JP2632724B2 - 水酸基末端変性イミドオリゴマー - Google Patents

水酸基末端変性イミドオリゴマー

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JP2632724B2 JP1009868A JP986889A JP2632724B2 JP 2632724 B2 JP2632724 B2 JP 2632724B2 JP 1009868 A JP1009868 A JP 1009868A JP 986889 A JP986889 A JP 986889A JP 2632724 B2 JP2632724 B2 JP 2632724B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、2,3,3′,4′−ビフェニルテトラカルボ
ン酸、酸エステルまたは酸二無水物と芳香族ジアミン化
合物と、水酸基を有するモノアミン化合物との3成分を
反応させて得られた、分子内部にイミド係合を有する特
定の水酸基末端変性イミドオリゴマーに係わる。
この発明の水素基末端変性イミドオリゴマーは、有機
溶剤へ可溶性であり、しかも、エポキシ樹脂などの有機
樹脂と容易に均一に混ざり合う相溶性を有しており、さ
らに、種々の反応に利用できる水酸基を末端に有してい
る末端変性イミドオリゴマーである。
この発明のイミドオリゴマーは、末端に水酸基を有し
ているので、その水酸基と反応する化合物と組み合わせ
て使用することにより、水酸基を有しないイミドオリゴ
マーのように単なる混合物を与えるものに比較して耐熱
性が向上するため、種々の材料を接合することができる
耐熱性接着剤を得ることでき、あるいは、各種の熱硬化
性樹脂のモノマー原料とすることができたり、さらに、
ポリエステル、ポリカーボネートなどの各種の熱可塑性
樹脂のモノマー原料として使用することも可能であり、
その結果得られた各樹脂は、イミド結合を有する耐熱性
のポリマーからなるものであって、極めて耐熱性のある
ものである。
〔従来技術の説明〕
一般に、ポリイミド樹脂は、非常に優れた耐熱性を有
することから、種々の耐熱性成形品の製造などに使用さ
れている。
しかし、ポリイミド樹脂は、一般的に、有機溶媒に対
して難溶性であり、しかも極めて高い軟化温度を有して
いるために、加工性が悪く、種々の樹脂原料として他の
樹脂成分と併用することが困難である。このため、一般
的に、ポリイミド前駆体であるポリアミック酸の有機溶
媒溶液を調製して、その溶液から各種の用途に使用され
ているが、その場合には、前記ポリアミック酸をイミド
化しなければならないのでそのイミド環化の際に生じる
反応水を除去する必要があり、そのために種々の問題が
生じていたのである。
一方、テトラカルボン酸二無水物などの芳香族テトラ
カルボン酸二無水物と、芳香族ジアミンと、不飽和基を
有するモノアミン化合物とを反応させて得られた、低分
子量のポリイミド樹脂(イミドオリゴマー)が、有機溶
媒に対する溶解性を有する付加反応性のポリイミド樹脂
として、特開昭59−167569号公報、特開昭60−250030号
公報、特開昭60−260624号公報、特開昭60−260625号公
報、特開昭61−247733号公報、特開昭62−29584号公報
などにおいて、提案されている。
しかしながら、前記の公知の不飽和基を有するイミド
オリゴマーは、末端に適当な官能基を有していないの
で、ポリエステル、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂に
おける反応性のモノマー成分としては使用することがで
きないものであった。
最近、末端に水酸基を有する低分子量のポリイド(イ
ミドオリゴマーも含む)が提案されつつあり、例えば、
特開昭54−64597号公報には、5−ビシクロ[2,2,2]オ
クト−7−エン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物
が原料として使用されたと考えられる水酸基末端変性イ
ミドオリゴマーなどが記載されており、特開昭63−5443
4号公報には、カルビノール含有テトラカルボン酸を使
用して得られた水酸基末端変性イミドオリゴマーなどが
記載されていて、さらに、特開昭63−54433号公報に
は、ビスフェノールAテトラカルボン酸二無水物から得
られた『末端に水酸基を有するエーテルイミドオリゴマ
ー』などが開示されている。
しかしながら、それらの公知の水酸基を末端に有する
イミドオリゴマーは、主鎖中に熱的に不安定な−CH(O
