JP3444035B2 - ポリイミドフィルム - Google Patents
ポリイミドフィルムInfo
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Description
ルムに関するものであり、特に柔軟性、強度、耐熱性お
よび熱融着性をあわせもつポリイミドフィルムに関する
ものである。
として、ポリイミド系、ポリベンズイミダゾ−ル系のポ
リマ−が開発されている。熱可塑性ポリイミド系フィル
ムもいくつか知られている(例えば、米国特許第406
5345号、米国特許第5298331号、特開平2−
272077号、特開平7−41752号、特開平7−
118625号)。しかし、従来公知の熱可塑性ポリイ
ミドフィルムは、イミド化・フィルム成形時に低温での
加熱が必要であり、フィルム成形時に高温に加熱すると
劣化(ゲル化)しやすい。このため熱的に安定で、熱融
着による接着力の大きいポリイミドフィルムや膜を得る
ことが困難である。
トラカルボン酸二無水物と1,3−ビス(4−アミノフ
ェノキシ)ベンゼンをモノマ−成分に用いた耐湿性ポリ
イミド(特開昭61−143433号)や、コ−ティン
グ剤(特開平2−286743号)が知られているが、
これらを熱融着用のポリイミドフィルムとして使用した
例はなく、結局耐熱性を有し熱融着可能なポリイミドフ
ィルムを得ることは困難である。
温下でのイミド化・フィルム成形時にゲル化が実質的に
起こらない耐熱性と、フィルムとしての柔軟性および強
度を有し、かつ熱融着による接着力を有するポリイミド
フィルムを提供することである。
下記のイミド単位(A)および(B)からなり、
価の芳香族基または脂肪族基を表す。〕 (A)が80〜100モル%、(B)が20〜0モル%
であって、このポリマ−末端がテトラカルボン酸無水物
残基であるか、またはアミン末端をジカルボン酸無水物
で封止したポリイミドを主成分とすることを特徴とする
ポリイミドフィルムに関するものである。
ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン(以下単に、T
PE−Rと略記することもある)と、2,3,3’,
4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(以下単
に、a−BPDAと略記することもある)の2成分と、
場合により他のテトラカルボン酸二無水物およびジアミ
ン成分とを前記2成分が80モル%以上となる割合で使
用し、テトラカルボン酸二無水物を過剰の条件下、もし
くはジカルボン酸無水物でジアミン末端を封止する条件
下で有機溶媒中で反応させてポリアミック酸の溶液(均
一な溶液状態が保たれていれば一部がイミド化されてい
てもよい)とし、該ポリアミック酸の溶液からフィルム
化・イミド化(脱水閉環)・乾燥することによって製造
することができる。
4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物と1,3−
ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼンと、さらに場合
により他のテトラカルボン酸二無水物および他のジアミ
ンとを、有機溶媒中、約100℃以下、特に20〜60
℃の温度で重合することによって好適に合成される。こ
の発明のポリイミドフィルムは上記ポリアミック酸の溶
液組成物をド−プ液として使用し、そのド−プ液の薄膜
を形成し、その薄膜から溶媒を蒸発させ除去すると共に
ポリアミック酸をイミド化することにより製造すること
ができる。
ック酸を150〜250℃に加熱するか、またはイミド
化剤を添加して150℃以下、特に15〜50℃の温度
で反応させて、イミド環化した後溶媒を蒸発させる、も
しくは貧溶媒中に析出させて粉末とした後、該粉末を有
機溶液に溶解してフィルム化・乾燥するいずれの方法に
よってもポリイミドフィルムを製造することができる。
ルボン酸二無水物としては、2,3,3’,4’−ビフ
ェニルテトラカルボン酸二無水物が最も好ましいが、そ
の20モル%以下が他の芳香族テトラカルボン酸二無水
物(前記式中、R基を含むテトラカルボン酸二無水
物)、例えば、ピロメリット酸二無水物、3,3’,
4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、
3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無
水物、2,2−ビス(3、4−ジカルボキシフェニル)
プロパン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニ
ル)エ−テル二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフ
ェニル)スルホン二無水物あるいは2,3,6,7−ナ
フタレンテトラカルボン酸二無水物など、好適には3,
