JP2808738B2 - 薄膜磁気記録媒体 - Google Patents
薄膜磁気記録媒体Info
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- JP2808738B2 JP2808738B2 JP1283243A JP28324389A JP2808738B2 JP 2808738 B2 JP2808738 B2 JP 2808738B2 JP 1283243 A JP1283243 A JP 1283243A JP 28324389 A JP28324389 A JP 28324389A JP 2808738 B2 JP2808738 B2 JP 2808738B2
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- magnetic recording
- fine particles
- film magnetic
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- film
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Description
するものである。
密度化が進められている。磁気記録の分野においても高
密度記録を目指した研究開発が盛んであり、これに応え
る新しい記録方式として薄膜型磁気記録媒体が盛んに研
究されている。一方薄膜型磁気記録媒体においては高密
度記録の実現と実用耐久性の両立がきわめて重要な課題
である。即ち、ヘッドと媒体間のスペーシングの低減と
耐久性確保という相反する課題を解決する必要がある。
薄膜磁気記録媒体における耐久性を向上するためには一
般に媒体表面に微細な形状を設けることが有効であると
いわれている。また、こうした微細形状を設けるには基
板上に予め微粒子を分散させておき、その後に薄膜磁性
層を形成することによって磁性層表面に微粒子形状を保
存することが有効であるとされている。
るためには基板表面に分散させる微粒子の大きさができ
るだけ小さい方がよい。しかしながら耐久性向上に必要
な微粒子径については十分明らかではなかった。
直接あるいは下地層を介して薄膜磁性層が形成されて成
る磁気記録媒体であって、前記磁性層が柱状構造を有
し、かつ前記微粒子の直径が、前記柱状構造を形成する
コラム(柱)の磁性層表面における直径の1/4〜2/5倍と
することによって構成される。
突起形状が形成される。一方柱状構造を有する薄膜磁性
層においては磁性層表面にそれぞれのコラムが磁性層表
面近傍でのコラム直径に対応した曲率を持って終端して
いる。また、磁性層表面でのコラム直径はかなりそろっ
ているがそれぞれのコラムの高さにはコラム径の1/4程
度のばらつきがある。従って、基板上に分散された微粒
子の粒径が柱状構造を形成するコラムの直径の1/4より
も小さいと、微粒子の存在に依って形成された微小突起
はコラムの先端形状に隠れてしまい、結果として媒体と
ヘッドの真実接触面積を小さくする効果がほとんどな
い。従って基板上に予め分散させておく微粒子の直径を
磁性層表面のコラム直径の1/4以上とすることによって
耐久性の大幅な向上を得ることが出来る。
明する。
図である。厚さ10μmのポリイミド基板上に膜厚250nm
のCoCr垂直磁気異方性膜またはCoNiCr垂直磁気異方性膜
を蒸着したのちテープ状に裁断したテープを用い、回転
シリンダ上に搭載したMnZnフェライトヘッドを用いて記
録再生した時に記録波長0.5μmの再生出力が3dB低下す
る時間でスチル耐久時間を定義した。測定にあたっては
媒体表面に含弗素液体潤滑剤の塗布を行った。蒸着時の
基板温度の変化と併せて蒸発原子を強制的にイオン化さ
せて加速して成膜することによりコラム径を変化させ
た。柱状構造の確認及びコラム径の測定は電子顕微鏡を
用いて行なった。なお、高分子基板上の微粒子の密度は
1μm2当り40個である。高分子基板上への微粒子の分散
は微粒子を有機溶剤中に分散させたものを高分子基板に
塗布・乾燥することによって行なった。また、第2図は
第1図と同じ媒体を用いたときの微粒子の粒径と記録波
長0.5μmでの再生出力の関係を、それぞれの媒体に於
て微粒子のない場合を基準にして示した図である。第1
図からわかるように微粒子の粒径がコラムの直径の1/4
以上となるとスチル耐久性は大幅に向上する。一方再生
出力は微粒子の粒径の増加にともなって、急激に低下
し、コラム直径以上では耐久性向上の程度が小さい割に
出力低下が大きく、高密度の磁気記録媒体としては不適
当である。又、蒸発源の直上での上記入射角(基板法線
と入射蒸発のなす角)が略0度(略垂直入射)となる位
置関係で、連続蒸着法によってCoCr膜を構成した場合に
は、蒸着初期における蒸気流の入射角が+60度以下であ
