JP2785979B2 - 庇 - Google Patents

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JP2785979B2
JP2785979B2 JP1297040A JP29704089A JP2785979B2 JP 2785979 B2 JP2785979 B2 JP 2785979B2 JP 1297040 A JP1297040 A JP 1297040A JP 29704089 A JP29704089 A JP 29704089A JP 2785979 B2 JP2785979 B2 JP 2785979B2
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明博 西山
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は建物の庇に関するものである。
〔従来の技術〕
建物においては窓等の上方に、実公昭52−46032号公
報に開示されているような庇を設けることが多い。
従来、この庇を設けた部位においては、建物の外壁を
伝わってきた雨水の庇の上を流れ、庇の先端から下方に
落下する。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記庇の下方が地面になっている場合
には、落下する雨水によって地面が掘られるという不具
合があった。又、雨水の落下先に缶等が置かれている
と、雨水がこれを打ち鳴らすために喧しいという問題も
あった。
この発明は上述従来の技術の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、排水機構を具備
した庇を提供しようとするところにある。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は上記目的を達成するためになされたもの
で、この発明の要旨は、(イ)ユニット建物の側部に水
平方向に突き出して支持されたブラケットと、(ロ)上
記ブラケットの先端に固定されたパラペットと、(ハ)
上記ブラケットの上部に固定された樋と、(ニ)上記パ
ラペットの上端と上記樋とを結ぶカバーと、(ホ)建物
の外壁と上記樋とを結び、樋に接近する方向に下り傾斜
する傾斜板とを具備する庇であって、(ト)縦断面形状
が上記カバーと同一をなすカバー接続部と、縦断面形状
が上記傾斜板と同一をなす傾斜板接続部と、カバー接続
部の下端中央部と傾斜板接続部の下端中央部とを接続す
る水平部と、水平部の両端部から下方に延びる下延部と
から構成される連結具、によって、それぞれの閉塞端部
を互いに対向して配置される二本の樋の連結部が接続さ
れていることを特徴とする庇にある。
〔作用〕
この発明の庇では、庇の上に降ってきた雨水はカバー
及び傾斜板により樋に集水される。又、建物の外壁を伝
わってきた雨水も傾斜板を介して樋に集水される。そし
て、これらの雨水は樋を介して排水される。従って、従
来のようにこれらの雨水が庇の先端から落下することは
ない。
更に、この発明の庇は、ユニット建物の施工の際に、
下階建物ユニットと上階建物ユニットとの境目の被覆を
庇の据え付けで兼ねることができ、施工工数が少なくて
済む。又、一階側から本願発明の庇を見た場合には軒天
井によって庇の内部が隠され、二階側から見た場合には
樋、カバー、傾斜板によって庇の内部が隠される結果、
どちら側から見てもブラケット等が露出することがない
ので、非常に見栄えがよい。
更に、この発明の庇は、樋の連結部に連結具を取り付
ければ済み、樋同士を連通させる必要もなく、上からの
見栄えもよいので、施工工数が少なくて済む。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例を第1図から第5図までの
図面に基づいて説明する。
第1図に示すように、この発明の庇1は、ユニット住
宅(ユニット建物)の一階部屋ユニット(下階建物ユニ
ット)50と二階部屋ユニット(上階建物ユニット)60の
境目に突設されている。
庇1は、一階部屋ユニット50の上部梁51から水平方向
に突き出す複数のブラケット2と、このブラケット2の
先端に固定されたパラペット3と、ブラケット2の上部
に配置された横樋4と、上記パラペット3の上端と上記
横樋4とを結ぶカバー5と、上記二階部屋ユニット60の
外壁61と上記横樋4とを結ぶ傾斜板6と、ブラケット2
の下部に配置された軒天井7とを主な構成要素としてい
る。
上記ブラケット2は、上記梁51の長手方向(第1図に
おいて紙面と直交する方向)所定間隔おき同一高さに配
置しており、ボルト・ナットによって上部梁51に固定さ
れている。
パラペット3はボルト・ナット等の適宜の手段によっ
て上記ブラケット2の先端に固定されており、庇1の側
部カバーの役割をなしている。パラペット3の下端はブ
ラケット2のよりも下方に延びており、上端はブラケッ
ト2よりも上方に延び二階部屋ユニット60の下部梁62の
側方に達している。
横樋4は樋固定装置8を介してブラケット2の上部に
固定されている。
カバー5はパラペット3の上部に設けられた受け金具
3aにリベットで固定されており、カバー5の上端5aはパ
ラペット3の上端折曲縁3aの内側に差し込まれ、下端5b
は上記横樋4の内側に浅く差し込まれている。
傾斜板6は、二階部屋ユニット60から離間するに従っ
て下方に傾斜する傾斜部6aと、傾斜部6aの上端部から更
に上方に延びる上延部6bと、傾斜部6aの下端部から更に
下方に延びる下延部6cとを有している。二階部屋ユニッ
ト60の下部梁62の上端部には受け金具63が固定されてお
り、この受け金具63に上記傾斜板6の上延部6bがリベッ
トで固定されている。傾斜板6の下延部6cは横樋4の内
側に浅く差し込まれている。
二階部屋ユニットの外壁61は上記傾斜板6の上延部6b
よりも更に若干上方に位置している。
