JP2808838B2 - 遠心ポンプケーシング - Google Patents

遠心ポンプケーシング

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JP2808838B2
JP2808838B2 JP2172345A JP17234590A JP2808838B2 JP 2808838 B2 JP2808838 B2 JP 2808838B2 JP 2172345 A JP2172345 A JP 2172345A JP 17234590 A JP17234590 A JP 17234590A JP 2808838 B2 JP2808838 B2 JP 2808838B2
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は遠心ポンプケーシングに係り、特にケーシン
グ殻に過大な外力や内圧が作用した場合でも、ケーシン
グの変形を抑えることができるようにした遠心ポンプケ
ーシングに関する。
〔従来の技術〕
一般に、一枚のステンレス鋼板などをプレスにより深
絞りして吸込みポートを有するケーシング殻を形成し、
このケーシング殻の吸込みポートに吸込みフランジを固
着してなる遠心ポンプケーシングは知られている。
この種の遠心ポンプケーシングは、板金製であるの
で、強度的に弱くなりがちであり、吸込みフランジに過
大な外力が作用した場合などに、この外力がケーシング
殻に直接伝達されてライナー部が変形するなどの恐れが
ある。
このライナー部が変形すると、羽根車との間に当りが
生じ、この当りにより、騒音、ポンプ過負荷などの問題
が生じ、ひいてはケーシング殻と羽根車とが接触して羽
根車破損などの不測の事態につながる恐れがある。
これらを解消するために、従来、ケーシング殻の吸込
み側の壁部と、吸込みフランジとの間に支持部材を介装
し、この支持部材により、吸込みフランジに作用する外
力を吸収するとともに、この外力をケーシング殻の外表
面に伝達し、これによりライナー部の変形を阻止するよ
うにしたものが提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、この種の遠心ポンプでは、ケーシング
殻の吸込み側の壁部に、上述した外力だけではなく、ポ
ンプ運転中の内圧も作用するので、上記のように、外力
を吸収するだけでは、強度的に見て充分ではないという
問題がある。
また、ケーシング殻の吸込み側の壁部と吸込みフラン
ジとの間には、相フランジ締結用のナットを着脱する空
所が必要になるが(例えば、特表昭63−500817号公報参
照)、従来のものでは、その空所を充分に確保すること
ができないという問題がある。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有す
る問題点を解消し、吸込みフランジに作用する過大な外
力、及びポンプ運転中の内圧を充分に吸収することがで
き、しかも相フランジ締結用のナットの着脱用空所を充
分に確保することができるようにした遠心ポンプケーシ
ングを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明は、鋼板をプレス
により深絞りして一体的に形成したケーシング殻の吸込
み側に吸込みフランジを備えてなる遠心ポンプケーシン
グにおいて、ケーシング殻の吸込み側の壁部を鏡板状に
湾曲して形成するとともに、この鏡板状の壁部と吸込み
フランジとの間に、全体として環状に形成されかつ周方
向に波形状に形成されてなる支持部材を介装し、この支
持部材の凹部に対向する吸込みフランジの背面のボルト
孔領域に窪み部を形成し、この窪み部と支持部材の凹部
との間にナット着脱用の空所を形成したことを特徴とす
るものである。
〔作 用〕
本発明によれば、ケーシング殻の吸込み側の壁部が鏡
板状に湾曲して形成され、その剛性が高められているの
で、ポンプの運転中に、ケーシング殻内の内圧が上昇し
ても、その内圧に充分に耐えられるものになる。またケ
ーシング殻の壁部と吸込みフランジとの間に、全体とし
て環状に形成されかつ周方向に波形状に形成されてなる
支持部材が介装されているので、吸込みフランジに過大
な外力が作用しても、外力は支持部材により吸収される
とともに、鏡板状に形成された剛性の高いケーシング殻
の外表面に伝達されるので、吸込みノズルなどに直接負
荷されることがなく、ライナーリング部等の変形が防止
される。さらに支持部材の凹部に対向する吸込みフラン
ジの背面のボルト孔領域に窪み部を形成し、この窪み部
と支持部材の凹部との間に、ナット着脱用の空所を形成
したので、限られた狭いスペース内に広い作業用の空所
が確保され、ナット着脱等の作業が容易になる。
〔実施例〕
