JP2819213B2 - ワーク自動搬送装置 - Google Patents

ワーク自動搬送装置

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JP2819213B2
JP2819213B2 JP25740892A JP25740892A JP2819213B2 JP 2819213 B2 JP2819213 B2 JP 2819213B2 JP 25740892 A JP25740892 A JP 25740892A JP 25740892 A JP25740892 A JP 25740892A JP 2819213 B2 JP2819213 B2 JP 2819213B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワーク自動搬送装置に
係り、特に直方体形状のワークを立たせた状態で多数密
着させて積載するワーク積載装置から所定のワークを取
り出し、90°回転させて加工に適した置き方としてか
ら次工程に次々と自動的に搬入するようにして収納スペ
ースの大幅な効率化を図ったワーク自動搬送装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ワークの一例として、自動車のトランス
ミッションケースは、略直方体形状をしているが、機械
加工をするためには長手方向を底面とし、短手方向を垂
直にして立たせて収納して置く方が、そのまま該トラン
スミッションケースを次工程の機械に搬送できるため有
利である。
【0003】そこで従来、自動車のトランスミッション
ケースは、その機械加工前の状態では、長手方向を底面
とし、短手方向を垂直にして立たせて収納していた。し
かしながら、直方体形状のワークをその長手方向を底面
として収納したのではワーク1個当たりの要収納スペー
スが広くなり、非常に大きな収納スペースを必要とし、
収納効率が悪いという欠点があった。
【0004】またこの欠点を解消して収納スペースの効
率化を図るためには、短手方向を底面とし、長手方向を
垂直にして立たせた状態で多数密着させてワーク積載装
置に積載することも行われていた。
【0005】しかしこの場合には、上記のようにトラン
スミッションケースの加工及び組立作業は、長手方向を
底面とした置き方が適しており、上記積載された状態か
ら90°回転させて次工程に搬入する必要がある。
【0006】トランスミッションケースは、自動車の機
種ごとに最も適した形状の設計がなされ、各々の機種ご
とに形状が少しずつ異なっており、また該トランスミッ
ションケースの加工及び組立作業は同一種類のものが多
量に行われることはほとんどなく、数種類のトランスミ
ッションケースが混在して加工ラインに流されるのが実
情である。
【0007】次に加工又は組み立てられるべきトランス
ミッションケースの種類はコンピュータからの指令によ
り指示されるが、該指令に合致するトランスミッション
ケースを加工又は組立ラインに投入するには、ワーク積
載装置からの取出し、加工及び組立作業に適した状態へ
の90°回転、台車への積載、運搬、加工ラインへの投
入等の多くの、しかも複雑な作業を要するため機械化が
困難であり、手作業に頼らざるを得なかった。
【0008】従来の該手作業によると、大型で重量のあ
るトランスミッションケースの取扱い作業は、作業者に
多くの負担を強いる困難な作業であり、改善が切望され
ていた。
【0009】また該手作業によると、トランスミッショ
ンケースの搬送に多くの工数を要し、コストが高くつく
という欠点があった。また実開平2−72230には、
梱包物搬送装置が開示されてはいるが、該従来例は、回
転移載機構を備え、移載用シリンダで直角のアームを9
0゜回転させる点で共通するものの、回転中心となるピ
ン枢着部は走行台車に固定されている点で本願発明とは
構成が全く異なる。またこの結果回転移載機構が90゜
回転するときにはアームの長さの2倍のスペースを必要
とし、狭いスペースでは使用でないという欠点があっ
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、直方体形状のワークを短手方向を
底面とし、長手方向を垂直にして立たせて多数密着させ
た状態でワーク積載装置に積載することにより、例えば
狭いスペースに効率よくトランスミッションケースを収
納できるようにすると共に、搬送台車が、ストックされ
ているトランスミッションケースの最前部に接近して停
止しても回転台が水平方向に移動しながら90゜回転す
るように構成することによって、極めて狭いスペースで