3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
によって置き換えられてもよい。
としては、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベン
ゼンが最も好ましいが、その20モル%以下が他のジア
ミン(前記式中R’基を含むジアミン)、例えば、4,
4’−ジアミノジフェニルエ−テル、4,4’−ジアミ
ノジフェニルスルフィド、4,4’−ジアミノベンゾフ
ェノン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、2,2
−ビス(4−アミノフェニル)プロパン、1,4−ビス
(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、4,4’−ビス
(4−アミノフェニル)ジフェニルエ−テル、4,4’
−ビス(4−アミノフェニル)ジフェニルスルホン、
4,4’−ビス(4−アミノフェニル)ジフェニルスル
フィド、4,4’−ビス(4−アミノフェニル)ジフェ
ニルメタン、4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)
ジフェニルエ−テル、4,4’−ビス(4−アミノフェ
ノキシ)ジフェニルスルホン、4,4’−ビス(4−ア
ミノフェノキシ)ジフェニルスルフィド、4,4’−ビ
ス(4−アミノフェノキシ)ジフェニルメタン、2,2
−ビス〔4−(アミノフェノキシ)フェニル〕プロパ
ン、2,2−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェ
ニル〕ヘキサフルオロプロパンなどの複数のベンゼン環
を有する柔軟な芳香族ジアミン、1,4−ジアミノブタ
ン、1,6−ジアミノヘキサン、1,8−ジアミノオク
タン、1,10−ジアミノデカン、1,12−ジアミノ
ドデカンなどの脂肪族ジアミン、キシレンジアミンなど
のジアミン、その中でも複数のベンゼン環を有する柔軟
な芳香族ジアミンによって置き換えられてもよい。
封止するためのジカルボン酸無水物としては、無水フタ
ル酸およびその置換体、ヘキサヒドロ無水フタル酸およ
ぼその置換体、無水コハク酸およびその置換体などが挙
げられる。特に、無水フタル酸が好適に挙げられる。
用する有機溶媒としては、N−メチル−2−ピロリド
ン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、ジメチ
ルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルアミド、N−メ
チルカプロラクタム、クレゾ−ル類などが挙げられる。
これらの有機溶媒は単独で用いてもよく、2種以上を併
用してもよい。
は、前記の有機溶媒中、ジアミン(アミノ基のモル数と
して)の使用量が酸無水物の全モル数(テトラ酸二無水
物とジカルボン酸無水物の酸無水物基としての総モルと
して)に対する比として、好ましくは0.92〜1.
0、特に0.98〜1.0、そのなかでも特に0.99
〜1.0であり、ジカルボン酸無水物の使用量がテトラ
カルボン酸二無水物の酸無水物基モル量に対する比とし
て、好ましくは0.05以下、特に0.0001〜0.
02であるような割合の各成分を反応させてポリアミッ
ク酸とすることが好ましい。
の使用量が前記の範囲外であると、得られるポリアミッ
ク酸、従ってポリイミドの分子量が小さく、フィルムの
強度および接着力の低下をもたらす。また、特にジアミ
ン成分過剰の条件では、ポリアミック酸のイミド化ある
いは溶媒の除去の際にゲル化などを生じ、フィルムの物
性低下および熱融着力の低下をもたらす。これらのゲル
化を制限する目的でリン系安定剤、例えば亜リン酸トリ
フェニル、リン酸トリフェニル等をポリアミック酸重合
時に固形分(ポリマ−)濃度に対して0.01〜1%の
範囲で添加することができる。
上記のようにして得たポリアミック酸溶液(透明粘調な
溶液)を、ガラス板、ステンレス鏡面、ベルト面等の支
持体上に流延塗布し、100〜180℃で乾燥後、流延
基材から剥離し、好ましくは180〜350℃、特に好
ましくはガラス転移温度(Tg)より高くかつ350℃
以下、その中でも特に270〜350℃(特に300〜
350℃が好ましい)のキュア温度で1〜60分間加熱
して脱水閉環してイミド化・溶媒除去して、イミド化率
99%以上、揮発成分含有率0.1%以下、厚み1〜5
0μmの透明なフィルムとして作成することができる。
または、この発明のポリイミドフィルムは溶媒可溶性
(例えば、N−メチル−2−ピロリドン、m−クレゾ−
ル等の溶媒に可溶)であるため、ポリアミック酸溶液を
150〜250℃に加熱するか、またはイミド化剤を添
加して、150℃以下の温度、特に15〜50℃で反応
させてイミド化し、得られたポリイミド溶液を流延・塗
布し、好適には270〜350℃の温度まで加熱して溶
