JP2793825B2 - ジデオキシジデヒドロ炭素環式ヌクレオシド - Google Patents

ジデオキシジデヒドロ炭素環式ヌクレオシド

Info

Publication number
JP2793825B2
JP2793825B2 JP1008744A JP874489A JP2793825B2 JP 2793825 B2 JP2793825 B2 JP 2793825B2 JP 1008744 A JP1008744 A JP 1008744A JP 874489 A JP874489 A JP 874489A JP 2793825 B2 JP2793825 B2 JP 2793825B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
compound
compounds
pharmaceutically acceptable
solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1008744A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02196788A (ja
Inventor
ロバート・ビンス
メイ・ホワ
ピーター・レズリー・マイヤーズ
リチヤード・ストーラー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YUNIBAASHITEI OBU MINESOTA ZA
Original Assignee
YUNIBAASHITEI OBU MINESOTA ZA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US07/146,252 external-priority patent/US4916224A/en
Priority claimed from GB888821011A external-priority patent/GB8821011D0/en
Priority claimed from US07/278,652 external-priority patent/US4931559A/en
Application filed by YUNIBAASHITEI OBU MINESOTA ZA filed Critical YUNIBAASHITEI OBU MINESOTA ZA
Publication of JPH02196788A publication Critical patent/JPH02196788A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2793825B2 publication Critical patent/JP2793825B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H19/00Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof
    • C07H19/02Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof sharing nitrogen
    • C07H19/04Heterocyclic radicals containing only nitrogen atoms as ring hetero atom
    • C07H19/16Purine radicals
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D473/00Heterocyclic compounds containing purine ring systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/495Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with two or more nitrogen atoms as the only ring heteroatoms, e.g. piperazine or tetrazines
    • A61K31/505Pyrimidines; Hydrogenated pyrimidines, e.g. trimethoprim
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • A61P31/14Antivirals for RNA viruses
    • A61P31/18Antivirals for RNA viruses for HIV
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/04Ortho-condensed systems

