JP2785359B2 - ポリイミド系樹脂の製造法 - Google Patents

ポリイミド系樹脂の製造法

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JP2785359B2
JP2785359B2 JP1194908A JP19490889A JP2785359B2 JP 2785359 B2 JP2785359 B2 JP 2785359B2 JP 1194908 A JP1194908 A JP 1194908A JP 19490889 A JP19490889 A JP 19490889A JP 2785359 B2 JP2785359 B2 JP 2785359B2
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利彦 加藤
正己 湯佐
信生 宮寺
康夫 宮寺
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はポリイミド系樹脂の製造法に関する。
〔従来の技術〕
一般にポリイミド系のポリマーは、特開昭60−124625
号公報に示されているように、ラジカル反応型架橋剤,
加硫促進剤等を用いて架橋させることにより耐溶剤性が
向上することが知られている。また例えば特開昭59−22
0729号公報に示されているように重合可能なエチレン性
不飽和基を光硬化させることにより架橋ポリマーを得る
方法や、その他、アセチレン基等の末端基を有するポリ
イミド系のポリマーを250℃以上に加熱する方法等によ
つて、ポリイミド系の架橋ポリマーを得る方法がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
特開昭60−124625号公報などによる方法によると、架
橋剤を入れることにより、硬化温度が高くなつたり、ポ
リマーの物性が大きく変化し、加工性や作業性が低下す
るという問題点が生ずる。また、特開昭59−220729号公
報などによる方法によると耐熱性が低下するという問題
点があつた。
これに対して、本発明は、線状ポリイミドが本来有し
ている物性,加工性,作業性等を低下させることなく、
このようなポリイミドに、上記方法とは異なつた方法で
分子中に架橋構造を導入することによつて耐溶剤性が改
良されたポリイミド系のポリマーを製造する方法を供す
るものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、a)テトラカルボン酸二無水物65〜99モル
% 及び ヘキサカルボン酸三無水物35〜1モル% を含むカルボン酸無水物 並びに c)分子中に反応性不飽和基及び芳香族環を有するジア
ミン(以下、「ジアミンI」という) 及び d)少なくとも一つのアミノ基に対してオルト位に少な
くとも一つの置換基を有する芳香族ジアミン(上記c)
成分は除く) を含むジアミン以下、(「ジアミンII」という)を反応
させることを特徴とするポリイミド系樹脂の製造法に関
する。
本発明で使用するテトラカルボン酸二無水物(a)と
しては、 ピロメリツト酸無水物、 2,2ビス(2,3−ジカルボキシフエニル)ヘキサフルオロ
プロパン二無水物、 3,3′,4,4′−ジフエニルテトラカルボン酸二無水物、 1,2,5,6,−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、 2,3,6,7,−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、 2,2′,3,3′−ジフエニルテトラカルボン酸二無水物、 2,2−ビス(3,4,−ジカルボキシフエニル)プロパン二
無水物、 ビス(3,4−ジカルボキシフエニル)スルホン二無水
物、 3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸二無水物、 ビス(3,4−ジカルボキシフエニル)エーテル二無水
物、 ナフタレン−1,2,4,5−テトラカルボン酸二無水物、 ナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸二無水物、 2,6−ジクロルナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸
二無水物、 2,7−ジクロルナフタレン−1,4,5,8,テトラカルボン酸
二無水物、 2,3,6,7−テトラクロルナフタレン−1,4,5,8−テトラカ
ルボン酸二無水物、 フエナンスレン−1,8,9,10−テトラカルボン酸二無水
物、 2,2−ビス(2,3−ジカルボキシフエニル)プロパン二無
水物、 1,1−ビス(2,3−ジカルボキシフエニル)エタン二無水
物、 1,1−ビス(3,4−ジカルボキシフエニル)エタン二無水
物、 ビス(2,3−ジカルボキシフエニル)メタン二無水物、 ビス(3,4−ジカルボキシフエニル)メタン二無水物、 ビス(3,4−ジカルボキシフエニル)スルホン二無水
物、 ベンゼン−1,2,3,4−テトラカルボン酸二無水物、 3,4,3′,4′−ベンゾフエノンテトラカルボン酸二無水
物、 2,3,2′,3−ベンゾフエノンテトラカルボン酸二無水
物、 2,3,3′,4′−ベンゾフエノンテトラカルボン酸二無水
物、 ピラジン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、 チオフエン−2,3,4,5−テトラカルボン酸二無水物、 エチレンテトラカルボン酸二無水物、 デカヒドロナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸二
