JPH07101501B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH07101501B2
JPH07101501B2 JP13408386A JP13408386A JPH07101501B2 JP H07101501 B2 JPH07101501 B2 JP H07101501B2 JP 13408386 A JP13408386 A JP 13408386A JP 13408386 A JP13408386 A JP 13408386A JP H07101501 B2 JPH07101501 B2 JP H07101501B2
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JP
Japan
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film
magnetic recording
recording medium
layer
honeycomb
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JP13408386A
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JPS62289916A (ja
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紘一 篠原
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ビデオ,コンピュータ等の分野での高密度磁
気記録に適する磁気記録媒体に関する。
従来の技術 強磁性金属薄膜を磁気記録層とする磁気記録媒体は、通
常、金属もしくは合金などを電子ビーム蒸着,スパッタ
リング等によって、基板である高分子フィルムに直接又
は下地薄膜を介して蒸着形成することで製造され、短波
長になった記録状態での再生出力を大きくできること
で、高密度磁気記録の担い手として期待されている。
〔外国論文誌;アイイーイーイー トランザクション
オン マグネティクス(IEEE Transaction on Magnetic
s)vol.MAG−21,P.P.1217〜1220(1985)〕 一方、磁気記録の高密度化を実現するには、狭ギャップ
長,狭トラックの磁気ヘッドとの直接高速摺動が不可欠
であり、磁気記録層の摩耗や損傷が問題となり、改良の
ため数多くの提案がなされている。
強磁性金属薄膜表面上に潤滑剤を塗布する方法(特公昭
39−25246号公報)では潤滑剤が磁気ヘッド,走行系等
に拭きとられるため永続性に乏しかった。又、磁気記録
層の反対側の面に液状又は半固体状の潤滑剤及び有機バ
インダを主成分とするバックコート層を設ける方法(特
公昭57−29769号公報)も提案されたが、テープ状で効
果を奏するが、転写量が環境条件で異なる点とスチル状
態に対しては効果がないのと、ディスク状媒体に対して
は効果がないものであった。
フッ素系有機化合物のプラズマ重合保護層、ケイ素系有
機化合物のプラズマ重合保護層、粒子を含むポリマー塗
布層等の保護膜による耐久性向上、該保護膜と潤滑剤の
併用等は、強磁性金属薄膜がCo−Ni−O膜等の表面に酸
化層をもつ場合には相当の改良が確認されている(特開
昭58−88828号,特開昭57−82229号,特開昭58−60427
号,特開昭61−11930号の公報)。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記した構成では、望まれる耐久性を付
与するには、保護膜の厚みが増し、短波長での信号出力
が低下し、保護膜厚みを薄くするとくり返し使用での信
号対雑音比(以下S/Nと記す)の低下、エラー率の増加
をきたし、短波長でのディジタル記録再生での十分の信
頼性が得られず、改良が望まれていた。
本発明は上記した事情に鑑みてなされたもので、耐久性
の改良された高密度磁気記録媒体を提供するものであ
る。
問題点を解決するための手段 上記した問題点を解決するため、本発明の磁気記録媒体
は、高分子フィルム上に偏折した柱状構造から成る薄膜
を形成し、酸洗により偏折層を残した状態の下地層上に
斜め蒸着膜を配したものである。
作用 本発明の磁気記録媒体は、上記した構成により、蜂の巣
状の凹凸形状が、斜め蒸着により、微細な凹凸となり磁
気ヘッド等との真実接触面積を低減せしめることになる
上に、付着強度が、蜂の巣と立体的に交錯したようにな
って斜め蒸着膜が形成されることから増大するので、斜
め蒸着膜自身の耐久性が増すので、保護膜厚は小さくて
も十分な耐久性を確保できることになるのである。
実 施 例 以下、図面を参照しながら、本発明の磁気記録媒体の実
施例について説明する。