以下、本発明による遠心ポンプケーシングの一実施例
を添付図面を参照して説明する。
第1図において、符号1はケーシング殻を示してお
り、このケーシング殻1は、一枚の鋼板をプレスにより
深絞りして形成されている。ケーシング殻1の一端に
は、固定フランジ2が一体的に形成され、この固定フラ
ンジ2はモータ5のブラケット5aに連結されている。ま
た、ケーシング殻1の他端には、該ケーシング殻1の強
度を増すための、鏡板状に湾曲する壁部7が形成されて
おり、この壁部7の中央にはポンプ吸込口3が開口して
いる。このポンプ吸込口3には吸込みノズル4の後端が
溶接により固定されており、この吸込みノズル4の先端
には吸込みフランジ14が溶接により固定されている。こ
の吸込みフランジ14の中央には吸込口6が開口してい
る。
ケーシング殻1の内側の中央部には周方向に延びるボ
リュート室Aが設けられ、このボリュート室Aの外周
は、張出し部1aによって画成されている。この張出し部
1aはケーシング殻1の外周壁を半径方向外方に膨出させ
て形成されている。張出し部1aの張出し高さは、第2図
に示すように、周方向に亘って連続的に変化し、ボリュ
ート室Aの流路断面積は、流体の流れる方向に向かって
漸次増大している。そして、張出し部1aの終端には、吐
出ノズル22の一端が接続され、この吐出ノズル22の他端
には吐出フランジ23が接続されている。この吐出フラン
ジ23の中央部には吐出口25が開口している。
ケーシング殻1の内側には羽根車8が設けられ、この
羽根車8はボス9と一体的になっており、このボス9は
主軸10の自由端にキー13を介して連結されている。主軸
10は軸受(図示せず)により回転自在に支持されてい
る。主軸10には軸封装置11が装着され、この軸封装置11
は、ケーシング殻1に固着されたケーシングカバー12に
より支持されている。また、羽根車8の吸込み側の端縁
部8aと吸込みノズル4の内周との間には、断面をほぼL
字状とするライナーリング28が嵌め込まれている。この
ライナーリング28は、羽根車8の端縁部8aと吸込みノズ
ル4との間からの流体の逆流を抑制するために設けられ
ている。
また、この遠心ポンプでは、ケーシング殻1や吸込み
ノズル4は、上記のように、薄い鋼板で作られているの
で、吸込みフランジ14に過大な外力が作用したり、ケー
シング殻1の壁部7にポンプ運転中の内圧が作用したり
すると、ケーシング殻1や吸込みノズル4が変形する恐
れがある。
しかして、この実施例によれば、これらの変形を阻止
するために、吸込側の壁部7を鏡板状に湾曲に形成して
ケーシング殻1自体の強度を向上させている。また、吸
込みフランジ14とケーシング殻1の壁部7との間に、強
度を増すための、支持部材19を介装している。
この支持部材19は、第3図に示すように、全体として
は環状に形成されるとともに、板厚tの鋼板で形成され
ており、第4図からも明らかなように、周方向には、平
面部aと曲面部bとを交互に繰り返して波形状に形成さ
れている。また、互いに隣接する平面部aと平面部aと
の間には凹部20が形成されており、この凹部20の底を形
成する曲面部bは、第1図に示すように、ケーシング殻
1の壁部7の外表面に沿う形状になっている。そして、
この曲面部bはケーシング殻1の壁部7に固着され、平
面部aは吸込みフランジ14の背面に固着されている。
この吸込みフランジ14には吸込配管用の相フランジ29
が接続されており、この相フランジ29を接続するには、
相フランジ29側から吸込みフランジ14のボルト孔14a
(第2図参照)を通してボルト31を挿入し、このボルト
31にナット33をかけて締め付ける。このナット33は、第
1図に示すように、吸込みフランジ14と壁部7との間の
隙間内に挿入されている。なお、想像線で示されるボル
ト31やナット33の部分は第2図におけるII−II断面を示
している。
また、吸込みフランジ14の表面から吐出口25の中心線
までの寸法L(第1図参照)は、規格により定められて
いるので、吸込みフランジ14と壁部7との間の隙間は広
くとれず、ナット33は狭い隙間内に挿入されることにな
る。この狭い隙間内に、ナット33を挿入して締めたり緩
めたりする作業はきわめて困難な作業になる。
しかして、この遠心ポンプでは、吸込フランジ14と壁
部7との間に作業用の空所35が形成されている。即ち、
支持部材19の凹部20に対向する吸込みフランジ14の背面
には窪み部21が形成され、この窪み部21はボルト孔14a
の領域に形成されており、この窪み部21と支持部材19の
凹部20との間には、第5図に示すように、ナット着脱用
の空所35が形成されている。
この種のポンプでは、長期間に亘って使用した場合
に、ボルト31及びナット33が錆びて、メンテナンス時