無水物、 4,8−ジメチル−1,2,3,5,6,7−ヘキサヒドロナフタレン
−1,2,5,6−テトラカルボン酸二無水物、 シクロペンタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸二無水
物、 ピロリジン−2,3,4,5−テトラカルボン酸二無水物、 1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸二無水物、 ビシクロ−(2,2,2)−オクト(7)−エン−2,3,5,6−
テトラカルボン酸二無水物、 2,3,3′,4′−ビフエニルテトラカルボン酸二無水物、 3,4,3′,4′−ビフエニルテトラカルボン酸二無水物、 2,3,2′,3′−ビフエニルテトラカルボン酸二無水物、 ビス(3,4−ジカルボキシフエニル)ジメチルシラン二
無水物、 ビス(3,4−ジカルボキシフエニル)メチルフエニルシ
ラン二無水物、 ビス(3,4−ジカルボキシフエニル)ジフエニルシラン
二無水物、 ビス(2,3−ジカルボキシフエニル)ジメチルシラン二
無水物、 1,4−ビス(3,4−ジカルボキシフエニルジメチルシリ
ル)ベンゼン二無水物、 1,3−ビス(3,4−ジカルボキシフエニル)−1,1,3,3−
テトラメチルジシクロヘキサン二無水物、 p−フエニルビス(トリメリツト酸モノエステル酸無水
物)、 エチレングリコールビス(トリメリツト酸無水物)、 プロパンジオールビス(トリメリツト酸無水物)、 ブタンジオールビス(トリメリツト酸無水物)、 ペンタンジオールビス(トリメリツト酸無水物)、 ヘキサンジオールビス(トリメリツト酸無水物)、 オクタンジオールビス(トリメリツト酸無水物)、 デカンジオールビス(トリメリツト酸無水物)、 2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフエニル)ヘキサフルオ
ロプロパン二無水物、 2,2−ビス〔4−(3,4−ジカルボキシフエノキシ)フエ
ニル〕ヘキサフルオロプロパン二無水物、 4,4′−ビス(3,4−ジカルボキシフエノキシ)ジフエニ
ルスルフイド二無水物 があり、2種類以上を混合して用いても良い。
酸二無水物は、酸無水物の総量に対して99〜65モル%
使用され、好ましくは98〜70モル%使用される。
前記酸二無水物は、アミノ基を3個もつ化合物(例え
ば、3,3′,5−トリアミノベンゾフエノン等)、水酸基
を3個もつ化合物と無水トリメリツト酸クロライドをア
ミド結合又はエステル結合を形成するように反応させて
得ることができ、また、上記のアミノ基又は水酸基を3
個もつ化合物と3,4−ジメチル安息香酸クロライド等の
互いにオルト位関係のメチル基2個と 1個を置換基として有するベンゼン(ジメチル安息香酸
クロライド)をアミド結合又はエステル結合を形成する
ように反応させたのち、メチル基を酸化してカルボキシ
ル基としたのち、脱水して得ることができる。1,3,5−
トリクロロベンゼンとジメチル安息香酸クロライドをカ
ツプリング反応させた後、メチル基を酸化し、さらに脱
水することによつて製造することができる。さらに、水
酸基を3個もつ化合物と1,2−ジメチル−4−クロロベ
ンゼン等のジメチルクロロベンゼンをエーテル結合を形
成するように反応させた後、メチル基を酸化してカルボ
キシル基とした後脱水して製造することができる。
このようにして得られる酸三無水物は、例えば、一般
式(I) (ただし、式中、Rは三価の有機基を示す)で表わすこ
とができる。
本発明における酸三無水物は、その製造の容易なこと
から、分子内に水酸基を3個もつ化合物と、無水トリメ
リツト酸クロライドを、3級アミンの存在下、有機溶媒
中で反応させて得るのが好ましい。分子内に水酸基を3
個もつ化合物としては、グリセリン、トリメチロールエ
タン、トリメチロールプロパン、1,2,6−ヘキサントリ
オール、2,4−ジヒドロキシ−3−ヒドロキシメチルペ
ンタン、2,6−ビス(ヒドロキシメチル)ブタン−3−
オール、3−メチルペンタン−1,3,5−トリオール、1,
3,5−トリヒドロキシベンゼン、1,2,3−トリヒドロキシ
ベンゼン、1,2,4−トリヒドロキシベンゼン、2,4,5−ト
リヒドロキシブチルフエノン、2,3,4−トリヒドロキシ
ベンズアルデヒド、α,α′,α″−(4−ヒドロキシ
フエニル)−1,3,5−トリイソプロピルベンゼン、2,6−
ビス〔(2−ヒドロキシ−5−メチルフエニル)メチ
ル〕−4−メチルフエノール、2,3,4−トリヒドロキシ
アセトフエノンなどがある。分子内に水酸基を3個もつ
化合物1モルに対して無水トリメリツト酸クロライドが
3モルになるような割合で用いるのが好ましい有機溶媒
としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラヒド
ロフラン、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、1,2−
ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロメタンなど
があり、2種類以上を混合して用いても良い。上記有機
溶媒はモレキユラーシーブスなどで乾燥したものを用い
た方が良い。3級アミンとしては、ピリジン、トリエチ
ルアミン、トリブチルアミンなどがあり、2種類以上を
混合して用いても良い。3級アミンの使用量としては無
水トリメリツト酸クロライドに対して、1〜2倍当量用
いることが好ましい。反応温度,反応時間については、
特に限定されないが、好ましくは、50℃以下、3時間以
