JPH03199233A - ポリイミド樹脂組成物およびその製造方法 - Google Patents

ポリイミド樹脂組成物およびその製造方法

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JPH03199233A
JPH03199233A JP33251789A JP33251789A JPH03199233A JP H03199233 A JPH03199233 A JP H03199233A JP 33251789 A JP33251789 A JP 33251789A JP 33251789 A JP33251789 A JP 33251789A JP H03199233 A JPH03199233 A JP H03199233A
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JP
Japan
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polyimide resin
polyimide
mixed solvent
reaction
tetracarboxylic acid
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JP33251789A
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Inventor
Hiroshi Itatani
博 板谷
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WR Grace and Co
Original Assignee
WR Grace and Co
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Publication date
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  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ この発明は、3,3’、4,4°−ビフェニルテトラカ
ルボン酸類を主成分とするテトラカルボン酸成分と、芳
香族ジアミン成分とを、フェノールと4−メトキシフェ
ノールまたはフェノールと2.6−ジメチルフェノール
との混合溶媒中で、高温において一段階で重合およびイ
ミド化して、前記混合溶媒中に溶解しているポリイミド
樹脂組成物およびその製造方法に係るものである。
[従来の技術] ビフェニルテトラカルボン酸を主成分とするテトラカル
ボン酸成分とジアミン成分とを、略等モル、有機極性溶
媒中で反応させて、−段階で溶剤可溶型ポリイミドを製
造する方法について既に若干提案されている。
特開昭50−113597号公報には、3,3’、4,
4°−ビフェニルテトラカルボン酸類または2.3.3
’、4°−ビフェニルテトラカルボン酸類を主成分とす
るテトラカルボン酸成分とジアミン成分とを、略等モル
、有機極性溶媒中で反応させて、溶剤可溶型ポリイミド
を製造する方法について記載されている。
しかし、前記特開昭50−.113597号公報に記載
されている方法では、反応溶媒としてm−クレゾール、
キシレノール等のフェノール系溶剤が使用されており、
そのような溶剤が、機械的物性の優れたポリイミドフィ
ルムを製造できるポリイミドを高濃度で溶解することが
できないものであるので、機械的物性の優れたポリイミ
ドフィルムを製造することができるポリイミド溶液を得
ることが非常に困難であった。
また特公昭61−45652号公報には、機械的物性が
優れたポリイミドフィルムを製造することができるポリ
イミド溶液は、ビフェニルテトラカルボン酸類を主成分
とするテトラカルボン酸成分と芳香族ジアミン成分の大
略等モルを使用し、ハロゲン化フェノール化合物を反応
溶媒として用いて、−段階の重合、イミド化反応させる
ことによって、均一で透明な高濃度のポリイミド溶液を
製造する方法について記載されている。
しがし、前記特公昭61−45652号公報に記載され
ている方法では、反応溶媒としてハロゲン化フェノール
化合物が使用されており、このような溶媒は、毒性が強
いために徹底した作業環境の整備が講じられなければな
