JP2813636B2 - 作業車の変速操作構造 - Google Patents

作業車の変速操作構造

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JP2813636B2
JP2813636B2 JP3037100A JP3710091A JP2813636B2 JP 2813636 B2 JP2813636 B2 JP 2813636B2 JP 3037100 A JP3037100 A JP 3037100A JP 3710091 A JP3710091 A JP 3710091A JP 2813636 B2 JP2813636 B2 JP 2813636B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行用の無段変速装置
とギヤシフト型式の前後進切換装置とを、直列に配置し
ている作業車の変速操作構造に関する。
【0002】
【従来の技術】農用トラクタや歩行型のバインダー等の
作業車においては、1本の変速レバーで、前述の無段変
速装置と前後進切換装置とを同時に操作できるように構
成しているものがあり、その変速構造として次のような
ものがある。変速レバーと無段変速装置及び前後進切換
装置とを、連係ロッドやワイヤ等により機械的に連動連
結して、例えば図8に示すように機体左右方向(紙面上
下方向)に沿う左右操作経路19に沿って変速レバー1
を操作すると、前後進切換装置が、中立位置N2から前
進側F及び後進側Rに操作されるように構成する。
【0003】この場合に、左右操作経路19において無
段変速装置が中立位置N1に操作されているように構成
して、変速レバー1を左右操作経路19の一方の端部1
9F又は他方の端部19Rから、前進側操作経路20又
は後進側操作経路21に操作すると、無段変速装置が中
立位置N1から高速側に操作されていくように構成す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の図8の構成にお
いて、例えば変速レバー1を前進側操作経路20に操作
している状態から、左右操作経路19の一方の端部19
Fに操作したとする。この場合、前後進切換装置が前進
側Fに操作されていても、無段変速装置が中立位置N1
に操作されることになるので、伝動切り状態となって機
体は一時停止するはずである。しかしながら、変速レバ
ー1から無段変速装置への連係系に機械的な誤差が生じ
ていると、変速レバー1が左右操作経路19(無段変速
装置の中立位置N1に対応する位置)に操作されている
のに、前述の誤差の為に無段変速装置自身が中立位置N
1に充分に戻っていないような状態が生じて、機体が停
止せずに微速で前進してしまうような場合がある。これ
は、割りプーリーによるベルト型式やテーパーコーン型
式の無段変速装置では中立位置N1の範囲が比較的狭
く、少しでも中立位置N1から外れると動力が流れてし
まうからである。
【0005】従って、前述のように動力が流れていると
ギヤシフト型式の前後進切換装置の場合、互いに咬合し
ているシフトギヤと前進用ギヤとの咬合面に面圧がある
程度残った状態になっているので、変速レバーを左右操
作経路19の一方の端部19F又は他方の端部19Rか
ら、前後進切換装置の中立位置N2に対応する位置に操
作しようとしても、前述の面圧の為にシフトギヤが前進
用ギヤから抜け難く、変速レバーの操作が重いものにな
ってしまう。本発明は、走行用の無段変速装置とギヤシ
フト型式の前後進切換装置とを、直列に配置している作
業車の変速操作構造において、前進側又は後進側操作経
路に操作している変速レバーを、前後進切換装置の中立
位置に対応する位置に操作する場合に、軽く操作できる
ように構成することを目的としている。
【0006】
〔1〕
無段変速装置の中立位置に対応する左右操作経路に沿っ
て、左右操作経路の一方及び他方の端部に、変速レバー
を操作すると、前後進切換装置が前進側又は後進側に操
作されるように、左右操作経路において一方及び他方の