H)−基を有しているため、必ずしも耐熱性が充分に高
いものではなく、しかも、極めて特殊なテトラカルボン
酸成分が使用されているので、それらの酸成分を製造し
たり、あるいは、入手することが困難であり、工業的に
利用することが困難であった。
一方、芳香族テトラカルボン酸成分としては一般的で
あるベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物を使用し
て製造された水酸基末端変性イミドオリゴマーは、特開
昭63−54434号公報に比較例Iとして記載されているよ
うに、有機溶媒への溶解性がほとんどなかったのであ
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
この発明の目的は、芳香族テトラカルボン酸成分とジ
アミン成分と水酸基を有するモノアミノ化合物とから得
られたイミドオリゴマーであって、しかも、有機溶媒へ
の溶解性が優れており、充分な耐熱性を有していて、さ
らに、エポキシ樹脂などの反応成分として使用すること
ができる『末端に水酸基を有する新規なイミドオリゴマ
ー(水酸基末端変性イミドオリゴマー)』を提供するこ
とである。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、一般式 (式中、Arはo−フエニレンジアミン、m−フェニレン
ジアミン、p−フェニレンジアミン、3,5−キシリレン
ジアミン、2,4−キシリレンジアミン、3,5−ジエチルト
ルエン−2,4−ジアミン、3,5−ジエチルトルエン−2,6
−ジアミン、3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミノビフェ
ニル、3,3′−ジメトキシ−4,4′−ジアミノビフェニ
ル、4,4′−ジアミノビフェニルエーテル、3,4′−ジア
ミノジフェニルエーテル、3,3′−ジアミノジフェニル
エーテル、4,4′−ジアミノジフェニルチオエーテル、
3,4′−ジアミノジフェニルチオエーテル、4,4′−ジア
ミノベンゾフェノン、3,4′−ジアミノベンゾフェノ
ン、3,3′−ジアミノジフェニルスルホン、4,4′−ジア
ミノジフェニルスルホン、2,2−ビス(4′−アミノフ
ェノキシ)プロパン、2,2−ビス(3′−アミノフェノ
キシ)プロパン、3,3′−ジアミノジフェニルメタン、
4,4′−ジアミノジフェニルメタン、4,4′−メチレン−
ビス(2,6−ジエチルアニリン)、ビス(2−エチル−
6−メチル−4−アミノフェニル)メタン、4,4′−メ
チレン−ビス−(2−エチル−6−メチルアニリン)、
2,2−ビス(3−アミノフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−アミノフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−ク
ロロ−4−アミノフェニル)プロパン、2,2−ビス(3
−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフロロプロ
パン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、
1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビ
ス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、2,2−ビス〔4
−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン、2,2
−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕ヘキ
サフロロプロパン、4,4′−ビス(4−アミノフェノキ
シ)ジフェニルスルホン、ビス〔4−(4−アミノフェ
ノキシ)フェニル〕スルホン、4,4′−ビス(3−アミ
ノフェノキシ)ジフェニルスルホンまたはビス〔4−
(3−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホンである芳
香族ジアミン残基であり、 Rはアミノフェノール、アミノクレゾール、4−ヒド
ロキシ−4′−アミノジフェニルエーテル、4−ヒドロ
キシ−4′−アミノビフェニル、アミノベンジルアルコ
ール、アミノエタノール、アミノプロパノール、アミノ
ブタノールまたは2−アミノ−2−メチル−1,3−プロ
パンジオールである水酸基を有するモノアミン化合物残
