JP3030079B2 - ポリイミド樹脂及びその製造方法 - Google Patents

ポリイミド樹脂及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、耐熱性に優れ、機械的特性にも優れたポリ
イミド樹脂組成物及びかかるポリイミド樹脂組成物の新
規な製造方法に関する。即ち、テトラカルボン酸成分と
芳香族ジアミン成分とを、フェノール系混合溶媒中で、
高温において一段階で重合イミド化して、溶媒中に溶解
しているポリイミド樹脂組成物を提供するものである。
(従来の技術) 従来、ピロメリット酸ジ無水物を主成分とするポリイ
ミド樹脂は、殆どの溶媒に溶解しないので、その合成に
おいては、酸ジ無水物と芳香族ジアミンからの直接イミ
ド化による一段重合反応は用いられない。この場合に
は、N−メチルピロリドンやジメチルホルムアミド等の
極性溶媒中に酸ジ無水物と芳香族ジアミンとをほぼ等モ
ル加えて、室温又はそれ以下の温度で反応させて高分子
量のポリアミド酸溶液を得、この溶液を直接、又は板上
にキャストした後、化学的処理又は加熱によってポリイ
ミドにするという二段階製造法が採用されている。
一方、ビフェニルテトラカルボン酸ジ無水物やベンゾ
フェノンテトラカルボン酸ジ無水物を主成分とするポリ
イミド樹脂は、ある種の溶媒に可溶性であるので、高分
子量ポリアミド酸を経由しない一段重縮合方法も採用さ
れている。
特公昭64−5603号、特公昭61−45652号においては、
テトラカルボン酸ジ無水物と芳香族ジアミンとをほぼ等
モル使用して、ハロゲン化フェノール溶媒中で加熱し
て、一段階の重縮合反応によってハロゲン化フェノール
中に溶解しているポリイミド樹脂組成物を得ている。ま
た、特公昭64−1494号においては、ベンゾフェノンテト
ラカルボン酸ジ無水物に、2,5−ジ(4−アミノフェニ
ル)−3,4−ジフェニルチオフェンを芳香族ジアミンと
して作用させて、m−クレゾールに可溶のポリイミド樹
脂組成物を得ている。特開昭54−10338号においては、
4,4′−ジアミノジシクロヘキシルメタンとテトラカル
ボン酸ジ無水物とを、m−クレゾール中で50〜160℃に
加熱して、直接ポリイミド樹脂組成物を得ている。特開
昭58−79018号においては、酸成分としてベンズヒドロ
ール−3,3′−4,4′−テトラカルボン酸のメチルジエス
テルとビス(4−アミノフェニル)メタンとを、m−ク
レゾール中で170℃に加熱して、m−クレゾール中に溶
解したポリイミド樹脂を得ている。
しかしながら、上記で用いられているハロゲン化フェ
ノール類は毒性が強く、流散を防ぐためにも徹底した作
業環境の整備が必要になる。したがって、ハロゲン化フ
ェノール類よりも毒性が低く、かつ、ポリイミド類を溶
解することのできる溶媒が求められていた。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、化学的、機械的物性が優れたポリイミドフ
ィルムを製造することができるポリイミド溶液を、テト
ラカルボン酸成分と芳香族ジアミン成分とをほゞ等モル
使用して一段階で生成させるに際して、ハロゲン化フェ
ノール化合物のような毒性の強い溶媒に代わって、より
一層安全性の高い溶媒を使用することを特徴としてい
る。
[課題を解決するための手段] 本発明者は、上記のような課題を解決すべく鋭意研究
した結果、ポリイミド樹脂組成物の製造において使用さ
れたことのない、(a)フェノールと、(b)1個の水
酸基で置換されているフェノール類、1個又は2個の低
級アルキル基で置換されているフェノール類及び1個又
は2個の低級アルコキシ基で置換されているフェノール
類からなる群から選択される少なくとも1種のフェノー
ル類との混合溶媒中において、特定のテトラカルボン酸
成分とジアミン成分とを、一段階で重合・イミド化させ
ることによって、均一で透明な高濃度のポリイミド樹脂
組成物を製造することができることを見出し、本発明を
完成するに至った。
即ち本発明は、一般式: (式中、Rは芳香族ジアミンのアミノ基を取り除いた残
基であり、Xは、O、SO2、CO、またはCF3−C−CF3
ある) で示される反復単位を60重量%以上有するポリイミド樹