内である。これを越えると、オリゴマ状物質が生成し、
収率が低下することがある。
このようにして得られる酸三無水物は、一般式(II) (ただし、R1は三価の有機基である)で表わされる。
前記酸三無水物は、酸無水物の総量に対して、1〜35
モル%使用され、特に2〜30モル%用いるのが好まし
い。1モル%より少ないと架橋の硬化が少なく、35モル
%より多いと前記前駆体の合成時にゲル化がおこり、均
一なワニスができない。また上記範囲であれば、2種類
以上を混合して用いても良い。
前記ジアミンIとしては、2−(2−メタクリロイル
オキシ)エチルオキシカルボニル−4,4′−ジアミノジ
フエニルエーテル、2,2′−〔ジ(2−メタクリロイル
オキシ)エチルオキシカルボニル〕−4,4′−ジアミノ
ジフエニルエーテル等があり、一般式(III) (ただし、式中、Xは 又は−CH2−O−を示し、R2はエチレン性不飽和基を含
む有機基を示す)で表わされるジアミンが好ましい。
一般式(III)で表わされるジアミンにおいて、R2
表されるエチレン性不飽和基を含む有機基として、例え
などがある。
一般式(III)で表わされるジアミンとしては、3,5−
ジアミノ安息香酸エチルアクリル酸エステル、3,5−ジ
アミノ安息香酸エチルメタクリル酸エステル、3,5−ジ
アミノ安息香酸グリシジルアクリレートエステル、3,5
−ジアミノ安息香酸グリシジルメタクリレートエステ
ル、3,5−ジアミノ安息香酸ケイ皮酸エステル、2,4−シ
アミノ安息香酸エチルアクリル酸エステル、2,4−ジア
ミノ安息香酸エチルメタクリル酸エステル、2,4−ジア
ミノ安息香酸グリシジルアクリレートエステル、2,4−
ジアミノ安息香酸グリシジルメタクリレートエステル、
2,4−ジアミノ安息香酸ケイ皮酸エステル、3,5−ジアミ
ノベンジルアクリレート、3,5−ジアミノベンジルメタ
クリレートなどがある。
前記ジアミンIは、2種以上を併用することもでき
る。またジアミンIの使用量はジアミンの総量に対して
5〜90モル%とするのが好ましい。少ないと架橋の効果
が小さくなる傾向にあり、多すぎると本発明で得られる
樹脂の耐熱性が低下する傾向がある。
前記ジアミンIIとしては一般式(IV) 〔ただし、R3,R4,R5及びR6はそれぞれ独立に水素,メチ
ル基,エチル基,イソプロピル基,ブチル基等のアルキ
ル基,フツ素置換アルキル基,メトキシ基,エトキシ
基,ブトキシ基等のアルコキシ基又はハロゲン(塩素,
臭素,フツ素若しくはヨウ素)を示し、R3,R4,R5及びR6
のうち少なくとも一つは水素以外の基であり、Xは −SO2−若しくは−S−又は結合を示す) で示されるジアミンが好ましい。一般式(IV)中、R3
R4のうち少なくとも一方及びR5及びR6のうち少なくとも
一方が水素以外の基であるものが特に好ましい。
上記一般式(IV)で示されるジアミンとしては、 3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミノジフエニルメタン、 3,3′−ジエチル−4,4′−ジアミノジフエニルメタン、 3,3′−ジメトキシ−4,4′−ジアミノジフエニルメタ
ン、 3,3′−ジエトキシ−4,4′−ジアミノジフエニルメタ
ン、 3,3′−ジフルオロ−4,4′−ジアミノジフエニルメタ
ン、 3,3′−ジクロロ−4,4′−ジアミノジフエニルメタン、 3,3′−ジブロモ−4,4′−ジアミノジフエニルメタン、 3,3′−ジ(トリフルオロメチル)−4,4′−ジアミノジ
フエニルメタン、 3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミノジフエニルエーテ
ル、 3,3′−ジイソプロピル−4,4′−ジアミノジフエニルエ
ーテル、 3,3′−ジメトキシ−4,4′−ジアミノジフエニルエーテ
ル、 3,3′−ジエトキシ−4,4′−ジアミノジフエニルエーテ
ル、 3,3′−ジフルオロ−4,4′−ジアミノジフエニルエーテ
ル 3,3′−ジクロロ−4,4′−ジアミノジフエニルエーテ
ル、 3,3′−ジブロモ−4,4′−ジアミノジフエニルエーテ
ル、 3,3′−ジ(トリフルオロメチル)−4,4′−ジアミノジ
フエニルエーテル、 3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミノジフエニルスルホ
ン、 3,3′−ジメトキシ−4,4′−ジアミノジフエニルスルホ
ン、 3,3′−ジエトキシ−4,4′−ジアミノジフエニルスルホ
ン、 3,3′−ジフルオロ−4,4′−ジアミノジフエニルスルホ
ン、 3,3′−ジクロロ−4,4′−ジアミノジフエニルスルホ
ン、 3,3′−ジブロモ−4,4′−ジアミノジフエニルスルホ
ン、 3,3′−ジ(トリフルオロメチル)−4,4′−ジアミノジ
フエニルスルホン、 3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミノジフエニルプロパ
ン、 3,3′−ジメトキシ−4,4′−ジアミノジフエニルプロパ
ン、 3,3′−ジエトキシ−4,4′−ジアミノジフエニルプロパ
ン、 3,3′−ジフルオロ−4,4′−ジアミノジフエニルプロパ
ン、 3,3′−ジクロロ−4,4′−ジアミノジフエニルプロパ
ン、 3,3′−ジブロモ−4,4′−ジアミノジフエニルプロパ
ン、 3,3′−ジ(トリフルオロメチル)−4,4′−ジアミノジ
フエニルプロパン、 3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミノジフエニルスルフイ
ド、 3,3′−ジメトキシ−4,4′−ジアミノジフエニルスルフ
