JP3040409B2 - 熱情報記録媒体 - Google Patents
熱情報記録媒体Info
- Publication number
- JP3040409B2 JP3040409B2 JP1342262A JP34226289A JP3040409B2 JP 3040409 B2 JP3040409 B2 JP 3040409B2 JP 1342262 A JP1342262 A JP 1342262A JP 34226289 A JP34226289 A JP 34226289A JP 3040409 B2 JP3040409 B2 JP 3040409B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording medium
- information recording
- thermal information
- polymer
- blend
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ポリマーブレンドを使用した熱情報記録媒
体に関するものである。
体に関するものである。
ポリマーブレンドに関する技術としては、次のような
ものが知られている。
ものが知られている。
ポリスチレン等の無定形ガラス状高分子にゴム成分を
混入させ、その耐衝撃性を向上させる。この技術は1940
年代に開発され、今日ではABS樹脂やHI−PS等の耐衝撃
性プラスチックス工業へと発展している。この方法によ
って得られた耐衝撃性プラスチックスはガラス状ポリマ
ーが連続相を呈し、ゴム状ポリマーがコロイド次元の粒
子状分散相を呈する二相分離構造となっている。
混入させ、その耐衝撃性を向上させる。この技術は1940
年代に開発され、今日ではABS樹脂やHI−PS等の耐衝撃
性プラスチックス工業へと発展している。この方法によ
って得られた耐衝撃性プラスチックスはガラス状ポリマ
ーが連続相を呈し、ゴム状ポリマーがコロイド次元の粒
子状分散相を呈する二相分離構造となっている。
スチレン系樹脂において蓄積されたこれらの技術は、
PMMAやPC等の他の熱可塑性樹脂にも応用され、更にエポ
キシ、フェノール、不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹
脂やポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリ
エステル等の結晶性高分子の改質にも応用されるように
なってきている。
PMMAやPC等の他の熱可塑性樹脂にも応用され、更にエポ
キシ、フェノール、不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹
脂やポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリ
エステル等の結晶性高分子の改質にも応用されるように
なってきている。
このポリマーブレンドから製造された製品は、柔ら
かい感触、優れた耐衝撃性、成形時の流動性の温度
依存性が小さくなり高温時の急激な軟化が防がれる、
非揮発性、非移行性、非抽出性の高分子可塑剤としての
効果が得られる、耐熱変色性が良好である等の種々の
利点を備えている。
かい感触、優れた耐衝撃性、成形時の流動性の温度
依存性が小さくなり高温時の急激な軟化が防がれる、
非揮発性、非移行性、非抽出性の高分子可塑剤としての
効果が得られる、耐熱変色性が良好である等の種々の
利点を備えている。
これら利点をもつポリマーブレンドで作られた製品は
構造材料、機械部品、容器、表層材等として種々の分野
で使用されている。
構造材料、機械部品、容器、表層材等として種々の分野
で使用されている。
しかしながら、ポリマーブレンドを熱情報記録媒体と
して使用した例はこれまでのところ少ない。この分野で
の使用が可能となると、前述したポリマーブレンドの特
質からみて耐久性に優れた熱情報記録媒体が得られるこ
とが予想される。
して使用した例はこれまでのところ少ない。この分野で
の使用が可能となると、前述したポリマーブレンドの特
質からみて耐久性に優れた熱情報記録媒体が得られるこ
とが予想される。
本発明の熱情報記録媒体は、基材上に、ポリメチルメ
タクリレートとフッ化ビニリデン−トリフルオロエチレ
ン共重合体とのブレンド比（重量比）１〜2:2〜１とし
たポリマーブレンドからなる記録層を10μｍ〜100μｍ
の膜厚に積層した熱情報記録媒体であって、該記録層が
相分離して白濁した状態を加熱により透明化させて情報
を記録するものであることを特徴とする。
タクリレートとフッ化ビニリデン−トリフルオロエチレ
ン共重合体とのブレンド比（重量比）１〜2:2〜１とし
たポリマーブレンドからなる記録層を10μｍ〜100μｍ
の膜厚に積層した熱情報記録媒体であって、該記録層が
相分離して白濁した状態を加熱により透明化させて情報
を記録するものであることを特徴とする。
ポリメチルメタクリレートとしては、分子量100,000
〜150,000のものを使用することができ、またフッ化ビ
ニリデン−トリフルオロエチレン共重合体におけるフッ
化ビニリデンとトリフルオロエチレンの組成比は1:2〜
2:1（重量％）で、分子量20,000〜40,000のものを使用
するとよい。
〜150,000のものを使用することができ、またフッ化ビ
ニリデン−トリフルオロエチレン共重合体におけるフッ
化ビニリデンとトリフルオロエチレンの組成比は1:2〜
2:1（重量％）で、分子量20,000〜40,000のものを使用
するとよい。
またポリメチルメタクリレートとフッ化ビニリデン−
トリフルオロエチレン共重合体とのブレンド比（重量
比）は、１〜２〜2:1のものを使用するとよい。
トリフルオロエチレン共重合体とのブレンド比（重量
比）は、１〜２〜2:1のものを使用するとよい。
本発明は、このポリマーブレンドを適宜の有機溶媒に
