JPH02191630A - 水酸基末端変性イミドオリゴマー - Google Patents

水酸基末端変性イミドオリゴマー

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JPH02191630A
JPH02191630A JP986889A JP986889A JPH02191630A JP H02191630 A JPH02191630 A JP H02191630A JP 986889 A JP986889 A JP 986889A JP 986889 A JP986889 A JP 986889A JP H02191630 A JPH02191630 A JP H02191630A
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imide oligomer
imide
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浩 井上
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  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ビフェニルテトラカルボン酸類とジアミン
化合物と水酸基を有するモノアミン化合物との3成分を
反応させて得られた、分子内部にイミド結合を有する特
定の水酸基末端変性イミドオリゴマーに係わる。
この発明の水酸基末端変性イミドオリゴマーは、有m溶
剤へ可溶性であり、しかも、エポキシ樹脂などの有機樹
脂と容易に均一に混ざり合う相溶性を有しており、さら
に、種々の反応に利用できる水酸基を末端に有している
末端変性イミドオリゴマーである。
この発明のイミドオリゴマーは、末端に水酸基を有して
いるので、その水酸基と反応する化合物と組み合わせて
使用することにより、種々の材料を接合することができ
る耐熱性接着剤を得ることでき、あるいは、各種の熱硬
化性樹脂の七ツマー原料とすることができたり、さらに
、ポリエステル、ポリカーボネートなどの各種の熱可塑
性樹脂のモノマー原料として使用することも可能であり
、その結果得られた各樹脂は、イミド結合を有する耐熱
性のポリマーからなるものであって、極めて耐熱性のあ
るものである。
(従来技術の説明) 一般に、ポリイミド樹脂は、非常に優れた耐熱性を有す
ることから、種々の耐熱性成形品の製造などに使用され
ている。
しかし、ポリイミド樹脂は、一般的に、有機溶媒に対し
て難溶性であり、しかも掻めて高い軟化温度を有してい
るために、加工性が悪く、種々の樹脂原料として他の樹
脂成分と併用することが困難である。このため、一般的
に、ポリイミド前駆体Cあ・るポリアミック酸の有機溶
媒溶液を調製して、その溶液から各種の用途に使用され
ているが、その場会には、前記ポリアミック酸をイミド
化しな番3ればならないのでそのイミド環化の際に#l
 i、r、る反応水を除去する必要があり、そのために
種々の問題が生じていたのである。
一方、テトラカルボン酸二無水物などの芳香族テトラカ
ルボン酸二無水物と、芳香族ジアミンと、不飽和基を有
するモノアミン化合物とを反応させて得られた、低分子
量のポリイミド樹脂(イミドオリゴマー)が、有機溶媒
に対する溶解性を有する付加反応性のポリイミド樹脂と
して、特開昭59−月67569号公報、特開昭60−
250030号公報、特開昭60−260624号公報
、特開昭60−260625号公報、特開昭61247
733号公報、特開昭62−29584号公報などにお
いて、提案されている。
しかしながら、前記の公知の不飽和基を有するイミドオ
リゴマーは、末端に適当な官能基を有していないので、
ポリエステル、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂におけ
る反応性の七ツマー成分としては使用することができな
いものであった。
最近、末端に水酸基を有する低分子量のポリイミド(イ
ミドオリゴマーも含む)が提案されつつあり、例えば、
特開昭5164597号公報には、5−ビシクロ[2,
2,21オクト−7−ニンー2,3゜5.6−テトラカ
ルボン酸二無水物が原料として使用されたと考えられる
水酸基末端変性イミドオリゴマーなどが記載されており
