JPH10176397A - 軒先構造 - Google Patents

軒先構造

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JPH10176397A
JPH10176397A JP35402396A JP35402396A JPH10176397A JP H10176397 A JPH10176397 A JP H10176397A JP 35402396 A JP35402396 A JP 35402396A JP 35402396 A JP35402396 A JP 35402396A JP H10176397 A JPH10176397 A JP H10176397A
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JP
Japan
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eaves
gable
eaves gutter
drainer
gutter
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JP35402396A
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Yasushi Shibuya
靖 渋谷
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Daiwa House Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiwa House Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観が向上するとともに軒先における雨水の
排水が良好になされ、しかも小屋裏内部への吸気に伴っ
て小屋裏内部へ雨滴が持ち込まれるおそれもない軒先構
造を提供する。 【解決手段】 軒樋22が化粧破風24および軒天パネ
ルPにより覆われ露出せず、また軒樋22と破風下地3
0との隙間から雨水が下部水切本体11により階下に落
下せず、しかも小屋裏内部への吸気にともなって雨滴が
下部水切本体11と上部水切本体21とにより形成され
る垂直流路を通ることにより落下させられて小屋裏内部
持ち込まれないように構成されてなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は軒先構造に関する。
さらに詳しくは、外観が向上するとともに軒先における
雨水の排水が良好になし得る軒先構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、軒先は、図8に示すように、
破風下地材aの下端に軒天パネルpを取付け、さらにそ
の軒天パネルpの先端に破風水切bを取付けるととも
に、破風下地材aの側面に雨樋(軒樋)取付け金具cを
設け、そしてその取付け金具に受け金具dを取付けるこ
とにより軒樋eを取付けたものが一般的な構造とされて
いる。
【0003】また、この一般的な軒先構造kを改変した
ものとして、図9や図10に示すように、軒先の長さを
カットした構造のものも実用化されている。
【0004】しかしながら、図8に示す一般的な軒先構
造kでは、軒樋eが露出しているため外観を損なってい
るという問題がある。それに加え、風向きによっては軒
樋eと破風水切bとの間を伝って雨水が階下に落下して
音鳴りを生じたりするという問題もある。
【0005】また、図9や図10に示すように軒先の長
さをカットした構造のものにあっては、前記問題に加え
壁際の軒見切によりなされている小屋裏内部への吸気に
伴って、小屋裏内部へ雨滴が持ち込まれるおそれもある
という問題もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の課題に鑑みなされたものであって、外観が向上する
とともに軒先における雨水の排水が良好になされ、しか
も小屋裏内部への吸気に伴って小屋裏内部へ雨滴が持ち
込まれるおそれもない軒先構造を提供することを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の軒先構造は、軒
樋が露出せず、また軒樋と破風下地との隙間から雨水が
階下に落下せず、しかも小屋裏内部への吸気にともなっ
て雨滴が小屋裏内部持ち込まれないように構成されてな
ることを特徴とする。
【0008】本発明の軒先構造は、より具体的には、軒
天パネルが装着されている下部水切と上部水切とを備
え、前記下部水切が、軒樋と破風下地との隙間から滴下
または流下してくる雨水を排水する傾斜面を有する下部
水切本体と、前記下部水切本体を破風下地に取付けるた
めの下部水切本体に装着される所要数の取付部材とを有
し、前記上部水切が、破風下地に取付けられた際に前記
下部水切本体上部と所定の隙間を設けてその下部水切本