らない。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、化学的機械的物性が優れたポリイミドフィル
ムを製造することができるポリイミド溶液を、ビフェニ
ルテトラカルボン酸類を主成分とするテトラカルボン酸
成分と芳香族ジアミン成分の大略等モルを使用して一段
階で生成させるに際し、ハロゲン化フェノール化合物の
ような強い毒性の溶媒に代って、より一層安全性の高い
溶媒を見出すことにある。
[課題を解決するための手段] この発明者らは、このような課題を鋭意研究した結果、
ポリイミド樹脂組成物の製造において使用されたことの
ない、フェノールと4−メトキシフェノールの重量比4
:6〜7:3、またはフェノールと2.6−ジメチルフ
ェノールの重量比4:6〜6:4の液状を示す混合溶媒
中、特定のテトラカルボン酸成分とジアミン成分とを一
段階の重合・イミド化反応させることによって、均一で
透明な高濃度のポリイミド樹脂組成物を製造できること
を見出したのである。
すなわち、本発明は、 一般式 (ただし、R1は芳香族ジアミンのアミノ基を取除いた
残基である)で示される反復単位を90重量%以上有す
るポリイミド樹脂を、フェノールと4−メトキシフェノ
ールの重量比4:6〜7:3の、またはフェノールと2
.6−ジメチルフェノールの重量比4:6〜6:4の混
合溶媒で、液状を示す前記配合割合の混合溶媒中に溶解
されているポリイミド樹脂組成物に関するものである。
さらに、本発明は、3,3’、4,4°−ビフェニルテ
トラカルボン酸類を主成分とするテトラカルボン酸成分
と、芳香族ジアミン成分とを、実質的に等モル使用し、
フェノールと4−メトキシフェノールの重量比4:6〜
7:3の、またはフェノールと2.6−ジメチルフェノ
ールの重量比4:6〜6:4の液状を示す混合溶媒中で
、100〜250 ’Cの反応温度で反応させ、さらに
生成水を共沸混合物として除去し、テトラカルボン酸成
分と芳香族ジアミン成分とを1段で重合およびイミド化
させ、生成したポリイミド樹脂が前記混合溶媒中に溶解
しているポリイミド樹脂組成物の製造方法に関するもの
である。
本発明の方法によって得られるポリイミドは、イミド化
率が90%以上、特に95%以上、さらに98%以上で
あって、対数粘度(温度30℃、濃度0.5g/100
m1.  N−メチルピロリドンの溶媒で測定)が約0
.2〜4のポリマーである。
この発明の方法によって得られるポリイミド溶液は、そ
の溶液から薄膜を形成して次いでその薄膜から溶媒を蒸
発して除去することによって、優れた機械的物性を有す
るポリイミドフィルムを、容易に製造することができる
。そのポリイミドフィルムは、引張り強度(破断点強度
)が少なくとも10kg/+niIであるという優れた
物性を有する。
また、この発明の方法では、ポリマー濃度が30重量%
まで、特に5〜25重量%の種々の濃度である均一で透
明なポリイミド溶液を得ることができるのであり、その
ポリイミド溶液は、長期間保存しても、溶液からポリマ
ーが分離して沈澱物が生成したり、白濁または不透明化
することがなく、保存安定性の優れたものである。また
、そのポリイミド溶液は、前記混合溶媒によって自由に
種々の濃度に希釈することができるし、反対に、溶媒を
蒸発するなどの方法で濃縮することも可能である。
以下、この発明の方法について、さらに具体的に詳しく
説明する。
この発明の方法において使用するテトラカルボン酸成分
は、3,3’、4,4°−ビフェニルテトラカルボン酸
類が、テトラカルボン酸成分の全量の約80モル%以上
、好ましくは90〜100モル%の割合で配合されてい
なければならない。
前記の3,3’、4,4°−ビフェニルテトラカルボン
酸類とは、3.3’、4.4°−ビフェニルテトラカル
ボン酸、その酸無水物、およびそのエステル化物、さら
にそれらの混合物のいずれかのことであり、特に、この
発明では、3,3’、4,4°−ビフェニルテトラカル
ボン酸二無水物(S−BPDAと略記することもある)
を使用することが好適である。
前記のテトラカルボン酸成分として、3.3’、4.4
’−ビフェニルテトラカルボン酸類と共に使用すること
ができる他のテトラカルボン酸としては、例えば、2.
3.3’、4’−ビフェニルテトラカルボン酸類、2.
2’、3.3°−ビフェニルテトラカルボン酸類、3.
3’、4,4°−ベンゾフェノンテトラカルボン酸類、
ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン類、2.