端部の中間位置に、変速レバーを操作すると、前後進切
換装置が中立位置に操作されるように、変速レバーと前
後進切換装置とを機械的に連動連結し、左右操作経路の
一方の端部から、左右操作経路と交差する一方の方向に
延びる前進側操作経路と、左右操作経路の他方の端部か
ら、左右操作経路と交差する反対の方向に延びる後進側
操作経路とを設けて、変速レバーを前進側又は後進側操
作経路に沿って操作すると、前後進切換装置が前進側又
は後進側に操作された状態で無段変速装置が中立位置か
ら高速側に操作されるように、変速レバーと無段変速装
置とを機械的に連動連結すると共に、左右操作経路の一
方の端部又は他方の端部に、前進側又は後進側操作経路
とは逆方向への変速レバーの操作を許す補助経路を設
け、前後進切換装置の中立位置に対応する左右操作経路
の中間位置の前後幅を、左右操作経路と直交する方向へ
の変速レバーの操作を許容しない幅に設定してある。
【0007】〔2〕 前項〔1〕の構成において、補助経路における左右操作
経路の中間位置側の部分を、平面視にて左右操作経路に
対し傾斜する傾斜面に形成している。
【0008】
【作用】〔I〕 請求項1の特徴によると、例えば図1に示すように前進
側操作経路20に変速レバー1を位置させての前進時に
おいて、変速レバー1を左右操作経路19の一方の端部
19Fに操作したとする。この場合、無段変速装置への
連係系に機械的な誤差が生じていると、変速レバー1が
左右操作経路19(無段変速装置の中立位置N1)に操
作されているのに、無段変速装置自身が中立位置N1に
充分に戻っていないような状態になることがある。
【0009】従って、このような場合には、変速レバー
1を左右操作経路19の一方の端部19Fに操作してか
ら、さらに補助経路23に入るまで変速レバー1を操作
してやる。このように操作すれば、前述のような機械的
な誤差が生じていても、この誤差を加味した以上に、無
段変速装置が中立位置N1側に操作されることになるの
で、無段変速装置自身が中立位置N1に確実に戻され
る。
【0010】その後、変速レバー1を補助経路23から
出して、前後進切換装置の中立位置N2に対応する左右
操作経路19の中間位置に操作する場合、走行用の伝動
系が停止しているので、前後進切換装置のシフトギヤが
前進用ギヤから抵抗少なく滑らかに抜ける。これによ
り、前後進切換装置の中立位置N2に対応する左右操作
経路19の中間位置への変速レバー1の操作が、重くな
らずに軽く行えるようになる。
【0011】〔II〕 左右操作経路を無段変速装置の中立位置に対応させてい
る構成において、前後進切換装置の中立位置に対応する
左右操作経路の中間位置が広くなっていると、この中間
位置を通して変速レバーを左右操作経路に沿って、一方
及び他方の端部(前進側及び後進側)に操作する際、例
えば変速レバーを前述の中間位置の前側(又は後側)の
端部付近を通過させれば、無段変速装置の中立位置から
外れた位置を通過しながら、変速レバーが一方及び他方
の端部(前進側及び後進側)に操作される状態になる。
このような場合、前述の「発明が解決しようとする課
題」に記載したように、無段変速装置から動力が流れて
いる状態で、前後進切換装置のシフトギヤを操作する状
態(シフトギヤと前進用ギヤ(又は後進用ギヤ)との咬
合面に、面圧がある程度残った状態)になり、変速レバ
ーの操作が重いものになってしまう。
【0012】これに対し請求項1の特徴では、例えば図
1に示すように左右操作経路19に補助経路23を設け
た場合、前後進切換装置の中立位置N2に対応する左右
操作経路の中間位置の前後幅A2を、左右操作経路19
と直交する方向への変速レバー1の操作を許容しない幅
に設定している。従って、左右操作経路を無段変速装置
の中立位置に対応させている構成において、前述のよう
に前後進切換装置の中立位置に対応する左右操作経路の
中間位置が狭いものであれば(前後幅A2)、この中間
位置を通して変速レバーを左右操作経路に沿って、一方
及び他方の端部(前進側及び後進側)に操作する際、変