イド、 3,3′−ジエトキシ−4,4′−ジアミノジフエニルスルフ
イド、 3,3′−ジフルオロ−4,4′−ジアミノジフエニルスルフ
イド、 3,3′−ジクロロ−4,4′−ジアミノジフエニルスルフイ
ド、 3,3′−ジブロモ−4,4′−ジアミノジフエニルスルフイ
ド、 3,3′−ジ(トリフルオロメチル)−4,4′−ジアミノジ
フエニルスルフイド、 3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミノジフエニルヘキサフ
ルオロプロパン、 3,3′−ジメトキシ−4,4′−ジアミノジフエニルヘキサ
フルオロプロパン、 3,3′−ジエトキシ−4,4′−ジアミノジフエニルヘキサ
フルオロプロパン 3,3′−ジフルオロ−4,4′−ジアミノジフエニルヘキサ
フルオロプロパン、 3,3′−ジクロロ−4,4′−ジアミノジフエニルヘキサフ
ルオロプロパン、 3,3′−ジブロモ−4,4′−ジアミノジフエニルヘキサフ
ルオロプロパン、 3,3′−ジ(トリフルオロメチル)−4,4′−ジアミノジ
フエニルヘキサフルオロプロパン、 3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミノベンゾフエノン、 3,3′−ジメトキシ−4,4′−ジアミノベンゾフエノン、 3,3′−ジエトキシ−4,4′−ジアミノベンゾフエノン、 3,3′−ジフルオロ−4,4′−ジアミノベンゾフエノン、 3,3′−ジクロロ−4,4′−ジアミノベンゾフエノン、 3,3′−ジブロモ−4,4′−ジアミノベンゾフエノン、 3,3′−ジ(トリフルオロメチル)−4,4′−ジアミノベ
ンゾフエノン、 3,3′−ジメチルベンジジン、 3,3′,5,5′−テトラメチル−4,4′−ジアミノジフエニ
ルメタン、 3,3′,5,5′−テトライソプロピル−4,4′−ジアミノジ
フエニルメタン、 3,3′,5,5′−テトラメトキシ−4,4′−ジアミノジフエ
ニルメタン、 3,3′,5,5′−テトラエトキシ−4,4′−ジアミノジフエ
ニルメタン、 3,3′,5,5′−テトラフルオロ−4,4′−ジアミノジフエ
ニルメタン、 3,3′,5,5′−テトラクロロ−4,4′−ジアミノジフエニ
ルメタン、 3,3′,5,5′−テトラブロモ−4,4′−ジアミノジフエニ
ルメタン、 3,3′,5,5′−テトラ(トリフルオロメチル)−4,4′−
ジアミノジフエニルメタン、 3,3′,5,5′−テトラメチル−4,4′−ジアミノジフエニ
ルエーテル、 3,3′,5,5′−テトラエチル−4,4′−ジアミノジフエニ
ルエーテル、 3,3′,5,5′−テトラメトキシ−4,4′−ジアミノジフエ
ニルエーテル、 3,3′,5,5′−テトラエトキシ−4,4′−ジアミノジフエ
ニルエーテル、 3,3′,5,5′−テトラフルオロ−4,4′−ジアミノジフエ
ニルエーテル、 3,3′,5,5′−テトラクロロ−4,4′−ジアミノジフエニ
ルエーテル、 3,3′,5,5′−テトラブロモ−4,4′−ジアミノジフエニ
ルエーテル、 3,3′,5,5′−テトラ(トリフルオロメチル)−4,4′−
ジアミノジフエニルエーテル、 3,3′,5,5′−テトラメチル−4,4′−ジアミノジフエニ
ルスルホン、 3,3′,5,5′−テトラメトキシ−4,4′−ジアミノジフエ
ニルスルホン、 3,3′,5,5′−テトラエトキシ−4,4′−ジアミノジフエ
ニルスルホン、 3,3′,5,5′−テトラフルオロ−4,4′−ジアミノジフエ
ニルスルホン、 3,3′,5,5′−テトラクロロ−4,4′−ジアミノジフエニ
ルスルホン、 3,3′,5,5′−テトラブロモ−4,4′−ジアミノジフエニ
ルスルホン、 3,3′,5,5′−テトラ(トリフルオロメチル)−4,4′−
ジアミノジフエニルスルホン、 3,3′,5,5′−テトラメチル−4,4′−ジアミノジフエニ
ルプロパン、 3,3′,5,5′−テトラメトキシ−4,4′−ジアミノジフエ
ニルプロパン、 3,3′,5,5′−テトラエトキシ−4,4′−ジアミノジフエ
ニルプロパン、 3,3′,5,5′−テトラフルオロ−4,4′−ジアミノジフエ
ニルプロパン、 3,3′,5,5′−テトラクロロ−4,4′−ジアミノジフエニ
ルプロパン、 3,3′,5,5′−テトラブロモ−4,4′−ジアミノジフエニ
ルプロパン、 3,3′,5,5′−テトラ(トリフルオロメチル)−4,4′−
ジアミノジフエニルプロパン、 3,3′,5,5′−テトラメチル−4,4′−ジアミノジフエニ
ルスルフイド、 3,3′,5,5′−テトラメトキシ−4,4′−ジアミノジフエ
ニルスルフイド、 3,3′,5,5′−テトラエトキシ−4,4′−ジアミノジフエ
ニルスルフイド、 3,3′,5,5′−テトラフルオロ−4,4′−ジアミノジフエ
ニルスルフイド、 3,3′,5,5′−テトラクロロ−4,4′−ジアミノジフエニ
ルスルフイド、 3,3′,5,5′−テトラブロモ−4,4′−ジアミノジフエニ
ルスルフイド、 3,3′,5,5′−テトラ(トリフルオロメチル)−4,4′−
ジアミノジフエニルスルフイド、 3,3′,5,5′−テトラメチル−4,4′−ジアミノジフエニ
ルヘキサフルオロプロパン、 3,3′,5,5′−テトラメトキシ−4,4′−ジアミノジフエ
ニルヘキサフルオロプロパン、 3,3′,5,5′−テトラエトキシ−4,4′−ジアミノジフエ
ニルヘキサフルオロプロパン、 3,3′,5,5′−テトラフルオロ−4,4′−ジアミノジフエ
ニルヘキサフルオロプロパン、 3,3′,5,5′−テトラクロロ−4,4′−ジアミノジフエニ
ルヘキサフルオロプロパン、 3,3′,5,5′−テトラブロモ−4,4′−ジアミノジフエニ
