JPH11255895A - ポリイミドおよびその製造方法 - Google Patents

ポリイミドおよびその製造方法

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JPH11255895A
JPH11255895A JP8256398A JP8256398A JPH11255895A JP H11255895 A JPH11255895 A JP H11255895A JP 8256398 A JP8256398 A JP 8256398A JP 8256398 A JP8256398 A JP 8256398A JP H11255895 A JPH11255895 A JP H11255895A
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polyimide
represented
alkyl group
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JP8256398A
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English (en)
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Tatatomi Nishikubo
忠臣 西久保
Atsushi Kameyama
敦 亀山
Kohei Goto
幸平 後藤
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Original Assignee
JSR Corp
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  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規なポリイミドおよびその製造方法を得
る。 【構成】 下記式(1)で表される繰り返し構造単位か
らなり、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法で
測定したポリスチレン換算数平均分子量が5,000〜
100,000であることを特徴とするポリイミド。一
般式(1) 【化1】 (式中、Xは−(CYY’)p−で表される基(ここ
で、YおよびY’は同一または異なり、水素原子、アリ
ール基、アルキル基、ハロゲン化アルキル基を示す)ま
たはフルオレニレン基であり、Rは4価の有機基であ
り、pは0または1を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なポリイミド
およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】感光性ポリイミドは、耐熱性や強度に優
れ、ポリマー自体が感光性を有することから、回路基盤
などのパターン形成に使用した場合、エッチングの過程
を省略できる。このことから、感光性ポリイミドはエレ
クトロニクスの分野を中心に広く利用されている機能性
高分子である。感光性ポリイミドの感光基としては、こ
れまでアクリロイル基やメタクリロイル基などのラジカ
ル重合性基、またはエポキシ基、ビニルエーテル基など
のカチオン重合性基を導入しているものが報告されてい
るが、これらは側鎖に水酸基を有するポリイミドの化学
修飾によるものが多かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来よりも
より多くの化学修飾が可能である新規ポリイミドおよび
該ポリイミドを効率的に合成する方法を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記一般式
(1)で表される繰り返し構造単位および/または下記
一般式(2)で表される繰り返し構造単位からなるポリ
イミド(以下、単に「本発明のポリイミド」という)、 一般式(1) (式中、Xは−(CYY’)p−で表される基(ここ
で、YおよびY’は同一または異なり、水素原子、アリ
ール基、アルキル基、ハロゲン化アルキル基を示す)ま
たはフルオレニレン基であり、Rは4価の有機基であ
り、pは0または1を示す。) ならびに下記一般式(2)で表される化合物と、テトラ
カルボン酸二無水物と重合した後、イミド化することを
特徴とする前記一般式(1)で表されるポリイミドの製
造方法を提供するものである。 一般式(2) (式中、Xは−(CYY’)p−で表される基(ここ
で、YおよびY’は同一または異なり、水素原子、アリ
ール基、アルキル基、ハロゲン化アルキル基を示す)ま
たはフルオレニレン基であり、Rは4価の有機基であ
り、pは0または1を示す。)
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明のポリイミドが有する繰り返し構造単位を
表す一般式(1)において、YおよびY′のうち、アル
キル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基などが、ハロゲン化アルキル基としては、トリフ
ルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基などが、アリ
ール基としては、フェニル基、ビフェニル基、トリル
基、ペンタフルオロフェニル基などが挙げられる。ま
た、XとしてはYおよびY’がともに水素原子である場
合が好ましい。本発明のポリイミドが有する繰り返し構
造単位を表す一般式(1)において、7Zとしては、4
