JPH0685205B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH0685205B2
JPH0685205B2 JP15900085A JP15900085A JPH0685205B2 JP H0685205 B2 JPH0685205 B2 JP H0685205B2 JP 15900085 A JP15900085 A JP 15900085A JP 15900085 A JP15900085 A JP 15900085A JP H0685205 B2 JPH0685205 B2 JP H0685205B2
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JP
Japan
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magnetic recording
film
recording
recording medium
present
Prior art date
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JP15900085A
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English (en)
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JPS6220130A (ja
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紘一 篠原
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、高密度磁気記録に利用できる垂直磁気記録用
の磁気記録媒体に関するものである。
従来の技術 近年,磁気記録の高密度化の進歩は著しく、現在実用に
供されている長手記録に代る新しい記録方式である垂直
磁気記録方式が提案され、活発に開発が進められている
(例えば、雑誌『日経エレクトロニクス1981年1月19日
号第114頁〜第126頁参照)。この方式には、新しい垂直
方向に磁化可能な強磁性薄膜から成る磁気記録層をもっ
た磁気記録媒体が必要である。
垂直磁気記録の実現は、特公昭57−17282号公報に開示
されたCo−Crスパッタ膜によりなされたが、これは第2
図に示すように、高分子基板等の非磁性基板1上に直接
Co−Cr膜から成る垂直磁化膜2をスパッタ蒸着したもの
で記録再生感度は満足できる水準ではなかった。
その後、第3図に示される媒体構成が提案されるに及
び、記録性能的には実用化の可能性がみえてきたため、
各方向で精力的な開発が進められるようになった。
第3図において、3は高分子基板、4はNi−Feに代表さ
れる軟磁性層、5はCo−Crに代表される垂直磁化膜であ
る。かかる構成の媒体は、特公昭58−91号公報に開示さ
れているように特殊な構造の磁気ヘッドを必要とするた
め、各方面で磁気ヘッドの改良が行われているのが実状
である。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記した構成の磁気記録媒体では、現在技
術が確立しているリング型磁気ヘッドで十分な再生出力
を得ることができないため、長手記録を上回る再生出力
を得る実用的なヘッド−テープインタフエースが見出せ
ないといった問題点がある。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、リング型
磁気ヘッドを用いて、長手記録を上まわる,高記録密度
での再生信号対雑音比(S/N)を得ることの出来る垂直
磁気記録用の磁気記録媒体を提供するものである。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の磁気記録媒体は、
高分子フィルム上にメタルブラック層を配し、その上に
電子ビーム蒸着法で形成した垂直磁化膜を配したもので
ある。
作用 本発明は上記した構成により、(1) メタルブラック
層が微粒子的であるため、磁気ヘッドとの摺接での摩擦
が小さくなり、摺接が滑らかとなり、安定なスペーシン
グが保たれるので、再生S/Nは良好となり、(2) Co
−Cr等の垂直磁化膜の形成を電子ビーム蒸着で行う時
に、大量の輻射熱が発生するが、その熱をメタルブラッ
ク層が吸収するため、垂直磁化膜形成初期にメタルブラ
ック層が昇温され、結晶配向性を良好にするため、得ら
れる垂直磁化膜の配向性が良好となり、リング型磁気ヘ
ッドでもすぐれた再生S/Nを得ることができることにな
る。
実施例 以下、本発明の磁気記録媒体について、図面を参照しな
がら説明する。
第1図は本発明の実施例に係る磁気記録媒体の拡大断面
図を示すものである。
第1図において、6は厚みが9μmのポリエチレンナフ
タレートフィルムからなる高分子フィルムで、表面粗さ
は平均値で30Åである。
7は真空巻取り蒸着機で直径30cmの円筒キャンに沿わせ
て30m/minで巻取りながら、Ar3×10-4Torr,O21×10-4To
rrの真空雰囲気で、Alを誘導加熱法で蒸発させ蒸着して
得たメタルブラック層で、平均厚みは360Åで、粗さは