ルヘキサフルオロプロパン、 3,3′,5,5′−テトラ(トリフルオロメチル)−4,4′−
ジアミノジフエニルヘキサフルオロプロパン、 3,3′,5,5′−テトラメチル−4,4′−ジアミノベンゾフ
エノン、 3,3′,5,5′−テトラメトキシ−4,4′−ジアミノベンゾ
フエノン、 3,3′,5,5′−テトラエトキシ−4,4′−ジアミノベンゾ
フエノン、 3,3′,5,5′−テトラフルオロ−4,4′−ジアミノベンゾ
フエノン、 3,3′,5,5′−テトラクロロ−4,4′−ジアミノベンゾフ
エノン、 3,3′,5,5′−テトラブロモ−4,4′−ジアミノベンゾフ
エノン、 3,3′,5,5′−テトラ(トリフルオロメチル)−4,4′−
ジアミノベンゾフエノン、 3,3′,5,5′−テトライソプロピル−4,4′−ジアミノジ
フエニルメタン、 3,3′−ジイソプロピル−5,5′−ジメチル−4,4′−ジ
アミノジフエニルメタン、 3,3′−ジイソプロピル−5,5′−ジエチル−4,4′−ジ
アミノジフエニルメタン、 3,3′−ジイソプロピル−5,5′−ジメチル−4,4′−ジ
アミノジフエニルエーテル、 3,3′−ジイソプロピル−5,5′−ジエチル−4,4′−ジ
アミノジフエニルエーテル、 3,3′−ジイソプロピル−5,5′−ジメチル−4,4′−ジ
アミノジフエニルプロパン、 3,3′−ジイソプロピル−5,5′−ジエチル−4,4′−ジ
アミノジフエニルプロパン、 3,3′−ジイソプロピル−5,5′−ジメチル−4,4′−ジ
アミノジフエニルスルホン、 3,3′−ジイソプロピル−5,5′−ジエチル−4,4′−ジ
アミノジフエニルスルホン、 などがあり、2種類以上併用しても良い。
一般式(IV)で表わされるジアミン以外のジアミンII
としてはm−キシリレンジアミン、2,4−ジアミノトル
エン、2,6−ジアミノトルエン等がある。
前記ジアミンIIの使用量としてはジアミン全量に対し
て0.5〜95モル%使用されるのが好ましい。0.5モル%未
満であるとポリイミド合成時にゲル化がおこり、均一な
ワニスができないことがある。
前記のジアミンI及びジアミンIIと併用して用いても
よいジアミンとしては、 4−アミノフエニル−3−アミノ安息香酸、 2,2−ビス(4−アミノフエニル)プロパン、 2,6−ジアミノピリジン、 ビス(4−アミフエニル)ジエチルシラン、 ビス(4−アミノフエニル)ジフエニルシラン、 ビス−(4−アミノフエニル)エチルホスフインオキサ
イド、 ビス−(4−アミノフエニル)−N−ブチルアミン、 ビス−(4−アミノフエニル)−N−メチルアミン、 N−(3−アミノフエニル)−4−アミノベンズアミ
ド、 4−アミノフエニル−3−アミノ安息香酸、 3,3′−ジアミノジフエニルメタン、 3,3′−ジアミノジフエニルエーテル、 3,3′−ジアミノジフエニルスルホン、 3,3′−ジアミノジフエニルプロパン、 3,3′−ジアミノジフエニルスルフイド、 p−フエニレンジアミン、 m−フエニレンジアミン、 4,4′−ジアミノジフエニルプロパン、 4,4′−ジアミノジフエニルメタン、 3,3′−ジアミノベンゾフエノン、 4,4′−ジアミノジフエニルスルフイド、 4,4′−ジアミノジフエニルスルホン、 4,4′−ジアミノジフエニルエーテル、 3,4′−ジアミノジフエニルエーテン、 1,5−ジアミノナフタレン、 2,4−ビス(β−アミノ−t−ブチル)トルエン、 ビス(p−β−アミノ−t−ブチル−フエニル)エーテ
ル、 ビス(p−β−メチル−γ−アミノ−ペンチル)ベンゼ
ン、 ビス−p−(1,1−ジメチル−5−アミノペンチル)ベ
ンゼン、 ヘキサメチレンジアミン、 ヘプタメチレンジアミン、 オクタメチレンジアミン ノナメチレンジアミン、 デカメチレンジアミン、 テトラメチレンジアミン、 プロピレンジアミン、 3−メチルヘプタメチレンジアミン、 4,4′−ジメチルヘプタメチレンジアミン、 2,11−ジアミノドデカン、 1,2−ビス(3−アミノプロポキシ)エタン、 2,2−ジメチルプロピレンジアミン、 3−メトキシ−ヘキサメチレンジアミン、 2,5−ジメチルヘキサメチレンジアミン、 2,5−ジメチルヘプタメチレンジアミン、 5−メチルノナメチレンジアミン、 2,17−ジアミノアイコサデカン、 1,4−ジアミノシクロヘキサン、 1,10−ジアミノ−1,10−ジメチルデカン、 1,12−ジアミノオクタデカン などがあり、2種類以上を併用しても良い。これらのジ
アミンのうち芳香族系ジアミンは耐熱性の点で好まし
い。
ジアミンの各成分は、全体が100モル%になるように
調整される。
本発明においてポリイミド系樹脂は酸無水物成分とジ
アミン成分を適当な温度で反応させることにより製造す
ることができる。この反応に際し、適当な条件を選定す
ることにより、イミド化の度合を適宜調整することがで
きる。例えば、100℃以上特に120℃以上で、必要に応
じ、トリプチルアミン、トリエチルアミン、亜リン酸ト
リフエニル等の触媒の存在下に反応させることにより、
ほとんど完全にイミド化したポリイミド樹脂を製造する
ことができ、(触媒は、反応成分の総量に対して0〜15
重量%使用するのが好ましく、特に0.01〜15重量%使用
するのが好ましい)、80℃以下、特に50℃以下で反応さ
せるとそのポリイミド樹脂の前駆体であつてほとんどイ
ミド化されていない、ポリアミド酸を製造することがで
きる。さらにイミド化が部分的に進行したポリイミド樹
脂前駆体を製造することもできる。
また、上記、ポリアミド酸又は、イミド化が部分的に
進行したポリイミドの前駆体をさらに100℃以上、特に1
20℃以上で必要に応じ無水酢酸、無水プロピオン酸、無
水安息香酸等の酸無水物、ジシクロヘキシルカルボジイ
