JP2528349Y2 - コンクリートの型わく固定具 - Google Patents
コンクリートの型わく固定具Info
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- JP2528349Y2 JP2528349Y2 JP11432291U JP11432291U JP2528349Y2 JP 2528349 Y2 JP2528349 Y2 JP 2528349Y2 JP 11432291 U JP11432291 U JP 11432291U JP 11432291 U JP11432291 U JP 11432291U JP 2528349 Y2 JP2528349 Y2 JP 2528349Y2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案によるコンクリートの型わ
く固定具は床等の平坦部のコンクリート打ち込み作業に
おいて、人的、物的に効率良く、正確で迅速性に富んだ
型わく形成を行うために用いられる。
く固定具は床等の平坦部のコンクリート打ち込み作業に
おいて、人的、物的に効率良く、正確で迅速性に富んだ
型わく形成を行うために用いられる。
【０００２】
【従来の技術】従来、Ｈ型鋼及びその他の鉄筋等を組み
立てた上に平坦なコンクリート床面を形成する場合とし
てはＨ型鋼の端縁に沿って壁面材固定用のアングルが固
定されている場合とアングルが固定されていない場合と
がある。
立てた上に平坦なコンクリート床面を形成する場合とし
てはＨ型鋼の端縁に沿って壁面材固定用のアングルが固
定されている場合とアングルが固定されていない場合と
がある。
【０００３】アングルが固定されていない場合は、例え
ば図４に示すようにＨ型鋼のウエブに沿って上下フラン
ジ間に角材２０を圧入固定し、この角材２０と、所定位
置に配設した枠板２１の上フランジから下方へ突き出た
部分とを釘２２で固定したり、あるいはＨ型鋼の縁に沿
って複数の鉄筋を直立して溶接し、この鉄筋に沿って枠
板を立て枠板上端に設けた釘と鉄筋とを針金で結んで固
定していた。
ば図４に示すようにＨ型鋼のウエブに沿って上下フラン
ジ間に角材２０を圧入固定し、この角材２０と、所定位
置に配設した枠板２１の上フランジから下方へ突き出た
部分とを釘２２で固定したり、あるいはＨ型鋼の縁に沿
って複数の鉄筋を直立して溶接し、この鉄筋に沿って枠
板を立て枠板上端に設けた釘と鉄筋とを針金で結んで固
定していた。
【０００４】Ｈ型鋼にアングルが固定されている場合は
図５に示すようにアングル２３に沿って直径９ｍｍ程度
の鉄筋２４を間隔を明けて多数溶接し、アングル２３に
沿って立設した枠板２５の上端に釘２６を打ち、この釘
２６と鉄筋２４とを針金で結び付けて固定していた。コ
ンクリートを流し乾燥し、枠板を外すときはアングルに
溶接した鉄筋を金づちでたたいて外していた。
図５に示すようにアングル２３に沿って直径９ｍｍ程度
の鉄筋２４を間隔を明けて多数溶接し、アングル２３に
沿って立設した枠板２５の上端に釘２６を打ち、この釘
２６と鉄筋２４とを針金で結び付けて固定していた。コ
ンクリートを流し乾燥し、枠板を外すときはアングルに
溶接した鉄筋を金づちでたたいて外していた。
【０００５】
【考案が解決しようとする課題】上記のような従来の型
わく固定の方法は工事現場毎に多数の角材や鉄筋等を必
要とし、１度使用した後は再利用率が低く、また型わく
の組み立て作業は正確さを要求され、高度の技術が必要
であると共に角材や鉄筋の固定あるいは取り外し作業が
繁雑であった。
わく固定の方法は工事現場毎に多数の角材や鉄筋等を必
要とし、１度使用した後は再利用率が低く、また型わく
の組み立て作業は正確さを要求され、高度の技術が必要
であると共に角材や鉄筋の固定あるいは取り外し作業が
繁雑であった。
【０００６】本考案は従来工事現場で使い捨てられてい
た多くの角材や鉄筋を用いる必要がなく、型わく形成の
ための時間短縮と共に枠板の固定作業を容易に行えるよ
うにするものである。
た多くの角材や鉄筋を用いる必要がなく、型わく形成の
ための時間短縮と共に枠板の固定作業を容易に行えるよ
うにするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本考案は上記の課題を解
決するために、角柱を摺動自在に貫挿入した角型パイプ
の一側面端部にＨ型鋼のフランジ受け用アングルを固定
し、前記アングル固定側の角型パイプ側面側に支持板の
表面を配し、枠板と面接触する支持板を角型パイプに取
り付け、角型パイプの側面に摺動位置固定用治具を設