脂が、(a)フェノールと;(b)1個の水酸基で置換
されているフェノール類、1個又は2個の低級アルキル
基で置換されているフェノール類及び1個又は2個の低
級アルコキシ基で置換されているフェノール類からなる
群から選択される少なくとも1種のフェノール類;との
混合溶媒中に溶解しているポリイミド樹脂組成物に関す
る。
更に本発明は、一般式: (式中、XはO、SO2、CO又はCF3−C−CF3である) で示されるテトラカルボン酸又はその誘導体を主成分と
するテトラカルボン酸成分と、芳香族ジアミンとを実質
的に等モル使用して、(a)フェノールと;(b)1個
の水酸基で置換されているフェノール類、1個又は2個
の低級アルキル基で置換されているフェノール類及び1
個又は2個の低級アルコキシ基で置換されているフェノ
ール類からなる群から選択される少なくとも1種のフェ
ノール類;との混合溶媒中で、120〜250℃の反応温度で
反応させ、生成する水を共沸混合物として除去しなが
ら、テトラカルボン酸成分と芳香族ジアミンとを一段で
重合イミド化させることを特徴とする、前記ポリイミド
樹脂組成物の製造方法に関するものである。
本発明の方法によって得られるポリイミドは、イミド
化率が、90%以上、好ましくは95%以上、更に好ましく
は98%以上であって、対数粘度(温度30℃、濃度0.5g/1
00ml、N−メチルピロリドンの溶媒で測定)が約0.2〜
4のポリマーである。
本発明方法によって得られるポリイミド溶液は、その
溶液から薄膜を形成して次いでその薄膜から溶媒を蒸発
させて除去することによって、優れた機械的物性を有す
るポリイミドフィルムを容易に製造することができる。
このポリイミドフィルムは、引張強度(破断点強度)が
少なくとも10kg/mm2であるという優れた物性を有する。
また、本発明方法では、ポリマー濃度が30重量%ま
で、特に5〜25重量%の種々の濃度である均一で透明な
ポリイミド溶液を得ることができ、そのポリイミド溶液
は、長期間保存しても、溶液からポリマーが分離して沈
殿物が生成したり、白濁又は不透明化することがなく、
保存安定性の優れたものである。また、そのポリイミド
溶液は、前記混合溶媒によって自由に種々の濃度に希釈
することができるし、反対に、溶媒を蒸発させるなどの
方法で濃縮することも可能である。
以下、本発明の方法について更に具体的に説明する。
本発明方法において使用されるテトラカルボン酸成分
は、上式IIで示されるテトラカルボン酸又はその誘導
体、例えばその酸無水物又はそのエステル化物あるいは
これらの混合物が、テトラカルボン酸成分の全量の約60
モル%以上、好ましくは80〜100モル%の割合で配合さ
れていなければならない。テトラカルボン酸又はその誘
導体としては、上式IIで示されるテトラカルボン酸のジ
無水物が特に好適である。
上式IIで示されるテトラカルボン酸の例としては、3,
3′,4,4′−ベンゾフェノンテトラカルボン酸、2,2−ビ
ス(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロ
パン、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル、
ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)チオエーテル、ビ
ス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホンが挙げられ
る。これらの化合物のジ無水物をテトラカルボン酸成分
中の主成分として用いることが特に好ましい。
これらの式IIで表されるテトラカルボン酸又はその誘
導体と共に使用することができる他のテトラカルボン酸
としては、ピロメリット酸類、ビフェニルテトラカルボ
ン酸類、ナフタレンテトラカルボン酸類及びブタンテト
ラカルボン酸類等が挙げられる。
本発明方法において、テトラカルボン酸成分は、上記
のテトラカルボン酸又はその誘導体がテトラカルボン酸
成分の全量の60モル%より少ない割合で配合されている
ものであると、そのようなテトラカルボン酸成分とジア
ミンとの重合イミド化反応で製造されるポリイミド溶液