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Tropical Medicine & Parasitology (AREA)
  • AIDS & HIV (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ジデオキシ炭素環式ヌクレオシド類似体に
関する。より詳細には、本発明は、炭素環式2′,3′−
ジデオキシ−2′,3′−ジデヒドロプリンヌクレオシド
類似体および、その治療における、特に抗ウイルス剤と
しての用途に関する。
ウイルスと宿主の細胞機能が似ていることから、宿主
細胞をそのままにしながらウイルスを選択的に攻撃する
ことは困難である。従って、ウイルスそれ自体に対して
有効的な薬剤は、比較的少なく、許容され得る治療係数
を有する抗ウイルス剤、すなわち、薬剤が許容され得る
毒性、または副作用プロフィールを有する程度の投与量
で、意義のある抗ウイルス効果のあるものを見い出すこ
とは困難である。
最近、非常に重要視されてきたウイルス群のひとつと
して、ヒト後天性免疫不全症候群(エイズ,AIDS)の原
因であるレトロウイルスかある。かかるウイルスは、従
来いろいろな名前で呼ばれていたが、現在は、一般的
に、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)と称されており、か
かるウイルスの2つHIV-IおよびHIV-IIが、エイズおよ
びその関連症状、例えばエイズ関連合併症(ARC)およ
び持続的な全身性リンパ節症の患者から再現的に単離さ
れた。
幾らかのヌクレオシドが、HIV感染症を伴なう症状の
治療において有用であるとして教示されているけれど
も、ジドブジン(zidovudine)(AZT,レトロビール)の
みが、かかる症状の治療に関して、正規に認可されてい
る。しかしながら、ジドブジンには、ひどい副作用があ
り、それにより、骨髄の抑圧が生じて、白血細胞数の低
下を招き、その結果、はっきりとした貧血症状が現われ
ることが知られており、より細胞毒性の少ない効果的な
薬剤が必要とされる。
今般、本発明者らは、抗ウイルス活性を有する新規な
ヌクレオシド類似体を見い出した。本発明の1つの態様
によれば、式(I) (式中、Xは水素、NRR1,SR,ORまたはハロゲンであり、 Zは水素、OR2またはNRR1であり、R,R1およびR2は同じ
かまたは異なっており、水素、C1-4アルキルおよびアリ
ールからなる群より選択される。但し、XがClまたはNH
2であり、Zが水素である場合を除く) の化合物およびその薬学的に許容され得る誘導体が提供
される。
式(I)の化合物は、シス化合物であり、さらに、そ
のシクロペンテン環は、2個のキラル中心(式(I)に
おいて*印で示される)を含有し、それ故、2個の光学
異性体(すなわちエナンチオマー)および、ラセミ混合
物を包含する、その混合物の形態で存在することを、当
業者は理解されよう。かかる異性体およびラセミ混合物
を包含する、その混合物は、すべて本発明の範囲内に包
含される。従って、式(I)の化合物において、塩基が
結合しているキラル中心はR配置であり、そして、CH2O
H部分が結合しているキラル中心はS配置である(以
後、D異性体と称する)か、または、塩基が結合してい
るキラル中心はS配置であり、そして、CH2OH部分が結
合しているキラル中心はR配置である(以後、L異性体
と称する)。好都合には、化合物は、ラセミ混合物また
は実質的には純粋なD異性体の形態で存在する。D異性
体は、式(Ia) (式中、XおよびZは、式(I)で定義されたとおりで
ある。) で表わされる。以後、式(I)の化合物について言及す
る場合は式(Ia)の化合物を包含する。
ある種の式(I)の化合物は、幾つかの互変異性形態
として存在し、かかる互変異性体は、すべて本発明の範
囲内に包含される。
本明細書で使用される「ハロゲン」なる用語は、フッ
素、塩素、臭素およびヨウ素を示し、Xがハロゲンであ
る場合は、好ましくは、塩素である。
「C1-4アルキル」なる用語は、直鎖または分子鎖のア
ルキル基、例えば、メチル、エチル、n−プロピル,i−
プロピル、n−ブチル、sec−ブチルおよびt−ブチル
を示す。好都合には、C1-4アルキルはメチルである。
「アリール」なる用語は、何れかの、単環式または多
環式芳香族部分を示し、未置換のおよび置換されたアリ
ール(例えば、フェニル、トリル、キシリル、アニシ
ル)、並びに、未置換のおよび置換されたアラルキル
(例えば、ベンジルまたはフェネチルのような(C1-4
フェニルアルキル等の、アルキル部分が(C1-4)のアラ
ルキルを包含する)を包含する。
式(i)の化合物において、Zは好ましくはアミノで
ある。好ましい式(I)の化合物群において、XはOR、
特にOHである。さらに、好ましい式(I)の化合物群に
おいて、XはNRR1(特にNH2)または水素である。
特に好ましい式(I)の化合物は、式中、ZがNH2
あり、XがH,NH2または特にOHであるものである。特に
かかる化合物は抗ウイルス剤として、とりわけ望ましい
治療係数を有する。
「薬剤的に許容され得る誘導体」とは、式(I)の化
合物または、レシピエントへの投与により、式(I)の
化合物または抗ウイルス活性代謝産物またはその残基の
(直接的にまたは間接的に)供給が可能である他の化合
物の、薬学的に許容され得る塩、エステル、またはかか
るエステルの塩を意味する。
式(I)の化合物の好ましいエステルは、エステル群
の非カルボニル部分が、水素、直鎖または分枝鎖のアル
キル(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、t−ブ
チル、n−ブチル)、アルコキシアルキル(例えば、メ
トキシメチル)、アラルキル(例えばベンジル)、アリ
ールオキシアルキル(例えばフェノキシメチル)、アリ
ール(例えば、場合によってはハロゲン、C1-4アルキル
またはC1-4アルコキシによって置換されたフェニル)か
ら成る群より選択されるものである、カルボン酸エステ
ル;アルキル−またはアラルキルスルホニル(例えば、
メタンスルホニル)のようなスルホネートエステル;ア
ミノ酸エステル(例えば、L−バリンまたはL−イソロ
イシル)および、モノ−,ジ−またはトリホスフェート
エステルを包含する。
上記のエステルに関して、特に断りがない限り、存在
するアルキル部分は、有利には、1〜18個の、特に1〜
4個の炭素原子を含有する。かかるエステル中に存在す
る、何れのアリール部分も、有利には、フェニル基を含
有する。
式(I)の化合物の薬学的に許容され得る塩は、薬学
的に許容され得る無機および有機の酸および塩基から誘
導されたものを包含する。好適な酸の例としては、塩
酸、シュウ酸、硫酸、硝酸、過塩素酸、フマル酸、マレ
イン酸、リン酸、グリコール酸、乳酸、サリチル酸、コ
ハク酸、トルエン−p−スルホン酸、酒石酸、酢酸、ク
エン酸、メタンスルホン酸、ギ酸、安息香酸、マロン
酸、ナフタレン−2−スルホン酸およびベンゼンスルホ
ン酸が挙げられる。シュウ酸のようなその他の酸は、そ
れ自体は薬学的に許容され得ないが、本発明の化合物お
よび、その薬学的に許容され得る酸付加塩を得る際に、
中間体として有用な塩の製造において有用であり得る。
適当な塩基から誘導された塩は、アルカリ金属(例え
ば、ナトリウム)、アルカリ土類金属(例えば、マグネ
シウム)、アンモニウムおよびNR4 +(RがC1-4アルキル
の場合)塩を包含する。
以後、本発明の化合物を言及する場合は、式(I)の
化合物およびその薬学的に許容され得る誘導体の両方を
包含する。
式(I)の特定の化合物は、ラセミ混合または単一の
エナンチオマーの形態で存在する。
(1α,4α)−4−(6−クロロ−9H−プリン−9−
イル)−2−シクロペンテニル−カルビノール; (1α,4α)−4−(6−ヒドロキシ−9H−プリン−
9−イル)−2−シクロペンテニル−カルビノール; (1α,4α)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−
イル)−2−シクロペンテニル−カルビノール; (1α,4α)−4−(6−メルカプト−9H−プリン−
9−イル)−2−シクロペンテニル−カルビノール; (1α,4α)−4−(2−アミノ−6−クロロ−9H−
プリン−9−イル)−2−シクロペンテニル−カルビノ
ール; (1α,4α)−4−(2−アミノ−6−ヒドロキシ−
9H−プリン−9−イル)−2−シクロペンテニル−カル
ビノール; (1α,4α)−4−(2,6−ジアミノ−9H−プリン−
9−イル)−2−シクロペンテニル−カルビノール を包含する。
本発明の化合物は、それぞれ、抗ウイルス活性を有
し、そして/または、かかる化合物への新陳代謝が可能
である。特に、これらの化合物は、エイズの原因とされ
る、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)のようなヒト レト
ロウイルスを包含する、レトロウイルスの複製を阻止す
るのに有効である。
本発明のある種の化合物は、抗がん活性を有し、特
に、Zが水素である化合物はそうである。
従って、本発明の別の態様によれば、例えば、レトロ
ウイルス感染の治療における、特に抗ウイルス剤として
の活性治療剤、または抗がん剤として使用するための、
式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る誘導
体が提供される。
他の態様によれば、有効量の式(I)の抗ウイルス化
合物またはその薬学的に許容され得る誘導体を投与する
ことからなる、ヒトを包含する哺乳動物におけるウイル
ス感染、特に、HIVのようなレトロウイルスによって引
き起こされる感染の治療方法が提供される。
他の態様によれば、ウイスル感染の治療のための薬剤
の製造または抗がん剤としての使用のために、式(I)
の化合物、またはその薬学的に許容され得る誘導体の使
用もまた提供される。
抗ウイルス活性を有する本発明の化合物は、また、例
えばエイズ関連合併症(ARC)、進行性全身性リンパ節
症(PGL)、エイズ関連神経疾患(例えば痴呆または熱
帯性部分的麻痺)、抗−HIV抗体陽性およびHIV−陽性の
疾患、カホジ肉腫そして血小板減少性紫斑病のような、
エイズ関連疾患の治療において有用である。
本発明の抗ウイルス化合物は、また抗−HIV抗体また
はHIV−抗原陽性である個体の臨床上の疾患への進行の
予防および、次に続くHIV暴露の予防において有用であ
る。
式(I)の抗ウイルス化合物またはその薬学的に許容
され得る誘導体は、また、インビトロでの血液または精
液のような生理学的体液のウイルスコンタミネーション
の予防のために使用され得る。
式(I)のある種の化合物は、また、本発明の他の化
合物の製造において中間体として有用である。
本明細書で、治療について言及された場合、確定され
た感染または症状の治療だけでなく、予防にまで拡大さ
れることを当業者は理解されよう。
さらに、治療に必要とされる本発明の化合物の量は、
選択された特定の化合物だけでなく、投与方法、治療さ
れる症状の状態、患者の年令、症状に応じて変動し、そ
して、結局、付添いの医者および獣医の判断に一任され
ることを理解されよう。しかしながら、一般に、好適な
投与量は、1日あたり約1〜約750mg/kgの範囲内にあ
り、例えば、1日あたりレシピエントの体重1kgにつき
3〜約120mgのように、1日あたり約10〜約750mg/kg体
重であり、好ましくは6〜90mg/kg/日の、最も好ましく
は15〜60mg/kg/日の範囲内にある。
望ましい投与量は、好都合には、単一の投与量で、ま
たは適当な間隔をおいて、例えば1日あたり2,3,4また
はそれ以上の回数のサブ投与量で投与される分割された
投与量であり得る。
化合物は、好都合には単位投与形態で投与され、例え
ば、単位投与形態物あたり10〜1500mg、好都合には20〜
1000mg、最も好都合には50〜700mgの活性成分を含有す
る。
理想的には、活性成分は、活性化合物の約1〜約75μ
M、好ましくは約2〜50μM、最も好ましくは約3〜約
30μMの血しょう濃度が達成されるように投与されるべ
きである。
このことは例えば、場合によっては塩水中である活性
成分の0.1〜5%溶液の静脈注射によって、または約1
〜約100mg/kgの活性成分を含有する巨丸剤として投与す
ることにより達成される。所望の血中レベルは、約0.01
〜約5.0mg/kg/時の活性成分を供給する連続注入、また
は約0.4〜約15mg/kgの活性成分を含有する断続的な注入
により維持され得る。
治療用として本発明の化合物は、精製していない化学
薬品として投与することが可能であるが、好ましくは、
活性成分は医薬製剤として存在する。
従って、さらに本発明は、式(I)の化合物またはそ
の薬学的に許容され得る誘導体を、1個またはそれ以上
の、そのための薬学的に許容され得る担体、および場合
によっては他の治療および/または予防成分とともに含
有する医薬製剤を提供するものである。担体(複数可)
は、製剤の他の成分と融和性があり、そしてそのレシピ
エントに有害ではないという意味で「許容され得るも
の」でなけれはならない。
医薬製剤は、経口的、直腸的、鼻的、局所的(口腔内
および舌下を含む)、膣的もしくは、非経口的(筋肉内
および静脈内を含む)な投与に適したもの、または、吸
入もしくは吹入による投与に適した形態のものを包含す
る。好適には、製剤は、別個の投与単位で好都合に存在
し、そして薬剤学の分野において良く知られている方法
によって製造できる。すべての方法は、活性化合物を液
体担体または微粉状の固体担体または両方と会合させ、
次いで、必要ならばその生成物を所望とする製剤に形づ
くる工程を包含する。