も回転台を滑らかに回転させることができるようにする
ことである。
【0011】また他の目的は、搬送台車に揺動自在に装
着された回転台にワーク積載装置からトランスミッショ
ンケースを積載した後90°回転させることにより、加
工及び組立作業に適した状態として次工程に自動的に投
入できるようにすることであり、またこれによって作業
者の負担を大幅に軽減し、コストの低減を図ることであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】要するに本発明は、直方
体形状のワークを短手方向を底面とし長手方向を垂直に
して立たせ多数密着させた状態で複数の列に整列させて
積載するワーク積載装置と、該ワーク積載装置の前方で
前記整列方向と直角方向に移動するように構成され制御
信号により前記整列したワークの所定のワークに対向す
る位置に停止する搬送台車と、該搬送台車に装着され前
記整列したワークから所定のワークを積載した後90゜
回転して長手方向を底面とし短手方向を垂直にして次工
程に搬入する回転台とを備え、該回転台は、L字形回転
機枠の側面に固定されたピンが、前記搬送台車に固定さ
れ水平部、傾斜部及び垂直部からなるカム溝を有する板
カムの該カム溝に係合すると共に前記L字形回転機枠の
回転を支持する軸受が前記搬送台車に対して水平方向に
摺動自在に構成されたことを特徴とするものである
【0013】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明
する。図1から図4を参照して、本発明に係るワーク自
動搬送装置1は、ワーク積載装置2と、搬送台車3と、
回転台4とを備えている。
【0014】ワーク積載装置2は、図3及び図5を参照
して、ワークの一例たるトランスミッションケース5を
積載するためのものであって、多数のローラ6が整列さ
れて設けられた公知のローラコンベアであり、該ローラ
コンベアは搬送台車3側に向けて下り勾配に形成され、
積載されたトランスミッションケース5が自重で搬送台
車側に移動するように構成されている。
【0015】そしてワーク積載装置2のローラコンベア
上にはトランスミッションケース5が短手方向を底面5
aとし、長手方向を垂直にして立たせて多数密着させた
状態でトランスミッションケース5の種類ごとに分けら
れて複数の列に整列されて積載されている。
【0016】整列されたトランスミッションケース5の
各列の前端には、夫々ローラ6の上面から上方(矢印A
方向)に突出し、また該ローラ6の下方(矢印B方向)
に降下する縁切り装置8が上下動自在に配設されてい
る。
【0017】縁切り装置8は、図示しない基台に固定さ
れた支持部材9との間にばね10が装着されていて、該
ばね10の作用によって常に上方(矢印A方向)に付勢
されており、縁切り装置8のストッパピン8aをローラ
6の上面から上方に突出させてトランスミッションケー
ス5に形成された穴等の係止部5bに係合させ、トラン
スミッションケース5が前方(矢印C方向)に移動して
ワーク積載装置2から落下するのを防止するようになっ
ている。
【0018】また図示しない基台には、トランスミッシ
ョンケース5の複数の列に対応して夫々エアシリンダ1
1が固定されていて、ピストンロッド12には、搬送台
車3に停止位置を指示する停止位置リミットスイッチド
グ13及び減速を指示する減速リミットスイッチドグ1
4が装着されたドグ支持台15が固定されており、エア
シリンダ11を作動させて矢印D又はE方向に摺動自在
に構成されている。
【0019】各エアシリンダ11には、次に加工又は組
立すべき機種が記憶されたカード16の記憶内容を読み
出すカードリーダ18が電気コード19によって電気的
に接続されている。
【0020】またトランスミッションケース5の各列に
は、夫々カードリーダ18に電気コード20によって電
気的に接続された表示ランプ21が配設されていて、カ
ードリーダ18の指示によって選択されたトランスミッ
ションケース5の列に対応する表示ランプ21を点灯さ
せて作業者が視認できるようになっている。
【0021】搬送台車3は、トランスミッションケース
5をワーク積載装置2から取り出して図示しない次工程
に搬送するためのものであって、機枠22に車輪23が
装着されている。
【0022】該車輪23の車軸24に固定されているプ
ーリ25と、機枠22に固定された走行モータ26の回
転軸28に固定されているプーリ29との間にはベルト
30が巻き掛けられている。
【0023】搬送台車3に配設された公知のカムフォロ
ワ31は、ワーク積載装置2の前方の床面32にトラン