ミド等のカルボジイミド等の閉環剤、さらに必要に応じ
てピリジン、イソキノリン、トリメチルアミン、アミノ
ピリジン、イミダゾール等の閉環触媒を添加して、化学
閉環(イミド化)させ(閉環剤及び閉環触媒は、それぞ
れ酸無水物1モルに対して1〜8モルの範囲内で使用す
るのが好ましい)、イミド化がほとんど完結したポリイ
ミド樹脂を製造することができる。これらの反応は、有
機溶剤の存在下で行うことが好ましい。
上記において使用できる有機極性溶媒としては、N,N
−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシ
ド、ヘキサメチルホスホルアミド、フエノール、m−ク
レゾール、クロルベンゼンなどがあり、互いに相溶すれ
ば2種類以上を混合して用いても良い。また、これらの
有機極性溶媒とともに、トルエン、キシレン、セロソル
ブアセテート、メチルセロソルブなどの汎用溶媒をポリ
イミド樹脂又はその前駆体の溶解性を低下させない範囲
で併用することができる。
さらに、前記ジアミンIIがジアミン全量に対して0.5
〜50モル%の場合には、特に0.5〜40モル%の場合に
は、ポリイミド系樹脂の製造は、酸二無水物とジアミン
II以外のジアミンを反応させ、その後、ジアミンIIを添
加して反応させ、さらにこの後、酸三無水物を反応させ
るのが好ましい。ジアミンII以外のジアミンをジアミン
全量に対して99.5〜50モル%使用するときは、反応中の
ゲル化防止に細心の注意を払わなければならないが、上
記方法によればゲル化の心配なく容易に反応させること
ができる。
本発明により、得られるポリイミド系樹脂は、有機溶
剤に溶解させたワニス状、又は、粉末状で使用すること
ができる。特に、ポリアミド酸及び、イミド化の度合が
低いポリイミドの前駆体は、有機溶剤に可溶であり、ワ
ニス状で使用することができるが、イミド化がほとんど
完結したポリイミド樹脂は、有機溶剤に可溶のものと、
難溶のものがあり、後者は粉末状で使用されるのが好ま
しい。
また、イミド化反応に伴う縮合水の発生によるボイド
を防止するためには、イミド化がほとんど完結したポリ
イミド樹脂にして使用するのが好ましい。
ポリイミド系樹脂のワニスはガラス、シリコンウエハ
などに基板表面にスピンコート、スプレ、はけ塗りなど
通常用いられる方法で塗布した後、加熱することによ
り、ポリイミド樹脂皮膜にできる。この場合、ポリイミ
ド前駆体を用いたときは、加熱処理の際イミド化させ
る。また、この加熱(好ましくは150℃以上)により、
エチレン性不飽和結合の重合がおこり、さらに架橋され
たポリイミドが得られる。
上記のポリイミド樹脂皮膜は、ピドラジン、水酸化テ
トラメチルアンモニウムというような通常ポリイミド樹
脂に用いられるエツチング液によつて容易にスルーホー
ルなどの加工ができる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明の範
囲はこれらの実施例によつて限定されるものではない。
酸三無水物Aの合成 温度計,かくはん装置,乾燥管を備えた4つ口フラス
コに、無水トリメリツト酸クロライド84.2g(0.4mo
l)、キシレン600mlを入れかくはんする。無水トリメリ
ツト酸クロライドが溶解したら、グリセリン12.28g(0.
13mol)、ピリジン31.64g(0.4mol)を、キシレン100ml
に溶解したものを室温で滴下する。滴下終了後、約1時
間かくはんを続ける。反応終了後、得られた結晶を口別
し、メタノール,ヘキサンで洗浄後、無水酢酸で再結晶
を行い、トリメリツト酸トリグリセライド(以下、酸無
水物Aという)を得た。
酸三無水物Bの合成 温度計,かくはん装置,乾燥管を備えた4つ口フラス
コに、無水トリメリツト酸クロライド84.2g(0.4mo
l)、トルエン600mlを入れかくはんする。無水トリメリ
ツト酸クロライドが溶解したら、トリメチロールプロパ
ン17.89g(0.13mol)、トリエチルアミン60.7g(0.6mo
l)を、テトラヒドロフラン100mlに溶解したものを氷浴
中で冷却しながら滴下した。滴下終了後、酸三無水物A
の場合と同様な操作を行い1,1,1−トリス(トリメリツ
ト酸メチル)プロパン(以下酸三無水物Bという)を得
た。
酸三無水物Cの合成 温度計,かくはん装置,乾燥管を備えた4つ口フラス
コに、無水トリメリツト酸クロライド84.2g(0.4mo
l)、ベンゼン600mlを入れかくはんする。無水トリメリ
ツト酸クロライドが溶解したら、トリメチロールエタン
16.02g(0.13mol)、ピリジン63.2g(0.8mol)1,4−ジ
オキサン200mlに溶解したものを50℃で滴下した。滴下
終了後、酸三無水物Aの場合と同様な操作を行い1,1,1
−トリス(トリメリツト酸メチル)エタン(以下酸三無
水物Cという)を得た。
上記酸無水物A,B及びCは、それぞれ高速液体クロマ
トグラフイーにより単一成分であることを確認した。測
定条件は次のとおりである。
測定条件:装 置 東洋曹達製 HLC−801型 溶 媒 テトラヒドロフラン カラム 東洋曹達製 G2000H×1本 +G3000H×3本 流 量 1ml/min 実施例1 温度計,かくはん装置,乾燥管を備えた4つ口フラス
コに乾燥したm−クレゾール2600gを入れ、次いで3,5−
ジアミノ安息香酸エチルメタクリル酸エステル26.4g
(0.10mol)、3,3′,5,5′−テトラメチル−4,4′−ジ
アミノジフエニルエーテル228.6g(0.90mol)を添加し
均一溶液になるまでかくはんした。次に、室温でエチレ
ングリコールビス(トリメリツト酸無水物)369.3g(0.