媒蒸発させて、ポリイミドフィルムを得ることができ
る。または、前記ポリイミド溶液を貧溶媒中に析出させ
て、ポリイミド粉末とした後、蒸発の容易な有機溶媒に
溶解してポリイミド溶液とし、次いで流延・塗布・溶媒
蒸発させて、ポリイミドフィルムを得ることもできる。
このようにして、対数粘度ηinhが0.3〜3dl/
g、好適には0.5〜2.0dl/gのポリイミドから
なるポリイミドフィルムを得ることができる。
ルムは、柔軟性、強度および耐熱性を有しているので、
各種基材(好ましくは金属箔)と熱融着によって積層体
を製造するために使用することができる。
種基材の間に挿入し、1〜1000kg/cm2 の圧
力、ポリイミドのガラス転移温度(Tg)以上の温度で
かつ350℃以下、特に250〜350℃の温度で、1
秒〜30分間熱融着することにより、剥離強度の大きい
積層体を得ることができる。
いわゆるフィルムに限定されず基材の表面に被覆膜とし
て形成した膜の形態のものも含まれる。この場合の厚み
は1〜50μmであることが好ましい。この場合には、
基材の表面にポリアミック酸溶液あるいはポリイミド溶
液を塗布した後、前記フィルム形成と同様の加熱条件に
よって膜を形成することができる。この膜を介して、前
記と同様の条件で同種あるいは異種の基材と熱融着して
積層体を得ることができる。
さらに詳細に説明する。実施例および比較例において、
各ポリイミドフィルムについて下記の各測定試験を行っ
た。ポリイミドのガラス転移温度(Tg)はDSC測定
により、吸熱曲線の変曲点より求めた。ポリイミドの対
数粘度ηinhは、ポリアミック酸溶液をガラス板上に
流延し、80℃で20分、200℃で20分、300℃
で30分、空気中で熱処理を行い、ポリイミドフィルム
としたものについて、N−メチル−2−ピロリドン中
0.5g/dl(30℃)の濃度で測定し、下記式で算
出した。 対数粘度ηinh=ln(t/to )/c (ただし、式中cはポリイミドの濃度であり、to はN
−メチル−2−ピロリドンが粘度管中を落下する時間、
tは試料溶液が粘度管中を落下する時間である。) ポリイミドフィルムの機械的物性は、ASTM D−8
82により測定した。ポリイミドフィルムの熱融着性お
よび耐熱性は、2枚の金属箔(厚み35μmの電解銅
箔)をポリイミドフィルムによって熱融着した金属箔積
層体について、IPC−TM−(2.4.9)の「90
°剥離法」に従って測定した剥離強度と、金属箔積層体
を290℃の半田浴に1分間浮かべた後の剥離強度を測
定するとともに、外観を観察して評価した。
容器に、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼ
ン(TPE−R)29.23g(0.100モル)、リ
ン酸トリフェニル59mg、およびN,N−ジメチルア
セトアミド269gを入れた。次に、窒素気流下2,
3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
(a−BPDA)29.71g(0.101モル)を徐
々に添加し、60℃以下の温度に保ちながら4時間攪拌
して、淡褐色透明粘調なポリアミック酸溶液を得た(ワ
ニスAと略記することもある)。
を用いて塗布し、140℃で20分加熱して乾燥後、フ
ィルム状物を剥がし、ステンレス製ピンテンタ−に固定
して200℃で20分、300℃で30分空気中で加熱
して、厚み10μmの黄色透明なポリイミドフィルムを
得た。このポリイミドフィルムを用いてηinhおよび
機械的物性を測定した。ポリイミドフィルムはηinh
が0.70、Tgが250℃であり、引張弾性率が27
0kgf/mm2 、引張強度が10.5kgf/m
m2 、伸びが75%であった。
μm)の間にはさみ、300℃に保った熱プレスで5分
間予熱後、20秒間30kgf/cm2 の圧力で熱融着
により圧着した。次いで、室温まで冷却して積層体であ
る金属箔積層体を得た。この金属箔積層体の剥離強度は
1.9kgf/cmであり、半田処理後も90°剥離強
度は1.9kgf/cmを保ち、外観に異状は認められ
なかった。
厚み25μmの高剛性ポリイミドフィルム(カプトン、
デュポン社製)と電解銅箔との間にはさみ、実施例1に
記載の条件と同様の熱融着操作を行った。90°剥離強
度は1.2kgf/cmであり、半田処理後も1.2k
gf/cmを保ち、外観に異状は認められなかった。な
お、剥離は2種類のポリイミドフィルムの間で生じてい
た。
1モル)、a−BPDAを29.42g(0.100モ
ル)に変更し、反応時間を4時間から1時間に変えた他
は実施例1と同様にしてポリアミック酸の重合を行った
後、無水フタル酸0.296g(0.02モル)を添加
し、引き続き3時間重合を行い、淡褐色透明粘稠なポリ
アミック酸溶液を得た。この溶液から実施例1と同様に
して黄色透明なポリイミドフィルムを得た。このポリイ
ミドフィルムは、ηinhが0.73、Tgが250