速レバーが必ず無段変速装置の中立位置(又はその近
傍)に対応する位置を通過することになる。これによ
り、無段変速装置から動力が流れている状態で、前後進
切換装置のシフトギヤを操作する状態が生じることはな
く、変速レバーの操作が重くならずに軽く行えるように
なる。
【0013】〔III〕 請求項2の特徴によると、請求項1の場合と同様に前項
〔I〕〔II〕に記載の「作用」を備えており、これに
加えて以下のような「作用」を備えている。請求項2の
特徴によると、例えば前進側操作経路に変速レバーを位
置させての前進時において、変速レバーを左右操作経路
に操作する場合、変速レバーを補助経路に入れてから左
右操作経路の中間位置側に操作する際に、傾斜面に沿っ
て滑らかに変速レバーを操作できる。
【0014】
【発明の効果】請求項1の特徴のように、作業車の変速
操作構造において連係系の誤差を吸収し、無段変速装置
を中立位置に確実に戻すことを可能にする補助経路を設
けることにより、変速レバーを前進側又は後進側から軽
く前後進切換装置の中立位置に対応する中間位置に操作
できるようになって、作業車の変速操作性を向上させる
ことができた。請求項1の特徴のように、前後進切換装
置の中立位置に対応する左右操作経路の中間位置を狭い
ものに設定することにより、この中間位置を通して変速
レバーを左右操作経路に沿って、一方及び他方の端部
(前進側及び後進側)に軽く操作できるようになり、作
業車の変速操作性をさらに向上させることができた。
【0015】請求項2の特徴によると、請求項1の場合
と同様に前述の請求項1の「発明の効果」を備えてい
る。請求項2の特徴によると、変速レバーを補助経路に
操作してから左右操作経路に操作する際において、傾斜
面に沿って滑らかに変速レバーを操作できるので、作業
車の変速操作性をさらに向上させることができた。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図6に示すような作業車の一つである歩行型のバ
インダーにおいて、図2,3,4は変速レバー1付近の
構造を示しており、軸芯P1周りに円筒部材2が回動自
在に支持され、円筒部材2の軸芯P2周りに変速レバー
1が揺動操作自在に支持されている。
【0017】軸芯P1周りに別の円筒部材5が回動自在
に支持されており、円筒部材5に正面視L字状の第1操
作アーム3が固定されている。第1操作アーム3の上端
に、変速レバー1が係入可能な凹部3aが設けられてお
り、図6に示す走行用の無段変速装置25と第1操作ア
ーム3とが、連係ロッド4等により連動連結されてい
る。無段変速装置25は図6に示すように、エンジン2
2に直結されたミッションケース24に内装されてお
り、テーパーコーンを用いた型式である。第1操作アー
ム3を図1に示す無段変速装置25の中立位置N1にて
保持するボール式のデテント機構6が設けられている。
【0018】第1操作アーム3の反対側に、軸芯P1周
りに別の円筒部材7が回動自在に支持されており、円筒
部材7に第2操作アーム8が固定されている。第2操作
アーム8の上端には変速レバー1が係入可能な凹部8a
が設けられており、第2操作アーム8を図1に示す無段
変速装置25の中立位置N1にて保持するボール式のデ
テント機構6が設けられている。
【0019】別位置の軸芯P3周りに支持軸9が回動自
在に支持されており、支持軸9に第1アーム10が固定
されている。第2操作アーム8にローラー11a付きの
ピン11が固定され、ピン11が第1アーム10の長孔
10aに挿入されている。支持軸9に固定された第2ア
ーム12と、第1操作アーム3とに亘って連係部材13
が架設連結されている。
【0020】レバーガイド14の軸芯P4周りに支持軸
15が回動自在に支持され、支持軸15の下部に固定さ
れた操作アーム16と、図6に示す前後進切換装置26
とが連係ロッド17等により連動連結されている。前後
進切換装置26はシフトギヤ(図示せず)をスライド操
作して、これを前進用ギヤ(図示せず)の側面の凸部又
は後進用ギヤ(図示せず)の側面の凸部に咬合させて、