経口投与に適した医薬製剤は、好都合には、所定の量
の活性成分をそれぞれ含有するカプセル剤、カシェー
剤、錠剤;粉剤または顆粒剤;溶剤、懸濁剤または乳濁
剤のような別個の単位として存在し得る。活性成分は、
また巨丸剤、し剤、またはペースト剤として存在し得
る。経口投与用の錠剤およびカプセル剤は、慣用の賦形
剤、例えば、結合剤、充てん剤、潤滑剤、崩壊剤または
湿潤剤を含有してもよい。錠剤は、当該技術分野におい
て良く知られている方法によってコーチングされる。経
口液体製剤は、例えば、水性または油性の懸濁剤、溶
剤、乳剤、シロップ剤またはエリキシル剤の形態で、ま
たは使用前に水または他の適当なビヒクルと配合される
乾燥薬品として存在し得る。かかる液体製剤は、慣用の
添加剤、例えば、懸濁化剤、乳化剤、非水性のビヒクル
(食用油を含んでもよい)、または保存料を含んでもよ
い。
本発明の化合物は、また、非経口的投与(例えば、巨
丸剤注射または連続的注入のような注射剤による)用に
製剤化され、そしてアンプル、プレ充てん注射器中の単
位投与形態で、または保存料を加えて、数多用量の容器
中に存在し得る。該組成物は、油性または水性のビヒク
ル中、懸濁剤、溶剤または乳剤のような形態をとり、そ
して懸濁化剤、安定化剤および/または分散剤のような
処方化剤を含有してもよい。一方、活性成分は、滅菌固
体の無菌的単離または溶液からの凍結乾燥によって得ら
れる、使用する前に適当なビヒクル、例えば滅菌の発熱
性でない水と配合される粉末形態であってもよい。
表皮への局所的投与のために、本発明の化合物は、軟
膏剤、クリーム剤、またはローション剤として、または
経皮用パッチとして製剤化され得る。軟膏剤およびクリ
ーム剤は、例えば適当な濃稠化剤および/またはゲル化
剤を加えて、水性または油性の基剤を用いて製剤化され
る。ローション剤は、水性または油性の基剤を用いて製
剤化され、そして、一般にさらに1つまたはそれ以上の
乳化剤、安定化剤、分散剤、懸濁化剤、濃稠化剤または
着色剤を含有する。
口中における局所的投与に適した製剤は、フレーバー
基剤、通常はスクロースおよびアラビアゴムまたはトラ
ガカントゴム中に、活性成分を含有するトローチ剤;ゼ
ラチンおよびグリセリンまたはスクロースおよびアラビ
アゴムのような不活性基剤中に活性成分を含有するパス
テル剤;適当な液体担体中に活性成分を含有する口内洗
剤を包含する。
担体が固体である、直腸的投与に適した医薬製剤は、
最も好ましくは、単位投与坐剤である。好適な担体とし
ては、カカオ脂および当該技術分野において通常用いら
れる他の物質が挙げられ、そして坐剤は好都合には、活
性化合物を軟化されたまたは融解された担体(複数可)
と混合し、次いで冷却し、鋳型中で成形することにより
製剤化される。
膣的投与に適した製剤は、活性成分の他に、当該技術
分野において知られているような適当な担体を含有す
る、ペッサリー、タンポン、クリーム剤、ゲル剤、ペー
スト剤、泡剤またはスプレー剤として存在し得る。
鼻腔内投与用として、本発明の化合物は、液体スプレ
ー剤として、または滴剤の形態で使用される。
滴剤は、1つまたはそれ以上の分散剤、可溶化剤また
は懸濁化剤をさらに含有する、水性または非水性の基剤
を用いて製剤化される。液体スプレー剤は、好都合には
加圧されたパックから噴出される。
吸入投与用として、本発明の化合物は、好都合には吹
入器、ネブライザーまたは加圧されたパックまたはエア
ゾルスプレー剤を噴出させるのに好都合な他の手段を用
いて噴出される。加圧されたパックは、適当な噴射剤、
例えばジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロ
メタン、ジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素ま
たは他の適当な気体を含有してもよい。加圧エアゾル剤
の場合、投与単位は、計量された量を噴出するバルブを
付与することにより決定される。
一方、吸入または吹入による投与については、本発明
の化合物は、乾燥粉末組成物、例えば該化合物およびラ
クトースまたは澱粉のような適当な粉末基剤の混合粉末
の形態をとってもよい。粉末組成物は、粉末が吸入器ま
たは吹入器を用いて投与されるような、例えばカプセル
もしくはカートリッジまたは、例えばゼラチンもしくは
ブリスターパック中の単位投与形態で存在してもよい。
所望ならば、活性成分の特効性を与えるような上記の
製剤が用いられる。
本発明の医薬組成物は、さらに抗菌剤のような他の活
性成分または保存料を含有してもよい。
本発明の化合物は、さらに他の治療剤、例えば他の抗
感染剤と組み合せて用いてもよい。特に、本発明の化合
物は既知の抗ウイルス剤とともに用いられる。
従って、本発明の他の態様によれば、式(I)の化合
物またはその生理学的に許容され得る誘導体と、他の治
療活性剤、特に抗ウイルス剤から成る組み合せが提供さ
れる。
上記に関連している組み合せは、好都合には医薬製剤
の形態での使用のために提示され、その結果、本発明の
他の態様として、その薬学的に許容され得る担体ととも
に、上記で定義したとおりの組み合せからなる医薬製剤
が提供される。
かかる組み合せにおいて、使用に適した治療剤として
は、アシクロビール(acyclovir)のような非環式ヌク
レオシド、α−インターフェロンのようなインターフェ
ロン、プロベネシドのような腎性排出抑制剤、ジピタダ
モールのようなヌクレオシド輸送抑制剤、2′,3′−ジ
デオキシシチジン、2,3′−ジデオキシアデノシン、
2′,3′−ジデオキシイノシン、2′,3′−ジデオキシ
チミジンおよび2′,3′−デデオキシ−2′,3′−ジデ
ヒドロチミジンのような2′,3′−ジデオキシヌクレオ
シド、インターロイキンII(IL2)のような免疫モジュ
レーターおよび顆粒球大食細胞コロニー(granulocyte
macrophage colony)刺激因子(GM−CSF)、エリス
ロポエチンおよびアンプリゲン(ampligen)が挙げられ
る。
かかる組み合せの個々の成分は、単独で、または医薬
製剤と組み合せて連続的に、または同時に投与される。
式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る誘
導体が同じウイルスに対して活性である第二の治療剤と
組み合せて用いられる場合、各々の化合物の投与量は、
化合物が単独で用いられる場合の量と違ってもよい。好
適な投与量ては当業者によって容易に理解されよう。
式(I)の化合物およびその薬学的に許容され得る誘
導体は、当該技術分野において知られた、類似構造の化
合物の製造方法によって製造することができる。
式(I)の化合物およびその薬学的に許容され得る誘
導体を製造するための好適な方法を下記に記載するが、
特に断りがない限り、XおよびZは上記で定義したとお
りである。
下記の反応は、所望の化合物を得るために、保護され
た官能基を有する出発原料の使用を必要としてもよい
し、または好都合には適用してもよく、その結果、中間
のまたは最終の工程において脱保護が必要とされる。官
能基の保護および脱保護は、慣用の方法を用いて行なわ
れる。従って、例えばアミノ基はアラルキル(例えばベ
ンジル)、アシルまたはアリール(例えば2,4−ジニト
ロフェニル)からなる群より撰択される基によって保護
され、所望ならばその後の保護基の除去は、好適には標
準的な条件を用いて、加水分解または水素化分解によっ
て行なわれる。ヒドロキシル基は、例えばEd.J.F.W.McO
mieの「Protective Groups in Organic Chemistry」(P
lenum Press,1973)または、Theodora W.Greeneの「Pr
otective Groups in Organic Synthesis」(John Wiley
and Sons,1981)に記載の慣用のヒドロキシル保護基を
用いて保護される。好適なヒドロキシル保護基の例とし
ては、アルキル(例えば、メチル、t−ブチルまたはメ
トキシメチル)、アラルキル(例えば、ベンジル、ジフ
ェニルメチルまたはトリフェニルメチル)から成る群よ
り選択される基、テトラヒドロピラニル、アシル(例え
ば、アセチルまたはベンゾイル)のような複素環基およ
びトリアルキルシリル(例えば、t−ブチルジメチルシ
リル)のようなシリル基が挙げられる。ヒドロキシル保
護基は、慣用の方法を用いて除去される。従って、例え
ば、アルキル、シリル、アシルおよび複素環基は、加溶
媒分解、例えば、酸性または塩基性条件下での加水分解
によって除去される。トリフェニルメチルのようなアラ
ルキル基は、同様にして加溶媒分解、例えば、酸性条件
下での加水分解によって除去される。ベンジルのような
アラルキル基は、貴金属触媒、例えばPd/cの存在下で、
水素化分解により開裂される。シリル基は、また好都合
にはフッ化物イオン源、例えばフッ化テトラ−n−ブチ
ルアンモニウムを用いて除去される。
最初の工程(A)において、式(I)の化合物および
その薬学的に許容され得る誘導体は、式(II) (式中、XおよびZは、式(I)の定義を有する置換
基、またはその保護された形態であり、そしてシクロペ
ンテニルカルビノール基中のヒドロキシル基は保護され
た形態である。) の化合物またはその薬学的に許容され得る誘導体を、ギ
酸およびその反応性誘導体から選択される試薬と反応さ
せ、次いで必要に応じて該試薬によって導入された不必
要な基を除去し、そして/または存在する何れかの保護
基を除去することにより製造される。
上記工程(A)において用いられるのに適したギ酸誘
導体の例としては、オルトギ酸塩(例えば、オルトギ酸
トリエチル)、ジアルコキシメチル酢酸塩(例えば、酢
酸ジエトキシメチル)、ジチオギ酸、ホルムアミド、s
−トリアジンまたはホルムアミジン酢酸塩が挙げられ
る。
ギ酸またはその反応性誘導体によって導入された不必
要な基は、好都合には、例えば塩酸水溶液のような無機
酸を用いて、緩やかな加水分解によって除去される。
オルトギ酸トリエチルのようなオルトギ酸トリアルキ
ルを用いた場合、これは反応用溶媒としてもまた好都合
である。用いられる他の溶媒としては、アミド(例え
ば、ジメチルホルムアミドまたはジメチルアセトアミ
ド)、塩素化炭化水素(例えば、ジクロロメタン)、エ
ーテル(例えば、テトラヒドロフラン)またはニトリル
(例えば、アセトニトリル)が挙げられる。
ある場合(例えば、オルトギ酸トリエチルのようなオ
ルトギ酸トリアルキルが用いられた場合)には、反応
は、好ましくは強酸(例えば、濃縮された塩酸、硝酸ま
たは硫酸)のような触媒の存在下で行なわれる。反応
は、−25°〜150℃、例えば0°〜100℃の範囲の温度、
そして好都合には周囲温度で行なわれる。
別の工程(B)において、式(I)の化合物およびそ
の薬学的に許容され得る誘導体またはその保護された形
態を、相互変換反応に付して、最初に存在する置換基X
を異なる置換基Xに置換し、そして/または最初に存在
する基Zを異なる基Zに置換して、次いで必要に応じて
存在する何れかの保護基を除去する。
工程(B)の一つの態様において、式(I)〔式中、
Xは基RR1(ここで、RおよびR1は前述の通りであ
る。)である。〕の化合物は、その相当する式(I)
(式中、Xはハロゲン原子、例えば塩素である。)の化
合物のアミノ化によって製造できる。アミノ化は、好都
合にはアルコール(例えば、メタノール)のような溶媒
中、試薬HNRR1(ここでRおよびR1は、前述の通りであ
る。)と反応させることにより行なわれる。反応は、適
当な温度で、好都合には、還流下のような高められた温
度で、または液体アンモニアが用いられた場合は、密封
された管の中、約50〜80℃で行なわれる。ハロゲン化物
を、第2および第3アミンへ変換させるのに適した条件
は、またI.T.Harriso等の「Compendium of Organic Syn
thetic Methods」(Wiley−Interseience,New York(19
71))の250〜252頁に記載されている。
工程(B)の別の態様において、式(I)〔式中、X
は基OR(ここで、Rは前述の通りである。)である。〕
の化合物は、ハロゲン原子(例えば塩素)を、適当なア
ニオンRO-と置換させることにより製造される。Rが水
素原子である場合、置換反応は、加水分解により達成さ
れ、これは、水中または水および水に混和する溶媒、例
えば、アルコール(例えば、メタノールまたはエタノー
ル)、エーテル(例えば、ジオキサンまたはテトラヒド
ロフラン)、ケトン(例えば、アセトン)、アミド(例
えば、ジメチルホルムアミド)または、スルホキシド
(例えば、ジメチルスルホキシド)の混合物中、好都合
には酸または塩基の存在下で行なわれる。好適な酸とし
ては、p−トルエンスルホン酸のような有機酸および塩
酸、硝酸または硫酸のような無機酸が挙げられる。好適
な塩基としては、アルカリ金属水酸化物または炭酸塩
(例えば、ナトリウムまたはカリウムの水酸化物または
炭酸塩)のような無機塩基が挙げられる。水性の酸また
は塩基もまた反応溶媒として用いられる。加水分解は、
好都合には−10°〜150℃の範囲の温度、例えば還流温
度で行なわれる。RがC1-4アルキルまたはアリール基で
ある場合、アニオンRO-は、好都合には無機塩基、例え
ばアルカリ金属(例えばナトリウム金属)またはアルカ
リ金属水素化物(例えば水素化ナトリウム)を用いて、
相当するアルコールROHから形成される。その場合で形
成されたアニオンとの反応は、好都合には周囲温度で行
なわれる。
工程(B)の他の態様において、式(I)(式中、X
はSH基である)の化合物は、式(I)のハロ化合物を高
められた温度(例えば還流温度)で、アルコール(例え
ば、n−プロパノール)のような適当な溶媒中、チオ尿
