JP2813480B2 - センサ再構成制御方式 - Google Patents

センサ再構成制御方式

Info

Publication number
JP2813480B2
JP2813480B2 JP1451591A JP1451591A JP2813480B2 JP 2813480 B2 JP2813480 B2 JP 2813480B2 JP 1451591 A JP1451591 A JP 1451591A JP 1451591 A JP1451591 A JP 1451591A JP 2813480 B2 JP2813480 B2 JP 2813480B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
failure
control law
control
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1451591A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04211898A (ja
Inventor
盛雄 高浜
剛 木村
映 徳田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=26350462&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2813480(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP1451591A priority Critical patent/JP2813480B2/ja
Publication of JPH04211898A publication Critical patent/JPH04211898A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2813480B2 publication Critical patent/JP2813480B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多重のセンサをもつ冗
長システムに適用されるセンサ再構成制御方式に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば航空機操縦系の飛行制御シ
ステムでは、図17に示すように3重のセンサ・データ
の相互比較及び多数決処理により、故障検出と信号選択
を行ない、選択された信号を用いてシステムの制御を行
なっている。
【0003】即ち、各種センサA1 ,A2 ,…AN は、
例えばピッチ・レート、垂直方向加速度、迎角等を検知
するセンサで、それぞれ#1〜#3の3重のセンサ構成
とし、その検知出力をコンピュータ処理部1に出力す
る。コンピュータ処理部1は各センサに対応した故障検
出/信号選択部21,22 ,…,2N 及び制御則3から
なり、各センサA1 ,A2 ,…,AN の出力が故障検出
/信号選択部21,22,…,2N に入力される。故障検
出/信号選択部21 ,22 ,…,2N は、それぞれ各セ
ンサA1 ,A2 ,…,AN からの3重のセンサ・データ
の相互比較及び多数決処理により、故障検出と信号選択
を行ない、選択した信号を制御則3に出力する。制御則
3は、各センサ21 ,22 ,…,2N の選択値により、
所定の規則に従って操作量を出力する。
【0004】上記故障検出/信号選択部21 ,22
…,2N は、図18に示すように故障検出部4及び信号
選択部5により構成されている。故障検出部4は、3重
のセンサ・データの相互比較により故障検出を行ない、
その検出結果を他のコンピュータに出力する。信号選択
部5は、他コンピュータからのデータに基づいて3重の
センサ・データを多数決処理して選択し、その選択値を
制御則3に出力する。信号を選択できなかった場合は、
Fail Safe信号を制御則3に出力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の制御方式では、
各検知部にそれぞれ同じセンサが3個ずつ必要であり、
かつ、故障検出/信号選択部21 ,22 ,…,2N は、
図18に示したようにかなり複雑な構成となっている。
特にセンサA1 ,A2 ,…,AN の種類が多くなると、
重量、容積、消費電力が多くなり、実システムへ搭載す
る上で問題となる。また、故障検出/信号選択部21
2 ,…,2N の処理を実行するコンピュータ処理部1
の負荷も大きくなるという問題がある。