から機械的物性の優れたポリイミドフィルムが成形でき
ないので適当でなかったり、あるいは、重合イミド化反
応中にポリマーが析出したり、反応液が白濁して不透明
化したり、更に高分子量のポリマーの溶液が得られなか
ったりするか、あるいは、その重合イミド化反応が修了
して反応液を冷却するとポリマーが反応液から分離析出
したりすることがあるので適当ではない。
本発明方法において使用する芳香族ジアミン成分とし
ては、一般式: H2N−R−NH2 (式中、Rは2価の有機基を表す) で表されるジアミン化合物、例えば、4,4′−ビス(4
−アミノフェノキシ)ビフェニル、4,4−ジアミノジフ
ェニルスルホン、3,3′−ジアミノジフェニルスルホ
ン、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ス
ルホン、ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニ
ル]スルホン、ビス[4−(2−アミノフェノキシ)フ
ェニル]スルホン、1,4−ビス(4−アミノフェノキ
シ)ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベ
ンゼン、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼ
ン、1,4−ビス(4−アミノフェニル)ベンゼン、ビス
[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]エーテル、
4,4′−ジアミノジフェニルメタン、ビス(3−エチル
−4−アミノフェニル)メタン、ビス(3−メチル−4
−アミノフェニル)メチル、3,3′−ジアミノジフェニ
ルスルホン、2,2′5,5′−テトラクロロ−4,4′−ジア
ミノビフェニル、4,4′−ジアミノジフェニルスルフィ
ド、3,3′−ジアミノジフェニルエーテル、3,4′−ジア
ミノジフェニルエーテル、4,4′−ジアミノジフェニル
メタン、4,4′−ジアミノオクタフルオロフェニル、2,4
−ジアミノトルエン、メタフェニレンジアミン、2,2−
ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパ
ン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル]ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(4−アミノ
フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−アミノフェニ
ル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(3−ヒドロ
キシ−4−アミノフェニル)プロパン、2,2−ビス(3
−ヒドロキシ−4−アミノフェニル)ヘキサフルオロプ
ロパン、9,9−ビス(4−アミノフェニル)−10−ヒド
ロ−アントラセン、オルトトリジンスルホンなどが挙げ
られ、あるいは、3,3′,4,4′−テトラアミノジフェニ
ルエーテル等の多価アミン化合物を一部使用することも
可能である。
本発明方法においては、前述のテトラカルボン酸成分
と芳香族ジアミン成分とを、両成分のモル数がほゞ等し
くなるような割合で使用して、一段階の重合イミド化反
応をさせるのであるが、両成分の使用量比は必ずしも完
全に等しくなくてもよく、いずれか一方の成分が他の成
分に対して5モル%以内、特に2モル%以内であれば高
分子量ポリイミドが得られる。
本発明において溶媒として使用するフェノール系混合
溶媒、即ち、(a)フェノールと、(b)1個の水酸基
で置換されているフェノール類、1個又は2個の低級ア
ルキル基で置換されているフェノール類及び1個又は2
個の低級アルコキシ基で置換されているフェノール類か
らなる群から選択される少なくとも1種のフェノール類
との混合溶媒の例としては、フェノール/4−メトキシフ
ェノール、フェノール/2,6−ジメチルフェノール、フェ
ノール/レゾルシノール、フェノール/4−メトキシフェ
ノール/レゾルシノール又はフェノール/2,6−ジメチル