体上部の外方に位置する下部を有する上部水切本体と、
軒樋と、前記軒樋を破風下地に取付けるための軒樋側に
係止される部分および破風下地側に取付けられる部分と
を有する所要数の軒樋取付部材と、前記軒樋の外側に配
設される化粧破風と、前記化粧破風を配設するための前
記化粧破風と係止される部分および前記軒樋取付部材と
係合される部分を有する所要数の化粧破風取付下地と、
軒先に装着されて屋根の雨水を軒樋に導く軒先水切とを
有し、前記下部水切本体が破風下地と所定の間隔を設け
て破風下地の下部適宜位置に取付けられ、前記上部水切
本体が前記下部水切本体の上方適宜位置で破風下地に取
付けられてなることを特徴とする。
【0009】ここで、化粧破風は、例えば軒樋の対向す
る側面とほぼ平行とされていたり、あるいは対向する軒
樋の側面と逆傾斜とされていたりする。
【0010】本発明の軒先構造においては、下部水切本
体の上端部および上部水切本体の下端部に折り曲げ成形
されてなる水切が設けられているのが好ましい。
【0011】
【作用】本発明の軒先構造が適用された建家において
は、軒樋の側面が化粧破風により覆われるとともに底面
が軒天パネルにより覆われるので、軒樋が露出すること
がなくなり外観が向上する。また、屋根からの雨水は軒
先水切により確実に軒樋に導かれるとともに、軒樋でカ
バーされない雨水は下部水切本体により地上に直接落下
させらる。そのため、軒樋と破風下地材との隙間から雨
水が階下に落下することがない。しかも、下部水切に予
め軒天パネルがセットされているので、施工性が向上す
るとともに工期が短縮される。
【0012】本発明の好ましい形態においては、小屋裏
内部への吸気が、下端に折り曲げ形成された水切を有す
る上部水切本体および上端に折り曲げ形成された水切を
有する下部水切本体の隙間を介してなされるので、吸気
にともなって雨水が小屋裏内部へ持ち込まれるおそれが
なくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明を実施の形態に基づいて説明するが、本発明はかか
る実施の形態のみに限定されるものではない。
【0014】実施の形態1 本発明の実施の形態1に係る軒先構造Sを図1および図
2示し、この軒先構造Sは下部水切10と上部水切20
とを主要構成要素としてなる。
【0015】下部水切10は、下部水切本体11と、こ
の下部水切本体11を破風下地材30に取付けるための
取付部材12とを備えてなるものとされる。下部水切本
体11は、例えば、カラー鋼板を折り曲げ成形してなる
ものであって、上端に外側に向けた折り返し(水切)1
1aが形成された垂直部11bと、この垂直部11bの
下端から所定の下り勾配で一体形成された所定幅の傾斜
部11cと、この傾斜部11cの先端から所定の角度で
内側に折り曲げて一体形成された外側部11dと、この
外側部11dの下端から内側に向けて一体的に水平に形
成された底部11eと、この底部11eの先端から上方
に外側部11dにほぼ平行に一体的に形成された中央部
に棚11fを有する内側部11gとからなるものとされ
る。ここで、下部水切本体11の傾斜部11cの幅は、
その先端が後述する化粧破風の下方に位置するように調
整されている。
【0016】取付部材12は、例えばカラー帯鋼を折り
曲げ成形してなるものであって、下部水切本体11の底
部11e内面に沿うように形成された第1水平部12a
と、この第1水平部12aの先端から下部水切本体11
の外側部11d内面に沿うように一体形成された側部1
2bと、この側部12bの上端から下部水切本体11の
傾斜部11c内面に沿うように一体形成された傾斜部1
2cと、この傾斜部12cの上端から下部水切本体11
の垂直部11b内面に沿うよう一体形成された所定高さ
の第1垂直部12dと、この第1垂直部12dの上端か
ら水平に延伸させて一体形成された所定幅の第2水平部
12eと、この第2水平部12eの先端から第1垂直部
12dの下端位置まで垂下して一体形成された第2垂直
部12fと、この第2垂直部12fの下端から延伸させ
て一体形成された所定幅の第3水平部12gと、この第
3水平部12gの先端から垂下して一体形成された第3
垂直部12hと、この第3垂直部12hの下端から折り
返し形成された第4水平部12iとからなるものであ
る。この場合、第1垂直部12dの高さは下部水切本体
11の垂直部11bの中央部に位置する程度とされてい
る。また、第4水平部12iの位置は、下部水切本体1
1の内側部11gの棚11fに軒天パネルPを載置した
とき、第4水平部12i下面がこの軒天パネル上面Pa
と当接するように調整されている。そして、かかる構成
とされている取付部材12が所定ピッチで下部水切本体
11裏側に装着される。
【0017】上部水切20は、上部水切本体21と、軒
樋22と、この軒樋22を上部水切本体21を介して破
風下地材30に取付ける軒樋取付部材23と、軒樋22
の外方に位置して外観を向上させる化粧破風24と、こ