素と反応させ、次いでアルカリ性加水分解を行なうこと
により製造できる。用いられる好適な塩基としては、ア
ルカリ金属水酸化物(例えば、水酸化ナトリウム)が挙
げられる。反応は、好都合には、G.G.Urguartらの、「O
rg.Syn.Coll.Vol.3,363(1953)」に記載の方法に従っ
て、例えば中間生成物を、NaOH水溶液とともに、約0.25
〜約5時間、還流させることにより達成される。
工程(B)の他の態様において、式(I)(式中、X
は水素原子である。)の化合物は、残りの分子に影響を
及ぼさない還元系を用いて、式(I)のハロ化合物を還
元することにより製造される。所望の脱ハロゲン化反応
を行なうのに用いられる好適な還元剤としては、J.R.Ma
rshallらの「J.Chem.Soc.,1004(1951)」に記載の方法
を用いる亜鉛金属/水が挙げられる。一方、反応はV.Na
irらの「J.Org.Chem.,52,1344(1987)」に記載の方法
に従って、10%トリエチルアミンを含有するテトラヒド
ロフランのような適当な溶媒中、および好都合には、Ra
yonet光化学反応容器中で光分解することにより行なう
ことができる。
工程(B)の、さらに別の態様において、式(I)
(式中、Xはハロゲン原子である。)の化合物は、慣用
の、ハロゲン化物−ハロゲン化物交換方法を用いて、異
なる式(I)のハロ化合物から製造される。一方、Xが
塩素である場合、この置換基は、既知の方法に従って、
各種のp−(ハロ)ベンゼンジアゾニウム塩酸塩を用い
て、他のハロゲン原子と置換することができる。
式(I)〔式中、XはSR基(ここでRはC1-4アルキル
またはアリール基である)である。〕の化合物は、例え
ば米国特許第4,383,114号に記載の標準的なアルキル化
またはアリール化の方法を用いて、相当するチオールか
ら製造される。
式(I)(式中、Zはヒドロキシル基である。)の化
合物は、好都合には、例えば、J.Davollの「J.Amer.Che
m.Soc.,73,3174(1951)」に記載の方法を用いて、亜硝
酸と反応させることにより、相当する式(I)(式中、
ZはNH2である。)の化合物から製造される。
上記記載の反応の多くは、プリンヌクレオシド合成の
分野、例えば、R.T.Walkerらの「Nucleoside Analogs−
Chemisytry,Biology and Medical Applications」(Ple
num Press,New York(1979)),193〜223頁に広範囲に
わたって報告されており、この開示は、本明細書に参考
文献として引用する。
本発明の化合物の薬学的に許容され得る塩は、米国特
許第4,383,114号の記載に従って製造することができ、
この開示は、本明細書に参考文献として引用する。従っ
て、例えば、式(I)の化合物の酸付加塩を製造するこ
とを所望する場合、上記方法からの生成物を、その結果
得られる遊離塩基を、慣用の方法を用いて、適当な酸で
処理することによって、塩に変換することができる。薬
学的に許容され得る酸付加塩は、場合によっては、エス
テル(例えば、酢酸エチル)またはアルコール(例えば
メタノール、エタノールまたはイソプロパノール)のよ
うな適当な溶媒の存在下、遊離塩基を適当な酸と反応さ
せることにより製造できる。無機塩基塩は、場合によっ
てはアルコール(例えばメタノール)のような溶媒の存
在下、遊離塩基を、アルコキシド(例えばナトリウムメ
トキシド)のような適当な塩基と反応させることにより
製造できる。薬学的に許容され得る塩は、また慣用の方
法を用いて式(I)の化合物の他の塩(他の薬学的に許
容され得る塩を含む)から製造することができる。
式(I)の化合物は、好適には、POCl3のようなリン
酸化剤または酸ハロゲン化物たは無水物のような適当な
エステル化剤と反応させることにより、薬学的に許容さ
れ得るリン酸塩または他のエステルに変換できる。式
(I)の化合物のエステルまたは塩は、例えば加水分解
によって親の化合物に変換できる。
式(II)の化合物およびその塩は新規な化合物であ
り、本発明の他の特徴の1つを成す。
Zが水素またはヒドロキシルである式(II)の化合物
は、化合物2a から、過剰量の、式(III) (式中、Yはハロゲン原子、例えば塩素であり、Zは水
素またはヒドロキシルである。)のピリミジンと、トリ
エチルアミンのようなアミン塩基の存在下、アルコール
溶媒(例えばn−ブタノール)中、好都合には、還流し
て反応させることにより直接製造できる。
ZがNH2である式(II)の化合物は、式2aの化合物を
用いて、過剰量の式(IV) (式中、Yは上記の式(III)で定義したとおりであ
る。) のピリミジンと、上記のZが水素またはヒドロキシルで
ある式(II)の化合物の製造において用いられた条件と
同様にして反応させて、式(V) の化合物を得、この化合物を、ジアゾニウム塩ArN2 +E-
(式中、Arは芳香族基、例えば、p−クロロフェニルで
あり、E-はアニオン、例えばハロゲン化物、例えば塩化
物である。)を用いて、水のような溶媒、酢酸のような
有機酸、または、その混合物中、好都合には、およそ周
囲温度でジアゾ化して、式(VI) (式中、Arは上記で定義したとおりである。) の化合物とし、次いで酸、例えば酢酸の存在下、例えば
亜鉛のような還元金属を用いて還元して、所望の式(I
I)の化合物に変換することによって、製造できる。還
元剤の選択は、基Xの性質に依存することが理解されよ
う。
化合物2aは、用途の広い前駆体である、1α−アセチ
ルアミノ−3α−アセトキシ−メチルシクロペンタ−2
−エン(1a)から、アルカリ性土類金属水酸化物のよう
な、緩やかな塩基の存在下で加水分解することにより製
造できる。
式(II)の6−クロロ化合物を経る、式(I)の化合
物の、特に好都合な合成を下記に示す。
化合物2aおよび式(V)と(VI)の化合物は新規な中
間体であり、本発明の別の特徴の1つを成す。
化合物1aは、米国特許第4,138,562号に記載の公知の
化合物である。
式(I)の化合物が単一の異性体として所望される場
合、それは最終生成物の分割または異性体的に純粋な出
発原料または好都合な中間体からの立体特異的合成によ
って得られる。
最終生成物またはそのための中間体または出発原料の
分割は当該技術分野において公知の適当な方法、例えば
E.L.Elielの「Stereochemistry of Carbon Compounds」
(McGraw Hill,1962)およびS.H.Wilenの「Tables of R
esolving Agents′」に記載の方法によって行なわれ
る。
キラル的に純粋な式(I)の化合物を得るための、好
都合な方法の1つとして、該化合物のラセミ混合物また
はその前駆体の酵素的変換によるものがある。かかる方
法によって、式(I)の(+)−および(−)−化合物
が光学的に純粋な形態で得られる。好適な酵素として、
アデノシンデアミナーゼのようなデアミナーゼが挙げら
れる。
本発明を、下記の詳細な実施例を用いて、さらに詳し
く説明する。ここで元素分析は、M−H−Wラボラトリ
ー,Phoenix,AZによって行なわれた。融点は、Mel−Temp
装置を用いて測定し補正した。核磁気共鳴スペクトル
は、Jeol FX90QFTまたはNicollet NT300分光計を用い
て、DMSO−d6中で測定した。化学シフトはMe4Siから低
磁場におけるppmで表現した。IRスペクトルは、Nicolle
t 50XC FT−IR分光計を用いて、KBr錠として測定し、そ
してUVスペクトルは、Beckmann DU−8分光高度計を用
いて測定した。マススペクトルは、AEI Scientific App
aratus Limited MS−30質量分析計を用いて測定した。
薄層クロマトグラフィー(TLC)は、メルク社のシリカ
ゲル(230〜400メッシュ)の0.25mmの層を用いて行なっ
た。すべての化学薬品および溶媒は、特に断りがない限
り試薬級である。実施例において用いられる「活性成
分」なる用語は、式(I)の化合物またはその薬学的に
許容され得る誘導体を意味する。
実施例1 (±)−(1α,4α)−4−〔(5−アミノ−6−ク
ロロ−4−ピリミジニル)アミノ〕−2−シクロペンテ
ニル−カルビノール(3a)1α−アセチルアミノ−3α
−アセトキシメチル シクロペンタ−2−エン(1a)
(3.0g,15mmol)および水酸化バリウム水溶液(0.5N,30
0ml)の混合物を一晩還流した。冷却後、それをドライ
アイスで中和化した。沈殿物をろ去し、水溶液を濃縮し
て乾固した。残留物を無水エタノールで抽出し、再び濃
縮して、無色のシロップとして、2a(1.6g,14mmol)を
得た。
このシロップに、5−アミノ−4,6−ジクロロピリミ
ジン(4.59g,28mmol)、トリエチルアミン(4.2g,42mmo
l)およびn−ブタノール(50ml)を加え、混合物を24
時間還流した。揮発性の溶媒を除去し、残留物をフラッ
シュカラム(4.0×12cm)中に充てんされたシリカゲル
(7g)に吸収し、CHCl3−MeOH(20:1)で溶離して、化
合物3a(2.69g,74%)を得た。融点130〜132℃。
分析用の試料は、酢酸エチル(EtOAc)から再結晶す
ることにより得られた。
融点134〜135℃ MS(30ev,200℃);m/e240および242(M+およびM+
2)、209(M+−31)、144(B+); IR:3600−2600(OH)、1620、1580(C=C,C=N); 元素分析:(C10H13ClN4O)C,H,N 実施例2 (±)−(1α,4α)−4−〔(2−アミノ−6−クロ
ロ−4−ピリミジニル)−アミノ〕−2−シクロペンテ
ニル−カルビノール(4a) 14mmolの粗製2a(実施例1)に、2−アミノ−4,6−
ジクロロピリミジン(3.74g,22.8mmol)、トリエチルア
ミン(15ml)およびn−ブタノール(75ml)を加え、混
合物を48時間還流した。揮発性溶媒を除去し、残留物を
メタノールで処理して、未溶解の副生成物(ダブルピリ
ミジンヌクレオシド)を分離した。メタノール溶液を、
カラム(4.0×14cm)中に充てんされたシリカゲル(8
g)に吸収し、CHCl3−MeOH(40:1)で溶離して、粗製4a
(1.52g,42%)を得た。生成物を酢酸エチルから再結晶
して4aを得た。
融点132〜134℃ MS(30ev,200℃);m/e240および242(M+およびM+
2)、209(M+−31)、144(B+); IR:3600−3000(NH2,OH)、1620、1580(C=C,C=
N); 元素分析:(C10H13ClN4)C,H,N 実施例3 (±)−(1α,4α)−4−(〔(2−アミノ−6−
クロロ−5−(4−クロロフェニル)−アゾ〕−4−ピ
リミジニル−アミノ)−2−シクロペンテニル−カルビ
ノール(5a) ジアゾニウム塩冷溶液を、3NHCl(25ml)中のp−ク
ロロアニリン(1.47g,11.5mmol)および水(10ml)中の
硝酸ナトリウム(870mg,12.5mmol)から調製した。この
溶液を4a(2.40g,10mmol)、酢酸(50ml)、水(50ml)
および酢酸ナトリウム三水和物(20g)の混合物に加え
た。反応混合物を室温で一晩撹拌した。黄色の沈殿物を
ろ過し、中和するまで冷水で洗浄し、次いでドラフトチ
ャンバーで空気乾燥して5a(3.60g,94%)を得た。融点
229℃(分解) 分析用試料は、アセトン−メタノール(1:2)から得
られた。
融点241〜243℃(分解) MS(30ev,260℃);m/e378および380(M+およびM+
2)、282(B+); IR:3600−3000(NH2,OH)、1620、1580(C=C,C=
N); 元素分析:(C16H16Cl2N6O)C,H,N 実施例4 (±)−(1α,4α)−4−〔(2,5−ジアミノ−6
−クロロ−4−ピリミジニル)−アミノ〕−2−シクロ
ペンテニル−カルビノール(6a) 5a(379mg,1mmol)、亜鉛末(0.65g,10mmol)、酢酸
(0.32ml)、水(15ml)およびエタノール(15ml)の混
合物を窒素下3時間還流した。亜鉛を除去し、溶媒を蒸
発させた。残留物をカラム(2.0×18cm)中に充てんさ
れたシリカゲル(2g)に吸収し、CHCl3−MeOH(15:1)
で溶離した。ピンク色のシロップが得られた。さらにメ
タノール−エーテルから精製して、ピンク色の結晶とし
て6a(170mg,66%)を得た。
融点168〜170℃ MS(30ev,220℃);m/e255および257(M+およびM+
2)、224(M+−31)、159(B+); IR:3600−3000(NH2,OH)、1620、1580(C=C,C=
N); 元素分析:(C10H14ClN5)C,H,N 実施例5 (±)−(1α,4α)−4−(6−クロロ−9H−プリ
ン−9−イル)−2−シクロペンテニル−カルビノール
(7a) 3a(1.30g,5.4mmol)、オルトギ酸トリエチル(30m
l)および塩酸(12N,0.50ml)の混合物を室温で一晩撹
拌した。溶媒を真空下35℃で蒸発させた。残留物に塩酸
水溶液(0.5N,30ml)を加え、混合物を1時間撹拌し
た。混合物を1N水酸化ナトリウムを用いて、pH7〜8に
中和して、カラム(4.0×8cm)中に充てんされたシリカ
ゲル(8g)に吸収し、CHCl3−MeOH(20:1)で溶離し
て、白色の結晶の7a(1.12g,82%)を得た。粗製生成物
を酢酸エチルから再結晶して7aを得た。
融点108〜110℃ MS(30ev,200℃);m/e250および252(M+およびM+
