JP2808613B2 - 電界効果トランジスタ - Google Patents

電界効果トランジスタ

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JP2808613B2 JP63248015A JP24801588A JP2808613B2 JP 2808613 B2 JP2808613 B2 JP 2808613B2 JP 63248015 A JP63248015 A JP 63248015A JP 24801588 A JP24801588 A JP 24801588A JP 2808613 B2 JP2808613 B2 JP 2808613B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電界効果トランジスタに関し、特にGaAsショ
ットキー型の電界効果トランジスタに関する。
〔従来の技術〕
一般に電界効果トランジスタの高周波特性の向上が要
望されている。
第4図は従来の電界効果トランジスタの一例の断面
図、第5図(a)〜(c)は第4図の電界効果トランジ
スタの製造方法を説明するための工程順に示した半導体
チップの断面図である。
第4図に示すように、ショットキー型の電界効果トラ
ンジスタは、GaAs基板1の表面のゲート電極2を挟んで
両側の表面下の上層にn+層3Aその下にn層3bからなる能
動層3Bを有し、n+層3Aの表面にはゲート電極2と離れて
両側に高不純物濃度エピタキシャル層5aとその上層にオ
ーミック電極6との有して構成されていた。
次にこの製造方法を説明する。
まず第5図(a)の点線に示すように、GaAs基板1の
上から加速エネルギー40KeV,ドース量4×1012cm-2のSi
イオン注入によりn-層を形成した後、ショットキー型の
ゲート電極2を形成する。
次に、ゲート電極2をマスクとして加速エネルギー50
keV,ドース量1×1013cm-2のSiイオンを点線より深く注
入して上がn+層3aで下がn層3bの能動層3Bをゲート電極
2の両側に形成する。
次に、第5図(b)に示すように、SiO2絶縁膜の側壁
4を形成し、さらに第5図(c)に示すように側壁4を
マスクとして気相成長法により高不純物濃度エピタキシ
ャル層5aを形成する。
最後にAuGe・Niのオーミック電極6を形成する。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した従来の電界効果トランジスタは、Siイオン注
入層の表面に高不純物濃度エピタキシャル層を成長させ
ており、高不純物濃度エピタキシャル層の直下であるGa
As基板表面近傍は不純物濃度は低く濃度ピーク値はさら
に点線側に深く形成されているのでソース抵抗が大き
く、ショットキー型の電界効果トランジスタの高周波特
性を劣化させるという欠点があった。
本発明の目的は、高周波特性のよい電界効果トランジ
スタを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の電界効果トランジスタは、GaAs基板と、前記
GaAs基板の表面に設けられた能動層と、前記能動層の第
1の部分に選択的に形成されたゲート電極と、前記ゲー
ト電極の両側に位置する前記能動層の第2および第3の
部分に形成された高不純物濃度エピタキシャル層を有
し、前記能動層の前記第1の部分より前記第2および第
3の部分が高濃度で且つ深く形成されているショットキ
ー型の電界効果トランジスタにおいて、前記高不純物濃
度エピタキシャル層が前記能動層の前記第2および第3
の部分の濃度のピーク部近傍までの表面除去部表面に設
けられて構成されている。
〔実施例〕
次に、本発明について図面を参照して説明する。
第1図は本発明の第1の実施例の断面図、第2図
(a)〜(c)は第1図の電界効果トランジスタの製造
方法を説明するための工程順に示した半導体チップの断
面図である。
第1図の電界効果トランジスタは、能動層3のn+層3a
に表面除去部を有することが異る点以外は第4図の従来
の電界効果トランジスタと同様である。
製造方法は、第5図(a)〜(b)に示した従来と同
じ工程で第1図(a)に示すようにn+層3A及びn層3b
能動層3Bを有する半導体チップを形成する。
次に第2図(b)に示すように、側壁4及びゲート電
極2をマスクとして、GaAs基板1の表面からn+層3A中の
イオン注入濃度のピーク位置近傍深さdまでエッチング
より除去してn+薄層3aを有する能動層3を形成する。
次に第2図(c)に示すように高濃度不純物エピタキ
シャル層5を成長させた後、従来と同様に高濃度不純物
エピタキシャル層5の上にAuGe・Niによりオーミック電
極を形成してショットキー型の電界効果トランジスタを
製造する。
高不純物濃度エピタキシャル層5は低抵抗を有するn+
薄層3aの表面に接しているので、ソース抵抗が低く従っ
て高周波特性が改善されている。
第3図(a)〜(c)は本発明の第2の実施例の断面
図である。
前述の第1の実施例にて説明したと同様にして第2図
(b)の構造を得た後、側壁4を除去する。
次に第3図(a)に示すように、新たに絶縁膜7をゲ
ート電極2を含んで両側のn+層3aの1部の表面を含むよ
うに覆って形成する。
次に絶縁膜7をマスクとして高不純物濃度エピタキシ
ャル層5aを成長し、最後に高不純物濃度エピタキシャル
層5aの表面にAuGe・Niによりオーミック電極6を形成す
る。
最後に第3図(c)に示すように絶縁膜7をエッチン
グ除去してショットキー型の電界効果トランジスタを得
る。
本実施例では、n+層3Aの表面を除去した領域内に高不
純物濃度エピタキシャル層5を形成しているため、n+
表面除去面の側面3cの影響をエピタキシャル成長時に受
けることがなく、ファセットの発生しないエピタキシャ
ル層が形成でき、後工程での電極・配線形成での配線切
れが少なくなる利点がある。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、イオン注入により形成
した能動層の表面を除去してより高濃度層を露出し、そ
の表面に高不純物濃度エピタキシャル層を形成すること
により、ソース抵抗を低減して高周波特性に優れたショ
ットキ電界効果トランジスタを得ることができる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例の断面図、第2図(a)
〜(c)は第1図の電界効果トランジスタの製造方法を
説明するための工程順に示した半導体チップの断面図、
第3図(a)〜(c)は本発明の第2の実施例の断面
図、第4図は従来の電界効果トランジスタの一例の断面
図、第5図(a)〜(c)は第4図の電界効果トランジ
スタの製造方法を説明するための工程順に示した半導体
チップの断面図である。 1……GaAs基板、2……ゲート電極、3……能動層、3a
……n層、3b……n+層、4……側壁、5……高不純物濃
度エピタキシャル層、15……n′層表面除去面。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】GaAs基板と、前記GaAs基板の表面に設けら
    れた能動層と、前記能動層の第1の部分に選択的に形成
    されたゲート電極と、前記ゲート電極の両側に位置する
    前記能動層の第2および第3の部分に形成された高不純
    物濃度エピタキシャル層を有し、前記能動層の前記第1
    の部分より前記第2および第3の部分が高濃度で且つ深
    く形成されているショットキー型の電界効果トランジス
    タにおいて、前記高不純物濃度エピタキシャル層が前記
    能動層の前記第2および第3の部分の濃度のピーク部近
    傍までの表面除去部表面に設けられたことを特徴とする
    電気効果トランジスタ。
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