【0006】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、重量、容積、消費電力を低減でき、故障検出回路の
構成を簡易化してコンピュータ処理の負荷を低減し得る
センサ再構成制御方式を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、制御
対象の各種状態を検知するセンサを二重のセンサ構成と
し、これらの二重センサの検知出力の平均値によって制
御則を動作させると共に、上記二重センサから出力され
るセンサ・データを相互比較してセンサが故障している
か否かを判断し、センサの故障が検出された際に上記制
御則の構成を上記故障センサのデータを使用しない構成
に切換えるようにしたものである。
【0008】二重センサからデータが取り出されると、
そのデータの差をとり、その差が設定範囲を越えている
か否かによりセンサの故障検出を行なう。センサが故障
していない場合には、二重センサの平均値により制御則
を動作させる。センサの故障が検出された場合は、制御
則の構成を上記故障センサのデータを使用しない構成に
切換えて制御動作を続行する。この結果、二重のセンサ
構成で安定した制御動作を行なわせることができ、重
量、容積、消費電力等を低減することができる。
【0009】また、本発明は、センサ故障フラグに基づ
いて、正常、故障の他に異常も判定するようにし、異常
と判定された時点で制御対象に対する操作量をホールド
し、次に故障と判定されるまで故障したセンサデータを
使用しない制御則に置換すると共に、その間に制御則の
内部状態を定常状態に整定し、故障と判定された時点で
定常状態になった新しい制御則に切換えるように構成し
たものである。上記の構成とすることにより、センサ故
障発生後、制御則を切換える間のトランジェントを抑制
することができ、信頼度の高いシステムを構築できる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。
【0011】図1は本発明に係るセンサ再構成制御方式
の基本概念を示す図である。同図に示すように各種セン
サA1 ,A2 ,…AN は、それぞれ#1,#2の二重の
センサで構成とし、その検知出力をコンピュータ処理部
11に出力する。コンピュータ処理部11は各センサに
対応した故障検出部121 ,122 ,…,12N 、正常
時制御則13、A1 センサ故障時制御則141 〜AN セ
ンサ故障時制御則14N 、及び制御則切換回路15から
なり、各センサA1 ,A2 ,…,AN の出力が故障検出
部121 ,122 ,…,12N に入力される。
【0012】故障検出部121 ,122 ,…,12
Nは、図2に示すようにそれぞれ各センサA1 ,A2 ,
…,AN からの#1,#2の二重のセンサ・データを減
算器21に入力してその差をとり、誤検出を防止するた
めのフィルタ22を介して故障判定回路23に入力し、
差のデータが設定レベル範囲「−Δ〜Δ」内にあるか否
かにより故障判定を行ない、センサ故障フラグF1 〜F
N を制御則切換回路15に出力する。このセンサ故障フ
ラグF1 〜FN は、センサが正常の場合は“0”、故障
の場合に“1”となる。また、上記故障検出部121
122 ,…,12Nは、センサが正常であれば、各セン
サ#1,#2の平均値を求め、正常時制御則13及びA
1 センサ故障時制御則141 〜AN センサ故障時制御則
14N に出力する。この場合、A1 センサ故障時制御則
141 〜AN センサ故障時制御則14N には、故障の対
象となるセンサ平均値は入力されない。例えばA1 セン
サ故障時制御則141 には、A1 センサの故障検出部1
1 の出力は入力されず、A2センサ〜AN センサに対
する故障検出部122 〜12N からのセンサ平均値が入
力される。
【0013】そして、上記正常時制御則13及びA1 セ
ンサ故障時制御則141 〜AN センサ故障時制御則14
N から出力される操作量は、制御則切換回路15に入力
される。この制御則切換回路15は、故障検出部121
〜12N から送られてくるセンサ故障フラグF1 〜FN
に基づいて正常時制御則13、A1 センサ故障時制御則
141 〜AN センサ故障時制御則14N からの操作量を
選択して出力する。即ち、制御則切換回路15は、図3
に示すようにセンサ故障フラグF1 〜FN が全て“0”
(正常)であれば正常時制御則13を選択するが、
“1”(故障)となっているフラグがあれば、それに対
応するA1 センサ故障時制御則141 〜〜AN センサ故
障時制御則14N を選択する。図3は、センサ故障フラ
グF1 〜FNと選択される制御則13、141 〜14N
との関係を示したものである。
【0014】上記のように制御則は、正常時制御則13