フェノール/レゾルシノールの混合溶媒が挙げられる。
これらの混合溶媒は、多数の化合物についての実験の結
果から見出されたものであり、この混合溶媒の特性は、
各単独の溶媒からは全く予想できない格別に顕著な効果
を示す。下表1に、各単独の溶媒及び特定の混合比の混
合溶媒についての物性を、下表2に、フェノール/4−メ
トキシフェノール、フェノール/2,6−ジメチルフェノー
ル及びフェノール/レゾルシノールの混合比を変化させ
た際の室温における混合物の状態を示す。
本発明において混合溶媒として用いるためには次の条
件を満足する必要がある。
(1)室温において液状を示し、生成するポリイミドを
溶解する。
(2)安価で入手し易く工業的に利用できる。
(3)毒性が低く取り扱い易い。
(4)ポリイミド膜を得るために、溶媒を容易に蒸留回
収することができる。
(5)溶媒を留去して得られるポリイミド膜が、強靭で
産業上利用することができる。
これらの条件を満たす溶媒を決定すべく鋭意研究を重
ねた結果、本発明に係るフェノール系混合溶媒を見出す
に至った。
フェノール、4−メトキシフェノール、2,6−ジメチ
ルフェノール、レゾルシノールは、融点が高く、室温で
は結晶である。これらを適当に混合すると融点降下を示
して室温で液状を示すようになる。フェノール/4−メト
キシフェノール混合系の場合には、混合比(重量比)が
70/30〜40/60の範囲で室温において液状を示し、フェノ
ール/2,6−ジメチルフェノール混合系の場合には、混合
比(重量比)が60/40〜40/60の範囲で室温において液状
を示し、また、フェノール/レゾルシノール混合系の場
合には、混合比(重量比)が70/30〜40/60の範囲で室温
において半溶融状態である。この範囲の混合比を有する
フェノール混合溶媒は、高分子量のポリイミドを溶解す
る性質があることが見出された。
更に、フェノール/4−メトキシフェノールの重量比70
/30〜40/60の混合液10重量部に対して1〜4重量部のレ
ゾルシノールを加えた三成分系混合溶媒は室温で液状で
あり、特に重量比7:3:3のフェノール/4−メトキシフェ
ノール/レゾルシノール混合物は融点が−2℃であり、
特に難溶性の高分子量ポリイミド樹脂を溶解することが
見出された。また、フェノール/2,6−ジメチルフェノー
ルの重量比60/40〜40/60の混合液10重量部に対して1〜
4重量部のレゾルシノールを加えた三成分系の混合液
も、室温で液状であり、特に重量比6:4:3のフェノール/
2,6−ジメチルフェノール/レゾルシノール混合物は融
点が−18℃以下であって、特に難溶性の高分子量ポリイ
ミド樹脂を溶解することが見出された。
一方、4−メトキシフェノール、2,6−ジメチルフェ
ノール、レゾルシノールの代わりに、各種キシレノール
異性体、クレゾール、ニトロフェノール、4−ヒドロキ
シベンズアルデヒド、メチル−4−ヒドロキシベンゾエ
ート、4−ヒドロキシアセトフェノン等を試験した結
果、上記の混合溶媒にまさる溶媒はないことが判明し
た。
本発明に係る上記の混合溶媒は、上述の一段階の重合
イミド化反応において従来用いられているハロゲン化フ
ェノール化合物よりも、毒性が低く一層安全性が高いの
で、反応器及びその付帯設備の条件を緩和することがで
き、産業上の利益は極めて大きい。
本発明において、上記の混合溶媒を使用することによ
り、前述の一般式IIで表されるテトラカルボン酸又はそ
の誘導体と各種の芳香族ジアミンとを高濃度で一段階重
合イミド化反応させても、得られるポリマーが析出して
不均一化又は不透明化することがなく、常に均一で透明
なポリイミド溶液を得ることができ、また、そのポリイ
ミド溶液から優れた機械的物性を有するポリイミドフィ
ルムを容易に製造することができるのである。
本発明方法においては、上述の一般式IIで表されるテ
トラカルボン酸又はその酸無水物、エステル化物若しく
はこれらの混合物のような誘導体を主成分とするテトラ
カルボン酸成分と、芳香族ジアミン成分とを、両成分の
モル数がほゞ等しくなるような割合で使用して、前記混
合溶媒を反応溶媒として、約120〜250℃、好ましくは14
0〜200℃の反応温度で反応させる。酸化を防ぐために、