の化粧破風24を軒樋22に取付けるための化粧破風取
付下地25と、軒樋22の上方に位置して軒先40に取
付けられる軒先水切26とを備えてなるものとされる。
【0018】上部水切本体21は、軒先40の裏面に沿
うように傾斜させられている第1傾斜部21aと、この
第1傾斜部21aの上端から垂下されている第1垂直部
21bと、この第1垂直部21bの下端から第1傾斜部
21a側に向けて所定の角度で折り返されて一体形成さ
れている第2傾斜部21cと、この第2傾斜部21cの
下端から垂下されて一体形成されている下端に第2傾斜
部21c側に折り返されている折り返し(水切)21d
が設けられている第2垂直部21eとからなるものとさ
れる。
【0019】軒樋22は断面が逆台形とされ、かつその
両上端部22a,22bは補強のために角パイプ状に形
成された公知のものとされている。
【0020】軒樋取付部材23は、例えば帯鋼を折り曲
げ成形してなる軒樋側取付部材27と、同様に帯鋼を折
り曲げ成形してなる破風下地側取付部材28とからなる
公知構造とされる。軒樋側取付部材27は、断面が軒樋
22に縮小相似形の本体部27aと、この本体部27a
の上端から外方に向けて水平に延伸されている肩部27
b,27cとからなり、この肩部27b,27cが前記
軒樋22の上端部22a,22bに載置される。また、
この肩部27b,27cの先端部は所定形状に折り曲げ
成形されて係止爪27dとされ、肩部27b,27cが
前記軒樋22の上端部22a,22bに載置された際に
その上端部22a,22bと係止され、軒樋側取付部材
27の樋幅方向に関する移動が防止されている。なお、
図2中の符号27eは軒樋取付部材23に取付けられて
いる軒樋22の揺れ防止金具を示す。また、この軒樋取
付部材27の基本的な構成は公知のものと同様である。
【0021】破風下地側取付部材28は、垂直部28a
と、この垂直部28aの上端から水平に延伸されて一体
形成されている第1水平部28bと、この第1水平部2
8bの先端から垂直部28a側に鈍角をなして折り曲げ
られて一体形成されている傾斜部28cと、この傾斜部
28cの下端から水平に延伸されている第2水平部28
dとからなる。なお、この破風下地側取付部材28の基
本的な構成は公知のものと同様である。そして、垂直部
28aがその垂直部28aが差し込まれる空間部(明瞭
には図示されていない)を設けて上部水切本体21を介
して破風下地材30に取付けられている取付金具29の
前記空間部に差し込まれて破風下地材30に取付けられ
る。また、第2水平部28dが軒樋側取付部材27の本
体部27aのほぼ中央に載置された状態で、本体部27
aにボルト・ナット留めされることにより軒樋取付部材
23が形成される。そして、かかる構成とされている軒
樋取付部材23が所定ピッチで設けられる。
【0022】化粧破風24は、例えばカラー鋼板を所望
形状に成形したものであって、その上端部24aおよび
下端部24bには後述する化粧破風取付下地25の本体
部材25aの折り曲げ成形された上端部25cおよび下
端部25dに係止される係止爪24c,24dがそれぞ
れ設けられている。なお、この実施の形態1では、化粧
破風24は軒樋22の対向する側面とほぼ平行とされて
いるが、化粧破風24は必ずしも軒樋22の対向する側
面に平行とされる必要はない(実施の形態3参照)。
【0023】化粧破風取付下地25は、例えば帯鋼を折
り曲げ成形してなる本体部材25aと、断面がH型とさ
れている取付部材25bとからなり、この取付部材25
bの外フランジが本体部材25aの裏面(軒樋22に面
する面)にビス留めされて一体化されてなるものであ
る。また、この取付部材25bの内フランジは軒樋側取
付部材27の化粧破風24側の肩部27bに形成されて
いる係止爪27dの先端に固着されている。一方、本体
部材25aは、図2に示すように、取付けられる化粧破
風24に対応させて上端部25cと下端部25dが取付
部材25b側に所定角度で折り曲げられている。そし
て、かかる構成とされている化粧破風取付下地25が所
定ピッチで化粧破風24の裏面に装着される。
【0024】軒先水切26は、野地板41の先端部上面
に載置される先端に表側に向けて折り返し(水切)26
aが設けられた敷設部26bと、この敷設部26bから
一体形成された野地板41の先端部端面41aに当接さ
れる当接面26cと、この当接面26cの下端から敷設
部26bとほぼ平行に延伸されて一体形成された先端に
裏側に向けて折り返し(水切)26dが設けられた延伸
部26eとからなる。次に、かかる構成とされている軒
先構造Sの施工について説明する。
【0025】(1)予め工場にて所定のプレハブ化を行
う。つまり、下部水切10を組立てるとともに、この下
部水切10に軒天パネルPを取付ける。この場合、軒天
パネルPは取付部材12の第4水平部12iにネジ留め
されるとともに、その先端Pbは下部水切本体11の棚