の他に各センサ故障時の制御則141 〜14N が必要と
なり、全部でN+1個の制御則を持つことになるが、実
際には図4に示すように1つの制御則で構成され、セン
サ故障フラグF1 〜FN に応じてフィード・バック・ゲ
インを切換えて再構成することで実現でき、それ程、大
規模なソフトウェア処理とはならない。
【0015】即ち、図4に示すように目標値rは減算器
31の+端子に入力されると共に、フィード・バック・
ゲインKR0,KR1に入力される。上記減算器31の出力
信号は、積分器32に入力されて積分された後、フィー
ド・バック・ゲインK1 により増幅され、加算器33を
介して積分器34に入力される。そして、この積分器3
4の出力が加算器35を介して制御則の操作量uとして
取り出され、制御対象40に送られると共に、フィード
・バック・ゲインKU1を介して加算器36に入力され
る。
【0016】そして、上記制御対象40に対するセンサ
・データyA1,yA2,…,yANがフィード・バック・ゲ
インK01,K02,…,K0N及びK11,K12,…,K1Nに
入力される。フィード・バック・ゲインK01,K02,
…,K0Nの出力は、加算器37で加算された後、加算器
38においてフィード・バック・ゲインKR0の出力と加
算され、上記加算器35に入力される。また、フィード
・バック・ゲインK11,K12,…,K1Nの出力は、加算
器39で加算された後、加算器36においてフィード・
バック・ゲインKU1,KR0の出力と加算され、上記加算
器33に入力される。更に、制御対象40の制御量とな
るセンサ・データyは、減算器31の−端子に入力され
る。この制御対象40の制御量となるセンサ・データy
を得るセンサが故障した場合は、他の正常なセンサに切
換える必要がある。
【0017】上記の構成において、図5に示すようにフ
ィード・バック・ゲインK1 ,K01〜K1N,KR0,KR
1,KU1をセンサ故障フラグF1 〜FN に応じて切換え
ることにより、上記正常時制御則13及びA1 センサ故
障時制御則141 〜14N を再構成することができる。
この場合、故障したセンサ・データのフィード・バック
・ゲインを“0”とし、他のフィード・バック・ゲイン
は故障したセンサデータを用いないで、設計した制御則
のゲイン値“*”とすればよい。
【0018】以上をまとめると、本発明の制御方式は、
図6に示すように故障検出部121〜12N 、再構成制
御則16及び制御則ゲイン切換えロジック17によりコ
ンピュータ処理部11が構成される。故障検出部121
〜12N は図2に示した構成を有し、A1 〜AN センサ
の故障の有無をチェックしてセンサ故障フラグF1 〜F
N を作成すると共に、センサが正常の場合、各センサA
1 〜AN に対する平均値yA1〜yANを求め、このセンサ
平均値yA1〜yANを再構成制御則16に出力し、センサ
故障フラグF1 〜FN を制御則ゲイン切換えロジック1
7に出力する。再構成制御則16は、上記図4に示した
ように構成される。また、制御則ゲイン切換えロジック
17は、再構成制御則16に対し、センサ故障フラグF
1 〜FNに応じて図5に示した制御則ゲインの切換を行
なう。次に本発明を航空機操縦系の飛行制御に実施した
場合について図7を参照して説明する。
【0019】図7に示すように制御対象40となる航空
機操縦系は、通常、迎角α、ピッチレートq、垂直方向
加速度nz のセンサ・データがフィードバックされ、ま
た、再構成制御則16からの操作量としてスタビレータ
舵角コマンドiscが出力される。上記迎角α、ピッチレ
ートq、垂直方向加速度nz に対するセンサはそれぞれ
二重で構成され、各センサ出力α1 、α2 、q1
2 、nz1,nz2は、故障検出部121 ,122 ,12
3 に送られる、この故障検出部121 ,122 ,123
は、上記センサ出力をチェックしてセンサが故障してい
るか否かを判定し、センサ故障フラグFα,Fq,FN
を制御則ゲイン切換えロジック17へ出力すると共に、
各センサ出力α1 、α2 、q1 、q2 、nZ1,nZ2の平
均値α,q,nz を求め、再構成制御則16に出力す
る。この再構成制御則16は、図8に示すようにデータ
切り換えロジック41を備え、上記故障検出部121
122 ,123 からの迎角α、垂直方向加速度nz ,ピ
ッチレートqのセンサ・データをセンサ故障フラグF
α,Fq,FN に応じて切り換え、ys1,ys2,yとし
て出力する。
【0020】センサの正常時は故障検出部121 ,12
2 ,123 から二重センサ・データの平均値が出力さ
れ、再構成制御則16において、図9の正常時のゲイン
を用いてスタビレータ舵角コマンドiscを求める。この