け、前記支持板に枠板固定用治具を設け、角型パイプの
アングル固定側に位置する中空角柱端部にアングルを固
定することによりコンクリートの型わく固定具を構成し
ている。
決するために、角柱を摺動自在に貫挿入した角型パイプ
の一側面端部にＨ型鋼のフランジ受け用アングルを固定
し、前記アングル固定側の角型パイプ側面側に支持板の
表面を配し、枠板と面接触する支持板を角型パイプに取
り付け、角型パイプの側面に摺動位置固定用治具を設
け、前記支持板に枠板固定用治具を設け、角型パイプの
アングル固定側に位置する中空角柱端部にアングルを固
定することによりコンクリートの型わく固定具を構成し
ている。
【０００８】
【作 用】本考案は上記のような構成を採ったので、角
型パイプと角柱に設けたアングルがＨ型鋼の上下フラン
ジ内面を押圧する位置で角型パイプを固定し、支持板も
固定した後に、支持板と枠板とを治具によって固定する
ので枠板の固定作業が行い易い。コンクリートを流し乾
燥した後の枠板の取り外しは支持板の枠板固定用治具及
び角型パイプの摺動位置固定用治具を緩めて型わく固定
具を外すと、枠板も簡単に取り外すことができる。
型パイプと角柱に設けたアングルがＨ型鋼の上下フラン
ジ内面を押圧する位置で角型パイプを固定し、支持板も
固定した後に、支持板と枠板とを治具によって固定する
ので枠板の固定作業が行い易い。コンクリートを流し乾
燥した後の枠板の取り外しは支持板の枠板固定用治具及
び角型パイプの摺動位置固定用治具を緩めて型わく固定
具を外すと、枠板も簡単に取り外すことができる。
【実施例】以下本考案によるコンクリートの型わく固定
具の実施例について、図１（Ａ）（Ｂ）に従って説明す
る。図１（Ａ）はコンクリートの型わく固定具の使用状
態を示した側面図、（Ｂ）は枠板支持板の取り付け状態
を示した正面図である。
具の実施例について、図１（Ａ）（Ｂ）に従って説明す
る。図１（Ａ）はコンクリートの型わく固定具の使用状
態を示した側面図、（Ｂ）は枠板支持板の取り付け状態
を示した正面図である。
【００１０】１はＨ型鋼の上フランジ、２はＨ型鋼の下
フランジ、３は型わくを構成する枠板である。４は角型
パイプで、中空の角柱５を摺動自在に貫挿入している。
６は角型パイプ４の側面中央に設けた摺動位置固定用治
具、７はＨ型鋼の上フランジ受け用アングルで、角型パ
イプ４の一側面端部に固定されている。８は枠板３を所
定の位置に支持する支持板で、角型パイプ４に固定さ
れ、枠板３との接触面がアングル７固定面と同一面側に
位置するように形成されている。９は支持板８に設けた
枠板固定用治具で、支持板８の長穴１０を摺動して枠板
３の高さに合わせ、ネジ止めすることによって枠板３を
固定する。
フランジ、３は型わくを構成する枠板である。４は角型
パイプで、中空の角柱５を摺動自在に貫挿入している。
６は角型パイプ４の側面中央に設けた摺動位置固定用治
具、７はＨ型鋼の上フランジ受け用アングルで、角型パ
イプ４の一側面端部に固定されている。８は枠板３を所
定の位置に支持する支持板で、角型パイプ４に固定さ
れ、枠板３との接触面がアングル７固定面と同一面側に
位置するように形成されている。９は支持板８に設けた
枠板固定用治具で、支持板８の長穴１０を摺動して枠板
３の高さに合わせ、ネジ止めすることによって枠板３を
固定する。
【００１１】１１は上フランジ受け用アングル７形成側
の中空角柱５端部に固定したアングルで、Ｈ型鋼の下フ
ランジ２と押圧接触する。中空角柱５の他方側端部には
抜け止め用のキャップが設けられている。１２、１３は
それぞれアングル７及びアングル１１がＨ型鋼の上下フ
ランジ内面と接触する面に取り付けた磁石である。
の中空角柱５端部に固定したアングルで、Ｈ型鋼の下フ
ランジ２と押圧接触する。中空角柱５の他方側端部には
抜け止め用のキャップが設けられている。１２、１３は
それぞれアングル７及びアングル１１がＨ型鋼の上下フ
ランジ内面と接触する面に取り付けた磁石である。
【００１２】上記実施例に示した型わく固定具を用いて
枠板３を固定する場合は、まずＨ型鋼の上フランジ１に
角型パイプ４のアングル７を当接すると磁石１２で吸着
される。次に中空角柱５を摺動しアングル１１の磁石１
３が下フランジ２に吸着する位置で治具６を固定するこ
とによって、支持板８も共に固定される。次に長穴１０
を摺動する枠板固定用治具９を枠板３の高さ及び厚さに
合わせ、枠板３を固定する。アングル７及び１１には磁
石を設けたが、アングル７及び１１で上下のフランジ内
面を外方へ押圧するように固定すれば磁石を設けなくて
も同様の作用を得ることができる。
枠板３を固定する場合は、まずＨ型鋼の上フランジ１に