不活性ガス(N2、Ar、He等)中で反応させることが好ま
しい。
生成する水を、キシレン、トルエン等との共沸混合物
の形で反応系から除去しながら、テトラカルボン酸成分
と芳香族ジアミン成分とを重合イミド化して、ポリイミ
ド溶液を製造する。更に、反応系に、ピリジンやトリエ
チルアミン、N−メチルモルホリン、ヘキサメチルテト
ラミンのような促進剤を加えて反応を迅速に完結するこ
とができる。
上述の重合イミド化反応において、反応温度が120℃
より低いと、上記両成分の重合反応によって得られるポ
リマーが十分にイミド化されず、イミド結合以外にアミ
ド−酸結合を高い割合で有することになるので、そのよ
うなポリマーが反応液から析出したり、反応液の保存安
定性が悪化してしまうことがあるので適当ではなく、ま
た、反応温度が250℃より高いと、生成したポリマー同
士が互いに架橋してゲル化し、流動性の殆どないポリマ
ー溶液又は不均一なポリマー溶液となることがあるので
適当ではない。
上述の重合イミド化反応において、原料を仕込んだ反
応のための溶液を、上記の範囲内の反応温度にまで加熱
するには、どのような方法を採用してもよいが、例え
ば、常温で各原料を配合して反応に供する溶液を調製
し、その後、その反応に供する溶液を常温から反応温度
にまで、約0.2〜5時間、特に0.5〜2時間をかけて昇温
することが好ましい。上記重合イミド化反応の反応時間
は、上述の反応温度の範囲内に供する溶液を保持して約
1〜10時間の間重合イミド化反応させるようにすること
が好ましく、また、その反応の際の反応温度は、反応中
ある温度に一定に維持する必要はなく、適宜上記の範囲
の反応温度内で反応温度を変化させてもよい。
上述の重合イミド化反応において、反応に供する溶液
中の溶媒を除いた他の各成分の合計量は、それらの各成
分の合計濃度が3〜40重量%、特に5〜30重量%となる
ような量であることが好ましい。更に、重合イミド化反
応において、その反応圧は、常圧、減圧又は加圧のいず
れであってもよい。フェノールは、高温下において空気
によって酸化され易いので不活性ガス(N2、Ar、He等)
の下で反応させることが好ましい。
本発明方法で得られる各種のポリイミド溶液は、常温
以上の温度において約500〜200万センチポアズ(cP)の
粘度を有する均一で透明な粘稠溶液である。そのポリイ
ミド溶液(ポリマー濃度10重量%)を約50〜200℃に加
熱すれば、フィルム製造のために好適な粘度のポリイミ
ド溶液を得ることができ、そのポリイミド溶液の薄膜を
容易に形成することができるので、その後、そのポリイ
ミド溶液の薄膜から溶媒を蒸発させて完全に除去すれ
ば、優れた物性を有するポリイミドフィルムを製造する
ことができる。
本発明方法で得られるポリイミド溶液は、イミド化率
が高く、対数粘度で示される値の大きい高分子量のポリ
イミドを高濃度で含有するのであるが、常温〜200℃の
温度範囲において、前記ポリイミドが解重合したり、あ
るいは前記ポリイミドが架橋したりすることがほとんど
ないので、前記温度範囲に長時間保存することができ、
特に50℃より低温では、数カ月以上安定に保存すること
も可能である。
本発明方法で得られるポリイミド溶液は、前述のよう
に、フィルムを形成するのに好適であるばかりでなく、
その他の成形物を成形することにも使用することがで
き、また、電線被覆用のワニス、耐熱性の接着剤等にも
使用することができる。
本発明で得られたポリイミド樹脂組成物は、アルコー
ル、水/アルコール混合液、ケトン、水/ケトン混合
液、アルコール/炭化水素混合液等の溶液の中に注ぎ、
撹拌、粉砕することによってポリイミド粉末を得ること
ができる。
得られたポリイミド粉末は、変性しないで長期間の保
存ができ、物性、特性の測定によるキャラクタリゼーシ
ョンをすることができる。
ポリイミド粉末は直接加圧成型等によって成型品とす
ることができる。また、N−メチルピロリドン等の極性
溶媒やフェノール性混合溶媒に溶解し、必要に応じてキ
ャストしてフィルムとしたり、又はエナメル線ワニスと
して使用することができる。
以下に、本発明の実施例及び比較例を示す。
以下の記載において、 上式において、tはポリマー溶液(試料0.5gをN−メ