場合の例では、ピッチレートqを制御量としている。
【0021】また、センサ故障時には、制御則ゲイン切
換えロジック17により、故障したセンサに応じて図9
に示すようにフィード・バック量及びゲインに切換えて
スタビレータ舵角コマンドiscを決定する。特に制御量
であるピッチレートqが故障した場合は、制御量を垂直
方向加速度nz に切換えて制御を行なう。
【0022】正常時と故障時のステップ応答の比較を図
10,図11に示す。図10(a)は正常時のステップ
応答特性、図10(b)はqセンサ故障時のステップ応
答特性、図11(a)はnz センサ故障時のステップ応
答特性、図11(b)はαセンサ故障時のステップ応答
特性を示したもので、センサ故障時にも正常時と同じス
テップ応答が得られる。 (第2実施例)
【0023】上記第1実施例は、図4に示す制御則の各
ゲインを図5に示す制御則ゲイン切換えロジックにより
切換えるようにしたもので、重量、容積、消費電力を逓
減して故障検出部の回路構成を簡易化し得る。しかし、
上記第1実施例では、センサ故障検出時に制御則を切換
える際の操作量uの変化が比較的大きく、制御対象の出
力にトランジェントが生じる虞れがある。制御則の中に
は積分器が含まれており、この積分器の出力が定常状態
に落ち着くまでに時間がかかるので、トランジェントは
小さい方が良い。この第2実施例は、上記トランジェン
トの発生を小さくして、より高い信頼性が得られるよう
に構成したもので、以下、その詳細について説明する。
【0024】この第2実施例では、図6における故障検
出部12(121 ,122 ,…,12N )及び再構成制
御部16を図12に示すように故障検出部12A、再構
成制御部16Aとして構成している。
【0025】故障検出部12Aは、図13に詳細を示す
ように各センサA1 ,A2 ,…,AN からの#1,#2
の二重のセンサ・データを減算器21に入力してその差
をとり、誤検出を防止するためのフィルタ22を介して
故障判定回路23Aに入力し、差のデータが設定レベル
「−Δ1 ,−Δ2 ,+Δ2 ,+Δ1 」のどの範囲内にあ
るかによって故障判定を行ない、センサ故障フラグFを
出力する。すなわち、故障判定レベルΔ1 の他に異常判
定レベルΔ2 (但し、Δ2 <Δ1 )を付加し、「正
常」、「故障」の他に「異常」を判定できる構成として
いる。この場合、センサ故障フラグFは、例えばセンサ
が正常の場合「0」、故障の場合「1」、異常の場合
「2」としてフラグ内容を表示する。
【0026】上記故障検出部12Aから出力されるセン
サ故障フラグFは、制御則切換回路15に送られると共
に、図12に示すように再構成制御部16Aに対するス
イッチSW1 〜SW4 に切換制御信号として送られる。
上記再構成制御部16Aは、図4に示した再構成制御部
16において、加算器35と制御対象40との間にスイ
ッチSW1 ,SW2 、積分器34の出力側にスイッチS
W3 、フィード・バック・ゲインK1 の出力側にスイッ
チSW4 を設けている。上記スイッチSW1 〜SW4
は、それぞれ切換接点a,b及び共通接点cを備え、セ
ンサ故障フラグFの内容に応じて共通接点cがa側接点
あるいはb側接点に切換えられる。
【0027】上記スイッチSW1 とSW2 は、b側接点
間が直接接続され、a側接点間が0次ホールド回路51
を介して接続される。スイッチSW1 ,SW2 の共通接
点cが加算器35の出力端子に接続され、スイッチSW
2 の共通接点がと制御対象40に接続される。スイッチ
SW1は、センサ故障フラグFが「0−2」に変化した
際にa側接点が閉じ、それ以外の場合ではb側接点が閉
じている。スイッチSW2 は、センサ故障フラグFが
「0」または「1」の時にa側接点が閉じ、それ以外の
場合ではb側接点が閉じている。
【0028】また、スイッチSW3 は、共通接点cが積
分器34に、a側接点がスイッチSW1 の共通接点及び
スイッチSW4 のa側接点に、b側接点が加算器35に
接続され、センサ故障フラグFが「0−2」に変化した
際にa側接点が閉じ、それ以外の場合ではb側接点が閉
じている。
【0029】スイッチSW4 は、共通接点cがフィード
・バック・ゲインK1 に、a側接点がスイッチSW3 の
a側接点及びスイッチSW1 の共通接点cに、b側接点
が加算器33に接続され、センサ故障フラグFが「0−
2」に変化した際にa側接点が閉じ、それ以外の場合で
はb側接点が閉じている。
【0030】上記の構成において、センサ故障フラグF
が「0」(正常)から「2」(異常)になった時にスイ
ッチSW1 ,SW2 により再構成制御部16Aの出力を
ホールドする。そして、制御則ゲインは、図5に従って
故障したセンサデータを用いない制御則ゲインに切換え