90mol)と酸無水物A54.2g(0.10mol)の混合物を徐徐に
添加した。次に窒素ガスを吹き込みながら、160℃まで
約1.5時間かけて昇温した。その後160℃で約3時間、生
成する縮合水を除去しながら反応を続けポリイミド樹脂
ワニスを得た。
比較例1 温度計,かくはん装置,乾燥管を備えた4つ口フラス
コに乾燥したm−クレゾール2500gを入れ、次いで3,5−
ジアミノ安息香酸エチルメタクリル酸エステル26.4g
(0.10mol)、3,3′,5,5′−テトラメチル−4,4′−ジ
アミノジフエニルエーテル228.6g(0.90mol)を添加し
均一溶液になるまでかくはんした。次に、室温でエチレ
ングリコールビス(トリメリツト酸無水物)410.3g(1.
0mol)を徐々に添加した。次に窒素ガスを吹き込みなが
ら、160℃まで約1.5時間かけて昇温した。その後160℃
で約3時間、生成する縮合水を除去しながら反応を続け
ポリイミド樹脂ワニスを得た。
実施例2 温度計,かくはん装置,乾燥管を備えた4つ口フラス
コに乾燥したm−クレゾール2500gを入れ、次いで3,4′
−ジアミノジフエニルエーテル120g(0.60mol)と3,5−
ジアミノ安息香酸エチルアクリル酸エステル75.0g(0.3
0mol)を添加し均一溶液になるまでかくはんした。次
に、室温でデカンジオールビス(トリメリツト酸無水
物)469.8g(0.90mol)を徐々に添加し反応させる。そ
の後、3,3′−ジクロロ−4,4′−ジアミノジフエニルメ
タン26.7g(0.10mol)を添加し30分間かくはんした後、
さらに酸無水物B65.6g(0.10mol)を添加した。次にモ
レキユラシーブを反応液中に加え、100℃で3時間反応
させ、ポリイミド樹脂ワニスを得た。
実施例3 温度計,かくはん装置,乾燥管を備えた4つ口フラス
コに乾燥したN−メチル−2−ピロリドン2500gを入
れ、次いでジエチルアミノ安息香酸エチルメタクリル酸
エステル132.0g(0.50mol)と3,3′−ジメチル−4,4′
−ジアミノジフエニルメタン113.0g(0.50mol)を添加
し、均一溶液になるまでかくはんした。次いで室温でエ
チレングリコールビス(トリメリツト酸無水物)164.0g
(0.40mol)、3,3′,4,4′−ビスフエニルテトラカルボ
ン酸二無水物117.7g(0.40mol)及び酸無水物C131.2g
(0.20mol)の混合物を徐々に添加した。さらに室温で
5時間反応させ、ポリイミド樹脂前駆体を得た。
実施例4 温度計,かくはん装置,乾燥管を備えた4つ口フラス
コに、N,N−ジメチルアセトアミド2500gを入れ、次いで
3,3′,5,5′−テトラメチル−4,4′−ジアミノジフエニ
ルメタン127.0g(0.50mol)と3,5−ジアミノ安息香酸エ
チルメタクリル酸エステル132.0g(0.50mol)を添加
し、均一溶液になるまでかくはんした。次いで氷浴中、
約5℃でエチレングリコールビス(トリメリツト酸無水
物)401.8g(0.98mol)と酸無水物C12.8g(0.02mol)の
混合物を徐々に添加した。さらに室温で5時間反応させ
ポリイミド樹脂前駆体を得た。
比較例2 温度計,かくはん装置,乾燥管を備えた4つ口フラス
コに、N,N−ジメチルアセトアミド2500gを入れ、次いで
3,3′,5,5′−テトラメチル−4,4′−ジアミノジフエニ
ルメタン127.0g(0.50mol)と4,4′−ジアミノジフエニ
ルメタン99.0g(0.50mol)を添加し、均一溶液になるま
でかくはんした。次いで氷浴中、約5℃でエチレングリ
コールビス(トリメリツト酸無水物)484.1g(0.98mo
l)と酸無水物C12.8g(0.02mol)の混合物を徐々に添加
した。さらに室温で5時間反応させポリイミド樹脂前駆
体を得た。
実施例5 温度計,かくはん装置,乾燥管を備えた4つ口フラス
コに乾燥したN,N−ジメチルホルムアミド2500gを入れ、
次いでp−フエニレンジアミン43.2g(0.40mol)と2,4
−ジアミノ安息香酸エチルアクリル酸エステル125.0g
(0.50mol)を添加し、均一溶液になるまでかくはんし
た。次いで室温で4,4′ベンゾフエノンテトラカルボン
酸二無水物225.5g(0.70mol)を加え、反応させる。次
いで室温で3,3′,5,5′−テトライソプロピル−4,4′−
ジアミノジフエニルメタン36.7g(0.10mol)を添加し約
30分間反応させ、さらにその後、酸無水物A162.6g(0.3
0mol)を添加した。50℃で2時間反応させ、ポリイミド
樹脂前駆体を得た。
実施例6 温度計,かくはん装置,乾燥管を備えた4つ口フラス
コに乾燥したN−メチル−2−ピロリドン2500gを入
れ、次いで3,5−ジアミノ安息香酸エチルメタクリル酸
エステル237.6g(0.90mol)を添加し、均一溶液になる
までかくはんする。次に、室温でエチレングリコールビ
ス(トリメリツト酸無水物)348.5g(0.85mol)を加
え、反応させる。次いで室温で3,3′,5,5′−テトライ
ソプロピル−4,4′−ジアミノジフエニルメタン36.7g
(0.10mol)を添加し、約30分間反応させ、さらにその
後、酸無水物B98.4g(0.15mol)を添加した。室温で5
時間反応させ、ポリイミド樹脂前駆体を得た。
実施例7 温度計,かくはん装置,乾燥管を備えた4つ口フラス
コに、N,N−ジメチルアセトアミド2500gを入れ、次いで
3,3′−ジアミノジフエニルエーテル80.0g(0.40mol)
と3,5−ジアミノ安息香酸エチルメタクリル酸エステル1
32.0(0.50mol)を添加し、均一溶液になるまでかくは