角型パイプ４のアングル７を当接すると磁石１２で吸着
される。次に中空角柱５を摺動しアングル１１の磁石１
３が下フランジ２に吸着する位置で治具６を固定するこ
とによって、支持板８も共に固定される。次に長穴１０
を摺動する枠板固定用治具９を枠板３の高さ及び厚さに
合わせ、枠板３を固定する。アングル７及び１１には磁
石を設けたが、アングル７及び１１で上下のフランジ内
面を外方へ押圧するように固定すれば磁石を設けなくて
も同様の作用を得ることができる。
【００１３】図２は他実施例の使用状態を示したもの
で、Ｈ型鋼の上フランジ上面縁部に沿ってアングルが固
定されている場合も使用することができる。尚、図１と
同一符号は同一部品を示す。
で、Ｈ型鋼の上フランジ上面縁部に沿ってアングルが固
定されている場合も使用することができる。尚、図１と
同一符号は同一部品を示す。
【００１４】１４はＨ型鋼の上フランジ１に固定したア
ングル、１５、１６は中空角柱５に摺動自在に設けた角
型パイプで、角型パイプ１５は支持板８及び摺動位置固
定用治具１７が取り付けられている。角型パイプ１６は
上フランジ受け用アングル１８及び摺動位置固定用治具
１９が取り付けられている。
ングル、１５、１６は中空角柱５に摺動自在に設けた角
型パイプで、角型パイプ１５は支持板８及び摺動位置固
定用治具１７が取り付けられている。角型パイプ１６は
上フランジ受け用アングル１８及び摺動位置固定用治具
１９が取り付けられている。
【００１５】支持板８と上フランジ受け用アングル１８
とを個別の角型パイプに取り付け、互いに独立して調整
できるようにしたことによって、Ｈ型鋼に固定したアン
グル１４と中空角柱５とを接触した状態で上下フランジ
内面に型わく固定具を固定することができる。上記実施
例では軽量にするため中空角柱を用いたが角柱は中空で
なくても良い。
とを個別の角型パイプに取り付け、互いに独立して調整
できるようにしたことによって、Ｈ型鋼に固定したアン
グル１４と中空角柱５とを接触した状態で上下フランジ
内面に型わく固定具を固定することができる。上記実施
例では軽量にするため中空角柱を用いたが角柱は中空で
なくても良い。
【００１６】図３は枠板と面接触する支持板の他実施例
を示したもので、角型パイプの両側面にアングル又は断
面Ｌ字型板状体を固定し、枠板と接触する面に枠板固定
用治具を挿入するための長穴を設けている。
を示したもので、角型パイプの両側面にアングル又は断
面Ｌ字型板状体を固定し、枠板と接触する面に枠板固定
用治具を挿入するための長穴を設けている。
【００１７】上記各実施例において、コンクリートの型
わく固定具は金属製であるが、金属に限らずプラスチッ
クス等、他の材料でも良い。また、上下フランジの内面
に吸着するヨーク付き磁石をアングルに固定したが、磁
石に変えて滑り止め用素材を設けても良い。支持板が枠
板と面接触する面に磁石を貼ることによりアングルや鉄
板を取り付ける場合の仮止めとして利用することもでき
る。
わく固定具は金属製であるが、金属に限らずプラスチッ
クス等、他の材料でも良い。また、上下フランジの内面
に吸着するヨーク付き磁石をアングルに固定したが、磁
石に変えて滑り止め用素材を設けても良い。支持板が枠
板と面接触する面に磁石を貼ることによりアングルや鉄
板を取り付ける場合の仮止めとして利用することもでき
る。
【００１８】１枚の枠板に対して必要な型わく固定具の
数は、枠板の厚さ、長さによって異なるが、両端部のみ
又は両端と中間部にほぼ等間隔毎に取り付けられること
がある。複数の型わく固定具を任意の間隔毎にＨ型鋼に
固定した後、支持板に沿って枠板を治具で止めるだけで
よいので、作業が簡単である。特に磁石を設けた場合は
角型パイプの摺動位置固定用治具を止める前に、上下フ
ランジの内面に磁石を接触させただけで型わく固定具が
仮り止め状態となるため角型パイプの位置固定作業が行
い易い。
数は、枠板の厚さ、長さによって異なるが、両端部のみ
又は両端と中間部にほぼ等間隔毎に取り付けられること
がある。複数の型わく固定具を任意の間隔毎にＨ型鋼に
固定した後、支持板に沿って枠板を治具で止めるだけで
よいので、作業が簡単である。特に磁石を設けた場合は
角型パイプの摺動位置固定用治具を止める前に、上下フ
ランジの内面に磁石を接触させただけで型わく固定具が
仮り止め状態となるため角型パイプの位置固定作業が行
い易い。
【００１９】
【考案の効果】本考案は上記のような構成を採ったの
で、コンクリートの型わく固定を行うときに鉄筋や角材
等の使い捨て材料が必要でなく、型わく固定具はどの現
場でも共通利用できると共に、何度も利用することがで