1.特開昭63−54434号公報には、カルと、ノー
ル含有テトラカルボン酸を使用して得られた水酸基末端
変性イミドオリゴマーなどが記載されていて、さらに、
特開昭63−54433号公報には、ビスフェノールA
テトラカルボン酸二無水物から得られたr末端に水酸基
を有するエーテルイミドオリゴマー1などが開示されて
いる。
しかしながら、それらの公知の水酸基を末端に有するイ
ミドオリゴマーは、必ずしも耐熱性が充分に高いもので
はなく、しかも、極めて特殊なテトラカルボン酸成分が
使用されているので、それらの酸成分を製造し7たり、
あるいは、入手することが困難であり、工業的に利用す
ることが困難であった。
−・方、芳香族テトラカルボン酸成分としては一触的で
あるベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物を使用し
て製造された水酸基末端変性イミドオリゴマーは、特開
昭63−54434号公報に比較例1として記載されて
いるように、有機溶媒への溶解性がほとんどなかったの
である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
この発明の目的は、芳香族テトラカルボン酸成分とジア
ミン成分と水酸基を有するモノアミノ化合物とから得ら
れたイミドオリゴマーであって、しかも、有機溶媒への
溶解性が優れており、充分な耐熱性を有していて、さら
に1、エポキシ樹脂などの反応成分として使用すること
ができるr末端に水酸基を有する新規なイミドオリゴマ
ー (水酸基末端変性イミドオリゴマー)Jを提供する
ことである。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、 ビフェニルテトラカルボン酸類と芳香族
ジアミン化合物ど水酸基を少なくとも1個有するモノア
ミン化合物とを溶媒中で反応させて得られたものであり
、オリゴマー末端に水酸基およびオリゴマー内部にイミ
ド結合を有すると共に、30″Cの対数粘度(濃度; 
0.5 g / 100 m!−溶媒、溶媒、N、N−
ジメチルアセトアミド)が0、OI〜■であることを特
徴とする水酸基末端変性イミドオリゴマーに関する。
この発明の水酸基末端変性イミドオリゴマーは、ビフェ
ニルテトラカルボン酸類と、芳香族ジアミン化合物と、
水酸基を少なくとも1個有するモノアミン化合物とを、
各成分の酸無水物基(あるいは隣接する二個のカルボキ
ル基等)の当量の合計と各成分のアミノ基の当量の合計
とが概略等量となるようにして、有機溶媒中で反応させ
て得られた・イミドオリゴマーであればよい。
前記水酸基末端変性イミドオリゴマーは、そのイミドオ
リゴマーの末端に、水M基を有しており、そして、イミ
ドオリゴマーの内部(主鎖)に少なくとも1個、特に複
数のイミド結合を有する、末端変性イミドオリゴマーで
ある。
前記水酸基末端変性イミドオリゴマーは、30℃の対数
粘度(fi度; 0.5 g / 1l)0−溶媒、溶
媒; N、N−ジメチルアセトアミド)が0.01〜1
、好ましくは0.02〜0.8程度、特に好ましくは0
゜03〜0.7程度であって比較的分子量が低いもので
ある。
この発明のイミドオリゴマーは、その融点が100〜3
00℃、好ましくは150〜280℃であり、有機溶媒
への溶解性が優れている、常温において固体(粉末状)
である末端変性イミドオリゴマーである。
前記のビフェニルテトラカルボン酸類は、3.3°。
4.4゛−ビフェニルテトラカルボン酸、3,3”、4
.4’ビフエニルテトラカルボン酸二無水物(s−BP
DA)、あるいは、それらの酸化合物の低級アルコール
エステル又は塩などの酸誘導体、2,3.3’、4’−
ビフェニルテトラカルボン酸、2.3.3’、4’−ビ
フェニルテトラカルボン酸二無水物(a−BPDA) 
、あるいは、それらの酸化合物の低級アルコールエステ
ル又は塩などの酸誘導体であり、特に、2,3.3’ 
、4’−ビフェニルテトラカルボン酸類が最適である。
前記3.3’ 、4.4’−又は2.3.3°14゛−
ビフェニルテトラカルボン酸類は、その一部(例えば3
0モル%以下、特に10モル%以F)が、他の芳香族テ
トラカルボン酸類、例えば、3.3’、4.4’−ベン
ゾフェノンテトラカルボン酸二無水物(BTf)A) 
、ピロメリット酸二無水物(PとDA) 、2.2−ビ