2)、219(M+−31)、154(B+); IR:3600−2800(OH)、1600(C=C,C=N); 元素分析:(C11H11ClN4O)C,H,N 実施例6 (±)−(1α,4α)−4−(6−ヒドロキシ−9H−
プリン−9−イル)−2−シクロペンテニル−カルビノ
ール(8a) 7a(251mg,1mmol)および水酸化ナトリウム水溶液
(0.2N,10ml)の混合物を3時間還流した。冷却後、反
応混合物を酢酸を用いてpH5〜6に調整した。反応混合
物をカラム(2.0×11cm)中に充てんされたシリカゲル
(2g)に吸収し、そしてCHCl3−MeOH(10:1)で溶離し
て、8a(105mg,45%)を得た。粗製の白色生成物を水−
メタノール(3:1)から再結晶して8aを得た。
融点248〜250℃(分解) MS(30ev,300℃);m/e232(M+)、214(M+−18)、136
(B+); IR:3600−2600(OH)、1680、1600(C=0,C=C,C=
N); 元素分析:(C11H12N4O2)C,H,N 実施例7 (±)−(1α,4α)−4−(6−アミノ−9H−プリ
ン−9−イル)−2−シクロペンテニル−カルビノール
(9a) 液体アンモニアを、−80℃でメタノール(5ml)中、7
a(250mg,1mmol)の溶液を含有するボンベ中に流し込ん
だ。ボンベを密閉し、そして24時間60℃で加熱した。ア
ンモニアおよびメタノールを蒸発させ、残留物を水から
再結晶することにり、オフホワイトの結晶として9a(18
7mg,81%)を得た。
融点198〜200℃ MS(30ev,210℃);m/e231(M+)、213(M+−18)、135
(B+); IR:3600−2600(NH2,OH)、1700、1600(C=C,C=
N); 元素分析:(C11H13N5O)C,H,N 実施例8 (±)−(1α,4α)−4−(6−メルカプト−9H−
プリン−9−イル)−2−シクロペンテニル−カルビノ
ール(10a) 7a(125mg,0.5mmol)、チオ尿素(40mg,0.64mmol)お
よびn−プロパノール(5ml)の混合物を2時間還流し
た。冷却後、沈殿物をろ過により単離し、n−プロパノ
ールで洗浄し、そして水酸化ナトリウム(1N,5ml)中に
溶解した。溶液を酢酸を用いてpH5に調整した。粗製の1
0a(90mg,73%)、融点260〜262℃(分解)を再び単離
して、N,N−ジメチルホルムアミドから再結晶して10a、
融点263〜265℃(分解)を得た。
MS(30ev,290℃);m/e248(M+)、230(M+−18)、152
(B+); IR:3600−3200(OH)、3100、2400(SH)、1600(C=
C,C=N); 元素分析:(C11H12N4OS)C,H,N 実施例9 (±)−(1α,4α)−4−(2−アミノ−6−クロ
ロ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロペンテニル−
カルビノール(13a) 6a(1.41g,5.5mmol)、オルトギ酸トリエチル(30m
l)および塩酸(12N,1.40ml)の混合物を一晩撹拌し
た。懸濁液を真空下乾燥した。希塩酸(0.5N,40ml)を
加え、混合物を室温で1時間反応させた。混合物を1N水
酸化ナトリウムを用いてpH8に中和化し、カラム(4.0×
10cm)中に充てんされたシリカゲル(7.5g)に吸収し、
CHCl3−MeOH(20:1)で溶離して、オフホワイトの結晶
として13a(1.18g,80%)を得た。粗製の生成物をエタ
ノールから再結晶して13aを得た。
融点145〜147℃ MS(30ev,220℃);m/e265および267(M+およびM+
2)、235(M+−30)、169(B+); IR:3600−2600(NH2,OH)、1620、1580(C=C,C=
N); 元素分析:(C11H12N5OCl.3/4H2O)C,H,N 実施例10 (±)−(1α,4α)−4−(2−アミノ−6−ヒド
ロキシ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロペンテニ
ル−カルビノール(14a) 13a(266mg,1mmol)および水酸化ナトリウム水溶液
(0.33N)の混合物を5時間還流し、カラム(2.0×7.5c
m)中に充てんされたシリカゲル(2g)に吸収し、CHCl3
−MeOH(5:1)で溶離した。粗製の生成物をメタノール
−水(1:4)から再結晶して、白色の結晶として14a(15
2mg,61%)を得た。
融点254〜256℃(分解) MS(30ev,200℃);m/e247(M+)、217(M+−30)、151
(B+); IR:3600−2600(NH2,OH)、1700、1600、(C=O,C=C,
C=N); 元素分析:(C11H13N5O2.3/4H2O)C,H,N 実施例11 (±)−(1α,4α)−4−(2,6−ジアミノ−9H−
プリン−9−イル)−2−シクロペンテニル−カルビノ
ール(15a) 液体アンモニアをボンベ中−80℃で、メタノール(10
ml)中13a(265mg,1mmol)の溶液中に流し込んだ。ボン
ベを密閉し、48時間75℃で加熱した。アンモニアおよび
メタノールを蒸発させた。残留物をカラム(2.0×10c
m)中に充てんされたシリカゲル(2g)に吸収し、CHCl3
−MeOH(15:1)で溶離した。粗製の生成物をエタノール
から再結晶して15a(196mg,80%)を得た。
融点152〜155℃ MS(30ev,200℃);m/e246(M+)、229(M+−17)、216
(M+−30)、150(B+); IR:3600−3000(NH2,OH)、1700、1650、1600(C=O,C
=C,C=N); 元素分析:(C11H14N6O)C,H,N 実施例12 (1S,4R)−4−(2,6−ジアミノ−9H−プリン−9−
イル)−2−シクロペンテニル−カルビノール 〔(1S,4R)−4−(2,6−ジアミノ−9H−プリン−9
−イル)−2−シクロペンテン−メタノール〕 (a)中間体1 乾燥ジメチルホルムアミド(85ml)中、(1R,2R,3R,5
R)−3−〔6−アミノ−9H−プリン−9−イル〕−5
−〔((1,1−ジメチルエチル)−ジメチルシリルオキ
シ)メチル〕−1,2−シクロペンタンジオール−(−)
−アリステロマイシン1)(12.505g)、塩化t−ブチル
ジメチルシリル(7.8g)およびイミダゾール(12.96g)
を周囲温度で2.5時間撹拌した。その結果得られる溶液
を酢酸エチル(500ml)で希釈し、次いで水(3×100m
l)およびブライン(50ml)で洗浄して、白色の固形物
を結晶として得た。これをろ過により集め、酢酸エチル
で洗浄して、次いで真空下乾燥して標記の生成物(3.92
g)を得た。1 H NMR(DMSO−d6)8.15(1H)、8.09(1H)、7.19(2
H)、5.00(1H)、4.72(1H)、4.69(1H)、4.36(1
H)、3.85(1H)、3.67(2H)、2.23(1H)、2.09(1
H)、1.79(1H)、0.89(9H)、0.07(6H)。
1)Journal of the American Chemical Society 1983,
vol.105,4049−4055。
(b)中間体2 (4R,3aS,6R,6aR)−4−〔6−アミノ−9H−プリン
−9−イル〕−6−〔((1,1−ジメチルエチル)−ジ
メチルシリルオキシ)メチル〕−3a,5,6,6a−テトラヒ
ドロ−4H−シクロペンタ−1,3−ジオキソール−2−チ
オン 乾燥ジメチルホルムアミド(56ml)中、中間体1(3.
45g)の撹拌懸濁液を1,1′−チオカルボニルジイミダゾ
ール(3.3g)で処理して、黄色の溶液を得た。周囲温度
で15.5時間後、その結果得られる溶液を、前の実験(6
%スケール)からのものと混合し、そして溶媒を蒸発さ
せて除去した。残留の油状物を酢酸エチル(100ml)で
希釈し、次いで水(2×20ml)およびブライン(2×20
ml)で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、そして蒸発させて黄
色の固形物とした。これをジエチルエーテル(25ml)で
洗浄し、次いでろ過により集め、さらにエーテル(25m
l)で洗浄し、次いで真空下乾燥して標記の生成物を薄
い色のクリーム固形物(3.61g)として得た。
1H NMR(DMSO−d6)8.27(1H)、8.13(1H)、7.33(2
H)、5.81(1H)、5.37(1H)、5.28(1H)、3.78(2
H)、2.60(1H)、2.28(2H)、0.90(9H)、0.09(6
H)。
(c)中間体3 (1′R,4′S)−9−〔4−(((1,1−ジメチルエ
チル)ジメチルシリルオキシ)メチル)−2−シクロペ
ンテン−1−イル〕−9H−プリン−6−アミン 乾燥テトラヒドロフラン(25ml)中、中間体2(3.57
g)の溶液を乾燥テトラヒドロフラン(10ml)中の、1,3
−ジメチル−2−フェニル−1,3,2−ジアザホスホリジ
ン(4.94g)の溶液で処理し、次いで周囲温度で8.75時
間撹拌した。溶媒を蒸発させることにより除去した。
残留の油状物を前の実験(40%スケール)からのもの
と混合し、次いでシリカ(200g,メルク7734)上のカラ
ムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム−エタノー
ル混合物で溶離して白色の固形物を得た。この固形物を
ジエチルエーテル(25ml)で洗浄し、次いでろ過により
集めた。固形物をさらにエーテル(10ml)で洗浄し、次
いで真空下乾燥して標記の生成物(1.47g)を得た。
1H NMR(DMSO−d6)8.14(1H)、8.00(1H)、7.20(2
H)、6.12(1H)、5.95(1H)、5.60(1H)、3.66(2
H)、2.96(1H)、2.69(1H)、1.65(1H)、0.74(9
H)、0.02(6H)。
(d)中間体4 (1′R,4′S)−9−〔4−(((1,1−ジメチルエ
チル)ジメチルシリルオキシ)メチル)−2−シクロペ
ンテン−1−イル〕−9H−プリン−6−アミン−1−オ
キシド クロロホルム(30ml)中の中間体3(1.37g)の溶液
を、80〜90%のm−クロロ過安息香酸(1.29g)で処理
し、次いで周囲温度で3時間撹拌した。溶媒を蒸発させ
て除去し、そして残留のガム状物を酢酸エチル(10ml)
中に溶解した。白色の固形物を結晶として得た。ろ過を
蒸発させて再生したこの固形物および物質をクロロホル
ム(100ml)中に溶解し、次いで飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液(3×10ml)およびブライン(2×10ml)で洗
浄した。水性の洗浄液をクロロホルム(50ml)で逆抽出
した。合一した有機溶液を乾燥(MgSO4)し、次いで蒸
発させて固形物とした。この固形物をジエチルエーテル
(25ml)で洗浄し、次いでろ過により集めた。白色の固
形物をさらにエーテル(10ml)で洗浄し、次いで真空下
乾燥して、標記の生成物(1.16g)を得た。
1H NMR(CDCl3)8.72(1H)、8.02(1H)、7.16(2
H)、6.21(1H)、5.87(1H)、5.72(1H)、3.68(2
H)、3.04(1H)、2.82(1H)、1.74(1H)、0.89(9
H)、0.06(6H)。
(e)中間体5 (1′R,4′S)−7−〔4−(((1,1−ジメチルエ
チル)ジメチルシリルオキシ)メチル)−2−シクロペ
ンテン−1−イル〕−2−イミノ−1,2−ジヒドロ〔1,
2,4〕オキサジアゾロ〔3,2−i〕−9H−プリン−臭化水
素酸塩 メタノール(20ml)中の中間体4(1.08g)の撹拌さ
れた氷冷懸濁液を、メタノール(20ml)中の臭化シアン
(0.34g)の溶液を、5分間にわたって加えて処理し
た。15分後、懸濁液を周囲温度まで加温せしめて溶液を
得た。90分後、溶媒を蒸発させて除去した。残留物をジ
エチルエーテル(25ml)で洗浄し、次いでろ過により集
めた。固形物をさらにエーテル(25ml)で洗浄し、次い
で真空下乾燥して、標記の生成物(1.37g)を得た。
1H NMR(CDCl3)10.20(1H)、10.02(1H)、8.37(1
H)、6.25(1H)、6.01(1H)、5.90(1H)、3.69(2
H)、3.05(1H)、2.86(1H)、1.73(1H)、0.86(9
H)、0.03(6H)。
(f)中間体6 (1′R,4′S)−9−〔4−(((1,1−ジメチルエ
チル)ジメチルシリルオキシ)メチル)−2−シクロペ
ンテン−1−イル〕−6−シアノイミノ−1,6−ジヒド
ロ−1−メトキシ−9H−プリン ジメチルホルムアミド(10ml)中の中間体5(1.36
g)の溶液を周囲温度で撹拌し、次いでトリエチルアミ
ン(1.2ml)で処理した。40分後ヨードメタン(0.54m
l)を加えて黄色の溶液を得た。3.75時間後、溶媒を蒸
発させて除去した。残留物を酢酸エチル(100ml)およ
び水(20ml)に分配した。有機溶液をさらに水(2×20
ml)およびブライン(20ml)で洗浄し、乾燥(MgSO4
し、そして蒸発させて固形物とした。この固形物をジエ
チルエーテル(25ml)で洗浄し、次いでろ過により集め
た。この白色の固形物をさらにエーテル(10ml)で洗浄
し、次いで真空下乾燥して標記の生成物(0.865g)を得
た。
1H NMR 8.23(1H)、7.96(1H)、6.24(1H)、5.85(1
H)、5.65(1H)、4.21(3H)、3.66(2H)、3.04(1
H)、2.77(1H)、1.68(1H)、0.88(9H)、0.05(6
H)。
(g)中間体7 (1′R,4′S)−9−〔4−(((1,1−ジメチルエ
チル)ジメチルシリルオキシ)メチル)−2−シクロペ