基であり、nは0〜80、mは1又は2である。) で示される、分子末端に水酸基および分子内部にイミド
結合を有すると共に、30℃の対数粘度(濃度;0.5g/100m
l−溶媒;N,N−ジメチルアセトアミド)が0.01〜1であ
ることを特徴とする水酸基末端変性イミドオリゴマーに
関する。
この発明の水酸基末端変性イミドオリゴマーは、ビフ
ェニルカルボン酸類と、芳香族ジアミン化合物と、水酸
基を少なくとも1個有するモノアミン化合物とを、各成
分の酸無水物基(あるいは隣接する二個のカルボキル基
等)の等量の合計と各成分のアミノ基の当量の合計とが
概略等量となるようにして、有機溶媒中で反応させて得
られたイミドオリゴマーであればよい。
前記水酸基末端変性イミドオリゴマーは、そのイミド
オリゴマーの末端に、水酸基を有しており、そして、イ
ミドオリゴマーの内部(主鎖)に少なくとも1個、特に
複数のイミド結合を有する、末端変性イミドオリゴマー
である。
前記水酸基末端変性イミドオリゴマーは、30℃の対数
粘度(濃度;0.5g/100ml溶媒、溶媒;N,N−ジメチルアセ
トアミド)が0.01〜1好ましくは0.02〜0.8程度、特に
好ましくは0.03〜0.7程度であって比較的分子量が低い
ものである。
この発明のイミドオリゴマーは、その融点が100〜300
℃、好ましくは150〜280℃であり、有機溶媒への溶解性
が選れている、常温において固体(粉末状)である末端
変性イミドオリゴマーである。
前記のビフェニルテトラカルボン酸類は、2,3,3′,
4′−ビフェニルテトラカルボン酸、2,3,3′,4′−ビフ
ェニルテトラカルボン酸二無水物(a−BPDA)、または
先の低級アルコールエステルであり、特に2,3,3′,4′
−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物が最適である。
前記2,3,3′,4′−ビフェニルテトラカルボン酸類
は、その一部(例えば、30モル%以下)が、他の芳香族
テトラカルボン酸、例えば、3,3′,4,4′−ビフェニル
テトラカルボン酸二無水物、3,3′,4,4′−ベンゾフェ
ノンテトラカルボン酸二無水物(BTDA)、ピロメリット
酸二無水物(PMDA)、2,2−ビス(3′,4′−ジカルボ
キシフェニル)プロパン二無水物、ビス(3,4−ジカル
ボキシフェニル)メタン二無水物、ビス(3,4−ジカル
ボキシフェニル)エーテル二無水物、ビス(3,4−ジカ
ルボキシフェニル)チオエーテル二無水物、ビス(3,4
−ジカルボキシフェニル)ホスフィン二無水物、ビス
(3,4−ジカルボンキシフェニル)スルホン二無水物な
ど、あるいは、脂肪族テトラカルボン酸類、例えば、ブ
タンテトラカルボン酸二無水物などと置換されていても
よい。
前記の各ジアミン化合物としては、次ぎに示す芳香族
ジアミン化合物が使用される。すなわち、 〔A〕芳香族環を一つ有するジアミン化合物 i)o−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミ
ン、p−フェニレンジアミンなどのフェニレンジアミン
化合物、 ii)3,5−キシリレンジアミン、2,4−キシリレンジアミ
ンなどのキシリレンジアミン化合物、 iii)3,5−ジエチルトルエン−2,4−ジアミン、(2,4−
DETDA)、3,5−ジエチルトルエン−2,6−ジアミン(2,6
−DETDA)などのトリアルキルベンゼン系ジアミン化合
物、 〔B〕芳香族環を二つ有するジアミン化合物 i)3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミノビフェニル、3,
3′−ジメトキシ−4,4′−ジアミノビフェニル(o−ジ
アニシジン:o−DADN)などのビフェニル系ジアミン化合
物、 ii)4,4′−ジアミノビフェニルエーテル、3,4′−ジア
ミノジフェニルエーテル、3,3′−ジアミノジフェニル
エーテルなどのジフェニルエーテル系ジアミン化合物、 iii)4,4′−ジアミノジフェニルチオエーテル、3,4′
−ジアミノジフェニルチオエーテルなどのジフェニルチ
オエーテル系ジアミン化合物、 iv)4,4′−ジアミノベンゾフェノン、3,4′−ジアミノ
ベンゾフェノン、などのベンゾフェノン系ジアミン化合
物、 v)3,3′−ジアミノジフェニルスルホン(3,3′−DD
S)、4,4′−ジアミノジフェニルスルホン(4,4′−DD
S)などのジフェニルスルホン系ジアミン化合物、 vi)2,2−ビス(4′−アミノフェノキシ)プロパン、
2,2−ビス(3′−アミノフェノキシ)プロパンなどの