平均で170Åである。
この層の形成前に高分子フィルム6は、Ar0.09Torr,120
0V,1Aでグロー放電処理を施されたものである。
8は電子ビーム蒸着法でCo−Crを二元蒸着して得た垂直
磁化膜で、厚み0.19μm,Crは20.6wt%含まれ、垂直方向
の保磁力は820(e)である。
なお、電子ビーム蒸着時の蒸着速度は4.25μm/secで、
入射角は13度以内の垂直成分に近いところで選び、直径
50cmの円筒状キャンの表面温度は96度とした。
9は保護潤滑膜で、真空蒸着法で形成した厚み60Åのパ
ーフルオロデカン酸膜である。
また、比較のために、Co−Cr(Cr;20.6wt%)のスパッ
タ膜を同一のフィルム材を用いて、その上に直接0.19μ
m形成した〔垂直方向保磁力840(e)〕媒体Aと,
フィルム上にGeを0.03μm真空蒸着し、その上に、垂直
保磁力830(e)の垂直磁化Co−Cr−Nbスパッタ膜を
0.2μm形成した媒体Bとを準備した。
なお、保護膜は本発明の実施例と同一のものを適用し
た。
これらの媒体間の特性をギャップ長0.13μmのCo−Zr−
Bアモルファスリング型磁気ヘッドでの記録再生により
比較した。この場合、長手方向記録では現在最短実用記
録波長は0.75μm,トラックピッチ10μmであるから、比
較は0.75μm×10μmの記録面積での再生出力をヘッド
条件で規格化して、同一出力を得ることができる記録波
長で比較した。トラックピッチは10μmで固定して比較
したところ、本発明の実施例は0.3μm,比較媒体Aは0.9
2μm,比較媒体Bは0.79μmであった。
以上のように本発明の磁気記録媒体は、長手記録,従来
の垂直記録の短波長記録再生特性を大幅に上まわること
ができるものである。
更に垂直記録媒体同志の比較では、25℃80%RHで、スチ
ル状態で再生出力を看視して、その値が初期値から3dB
低下するまでの時間は、本発明品が135分,比較例A,B,
は夫々21分,32分で、本発明品はスチル状態での耐久性
に於ても優れている。
また、ヘッドタッチが本発明品は安定で、S/Nの変化も
殆んどない状態で、くり返し350回の使用が可能である
のに比し、比較例A,Bは12回と19回以上使用するとノイ
ズが3dBから8dB上昇してしまうという欠点がある。
なお、本発明の実施例では高分子フィルム6をポリエチ
レンナフタレートとしたが、ポリエチレンテレフタレー
ト,セルローストリアセテート,ポリフエニレンサルフ
ァイド,ポリカーボネート,ポリイミド,ポリアミド等
としてもよい。
また、本発明の実施例ではメタルブラック層7をアルミ
ニュームのメタルブラックで構成したが、Au,Co,Ni,Sn,
Pb,Zn,Bi,Ge等としてもよい。また、垂直磁化膜8をCo
−Crで構成したが、他に、Co−Ti,Co−W,Co−Mo,Co−R
u,Co−O,Co−Cr−Ru,Co−Cr−Nb等としてもよい。
さらに、保護潤滑膜9は他に脂肪酸,脂肪酸エステル,
脂肪酸アミド,フッ素化合物等でもよい。
発明の効果 以上のように本発明によれば、磁気記録の高密度化の実
用化にとって重要な既存の媒体−ヘッドインタフエース
技術の若干の改良により,優れた再生S/Nを安定に長時
間にわたって得ることが出来るといった優れた効果を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係る磁気記録媒体の拡大断面
図、第2図および第3図は従来の垂直記録用磁気記録媒
体の拡大断面図である。 6……高分子フィルム、7……メタルブラック層、8…
…垂直磁化膜。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高分子フィルム上にメタルブラック層を配
    し、その上に電子ビーム蒸着法で形成した垂直磁化膜を
    配したことを特徴とする磁気記録媒体。
JP15900085A 1985-07-18 1985-07-18 磁気記録媒体 Expired - Lifetime JPH0685205B2 (ja)

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JP15900085A JPH0685205B2 (ja) 1985-07-18 1985-07-18 磁気記録媒体

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JP15900085A JPH0685205B2 (ja) 1985-07-18 1985-07-18 磁気記録媒体

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Publication Number Publication Date
JPS6220130A JPS6220130A (ja) 1987-01-28
JPH0685205B2 true JPH0685205B2 (ja) 1994-10-26

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ID=15684037

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