チルピロリドン100ml中に溶解したもの)の落下速度で
あり、t0は溶媒のみの場合の落下速度である。
引張試験は、ASTM D882に従って試験し、TG及びDSC
はそれぞれ島津製作所TGA−50及びDSC−50を用いて測定
した。
赤外吸収スペクトルは、KBr錠剤法によって又はフィ
ルム自身を測定した。
フェノールと4−メトキシフェノールの7:3(重量
比)の混合液をM液、フェノールと2,6−ジメチルフェ
ノールの6:4(重量比)の混合液をX液と称する。
実施例1 500mlの三つ口フラスコに撹拌器を取り付け、ストッ
プコックのついたトラップの上に冷却管を取り付け、シ
リカゲルを通して窒素を流通するようにした。ベンゾフ
ェノンテトラカルボン酸ジ無水物:C17H6O7(市販品、以
下BTDAと称する)32.222g(100ミリモル)、ビス−[4
−(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン:C24H
20SO4(和歌山精化工業製品)43.24g(100ミリモル)並
びにM液260g、ピリジン10g(100ミリモル)及びトルエ
ン15mlを三つ口フラスコに入れた。
窒素を通しながら、シリコン浴中、80℃で30分間、15
0℃で1時間、次いで190℃で7時間加熱撹拌(400rpm)
した。生成水がトルエンと一緒に共沸してトラップに溜
まるので、この水/トルエンを取り除いた。反応の途中
で水の生成が認められなくなったらトルエンを除いた。
かくして粘稠なポリイミド含有液を得た。
この液を過剰のメタノール中に加え、市販のミキサー
を用いて激しく撹拌すると、黄色のポリイミドの粉末が
得られた。これを吸引濾過し、メタノールで十分に洗浄
し、風乾した後、減圧下150℃で乾燥した。ポリイミド
粉70.1g(定量的)が得られた。
ポリイミド反応液をガラス板上にキャストして、送風
機中で、140〜160℃の温度で加熱乾燥すると、ポリイミ
ドフィルムが得られた。
ポリイミド粉末のIR測定によれば、1779及び1724cm-1
においてイミドカルボン酸の吸収が認められ、1376及び
742cm-1においてポリイミドの特性吸収が認められた。
TG測定による分解点は550℃であった。
実施例2 実施例1に示すものと同様の三つ口フラスコに、市販
のBTDA32.222g(100ミリモル)、2,2′−ビス[4−
(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン41.04g
(100ミリモル)、X液260g、ピリジン10g及びトルエン
10mlを加えた。
窒素を通しながら、80℃で30分間、加熱撹拌し(400r
pm)、次いで150℃に昇温して1時間、更に、190℃で7
時間加熱撹拌した。
得られた粘稠液を1のメタノール中に加えて市販の
ミキサーを使用して激しく撹拌すると、黄色の粉末が得
られた。これを吸引濾過し、メタノールで十分に洗浄し
た後、風乾し、減圧下、140℃で加熱乾燥した。46.8gの
ポリイミドが得られた。
IR測定によると、1780、1725、1378及び757cm-1にポ
リイミドの特性吸収が認められた。TG測定による熱分解
温度は485℃であった。
実施例3 実施例1と同様の反応容器に、BTDA32.22g(100ミル
モル)、ベンチジン−2,2′−ジスルホン酸(市販品)3
4.44g(100ミリモル)、X液260g、ピリジン20g(200ミ
リモル)及びトルエン15mlを加えた。室温で窒素を通し
ながら、80℃で30分間、150℃で1時間、190℃で5時間
加熱撹拌(400rpm)した。水分の共沸がなくなったらト
ルエンを除いた。ポリイミドの溶液が得られた。
得られたポリイミド溶液を過剰のメタノール中に注い
でポリイミド粉末67gを得た。この反応液の粘度が低く
て、フィルムは得られなかった。
IR測定によると、1778、1721、1376及び751cm-1にポ
リイミドの特性吸収が認められた。
実施例4 実施例1と同様の反応容器に、BTDA 8.056g(25ミリ
モル)、ビス(4−アミノフェニル)スルホン6.21g(2
5ミリモル)、M液200g及びトルエン15mlを加えた。室
温で窒素を通しながら、140℃で1時間、190℃で5時間