スミッションケース5の整列方向と直角方向に設けられ
たガイドレール33に嵌合しており、搬送台車3はガイ
ドレール33に案内されてトランスミッションケース5
の整列方向と直角方向に移動できるように構成されてい
る。
【0024】そして走行モータ26を回転させることに
よって該回転力をプーリ29、ベルト30、プーリ25
及び車軸24を介して車輪23に伝達し、ガイドレール
33に沿わせて走行させるようになっている。
【0025】機枠22には、また縁切りシリンダ34が
配設されており、該シリンダ34のピストンロッド35
には押圧部材36が固定されている。
【0026】縁切りシリンダ34の非作動時(矢印F方
向)における該押圧部材36は、ばね10の作用により
上方位置(矢印A方向)にある縁切り装置8の係止片8
bのわずか上方に位置するようになっており、搬送台車
3が図5の紙面に直角の方向に自由に移動できるように
構成されている。
【0027】そして縁切りシリンダ34を作動させてピ
ストンロッド35を矢印G方向に移動させたとき、押圧
部材36が係止片8bに係合して縁切り装置8を押し下
げ、ストッパピン8aとトランスミッションケース5の
係止部5bとの係合を解除してトランスミッションケー
ス5の矢印C方向への搬送を許容するように構成されて
いる(図3参照)。
【0028】搬送台車3にはまた、停止位置リミットス
イッチ17及び減速リミットスイッチ27が装着されて
おり、ドグ支持台15が矢印E方向に移動したとき、停
止位置リミットスイッチドグ13及び減速リミットスイ
ッチドグ14が夫々停止位置リミットスイッチ17及び
減速リミットスイッチ27に当接してこれを作動させる
ようになっている。
【0029】回転台4は、トランスミッションケース5
を加工及び組立作業に適した状態に90°回転させるた
めのものであって、L字形回転機枠38の根元部に設け
られた支持軸39が軸受40に回動自在に軸支されてい
る。なお、「90°回転」の意味は、厳密に90°とい
うことではなく約90°ということであり、換言すれば
85°乃至95°程度の範囲を含むものである。
【0030】該軸受40は、搬送台車3の機枠22の上
面に固定されたガイドレール41に嵌合し、該ガイドレ
ール41により案内されて水平方向に摺動自在に構成さ
れている。
【0031】搬送台車3の機枠22には、クレビス型の
エアシリンダ42がピン43によって回動自在に装着さ
れ、また該エアシリンダ42のビストンロッド45はピ
ン46によって回動自在に軸受40に連結されている。
【0032】またL字形回転機枠38の一方の腕38a
に固定されたピン48は、搬送台車3の機枠22に固定
されている板カム49のカム溝49aに嵌合している。
カム溝49aは、水平部、45°傾斜部及び垂直部から
なり、ピン48が該カム溝に沿って移動することによ
り、ワーク積載装置2上のトランスミッションケース5
に搬送台車3が非常に接近した状態に配置されていて
も、回転台4が適宜矢印C方向に退避して、ワーク積載
装置2上のトランスミッションケース5に干渉すること
なく、L字形回転機枠38を伴なって矢印H又はI方向
に回転することができるように構成されている。
【0033】そしてエアシリンダ42を作動させて軸受
40をガイドレール41に沿わせて水平方向に摺動させ
るとL字形回転機枠38は、支持軸39が軸受40に軸
支されて回動すると共に、ピン48がカム溝49aに案
内されて作動し、矢印H又はI方向に90°回転するよ
うに構成されている。
【0034】L字形回転機枠38の両腕中には、図示し
ないチェーンが巻き掛けられた多数のローラ50がL字
形に配設されていて、該チェーンをL字形回転機枠38
に固定されたローラ駆動モータ51で駆動してローラ5
0を回転させ、トランスミッションケース5を搬送する
ように構成されている。
【0035】またL字形回転機枠38には、該L字形回
転機枠38と共に90°回転するトランスミッションケ
ース引込み装置52が配設されている。
【0036】図4も参照して、引込み爪53がピン54
を中心として回動自在にロッド55に配設され、該ロッ
ド55は、引込みシリンダ56のピストンロッド58に
連結部材59によって連結されており、摺動自在に構成
されている。
【0037】引込み爪53の後端には凸状部53aが、
また該凸状部53aに対応してストッパ60がL字形回
転機枠38に設けられており、引込みシリンダ56のピ
ストンロッド58が引き込まれたとき、凸状部53aが
ストッパ60に当接して引込み爪53をピン54を中心
として90°反時計方向に回動させて引込み爪53を起
立させるようになっている。