ビス(フェノキシ)プロパン系ジアミン化合物、 vii)3,3′−ジアミノジフェニルメタン、4,4′−ジア
ミノジフェニルメタン(DADM)、4,4′−メチレン−ビ
ス(2,6−ジエチルアニリン)(M−DEA)、ビス(2−
エチル−6−メチル−4−アミノフェニル)メタン、4,
4′−メチレン−ビス−(2−エチル−6−メチルアニ
リン)(M−MEA)、2,2−ビス(3−アミノフェニル)
プロパン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(3−クロロ−4−アミノフェニル)プ
ロパン、2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェ
ニル)ヘキサフロロプロパン(BHFP)などのジフェニル
アルカン系ジアミン化合物、 〔C〕芳香族環を3つ有するジアミン化合物 i)1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン(TRR
−R)、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼ
ン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン(TPE
−Q)などのビス)(フェノキシ)ベンゼン系ジアミン
化合物、 〔D〕芳香族環を4つ有するジアミン化合物 i)2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル]プロパン(BAPP)、2,2−ビス[4−(4−アミノ
フェノキシ)フェニル]ヘキサフロロプロパン(BAFP)
などのビス〔(フェノキシ)フェニル〕プロパン系ジア
ミン化合物、 ii)4,4′−ビス(4−アミノフェノキシ)ジフェニル
スルホン、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル]スルホン(4−BAPS)、4,4′−ビス(3−アミノ
フェノキシ)ジフェニルスルホン、ビス[4−(3−ア
ミノフェノキシ)フェニル]スルホン(3−BAPS)など
のビス(フェノキシ)ジフェニルスルホン系ジアミン化
合物である。これらは単独、あるいは混合物として使用
することができる。
前記の芳香族ジアミンとしては、特に、ジフェニルエ
ーテル系ジアミン化合物、ジフェニルアルカン系ジアミ
ン化合物、ビス(フェノキシ)ジフェニルプロパン系ジ
アミン化合、ビフェニル系ジアミン化合物、ビス(フェ
ノキシ)ベンゼン系ジアミン化合物を好適に挙げること
ができる。
また、この発明で使用する水酸基を1個有するモノア
ミン化合物としては、アミノフェノール、アミノクレゾ
ール、4−ヒドロキシ−4′−アミノジフェニルエーテ
ル、4−ヒドロキシ−4′−アミノビフェニル、アミノ
ベンジルアルコールなどの芳香族系モノアミン化合物、
アミノエタノール、アミノプロパノール、アミノブタノ
ールなどの脂肪族系モノアミン化合物を挙げることがで
き、水酸基を2個有するモノアミン化合物としては、2
−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオールなどを
挙げることができる。
この発明の水酸基末端変性イミドオリゴマーは、一般
式(構造式)で示すと、例えば、次に示す構造式である
ことが好ましい。
(式中、ArおよびRは、互いに無関係な二価のあるいは
三価の有機基であり、nは、0〜80、好ましくは1〜50
であり、さらに、mは、1または2である。) 前記の水酸基末端変性イミドオリゴマーを製造する際
に使用される有機溶媒としては、例えば、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メ
チル−2−ピロリドン(NMP)、N−メチルカプロラク
タムなどのアミド系溶媒、ジメチルスルホキシド、ヘキ
サメチルフォスホルアミド、ジメチルスルホン、テトラ
メチレンスルホン、ジメチルテトラメチレンスルホンな
どの硫黄原子を含有する溶媒、クレゾール、フェノール
などのフェノール系溶媒、ピリジン、エチレングリコー
ル、テトラメチル尿素などの基の他の溶媒を挙げること
ができる。
この発明の水酸基末端変性イミドオリゴマーは、例え
ば、3,3′,4,4′−または2,3,3′,4′−ビフェニルテト
ラカルボン酸類(特に、これらの酸二無水物)と、芳香
族ジアミン化合物と、水酸基を有するモノアミン化合物
とが、全成分の酸無水基(または隣接するジカルボン酸
基)の当量の全量と全成分のアミノ基の当量の全量とが