前後進の操作を行うギヤシフト型式である。支持軸15
の上部に操作部18が固定されており、図1に示すよう
に操作部18に、U字状の凹部18aが設けられ、凹部
18aの左右よりアーム部18b,18cが延出されて
いる。
【0021】次に、変速レバー1の操作経路について説
明する。図1に示すように、レバーガイド14に機体左
右方向(紙面上下方向)に沿って左右操作経路19が開
孔され、左右操作経路19が無段変速装置25の中立位
置N1に対応しており、変速レバー1を左右操作経路1
9に位置させていると、第1及び第2操作アーム3,8
がデテント機構6により中立位置N1に保持されてい
る。左右操作経路19の一方の端部19Fから、機体前
方(紙面左方)(左右操作経路19と交差する一方の方
向に相当)に、前進側操作経路20が開孔され、左右操
作経路19の他方の端部19Rから、機体後方(紙面右
方)(左右操作経路19と交差する反対の方向に相当)
に、後進側操作経路21が開孔されている。
【0022】図1,2,3,4に示す状態は、変速レバ
ー1を左右操作経路19の中間位置に操作している状態
であり、変速レバー1が無段変速装置25の中立位置N
1に位置して、前後進切換装置26の操作部18も中立
位置N2に位置している。図1の状態から変速レバー1
を左方(紙面下方)に操作すると、変速レバー1が第1
操作アーム3の凹部3aに係入し(左右操作経路19の
一方の端部19Fで、無段変速装置25の中立位置N
1)、変速レバー1に伴って操作部18が前進側Fに操
作される。この状態で変速レバー1を前進側操作経路2
0に沿って前方(紙面左方)に操作していくと、第1操
作アーム3が図2において反時計方向に揺動操作され
て、無段変速装置25が中立位置N1から高速側に操作
されていく。
【0023】この場合、前進側操作経路20において前
進側Fの略全ストロークに亘る長さを操作部18のアー
ム部18bが備えており、前後進切換装置26が中立位
置N2側に付勢されているので、図1において変速レバ
ー1を前進側操作経路20に沿って前方(紙面左方)に
操作すると、アーム部18bが変速レバー1に接当して
保持される状態となる。これにより、操作部18及び前
後進切換装置26が前進側Fに保持される。図2及び図
4に示すように、第1及び第2操作アーム3,8の側面
に、デテント機構6が係入可能な複数個の穴3b,8b
が設けられており、高速側の範囲内の所定の変速位置に
て第1又は第2操作アーム3,8を軽く保持できるよう
に構成している。
【0024】次に、図1に示す状態から変速レバー1を
左右操作経路19に沿って右方(紙面上方)に操作する
と、変速レバー1が第2操作アーム8の凹部8aに係入
し(左右操作経路19の他方の端部19Rで、無段変速
装置25の中立位置N1)、変速レバー1に伴って操作
部18が後進側Rに操作される。この状態で変速レバー
1を後進側操作経路21に沿って後方(紙面右方)に操
作していくと、第2操作アーム8の動作により支持軸9
が図2の紙面反時計方向に回動操作されて、第1操作ア
ーム3が前進時と同様に図2の紙面反時計方向に揺動操
作される。これにより、無段変速装置25が中立位置N
1から高速側に操作されていく。
【0025】図1に示すように、左右操作経路19の一
方の端部19F及び他方の端部19Rにおいて、前進側
及び後進側操作経路20,21の各々とは反対向きに、
凹部状の補助経路23が設けられている。補助経路23
を設けた左右操作経路19の一方及び他方の端部19
F,19Rにおいて、左右操作経路19の一方の端部1
9F(他方の端部19R)と補助経路23とを合わせた
第1前後幅A1よりも、前後進切換装置26の中立位置
N2に対応する中間位置での左右操作経路19の第2前
後幅A2が、狭くなるように設定されており、第2前後
幅A2が左右操作経路19と直交する方向への変速レバ
ー1の操作を許容しない幅に設定されている。
【0026】例えば、前進側操作経路20に変速レバー
1を位置させての前進時において、変速レバー1を左右