る。
【0031】また、加算器35の出力は、上記センサ故
障フラグFが「0」(正常)から「2」(異常)になっ
た瞬時にスイッチSW3 ,SW4 によりホールドする操
作量(切換前の制御則の出力)に切換え、制御則の内部
状態を早く定常状態にする。そして、センサ故障フラグ
Fが「1」(故障)になった時点でスイッチSW2によ
り切換えられた制御則の出力を操作量uとして出力す
る。
【0032】図14は、操作量u、制御量y、センサ故
障フラグFのタイムヒストリを示すものである。センサ
故障フラグFによりt1 時点でセンサの異常「2」が
検出されると、操作量uがホールドされ、次にt2 時点
で故障「1」と判定されるまでの間に制御則は故障した
センサデータを使用しない制御則に置換される。また、
この間に制御則の内部状態(積分器34)は、定常状態
に整定される。そして、t2 時点でセンサ故障フラグF
により故障「1」と判定されると、定常状態になった新
しい制御則に切換えられる。従って、制御量yに生じる
トランジェントは、非常に小さいものとなる。
【0033】また、コンピュータ負荷の観点からも、セ
ンサが異常と判定されて初めて新しい制御則の実行が始
まるので、同時に複数の制御則を実行する必要がなく、
負荷を低減できる。次に上記第2実施例を航空機操縦系
の飛行制御に実施した場合について図15を参照して説
明する。
【0034】図15に示すように制御対象40となる航
空機操縦系は、通常、迎角α、ピッチレートq、垂直方
向加速度nz のセンサ・データがフィードバックされ、
また、再構成制御則16Aからの操作量としてスタビレ
ータ舵角コマンドiscが出力される。上記迎角α、ピッ
チレートq、垂直方向加速度nZ に対するセンサはそれ
ぞれ二重で構成され、各センサ出力α1 、α2 、q1
2 、nz1,nz2は、故障検出部121 ,122 ,12
3 に送られる、この故障検出部121 ,122,123
は、上記センサ出力をチェックしてセンサが故障してい
るか否かを判定し、センサ故障フラグFα,Fq,FN
を制御則ゲイン切換えロジック17へ出力すると共に、
各センサ出力α1 、α2 、q1 、q2 、nz1,nz2の平
均値α,q,nz を求め、再構成制御則16Aに出力す
る。
【0035】上記再構成制御則16Aは、図16に示す
ようにデータ切り換えロジック41を備え、上記故障検
出部121 ,122 ,123 からの迎角α、垂直方向加
速度nz ,ピッチレートqのセンサ・データをセンサ故
障フラグFα,Fq,FN に応じて切り換え、ys1,y
s2,yとして出力する。また、再構成制御部16Aは、
フラグ・チェック部52を備え、センサ故障フラグF
α,Fq,FN をチェックし、センサ故障フラグF
(「0」:正常、「1」:故障の場合、「2」:異常)
をスイッチSW1 〜SW4 に切換制御信号として出力す
る。そして、スイッチSW2 の共通接点cから取り出さ
れる信号がスタビレータ舵角コマンドiscとして制御対
象へ送られる。その他は、図12に示した再構成制御部
16Aと同様の構成であるので、詳細な説明は省略す
る。
【0036】上記の構成において、フラグ・チェック部
52は、3種類のセンサ故障フラグFα,Fq,FN を
モニタし、全て「0」(正常)の時は「F=0」、1つ
でも「2」(異常)があれば「F=2」、更に「2」で
あったセンサ故障フラグが「1」(故障)になると「F
=1」を出力する。このセンサ故障フラグFによって4
つのスイッチSW1 〜SW4 を切換え、センサ故障フラ
グFが「0→2」となった時にスタビレータ舵角コマン
ドiscをホールドし、各積分器34の出力はホールドし
た値に置換する。そして、制御則ゲインは、センサ故障
フラグFに応じて図9に従ってK1 、K00〜K12,KR
0、KR1,KU1の値を切換える。
【0037】その後、センサ故障フラグFが「1」とな
った時点で、スイッチSW2 のSWを切換えてスタビレ
ータ舵角コマンドiscのホールドを解除し、新しい制御
則の出力を出力させる。これによりセンサ故障時の制御
則の切換を大きなトランジェントを発生させることな
く、円滑に行なうことが可能となる。
【0038】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、セ
ンサの冗長度は二重でよいので、重量、容積、消費電力
を著しく低減できると共に故障検出部の回路構成を簡易
化することができる。また、複数の制御則を同時に実行
させる必要がないので、コンピュータのコンピュータ処
理の負荷を低減することができる。これらの効果は、セ
ンサの種類が多くなる程、顕著となる。
【0039】更に、本発明は、センサ故障フラグに基づ