2−ビス(3,4〜ジカルボキシフエニル)プロパン類
、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル類、
ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)チオエーテル類
、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホン酸、
2,3.6.7−ナフタレンテトラカルボン酸類、ピロ
メリット酸類などを挙げることができ、特にこれらのテ
トラカルボン酸二無水物を好適に挙げることができる。
この発明の方法において、テトラカルボン酸成分は、3
,3’、4,4°−ビフェニルテトラカルボン酸類がテ
トラカルボン酸成分の全量の80モル%より少ない割合
で配合されているものであると、そのようなテトラカル
ボン酸成分とジアミンとの重合・イミド化反応で製造さ
れるポリイミド溶液から機械的物性の優れたポリイミド
フィルムが成形できないので適当でなかったり、あるい
は、重合・イミド化反応中にポリマーが析出したり、反
応液が白濁して不透明化したり、さらに高分子量のポリ
マーの溶液が得られなかったりするか、または、その重
合・イミド化反応が終了して反応液を冷却するとポリマ
ーが反応波から分離・析出したりすることがあるので適
当でなかった。
この発明の方法において使用する芳香族ジアミンの成分
は一紋穴r、n、mで表わされる。
■ ■ NH2 NH2 NH2 ■ NH2NHま ただし、式中Rt 、R2は、水素、低級アルキル基、
カルボキシル基、ハロゲン、スルホン酸又は低級アルコ
キシル基であり、 Aは、不存在、−s−、−o−、−co−H3 F s F3 H3 H3 である。
この発明の方法においては、前述のテトラカルボン酸成
分と芳香族ジアミン成分とを、同成分のモル数が大略等
しくなるような割合で使用して、−段階の重合・イミド
化反応をさせるのであるが、同成分の使用量比は、必ず
しも全く等しくなくてもよく、いずれか一方の成分が、
他の成分に対し5モル%以内、特に2モル%以内であれ
ば高分子量ポリイミドが得られる。
この発明において、溶媒として使用するフェノールと4
−メトキシフェノールおよびフェノールと2,6−ジメ
チルフェノールの混合溶媒は、多数の化合物についての
実験の結果から見出されたものである。この混合溶媒の
特性は、各単独の溶媒からは全く予想できない格別に顕
著な効果を示す。各単独の溶媒および混合溶媒について
の物性を下記する。
上記の第2表において、室温において液状を示す混合溶
媒が、本発明の溶媒として好適である。
フェノールと混合する溶媒は、次の条件を満足する必要
がある。
1、室温において混合溶媒は液状を示し、生成するポリ
イミドを溶解する。
2、安価で人手し易く工業的に利用できること。
3、毒性が少く取り扱いに便である。
4、ポリイミド膜を得るため、溶媒が容易に蒸留、回収
されること。
5、溶媒を留去して得たポリイミド膜が、強靭で産業上
利用できる。
これらの条件をみたす溶媒として、前記の混合溶媒が選
ばれた。4−メトキシフェノールや2.6−ジメチルフ
ェノールの代りに各種キシレノール異性体、クレゾール
、ニトロフェノール、4−ヒドロキシベンズアルデヒド
、メチル−4−ヒドロキシベンゾエート、4−ヒドロキ
シアセトフェノン等を試験した結果、前記の混合溶媒に
まさる溶媒ではないことが判明した。
本発明に係る前記の混合溶媒は、前述の一段階の重合・
イミド化反応に公知のハロゲン化フェノール化合物の反
応溶媒よりも、−層安全性が高いので、反応器およびそ
の付帯設備の条件が緩和されることができ、産業上の利
益は極めて大きい。
本発明において前記の混合溶媒を使用することにより、
3.3’、4.4’−ビフェニルテトラカルボン酸類と
各種の芳香族ジアミンとを高濃度で一段階重合・イミド
化反応させても、得られたポリマーが析出して反応液が
不均一または不透明化することがなく、常に均一で透明
なポリイミド溶液を得ることができ、またそのポリイミ
ド溶液から優れた機械的物性を有するポリイミドフィル
ムを容易に製造することができるのである。
この発明の方法においては、3.3′、4.4’−ビフ
ェニルテトラカルボン酸類を主成分とするテトラカルボ
ン酸成分と、芳香族ジアミン成分とを、両成分のモル数
が大略等しくなるような割合で使用して、前記混合溶媒
を溶媒とし、約100〜250℃、好ましくは140〜
200℃の反応温度で反応させる。