℃、引張弾性率が270kgf/mm2 、引張強度が1
0.5kgf/mm2 、伸びが75%であった。
に2枚の電解銅箔の間に介在し、熱圧着した。得られた
金属箔積層体の90°剥離強度が2.0kgf/cmで
あり、半田処理後も2.0kgf/cmと変化なく、外
観異状もなかった。
ミド269gを、N−メチル−2−ピロリドン235g
に変え、実施例2と同様の操作で無水フタル酸残基でア
ミン末端を無水フタル酸残基で末端封止したポリアミッ
ク酸溶液を得た。次いで、冷却管を水分離器付き冷却管
と置き換えてトルエンを30g反応液に添加した後、反
応系中の温度を180℃に上昇させ、反応を5時間続け
た。イミド化による生成水をトルエンとともに共沸さ
せ、理論量の水を系外に除去し、淡黄褐色透明粘稠なポ
リイミド溶液を得た。この溶液から実施例1に記載の方
法と同様にして黄色透明なポリイミドフィルムを得た。
hが0.75、Tgが250℃、引張弾性率が270k
gf/cm、引張強度が10.5kgf/mm2 、伸び
が75%であった。上記ポリイミドフィルムを実施例1
と同様に2枚の電解銅箔の間に介在し、熱融着した。得
られた金属箔積層体の90°剥離強度が2.1kgf/
cmであり、半田処理後も2.1kgf/cmと変化な
く、外観異状もなかった。
1モル)に代えて、a−BPDA23.68g(0.0
81モル)と3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカ
ルボン酸二無水物5.88g(0.020モル)を使用
した他は実施例1と同様に実施して黄色透明なポリイミ
ドフィルムを得た。
0.75、Tgが248℃、引張弾性率が280kgf
/cm、引張強度が11kgf/mm2 、伸びが80%
であった。上記ポリイミドフィルムを実施例1と同様に
2枚の電解銅箔の間に介在し、熱融着した。得られた金
属箔積層体の90°剥離強度が1.4kgf/cmであ
り、半田処理後も1.4kgf/cmと変化なく、外観
異状もなかった。
1モル)、a−BPDAを29.42g(0.100モ
ル)に変更した他は実施例1と同様に実施してポリイミ
ドフィルムを得た。
り、ηinhを測定しようとしたところ、溶媒であるN
−メチル−2−ピロリドンに膨潤するだけで溶解せず測
定不能であった。上記ポリイミドフィルムを実施例1と
同様に2枚の電解銅箔の間に介在し、熱圧着した。得ら
れた金属箔積層体の90°剥離強度が0.1kgf/c
m以下であった。
モル)に代えて、TPE−R26.32g(0.090
モル)と1,6−ジアミノヘキサン1.16g(0.0
10モル)を使用した他は実施例1と同様にしてポリイ
ミドフィルムを得た。このポリイミドフィルムは、ηi
nhが0.83、Tgが232℃であった。上記ポリイ
ミドフィルムを実施例1と同様に2枚の電解銅箔の間に
介在し、熱融着した。得られた金属箔積層体の90°剥
離強度が1.6kgf/cmであり、半田処理後も1.
6kgf/cmと変化なく、外観異状もなかった。
下の成形によってゲル化が実質的に生じないという耐熱
性と、フィルムとしての柔軟性および強度を有し、かつ
実用上問題のない熱融着性を有している。
ミドが熱的に安定でありガラス転移温度以上の温度でキ
ュアして得たものについては、揮発分の含有率が少なく
熱的に変化の少ない安定な性能を有している。
Claims (3)
- 【請求項1】 下記のイミド単位(A)および(B)か
らなり、 【化1】 【化2】 〔式(B)において、R,R’はそれぞれ4価および2
価の芳香族基または脂肪族基を表す。〕 (A)が80〜100モル%、(B)が20〜0モル%
であって、このポリマ−末端がテトラカルボン酸無水物
残基であるか、またはアミン末端をジカルボン酸無水物
で封止したポリイミドを主成分とすることを特徴とする
ポリイミドフィルム。 - 【請求項2】ポリアミック酸またはポリイミドの溶液を
支持体面上に流延塗布し、ポリイミドのガラス転移温度
より高くかつ270〜350℃のキュア温度まで加熱し
て脱水閉環・溶媒除去してなり、ポリイミドの対数粘度
ηinhが0.3〜3dl/gである請求項1記載のポ
リイミドフィルム。但し、ポリイミドの対数粘度ηinhとは、ポリアミッ
ク酸溶液をガラス板上に流延し、80℃で20分、20
0℃で20分、300℃で30分、空気中で熱処理を行
い、ポリイミドフィルムとしたものについて、N−メチ
ル−2−ピロリドン中0.5g/dl(30℃)の濃度
で測定し、下記式で算出した値である。 対数粘度ηinh=ln(t/to)/c (但し、式中cはポリイミドの濃度であり、toはN−
メチル−2−ピロリドンが粘度管中を落下する時間、t
は試料溶液が粘度管中を落下する時間である。) - 【請求項3】 ポリイミドのガラス転移温度Tgが23
0〜300℃である請求項2記載のポリイミドフィル
ム。
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