いて、正常、故障の他に異常も判定し、異常と判定され
た時点で操作量をホールドし、次に故障と判定されるま
で故障したセンサデータを使用しない制御則に置換する
と共に、その間に制御則の内部状態を定常状態に整定
し、故障と判定された時点で定常状態になった新しい制
御則に切換えるようにしたので、故障発生後、制御則を
切換える間のトランジェントを抑制することができ、信
頼度の高いシステムを構築できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るセンサ再構成制御方式の基本概念
を示すブロック図。
【図2】図1における故障検出部の構成図。
【図3】図1における制御則切換回路の動作内容を示す
図。
【図4】本発明における制御則の構成例を示すブロック
図。
【図5】図4の制御則に対する制御則ゲイン切換えロジ
ックを示す図。
【図6】本発明の第1実施例に係るセンサ再構成制御方
式を示すブロック図。
【図7】本発明を航空機操縦系の飛行制御に適用した場
合の構成を示すブロック図。
【図8】図7における再構成制御則を示す構成図。
【図9】図7におけるデータ切り換え及びゲイン切り換
え例を示す図。
【図10】センサ正常時のステップ応答特性及びセンサ
故障時のステップ応答特性を示す図。
【図11】センサ故障時のステップ応答特性を示す図。
【図12】本発明の第2実施例における再構成制御則部
分の構成例を示すブロック図。
【図13】図12における故障検出部の構成図。
【図14】本発明の第2実施例における制御則切換時の
タイムヒストリを示す図。
【図15】本発明の第2実施例を航空機操縦系の飛行制
御に適用した場合の構成を示すブロック図。
【図16】図15における再構成制御則を示す構成図。
【図17】従来のセンサ制御方式を示すブロック図。
【図18】図17における故障検出部の詳細図。
【符号の説明】
11…コンピュータ処理部、12,12A…故障検出
部、13…正常時制御則、141 〜14N …センサ故障
時制御則、15…制御則切換回路、16,16A…再構
成制御則、17…制御則ゲイン切換えロジック、21…
減算器、22…フィルタ、23…故障判定回路、31…
減算器、32,34…積分器、33,35〜39か産
器、40…制御対象、41…データ切り換えロジック、
51…0次ホールド回路、52…フラグ・チェック部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳田 映 愛知県名古屋市港区大江町10番地 三菱 重工業株式会社名古屋航空宇宙システム 製作所内 (56)参考文献 特開 昭58−146998(JP,A) 実開 昭51−138158(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G08C 25/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御対象の各種状態をそれぞれ検知する
    二重のセンサと、これらの二重センサの検知出力の平均
    値によって動作し、上記制御対象を制御する制御則と、
    上記二重センサから出力されるセンサ・データを相互比
    較してセンサの故障を検出する故障検出手段と、この検
    出手段によりセンサの故障が検出された際、上記制御則
    の構成を上記故障センサのデータを使用しない構成に切
    換える切換手段とを具備したことを特徴とするセンサ再
    構成制御方式。
  2. 【請求項2】 制御対象の各種状態をそれぞれ検知する
    二重のセンサと、これらの二重センサの検知出力の平均
    値によって動作し、上記制御対象を制御する制御則と、
    上記二重センサから出力されるセンサ・データを相互比
    較して、センサ状態が正常、異常、故障の何れであるか
    を検出する故障検出手段と、この検出手段によりセンサ
    異常が検出された時点で上記制御則から出力される制御
    対象に対する操作量をホールドするホールド手段と、上
    記検出手段によりセンサ異常が検出された際、上記制御
    則を故障したセンサデータを使用しない制御則に置換し
    て内部状態を整定する手段と、上記故障検出手段により
    センサ故障が検出された際に上記新しい制御則の出力を
    操作量として出力させる切換手段とを具備したことを特
    徴とするセンサ再構成制御方式。
JP1451591A 1990-08-23 1991-02-05 センサ再構成制御方式 Expired - Lifetime JP2813480B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1451591A JP2813480B2 (ja) 1990-08-23 1991-02-05 センサ再構成制御方式