き、しかも、Ｈ型鋼にまず数本の型わく固定具を動かな
いように固定した後に型わく固定具に沿って枠板を固定
するため、正確な作業が行い易く、作業時間を短縮でき
る等の効果を有する。
で、コンクリートの型わく固定を行うときに鉄筋や角材
等の使い捨て材料が必要でなく、型わく固定具はどの現
場でも共通利用できると共に、何度も利用することがで
き、しかも、Ｈ型鋼にまず数本の型わく固定具を動かな
いように固定した後に型わく固定具に沿って枠板を固定
するため、正確な作業が行い易く、作業時間を短縮でき
る等の効果を有する。
【図１】（Ａ）は本考案によるコンクリートの型わく固
定具の使用状態を示す側面図、（Ｂ）は支持板の取付状
態を示す正面図である。
定具の使用状態を示す側面図、（Ｂ）は支持板の取付状
態を示す正面図である。
【図２】周縁にアングルを固定したＨ型鋼に他実施例を
使用した側面図である。
使用した側面図である。
【図３】支持板の構造の他実施例を示した斜視図であ
る。
る。
【図４】角材を用いた従来の枠板固定状態を示した断面
図である。
図である。
【図５】（Ａ）は鉄筋を溶接した従来例を示す斜視図、
（Ｂ）は（Ａ）に枠板を固定した状態を示す拡大断面図
である。
（Ｂ）は（Ａ）に枠板を固定した状態を示す拡大断面図
である。
４、１５、１６…角型パイプ ５…中空角柱 ６、１７、１９…摺動位置固定用治具 ７、１８…上フランジ受け用アングル ８…支持板 ９…枠板固定用治具 １１…アングル １２、１３…磁石
Claims (4)
- 【請求項１】 角柱を摺動自在に貫挿入した角型パイプ
の一側面端部にＨ型鋼のフランジ受け用アングルを固定
し、前記アングル固定側に、枠板と面接触する支持板の
表面を配して支持板を角型パイプに取り付け、角型パイ
プの側面に摺動位置固定用治具を設け、前記支持板に枠
板固定用治具を設け、角型パイプのアングル固定側に位
置する角柱端部にアングルを固定したことを特徴とする
コンクリートの型わく固定具。 - 【請求項２】 角柱に第１、第２の角型パイプを貫挿入
し、それぞれに摺動位置固定治具を設け、第１の角型パ
イプにＨ型鋼のフランジ受け用アングルを固定し、第２
の角型パイプに支持板を設けた請求項１記載のコンクリ
ートの型わく固定具。 - 【請求項３】 角型パイプの対向する側面のそれぞれに
アングルを固定することにより、枠板と面接触する支持
板を形成した請求項１又は請求項２記載のコンクリート
の型わく固定具。 - 【請求項４】 角型パイプ及び中空角柱に固定したアン
グルのＨ型鋼との接触面に磁石を固定した請求項１又は
２記載のコンクリートの型わく固定具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11432291U JP2528349Y2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | コンクリートの型わく固定具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11432291U JP2528349Y2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | コンクリートの型わく固定具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0738437U JPH0738437U (ja) | 1995-07-14 |
| JP2528349Y2 true JP2528349Y2 (ja) | 1997-03-12 |
Family
ID=14634942
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11432291U Expired - Lifetime JP2528349Y2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | コンクリートの型わく固定具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2528349Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-12-20 JP JP11432291U patent/JP2528349Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0738437U (ja) | 1995-07-14 |
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