外壁61の下縁部の裏側には防水シート64と水切板65が
設けられており、防水シート64の下部は上記傾斜板6の
上延部6bに被せられ、接合されている。又、水切板65の
下部は上記傾斜板6の上延部6bの側方に位置している。
軒天井7は支持具9a、9bによってブラケット2に取り
付けられている。
又、上記横樋4には縦樋10が接続されている。縦樋10
は軒天井7を貫通した後、一階部屋ユニット50の外壁52
に沿って下方に延び、図示しない排水溝に接続されてい
る。
上記庇1においては、庇1に降る雨はカバー5及び傾
斜板6によって集水され、横樋4に流れ込む。又、二階
部屋ユニット60の外壁61を伝わってきた雨水は、水切板
65に落ち、更に水切板65から傾斜板6に落ち、傾斜板6
を流れ下って横樋4に流れ込む。これら雨水は横樋4か
ら縦樋10を通って排水溝へと流れる。従って、この庇1
の場合には、パラペット3の側面に降った雨のみがパラ
ペット3の下方に滴り落ちるだけなので、庇1の下方が
地面であったとしてもその地面が水滴で掘られるという
ことはない。又、庇1の下方に缶等が置かれていても、
水滴がこれを打ち鳴らして騒音を発生させるということ
もない。
又、一階側から上記庇1を見た場合には軒天井7によ
って庇1の内部が隠され、二階側から見た場合には樋
4、カバー5、傾斜板6によって庇1の内部が隠される
結果、どちら側から見てもブラケット2等が露出するこ
とがないので、非常に見栄えがよい。
尚、庇1の長手方向の寸法が長い場合には、第5図に
示すように二本の横樋4を用意して、それぞれの閉塞端
部4a、4aを互いに対向させるようにして庇1の長手方向
に一直線上に配置し、互いに離間する方向に向かって下
り勾配となるように取り付ける。そして、二本の横樋4
の間に雨水が流れ込まないように、第2図から第5図に
示す連結具20で接続する。以下にこの連結具20について
説明する。
連結具20は、縦断面形状が上記カバー5のそれと同一
をなすカバー接続部21と、縦断面形状が上記傾斜板6の
それと同一をなす傾斜板接続部22と、カバー接続部21の
下端中央と傾斜板接続部22の下端中央とを接続する水平
部23と、水平部23の両端部から下方に垂直に延びる下延
部24、25とから構成されている。この連結具20は次のよ
うに取り付けられる。初めに、両横樋4に係るカバー
5、5及び傾斜板6、6の端部上面にコーキング材を塗
っておく。そして、第5図に示すように、連結具20の下
延部24を一方の横樋4の閉塞端部4aに挿入し、下延部25
を他方の横樋4の閉塞端部4aに挿入させる。そして、こ
れと同時に第2図に示すように、連結具20のカバー接続
部21を上記両カバー5、5の端部間に架け渡すととも
に、傾斜板接続部22を上記両傾斜板6、6の端部間に架
け渡す。そして、各カバー5とカバー接続部21及び各傾
斜板6と傾斜板接続部22をそれぞれリベットにより固定
することにより、連結具20とカバー5及び傾斜板6がシ
ール状態に接続される。
この発明は上述実施例に制約されず種々の態様が採用
可能である。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明によれば、庇に設けた
樋の両側にカバーと傾斜板を配置したことによって、庇
に降る雨、及び、庇の上に流れ込んできた雨水が樋に集
水され排水されるようになり、従来のように庇の先端か
ら雨水が落下することがなくなる。従って、庇の下方に
位置する地面が雨水によって掘られたり、雨水の落下に
よって騒音が発生するのを防止することができるという
優れた効果が奏される。
又、ユニット建物の施工の際に、下階建物ユニットと
上階建物ユニットとの境目の被覆を庇の据え付けで兼ね
ることができ、施工工数が少なくて済む。又、一階側か
ら本願発明の庇を見た場合には軒天井によって庇の内部
が隠され、二階側から見た場合には樋、カバー、傾斜板
によって庇の内部が隠される結果、どちら側から見ても
ブラケット等が露出することがないので、非常に見栄え
がよい。
又、この発明の庇は、樋の連結部に連結具を取り付け
れば済み、樋同士を連通させる必要もなく、上からの見
栄えもよいので、施工工数が少なくて済む。
【図面の簡単な説明】
第1図から第5図までの図面はこの発明の一実施例を示
すものであり、第1図は庇の断面図、第2図は連結具の
取り付け方法を示す斜視図、第3図は連結具の平面図、
第4図は同側面図、第5図は第4図V矢視図である。 1……庇 2……ブラケット 3……パラペット 4……樋 5……カバー 6……傾斜板 7……軒天井 8……樋固定装置 20……連結具 21……カバー接続部 22……傾斜板接続部 23……水平部 24、25……下延部、 50……一階部屋ユニット(下階建物ユニット) 60……二階部屋ユニット(上階建物ユニット) 61……外壁

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)ユニット建物の側部に水平方向に突
    き出して支持されたブラケットと、(ロ)上記ブラケッ
    トの先端に固定されたパラペットと、(ハ)上記ブラケ
    ットの上部に固定された樋と、(ニ)上記パラペットの
    上端と上記樋とを結ぶカバーと、(ホ)建物の外壁と上
    記樋とを結び、樋に接近する方向に下り傾斜する傾斜板
    とを具備する庇であって、(ト)縦断面形状が上記カバ
    ーと同一をなすカバー接続部と、縦断面形状が上記傾斜
    板と同一をなす傾斜板接続部と、カバー接続部の下端中
    央部と傾斜板接続部の下端中央部とを接続する水平部
    と、水平部の両端部から下方に延びる下延部とから構成
    される連結具、によって、それぞれの閉塞端部を互いに
    対向して配置される二本の樋の連結部が接続されている
    ことを特徴とする庇。
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