酸化を防ぐために不活性ガス(N2 、 Ar 、 H
e等)中で反応させる方が好ましい。
生成する水をキシレン、トルエン等との共沸混合物の型
で反応系から除去しながら、テトラカルボン酸成分と芳
香族ジアミン成分とを、重合およびイミド化して、ポリ
イミド溶液を製造するのである。さらに反応系にピリジ
ンやトリエチルアミン、N−メチルモルホリンのような
総合促進剤を加えて、反応を迅速に完結することができ
る。
前述の重合・イミド化反応において、反応温度が100
℃より低いと、前記両成分の重合反応によって得られる
ポリマーが充分にイミド化されず、イミド結合以外にア
ミド−酸結合を高い割合で有することになるので、その
ようなポリマーが反応液から析出したり、反応液の保存
安定性が悪化してしまうことがあるので適当ではなく、
また、反応温度が250℃より高いと、生成したポリマ
ー同志が互に架橋してゲル化し、流動性のほとんどない
ポリマー溶液または不均一なポリマー溶液となることが
あるので適当ではない。
前述の重合・イミド化反応において、原料を仕込んだ反
応のための溶液を、前述の範囲内の反応温度にまでする
にはどのような方法で行ってもよいが、例えば、常温で
各原料を配合して反応に供する溶液を調製して、その後
、その反応に供する溶液を常温から反応温度にまで約0
.2〜5時間、特に0.5〜2時間を要して昇温するこ
とが好ましい。前記重合・イミド化反応の反応時間は、
前述の反応温度の範囲内に供する溶液を保持して約1時
間〜lO時間、重合・イミド化反応させるようにするこ
とが好ましく、また、その反応の際の反応温度は、反応
中ある温度に一定に維持することが好ましいが、必ずし
も一定の反応温度に維持する必要がなく、適宜前記の範
囲の反応温度内で反応温度を変化させてもよい。
前述の重合・イミド化反応において、反応に供する溶液
中の溶媒を除いた他の各成分の合計量は、それらの各成
分の合計濃度が2〜30重量%、特に3〜25重量%、
さらに4〜20重量%となるような量であることが好ま
しい。さらに重合・イミド化反応において、その反応圧
は、常圧、減圧、または加圧のいずれであってもよい。
フェノールは高温下、空気によって酸化され易いので不
活性ガス(N 2 、A r、 He)の下で反応する
ことが好ましい。
この発明の方法で得られる各種のポリイミド溶液は、常
温以上の温度において約500〜200万センチポアズ
(cP)の粘度を有する均一で透明な粘稠溶液である。
そのポリイミド溶液(10重量%ポリマー濃度)を約5
0〜200℃に加熱すれば、フィルム製造のために好適
な粘度のポリイミド溶液にすることができ、そのポリイ
ミド溶液の薄膜を容易に形成することができるので、そ
の後、そのポリイミド溶液の薄膜から溶媒を蒸発して完
全に除去すれば、優れた物性を有するポリイミドフィル
ムを製造することができる。
この発明の方法で得られるポリイミド溶液は、イミド化
率が高く、対数粘度で示される値の大きい高分子量のポ
リイミドを高濃度で含有するのであるが、常温〜200
℃の温度範囲において、前記ポリイミドが解重合したり
、あるいは前記ポリイミドが架橋したりすることがほと
んどないので、前記温度範囲に長時間保存することがで
き、特に50℃より低温では、数カ月以上安定に保存す
ることも可能である。
この発明の方法で得られるポリイミド溶液は、前述のよ
うに、フィルムを形成するのに好適であるばかりでなく
、その他の成形物を成形することにも使用することがで
き、また電線被覆用のワニス、耐熱性の接着剤などにも
使用することができる。
この発明で得られたポリイミド樹脂組成物はアルコール
、水−アルコール混合液、ケトン、水ケトン混合液、ア
ルコール−炭化水素混合液等の溶液の中に注ぎ、撹拌、
粉砕することによってポリイミド粉末を得ることができ
る。
得られたポリイミド粉末は変性しないで長期間の保存が
でき、物性、特性の測定によるキャラクタリゼーション
をすることができる。
ポリイミド粉末は直接加圧成型等によって成型品とする
ことができる。また、N−メチルピロリドン等の極性溶
媒やフェノール性混合溶媒に溶解し、必要に応じてキャ
ストしてフィルムとしたり、またはエナメル線ワニスと
して使用することができる。
以下実施例および比較例を示す。
実施例 発明の実施にあたり記載すべきこととして、ポリマー溶
液(試料0.5gを溶媒100 mlにとかす)の落下
速度t、溶液のみの落下速度t0゜引張り試験はAST
M D882に従ったTGとDSCはそれぞれ品性製作
所製T G A −50およびDSC−50を用いて測