【0038】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。図2及び図3におい
て、加工又は組立すべき機種の加工順序が記憶されたカ
ード16をカードリーダ18に読み取らせて図示しない
制御装置に加工順序を指示する。
【0039】該制御装置の指令信号により加工又は組立
すべき機種のトランスミッションケース5が整列された
列の表示ランプ21が点灯して作業者に知らせる。
【0040】また同時に該加工又は組立すべき機種のト
ランスミッションケース5の列のエアシリンダ11が駆
動されてドグ支持台15と共に停止位置リミットスイッ
チドグ13及び減速リミットスイッチドグ14を矢印E
方向に移動させる。
【0041】図示しない待機位置にあった搬送台車3
は、走行モータ26が回転を始め、該回転はプーリ2
9、ベルト30、プーリ25及び車軸24を介して車輪
23に伝達され、搬送台車3はガイドレール33に嵌合
しているカムフォロワ31によって案内されてトランス
ミッションケース5の整列方向と直角方向(図3の紙面
と直角方向)に移動する。
【0042】加工又は組立すべき機種以外のトランスミ
ッションケース5の列のドグ支持台15は、図5に示す
ように上方位置にあるので、停止位置リミットスイッチ
17及び減速リミットスイッチ27が停止位置リミット
スイッチドグ13及び減速リミットスイッチドグ14に
当接することはなく、搬送台車3は該加工又は組立すべ
き機種以外のトランスミッションケース5の列の前方を
通過する。
【0043】搬送台車3が加工又は組立すべきトランス
ミッションケース5の列に達すると、減速リミットスイ
ッチ27が減速リミットスイッチドグ14によって押圧
され、搬送台車3の走行速度が減速されて停止に備え
る。
【0044】次いで搬送台車3が停止位置に到達する
と、停止位置リミットスイッチ17が停止位置リミット
スイッチドグ13に当接して押圧されて走行モータ26
の回転が停止し、搬送台車3は、加工又は組立すべきト
ランスミッションケース5の列の前で停止する。
【0045】このときエアシリンダ42は、図2及び図
3に示すように、ピストンロッド45が縮んだ状態にあ
り、回転台4はトランスミッションケース5の列に開放
された状態となっている。
【0046】次いで縁切りシリンダ34が作動し、ピス
トンロッド35が矢印G方向に移動して押圧部材36が
係止片8bに係合して縁切り装置8を押し下げ、トラン
スミッションケース5の係止部5bと係合していたスト
ッパピン8aの係合を解除してトランスミッションケー
ス5の矢印C方向への搬送を許容する。
【0047】図4を参照して、引込みシリンダ56が作
動して引込み爪53をロッド55と共にトランスミッシ
ョンケース5に向けて伸長させる。
【0048】引込み爪53がトランスミッションケース
5に達すると、それまで図3の破線で示す起立状態にあ
った引込み爪53は、トランスミッションケース5に当
接することによりピン54を中心として矢印J方向に回
動させて爪53bが係止部5bと係合する。
【0049】そして引込みシリンダ56が先とは逆の方
向(矢印C方向)に作動してトランスミッションケース
5を回転台4の上に引込み積載する。
【0050】このときローラ駆動モータ51が回転を開
始し、図示しないチェーンを介して多数のローラ50を
回転させてトランスミッションケース5を回転台4の上
に搬送する。
【0051】トランスミッションケース5の回転台4上
への搬送が終了すると、引込み爪53の後端に形成され
た凸状部53aがストッパ60に当接して、引込み爪5
3をピン54を中心として90°反時計方向に回動させ
て起立状態とし、次の引込みに備える。
【0052】図5も参照して、縁切りシリンダ34が矢
印F方向に作動して係止片8bの係合を解除すると、縁
切り装置8は、ばね10の作用によって矢印A方向に移
動して縁切り装置8のストッパピン8aがローラ6の上
面から上方に突出して係止部5bに係合し、次のトラン
スミッションケース5の移動を阻止する。
【0053】エアシリンダ42を作動させてピストンロ
ッド45を矢印K方向に伸長させると、軸受40がガイ
ドレール41に沿って水平方向(図中右方向)に摺動
し、L字形回転機枠38は支持軸39が軸受40で支持
されて回動すると共に、ピン48がカム溝49aにより
案内されて作動して矢印I方向に90°回転してトラン
スミッションケース5を加工及び組立作業に適した長手
方向を底面とし短手方向を垂直とした状態とする。
【0054】そして再び走行モータ26に通電して回転
させ、車軸24を駆動して搬送台車3をガイドレール3