第1図は本発明の第1の実施例の磁気記録媒体の要部拡
大断面図である。第1図で、1は高分子フィルム、2は
蜂の巣状の下地層、3は斜め蒸着膜、4は保護層であ
る。
高分子フィルムとして厚み10μmのポリエチレンテレフ
タレートを用い、蜂の巣状の下地層としてNiCr層を0.25
μm配した。NiCr(Cr:34wt%)を高周波スパッタリン
グ法でフィルム上に柱状粒子として析出させかつ、Crが
粒子の表面に偏析するようにした上で、希塩酸に3秒間
浸漬することで偏析部分以外が選択的に溶解が進行し、
蜂の巣状に突起を形成したものである。
蜂の巣状の凹部の大きさはNiCr粒子径に応じて変えるこ
とができるが、200Åから3000Å,好ましくは300Åから
600Åで構成することが、後述するS/Nやエラーレイトの
点から有利である。
蜂の巣状のNiCr層を配したポリエチレンテレフタレート
フィルムを直径1mの円筒キャンに沿わせて巻取りなが
ら、酸素分圧を1×10-4(Torr)とし、Co−Ni(Ni:25w
t%)電子ビーム蒸着法で入射角90度から44度の斜め蒸
着膜0.15μmを形成した。
引き続き、保護膜として、ミリスチン酸を約60Å真空蒸
着して3.8mm幅の磁気テープを得た。
試作テープをディジタルオーディオテープレコーダに
て、エラー率の安定性を調べた。試作テープは初期のエ
ラー率4×10-5を、くり返し走行で455パスまで保つこ
とができたが、比較例として、エッチングしないNiCr膜
以外を共通にして試作した比較テープは、37パス目から
エラー率が増加しはじめる程度の耐久性であった。
第2図は本発明の第2の実施例の拡大断面図で、第1図
と共通の要素は同一番号が付してある。図で5は、蜂の
巣形状をスムースに補正し、更にS/Nを改良するために
設けた下地層である。Crを用い厚み0.06μmを電子ビー
ム蒸着し、3の斜め蒸着の方向と逆側の方向で斜め蒸着
を実施した。入射角範囲は75度〜46度の範囲とした。
1,2,3,4は、実施例1と同一材料、同一条件で構成し
た。このテープは、第1の実施例より、S/Nが1.5(dB)
良好で、初期のエラー率2×10-5を461パスまで維持で
きることを確認した。
本発明はこれら実施例に限定されるものでないのは勿論
で、高分子フィルムは、ポリエチレンテレフタレートの
他に、ポリテトラメチレンテレフタレート,ポリエチレ
ン2,6ナフタレート,ポリフェニレンサルファイド,ポ
リカーボネート,セルロースデイアセテート,ポリアミ
ドイミド,ポリイミド等でもよい。
蜂の巣状の下地層はNiCrの他に、Co−Cr,Si−Cr,Ti−C
r,Ni−Mo等でもよい。
斜め蒸着膜は、Co−Ti−O,Co−Cr−O,Co−Mo−O,Co−Fe
−O,Co−Ni−Pr,Co−Ni−Cr−O等であってもよい。
発明の効果 以上のように本発明によれば、短波長出力の低下をおさ
えて、エラー率、S/Nをくり返し使用で良好な状態に維
持することができるといったすぐれた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図,第2図は本発明の第1,第2の実施例の磁気記録
媒体の拡大断面図である。 1……高分子フィルム、2……蜂の巣状下地層、3……
斜め蒸着膜、4……保護層、5……下地層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高分子フィルム上に偏折した柱状構造から
    なる薄膜を形成し酸洗により偏折層を残した状態の下地
    層上に斜め蒸着膜を配して成ることを特徴とする磁気記
    録媒体。
JP13408386A 1986-06-10 1986-06-10 磁気記録媒体 Expired - Lifetime JPH07101501B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP13408386A JPH07101501B2 (ja) 1986-06-10 1986-06-10 磁気記録媒体

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JP13408386A JPH07101501B2 (ja) 1986-06-10 1986-06-10 磁気記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62289916A JPS62289916A (ja) 1987-12-16
JPH07101501B2 true JPH07101501B2 (ja) 1995-11-01

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ID=15120005

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