20分、加熱撹拌(400rpm)した。水分の共沸がなくなっ
たらトルエンを除いた。高粘度のポリイミド組成物が得
られた。
この組成物をメタノール中に注ぎ、実施例1と同様に
して、ポリイミド粉14gを得た(定量的)。IRの測定に
よると、1783、1720、1364及び749cm-1にポリイミドの
特性吸収が認められた。TGの測定によると、分解温度は
563℃であった。
実施例5 実施例1と同様の反応容器に、BTDA8.06g(25ミリモ
ル)、9,9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン
(和歌山精化製品)8.71g(25ミリモル)、M液200g、
ピリジン5g及びトルエン15mlを加えた。窒素中、140℃
で70分、190℃で6時間加熱撹拌した。得られたポリイ
ミド溶液をメタノール中に注いで、ポリイミド粉末15.5
gを得た。
IRの測定によると、1779、1721、1371、721cm-1にポ
リイミドの特性吸収が認められた。TG測定によると、熱
分解温度は578℃であった。
実施例6 実施例1と同様の反応容器に、BTDA16.19g(50ミリモ
ル)、2,6−ジアミノピリジン(メルク社製品)5.46g
(50ミリモル)、X液200g、レゾルシン60g、ピリジン5
g及びトルエン15mlを加えた。窒素を通しながら、140℃
で1時間、190℃で5時間30分加熱撹拌した。生成水は
トルエンとの共沸によって除いた。実施例1と同様にメ
タノール処理をしてポリイミド粉末20.4gを得た。
IR測定によると、1786、1730、1383及び722cm-1にポ
リイミドの特性吸収が認められた。TGの測定によると熱
分解温度は537℃であった。
実施例7 実施例1と同様の反応容器に、BTDA8.06g(25ミリモ
ル)、4,4′−ジアミノジフェニルエーテル5.00g(25ミ
リモル)、M液300g及びレゾルシン90gを加えた。窒素
中、140℃で1時間加熱撹拌した(400rpm)。次いでト
ルエン15ml、ピリジン5gを加えた。昇温して190℃で6
時間加熱撹拌してポリイミドの組成液を得た。実施例1
と同様にメタノール中に注いで、ポリイミド粉末12.6g
を得た。
IR測定によると、1779、1719、1376及び756cm-1にポ
リイミドの特性吸収が認められた。TG測定によると熱分
解温度は594℃であった。
実施例8 実施例1と同様の反応容器に、5,5′−(2,2,2−トリ
フルオロ−1−(トリフルオロメチル)エチリデン)ビ
ス−1,3−イソベンゾフランジオン(ヘキストセラニー
ズ社製品)4.44g(10ミリモル)、4,4′−ジアミノジフ
ェニルエーテル2.00g(10ミリモル)、M液30g、ピリジ
ン1g及びトルエン10mlを加えた。窒素を通しながら、室
温で1時間、120℃で1時間、更に180℃で2時間加熱撹
拌した。透明で高粘度のポリイミド組成物が得られた。
実施例1と同様にメタノール処理し、微黄色のポリイ
ミド粉末5.3gを得た。
15%のNMP溶液を調製して、ガラス板上にキャストし
て、減圧下85℃で1時間、145℃で2時間加熱してポリ
イミドフィルムを得た。
粉末のIR測定によると、1786、1731、1381、723cm-1
にポリイミドの特性吸収が認められた。TGによる熱分解
温度は534℃であり、DSCの測定によると、197℃の294℃
に吸熱のピークが認められた。
実施例9 実施例1と同様の装置に、5,5′−(2,2,2−トリフル
オロ−1−(トリフルオロメチル)エチリデン)ビス−
1,3,−イソベンゾフランジオン(ヘキストセラニーズ社
製品)44.43g(100ミリモル)、4,4′−ジアミノジフェ
ニルスルフィド21.83g(100ミリモル)、ピリジン8g、
M液300g及びトルエン15mlを加えた。窒素気流中、室温
で1時間、80℃で1時間、160℃で1時間次いで190℃で
11時間加熱撹拌して、高粘度の組成物を得た。これを、
実施例1と同様にメタノール中に注いで、ポリイミド粉
末31.4gを得た。
この粉末0.5gをN−メチルピロリドン100mlに溶解
し、30℃で測定するとηinh(粘度)=1.04であった。1