3に沿わせて次工程への搬出位置にまで移動させた後、
ローラ駆動モータ51を回転させてローラ50を駆動し
てトランスミッションケース5を図示しない次工程の装
置に受け渡す。
【0055】そしてエアシリンダ42を先と逆方向に作
動させてピストンロッド45を縮め、軸受40をガイド
レール41に沿って水平方向(図中左方向)に摺動させ
て支持軸39を軸受40で支持しながら回動させると共
に、ピン48をカム溝49a中で摺動させてL字形回転
機枠38を矢印H方向に90°回転させて元の位置に戻
して次の搬送に備える。
【0056】エアシリンダ42の作動による回転台4の
回転は、上記した如く軸受40をガイドレール41に沿
わせて水平方向に摺動させながら回動させるので、単に
支持軸39を中心としてL字形回転機枠38を回転させ
る場合に比べて極めて狭いスペースで滑らかに回転させ
ることができる。
【0057】即ち、ピン48は支持軸39を中心として
回転しつつカム溝49aに沿って移動するように拘束さ
れているので、図3に示すように、L字形回転機枠38
が矢印H方向に回転する際には、ピン48はカム溝49
aの水平部、45°傾斜部、垂直部の順に移動して、4
5°傾斜部を移動するときに回転台4が矢印C方向にワ
ーク積載装置2から適宜退避し、ワーク積載装置2上の
トランスミッションケース5に干渉することなく、L字
形回転機枠38が回転でき、また図5に示すように、L
字形回転機枠38が矢印I方向に回転する際には、ピン
48はカム溝49aの垂直部、45°傾斜部、水平部の
順に移動して、45°傾斜部を移動するときに回転台4
がワーク積載装置2側に適宜接近し、図5に示すような
位置においてL字形回転機枠38は水平状態となる。
【0058】
【発明の効果】本発明は、上記のように直方体形状のワ
ークを短手方向を底面とし、長手方向を垂直にして立た
せて多数密着させた状態でワーク積載装置に積載するよ
うにしたので、例えば狭いスペースに効率よくトランス
ミッションケースを収納できるという効果がある。また
搬送台車が、ストックされているトランスミッションケ
ースの最前部に接近して停止しても回転台が水平方向に
移動しながら90゜回転するように構成したので、極め
て狭いスペースでも回転台を滑らかに回転させることが
できるという効果がある。
【0059】また搬送台車に揺動自在に装着された回転
台にワーク積載装置からトランスミッションケースを積
載した後90°回転させるようにしたので、加工及び組
立作業に適した状態として自動的に次工程に投入できる
効果があり、またこの結果作業者の負担を大幅に軽減で
きると共に、コストの低減を図ることができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワーク自動搬送装置の全体斜視図である。
【図2】回転台にワークを積載する状態を示すワーク自
動搬送装置の全体斜視図である。
【図3】回転台にワークを積載する状態を示すワーク自
動搬送装置の右側面図である。
【図4】ワーク引込み装置の平面図である。
【図5】積載したワークを90°回転させる状態を示す
ワーク自動搬送装置の右側面図である。
【符号の説明】
1 ワーク自動搬送装置 2 ワーク積載装置 3 搬送台車 4 回転台 5 ワークの一例たるトランスミッションケース38 L字形回転機枠 40 軸受 48 ピン 49 板カム 49a カム溝

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直方体形状のワークを短手方向を底面と
    し長手方向を垂直にして立たせ多数密着させた状態で複
    数の列に整列させて積載するワーク積載装置と、該ワー
    ク積載装置の前方で前記整列方向と直角方向に移動する
    ように構成され制御信号により前記整列したワークの所
    定のワークに対向する位置に停止する搬送台車と、該搬
    送台車に装着され前記整列したワークから所定のワーク
    を積載した後90゜回転して長手方向を底面とし短手方
    向を垂直にして次工程に搬入する回転台とを備え、該回
    転台は、L字形回転機枠の側面に固定されたピンが、前
    記搬送台車に固定され水平部、傾斜部及び垂直部からな
    るカム溝を有する板カムの該カム溝に係合すると共に前
    記L字形回転機枠の回転を支持する軸受が前記搬送台車
    に対して水平方向に摺動自在に構成されたことを特徴と
    するワーク自動搬送装置。
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