ス(3″、4“−ジカルボキシフェニル)プロパンニ無
水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタンニ
無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテ
ルニ無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)チ
オエーテルニ無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェ
ニル)ホスフィンニ無水物、ビス(3,4−ジカルボキ
シフェニル)スルホンニ無水物など、あるいは、脂肪族
テトラカルボン酸類、例えば、ブタンテトラカルボン酸
二無水物などと置換されていてもよい。
前記の各ジアミン化合物としては、次ぎに示す芳香族ジ
アミン化合物、例えば、 (A)       一つ  るジアミン Ai)o−
フェニレンジアミン、−フェニレンジアミン、p−フェ
ニレンジアミンなどのフェニレンジアミン化合物、 1i)3.5−キシリレンジアミン、2.4−キシリレ
ンジアミンなどのキシリレンジアミン化合物、1ii)
3.5−ジエチルトルエン−2,4−ジアミン(2゜4
−DETDA) 、3.5−ジエチルトルエン−2,6
−ジアミン(2,6−DETDA)などのトリアルキル
ベンゼン系ジアミン化合物、 CB)      二つ  るジアミン ムi ) 3
+3’−ジメチル−4,4°−ジアミノビフェニル、3
.3゛−ジメトキシ−4,4゛−ジアミノビフェニル(
O−ジアニシジン: o−DADN)などのビフェニル
系ジアミン化合物、 1i)4.4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,4
゛−ジアミノジフエニルエーテル、3,3゛−ジアミノ
ジフェニルエーテルなどのジフェニルエーテル系ジアミ
ン化合物、 市)4.4″−ジアミノジフェニルチオエーテル3.4
゛−ジアミノジフェニルチオエーテルなどのジフヱニル
チオエーテル系ジアミン化合物、1v)4.4°−ジア
ミノベンゾフェノン、3.41〜ジアミノベンゾフエノ
ン、などのベンゾフェノン系ジアミン化合物、 v)3.3’−ジアミノジフェニルスルホン(3,3゜
−DDS)、4.4’−ジアミノジフェニルスルホン(
4,4’ −D D S )などのジフェニルスルホン
系ジアミン化合物、 vf)2.2−ビス(4°−アミノフェノキシ)プロパ
ン、2.2−ビス(3°−アミノフェノキシ)プロパン
などのビス(フェノキシ)プロパン系ジアミン化合物、 vi)3.3’−ジアミノジフェニルメタン、4.4’
 −ジアミノジフェニルメタン(DADM) 、4,4
°−メチレン−ビス(2,6−ジニチルアニリン)(M
−DEA) 、ビス(2−エチル−6−メチル−4−ア
ミノフェニル)メタン、4.4’−メチレン−ビス(2
−エチル−6−メチルアニリン)(M−MEA) 、2
,2ヒ゛ス(3−アミノフェニル)プロパン、2.2−
ビス(4−アミノフェニル)プロパン、2.2−ビス(
3−り0ロー4−アミノフェニル)プロパン、2,2−
ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)へキサフ
ロロプロパン(Bl(FP)などのジフェニルアルカン
系ジアミン化合物、 〔C〕      3つ  るジアミン Ai ) 1
.3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン(TPR
−R) 、1.3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベン
ゼン、1.4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン
(TPE−Q)などのビス(フェノキシ)ベンゼン系ジ
アミン化合物、 〔D〕      4つ  るジアミン Ai ) 2
.2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]
プロパン(BAP P) 、2.2−ビス[4−(4−
アミノフェノキシ)フェニルJヘキサフロロプロパン(
BAFP)などのビス〔(フェノキシ)フェニル〕プロ