価の脂環族基や下記一般式(4)〜(6)で表される4
価の芳香族基などが挙げられる。
【0006】一般式(4) 一般式(5) 一般式(6) (式中、Qは酸素原子、イオウ原子、−CO−、−SO
2−、−C(CF3)2−、−C(CH3)−を示し、qは
0または1を示す。) 一般式(7) (式中、R5〜R10は同一でも異なってもよく、水素原
子、アルキル基、ハロゲン基を示す。)
【0007】本発明のポリイミドのゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフィー法で測定したポリスチレン換算数
平均分子量は、通常、5000〜100、000であ
り、重量分子量(Mw)/数分子量(Mn)は1.2〜
2.0である。なお、本発明においてポリイミドの分子
量はポリイミドのカルボキシル基をo−ニトロベンジル
基でエステル化したものの分子量で表すものとする。
【0008】本発明のポリイミドは、前記一般式(3)
で表される化合物を塩基化合物の存在下、テトラカルボ
ン酸二無水物と反応させ、次いでイミド化剤と反応させ
ることにより得られる。一般式(3)で表される化合物
としては、4,4’−ジアミノ−3,3’−ジフェニル
メタン、4,4’−ジアミノ−3,3’−ジフェニルエ
タン、4,4’−ジアミノ−3,3’−ジフェニルスル
フィド、4,4’−ジアミノ−3,3’−ジフェニルス
ルホン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノ−3,
3’−ビフェニル、4,4’−ジアミノ−3,3’−ジ
フェニルエーテル、3,4’−ジアミノジフェニルエー
テル、3,3’−ジアミノベンゾフェノン、4,4’−ジ
アミノ−3,3’−ベンゾフェノン、2,2−ビス(4
−アミノ−3−カルボキシフェニル)ヘキサフルオロプ
ロパン、2,7−ジアミノ−2,4−ジカルボキシフル
オレン、2,4−ジアミノ−2,7−ジカルボキシフル
オレン、9,9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレ
ン、などが挙げられる。
【0009】一般式(3)で表される化合物と反応させ
る塩基化合物としては、トリエチルアミン、テトラブチ
ルアミン、テトラヘキシルアミン、1,8-ジアザビシクロ
[5,4,0]−ウンデセン-7、ピリジンなどが挙げられ
る。これらの塩基化合物の使用量は、一般式(3)で表
される化合物に対して、通常1〜10当量、好ましくは
1〜5当量である。
【0010】本発明で使用することのできるテトラカル
ボン酸二無水物としては、ブタンテトラカルボン酸二無
水物、1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二
無水物、1,2,3,4−シクロペンタンテトラカルボン
酸二無水物、2,3,5−トリカルボキシシクロペンチル
酢酸二無水物、3,5,6−トリカルボキシノルボルナン
−2−酢酸二無水物、2,3,4,5−テトラヒドロフラ
ンテトラカルボン酸二無水物、1,3,3a,4,5,9b
−ヘキサヒドロ−5−(テトラヒドロ−2,5−ジオキ
ソ−3−フラニル)−ナフト[1,2−c]−フラン−
1,3−ジオン、1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ
−5−メチル−5−(テトラヒドロ−2,5−ジオキソ
−3−フラニル)−ナフト[1,2−c]−フラン−1,
3−ジオン、1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−
8−メチル−5−(テトラヒドロ−2,5−ジオキソ−
3−フラニル)−ナフト[1,2−c]−フラン−1,3
−ジオン、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフラ
ル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカ
ルボン酸二無水物、ビシクロ[2,2,2]−オクト−7
−エン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物など
の脂肪族または脂環式テトラカルボン酸二無水物;ピロ
メリット酸二無水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノ
ンテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフ
ェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、1,4,5,
8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、2,3,6,
7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、3,3’,
4,4’−ビフェニルエーテルテトラカルボン酸二無水
物、3,3’,4,4’−ジメチルジフェニルシランテト
ラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−テトラフェ
ニルシランテトラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−
フランテトラカルボン酸二無水物、4,4’−ビス(3,
4−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルスルフィド二
無水物、4,4’−ビス(3,4−ジカルボキシフェノキ