11fに載置される。また、軒樋22に軒樋側取付部材
27を取付け、ついで軒樋側取付部材27の肩部27b
の係止爪先端27dに化粧破風取付下地25の取付部材
25bの内フランジを接合する。
【0026】(2)施工現場にて軒見切50を外壁Wに
取付け、この軒見切50に軒天パネルPの基端部Pcを
装着させ、ついで取付部材12の第3水平部12gを破
風下地材30下端に当接させた状態で下部水切10を破
風下地材30に取付ける。
【0027】(3)上部水切本体21を下部水切10の
上方で下部水切本体11と上部水切本体21との間に、
小屋裏内部への空気流路が形成されるように位置決めし
て破風下地材30に取付ける。
【0028】(4)取付金具29を上部水切本体21の
適宜位置にセットし、ついでネジ留めして取付金具29
を破風下地材30に固定する。
【0029】(5)取付金具29と上部水切本体21と
の間の空間部に破風下地側取付部材28の垂直部28a
を差し込んで破風下地側取付部材28をセットする。
【0030】(6)破風下地側取付部材28と軒樋22
に取付けられている軒樋側取付部材27とをボルト・ナ
ット留めする。これにより、軒樋22が軒先40に取付
けられる。
【0031】(7)化粧破風取付下地25に化粧破風2
4を取付ける。
【0032】(8)軒先40に軒先水切26を取付け
る。
【0033】この実施の形態1の軒先構造Sは前記のご
とく構成されているので、軒樋22の側面が化粧破風2
4にカバーされるとともにその底面が軒天パネルPによ
りカバーされ、軒樋22が露出することがなくなり建物
の外観が向上する。また、屋根からの雨水は軒先水切2
6により確実に軒樋22に導かれ、そして軒樋22によ
りカバーされない雨水は、下部水切本体11により地上
に直接落下させられる。そのため、軒樋22と破風下地
材30との隙間から雨水が階下に落下することがない。
さらに、小屋裏内部への吸気に伴う雨滴は、下部水切本
体11の垂直部11bおよび上部水切本体21の第2垂
直部21eとにより形成さる垂直流路を上昇する間に落
下するとともに、上部水切本体21の下端に折り曲げ形
成された水切21dおよび下部水切本体11の上端に折
り曲げ形成された水切11aにより落下させられるの
で、吸気にともなって雨滴が小屋裏内部へ持ち込まれる
おそれがなくなる。しかも、下部水切10に予め軒天パ
ネルPがセットされているので、施工性が向上するとと
もに工期が短縮される。
【0034】なお、この実施の形態1の軒先構造Sは、
図3に示すように、軒先40がカットされて軒先40が
建家外壁Wに近接している場合についても適用できる。
【0035】実施の形態2 本発明の実施の形態2の軒先構造Sを図4に示し、この
実施の形態2は実施の形態1の下部水切10を改変し
て、軒天パネルPを傾斜させてなるものである。この実
施の形態2では、下部水切本体11および取付部材12
を軒天パネルPの傾斜に対応するように形状が改変され
た他は、実施の形態1と同様とされているので、その構
成の詳細な説明は省略する。また、この実施の形態2の
作用・効果も実施の形態1と同様である。
【0036】このように、本発明の軒先構造Sによれ
ば、基本構成を変更することなく傾斜している軒天にも
対応することができる。
【0037】なお、この実施の形態2の軒先構造Sは、
図5に示すように軒先40がカットされて軒先40が建
家外壁Wに近接している場合についても適用できる。こ
の図5に示す軒先構造Sにおける雨水の流れおよび小屋
裏内部への空気の流れは、図6に示すようなものとな
る。図6より、雨水は下部水切本体11により誘導され
て地上に落下するとともに、小屋裏内部への吸気に随伴
している雨滴が下部水切本体11と上部水切本体21と
の間に形成されている垂直流路を通過する際に除去され
るのが理解される。
【0038】実施の形態3 本発明の実施の形態3の軒先構造Sを図7に示し、この
実施の形態3も実施の形態1を改変したものである。つ
まり、実施の形態1では化粧破風24は軒樋22の側面
に平行とされていたが、実施の形態3では化粧破風24
は、軒樋22の対向する側面と逆傾斜とされて概略三角
形をなすようされているとともに、その下端が下部水切
11の下端にほぼ一致させられている。この場合、化粧
破風取付下地25の取付部材25bは実施の形態1のも
のよりも大きくされて、化粧破風24が補強されてい
る。これにより、化粧破風24が大きくなっても強度不
足となることはない。また、この実施の形態3の作用・
効果も実施の形態1と同様である。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の軒先構造
においては、軒先の水切を上部水切および下部水切によ
り構成しているので、その基本構成を変えることなく、
種々の軒先に適用できるという優れた効果が得られる。
【0040】そして、本発明の軒先構造が適用された建
家においては、軒樋が化粧破風および軒先パネルにより