れば蒸着終期での蒸気流の入射角が+20度(即ち垂直入
射成分を含まない構成)であっても膜の充填率は90%以
上となった。これに対して蒸着初期における蒸気流の入
射角が+90度であると蒸着終期での蒸気流の入射角を+
20度としたときの膜の充填率は80%に低下する。このこ
とから両者の間には蒸着初期(基板と膜の界面側)にお
ける膜の充填率にはかなりの差があることが推測され
る。電子顕微鏡によって上述のふたつの膜の断面を観察
した結果、初期入射角が60度の膜について基板との界面
にほとんど空隙が認められなかった。これに対して初期
入射角が90度の膜については基板との界面に空隙の多い
ことが実際に観測された。そこで基板に接した、蒸気入
射角が高く、空隙を形成する部分(以下この部分を高入
射角部分と呼ぶ)の膜厚を、入射角を変えることによっ
て変えて微粒子塗布の効果を調べた。その結果、高入射
角部分の膜厚が微粒子粒径よりも大きな場合には微粒子
粒径がコラム径の1/4〜1/2での耐久性の向上は高入射角
部分の小さな場合に比べてやや小さいことが分かった。
これは高入射角部分が大きな場合にはコラムの成長過程
で微粒子の形状が緩和さてしまうためではないかと思わ
れる。従ってコラム径の1/4倍の微粒子径においても耐
久性の顕著な向上を有する本発明の実施には、高入射角
部分の膜厚が微粒子径よりも小さな事が望ましい。な
お、ポリイミド以外の高分子基板、およびAl上にNiPを
メッキしたものを用いた場合、また、CoCr系の垂直磁気
異方性膜以外の柱状構造磁性層を用いた場合にも本発明
に述べた構成を採用することによって耐久性の向上が確
認された。
気記録媒体を実現することが出来る。
ラフ、第2図は微粒子の粒径と再生出力の関係を示すグ
ラフである。
Claims (4)
- 【請求項1】基板上に微粒子が分散され、その上に直接
あるいは下地層を介して薄膜磁性層が形成されてなる磁
気記録媒体であって、前記磁性層が柱状構造を有し、か
つ前記微粒子の直径が、前記柱状構造を形成するコラム
の磁性層表面における直径の1/4〜2/5倍とすることを特
徴とする薄膜磁気記録媒体。 - 【請求項2】基板として可とう性高分子基板を用いるこ
とを特徴とする請求項(1)記載の薄膜磁気記録媒体。 - 【請求項3】磁性層表面に保護層あるいは/および潤滑
剤が配されていることを特徴とする請求項(1)または
(2)のいずれかに記載の薄膜磁気記録媒体。 - 【請求項4】磁性層がCoとCrあるいはCoとCrとNiを主成
分として含むことを特徴とする請求項(1)、(2)ま
たは(3)のいずれかに記載の薄膜磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1283243A JP2808738B2 (ja) | 1989-10-30 | 1989-10-30 | 薄膜磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1283243A JP2808738B2 (ja) | 1989-10-30 | 1989-10-30 | 薄膜磁気記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03144912A JPH03144912A (ja) | 1991-06-20 |
JP2808738B2 true JP2808738B2 (ja) | 1998-10-08 |
Family
ID=17662944
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1283243A Expired - Lifetime JP2808738B2 (ja) | 1989-10-30 | 1989-10-30 | 薄膜磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2808738B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6446220A (en) * | 1987-08-12 | 1989-02-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Magnetic recording medium |
-
1989
- 1989-10-30 JP JP1283243A patent/JP2808738B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03144912A (ja) | 1991-06-20 |
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Legal Events
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