シ)ジフェニルスルホン二無水物、4,4’−ビス(3,
4−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルプロパン二無
水物、3,3’,4,4’−パーフルオロイソプロピリデ
ンジフタル酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニル
テトラカルボン酸二無水物、ビス(フタル酸)フェニル
ホスフィンオキサイド二無水物、p−フェニレン−ビス
(トリフェニルフタル酸)二無水物、m−フェニレン−
ビス(トリフェニルフタル酸)二無水物、ビス(トリフ
ェニルフタル酸)−4,4’−ジフェニルエーテル二無
水物、ビス(トリフェニルフタル酸)−4,4’−ジフ
ェニルメタン二無水物などの芳香族テトラカルボン酸二
無水物などが挙げられる。
【0011】一般式(3)で表される化合物とテトラカ
ルボン酸二無水物との使用割合は、一般式(3)で表さ
れる化合物が有するアミノ基1当量に対してテトラカル
ボン酸二無水物の酸無水物基を0.2〜2当量とするこ
とが好ましく、より好ましくは0.3〜1.2当量であ
る。
【0012】本発明において、一般式(3)で表される
化合物は塩基化合物と予め反応させ、一般式(3)で表
される化合物のカルボキシル基を塩基化合物でブロック
しておくことが好ましい。一般式(3)で表される化合
物とテトラカルボン酸二無水物との反応は、有機溶媒中
で行われる。有機溶媒としては、本発明のポリイミドを
溶解しうるものであれば特に制限はない。例えば、N−
メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド、γ−ブチロラクトン、プロピレンカーボネート、
テトラメチル尿素、ヘキサメチルホスホルトリアミドな
どの非プロトン系極性溶媒;m−クレゾール、キシレノ
ール、フェノール、ハロゲン化フェノールなどのフェノ
ール系溶媒を挙げることができる。有機溶媒の使用量
は、通常、テトラカルボン酸二無水物および一般式
(3)で表される化合物の総量が、反応溶液の全量に対
して0.1〜30重量%になるようにすることが好まし
い。
【0013】本発明において、一般式(3)で表される
化合物と塩基化合物、テトラカルボン酸二無水物との反
応は、通常15〜30℃で行われる。また、テトラカル
ボン酸二無水物を添加後は、通常、10〜48時間反応
させる。本発明においては、一般式(3)で表される化
合物とテトラカルボン酸二無水物との反応終了後、反応
生成物にイミド化剤を添加する。本発明において使用す
ることのできるイミド化剤としては、無水酢酸、無水プ
ロピオン酸、無水トリフルオロ酢酸などの酸無水物、ピ
リジン、コリジン、ルチジン、トリエチルアミンなどの
3級アミンなどを挙げることができる。イミド化剤の存
在下でイミド化する場合の反応は、前記した有機溶媒中
で行うことができる。反応温度は、通常0〜180℃、
好ましくは60〜150℃である。イミド化剤の使用量
は、本発明のポリイミドの繰り返し単位1モルに対して
数ミリモル〜数モルとすることが好ましい。
【0014】また、加熱によりイミド化する場合の反応
温度は、通常60〜250℃、好ましくは100〜17
0℃である。反応温度が60℃未満では反応の進行が遅
れ、また250℃を越えると本発明のポリイミドの分子
量が大きく低下することがある。本発明の方法により製
造したポリイミドは、イミド化反応終了後、酸性化合物
で処理することにより、カルボキシル基を遊離させるこ
とができる。本発明のポリイミドは、側鎖にカルボキシ
ル基を有するものであり、該カルボキシル基には種々の
化学修飾を行うことができる。化学修飾されたポリイミ
ドは下記一般式(2)で表される構造を有するものであ
る。 (式中、Xは−(CYY’)p−で表される基(ここ
で、YおよびY’は同一または異なり、水素原子、アリ
ール基、アルキル基、ハロゲン化アルキル基を示す)ま
たはフルオレニレン基であり、R1およびR2は、1価の
有機基であり、Zは4価の有機基であり、pは0または
1を示す。) ポリイミドのカルボキシル基の化学修飾率が100%未
満である場合には、ポリイミドは前記一般式(1)で表
される繰り返し構造単位および前記一般式(2)で表さ
れる繰り返し構造単位の両方を有するものである。前記
一般式(2)においてR1およびR2である1価の有機基
としてはアルキル基、アリールアルキル基、アルキルオ
キシアルキル基、アリールオキシアルキル基、アルコキ
シアルキシ基、シンナミル基、アンスリルメチル基、ア
リル基、3−ブテン−1−イル基、プロパギル基などを
挙げることができる。R1およびR2の具体例としては、
メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル
基、n−ブトキシ基、2−メチルプロピル基、1−メチ
ルプロピル基、t−ブトキシ基、n−ペンチル基、n−
ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−デ
シル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、4−t
−ブチルシクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロ
オクチルシ基等の鎖状および環状のアルキル基;フェニ
ル基、4−t−ブチルフェニル基、1−ナフチル基等の
アリール基;ベンジル基、4−t−ブチルベンジル基、
フェニルエチル基、4−t−ブチルフェニルエチル基等
のアリールアルキル基;1−メトキシエチル基、1−エ