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2-221482 1990-08-23
JP22148290 1990-08-23
JP1451591A JP2813480B2 (ja) 1990-08-23 1991-02-05 センサ再構成制御方式

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04211898A JPH04211898A (ja) 1992-08-03
JP2813480B2 true JP2813480B2 (ja) 1998-10-22

Family

ID=26350462

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1451591A Expired - Lifetime JP2813480B2 (ja) 1990-08-23 1991-02-05 センサ再構成制御方式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2813480B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101700536B1 (ko) * 2015-11-17 2017-02-13 한국항공우주연구원 무인비행기 점검 장치 및 방법

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3637326B2 (ja) * 2002-04-03 2005-04-13 三菱重工業株式会社 制御システム、航空機・宇宙機の飛行制御システム、車両の運動制御システム
JP5685842B2 (ja) 2010-07-12 2015-03-18 セイコーエプソン株式会社 ロボット装置およびロボット装置の制御方法
JP5929224B2 (ja) * 2012-01-20 2016-06-01 セイコーエプソン株式会社 ロボット

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101700536B1 (ko) * 2015-11-17 2017-02-13 한국항공우주연구원 무인비행기 점검 장치 및 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04211898A (ja) 1992-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100649998B1 (ko) 정보 처리 시스템의 제어 방법, 정보 처리 시스템, 정보처리 시스템의 제어 프로그램을 기록한 기록매체, 복수구성 제어 장치
JP2813480B2 (ja) センサ再構成制御方式
JPS5936784B2 (ja) プロセス制御計算機システム
JP2915528B2 (ja) センサ・データの故障検出・信号選択装置
JP4209037B2 (ja) 舵面アクチュエータ制御/冗長管理装置
JP3009504B2 (ja) フォールトトレラント・コンピュータ・システム
JPH0535441B2 (ja)
JPH0473162B2 (ja)
JPS5860359A (ja) 複合計算機システム
JPS61161550A (ja) 計算機制御装置
JPH0478517B2 (ja)
JP2541216B2 (ja) 信号処理プロセッサにおける異常動作の検出方法
KR20210126178A (ko) 모터 제어방법
JPS59200302A (ja) 制御用計算機装置
JPH06124213A (ja) コンピュータのフォールト・トレラント方式
JPH0644145A (ja) メモリエラー回避システム
JP2677200B2 (ja) 正常系即時選択回路
JPH0350916A (ja) 多機能多数決装置
JPH04167046A (ja) 記憶装置の動作監視装置
JPS6191746A (ja) 記憶装置
JPH0764639A (ja) フェイルオペレーショナルな一重ディジタル処理の自動飛行制御装置
JPH04252344A (ja) コンピュータシステム
JPH01316837A (ja) 三重化プログラマブルコントローラ
JPS5883396A (ja) デ−タ処理装置
JPH02214413A (ja) ディジタル形保護継電装置の監視方式

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980714