パン系ジアミン化合物、 1i)4.4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ジフェ
ニルスルホン、ビスE4− (4−アミノフェノキシ)
フェニル1スルホン(4−BAPS) 、4.4’−ビ
ス(3−アミノフェノキシ)ジフェニルスルホン、ビス
[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル1スルホン(
3−BAPS)などのビス(フェノキシ)ジフェニルス
ルホン系ジアミン化合物、 などを挙げることができ、それらを単独、あるいは混合
物として使用することができる。
前記の芳香族ジアミンとしては、特に、ジフヱニルエー
テル系ジアミン化合物、ジフェニルアルカン系ジアミン
化合物、ビス(フェノキシ)ジフェニルプロパン系ジア
ミン化合物、ビフェニル系ジアミン化合物、ビス(フェ
ノキシ)ベンゼン系ジアミン化合物を好適に挙げること
ができる。
また、この発明で使用する水酸基を1個有するモノアミ
ン化合物としては、例えば、アミノフェノール、アミノ
クレゾール、4〜ヒドロキシ−4°−アミノジフヱニル
エーテル、4−ヒドロキシ−4′〜アミノビフエニル、
アミノベンジルアルコールなどの芳香族系モノアミン化
合物、アミノエタノール、アミノプロパツール、アミノ
ブタノールなどの脂肪族系モノアミン化合物を挙げるこ
とができ、水酸基を2個有するモノアミン化合物として
は、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオー
ルなどを挙げることができる。
この発明の水酸基末端変性イミドオリゴマーは、一般式
(構造式)で示すと、例えば、次に示す構造式であるこ
とが好ましい。
(式中、ArおよびRは、互いに無関係な二価のあるい
は三価の有機基であり、nは、0〜80、好ましくは1
〜50であり、さらに、mは、1または2である。) 前記の水酸基末端変性イミドオリゴマーを製造する際に
使用される有機溶媒としては、例えば、N、N−ジメチ
ルホルムアミド、NJ−ジメチルアセトアミド、N−メ
チル−2−ピロリドン(N門P)、N−メチルカプロラ
クタムなどのアミド系溶媒、ジメチルスルホキシド、ヘ
キサメチルフォスホルアミド、ジメチルスルホン、テト
ラメチレンスルホン、ジメチルテトラメチレンスルホン
などの硫黄原子を含有する溶媒、クレゾール、フェノー
ルなどのフェノールM ?9 媒、ピリジン、エチレン
グリコール、テトラメチル尿素などの其の他の溶媒を挙
げることができる。
この発明の水酸基末端変性イミドオリゴマーは、例えば
、3,3°、4.4’−または2,3.3’、4°−ビ
フェニルテトラカルボン酸類(特に、これらの酸二無水
物)と、芳香族ジアミン化合物と、水酸基を有するモノ
アミン化合物とが、全成分の酸無水基(または隣接する
ジカルボン酸基)の当量の全量と全成分のアミノ基の当
量の全量とがほぼ等量となるような割合で使用して、各
成分を前述の有機極性溶媒中で、約100℃以下、特に
80℃以下の反応温度で反応させて「アミド−酸結合を
有するオリゴマー1を生成し、次いで、そのアミド−酸
オリゴマー(アミック酸オリゴマーともいう)を、約0
−140’Cの低温でイミド化剤を添加する方法による
か、或いは140〜250℃の高温に加熱する方法によ
るかして、脱水・イミド環化させて、末端に付加重合性
の水酸基を有するイミドオリゴマーを生成させる方法で
得ることができる。
水酸基末端変性イミドオリゴマーの特に好ましい製法は
、例えば、まず、2,3.3’、4°−ビフェニルテト
ラカルボン酸二無水物と、芳香族ジアミン化合物と、水
酸基を有するモノアミン化合物とを前述のアミド系の有
機極性溶媒中に均一に溶解し、約5〜60″Cの反応温
度で1〜120分間撹拌しながら反応させてアミック酸
オリゴマーを生成した後、その反応液を140〜250
’C,特に好ましくは1.50〜200″Cの温度まで
昇温させて、その温度で5〜180分間撹拌して、前記
のアミック酸オリゴマーをイミド化させてイミドオリゴ
マーを生成させ、最後に、反応液を室温付近まで冷却す
る方法を挙げることができる。前記の反応において、全
反応工程を窒素ガス、アルゴンガスなどの不活性ガスの
雰囲気で行うことが好適である。
前述のようにして生成した水酸基末端変性イミドオリゴ
マーは、その反応液を水等に注ぎ込んで、粉末状の生成