トキシエチル基、1−n−プロピルエチル基、i−プロ
ポキシエチル基、n−ブトキシエチル基、2−メチルプ
ロポキシエチル基、1−メチルプロポキシエチル基、t
−ブトキシエチル基、1−シクロヘキシルオキシエチル
基、1−(4’−t−ブチルシクロヘキシルオキシ)エ
チル基等の1−(シクロ)アルキルオキシエチル基;1
−フェノキシエチル基、1−(4’−ブチルフェノキ
シ)エチル基等の1−アリーロキシエチル基;1−ベン
ジルオキシエチル基、1−(4’−ブチルベンジルオキ
シ)エチル基等の1−アラルキルオキシエチル基;メト
キシメチル基、エトキシメチル基、n−プロポキシメチ
ル基、i−プロポキシメチル基、n−ブトキシメチル
基、2−メチルプロポキシメチル基、1−メチルプロポ
キシメチル基、t−ブトキシメチル基、シクロヘキシル
オキシメチル基、4−t−ブチルシクロヘキシルオキシ
メチル基等の(シクロ)アルコキシメチル基;フェノキ
シメチル基、4−t−ブチルフェノキシメチル基、1−
ナフチルオキシメチル基等のアリーロキシメチル基;ベ
ンジルオキシメチル基、4−t−ブチルベンジルオキシ
メチル基、フェネチルオキシメチル基、4−t−ブチル
フェネチルオキシメチル基等のアラルキルオキシメチル
基;2−フェノキシエチル基、2−(4’−t−ブチル
フェノキシ)エチル基等の2−アリーロキシエチル基;
2−ベンジルオキシエチル基、2−(4’−t−ブチル
ベンジルオキシ)エチル基等の2−アラルキルオキシエ
チル基や、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラ
ニル基等を挙げることができる。R1およびR2として
は、酸触媒で加水分解しやすいt−ブチル基などのアル
キル基、テトラヒドロピラニル基,光架橋性のシンナミ
ル基,アンスリルメチル基,耐熱性や耐溶剤性向上のた
めの炭素炭素2重結合や,3重結合を有した架橋基,例
えば,アリル基,3−ブテン−1−イル基,プロパギル
基などが好ましい。また,液晶や非線形光学,エレクト
ロルミネッセンスとしての機能を有したセグメントの導
入を挙げることができる。一般式(2)で表される構造
を有するポリイミドは、感光性のレジスト、絶縁膜など
として使用することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例により、さらに具体的
に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら制限
されるものではない。
【0016】実施例1 ナスフラスコに4,4−ジアミノ−3,3’−ジカルボ
キシフェニルメタン0.1431g(0.5mmol)およ
びN,N−ジメチルアセトアミド1mlを添加し、さら
にテトラエチルアミン0.138ml(1mmol)を加え、
室温で約10分間攪拌した。その後、4,4’−オキシ
ジフタル酸二無水物0.155g(0.5mol)を加え、室
温で24時間攪拌した。次いで、無水酢酸0.94mmol
およびピリジン0.24mmolを添加して、室温で3時間
攪拌した。反応終了後、反応溶液を塩酸酸性ノメタノー
ルに注ぎ、ろ過した後、24時間減圧乾燥を行い、ポリ
イミド0.228g(収率81%)を得た。得られたポリイ
ミドの1H−NMRを測定し、芳香環に起因するシグナ
ルの積分比を基準として、残存しているアミド結合のプ
ロトン積分比からイミド化率を算出したところ、イミド
化率は100%であった。実施例1で得られたポリイミ
ドの1H−NMRスペクトルを図1に示す。
【0017】実施例2〜5 実施例1において、4,4’−オキシジフタル酸二無水
物の代わりに、実施例2として3,3’,4,4’−ベ
ンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物0.274g
(0.5mmol)、実施例3として4,4’−ビフタル酸二
無水物0.262(0.5mmol)、実施例4としてピロメ
リット酸二無水物0.056g(0.5mmol)、実施例5
として3,3’,4,4’−ジフェニルスルホンテトラ
カルボン酸二無水物0.216g(0.5mmol)を使用し
た以外は実施例1と同様にしてポリイミドを製造した。
得られたポリイミドのイミド化率はすべて100%であ
った。また、得られたポリイミドの1H−NMRの結果
は以下のとおりであった。 実施例2 (200MHz、DMSO−dδ、TMS)
(δppm)4.29(s、2.0H、−CH2−)
7.50〜8.39(m、12H、Ar−H)13.0
2(br、1.5H、−COOH) 実施例3 (200MHz、DMSO−dδ、TMS)
(δppm)4.30(s、2.0H、−CH2−)
7.48〜8.57(m、12H、Ar−H)13.1
0(br、1.5H、−COOH) 実施例4 (200MHz、DMSO−dδ、TMS)
(δppm)4.27(s、2.0H、−CH2−)
7.39〜8.47(m、12H、Ar−H)13.1
0(br、1.5H、−COOH) 実施例5 (200MHz、DMSO−dδ、TMS)
(δppm)4.21(s、2.0H、−CH2−)
7.38〜8.82(m、12H、Ar−H)13.0
7(br、1.5H、−COOH)
【0018】試験例1 実施例1〜5で得られたポリイミド10mgと表1に示
す溶剤3mlとを室温で混合し24時間攪拌し、有機溶
剤の溶解性を試験した。結果を表1に示す。なお、表1
において○は完全に溶解したことを、−は溶解しなかっ
たことを表す。
【0019】
【表1】
【0020】実施例6 一口ナスフラスコに実施例1で得られたポリイミド0.