ほぼ等量となるような割合で使用して、各成分を前述の
有機極性溶媒中で、約100℃以下、特に80℃以下の反応
温度で反応させて『アミド−酸結合を有するオリゴマ
ー』を生成し、次いで、そのアミド−酸オリゴマー(ア
ミック酸オリゴマーともいう)を、約0〜140℃の定温
でイミド化剤を転化する方法によるか、或いは140〜250
℃の高温に加熱する方法によるかして、脱水・イミド環
化させて、末端に付加重合性の水酸基を有するイミドオ
リゴマーを生成させる方法で得ることができる。
水酸基末端変性イミドオリゴマーの特に好ましい製法
は、例えば、まず、2,3,3′,4′−ビフェニルテトラカ
ルボン酸二無水物と、芳香族ジアミン化合物と、水酸基
を有するモノアミン化合物とを前述のアミド系の有機極
性溶媒中に均一に溶解し、約5〜60℃の反応温度で1〜
120分間撹拌しながら反応させてアミック酸オリゴマー
を生成した後、その反応駅を140〜250℃、特に好ましく
は150〜200℃の温度まで昇温させて、その温度で5〜18
0分間撹拌して、前記のアミック酸オリゴマーをイミド
化させてイミドオリゴマーを生成させ、最後に、反応液
を室温付近まで冷却する方法を挙げることができる。前
記の反応において、全反応工程を窒素ガス、アルゴンガ
スなどの不活性瓦斯の雰囲気で行うことが好適である。
前述のようにして生成した水酸基末端変性イミドオリ
ゴマーは、その反応液を水等に注ぎ込んで、粉末状の生
成物として単離して、必要な時にその粉末生成物を有機
極性溶媒に溶解して使用してもよく、また、その反応液
を、そのまま、あるいは、適宜濃縮または希釈して、水
酸基末端変成イミドオリゴマー溶液として使用してもよ
い。
前記イミドオリゴマー溶液の調製において使用される
有機極性溶媒は、前述のイミドオリゴマーの製造におい
て使用される有機溶媒がそのまま使用されると共に、ジ
オキサン、メチルエチルケトン、モノジグライムなどの
酸素原子を有する有機溶媒を好適に挙げることができ、
さらに、必要であれば、前述の有機溶媒に、ベンゼン、
トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、ソルベント
ナフサ、ベンゾニトリル、アセトン、メタノールのよう
な他の有機溶媒を併用することも可能である。
この発明の水酸基末端変性イミドオリゴマーは、エポ
キシ樹脂、ポリエステル樹脂などの熱硬化性樹脂におけ
る一成分(反応性成分)として使用することができる。
〔実施例〕
以下、実施例および比較例を示し、この発明をさらに
詳しく説明する。
以下の実施例および比較例において、対数粘度(ηin
h)は、イミドオリゴマー濃度が0.5g/100ml溶媒となる
ように、試料のイミドオリゴマーをN,N−ジメチルアセ
トアミドに均一に溶解してイミドオリゴマー溶液を調製
し、その溶液の粘度および溶媒のみの粘度を30℃で測定
し、次の式で算出した。
また、溶解性は、N,N−ジメチルアセトアミド溶媒ま
たはジオキサン溶媒100mlに20℃で均一溶解する末端変
性イミドオリゴマー粉末の重量を測定し、前記粉末が20
g以上溶解した場合を『極めて溶解性有り(◎印)』、
前記粉末が10〜20g溶解した場合を『溶解性有り(○
印)』、前記粉末が3〜10g溶解した場合を『やや溶解
性有り(△印)』、前記粉末が3g以上溶解しなかった場
合を『溶解性なし(×印)』それぞれ示す。
さらに、熱特性関係は、融点が、熱板上で加熱し融解
する状態を黙視することによって測定され、二次転移温
度(Tg)が、示差熱分析計(パーキンエルマー社製)、
DSC−2C)で測定され、さらに、熱分解開始温度が、加
熱減量の5%減少温度を熱重量分析計〔島津製作所製、
DT−30(TGA−30)〕で測定された結果を示す。
実施例1 〔水酸基末端変性イミドオリゴマーの製造〕 500mlのフラスコに、 (a) 2,3,3′,4′−ビンフェニルテトラカルボン酸
二無水物(a−BPDA)35.63g(0.12モル) (b) 1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン
(TPE−R)26.31g(0.09モル) (c) m−アミノフェノール6.55g(0.06モル)およ
び、 (d) N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)275g を仕込み、窒素気流中、50℃で1時間撹拌して、アミッ
ク酸オリゴマーを生成させ、次いで、その反応液を185
℃に昇温し、その温度で2時間撹拌して末端変性イミド
オリゴマーを生成させた。