物として単離して、必要な時にその粉末生成物を有機極
性溶媒に溶解して使用してもよく、また、その反応液を
、そのまま、あるいは、適宜濃縮または希釈して、水酸
基末端変成イミドオリゴマー溶液として使用してもよい
前記イミドオリゴマー溶液の調製において使用される有
機極性溶媒は、前述のイミドオリゴマーの製造において
使用される有機溶媒がそのまま使用されると共に、ジオ
キサン、メチルエチルケトン、モノジグライムなどの酸
素原子を有する有機溶媒を好適に挙げることができ、さ
らに、必要であれば、前述の有機溶媒に、ベンゼン、ト
ルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、ソルベントナ
フサ、ベンゾニトリル、アセトン、メタノールのような
他の有機溶媒を併用することも可能である。
この発明の水酸基末端変性イミドオリゴマーは、エポキ
シ樹脂、ポリエステル樹脂などの熱硬化性樹脂における
一成分(反応性成分)として使用することができる。
〔実施例〕
以下、実施例および比較例を示し、この発明をさらに詳
しく説明する。
以下の実施例および比較例において、対数粘度(ηin
h )は、イミドオリゴマー濃度が0.5g/100m
 l溶媒となるように、試料のイミドオリゴマーをN、
N−ジメチルアセトアミドに均一に溶解してイミドオリ
ゴマー溶液を調製し、その溶液の粘度および溶媒のみの
粘度を30℃で測定し、次の式で算出した。
In(溶液粘度/溶媒粘度) ηinh  = 溶液濃度 また、溶解性は、N、N−ジメチルアセトアミド溶媒ま
たはジオキサン溶媒100 m、 1に20’Cで均一
溶解する末端変性イミドオリゴマー粉末の重量を測定し
、前記粉末が20g以上溶解した場合を「極めて溶解性
有り(◎印)1、前記粉末が10〜20g溶解した場合
をr溶解性有り(O印)1、前記粉末が3〜10g溶解
した場合をrやや溶解性をり(Δ印)1、前記粉末が3
g以上溶解しなかった場合を「溶解性なしく×印)Jで
それぞれ示す。
さらに、熱特性関係は、融点が、熱板上で加熱し融解す
る状態を黙視することによって測定され、二次転移温度
(Tg)が、示差熱分析計(パーキンエルマー社製、D
SC−2C)で測定され、さらに、熱分解開始温度が、
加熱減量の5%減減少度を熱重量分析計〔島津製作所製
、DT−30(TGA−30))で測定された結果を示
す。
実施例1 〔イミ オ窮ゴマ−の  〕 5500mのフラスコに、 (a)  2.3.3“、4′−ビフェニルテトラカル
ボン酸二無水* (a−BPDA)35.63g (0
,12モル) (b)  1.3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベン
ゼン(TPE、−R)  26.31 g  (0,0
9モル)(c)  m−アミノフェノール6、55 g
 (0,06モル)および、 (d)  N 、 N−ジメチルアセトアミド(DMA
 c )75g を仕込み、窒素気流中、50℃で1時間撹拌して、アミ
ック酸オリゴマーを生成させ、次いで、その反応液を1
85℃に昇温し、その温度で2時間撹拌して末端変性イ
ミドオリゴマーを生成させた。
その反応液を室温(約25℃)まで冷却した後、水中に
投じて粉末状の末端変性イミドオリゴマーを析出させ、
その析出した末端変性イミドオリゴマーを濾過して分離
した後、25℃のメタノールで2回洗浄し、減圧・乾燥
して、末端変性イミドオリゴマーの白黄色の粉末(30
℃の対数粘度;0、08 )を得た。
得られた粉末の赤外吸収スペクトル測定を行った結果、
1780CI−’、1725cm−’、720cm−’
にイミド基の特性吸収が現れ、また、H−NMRでは、
水酸基の水素がが認められたことから、目的とする水酸
基が末端に有するイミド′オリゴマーが生成しているこ
とが確認された。
得られた末端変性イミドオリゴマーの各特性を第1表に
示す。
また、第1図には、前述のようにして得られた末端変性
イミドオリゴマーの赤外吸収スペクトル分析のチャート
を示し、第2図に、前記オリゴマーの核磁気共鳴スペク
トル分析(I H−N M R’)のチャートを示す。
実施例2〜8 第1表に示すような種類と使用量とのジアミン化合物お
よび水酸基を有するモノアミン化合物を使用し、そして
、酸二無水物の使用量を第1表に示すようにしたほかは