んした。次いで氷浴中、約5℃の温度でデカンジオール
ビス(トリメリツト酸無水物)469.8g(0.90mol)を添
加し反応させた。その後室温で3,3′,5,5′−テトラメ
チル−4,4′−ジアミノジフエニルメタン25.4g(0.10mo
l)を添加し、約30分間かくはんし、さらにその後、酸
無水物C42.8g(0.07mol)を添加し、室温で約3時間反
応させ、ポリイミド樹脂前駆体を得た。
比較例3 温度計,かくはん装置,乾燥管を備えた4つ口フラス
コに、N,N−ジメチルアセトアミド2500gを入れ、次いで
3,3′−ジアミノジフエニルエーテル80.0g(0.40mo
l)、3,5−ジアミノ安息香酸エチルメタクリル酸エステ
ル132.0(0.50mol)及び3,3′,5,5′−テトラメチル−
4,4′−ジアミノジフエニルメタン25.4g(0.10mol)を
添加し、均一溶液になるまでかくはんした。次いで氷浴
中、約5℃の温度でデカンジオールビス(トリメリツト
酸無水物)522.0g(1.00mol)を添加し、約3時間反応
させ、ポリイミド樹脂前駆体を得た。
比較例4 温度計,かくはん装置,乾燥管を備えた4つ口フラス
コに、N,N−ジメチルアセトアミド2500gを入れ、次いで
3,3′−ジアミノジフエニルエーテル100.0g(0.50mol)
と3,5−ジアミノ安息香酸エチルメタクリル酸エステル1
32.0g(0.50mol)を添加し、均一溶液になるまでかくは
んした。次いで氷浴中、約5℃でデカメチレングリコー
ルビス(トリメリツト酸無水物)469.8gと酸無水物C42.
8g(0.07mol)を徐々に添加した。添加終了後約10分で
ゲル化した。
上記、実施例1〜7及び比較例1〜3で得られたポリ
イミド樹脂及びその前駆体をガラス基板上にスピンコー
トにより塗布し、150℃,200℃,250℃及び300℃で各々30
分間ずつ順次加熱することによりポリイミド樹脂皮膜を
得た。得られた皮膜を用いて耐溶剤性,ガラス転移温度
及び熱分解温度を測定した。
測定条件は以下に示す通りである。
1)耐溶剤性 ポリイミド樹脂皮膜を、各種溶剤中に室温で10分間浸
漬し、外観を目視で評価した。以上がない場合を○とし
て評価した。
2)ガラス転移温度 示差走査熱量計(パーキンエルマ製DSC−7型)を用
い、昇温速度10℃/min,試料量約8mgで測定した。
3)熱分解温度 熱天秤(真空理工製TGD−7000型)を用い、昇温速度1
0℃/min,試料量約8mgで測定し、5%重量減少温度を熱
分解温度とした。
実施例1と比較例1,実施例4と比較例2及び実施例7
と比較例3の比較から明らかなように、本発明に係る方
法により得られるポリイミド系樹脂は、ガラス転移温度
及び熱分解温度の低下がなく耐溶剤性が優れる。
〔発明の効果〕
本発明に係る方法により得られるポリイミド系樹脂
は、物性の低下がなく耐溶剤性に優れる。
フロントページの続き (72)発明者 宮寺 康夫 茨城県つくば市和台48番 日立化成工業 株式会社筑波開発研究所内 (56)参考文献 特開 昭58−162658(JP,A) 特開 昭58−162637(JP,A) 特開 昭58−162659(JP,A) 特開 昭59−232122(JP,A) 特開 昭60−72925(JP,A) 特開 昭59−108031(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08G 73/10 C08G 73/14 C08G 73/06 CAS(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)テトラカルボン酸二無水物:65〜99% 及び b)一般式(II) (ただし、式中、R1は分子内に水酸基を3個もつ化合物
    から3個の水酸基を除いた三価の残基を示す) で表わされるヘキサカルボン酸三無水物:35〜1モル% を含むカルボン酸無水物 並びに c)一般式(III) (ただし、式中、Xは 又は−CH2−O−を示し、 R3は炭素−炭素二重結合を有する基を示す) で表わされるジアミン 及び d)一般式(IV) (ただし、式中、R3、R4、R5及びR6はそれぞれ独立に水
    素、アルキル基、フツ素置換アルキル基、アルコキシ基
    又はハロゲンを示し、R3、R4、R5及びR6のうち少なくと
    も一つは水素以外の基であり、X′は−CH2−、 又は結合を示す)で示される芳香族ジアミン を含むジアミン を反応させることを特徴とするポリイミド系樹脂の製造
    法。
  2. 【請求項2】ジアミンの総量に対して、一般式(IV)の
    芳香族ジアミン(d)0.5〜50モル%およびその芳香族
    ジアミン(d)以外のジアミン99.5〜50モル%を使用
    し、テトラカルボン酸二無水物(a)と前記芳香族ジア
    ミン(d)以外のジアミンを反応させた後、一般式(I
    V)の芳香族ジアミン(d)を添加して反応させ、さら
    にこの後、ヘキサカルボン酸三無水物(b)を添加して
    反応させる請求項1記載のポリイミド系樹脂の製造法。
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JPS6072925A (ja) * 1983-09-30 1985-04-25 Ube Ind Ltd 有機溶媒可溶性の感光性ポリイミド

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JPH0359034A (ja) 1991-03-14

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