に、ナット33を緩めることができなくなる恐れがある。
このような場合には、第6図に示すように、ボルト31の
軸部31aを切断線37に沿って切断し、軸部31aとナット33
の一体物39を、第7図に示すように、ナット着脱用の作
業用の空所35内で回転させて取り出せばよいので、メン
テナンスは極めて容易になる。即ち、この実施例によれ
ば、作業用の空所35の大きさは、軸部31aとナット33の
一体物39を、回転させて取り出すことのできる大きさに
形成されている。
次いで、この実施例の作用を説明する。
羽根車8を回転させると、流体は、吸込口6から吸込
まれ、羽根車8を通って吐き出され、周方向に漸次増大
するボリュート室Aを通り、さらにノズル22を通して吐
出フランジ23の吐出口25から吐出される。しかして、こ
のポンプの運転中には、ケーシング殻1内の内圧が上昇
するが、この実施例によれば、ケーシング殻1の吸込み
側の壁部7が鏡板状に湾曲して形成されているので、こ
の内圧に充分に耐えることができる。
また、この実施例によれば、ケーシング殻1の壁部7
と吸込みフランジ14との間に、全体として環状に形成さ
れかつ周方向に波形状に形成されてなる支持部材19が介
装されているので、この支持部材19により外力は吸収さ
れるとともに、鏡板状に湾曲して形成された剛性の高い
ケーシング殻1の外表面に伝達されるので、仮に、吸込
みフランジ14に過大な外力が作用しても、この外力は直
接吸込みノズル4などに負荷されることはなく、ライナ
ーリング28の変形などを防止することができる。
さらに、支持部材19の凹部20に対向する吸込みフラン
ジ14の背面のボルト孔14a領域に窪み部21を形成し、こ
の窪み部21と支持部材19の凹部20との間に、ナット33着
脱用の空所35を形成したので、限られた狭いスペース内
に広い作業用の空所35を確保することができるので、ナ
ット33着脱等の作業を容易に行うことができる、など種
々の効果が得られる。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、ケ
ーシング殻の吸込み側の壁部が鏡板状に湾曲して形成さ
れているので、ポンプの運転中に、ケーシング殻内の内
圧が上昇しても、この内圧に充分に耐えることができ
る。また、ケーシング殻の壁部と吸込みフランジとの間
に、全体として環状に形成されかつ周方向に波形状に形
成されてなる支持部材が介装されているので、外力は支
持部材により吸収されるとともに、鏡板状に湾曲して形
成された剛性の高いケーシング殻の外表面に伝達される
ので、仮に、吸込みフランジに過大な外力が作用して
も、この外力は直接吸込みノズルなどに負荷されること
がなく、ライナーリング部等の変形を防止することがで
きる。さらに、支持部材の凹部に対向する吸込みフラン
ジの背面のボルト孔領域に窪み部を形成し、この窪み部
と支持部材の凹部との間に、ナット着脱用の空所を形成
したので、限られた狭いスペース内に広い作業用の空所
を確保することができるので、ナット着脱等の作業を容
易に行うことができるなど種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による遠心ポンプケーシングの一実施例
を示す図であって、第2図のI−I断面図、第2図は同
じく正面図、第3図は支持部材を示す正面図、第4図は
第3図のIV−IV断面図、第5図は第1図のe方向矢視展
開図、第6図及び第7図はボルトの軸部とナットとの一
体物を空所から取り出す際の状態を示す断面図である。 1……ケーシング殻、4……吸込みノズル、7……壁
部、8……羽根車、14……吸込みフランジ、14a……ボ
ルト孔、19……支持部材、20……凹部、21……窪み部、
22……吐出ノズル、29……相フランジ、31……ボルト、
33……ナット、35……空所。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼板をプレスにより深絞りして一体的に形
    成したケーシング殻の吸込み側に吸込みフランジを備え
    てなる遠心ポンプケーシングにおいて、ケーシング殻の
    吸込み側の壁部を鏡板状に湾曲して形成するとともに、
    この鏡板状の壁部と前記吸込みフランジとの間に、全体
    として環状に形成されかつ周方向に波形状に形成されて
    なる支持部材を介装し、この支持部材の凹部に対向する
    前記吸込みフランジの背面のボルト孔領域に窪み部を形
    成し、この窪み部と前記支持部材の凹部との間にナット
    着脱用の空所を形成したことを特徴とする遠心ポンプケ
    ーシング。
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