溶かし、フィルム状にキャストされ、10μｍ〜100μｍ
の膜厚のものとするとよい。有機溶媒としては、Ｎ−Ｎ
−ジメチルホルムアミド、ジクロロメタン、ジクロロホ
ルム等を使用するとよく、ポリマー濃度は１重量％〜10
重量％とするとよい。
溶かし、フィルム状にキャストされ、10μｍ〜100μｍ
の膜厚のものとするとよい。有機溶媒としては、Ｎ−Ｎ
−ジメチルホルムアミド、ジクロロメタン、ジクロロホ
ルム等を使用するとよく、ポリマー濃度は１重量％〜10
重量％とするとよい。
キャストに際しては、例えば第１図に示すようにガラ
ス、金属板、プラスチックスシート、セラミックスシー
ト等の基板２上にフィルム状のポリマーブレンド１を塗
布することによりおこなわれ、本発明の熱情報記録媒体
とすることができる。なお、基材２は必ずしも必要とさ
れるものではなく、たとえばポリマーブレンド１に自己
支持性がある場合には省略することも可能である。
ス、金属板、プラスチックスシート、セラミックスシー
ト等の基板２上にフィルム状のポリマーブレンド１を塗
布することによりおこなわれ、本発明の熱情報記録媒体
とすることができる。なお、基材２は必ずしも必要とさ
れるものではなく、たとえばポリマーブレンド１に自己
支持性がある場合には省略することも可能である。
なお、形状や層構成については特に限定されるもので
はなく、カード、シート、フィルム、ディスク等の従来
の情報記録媒体を構成する全ての形態を含むものであ
る。
はなく、カード、シート、フィルム、ディスク等の従来
の情報記録媒体を構成する全ての形態を含むものであ
る。
ポリメチルメタクリレートとフッ化ビニリデン−トリ
フルオロエチレン共重合体を混練したポリマーブレンド
にあっては、例えばブレンド比1:1の場合、約220℃付近
で相溶状態と二相分離状態の間で相変移が行われる。こ
の相変移に伴ない、ポリマーブレンドは膜形成時には白
濁していても加熱により相溶化し、透明になり、記録後
冷却されてもその透明状態は保持されることを見出した
ものであり、本発明は、この相変移を利用してポリマー
ブレンドを記録層とする熱情報記録媒体となしえること
を見出したものである。
フルオロエチレン共重合体を混練したポリマーブレンド
にあっては、例えばブレンド比1:1の場合、約220℃付近
で相溶状態と二相分離状態の間で相変移が行われる。こ
の相変移に伴ない、ポリマーブレンドは膜形成時には白
濁していても加熱により相溶化し、透明になり、記録後
冷却されてもその透明状態は保持されることを見出した
ものであり、本発明は、この相変移を利用してポリマー
ブレンドを記録層とする熱情報記録媒体となしえること
を見出したものである。
ここで透過率変化、即ちコントラストは、ポリメチル
メタクリレートとフッ化ビニリデン−トリフルオロエチ
レン共重合体との組成比を変えることによって制御する
ことができ、また同一ブレンド比であっても膜厚を変え
ることによってコントラストを制御することができる。
メタクリレートとフッ化ビニリデン−トリフルオロエチ
レン共重合体との組成比を変えることによって制御する
ことができ、また同一ブレンド比であっても膜厚を変え
ることによってコントラストを制御することができる。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
ポリメチルメタクリレート（住友化学工業（株）製、
商品名スミペックス−Ｂ、分子量100,000〜150,000）と
フッ化ビニリデン−トリフルオロエチレン共重合体（フ
ッ化ビニリデン：トリフルオロエチレン＝1:1（重量
比），分子量20,000〜50,000）とを、それぞれ1:2,1:1,
2:1の重量比で混練して、Ｎ−Ｎ−ジメチルホルムアミ
ドにポリマー濃度10％となるように溶解し、ポリマー溶
液を調製した。
商品名スミペックス−Ｂ、分子量100,000〜150,000）と
フッ化ビニリデン−トリフルオロエチレン共重合体（フ
ッ化ビニリデン：トリフルオロエチレン＝1:1（重量
比），分子量20,000〜50,000）とを、それぞれ1:2,1:1,
2:1の重量比で混練して、Ｎ−Ｎ−ジメチルホルムアミ
ドにポリマー濃度10％となるように溶解し、ポリマー溶
液を調製した。
このポリマー溶液をガラス板上にキャストし、25℃、
30分乾燥させ、各膜厚のフィルムを作成した。
30分乾燥させ、各膜厚のフィルムを作成した。
これらフィルムをホットプレートに載せて加温する
と、相分離して白濁したものが相溶して透明になった。
またこの加熱をレーザー光（波長830nm）により行った
ところ、同様の相変移をすることを確認し、この透明状
態への相変化は、記録層が冷却しても保持されていた。
と、相分離して白濁したものが相溶して透明になった。
またこの加熱をレーザー光（波長830nm）により行った
ところ、同様の相変移をすることを確認し、この透明状
態への相変化は、記録層が冷却しても保持されていた。
本発明によれば、温度変化に応じて相溶及び相分離の
間で相変移するポリマーブレンドを記録層として使用す
ることにより、レーザー光等により加熱された部分では
透過率が上昇し、他の部分では低い透過率を呈する熱情
報記録媒体が得られる。また本発明の記録媒体は、ポリ
マーブレンドが備えている耐久性、表面性状等の優れた
特質を併せ有しているものである。
間で相変移するポリマーブレンドを記録層として使用す
ることにより、レーザー光等により加熱された部分では
透過率が上昇し、他の部分では低い透過率を呈する熱情
報記録媒体が得られる。また本発明の記録媒体は、ポリ
マーブレンドが備えている耐久性、表面性状等の優れた
特質を併せ有しているものである。
第１図は熱情報記録媒体の構造を示す断面図、 図中１は本発明のブレンドポリマーからなる記録層、２
は基板を示す。
