JP2783885B2 - 熱情報記録媒体 - Google Patents

熱情報記録媒体

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JP2783885B2
JP2783885B2 JP1342261A JP34226189A JP2783885B2 JP 2783885 B2 JP2783885 B2 JP 2783885B2 JP 1342261 A JP1342261 A JP 1342261A JP 34226189 A JP34226189 A JP 34226189A JP 2783885 B2 JP2783885 B2 JP 2783885B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ポリマーブレンドを使用した熱情報記録媒
体に関するものである。
〔従来の技術〕
ポリマーブレンドに関する技術としては、次のような
ものが知られている。
ポリスチレン等の無定形ガラス状高分子にゴム成分を
混入させ、その耐衝撃性を向上させる。この技術は1940
年代に開発され、今日ではABS樹脂やHI−PS等の耐衝撃
性プラスチック工業へと発展している。この方法によっ
て得られた耐衝撃性プラスチックスはガラス状ポリマー
が連続相を呈し、ゴム状ポリマーがコロイド次元の粒子
状分散相を呈する二相分離構造となっている。
スチレン系樹脂において蓄積されたこれらの技術は、
PMMAやPC等の他の熱可塑性樹脂にも応用され、更にエポ
キシ、フェノール、不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹
脂やポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリ
エステル等の結晶性高分子の改質にも応用されるように
なってきている。
このポリマーブレンドから製造された製品は、柔ら
かい感触、優れた耐衝撃性、成形時の流動性の温度
依存性が小さくなり高温時の急激な軟化が防がれる、
非揮発性、非移行性、非抽出性の高分子可塑剤としての
効果が得られる、耐熱変色性が良好である等の種々の
利点を備えている。
〔発明が解決しようとする課題〕
これら利点をもつポリマーブレンドで作られた製品は
構造材料、機械部品、容器、表層材等として種々の分野
で使用されている。
しかしながら、ポリマーブレンドを熱情報記録媒体と
して使用した例はこれまでのところ少ない。この分野で
の使用が可能となると、前述したポリマーブレンドの特
質からみて耐久性に優れた熱情報記録媒体が得られるこ
とが予想される。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、ポリカーボネートとスチレン−無水マレイ
ン酸共重合体とのポリマーブレンドにより熱情報記録媒
体を作成するものである。
ポリカーボネートとしては、分子量20,000〜30,000の
ものを使用することができ、またスチレン−無水マレイ
ン酸共重合体におけるスチレンと無水マレイン酸の組成
比は70:30〜40:60(重量%)で、分子量100,000〜150,0
00のものを使用するとよい。
またポリカーボネートとスチレン−無水マレイン酸共
重合体とのブレンド比(重量比)は、1〜2〜2:1のも
のを使用するとよい。
本発明は、このポリマーブレンドを適宜の有機溶媒に
溶かし、フィルム状にキャストされ、5μm〜200μm
の膜厚のものとするとよい。有機溶媒としては、ジクロ
ロメタン、クロロホルム、アセトニトリル、ジメチルホ
ルムアミド等を使用するとよく、ポリマー濃度は1重量
%〜10重量%とするとよい。
キャストに際しては、例えば第1図に示すようにガラ
ス、金属板、プラスチックスシート、セラミックスシー
ト等の基板2上にフィルム状のポリマーブレンド1を塗
布することによりおこなわれ、本発明の熱情報記録媒体
とすることができる。なお、基材2は必ずしも必要とさ
れるものではなく、たとえばポリマーブレンド1に自己
支持性がある場合には省略することも可能である。
なお、形状や層構成については特に限定されるもので
はなく、カード、シート、フィルム、ディスク等の従来
の情報記録媒体を構成する全ての形態を含むものであ
る。
〔作用〕
ポリカーボネートとスチレン−無水マレイン酸共重合
体を混練したポリマーブレンドにあっては、例えばブレ
ンド比1:1の場合、約240℃付近で相溶状態と二相分離状
態の間で相変移が行われる。この相変移に伴ない、ポリ
マーブレンドは膜形成時には白濁したものが加熱により
相溶化して透明になり、記録後冷却されてもその相溶状
態が保持され、透明状態は保持されることを利用するも
のである。本発明は、この相変移を示すポリマーブレン
ドを記録層とすることにより、熱情報記録媒体となしえ
ることを見出したものである。
ここで透過率変化、即ちコントラストは、ポリカーボ
ネートとスチレン−無水マレイン酸共重合体との組成比
を変えることによって制御することができ、また同一ブ
レンド比であっても膜厚を変えることによってコントラ
ストを制御することができる。