、実施例1と同様にして、末端変性イミドオリゴマーの
粉末を製造した。
その各粉末について、赤外吸収スペクトル分析およびH
−NMR分析を行ったところ、それぞれ、実施例1と同
様の分析結果を得た。
得られた末端変性イミドオリゴマーの各特性を第1表に
示す。
比較例1〜3 末端変性イミドオリゴマー溶液の製造において芳香族テ
トラカルボン酸として、第1表に示すものを使用したほ
かは実施例1と同様にして末端変性イミドオリゴマーの
粉末を製造した。
前記の各粉末について、実施例1と同様の分析を行った
ところ、それぞれ、実施例1と同様の分析結果を得た。
得られた末端変性イミドオリゴマーの各特性を第1表に
示す。
第1表において、略記号は次の意味を有する。
a −B P D A : 2.3+3’+4’−ビフ
ェニルテトラカルボン酸二無水物 PMDA  :ピロメリット酸二無水物BTDA  :
3.3’、4.4“−ベンゾフェノンテトラルボン酸二
無水物 TPE−R:1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベ
ンゼン :2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル]プロパン :0−ジアニシジン コm−アミノフェノール :p−アミノフェノール :2−アミノエタノール APP  DADN AOH p A OH AE t OH 参考実験例1 実施例1で得られた末端変性イミドオリゴマーの粉末2
.5gとビスフェノールAエポキシ化合物(油化シェル
社製、EP82B、エポキシ当量:約190)5.0g
、フェノールノボラック化合物(明和化成株製、フェノ
ールノボラックH−3)1.5gとを、容量50mj!
のビーカーに入れ、その液状混合物を攪拌しなから14
0 ”Cに加熱すると、15分間で均一な樹脂の液状組
成物が得られ、25℃に冷却すると均一な固化組成物が
得られた。
前記の樹脂の固化物は、融点が90℃であり、この融解
後にもイミドオリゴマーとエポキシ樹脂との分離が見ら
れなかった。
参考実験例2 実施例1で得られた末端変性イミドオリゴマーの粉末2
.5gとトルイレン−2,4−ジイソシアネート5.0
 gとを、容量50mfのビーカーに入れ、その液状混
合物を、窒素雰囲気中で攪拌しながら170℃に加熱す
ると、イミドオリゴマー粉末が徐々に溶解しながら液状
混合物の粘度が増大し、約10分間後に溶解が完了した
後、25℃に付近まで冷却すると、均一な樹脂の固化組
成物が得られた。その樹脂の固化組成物を、200℃で
、14時間、熱風乾燥品中で加熱処理して褐色の硬化物
を得た。
この硬化物は、255℃で熱分解を開始し、250℃ま
でに融点を有していなかった。また、赤外吸収スペクト
ル分析では、イソシアネート基の特性吸収である2 2
75cr’〜2250cm−’の吸収がみられずイソシ
アネートが反応した硬化物であることが確かめられた。
〔本発明の作用効果] この発明の水酸基末端変性イミドオリゴマーは、有機溶
剤へ可溶性であり、しかも、エポキシ樹脂などの有機樹
脂と容易に均一に混ざり合う相溶性を有しており、さら
に、種々の反応に利用できる水酸基を末端に有している
末端変性イミドオリゴマーである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実胞例1において得られた末端変性イミドオ
リゴマーの赤外吸収スペクトル分析のチャートを示し、
第2図は、前記オリゴマーの核磁気共鳴スペクトル分析
(IH−NMR分析)のチャ・−トを示す。 特許出願人  宇部興産株式会社 第2

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ビフェニルテトラカルボン酸類と芳香族ジアミン化合物
    と水酸基を少なくとも1個有するモノアミン化合物とを
    溶媒中で反応させて得られたものであり、オリゴマー末
    端に水酸基およびオリゴマー内部にイミド結合を有する
    と共に、30℃の対数粘度(濃度;0.5g/100m
    l−溶媒、溶媒;N,N−ジメチルアセトアミド)が0
    .01〜1であることを特徴とする水酸基末端変性イミ
    ドオリゴマー。
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