その反応液を室温(約25℃)まで冷却した後、水中に
投じて粉末状の末端変性イミドオリゴマーを析出させ、
その析出した末端変性イミドオリゴマーを濾過して分離
した後、25℃のメタノールで2回洗浄し、減圧・乾燥し
て、末端変性イミドオリゴマーの白黄色の粉末(30℃の
対数粘度;0.08)を得た。
得られた粉末の赤外吸収スペクトル測定を行った結
果、1780cm-1、1725cm-1、720cm-1にイミド基の特性吸
収が現れ、また、H−NMRでは、水酸基の水素がが認め
られたことから、目的とする水酸基が末端に有するイミ
ドオリゴマーが生成していることが確認された。
得られた末端変性イミドオリゴマーの各特性を第1表
に示す。
また、第1図には、前述のようにして得られた末端変
性イミドオリゴマーの赤外吸収スペクトル分析のチャー
トを示し、第2図に、前記オリゴマーの核磁気共鳴スペ
クトル分析(1H−NMR)のチャートを示す。
実施例2〜8 第1表に示すような種類と使用量とのジアミン化合物
および水酸基を有するモノアミン化合物を使用し、そし
て、酸二無水物の使用量を第1表に示すようにしたほか
は、実施例1と同様にして、末端変性イミドオリゴマー
の粉末を製造した。
その各粉末について、赤外吸収スペクトル分析および
H−NMR分析を行ったところ、それぞれ、実施例1と同
様の分析結果を得た。
得られた末端変性イミドオリゴマーの各特定を第1表
に示す。
比較例1〜3 末端変性イミドオリゴマー溶液の製造において芳香族
テトラカルボン酸として、第1表に示すものを使用した
ほかは実施例1と同様にして末端変性イミドオリゴマー
の粉末を製造した。
前記の各粉末について、実施例1と同様の分析を行っ
たところ、それぞれ、実施例1と同様の分析結果を得
た。
得られた末端変性イミドオリゴマーの各特性を第1表
に示す。
第1表において、略記号は次の意味を有する。
a−BPDA:2,3,3′,4′−ビフェニルテトラカルボン酸二
無水物 PMDA:ピロメリット酸二無水物 BTDA:3,3′,4,4′−ベンゾフェノンテトラルボン酸二無
水物 TPE−R:1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン BAPP:2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル]プロパン oDADN:o−ジアニシジン mAOH:m−アミノフェノール pAOH:p−アミノフェノール AEtOH:2−アミノエタノール 参考実験例1 実施例1で得られた末端変性イミドオリゴマーの粉末
2.5gとビスフェノールAエポキシ化合物(油化シェル社
製、EP828、エポキシ当量:約190)5.0g、フェノールノ
ボラック化合物(明和化成(株)製、フェノールノボラ
ックH−3)1.5gとを、容量50mlのビーカーに入れ、そ
の液状混合物を撹拌しながら140℃に加熱すると、15分
間で均一な樹脂の液状組成物が得られ、25℃に冷却する
と均一な固化組成物が得られた。
前記の樹脂の固化物は、融点が90℃であり、この融解
後にもイミドオリゴマーとエポキシ樹脂との分離が見ら
れなかった。
参考実験例2 実施例1で得られた末端変性イミドオリゴマーの粉末
2.5gとトルイレン−2,4−ジイソシアネート5.0gとを、
容量50mlのビーカーに入れ、その液状混合物を、窒素雰
囲気中で撹拌しながら170℃に加熱すると、イミドオリ
ゴマー粉末が徐々に溶解しながら液状混合物の粘度が増
大し、約10分間後に溶解が完了した後、25℃に付近まで
冷却すると、均一な樹脂の固化組成物が得られた。その
樹脂の固化組成物を、200℃で、14時間、熱風乾燥器中
で加熱処理して褐色の硬化物を得た。
この硬化物は、255℃で熱分解を開始し、250℃までに
融点を有していなかった。また、赤外吸収スペクトル分
析では、イソシアネート基の特性吸収である2275cm-122
50cm-1の吸収がみられずイソシアネートが反応した硬化
物であることが確かめられた。
〔本発明の作用効果〕
この発明の水酸基末端変性イミドオリゴマーは、有機
溶剤へ可溶性であり、しかも、エポキシ樹脂などの有機
樹脂と容易に均一に混ざり合う相溶性を有しており、さ
らに、種々の反応に利用できる水酸基を末端に有してい
る末端変性イミドオリゴマーである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1において得られた末端変性イミドオ
リゴマーの赤外吸収スペクトル分析のチャートを示し、
第2図は、前記オリゴマーの核磁気共鳴スペクトル分析