また、膜形成時には透明なものを加熱により相分離さ
せて白濁化し、記録後冷却されてもその白諾状態を保持
する型のポリマーブレンドを利用してもよい。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
ポリカーボネート(三菱瓦斯化学(株)製、商品名PC
S2000、分子量22,000〜24,000)とスチレン−無水マレ
イン酸共重合体(スチレン:無水マレイン酸=1:1(重
量比),分子量100,000〜150,000)とを、それぞれ1:2,
1:1,2:1の重量比で混練して、ジクロロメタンに溶解
し、濃度10%のポリマー溶液を調製した。
このポリマー溶液をガラス板上にキャストし、25℃、
30分乾燥させ、第2図における各膜厚のフィルムを作成
した。
これらフィルムをホットプレートに載せて加温する
と、相分離した白濁したものが、相溶して透明になっ
た。またこの加熱をレーザー光(波長830nm)により代
替させることもできる。即ち、白濁したブレンドフィル
ムにレーザーを照射して透明化させ、レーザーをオフに
して急冷し、固定する。これが記録となり、透明部と白
濁部との反射率差でピットを検出し、再生を行う。この
記録は書換え形としては困難であるが、追記形として利
用可能であることが明らかとなった。
これらガラス基板上のフィルムにおける白濁状態、或
いは透明状態を、波長780nmの光を照射してその透過率
を測定した。
測定結果を第2図に示す。なお、第2図において、○
及び●印はポリカーボネート:スチレン−無水マレイン
酸共重合体=1:2のポリマーブレンドを示し、△及び▲
印はポリカーボネート:スチレン−無水マレイン酸共重
合体=1:1のポリマーブレンドを示し、□及び■印はポ
リカーボネート:スチレン−無水マレイン酸共重合体=
2:1のポリマーブレンドを示し、○、□、△印は室温状
態での透過率、●、■、▲印は300℃での透過率を示
す。
第2図から明らかなように、ポリマーブレンドの各成
分が相分離している失透状態と、相溶している透明状態
とで透過率に差が生じることがわかる。この透過率の差
は、ポリマーブレンドの薄膜化に従って、大きくなって
おり、特に膜厚が20〜60μm以下の範囲にあるフィルム
状にポリマーブレンドを成形したものにあっても、失透
状態と透明状態とで透過率に顕著な差が認められ、膜厚
により透過率を制御しうることがわかる。
また、第3図にポリカーボネート:スチレン−無水マ
レイン酸共重合体=2:1のポリマーブレンドを使用した
膜形成時の状態(a)、加熱記録時の状態(b)、保存
時(c)の状態について微量融点測定装置(柳本(株)
製)により観察した模式図を示す。
これによると膜形成時にはホモポリマー或いはコポリ
マーの粒状物が、ポリマーブレンド中に分散しているの
が観察されるが、240℃に加温すると相溶化し、透明に
なり保存されることがわかる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、温度変化に応じて相溶又は相分離の
間で相変移するポリマーブレンドを記録層として使用す
ることにより、レーザー光等により加熱された部分では
透過率が上昇し、他の部分では低い透過率を呈する熱情
報記録媒体が得られるものである。また本発明の記録媒
体は、ポリマーブレンドが備えている耐久性、表面性状
等の優れた特質を併せ有しているものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は熱情報記録媒体の構造を示す断面図、第2図は
透過率の変化を表した図、第3図は相転移を模式的に説
明するための図である。 図中1は本発明のブレンドポリマーからなる記録層、2
は基板を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/26 B41M 5/36

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリカーボネートとスチレン−無水マレイ
    ン酸共重合体とのポリマーブレンドからなることを特徴
    とする熱情報記録媒体。
JP1342261A 1989-12-28 1989-12-28 熱情報記録媒体 Expired - Fee Related JP2783885B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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NL1006666C2 (nl) * 1997-07-25 1999-01-26 Dsm Nv Werkwijze voor het laser-markeren van lichtdoorlatende polymeersamenstelling.
JP3862164B2 (ja) * 2002-07-02 2006-12-27 独立行政法人産業技術総合研究所 相変化型光記録媒体およびその製造方法

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