ンテン−1−イル〕−6−メトキシアミノ−9H−プリン
−2−アミン エタノール(80ml)中の中間体6(802mg)および1,8
−ジアザビシクロ〔5,4,0〕ウンデカ−7−エン(0.45m
g)の溶液を撹拌し、加熱還流した。9時間後に加熱を
止め、そして溶液を周囲温度で一晩放置した。溶媒を蒸
発させて除去した。残留の油状物を前の実験(4%スケ
ール)からのものと混合して、次いでクロロホルム、次
いでクロロホルムエタノール混合物を溶離剤とするシリ
カ(40g,メチル9385)上のカラムクロマトグラフィーに
付して泡状物を得た。この泡状物をジエチルエーテル
(10ml)で摩砕してその結果得られる固形物をろ過によ
り集めた。固形物をさらにエーテル(5ml)で洗浄し、
次いで真空下乾燥して標記の生成物(594mg)を得た。
1H NMR(DMSO−d6)9.76(1H)、7.32(1H)、6.53(2
H)、6.08(1H)、5.88(1H)、5.26(1H)、3.72(3
H)、3.61(2H)、2.90(1H)、2.50(1H)、1.52(1
H)、0.83(9H)、0.02(6H)。
(h)中間体8 (1S,4R)−4−〔2−アミノ−6−メトキシアミノ
−9H−プリン−9−イル〕−2−シクロペンテン−メタ
ノール テトラヒドロフラン(35ml)中の中間体7(356mg)
の溶液を周囲温度で撹拌し、次いでフッ化テトラブチル
アンモニウム(テトラヒドロフラン中の1.0M溶液、1.4m
l)で処理した。90分後、反応を水(1ml)で冷却し、次
いで溶媒を蒸発させて除去した。残留の油状物をクロロ
ホルム、次いでクロロホルム−エタノール混合物を溶離
剤とするシリカ(20g,メルク7734)上のカラムクロマト
グラフィーに付して、標記の生成物を固形物(243mg)
として得た。
1H NMR(DMSO−d6)9.75(1H)、7.39(1H)、6.52(2
H)、6.10(1H)、5.84(1H)、5.27(1H)、4.73(1
H)、3.40(2H)、2.83(1H)、2.55(1H)、1.52(1
H)。
(1S,4R)−4−〔2,6−ジアミノ−9H−プリン−9−
イル〕−2−シクロペンテン−カルビノール 水(10ml)およびテトラヒドロフラン(50ml)中の、
中間体8(210mg)の撹拌された氷冷の溶液を、アルミ
ニウムアマルガム〔アルミニウム(237mg)および0.5%
塩化第二水銀水溶液から〕で処理し、15分間にわたって
少しずつ加えた。40分後、撹拌混合物を周囲温度まで加
温せしめた。15時間後、その結果得られる混合物を珪藻
上を通してろ過して不溶物を除去した。これらを水:テ
トラヒドロフラン中(1:5,60ml)で洗浄した。合一した
ろ液を蒸発させた。残留物を(クロロホルム−エタノー
ル)混合物を溶離剤とするシリカ(10g,メルク9385)上
のカラムクロマトグラフィーに付して、標記の生成物を
泡状物(159mg)として得た。
〔α〕D−81°(c1.04,メタノール); 1H NMR(DMSO−d6)7.61(1H)、6.66(2H)、6.10(1
H)、5.87(1H)、5.76(2H)、5.38(1H)、4.76(1
H)、3.45(2H)、2.87(1H)、2.60(1H)、1.60(1
H)。
実施例13 (1S,4R)−4−(2−アミノ−6−ヒドロキシ−9H
−プリン−9−イル)−2−シクロペンテニル−カルビ
ノール (1′R,4′S)−2−アミノ−1,9−ジヒドロ−9−
〔4−ヒドロキシメチル−2−シクロペンテン−1−イ
ル〕−6H−プリン−6−オン 0.1MのpH6緩衝液(10ml)(オルトリン酸を用いて調
製された水2l中のオルトリン酸二ナトリウム28.4gから
のもの)中の実施例12の標記化合物(144mg)の濁った
溶液を、50%グリセロール−0.01Mリン酸カリウム(pH
6.0)中のアデノシンデアミナーゼ(0.5ml,778ユニッ
ト)溶液で処理し、次いで撹拌し37°まで加温した。1
8.5時間後、その結果得られる懸濁液を冷蔵した。集め
られた固形物を水から再結晶して標記の生成物を白色の
固形物(86mg)として得た。
〔α〕D−49°(c0.5,ジメチルスルホキシド); 1H NMR(DMSO−d6)10.60(1H)、7.60(1H)、6.47(2
H)、6.10(1H)、5.86(1H)、5.33(1H)、4.72(1
H)、3.45(2H)、2.59(1H)、1.58(1H)。
実施例14 (1α,4α)−4−(2−アミノ−6−ヒドロキシ−
9H−プリン−9−イル)−2−シクロペンテニル−カル
ビノールのエナンチオマーの製造 (a)(1S,4R)−4−(2−アミノ−6−ヒドロキシ
−9H−プリン−9−イル)−2−シクロペンテニル−カ
ルビノール ジアミノ類似体(100mg)(実施例11)を、3mlの0.05
M K2PO4緩衝液(pH7.4)中に加熱(50℃)して溶解し
た。この溶液を室温まで冷却し、40ユニットのアデノシ
ンデアミナーゼ(シグマ、VI型、子牛の腸粘膜)を加え
た。室温でのインキュベーションの3日後、沈殿物が形
成し、ろ過により収集した。収量18.2mg、ろ液を濃縮し
て1.5mlとし、そして2日間冷蔵した。ろ過によりさら
に固形物が得られた。収量26.8mg、2つの固形物画分を
水から再結晶して純粋な標記生成物を得た。
融点269〜272℃; ▲〔α〕24 D▼−62.1(c0.3MeOH); (b)(1R,4S)−4−(2−アミノ−6−ヒドロキシ
−9H−プリン−9−イル)−2−シクロペンテニル−カ
ルビノール 1S,4R−異性体(実施例14a)の製造で得られたろ液を
合一し、そして蒸発させて乾固させた。未反応のジアミ
ノ出発原料を、10%メタノール/クロロホルムを用いる
シリカゲルフラッシュカラムで分離した。ジアミノ化合
物を0.05MK2PO4緩衝液(pH7.4,15ml)中に溶解し、そし
て800ユニットのアデノシンデアミナーゼを加えた。溶
液を37℃で96時間インキュベートした。TLCより幾つか
の未反応の生成物が残留していることが確認された。溶
液を沸騰水中、3分間の加熱をし、そしてろ過して変性
タンパク質を取り除いた。さらに800ユニットのアデノ
シンデアミナーゼを加え、工程を繰り返した。タンパク
質の取り除かれた溶液を蒸発させて乾固し、そして生成
物を水から結晶させた。白色の固形物としての標記生成
物を水からろ過することにより集めた。
融点265〜270℃; ▲〔α〕24 D▼+61.1(c0.3MeOH); 実施例15 (±)−(1α,4α)−4−(2−アミノ−6−ヒド
ロキシ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロペンテニ
ル−アセトキシカルビノール アセトニトリル(6ml)およびトリエチルアミン(0.0
9ml,0.66mmol)の混合物中の実施例10の生成物(130mg,
0.50mmol)および4−ジメチルアミノピリジン(5mg,0.
04mmol)の懸濁液に、酢酸無水物(0.06ml,0.6mmol)を
加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。メタノール
(1ml)を反応を冷却するために加えた。溶液を濃縮
し、カラム(2.0×12cm)中に充てんされたシリカゲル
(1.5g)に吸収し、CHCl3−MeOH(20:1)で溶離した。
生成物の画分を集め、濃縮して白色の固形物を得た。固
形物の生成物をMeOH−AcOEtで洗浄した。収量123mg(85
%)メタノールから、さらに精製して標記の生製物を針
状結晶として得た。
融点237〜239℃; 元素分析:(C13H15N5O3)C,H,N 実施例16 (1S,4R)−4−〔2−アミノ−9H−プリン−9−イ
ル〕−2−シクロペンテニル−カルビノール テトラヒドロフラン(250ml)および水(50ml)中の
(1S,4R)−4−〔2−アミノ−6−メトキシアミノ−9
H−プリン−9−イル〕−2−シクロペンテン−メタノ
ール(中間体8、実施例12)(1.202g)の撹拌された氷
冷の溶液を、アルミニウムアマルガム(アルミニウム
(1.761g)および0.5%塩化第二水銀水溶液からのも
の)を、1時間47分かけて少しずつ加えて処理した。35
分後、撹拌混合物を周囲温度まで加温せしめた。さらに
4時間10分後、その結果得られた混合物を珪藻土を通し
てろ過して不溶物を取り除いた。これらをテトラヒドロ
フラン:水(5:1,300ml)で洗浄した。合一したろ液を
蒸発させて黄色の泡状物とした。泡状物をクロロホルム
中で調製したシリカ(33.8g,メルク7734)上のカラムク
ロマトグラフィーに付し、(クロロホルム−エタノー
ル)混合物で溶離して、幾つかの画分(578mg,420mgお
よび40mg)を得た。2つの大きな方の画分を、i−プロ
パノールから別々に結晶させた。ろ液を最少のカラム画
分と合一し、そして調製薄層クロマトグラフィー(メル
ク5717)に付して、クロロホルム:メタノール(10:1)
中3回展開させた。プレートを酢酸エチルおよび酢酸エ
チル−エタノール(1:1)で溶離して、かつ色の固形物
(45mg)を得た。この固形物をクロロホルム中で調製さ
れたシリカ(2.7g,メルク7734)上のカラムクロマトグ
ラフィーに付し、(クロロホルム−メタノール−トリエ
チルアミン)混合物で溶離して、ガム状物(17mg)を得
た。不成功に終ったi−プロパノールからの結晶化およ
びメタノール中のチャーコール処理に続いて、再生物質
の水溶液を凍結乾燥して、標記の生成物(15mg)を得
た。1 H NMR(DMSO−d6)1.62(1H)、2.63(1H)、2.89(2
H)、3.45(1H)、4.73(1H)、5.48(1H)、5.91(1
H)、6.14(1H)、6.50(2H)、7.98(1H)、8.57(1
H)。
質量分析:〔MH〕+232 実施例17 錠剤 A.水中のポビドン溶液を用いて下記成分を湿式顆粒形成
させ、乾燥し、篩にかけ、続いてステアリン酸マグネシ
ウムを添加しそして圧縮することにより錠剤を製造す
る。
1錠当りのmg (a)活性成分 250 (b)ラクトースB.P. 210 (c)ポビドンB.P. 15 (d)ナトリウムスターチグリコレート 20 (e)ステアリン酸マグネシウム 5 500 B.下記成分を直接圧縮する。ラクトースは直接圧縮用で
ある。
1錠当りのmg 活性成分 250 ラクトース 145 アビセル 100 ステアリン酸マグネシウム5 500 C.(放出調節製剤) この製剤は水中のポビドン溶液を用いて下記成分を湿
式顆粒形成させ、乾燥し、篩にかけ、続いてステアリン
酸マグネシウムを添加しそして圧縮することにより調製
する。
1錠当りのmg (a)活性成分 250 (b)ヒドロキシプリピルメチル 112 セルロース(Methocel K4M Premium) (c)ラクトースB.P. 53 (d)ポビドンB.P. 28 (e)ステアリン酸マグネシウム 7 700 実施例18 カプセル 下記成分を混合しそして2パート硬カプセル中に充て
んすることによりカプセルを調製する。
1カプセル 当りのmg 活性成分 125 ラクトース 72.5 アビセル 50 ステアリン酸マグネシウム2.5 250 実施例19 注射用製剤 活性成分 0.200g 0.1M水酸化 ナトリウム溶液 適量加えてpH約11となす 滅菌水 適量加えて全量10mlとなす 活性成分を幾分かの水(加温しても可)に懸濁させそ
し水酸化ナトリウム溶液を用いてpH約11に調製する。次
にこのバッチを所定量となしそして滅菌等級メンブラン
フィルターを通してろ過して無菌の10mlガラスバイアル
中に充てんし、滅菌クロージャーおよびオーバーシール
で密封する。
実施例20 坐薬 坐薬1個当りのmg 活性成分(63μm) 250 硬質脂肪BP 1770 2020 硬質脂肪の1/5の蒸気ジャケツ付き錫で最高45℃で融
解させる。活性成分を200μmの篩に通し、そして融解
した基剤中に滑らかな分散物が得られるまで高剪断撹拌
器を用いて混合しながら加える。この混合物を45℃に維
持しながら、残りの硬質脂肪を加えそして均質な混合物
となるまで撹拌する。この懸濁液全体を250μmのステ
ンレス鋼製篩に通し、そして撹拌を維持しながら40℃に
冷却せしめる。38℃〜40℃でこの混合物2.02gを適当な2
mlのプラスチック型に充てんする。この坐薬を室温まで
冷却させる。
実施例21−抗ウイルス活性 (A)抗−HIVアッセイ 式(I)の化合物を抗−HIV活性に関してNational Ca
ncer Institute,Frederick Cancer Research Facility,
Frederick,Maryland(FCRF)でスクリーニングした。下
記のものがFCRFで用いられる現在のスクリーニングモー
ド操作法である。このプロトコルは3分野、すなわち、
(I)感染した細胞の調製およびテストプレートへの分
配、(III)薬物希釈プレートの調製およびテストプレ
ートへ分配、そして(III)XTTアッセイ操作、から成っ
ている。D.A.Scudiero他,“A New Simplified Tetrazo
lium Assay for Cell Growth and Drug Sensitivity in
Culture,"Cancer Res.,48,4827(1988)参照。
I.ATH8細胞の感染およびマイクロタイタートレーへの分
配 感染予防の細胞(CD4を発現する正常なリンパ芽球細
胞系)を円錐形の50ml遠心分離管に入れそして37℃でポ
リブレン(polybrene)1〜2μg/mlで1時間処理す
る。次に細胞を1200rpmで8分間遠心してペレットとな
す。培地(RPM1〜1640,10%ヒト血清または15%ウシ胎
児血清(FCS)含有,IL−2および抗生物質添加)中1:10