操作経路19の一方の端部19Fに操作したとする。こ
の場合、前後進切換装置26が前進側Fに操作されてい
ても、無段変速装置25が中立位置N1に操作されるの
で、機体は一時停止するはずである。しかしながら、連
係ロッド4から無段変速装置25への連係系に機械的な
誤差が生じていると、変速レバー1が左右操作経路19
(無段変速装置25の中立位置N1)に操作されている
のに、無段変速装置25自身が中立位置N1に充分に戻
っていないような状態になる。これにより、機体は停止
せずに微速で前進してしまう。
【0027】従って、このような場合には変速レバー1
を左右操作経路19の一方の端部19Fに操作してか
ら、さらに補助経路23に入るまで変速レバー1を操作
してやる。このように操作すれば、前述のような機械的
な誤差が生じていても、この誤差を加味した以上に、無
段変速装置25が中立位置N1側に操作されることにな
るので、無段変速装置25自身が中立位置N1に確実に
戻される。その後、変速レバー1を補助経路23から出
して、前後進切換装置26の中立位置N2に対応する左
右操作経路19の中間位置に操作する場合、走行用の伝
動系が停止しているので、前後進切換装置26のシフト
ギヤが前進用ギヤから抵抗少なく滑らかに抜ける。
【0028】以上の状態に対して、前後進切換装置26
の中立位置N2に対応する左右操作経路19の中間位置
に在る変速レバー1を前進側操作経路20に操作する場
合、前述のように変速レバー1が左右操作経路19(無
段変速装置25の中立位置N1)に操作されているの
に、無段変速装置25自身が中立位置N1に充分に戻っ
ていない場合がある。
【0029】この場合、走行用の伝動系に少し動力が流
れている状態なので、前後進切換装置26において、シ
フトギヤ又は前進用ギヤが低速で回転している状態にな
っている。従って、前後進切換装置26の中立位置N2
に対応する左右操作経路19の中間位置に在る変速レバ
ー1を、左右操作経路19の一方の端部19F側に操作
していく際、前後進切換装置26のシフトギヤと前進用
ギヤの位相が合っていなくても、前述のシフトギヤ又は
前進用ギヤの回転により位相が合い、シフトギヤ及び前
進用ギヤが滑らかに咬合する。以上のように説明した変
速レバー1の操作状態は、変速レバー1を後進側操作経
路21から左右操作経路19に操作する場合にも同様に
生ずる。
【0030】図5に示すように、刈取部27及び結束装
置(図示せず)に伝動の入り切り操作を行う刈取クラッ
チ(図示せず)操作用のクラッチアーム28と、機体前
部の操作アーム29とが、連係ロッド30により機械的
に連動連結されている。クラッチアーム28の刈取クラ
ッチレバー31を自動位置に操作している場合、刈り取
り作業の開始時に操作アーム29が穀稈に当たり後方に
揺動すると、クラッチアーム28が入り位置に自動的に
操作されるように構成している。この場合、無段変速装
置25の変速操作部25aから連係ロッド32が延出さ
れ牽制アーム33に連係されており、無段変速装置25
が中立位置N1から所定位置までの極低速状態では、牽
制アーム33によりクラッチアーム28が入り位置に操
作されないように構成している。
【0031】〔別実施例〕 図7に示すように、左右操作経路19の一方及び他方の
端部19F,19Rの補助経路23において、前後進切
換装置26の中立位置N2に対応する左右操作経路19
の中間位置側の面を、左右操作経路19に対して傾斜し
た傾斜面23aに形成してもよい。これにより、例えば
前進側操作経路20に変速レバー1を位置させての前進
時において、変速レバー1を左右操作経路19に操作す
る場合、変速レバー1を補助経路23に入れてから左右
操作経路19の中央側に操作する際、傾斜面23aに沿
って滑らかに変速レバー1を操作できる。前述の実施例
では図1及び図7に示すように、左右操作経路19の一
方及び他方の端部19F,19Rの両方に補助経路23
を設けたが、左右操作経路19の一方の端部19F又は
他方の端部19Rにのみ補助経路23を設けてもよい。