定した。
フェノールと4−メトキシフェノールの7:3(重量比
)混合液をM液と呼ぶ。
フェノールと2,6−ジメチルフェノールの6=4(重
量比)混合物をX液と呼ぶ。
実施例 1 500 mlの三つロフラスコに撹拌器をつけ、ストッ
プコックのついたトラップの上に冷却管をとりつけ、シ
リカゲルを通してチッ素が流通するようにする。3,4
.8’、4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物C
1□H606(以後BPDAと呼ぶ)(7,35g、 
12ミリモル)(宇部興産製品) 、2.2−ビス[4
−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパンC27
H26N202 (和歌山積化工業社製品) (10,
26g、 25ミリモル)およびフェノールと2.6−
ジメチルフェノール(重量比6:4)の混合溶媒(以後
X溶液とよぶ)(融点8℃)150g。
N−メチルモルホリン(2,5g、25ミリモル)およ
びトルエン15m1とを三つロフラスコに入れる。
チッ素を通しながらシリコン浴中、室温で1時間ついで
160℃浴温中1時間撹拌(400rpa+)する。
生成水がトルエンと一緒に共沸してトラップにたまるの
で水−トルエン5mlを除く。ついで浴温を190℃に
して5時間400rpmで撹拌する。途中水の生成が認
められなかった時、トルエンを除去する。かくして粘稠
なポリイミド含有液を得た。
この演を1pのメタノール中に激しく撹拌しながら加え
ると黄色の粉末が析出する。吸引ろ過し、メタノールで
十分に洗浄し、風乾後、減圧下150℃で乾燥する。ポ
リイミド粉末18.7g (理論値に近い)を得た。
生成したポリイミド粉末を0.5%NMP溶液として3
0℃での固有粘度は1.21であった。ポリイミド粉末
の夏R測定によると、1776cm−1,1720cm
−’にイミドカルボン酸の吸収、1376および739
cm−1にポリイミドの特性吸収が認められた。
ガラス転位温度 247° 347゜ 分解開始温度 469’  578゜ 15%のNMP溶液をガラス板上にキャストし減圧85
℃1時間、145℃2時間加熱してポリイミドフィルム
(20μ)を得た。破断強度19kg/m紅破断伸び2
3%であった。
実施例 2 実施例1に示した三つロフラスコ中にBPDA(7,3
5g、 25ミリモル)、2.2’−ビス[4−(4−
アミノフェノキシ)フェニル〕へキサフルオロプロパン
C27H2,F、N2O2(13,Og、25ミリモル
)、フェノールと4〜メトキシフエノールの混合液(重
量比7:3)(融点15℃)(以後M液とよぶ)130
g、およびトルエンlomlを加えた。
チッ素を通しながら120’C浴温で撹拌(400rp
m)し、ついで180℃に昇温しで1時間撹拌して粘稠
液を得た。
この粘稠液を11メタノール中に激しく撹拌しながら添
加して、黄色粉末を得た。吸引ろ過し、十分にメタノー
ルで洗浄後、風乾し、減圧下140℃に加熱乾燥した。
収:119g、(定量的)このものを0.5%NMP溶
液として30℃での固有粘度は1.38であった。
IRの測定によると、1776、1720.1376、
739にポリイミドの特性吸収が認められた。
熱分解温度は555℃であった。
これを15%NMP溶液にして、ガラス板上にキャスト
した後、減圧下85℃1時間、145℃2時間加熱して
ポリイミドフィルム(約20μ)を得た。
破断強度 17kg/mIB 破断伸び 13% 実施例 3 実施例1に示す反応容器にBPDA C7,35g。
25ミリモル”) 、1.3−ビス−(4−アミノフェ
ノキシ)ベンゼン(分子量292.3)  (7,31
g、 25ミリモル)トルエン15m1およびM液13
0 gを加える。
室温でチッ素を通しながら撹拌(400rpn+)する
浴温120℃で1時間、180℃で5時間加熱、撹拌す
る。水分の共沸かなくなるとトルエンを除去する。高粘
度のポリイミド組成物を得た。
この液をそのままガラス板上にキャストし、減圧下85
℃2時間、150℃2時間加熱して黄色のポリイミドフ
ィルムを得た。このものの破断強度は13kg/mJ、
破断伸びは15%であった。
ポリイミド組成液を過剰のメタノール中に注ぎ激しく撹
拌してポリイミド粉末を得た。
このもののガラス転位温度Tgは382℃、分解開始温
度は567℃であった。
実施例 4 実施例1の装置で容量は1gの三つロフラスコヲ使用シ
タ。BPDA(35,31g、120ミリモル)、4.
