトB´は丸穴12,13内で蝶ネジ14に押され、基礎長手方向の位置の微調整も行うことができることとなるが、その調整量は径が小さい分16mm径のアンカーボルトBより大きくとられ、その芯位置で固定される。これで12mm径のアンカーボルトB´の基礎幅方向の芯及び基礎長手方向の芯が同時に決まることとなる。
なお、この実施の形態においては、基礎幅方向のアンカーボルトの芯は、丸穴12,13穴の位置が固定されているため、型枠Aの枠面に印の付けられた位置に前記アンカーボルト保持具1を設置し、蝶ネジ11で固定すれば決まる。
前記のようにアンカーボルトB又はB´を仮設置した後、図示しないレベル測定器によるアンカーボルトB又はB´の高さ調整を行なうために蝶ネジ14をかるく緩め、高さ調整を行った後、本締めする。しかる後、保持具1の設置状況を確認の上、両型枠A間に生コンクリートを打設する。そして、打設が完了し、養生した後、型枠外し、等のこれまでと同様な作業を行うことは従前の通りである。
前記のようであって、この実施の形態のアンカーボルト保持具1によれば、アンカーボルトB又はB´を丸穴12,13に挿入して蝶ネジ11,14で締め付けることによって簡易にアンカーボルトB又はB´の垂直性を保持することができる。しかも、径の異なるアンカーボルトB又はB´を丸穴12,13に挿入して蝶ネジ14で締めればアンカーボルトB又はB´は丸穴12,13内で基礎幅方向及び長手方向に微調整されてその芯が決まる。また、予め基礎型枠Aの枠面に墨出したアンカーボルト中心線の印23又は24をアンカーボルト芯確認用開口15で、二つのアンカーボルト芯を容易に確認することができる。
前記実施の形態では同高の一対の型枠のうちその一方の型枠Aにアンカーボルト保持具1を設置した例を示した。これは両側に型枠があると、支持具を両型枠に跨った設置ができないことがある。そのため、片側にのみ型枠が設置された状態でアンカーボルトを立設するのに好適なものである。図6も同様の例ではあるが、この例は他方の型枠A´が一方の型枠Aよりも高さが高い場合でもその設置が可能である使用例を示している。なお、この例では型枠A´を型枠Aよりも高さを高くしたが、逆に型枠A´を型枠Aより低くしたものでもよい。
以上のように、この発明の実施の形態で示した本体の形状等は、あくまでも一例を示したにすぎず、同じ作用効果のあるものであれば図示した以外のものとしてもよいことは言うまでもない。
1 アンカーボルト保持具
2 本体
3 平板部(第1の平板部)
4 平板部(第2の平板部)
5 連結板部
6 端板部
7 開口部
8,9 ネジ穴
11 蝶ネジ(固定部材)
12,13 丸穴
14 蝶ネジ(固定部材)
15 芯確認用開口
17,18 刻印(位置決め部)
20,21 位置決め部
A,A´ 型枠
B,B´ アンカーボルト

Claims (3)

  1. 基礎コンクリートを打設するときに型枠に着脱可能に取り付けられ、コンクリート内に埋設されるアンカーボルトを、垂直性を保って保持するのに用いられるアンカーボルト保持具であって、
    相対面する方向へ所定間隔で配置された第1の平板部と第2の平板部を有し、両平板部の一側縁が連結板部で連結された断面略コ字状の本体を具え、
    この本体は、第1の平板部が第2の平板部より長さが長く形成されているとともに、その長さ方向の先端縁に第2の平板部側に略直角に折り曲げられた端板部を有し、該端板部と第2の平板部の先端との間に型枠の上部が挿し込まれる開口部が形成されており、
    前記端板部には前記開口部に挿し込まれる型枠を押さえて固定する第1の固定部材が設けられ、前記第1の平板部と第2の平板部の相対応する部分にはアンカーボルトが挿通可能な大きさの同径の丸穴が同心状に穿設され、前記連結板部に前記丸穴に挿通されるアンカーボルトを押さえて固定する第2の固定部材が設けられ、前記第1の平板部における前記開口部と対応する位置にはアンカーボルトの径芯を確認するための芯確認用開口が穿設され、前記芯確認用開口は、方形状に設けられ、丸穴に挿入されるアンカーボルトの径と対応する芯であることを表わす縁辺が段階状に形成されていることを特徴とするアンカーボルト保持具。
  2. 前記第1の平板部の表面であって、芯確認用開口の段階状に形成されている縁辺と、該縁辺と丸穴においてアンカーボルトの径芯とを結ぶ線上にその径を表示する刻印が施されている請求項に記載のアンカーボルト保持具。
  3. 前記丸穴は、複数の径のアンカーボルトに対応が可能なような大きさの径に形成された真円形である請求項1又は2に記載のアンカーボルト保持具。
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