5%のNMP溶液を調製してガラス板上にキャストして、減
圧下、85℃で1時間、155℃で2時間加熱して、ポリイ
ミドフィルムを得た。
粉末のIR測定によると、1786、1722、1370、756cm-1
にポリイミドの特性吸収が認められた。
実施例10 実施例1と同様の装置に、5,5′−(2,2,2−トリフル
オロ−1−(トリフルオロメチル)エチリデン)ビス−
1,3−イソベンゾフランジオン22.113g(50ミリモル)、
9,9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン(和歌山
精化製品)17.426g(50ミリモル)、M液150g、ピリジ
ン4g及びトリフルオロメチル)15mlを加えた。窒素を通
しながら、室温で1時間、80℃で1時間、160℃で1時
間、180℃で7時間加熱撹拌した。粘稠なポリイミド溶
液が得られた。実施例1と同様にメタノール中に注い
で、36.9gのポリイミド粉末を得た。
0.5%のNMP溶液を調製して固有粘度を測定すると1.38
であった。
IRの測定によると、1786、1723、1371、722cm-1にポ
リイミドの特性吸収が認められた。
TG測定によると分解温度は547℃であった。
ポリイミド粉末をNMPに溶解し、15%溶液にしてガラ
ス板上に流延し、減圧下、85℃で1時間、145℃で2時
間加熱すると、透明性の良好なポリイミドフィルムが得
られた。
[発明の効果] 本発明によれば、高濃度のポリイミド溶液が得られ、
これを簡便な方法でフィルムに成形することができる。
また、ハロゲン化フェノール類等のような毒性の強い溶
媒を用いないので、反応容器及びその付帯設備の条件を
緩和することができ、産業上の利用性は極めて大であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 79/00 - 79/08 C08G 73/00 - 73/26 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式: (式中、Rは芳香族ジアミンのアミノ基を取り除いた残
    基であり、Xは、O、SO2、CO又はCF3−C−CF3であ
    る) で示される反復単位を60重量%以上有するポリイミド樹
    脂が、(i)重量比70/30〜40/60のフェノールと4−メ
    トキシフェノール;(ii)重量比60/40〜40/60のフェノ
    ールとレゾルシノール;(iii)重量比70/30〜40/60の
    フェノール/4−メトキシフェノール10重量部と、レゾル
    シノール1〜4重量部との混合溶媒;(iv)重量比60/4
    0〜40/60のフェノール/2,6−ジメチルフェノール10重量
    部と、レゾルシノール1〜4重量部との混合溶媒;から
    なる群から選択される混合溶媒中に溶解しているポリイ
    ミド樹脂組成物。
  2. 【請求項2】一般式: (式中、Xは、O、SO2、CO又はCF3−C−CF3である) で示されるテトラカルボン酸又はその誘導体を主成分と
    するテトラカルボン酸成分と、芳香族ジアミン成分とを
    実質的に等モル使用して、(i)重量比70/30〜40/60の
    フェノールと4−メトキシフェノール;(ii)重量比60
    /40〜40/60のフェノールとレゾルシノール;(iii)重
    量比70/30〜40/60のフェノール/4−メトキシフェノール
    10重量部と、レゾルシノール1〜4重量部との混合溶
    媒;(iv)重量比60/40〜40/60のフェノール/2,6−ジメ
    チルフェノール10重量部と、レゾルシノール1〜4重量
    部との混合溶媒;からなる群から選択される混合溶媒中
    で、120〜250℃の反応温度で反応させ、生成する水を共
    沸混合物として除去しながら、テトラカルボン酸成分と
    芳香族ジアミンとを一段で重合イミド化させることを特
    徴とする、請求項1記載のポリイミド樹脂組成物の製造
    方法。
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