4′−ジアミノジフェニルエーテル(24,03g。
120ミリモル)、M液600 gを加える。
チッ素中100℃3時間撹拌(400rpm) L、つ
いでピリジン26gとトルエン20m1を加えた。io
o℃で30分間撹拌した後、昇温して190’cで3時
間30分間撹拌した。粘稠なポリイミド組成液を得た。
実施例1と同様にメタノール中に注いでポリイミド粉末
57.3gを得た。
0.5%p−クロルフェノール溶液中の50℃での固有
粘度は2.51であった。IRによると1851゜17
78、1719.1359.742cm−1にポリイミ
ドの特性吸収が認められた。
ガラス転位温度 Tg  275℃ 熱分解温度  580℃ フェノール液M液を直接ガラス板上にキャストし減圧下
85℃2時間、工45℃2時間加熱してポリイミドフィ
ルムを得た。20μの厚みで破断強度19kg/mJ、
破断伸び60%であった。
実施例 5 実施例1の容器にBPDA (7,35g、25ミリモ
ル) 、4.4’−ジアミノジフェニルスルホン(分子
量248.3) (6,21g、 25ミリモル)、M
液130 g。
およびトルエン15m1を加えた。
チッ素を通じながら120℃1時間撹拌、ついで180
℃で6時間撹拌した。トルエン15m1をぬき出し、つ
いでピリジン5g1トルエン10m1を加えて180℃
6時間撹拌して、透明な高粘度なポリイミド組成物を得
た。
これを実施例1と同様にメタノール中に処理して黄色の
ポリイミド粉末12.5gを得た。
0.5%NMP溶液での固有粘度(30℃)は0.48
.15%NMP溶液をガラス板上にキャストして実施例
1と同様にしてポリイミドフィルムを得た。
破断引張り強さ13kg/mA、伸び15%。
ポリイミド粉末のIR測測定より1778.1721゜
1360、723cm’にポリイミドの特性吸収が認め
られた。
実施例 6 実施例1と同様の装置にBPDA (7J5g、25ミ
リモル)、ビス(4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ルスルホン、C25H2oN204S(10,81g。
25ミリモル)およびトルエン15m1を加えた。
120℃2時間、180℃3時間加熱撹拌して水トルエ
ンを除去し、ついで180℃6時間加熱撹袢した。撹拌
度組成物を得た。
このものを実施例1と同様にメタノール中に処理してポ
リイミド粉末17.3gを得た。
熱分析の結果(Tg)363℃および543℃に分解点
が認められた。
このポリイミド粉末をNMPにとかしガラス板上にキャ
ストし減圧、加熱乾燥してポリイミドフィルムを得た。
破断強度 14kg/ml1l 破断伸び 5% 実施例 7 実施例1と同様にしてBPDA (7J5g、25ミリ
モル) 、4.4’−ジアミノ−ビフェニル−e、e’
−スルホン酸(分子量372.4) (8,609g、
 25ミリモル)、トルエン15m1.ピリジンe、o
gSx液100gを加えた。
チッ素中、室温で1時間、80℃で2時間ついで180
℃で5時間加熱、撹拌した。
途中生成物を除去した。うす紫色の組成液を得た。実施
例1と同様にメタノール中に注いで処理し、ポリイミド
粉末15.8gを得た。生成したポリイミド粉末を0.
5%NMP溶液として30℃での固有粘度は0.61で
あった。
IRでは1773.1719.1375および740c
m−’にポリイミドの吸収が認められた。
ガラス転位温度 367℃ 分解開始温度 595℃ 実施例 8 実施例1と同様にしてBPDA (7,35g、25ミ
リモル) 、3.3’−ジメチル−4,4′−ジアミノ
−ビフェニル(5,31g、 25ミリモル)、M液1
50g。
トルエン15m1. N−メチルモルホリン(2,5g
、 25ミリモル)を加えた。
室温で1時間、160℃1時間チッ素中で加熱撹拌(4
00rpm) した。水−トルエンをぬく。ついで19
0℃5時間加熱、撹拌して粘稠なポリイミド組成物を得
た。
実施例1と同様にメタノール中で処理してうす黄色のポ
リイミド粉末13.2gを得た。
IRによると1776、1718.1365.741c
m’にポリイミドの特性吸収を示した。
Tgはなく分解温度565℃ ガラス転位点なし 実施例 9 実施例1の装置にB P D A (14,711g 
50ミリモル)、3.3’−ジメチル−4,4′−ジア
ミノビフェニル−6,6′−ジスルホン酸(分子m37
2.4)(18,620g 、  50ミリモル)、ピ
リジン’1.eLgSM液131 gおよびトルエン1
5m1を加えた。
チッ素中80℃1時間、140℃2時間30分間、つい
で190℃5時間、加熱撹拌して高粘度ポリイミド組成
物を得た。
実施例1と同様にメタノール処理してポリイミド粉末3
1.2gをえた。
このものの0.5%NMP溶液(30℃)における固有
粘度は0.20であった。
IRスペクトルは1775.171B、 1390.7