に希釈したHIVウイルスを加えてMOI 0.001となす。ウイ
ルスを含有しない対照細胞には培地のみを加える。感染
性ウイルス力価を10-4とすると、MOI 0.001は細胞10,00
0個当り感染性ウイルス粒子8個である。管1個当り約5
00,000個の細胞をウイルス希釈物400μlに露出させ
る。得られる混合物を空気−CO2中37℃で1時間インキ
ュベートする。感染したかまたは未感染細胞を希釈して
細胞1×10-4個(ヒト血清含有)または2×10-4個(ウ
シ胎児血清含有)/100mlとなす。
感染したかまたは未感染細胞(100μl)を96−ウェ
ルのU字底マイクロタイタープレートの適当なウェル中
に分配する。化合物のそれぞれの希釈物を感染細胞を用
いて2通りずつテストする。未感染細胞は1個のウェル
で化合物の各希釈物に関して薬物感受性について検査す
る。薬物を含有しない感染および未感染の対照細胞は3
通り操作する。ウェルB2−G2は試薬対照として用いられ
これは培地のみ加えられる。プレートは薬物が添加され
るまで空気−CO2中37℃でインキュベートする。
II.薬物の希釈および添加 希釈プレート(メラット底96ウェル マイクロタイタ
ープレート)をアッセイ前日に開始して、少くとも1%
のFCSまたは1%のヒト血清(試験で用いられる培地の
如何による)を含有する燐酸塩緩衝食塩水(PBS)また
は培地で一夜処理する。この「ブロッキング」操作は希
釈工程期間中におけるマイクロタイタートレーへの薬物
の吸着を制限するのに用いられる。ウェルをブロッキン
グ溶液で完全に充たしそしてフードで蔽われた湿度調節
した室内で室温で放置する。
希釈工程は試験化合物をはじめに1:20に希釈すること
により開始する。ブロッキング溶液のしずくを落とし、
そして滅菌ガーゼ上で吸取らせて乾かすことによりブロ
ックされた希釈プレートを調製する。次に各プレートの
すべてのウェルをセッス(Cetus)液体取扱いシステム
を用いて適当な培地225μlで充たす。次に1:20希釈さ
れた各化合物25μlずつをブロッキングされ充てんされ
た希釈プレートのA列に手で加える。2個のテストプレ
ートに供給するに充分な4種の化合物が1希釈プレート
当り加えられる。次にこの4化合物をセッス液体取扱い
システムを用いてA列からH列まで連続的に10倍希釈す
る。A列中の各化合物の出発希釈度はこの時点で1:200
である。この希釈プレートを必要時まで氷上で保持す
る。
6マイクロチップを有するマルチチャンネルピペッタ
ーを用い、各薬物希釈物100μlをすでに100μlの培地
プラス細胞を含有するテストプレートに移す。テストプ
レート中の最終希釈は1:400で開始される(ウェルB4−G
4)。この希釈(0.25% DMSOまで)によりDMSOが細胞
の増殖を妨害するのが阻止される。薬物不含の感染また
は未感染細胞(ウェルB3−G3)およひ試薬対照(B2−G
2)には培地のみが加えられる。次に終りの2化合物を
ウェルH7−H12から同じ操作を用いて第2のテストプレ
ートに移す。このテストプレートは空気−CO2中37℃で
7〜14日間インキュベートするかまたは肉眼で判定して
ウイルス対照が溶菌されるまでインキュベートする。
III.ウイルス細胞変性性および薬物活性の量化 A.材料 1.2,3−ビス〔2−メトキシ−4−ニトロ−5−スルホ
フェニル〕−5−〔(フェニルアミノ)カルボニル〕−
2H−テトラゾリウムヒドロキサイドの溶液(XTT)。−F
CS不含培地中1mg/ml溶液。4℃で貯蔵。毎週調製。
2.フェナジンメトスルホネート(PMS)ストック溶液−
これは調製できそして必要時まで−20℃で凍結して保持
される。このものはPBS中で濃度15.3mg/mlとなされねば
ならない。
B.マイクロカルチャー テトラゾリウム アッセイ(MT
A) 1.XTT−PMS溶液の調製−XTT−PMSは培養皿のウェルに添
加する直前に調製される。ストックPMS溶液を1:100に希
釈する(0.153mg/ml)。希釈されたPMSを最終的なPMS濃
度0.02mMとなすに必要なXTTの各mlに加える。XTT−PMS
混合物50μlを適当なウェルのそれぞれに加え、そして
プレートを37℃で4時間インキュベートする。プレート
のふたをはずしそして接着性プレートシーラー(Dynate
chcat 001−010−3501)で置き代えた。このシールされ
たプレートをマイクロカルチャー プレートミキサー上
で振盪しそして450nmでの吸収を測定する。
IV.結果 第1図は実施例10の化合物の漸増濃度の函数として
の、感染および未感染細胞の両方に関する未感染細胞に
比較した試験細胞%のプロットを示す。
第1図にプロットされたデータにより、感染細胞に関
する有効濃度(EC50)約0.15μg/ml、正常細胞に関する
阻止濃度(IC50)約100μg/ml、および治療インデック
ス(TI50)約667が計算されうる。Southern Research I
nstituteで以前に行われたアッセイではMT−2細胞をH9
/HTLV−IIIBと培養した場合にTI50約200であった。
実施例7,9,10,11および14(b)の化合物について前
記のようにして測定されたHIVに対する阻止濃度を第1
表に示す。
実施例5および8の化合物もこのスクリーニングにお
いて抗ウイルス活性を示した。
(B)ネコ白血病ウイルスに対する活性 FeLV−FAIDSに対する抗ウイルス活性のスクリーニン
グは、10%熱不活性化ウシ胎児血清(FBS)を補添した
イスコープ(Iscove)改良ダルベッコ培地中で81Cイン
ディケーター細胞を用い96−ウェルプレート(Cornin
g)中で実施された。アッセイ20時間前にプレートに81C
細胞を5×103個/ウェルで播種した。アッセイ当日、
細胞をハンクス平衡塩類溶液0.1ml中のDEAE−デキスト
ラン(25μg/ml)で37℃、30分間予備処理した。これを
とり出し、そして次に32TCID50のFeLV−FAIDSを含有す
る増殖用培地0.1mlまたは増殖用培地単独0.1mlを各ウェ
ルに加えた。ウイルスを1時間吸着せしめ、次に試験化
合物または正の対照化合物(2′,3′−ジデオキシシチ
ジン,ddC)、または増殖用培地の0.1mlを添加した。プ
レートを37℃でインキュベートした。細胞には感染第4
日目に化合物を含有する新たな増殖用培地を供給した。
感染第7日目に化合物を含有する新たな培地により培地
を完全にとり代えた。感染10日目に細胞をホルマリンで
固定し、0.1%クマシー ブリリアントブルー R250で
染色し、そしてCPEおよび薬物の細胞毒性について顕微
鏡により観察した。
実施例10の化合物はED501.9μg/mlを有していた。
(C)マウスAIDSに対する活性 Falcon 6−ウェル組織培養プレートに5%熱不活性化
FBSを含有する総量2.5mlのEMEM中の細胞1.75×105個/
ウェルを播種した。細胞を播種して20時間後、培地をデ
カンテーションしそして各ウェルに2.5mlのDEAE−デキ
ストラン(燐酸塩緩衝食塩水中25μg/ml)を加えた。こ
の培養物を37℃で1時間インキュベーションし、次にDE
AE−デトストラン溶液をデカンテーションし、そして細
胞層を2.5mlのPBSで1回すすいだ。正常細胞対照物には
2.5mlの培地のみ(薬物もウイルスもなし)を再び加え
た。薬物対照培養物には薬物は含有するがウイルスは含
有しない培地2.5mlを加えた。ウイルス感染対照培養物
にはストックCAS−BR−Mを適当に希釈してプラーク計
測可能としたもの0.5mlプラス培地2.0mlを加えた。試験
サンプルには適当なウイルス希釈物0.5mlプラス薬物希
釈培地2.0mlを加えた。連続半−log10希釈した6種の試
験化合物濃度について試験した。正の対照薬物ddCは3
種の濃度について試験した。各アッセイにおいて試験化
合物の各濃度および6種のウイルスおよび6種の細胞対
照培養物につき3通りずつのウェルを用いた。ウイルス
接種第3日目にSC−1細胞に関する薬物の毒性を、染色
された2通りずつの細胞ならびに薬物対照培養物の顕微
鏡検査により測定した。残りの試験および対照培養物に
は紫外灯を20秒間照射しそして各培養物にXC細胞を加え
た(10%熱不活化FBSを含有するEMEM2.5ml中の5×105
細胞/ウェル)。UV照射第3日目に培養物をホルマリン
で固定しそしてクリスタルバイオレットで染色した。解
剖顕微鏡を用いてプラークを計測した。
CAS−BR−Mプラーク減少における抗ウイルス活性は
未処理の、ウイルス感染対照培養物で計測されたプラー
クの平均数に比較した薬物処理、ウイルス感染培養物で
計測されたプラークの平均数の低下によって表わした
(対照の%)。実施例10の化合物はED501.1μg/mlを有
していた。
(D)シミアン レトロウイルス SAIDS(SRV−2)に
対する活性 SAIDSウイルス(D/ワシントン)に対する抗ウイルス
スクリーニングはラジ(Raji)細胞でのシンシチウム阻
止アッセイにより行った。薬物を完全イスコーブ培地で
希釈しそして次に希釈物100μlずつを96−ウェルプレ
ートの適当なウェル中に加えた。次に完全イスコーブ培
地50μl中の活性増殖性ラジ細胞5×103個を各ウェル
に加えた。これに続いてSRV−2/ラジ細胞共同培養物か
らの清澄化した上清50μlを添加した。このアッセイに
おいてはDDCが正の対照薬物として包含された。プレー
トを5%CO2を含有する湿度調節された雰囲気中37℃で
インキュベートした。感染7日目にシンシチウムを計測
した。薬物毒性は未感染未処理対照の生存能力に対する
未感染薬物処理サンプルの生存可能な細胞数を比較する
ことにより確認した。実施例10の化合物はED502.8μg/m
lを有していた。
(E)ビスナ マエジ ウイルス(Visna Maedi Viru
s)に対する活性 ビスナ マエジ ウイルス(VMV)株WLC−1に対する
抗ウイルス活性をウイルス特異的な免疫組織化学的染色
の低下を計測することにより判定した。羊の脈絡膜叢細
胞の単分子層にVMVを感染させそして試験化合物の連続
希釈物を積層させた。5日間インキュベーションしたの
ち、この単分子層をセイヨウワサビ ペルオキシダーゼ
(HRP)に接合されたウイルス特異的抗血清とさらにイ
ンキュベートした。続いて単分子層をHRPの色原体基質
とインキュベーションしてウイルス複製領域を染色し
た。これら不連続の焦点を計測しそして薬物未処理対照
の焦点数をその50%まで低下させるのに要する試験化合
物濃度を計算した。
実施例13の化合物はED500.2μg/mlを有していた。
実施例22 細胞毒活性 実施例5,7および8の化合物はR.G.AlonquistおよびR.
Vince,JMedChem.,16,1396(1973)に記載されるP38
8マウス白血病細胞培養アッセイで試験した場合細胞毒
活性を示した。得られたED50(μg/ml)は次のとおりで
あった。
実施例5 12 実施例7 40 実施例8 3
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07D 239/42 C07D 239/42 Z 239/46 239/46 473/26 473/26 (72)発明者 ピーター・レズリー・マイヤーズ イギリス国オツクスフオードシヤー州オ ー・エツクス・9 4・エル・エス・シ ドナム.バロウズフアーム.ザバーンハ ウス(番地なし) (72)発明者 リチヤード・ストーラー イギリス国ミドルセツクス州エイチ・エ イ・5 1・テイー・エル.ピナー.イ ーストタワーズ40 (56)参考文献 特開 平1−22853(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 473/02 C07D 473/26 C07D 239/26 C07D 239/34 C07D 239/42 C07D 239/46 A61K 31/52 A61K 31/505 CA(STN) REGISTRY(STN) WPIDS(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I) (式中、Xは水素、NRR1、SR、ORまたはハロゲンであ
    り、Zは水素、OR2またはNRR1であり、R、R1およびR2
    は同じかまたは異なっており、水素、C1〜4アルキル
    およびアリールからなる群より選択される。但し、Xが
    ClまたはNH2であり、Zが水素である場合を除く) の化合物およびその薬学的に許容され得る誘導体。
  2. 【請求項2】その薬学的に許容され得る誘導体が、シク
    ロペンタン環に結合したヒドロキシメチル基のモノ−、
    ジ−またはトリ−ホスフェートエステルを包含するエス
    テルである請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】請求項1記載の式(I)の化合物またはそ
    の薬学的に許容され得る誘導体を、そのための薬学的に
    許容され得る担体とともに含有する抗ウイルス剤。
  4. 【請求項4】式(II) (式中、Xは水素、NRR1、SR、OR、ハロゲンまたはその
    保護された形態であり、YはOHまたはその保護された形
    態であり、Zは水素、OR2、NRR1またはその保護された
    形態であり、R、R1およびR2は同じかまたは異なってお
    り、水素、C1〜4アルキルおよびアリールからなる群
    より選択される) の化合物およびその薬学的に許容され得る誘導体。
JP1008744A 1988-01-20 1989-01-19 ジデオキシジデヒドロ炭素環式ヌクレオシド Expired - Lifetime JP2793825B2 (ja)