【0032】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】変速レバー、左右操作経路、前進側及び後進側
操作経路を示す平面図
【図2】変速レバーの基部付近の側面図
【図3】変速レバーの基部付近の背面図
【図4】変速レバーの基部付近の平面図
【図5】刈取クラッチ操作用のクラッチアーム、刈取ク
ラッチレバー及び走行用の無段変速装置等の連係状態を
示す概略側面図
【図6】バインダーの全体側面図
【図7】別実施例における変速レバー、左右操作経路、
前進側及び後進側操作経路を示す平面図
【図8】従来の変速レバー、左右操作経路、前進側及び
後進側操作経路を示す平面図
【符号の説明】
1 変速レバー 19 左右操作経路 19F 左右操作経路の一方の端部 19R 左右操作経路の他方の端部 20 前進側操作経路 21 後進側操作経路 23 補助経路 23a 補助経路の傾斜面 25 走行用の無段変速装置 26 前後進切換装置 N1 走行用の無段変速装置の中立位置 N2 前後進切換装置の中立位置 F 前後進切換装置の前進側 R 前後進切換装置の後進側 A2 前後幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60K 20/00 - 20/08 F16H 61/26 - 63/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行用の無段変速装置(25)とギヤシ
    フト型式の前後進切換装置(26)とを直列に配置して
    いる作業車の変速操作構造であって、 前記無段変速装置(25)の中立位置(N1)に対応す
    る左右操作経路(19)に沿って、前記左右操作経路
    (19)の一方及び他方の端部(19F),(19R)
    に、変速レバー(1)を操作すると、前記前後進切換装
    置(26)が前進側(F)又は後進側(R)に操作され
    るように、前記左右操作経路(19)において前記一方
    及び他方の端部(19F),(19R)の中間位置に、
    前記変速レバー(1)を操作すると、前記前後進切換装
    置(26)が中立位置(N2)に操作されるように、前
    記変速レバー(1)と前後進切換装置(26)とを機械
    的に連動連結し、前記左右操作経路(19)の一方の端部(19F)か
    ら、前記左右操作経路(19)と交差する一方の方向に
    延びる前進側操作経路(20)と、前記左右操作経路
    (19)の他方の端部(19R)から、前記左右操作経
    路(19)と交差する反対の方向に延びる後進側操作経
    路(21)とを設けて、 前記変速レバー(1)を前記前進側又は後進側操作経路
    (20),(21)に沿って操作すると、前記前後進切
    換装置(26)が前進側(F)又は後進側(R)に操作
    された状態で、前記無段変速装置(25)が中立位置
    (N1)から高速側に操作されるように、前記変速レバ
    ー(1)と無段変速装置(25)とを機械的に連動連結
    すると共に、 前記左右操作経路(19)の一方の端部(19F)又は
    他方の端部(19R)に、前記前進側又は後進側操作経
    路(20),(21)とは逆方向への前記変速レバー
    (1)の操作を許す補助経路(23)を設け、前記前後進切換装置(26)の中立位置(N2)に対応
    する前記左右操作経路(19)の中間位置の前後幅(A
    2)を、前記左右操作経路(19)と直交する方向への
    前記変速レバー(1)の操作を許容しない幅に設定して
    ある 作業車の変速操作構造。
  2. 【請求項2】 前記補助経路(23)における前記左右
    操作経路(19)の中間位置側の部分を、平面視にて左
    右操作経路(19)に対し傾斜する傾斜面(23a)に
    形成している請求項1記載の作業車の変速操作構造。
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