5g(0.7mmol)を入れ、クロロホルム5mlに懸濁
させた後、トリフルオロ酢酸無水物0.193ml
(1.73mmol)を加えて、室温で均一になるまで攪拌
を行った。均一系になった後、滴下ロートを用いてt−
ブチルアルコール10mlを滴下し、室温3時間反応を行
った。反応後、反応溶液をエーテルに注ぎ、不溶不をろ
別回収し、一晩減圧乾燥を行った。その後得られた固体
1H−NMRを測定し、芳香族プロトンの積分比を基
準として、1.0ppm付近のt−ブチル基のメチルプロト
ンの積分比からエステル化率を算出しところ、10%で
あった。図2に得られたポリイミドの1H−NMRスペ
クトルを図2に示す。
【0021】
【発明の効果】本発明のポリイミドは、側鎖にカルボキ
シル基を多く含むものであり、カルボキシル基を化学修
飾することにより、さまざまな感光性ポリイミドとする
ことができる。また、本発明の方法によれば、本発明の
ポリイミドを効率よく製造することができる。
【0022】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られたポリイミドのH−NMR
スペクトルを示す。
【図2】実施例6で得られたポリイミドのH−NMR
スペクトルを示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1)で表される繰り返し構造単
    位からなり、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー
    法で測定したポリスチレン換算数平均分子量が5,00
    0〜100,000であることを特徴とするポリイミ
    ド。 一般式(1) (式中、Xは−(CYY’)p−で表される基(ここ
    で、YおよびY’は同一または異なり、水素原子、アリ
    ール基、アルキル基、ハロゲン化アルキル基を示す)ま
    たはフルオレニレン基であり、Zは4価の有機基であ
    り、pは0または1を示す。)
  2. 【請求項2】 下記一般式(2)で表される繰り返し構
    造単位からなり、ゲルパーミエーションクロマトグラフ
    ィー法で測定したポリスチレン換算数平均分子量が5,
    000〜100,000であることを特徴とするポリイ
    ミド。一般式(2) (式中、Xは−(CYY’)p−で表される基(ここ
    で、YおよびY’は同一または異なり、水素原子、アリ
    ール基、アルキル基、ハロゲン化アルキル基を示す)ま
    たはフルオレニレン基であり、R1およびR2は、1価の
    有機基であり、Zは4価の有機基であり、pは0または
    1を示す。)
  3. 【請求項3】下記一般式(1)で表される下記一般式
    (2)で表される繰り返し構造単位および下記一般式
    (2)で表される下記一般式(2)で表される繰り返し
    構造単位からなり、ゲルパーミエーションクロマトグラ
    フィー法で測定したポリスチレン換算数平均分子量が
    5,000〜100,000であることを特徴とするポ
    リイミド。 一般式(1) (式中、Xは−(CYY’)p−で表される基(ここ
    で、YおよびY’は同一または異なり、水素原子、アリ
    ール基、アルキル基、ハロゲン化アルキル基を示す)ま
    たはフルオレニレン基であり、Zは4価の有機基であ
    り、pは0または1を示す。) 一般式(2) (式中、Xは−(CYY’)p−で表される基(ここ
    で、YおよびY’は同一または異なり、水素原子、アリ
    ール基、アルキル基、ハロゲン化アルキル基を示す)ま
    たはフルオレニレン基であり、R1およびR2は、1価の
    有機基であり、Zは4価の有機基であり、pは0または
    1を示す。)
  4. 【請求項4】 Rが4価の芳香族基であることを特徴と
    する請求項1または2記載のポリイミド。
  5. 【請求項5】 下記一般式(3)で表される化合物を、
    塩基化合物の存在下、テトラカルボン酸二無水物と反応
    させ、次いでイミド化することを特徴とする請求項1記
    載のポリイミドの製造方法。 一般式(3) (式中、Xは−(CYY’)p−で表される基(ここ
    で、YおよびY’は同一または異なり、水素原子、アリ
    ール基、アルキル基、ハロゲン化アルキル基を示す)ま
    たはフルオレニレン基である。)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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