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/146,252 US4916224A (en) 1988-01-20 1988-01-20 Dideoxycarbocyclic nucleosides
US146,252 1988-01-20
US8821011.7 1988-09-07
GB888821011A GB8821011D0 (en) 1988-09-07 1988-09-07 Chemical compounds
GB8821011.7 1988-09-07
US278,652 1988-12-05
US07/278,652 US4931559A (en) 1988-01-20 1988-12-05 Optically-active isomers of dideoxycarbocyclic nucleosides

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02196788A JPH02196788A (ja) 1990-08-03
JP2793825B2 true JP2793825B2 (ja) 1998-09-03

Family

ID=27264063

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1008744A Expired - Lifetime JP2793825B2 (ja) 1988-01-20 1989-01-19 ジデオキシジデヒドロ炭素環式ヌクレオシド

Country Status (29)

Country Link
JP (1) JP2793825B2 (ja)
KR (1) KR0127137B1 (ja)
AT (1) AT397801B (ja)
AU (2) AU626278B2 (ja)
BE (1) BE1003815A4 (ja)
CA (1) CA1339896C (ja)
CH (1) CH679152A5 (ja)
DE (1) DE3901502C2 (ja)
DK (1) DK175131B1 (ja)
ES (1) ES2010091A6 (ja)
FI (1) FI93546C (ja)
FR (1) FR2626002B1 (ja)
GB (1) GB2217320B (ja)
GR (1) GR890100033A (ja)
HU (1) HU203755B (ja)
IE (1) IE62275B1 (ja)
IL (1) IL88999A (ja)
IT (1) IT1229531B (ja)
LU (1) LU87437A1 (ja)
MY (1) MY103801A (ja)
NL (1) NL8900122A (ja)
NO (1) NO169123C (ja)
NZ (1) NZ227663A (ja)
OA (1) OA09031A (ja)
PL (1) PL163814B1 (ja)
PT (1) PT89482B (ja)
RU (1) RU2114846C1 (ja)
SE (1) SE505213C2 (ja)
YU (1) YU47791B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020022486A1 (ja) 2018-07-27 2020-01-30 富士フイルム株式会社 シクロペンテニルプリン誘導体またはその塩

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT1215339B (it) * 1987-01-14 1990-02-08 Co Pharma Corp Srl Procedimento per la preparazione di 9-(idrossialchil)-ipoxantine
US5631370A (en) 1988-01-20 1997-05-20 Regents Of The University Of Minnesota Optically-active isomers of dideoxycarbocyclic nucleosides
GB8815265D0 (en) * 1988-06-27 1988-08-03 Wellcome Found Therapeutic nucleosides
US4939252A (en) * 1989-04-20 1990-07-03 Hoffmann-La Roche Inc. Novel intermediates for the preparation of Carbovir
DE69033252T2 (de) * 1989-06-27 1999-12-09 The Wellcome Foundation Ltd., Greenford Therapeutische nukleoside
GB8916477D0 (en) * 1989-07-19 1989-09-06 Glaxo Group Ltd Chemical process
GB8916478D0 (en) * 1989-07-19 1989-09-06 Glaxo Group Ltd Chemical process
GB8916479D0 (en) * 1989-07-19 1989-09-06 Glaxo Group Ltd Chemical process
GB8916480D0 (en) * 1989-07-19 1989-09-06 Glaxo Group Ltd Chemical process
MY104575A (en) * 1989-12-22 1994-04-30 The Wellcome Foundation Ltd Therapeutic nucleosides.
US5144034A (en) * 1990-04-06 1992-09-01 Glaxo Inc. Process for the synthesis of cyclopentene derivatives of purines
US5057630A (en) * 1990-04-06 1991-10-15 Glaxo Inc. Synthesis of cyclopentene derivatives
US5126452A (en) * 1990-04-06 1992-06-30 Glaxo Inc. Synthesis of purine substituted cyclopentene derivatives
US5241069A (en) * 1990-04-06 1993-08-31 Glaxo Inc. Carbonate intermediates for the synthesis of purine substituted cyclopentene derivatives
GB9108376D0 (en) * 1991-04-19 1991-06-05 Enzymatix Ltd Cyclopentenes
HUT74989A (en) * 1993-11-12 1997-03-28 Merrell Pharma Inc 6-oxo-nucleosides useful as immunosuppressants
GB9721780D0 (en) 1997-10-14 1997-12-10 Glaxo Group Ltd Process for the synthesis of chloropurine intermediates
ATE240945T1 (de) * 1998-10-30 2003-06-15 Lonza Ag Verfahren zur herstellung von 4-((2',5'-diamino- 6'-halogenpyrimidin-4'-yl)amino)-cyclopent-2- enylmethanolen
KR100606625B1 (ko) 1998-10-30 2006-07-28 론자 아게 4-[(2',5'-디아미노-6'-할로피리미딘-4'-일)아미노]-시클로펜트-2-에닐메탄올의 제조 방법
TWI229674B (en) 1998-12-04 2005-03-21 Astra Pharma Prod Novel triazolo[4,5-d]pyrimidine compounds, pharmaceutical composition containing the same, their process for preparation and uses
GB9903091D0 (en) * 1999-02-12 1999-03-31 Glaxo Group Ltd Therapeutic nucleoside compound
AR039540A1 (es) * 2002-05-13 2005-02-23 Tibotec Pharm Ltd Compuestos microbicidas con contenido de pirimidina o triazina
JP2023519882A (ja) 2020-03-27 2023-05-15 ソム、イノベーション、バイオテック、ソシエダッド、アノニマ シヌクレイノパチーの治療に有用な化合物

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4268672A (en) * 1977-02-09 1981-05-19 The Regents Of The University Of Minnesota Adenosine deaminase resistant antiviral purine nucleosides and method of preparation
US4742064A (en) * 1985-09-10 1988-05-03 Regents Of The University Of Minnesota Antiviral carbocyclic analogs of xylofuranosylpurines
JPS62177234A (ja) * 1986-01-30 1987-08-04 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 遠心紡糸によるカ−ボン繊維の製造装置
IN164556B (ja) * 1986-03-06 1989-04-08 Takeda Chemical Industries Ltd
NZ229453A (en) * 1988-06-10 1991-08-27 Univ Minnesota & Southern Rese A pharmaceutical composition containing purine derivatives with nucleosides such as azt, as antiviral agents
GB8815265D0 (en) * 1988-06-27 1988-08-03 Wellcome Found Therapeutic nucleosides
MY104575A (en) * 1989-12-22 1994-04-30 The Wellcome Foundation Ltd Therapeutic nucleosides.

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020022486A1 (ja) 2018-07-27 2020-01-30 富士フイルム株式会社 シクロペンテニルプリン誘導体またはその塩

Also Published As

Publication number Publication date
HUT48887A (en) 1989-07-28
ES2010091A6 (es) 1989-10-16
DK175131B1 (da) 2004-06-14
GB2217320B (en) 1992-04-08
NO890253D0 (no) 1989-01-19
FI890286A0 (fi) 1989-01-19
GB2217320A (en) 1989-10-25
NZ227663A (en) 1990-09-26
GR890100033A (el) 1994-03-31
NO890253L (no) 1989-07-21
RU2114846C1 (ru) 1998-07-10
AU626278B2 (en) 1992-07-30
JPH02196788A (ja) 1990-08-03
AU2867189A (en) 1989-07-20
NO169123B (no) 1992-02-03
AT397801B (de) 1994-07-25
IE62275B1 (en) 1995-01-25
NO169123C (no) 1992-05-13
ATA10689A (de) 1993-11-15
AU637015B2 (en) 1993-05-13
BE1003815A4 (fr) 1992-06-23
MY103801A (en) 1993-09-30
IE890153L (en) 1989-07-20
IL88999A0 (en) 1989-08-15
SE505213C2 (sv) 1997-07-14
DE3901502A1 (de) 1989-07-27
FI93546C (fi) 1995-04-25
IT1229531B (it) 1991-09-04
AU1018092A (en) 1992-03-12
PL163814B1 (en) 1994-05-31
DK23489D0 (da) 1989-01-19
KR0127137B1 (ko) 1997-12-29
IL88999A (en) 1994-12-29
YU12389A (en) 1991-10-31
YU47791B (sr) 1996-01-09
KR890011902A (ko) 1989-08-23
FI93546B (fi) 1995-01-13
HU203755B (en) 1991-09-30
DK23489A (da) 1989-07-21
FR2626002A1 (fr) 1989-07-21
GB8901187D0 (en) 1989-03-15
OA09031A (en) 1991-03-31
FI890286A (fi) 1989-07-21
CH679152A5 (ja) 1991-12-31
SE8900192D0 (sv) 1989-01-19
FR2626002B1 (fr) 1994-01-28
LU87437A1 (fr) 1989-08-30
IT8947546A0 (it) 1989-01-19
NL8900122A (nl) 1989-08-16
PL277261A1 (en) 1989-09-18
DE3901502C2 (de) 2002-06-13
PT89482A (pt) 1989-10-04
CA1339896C (en) 1998-06-02
PT89482B (pt) 1994-02-28
SE8900192L (sv) 1989-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2793825B2 (ja) ジデオキシジデヒドロ炭素環式ヌクレオシド
RU2067097C1 (ru) Способ получения дидезоксидидегидрокарбоциклических нуклеозидов
JP3421335B2 (ja) 鏡像異性的に純粋なβ−D−(−)−ジオキソラン−ヌクレオシド
JP4503206B2 (ja) エナンチオマー的に純粋なβ‐D‐ジオキソラン−ヌクレオシド
US5962684A (en) Method of preparation of dideoxycarbocyclic nucleosides
JPH07500317A (ja) 1,3−オキサチオランヌクレオシド類似体
KR20080081177A (ko) 야누스 키나아제 억제제인 술폰아미도아닐린 유도체
HUT64335A (en) Process for producing 1,3-oxatiolane-nucleozide analogues and pharmaceutical preparatives containing them
CZ658390A3 (en) Enantiomeric purine derivatives, process of their preparation, pharmaceutical compositions containing thereof and their use
US5122517A (en) Antiviral combination comprising nucleoside analogs
EP0346132B1 (en) Pharmaceutical products
US4931559A (en) Optically-active isomers of dideoxycarbocyclic nucleosides
US10167302B2 (en) Phosphonate nucleosides useful in the treatment of viral diseases
CN1031055C (zh) 二脱氧二脱氢碳环核苷的制备方法
GB2243609A (en) Carbocyclic nucleosides
SI8910123A (sl) Dideoksidihidrokarbocikličninukleozidi
JPH05178746A (ja) 抗ウイルス剤
HU216827B (hu) Eljárás új (1R,2R,3S)-ciklobutil-purin- és pirimidinszármazékok és ilyen vegyületeket tartalmazó gyógyszerkészítmények előállítására

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080619

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090619

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090619

Year of fee payment: 11