(1H−NMR分析)のチャートを示す。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−54434(JP,A) 特開 昭62−11727(JP,A) 特開 昭61−151237(JP,A) 特開 昭60−108464(JP,A) 特開 平1−146927(JP,A) 特開 平1−123830(JP,A) 特開 平2−178329(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中、Arはo−フェニレンジアミン、m−フェニレン
    ジアミン、p−フェニレンジアミン、3,5−キシリレン
    ジアミン、2,4−キシリレンジアミン、3,5−ジエチルト
    ルエン−2,4−ジアミン、3,5−ジエチルトルエン−2,6
    −ジアミン、3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミノビフェ
    ニル、3,3′−ジメトキシ−4,4′−ジアミノビフェニ
    ル、4,4′−ジアミノビフェニルエーテル、3,4′−ジア
    ミノジフェニルエーテル、3,3′−ジアミノジフェニル
    エーテル、4,4′−ジアミノジフェニルチオエーテル、
    3,4、−ジアミノジフェニルチオエーテル、4,4′−ジア
    ミノベンゾフェノン、3,4′−ジアミノベンゾフェノ
    ン、3,3′−ジアミノジフェニルスルホン、4,4′−ジア
    ミノジフェニルスルホン、2,2−ビス(4′−アミノフ
    ェノキシ)プロパン、2,2−ビス(3′−アミノフェノ
    キシ)プロパン、3,3′−ジアミノジフェニルメタン、
    4,4′−ジアミノジフェニルメタン、4,4′−メチレン−
    ビス(2,6−ジエチルアニリン)、ビス(2−エチル−
    6−メチル−4−アミノフェニル)メタン、4,4′−メ
    チレン−ビス−(2−エチル−6−メチルアニリン)、
    2,2−ビス(3−アミノフェニル)プロパン、2,2−ビス
    (4−アミノフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−ク
    ロロ−4−アミノフェニル)プロパン、2,2−ビス(3
    −アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフロロプロ
    パン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、
    1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビ
    ス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン2,2−ビス〔4−
    (4−アミノフェノキシ)フェニル〕プロパン、2,2−
    ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕ヘキサ
    フロロプロパン、4,4′−ビス(4−アミノフェノキ
    シ)ジフェニルスルホン、ビス〔4−(4−アミノフェ
    ノキシ)フェニル〕スルホン、4,4′−ビス(3−アミ
    ノフェノキシ)ジフェニルスルホンまたはビス〔4−
    (3−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホンである芳
    香族ジアミン残基であり、 Rはアミノフェノール、アミノクレゾール、4−ヒドロ
    キシ−4′−アミノジフェニルエーテル、4−ヒドロキ
    シ−4′−アミノビフェニル、アミノベンジルアルコー
    ル、アミノエタノール、アミノプロパノール、アミノブ
    タノールまたは2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパ
    ンジオールである水酸基を有するモノアミン化合物残基
    であり、nは0〜80、mは1又は2である。) で示される、分子末端に水酸基および分子内部にイミド
    結合を有すると共に、30℃の対数粘度(濃度;0.5g/100m
    l−溶媒、溶媒;N,N−ジメチルアセトアミド)が0.01〜
    1であることを特徴とする水酸基末端変性イミドオリゴ
    マー。
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