21cm−1にポリイミドの特性吸収を示した。
熱分析によりガラス転位点は320℃。
実施例 10 実施例1と同じ装置を用いた。BPDA (7,35g
、25ミリモル) 、9.9−ビス(4−アミノフェニ
ル)フルオレン(分子量348.5) (8,71g、
 25ミリモル)、M液130g、 )ルエン15gを
加えた。
チッ素中120℃1時間、180℃12時間加熱撹拌し
て粘稠なポリイミド組成物を得た。
この液をアルコール処理してポリイミド粉末14.5g
を得た。
IR測測定結果1776、171g、 1367、73
6cm−’にポリイミドの特性吸収が認められる。
熱分解の測定により584℃に分解を始める。
実施例 11 実施例1と同じ装置を用いた。BPDA (7,35g
、25ミリモル) 、3.3’−ジアミノ−ジフェニル
スルホン(分子量248.3) (6,21g、 25
ミリモル)、M液130g、  トルエン15m1を加
えた。チッ素中120℃1時間、180℃i4時間加熱
撹拌して粘稠液を得た。
実施例1と同様にアルコール処理してポリイミド粉末1
3.2gを得た。
IRの測定によると1774.1717.1364.7
36cm’にポリイミド特性吸収を示した。
ガラス転位 なし 分解開始 563℃

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (ただし、R_1は芳香族ジアミンのアミノ基を取除い
    た残基である)で示される反復単位を90重量%以上有
    するポリイミド樹脂を、フェノールと4−メトキシフェ
    ノールの重量比4:6〜7:3の混合溶媒で、液状を示
    す前記配合割合の混合溶媒中に溶解されているポリイミ
    ド樹脂組成物。 2、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (ただし、R_1は芳香族ジアミンのアミノ基を取除い
    た残基である)で示される反復単位を90重量%以上有
    するポリイミド樹脂を、フェノールと2,6−ジメチル
    フェノールの重量比4:6〜6:4の混合溶媒で、液状
    を示す前記配合割合の混合溶媒中に溶解されているポリ
    イミド樹脂組成物。 3、3,3’、4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸
    類を主成分とするテトラカルボン酸成分と、芳香族ジア
    ミン成分とを、実質的に等モル使用し、フェノールと4
    −メトキシフェノールの重量比4:6〜7:3の、液状
    を示す混合溶媒中で、100〜250℃の反応温度で反
    応させ、さらに生成水を共沸混合物として除去し、テト
    ラカルボン酸成分と芳香族ジアミン成分とを1段で重合
    およびイミド化させ、生成したポリイミド樹脂が前記混
    合溶媒中に溶解しているポリイミド樹脂組成物の製造方
    法。 4、3,3’、4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸
    類を主成分とするテトラカルボン酸成分と、芳香族ジア
    ミン成分とを、実質的に等モル使用し、フェノールと2
    ,6−ジメチルフェノールの重量比4:6〜6:4の、
    液状を示す混合溶媒中で、100〜250℃の反応温度
    で反応させ、さらに生成水を共沸混合物として除去し、
    テトラカルボン酸成分と芳香族ジアミン成分とを1段で
    重合およびイミド化させ、生成したポリイミド樹脂が前
    記混合溶媒中に溶解しているポリイミド樹脂組成物の製
    造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008280541A (ja) * 2008-06-23 2008-11-20 Dainippon Printing Co Ltd 帯電防止性樹脂組成物、その形成物、及び成形方法
JP2009016319A (ja) * 2007-07-09 2009-01-22 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 絶縁被覆金属細線
WO2016190170A1 (ja) * 2015-05-27 2016-12-01 田岡化学工業株式会社 環状炭化水素骨格およびエステル基を有するテトラカルボン酸二無水物、ポリアミック酸、及びポリイミド
JP2016222644A (ja) * 2015-05-27 2016-12-28 田岡化学工業株式会社 環状炭化水素骨格およびエステル基を有するテトラカルボン酸二無水物、ポリアミック酸、及びポリイミド。

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