覆われ、軒樋が露出することがなくなり外観が向上する
という優れた効果が得られる。また、屋根からの雨水は
軒先水切により確実に軒樋に導かれるとともに、軒樋で
カバーされない雨水は下部水切本体により地上に直接落
下する。そのため、軒樋と破風下地材との隙間から雨水
が階下に落下することがないという効果も得られる。し
かも、下部水切に予め軒天パネルがセットされているの
で、施工性が向上するとともに工期が短縮されるという
効果も得られる。
【0041】本発明の好ましい形態においては、小屋裏
内部への吸気が、下端に折り曲げ形成された水切を有す
る上部水切本体および上端に折り曲げ形成された水切を
有する下部水切本体により形成される垂直流路を通して
なされるので、吸気にともなって雨滴が小屋裏内部へ持
ち込まれるおそれがなくなるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の軒先構造の一部を断面
で示す斜視図である。
【図2】同横方向断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1の軒先構造の横方向断面
図であって、軒先の長さがカットされたものを示す。
【図4】本発明の実施の形態2の横方向断面図である。
【図5】本発明の実施の形態2の軒先構造の横方向断面
図であって、軒先の長さがカットされたものを示す。
【図6】図5に示す軒先構造における雨水の滴下および
小屋裏内部への吸気の様子を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態3の横方向断面図である。
【図8】従来の軒先構造の横方向断面図である。
【図9】従来の軒先構造の他の例の横方向断面図であ
る。
【図10】従来の軒先構造のさらに他の例の横方向断面
図である。
【符号の説明】
10 下部水切 11 下部水切本体 12 取付部材 20 上部水切 21 上部水切本体 22 軒樋 23 軒樋取付部材 24 化粧破風 25 化粧破風取付下地 26 軒先水切 27 軒樋側取付部材 28 破風下地側取付部材 29 取付金具 30 破風下地材 40 軒先 41 野地板 50 軒見切 S 軒先構造 P 軒天パネル W 建家外壁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軒樋が露出せず、また軒樋と破風下地と
    の隙間から雨水が階下に落下せず、しかも小屋裏内部へ
    の吸気にともなって雨滴が小屋裏内部持ち込まれないよ
    うに構成されてなることを特徴とする軒先構造。
  2. 【請求項2】 軒天パネルが装着されている下部水切と
    上部水切とを備え、 前記下部水切が、軒樋と破風下地との隙間から滴下また
    は流下してくる雨水を排水する傾斜面を有する下部水切
    本体と、前記下部水切本体を破風下地に取付けるための
    下部水切本体に装着される所要数の取付部材とを有し、 前記上部水切が、破風下地に取付けられた際に前記下部
    水切本体上部と所定の隙間を設けてその下部水切本体上
    部の外方に位置する下部を有する上部水切本体と、軒樋
    と、前記軒樋を破風下地に取付けるための軒樋側に係止
    される部分および破風下地側に取付けられる部分とを有
    する所要数の軒樋取付部材と、前記軒樋の外側に配設さ
    れる化粧破風と、前記化粧破風を配設するための前記化
    粧破風と係止される部分および前記軒樋取付部材と係合
    される部分を有する所要数の化粧破風取付下地と、軒先
    に装着されて屋根の雨水を軒樋に導く軒先水切とを有
    し、 前記下部水切本体が破風下地と所定の間隔を設けて破風
    下地の下部適宜位置に取付けられ、前記上部水切本体が
    前記下部水切本体の上方適宜位置で破風下地に取付けら
    れてなることを特徴とする請求項1記載の軒先構造。
  3. 【請求項3】 化粧破風が、軒樋の対向する側面とほぼ
    平行とされてなることを特徴とする請求項2記載の軒先
    構造。
  4. 【請求項4】 化粧破風が、対向する軒樋の側面と逆傾
    斜とされてなることを特徴とする請求項2記載の軒先構
    造。
  5. 【請求項5】 下部水切本体の上端部および上部水切本
    体の下端部に折り曲げ成形されてなる水切が設けられて
    いることを特徴とする請求項2記載の軒先構造。
JP35402396A 1996-12-17 1996-12-17 軒先構造 Withdrawn JPH10176397A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015161128A (ja) * 2014-02-28 2015-09-07 積水化学工業株式会社 軒先の排水構造及び建物
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