は基板を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−188037（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−23234（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−263686（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−180887（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−133329（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−153193（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−263686（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B41M 5/26
Claims (1)
- 【請求項１】基材上に、ポリメチルメタクリレートとフ
ッ化ビニリデン−トリフルオロエチレン共重合体とのブ
レンド比（重量比）１〜2:2〜１としたポリマーブレン
ドからなる記録層を10μｍ〜100μｍの膜厚に積層した
熱情報記録媒体であって、該記録層が相分離して白濁し
た状態を加熱により透明化させて情報を記録するもので
あることを特徴とする熱情報記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1342262A JP3040409B2 (ja) | 1989-12-28 | 1989-12-28 | 熱情報記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1342262A JP3040409B2 (ja) | 1989-12-28 | 1989-12-28 | 熱情報記録媒体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03199089A JPH03199089A (ja) | 1991-08-30 |
| JP3040409B2 true JP3040409B2 (ja) | 2000-05-15 |
Family
ID=18352355
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1342262A Expired - Fee Related JP3040409B2 (ja) | 1989-12-28 | 1989-12-28 | 熱情報記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3040409B2 (ja) |
-
1989
- 1989-12-28 JP JP1342262A patent/JP3040409B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03199089A (ja) | 1991-08-30 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CA1335851C (en) | Films containing liquid crystalline polymers | |
| US4719171A (en) | Optical disc | |
| US5216073A (en) | Thermoset LCP blends | |
| JP3040409B2 (ja) | 熱情報記録媒体 | |
| JP2783885B2 (ja) | 熱情報記録媒体 | |
| EP0225801B1 (en) | Optical devices | |
| JPH0122863B2 (ja) | ||
| JPH07506597A (ja) | 改良された加工性を有するポリマーブレンド | |
| JP3267824B2 (ja) | 積層再生フイルム | |
| JPS6234946A (ja) | 熱可塑性成形用組成物 | |
| JPS63309547A (ja) | 光学用の樹脂成形体 | |
| JPS6032698A (ja) | ポリエステル系高密度情報記録担体 | |
| KR100597386B1 (ko) | 열방성 액정 고분자 수지의 조성물 및 그 성형품 | |
| JPS6365706B2 (ja) | ||
| JP2001200065A (ja) | 透明成形体及びそれを用いた記録媒体 | |
| JPH0192209A (ja) | 光学用樹脂成形体 | |
| JPH02107651A (ja) | 樹脂組成物および光学部品 | |
| JP3330240B2 (ja) | 光学式情報記録媒体 | |
| JPS62240901A (ja) | 光学素子 | |
| JP2000169723A (ja) | シートまたはカード用熱可塑性樹脂組成物 | |
| JP3321312B2 (ja) | 光学式情報記録媒体 | |
| EP0355642A2 (de) | Verwendung von Mischungen aus thermoplastischen Polycarbonaten und Copolymerisaten von Styrolen mit (Meth)-Acrylsäureestern als Substrate für optische Datenspeicher | |
| JPH10101918A (ja) | ポリエステル樹脂組成物 | |
| JPS5912850A (ja) | 熱可塑性樹脂多層構造物 | |
| JPS61206628A (ja) | 円形の樹脂板 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |